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歌劇《セルヴィリア》について
《セルヴィリア》は古代ローマ、皇帝ネロの時代の物語です。セルヴィリアは元老院議員ソラヌスの娘。障害を乗り越えて恋人ヴァレリウスと結ばれることとなったのもつかの間、ソラヌス家の解放奴隷エグナティウスの奸計のために、セルヴィリアは恋人と家族を救うために地上の幸せを捨て、主に仕えることを決意します。有名なタキトゥスの『年代記』で語られるソラヌスと娘セルヴィリア、ストア学者達の悲劇を元にした本格的な歌劇です。
リムスキー=コルサコフ自身がこの歌劇の作曲の動機を自伝の中で語っていますが、それによると、音楽と民族性は切っても切り離せないものだが、古代の音楽については何も証拠は残っておらず、従って作曲者は自由にその作曲ができる、ということだったようです。実際にはビザンチン風の音楽も取り入れるなどされましたが、第1幕などでは一風変わった音楽がいくつか登場し、この歌劇の作曲動機の反映が認められます。
この歌劇は、どういうわけかほとんど全く上演の機会に恵まれず、また、リムスキー=コルサコフの歌劇の中で唯一全曲録音のされていない作品です。一般には「失敗作」のレッテルを貼られてしまっていますが、リムスキー=コルサコフはこの歌劇の第3幕で歌われるセルヴィリアのアリア「私の花」を自身の最高傑作と見なしていましたし、第2幕の「バッカスの巫女の踊り」や第5幕のセルヴィリアの死の場面など、聴き所の多い作品であると(少なくとも私は)考えています。
そこで、リムスキーダイスキーではこちらに《セルヴィリア》の特集ページを掲載しました。MIDIでピアノ・ヴォーカルスコア全5幕を再現しましたので、ご興味のある方は是非お聴きください。
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