自分で出来る心理療法
 第1回   内観療法による自己洞察で自分を変える

 ひとり内観のやり方

 日本各地に内観研修所があり、そこで面接者の指導を受けて行う「集中内観」が基本とされています。
(集中内観については、ここでは省略します。興味のある方は次のサイトなどを参考されたらいかがでしょうか。 
http://www.naikan.jp/ 

 しかし、そういう余裕のない人でも、やる気さえあれば自宅で内観を行うことが出来ます。先ず自室にひとりでこもります。
共同生活者がいる場合は理解を求め、できる限り日常生活から離れられるよう協力してもらう必要があります。

 一人でやる場合は、続けやすいようにノートなどを用意して一日ごとに記録をつけるようにします。
それに日付、その時のテーマである誰に対して何時の自分を調べるのかを書いて、三つのテーマについてできるだけ具体的な経験や情景を思い出しながら調べていきます。

内観の進め方は次の通りです。

1.楽な姿勢ですわります。

 座り方は自由です。座禅を組むような形をとる必要はありません。

2.母親又は母親代りの人に対する自分について、三つの観点から、年代を区切って具体
  的な事実を調べます。


 どんな動機や目的で内観を始めるに関わらず、特に抵抗がない限りは最初に母親もしくは母親代わりから始め、次が父、兄弟、姉妹、配偶者、子供、友人というように、自分と関わりのあった人に対して、自分自身の気持ちや態度がどうだったかを時間が許す範囲で調べていきます。

 ただ、両親又は一方に対して強い否定的な感情を持っている場合は、それ以外の人から始めて、ある程度内観が出来るようになってから、両親もしくはその一方へ進むのがいいと思います。


      
・していただいたこと

      
・して返したこと

      
・迷惑をかけたこと

  
 例えば・・・・・・

  (1)母親から、していただいたこと

    
風邪で熱があるあるのに朝早くからお弁当を作って、小学校の運動会を
    見に来てくれたこと・・・など。
    その場合、母親がどういう人だったかではなく、あくまで自分がどういう
    子供だったかを具体的に調べます。


  
(2) 逆に、母親に自分がしてあげたこと

    
思い出せない、ないと思う・・・最初のうちは忘れていることが多いかも
    知れませんが、無理をすることはありませんので、少しずつ思い出すままで
    構いません。


  
(3) 母親に対して、迷惑をかけたこと

    
中学三年生のとき、家の経済状態が悪いのに、ギターを買ってくれとせがみ、
    無理して買ってもらったこと・・・など、できる限り具体的に思い出してください。

 この作業は簡単に見えて、最初の内は座っていることすら苦痛に感じるかもしれません。
しかし、それを超えると、さまざまな思い出が自然と浮かんでくるようになるので、集中力や記憶力が悪いと心配することはありません。

3.年代を小学校低学年から調べて、次に高学年、中学生というように年代を区切って、
  現在までの自分を調べます。


 三つのテーマについて、小学生、中学生、高校生と、現在までを期間を区切って調べていきます。
初めのうちは
10分もすれば、終わってしまうかもしれませんが、次は父親にゆき、又母親に戻るといったようなことを繰り返します。

4.ひと通りしらべたら、父親、兄弟・姉妹、子供、配偶者など、身近な人に対して同様に
  
調べていきます。


 母親の次は父親、兄弟・姉妹といったように、同じように調べていきます。
そして、それを繰り返し続けることになります。
集中内観ではその期間は一週間とされています。

 その結果、何が得られるかは人によって違うと思いますので、ここでは触れませんが、機会があれば、内観療法について詳しく掘り下げてみたいと思います。


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