人間界
サクラチル
君からの便りが届いた時
手紙は涙で赤く染まり
俺の心臓は止まってしまった
俺を育んだ大地と河
やさしい風を運んでくれた海と空
明日、列車に乗り込み
この街と人と自分と思い出に別れを告げる
もうここには帰る事はないだろう
白い翼と赤い羽を広げて
大空よりも高い所に旅立つ時が来た
愛するモノを守る為に
愛するモノに別れを告げる
大地から吹き上がる雲の上で
鋼鉄さえ溶かす熱気の中で
瞳を焼き尽くす眩しすぎる光の中へ
ざわめく時へと
「俺が死んだらお前も後を追って死んでくれ」
こんな言葉しか今は口から出なかった
こんな事は言うべきじゃないとは感じていた
でも、こう言うしか他にどうする事も出来なかったんだ
それでも彼女はうなずいてくれた
「誰だって自分の命は大切なんだ
愛だの義理だの人情だの責任なんかよりも
死にたくねぇっていう気持ちの方が強いに決まっている
だから俺が死にたくねぇっていう気持ちは悪くないんだ
間違ってねぇ、俺は間違ってねぇんだ」
彼女は全てを悟っていた
全てを知っていたんだ
こぼれるやさしい涙がそれを物語っていた
哀れみじゃない
悲しみじゃない
憎しみじゃない
やさしさがこぼれていた
「でも、もしも
もしも自分の命より大切なモノがあったなら
それを守りたい、そう思うはすなんだ
だから、だから俺が死んだら追っかけて死んでくれ」
こんな時代に、こんな時代に生まれなければ
こんな時代に生まれなければ
目の前に写る者さえも見失ってしまう
こんな時代に生まれなければ俺達は、俺達は、、、
そう思ったら視界が赤く染まっていた
すぐ側に、すぐ目の前にいる者さえも見失う程に
なにもかもが赤く染まって見えていた
「俺が死んだら、お前も死んでしまう
俺はお前を死なせたくない
だから絶対に俺は死なない
必ずここに帰ってくる
それまでは何があっても生きていてくれ
俺が死んで良いって言うまで死ぬんじゃねぇ」
そして俺は、最後の身支度をする為に家路へと急いだ
結局は最後まで言えなかった
どこかで、もう戻れないという予感がしてたんだろう
たった一言が言えなかった
たった一言、好きだって事が
非国民
俺は列車に揺られていた
まるで、みかん箱の中に詰められている様な気分だった
重い、とにかく空気が重い
この重さじゃ車輪が地面にめり込こんで
列車が前に進まないんじゃないかと
思う程に重い空気が漂っていた
皆それを望んでいたのかもしれない
こいつら一体、何を考えてるんだ
どいつもこいつも陸揚げされたいわしみたいな
腐った魚みたいな目をしやがって
お前ら国の為に喜んで命を投げ出すんじゃないのかよ
故郷で華やかに送り出されて
ヘラヘラしてたんじゃないのかよ
それがなんなんだ、列車に乗った途端このザマかよ
だったら、可笑しくもないのに笑うんじゃねぇよ
こっちの気が変になって来らぁ
冗談じゃない、俺はお国の為なんかに死ねないぞ
俺は自分が生まれ育った場所を
そこで生きて来た思い出を風景を
鬼畜米英共に汚されたくないだけだよ
お国の為なんかじゃねぇ
今まで俺の為に何かをしてくれた人の為に戦うんだ
俺の為に何かをしてくれた人の未来を守りたいんだ
正義の為に命は捨てらんねぇ
目に前に写る人達の未来の為に
そして、自分の未来の為に命を賭けるんだ
俺には待ってくれてる人がいる
だから死ぬわかにはいかねぇ
だってよぉ、命を賭けるなら生き抜く事が勝つ事だろ
賭けた物を失わない事が
賭ける物を守り抜く事が勝つ事なんだろ
それ賭事というものなんだからなぁ
へへへっ、俺の人生の最大の賭け
一体どっちに出るのかなぁ、、、、
なんだか武者震いがしてきたよ
体の震えが止まらねぇ
そっと深く眠れ
