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ドリームライフから発売されたリムスキー=コルサコフの歌劇《皇帝の花嫁》のDVDをようやく購入しました。
あらためて観ると、映像(画質自体は古いこともあって良くないです)や演出の素晴らしさを堪能することができました。登場する口パク俳優陣も美男美女ぞろいで(マルファは場面によっては少しオバサンくさく見えますが)、それだけでもこの映画の価値があります。グリャズノイなど今風でいえばイケメンってとこでしょうかね。
今回初めてわかったこともありました。ソ連時代のオペラ映画にはこの他にも《ボリス》や《オネーギン》ばどがありますが、この《皇帝の花嫁》だけがラトヴィアで制作されたということ。だからどうしたということもないのですが、新発見です。
あと中に入っていた「解説」にあれ?と思うところがいくつか。
序曲や有名なアリアはカットなしに丸ごと楽しめるとありますが、序曲はカットされています。重箱の隅ですけど。それから、このオペラには(この映画ではカットされているが)新旧勢力の対立も描かれているとも書いてありますが、当時そういう背景はあったにしろ、オペラ自体にそこまで読み取れるかなあ、という気がします。
そして、このオペラはリムスキー=コルサコフが1860年代にバラキレフから作曲を勧められたというくだり。これは未確認ですが、確か勧めたのはボロディンの方で、彼が亡くなったため果たせなかった計画がいつしか自分のものになっていった、というようなリムスキーの記述を読んだことがあります。
また、バラキレフは「君は《プスコフの娘》以上の作品を書くことはできないから、新しいものには手を染めずに《プスコフ》をより良くしていくように改訂作業だけをしていけばよい」などと若きリムスキーに語っていたらしいので、彼に他の題材を与えるということはその発言と矛盾します。まあバラキレフは矛盾だらけの人だったのかもしれませんが。少なくとも自伝には解説のようなエピソードは発見できませんでした。
まあ、これらのことはどうでもいいといえばどうでもいいのですが、解説にもあるとおり、このDVDがきっかけとなって、この知られざる傑作が日本でも公演されるようになるといいですね。来年のキーロフ・オペラ日本公演では上演してもらえないけど(ぼやき)。
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