恐怖を感じている余裕など無かった
そこはまるで地獄だったんだ
憎しみと憤りとの摩擦の熱で
とても、蒸し暑くてたまらなかった
目の前に広がる地獄絵図よりも
後頭部を剣山で突き刺された様な不快な爆発音よりも
辺りを漂う馬糞を薄めた様な悪臭が
とても不愉快でたまらなかった
しかし、その悪臭にも臭覚が慣れてゆき
次第に恐怖という感覚も薄れていった
こんな現実とは認めたくない
混沌とした黒い太陽の下でも
確かな事実が一つだけあった
それは、俺達が人間だって事だ
桜の花びらの様に散って行った戦友達も
この、この俺の手で止めてしまった心臓達も
鬼畜や悪魔や人形などではなく
紛れもなく人間だった事なんだ
多くの戦友達が大地に赤い花を咲かせていった
その魂を大地が吸い上げ草木となり
そこに新しい生命を誕生させる
「、、せめて、祖国の大地の糧にしてやりたかった」
ん?なんだ
今、俺は祖国って言ったのか、、、
あれほど国の為になんか死ねねぇーって言ってた
俺の、、、この俺の口から、、
祖国って言葉が出たっていうのか
純真無垢で真っ白な俺の心の真ん中から
戦友達の血が滲む様に赤く染めていったのだ
「もういい、帝国も日の丸も連合も
なにもかも、もうたくさんだっ!」
人間同士が憎み合い殺し合うなんて事は
どう考えたっておかしい事なんだ!
なんでなんだ!
どうして、そんな事が考えられないんだ!
俺にお前達の魂を鎮める余裕なんて
余裕なんて、どこにも無い
自分が生き残るだけで精一杯だからなぁ
だけどよぉ、だけどもし
もし俺が、この戦争を生き残る事が出来たら
敵も味方も関係無ぇー
線香の一つでもくれてやるからよぅ
だから今は、今はそっと
そっと深く眠れ
疲れただろ、もう戦わなくて良いんだからよ
アース・シェイカー
震えている
だが、これは体の震えじゃない
近くで爆撃の衝撃が幾つも聞こえてくる
だが、これは爆撃の振動などではない
地面が大地が震えている
地球が怒りに震えているんだ
この大地の怒りは神の怒り
人間が人間を滅ぼす前に
大地が我々を滅ぼそうとしてる
自分達が受けている自然の恵みを忘れて
自分達の首を締めている事にも気付かないで
ただ、相手が気に入らないだけなのに
自分達の利益しか考えていないのに
正義などというたいそうな名目を掲げて
人間同士殺し合っているのだ
そして、自分達を育んだ自然さえも殺してしまっている
人はひとりでも生きて行けるかもしれない
だが、自然の恩恵無しでは絶対に生きて行けないぞ
こんな事を続ける事が
長い月日をかけて培われた自然の調和を乱す事が
自分達の首を締めているとなぜ気付かないんだ
いや、気付いているのかもしれないな
でも、この戦場で戦うのを止めるわけにもいかないか
目の前に自分を殺そうとしてる奴が居るわけだからな
だけど俺達は敵同士じゃないんだよ
敵はもっと他に居る
俺達をこんな状況に追い込んだ
ドス黒い黒幕がどこかに居るはずなんだ
みんな余裕が無いんだろう
わかっていてもどうする事も出来ないのだろう、、、
くそっ!俺は一体何をしているんだ、、、、
TIME IS GOING
こんな事ばかりしてたら
いつか俺達は、この星に見放されてしまう
この星に捨てられて
俺達は生きて行けるのだろうか
人知を越えた自然と生命の調和
進化と時を刻む輪を乱した我々人類を
この星は許してくれるのだろうか
俺は自信を持ってこう言える
この地球で一番大切なものは
立つ場所で変わる不安定な正義よりも
時と共に変わる季節の様な人の思いよりも
全ての生命が共存する
この星そのもの
この地球こそが最も貴いものじゃないのか
いや、自信なんて不確かなものなんかじゃない
もっと確かなもの
確信を持って言える事だ
決して時間が干渉しない
永遠不変の真理など無いのかもしれないが
変わるものでなく変わらないもの
そういうものを俺達は持つべきなんだ
この地獄と化した戦場で
俺はいつまでも人間であり続けたい
そんななかで
俺達の小隊は、ほぼ壊滅に追い込まれていった
隊長は最後まで人としての誇りを
捨ててはいなかった
遂に残されたのは俺と通信兵の
ただ二人だけだった
もう逃げる場所はどこにも無い
あしたのために
残された俺達に道を選ぶ事など出来はしなかった
弾薬もなければ食料も底を尽いていた
食料など初めから底を尽くのはわかっていた
俺達は、、、ろくな作戦も武器もなく、、
大和魂だけ、、魂だけで戦って来たんだ、、、
輝かしい未来の為になんてよりも
ただ穏やかに暮らせる平凡な明日の為に
そんな日がすっと続く様に、、、
俺達は戦って来たんだ、、、、、
もう一人残された通信兵は座して飢え死になどはせず
最後の血の一滴を流し尽くすまで
戦って死ぬ道を選んでいた
「お前は今までなんの為に戦って来たんだ
奴等が憎いからなのか
戦うのが男の性だからだからなのか
人を殺すのが楽しいからなのか
違うだろ、お前にも待つ人が居るんだろ
そいつ等の為に戦ってるんじゃないのか
帰る場所の未来の為に戦ってるんだろ」
元々戦闘員ではなかったその通信兵は
軍刀だけで敵に特攻するなんて馬鹿な事を口走っていた
もう、まともな判断力などなくなっていたからなのか
寂寂と何の念いを欲するか
無駄に犬死にする道を選ぶつもりだった
「明日の為に戦ってるんならよぉ
その明日を見届けないで死ねるかよ!
その目で結末を見たいとは思わないのかよ!
いや、もう結末は出ているのかもしれない
俺達は負けたんだ、負けたんだよ、、、、、
だからって無駄に命を捨てる必要なんかない
だからって無駄に命を捨てる必要はないだよ」
通信兵の気持ちは傾き始めていた
しかし、言は意を尽くさず
まだ心を揺さぶるまでには至らなかった
だがそれでいい
この言葉を必要としてるのは俺自身だったから
裏切りの逃亡者
暗い
昼間だっていうのに
目の前が真っ暗で先の事なんか見えなくなっていた
頭の中は真っ白になって
いよいよもって最悪だった
なんかよ、見えて来るのは
昔の事ばっかなんだからよ
嗚呼そういや、あんな約束しなきゃ良かったよ
あいつ律儀な所があるから
俺の後をついて来るかもしんねぇ
俺が死んでも生きててくれ
頼む本当に一生のお願いだから
俺の帰りを待ってなくて良いから
生きててくれ
その為に俺はここに居るんだから、、
、、やっぱ帰らなきゃいけねぇ
こんな所じゃ生きて帰らなきゃ
死んじまったら
骨になっても帰る事すら出来ねぇ
駄目だ弱気になっちゃいけねぇ
ここに来て最後の望みは
もう一人の生き残りが通信兵だという事だ
こいつは敵国の言葉を片言程度に話す事が出来る
相手だって悪魔や鬼なんかじゃない
上手い事いけは生き残れるかもしれない
投降という裏切りを潔しとすれば
降伏の屈辱に耐える事さえ出来れば
なんとか通信兵を説得しようとした
「こいつ、、駄目だ。生きたまま死んでやがる」
この極限の状態に耐えられなくなったのか
もう、こいつは死んでやがった
死の恐怖に追い詰められ
全ての感情を断ち切って
思考を止めて現実から逃げていたのだ
「お前は国を愛してるのか
それとも俺達をこんな所へ放り込んだ
軍の上層部の連中を愛しているのか
お前の愛するものはなんなんだ!答えろ!」
通信兵の目に微かに光が戻って来た
そして俺の運命にも光がさした
もう少し、もう少しで道が開ける
I FEEL ALL SADNESS
押す、押し切ってやる!
このままこいつを押し切ってやる
こいつが居ないと良くて捕虜
捕虜じゃ意味がない
捕虜じゃ帰る事は出来やしない
もう、こいつに自分の意思などありゃしない
恨まれようが何だろうが操ってやる
俺はなんとしても帰らなくてはならない
いや、俺でなくてもこいつでも良いんだ
俺達の部隊の誰か一人でも生きて帰れば良い
もしも勝てないとしても全滅だけはしてはならないのだ
そう、俺達の部隊が召集されたのは
もう上層部が敗戦を悟った頃だった
結成自体はもう随分と前からされてたらしいが
俺達は元々それぞれに
国の最高機密に携わって来た人間だった
敗戦色が濃くなった頃合を見て俺達は集められた
隊長は死ぬ間際にこの事を話してくれた
もちろんこれを聞かずに死んでいった者もいた
あまりにも無念な話だが俺達の、、、、
俺達の部隊の作戦目的は戦死だった、、、
今生き残っているこいつも
ある特殊部隊で軍医をしていたのだった
俺達のこの部隊では衛生兵を兼ねて
外語に通じていた事で通信兵として組み込まれていた
極限状態における人間の進化についての
研究に携わっていたと話していた
その為に捕虜等に極限の負荷をかけるなどの実験
つまりは人体実験をするのが目的だったらしい
俺も故郷を離れて既に3年の月日が過ぎていたが
やはりその間に機密に関わる機関に組していた
その機関は存在そのものが機密であるから
俺は故郷を離れて最初からずっと
この天皇直属特別独立遊撃部隊として
前線に立っていた事になってるらしい
まぁ、この部隊も表立ってはいないのだが
天皇直属であるので軍の人間の干渉は受けないのが
表向きの名分なのであるが
実際には俺達の行動に軍は一切の責任を関わりを
持つ事はないというのが軍の思惑だった
つまり軍に存在そのものを消されてしまっていたのだ
隊長は最後にこう言って俺達を逃がした
「軍は俺達を亡き者にする為にこの作戦を立てた、、
敗戦を覚悟した上層部が自己保身の為に
敵国に漏れてはならない機密を持っている
俺達を殺す為にこの作戦を立てたのだ、、
厄介払いって、、わけだよ、、、、
、、、だ、、が、なぁ、、
皆殺しになってなんかたまるかよ、、、
一人で良い、、、ひとりで、
生きてくれ、生き延びて、、、
祖国に、、俺達の骨を、、帰して、、く、、、」
どうしても俺は死ねなかった
隊長の為にも戦友の為にも故郷で待つあいつの為にも
どうしても死ねなかった
だからこいつの力がどうしても必要だった
なによりも俺自身が死にたくなかった
まだ、、、死にたくねぇ
まだ死にたくねぇよ
死にたくねぇ、、、、
関ヶ原の合戦
「契りあれば 六つ岐で待て暫し
遅れ先立つ互いありとも」
靖国に奉られる事はない俺達の合言葉だった
この言葉は関ヶ原の合戦で西軍として戦って果てた
大谷吉継が死を決意して詠った句である
六つの岐とは即ち六道の辻の事で
地獄、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天界の六道の
分かれ道つまりはこの世とあの世の境目の事であった
もしも縁があったのならあの世の入り口で待っててくれ
後か先かだろうが、どのみち皆行くのであろうから
そんな俺達の境遇があって誰とも無くこの言葉を発していた
まだ、待ってるんだろうな、、
あんま待たせても悪いとは確かに思うさ
でも、行くわけにはいかないんだ
悪いけど勘弁してくれ、、、、、
待ちきれなくて迎えには来ないでいいからよ
やるべき事が全て済んだら自分で行くからさ、、、
いや、全ては出来なくても良い、全ては
でも、どうしてもしないとならない事があるんだ
こんな風に言葉が途切れて感傷に浸ってるうちに
通信兵にも生きる意志がまだある事が確認出来た
同じ医学に従事した者同士として
正規の衛生兵と通信兵は気が合う所があった様に見えた
軍の機密であるので兵士同士でも
情報の交換は違反であったのではあるが
俺達はお互い気を許した者には色々な話をした
正規の衛生兵が元いた部隊は
人間の記憶を操る研究をしていたらしい
我が軍は勝利を治めるのを疑ってはいなかった
万に一つの敗戦には備えていた部分もあったが
勝利を疑う事はしなかった
だから終戦後に敵国民を都合の良い様に
支配する為に記憶を消してしまう研究をしていたのだ
通信兵はその研究についての
衛生兵の知識を吸収していたのであった
そして今
通信兵は自分の記憶を書き換える準備をしていた
その為に一度、自分を真っ白にしていたのだ
その事に俺は気がついた
転んでもただじゃ起きやしない
この状況をうまく利用していたんだこいつは
今しかない、今しか、、、、
誇りであるために
俺がいた元の部隊は洗脳に関する部隊だった
暗黒密教隼御門の次期宗家であった俺は
まだ二十歳にも満たない当時の若さで
洗脳部隊の重要な位置についていたのだった
密教は洗脳の業である
歴史の影にいつも密教僧が存在した
俺とこいつを生かす為に死んでいった戦友の目的も見えて来た
もしかしたら俺達二人なら
目的を達する事が出来るかもしれないそう思ったのだろう
索敵に捕まらない様に作られた原始的な木製の舟で
敵国主用基地に乗り込んで要人を捕虜にする事
そして洗脳が俺達の作戦目的だった
それは死んで来いというのに等しい事だった
主要基地の要人を洗脳して本国に弓を引かす
それを俺達にしろと言うのだ
敵国に思想的な分裂を起こして同士討ちをさせる
この作戦は裏黒船作戦と呼称された
敵国に明治維新を起こせと課せてれていたのだ
しかしそれは俺達国民の意地であった
俺達にだって俺達の方向で完成された文化があったのに
それを全て否定されたのだ
文化後進などではなく俺達にも俺達の文化があったのだ
それを奴等は自分達の価値観を
押し付けて引っ掻き回したのだ
大和魂を汚す愚劣な真似をして来たのだ
それは俺達の故郷に対してだけではなく
あらゆる場所で行われていた
人間をまるで虫けらみたいに扱って
ボロ雑巾みたいに都合の良い様に扱ってきたのだ
そんな仕打ちを世界でしている奴供を
のさばらしては絶対にならない
虐げられた飼い犬の意地であった
誰もが無理だと思っていた
しかし光明が見えたのだ
通信兵が記憶を書き換える下地を作って
俺が洗脳をして書き換える
「うははははっ、、、
俺達を巡り合わせたのが
間違いだったな上層部めがっ
出来る、出来るぞ、、俺なら出来る
俺なら出来るんだ、、俺なら、、」
通信兵を洗脳して完全なる戦闘に耐えうる
不撓不屈の魂を持った戦士にした
「これなら負けはしない
負けはしないんだよ!」
気弱で内気な優しい性格だった通信兵は
神代の頃から続いていると言われてる古武術の家柄に生まれ
幼き頃から修行させられ一通りの奥義も体得したが
武に生きる道は他に沢山いる兄弟達に任せ
自分は古武術にある医学に通じる知識を活かして
医師になった過去がある
潜在能力ならどんな兵士よりも強い戦闘力があったこいつに
闘いを恐れぬ信念を植え付ける事が出来たのだ
「なんとしても、敵の親玉に顔を合わせてやる!
なんとしても、なんとしても会ってやる」
こうして俺達は敵の基地に近づいていた
もう手の届くところに勝利は近づいていた
続く
三途の川