| もくじ | |||||||||||||||||||||
| UPDATE 2003.5.29 | |||||||||||||||||||||
| ヤフーオークション研究(短報) 「サッカー日本代表対韓国戦5/31チケットの売買の解析」 |
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| 第一報 | |||||||||||||||||||||
| キリン杯を圧倒する人気の5/31韓国戦 5月27、28日の取引 | |||||||||||||||||||||
| 川越シマリス研究所 所長 | |||||||||||||||||||||
| はじめに 今回の報告は、今週末に試合を控えた「国際親善試合・日本代表対韓国代表戦」の解析です。 この試合は東アジア選手権の中止に伴って急遽組まれた親善試合です。本番の一週間前という発売にもかかわらず、ヤフーオークション(以下ヤフオク)上のチケット取引は極めて白熱化しています。 同時に進行しているキリンカップのアルゼンチン戦(6月8日・大阪長居)がSARSの影響もあり取引がやや低迷して来ているのに比べると、韓国戦は非常に対照的です。 この韓国戦のヤフオク研究はキリンカップの調査があるため当初研究の予定では無かったのですが、ヤフオク上の取引があまりに白熱化しているため急遽ウオッチを開始しました。試合までの日が無いため調査の時間が足らず、とりあえず発売3日後の27日と28日の中盤2日間の報告を速報します。 この5/31韓国戦のヤフオクは、キリンカップの二試合では見られない特徴がありました。 |
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| 対象と方法 現在出品中のヤフオク上の韓国戦のオークションを全てウオッチリストに記録し、それぞれの出品のオークション終了後にその落札価格と終了時間を記録します。また説明のあるものは商品の詳細、座席の位置、取引の方法などを記録します。研究の期間は、一般発売の5月24日(土)から試合当日の5月31日(土)の朝までです。 本報告は速報の第一報(短報)です。本検討は、発売5月27日(火)から28日(水)まで(5月27日朝6時から5月29日の朝6時まで)の2日間のヤフオク上の韓国戦チケットの全取引を集計しました。5月24日(発売日)からのデータは後日報告します。 |
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5月27、28日分の「日本代表vs韓国代表戦」チケット落札の集計 |
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| 結果と考察 5月27日(火)の取引数は、カテゴリー(以下カテ)1が33件。カテ2が109件。カテ3が25件。カテ4が121件でした。また28日(水)の取引数は、カテ1が12件。カテ2が31件。カテ3が11件。カテ4が15件でした。火曜日から水曜日にかけて極端に出品終了が減っています。ヤマは発売日から火曜日まで(後日報告)だったようです。 今回の韓国戦は、カテ2とカテ4で非常に活発な取引が行われています。 グラフは縦軸が金額(全てペア=2枚の価格)、横軸が時間(午前6時から翌午前6時)になっています。うすいポイントが27日分のデータであり、濃い色のポイントが28日分のデータになっています。1枚のみなど、2枚以外での取引のものは全て2枚に換算して計算しています。 |
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| カテゴリー1の取引(5月27、28日分) Fig.1 | |||||||||||||||||||||
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| まずカテ1です(定価1枚7.000円)。グラフ(Fig.1)を見て頂ければわかりますが、多くの取引がペアで20.000円台になっており、ペア30.000円台の落札もみられます。同時進行しているキリンカップの二試合(アルゼンチン戦、パラグアイ戦)よりも格段に入札が集まる傾向があり、それにより落札値が上昇しています。 代表的な取引を見てみますと、高値の方では3入口前段のO列でペア37.000円(27日)。同じく2入口の前段H列でペア35.000円(27日)。7入口の前段S列でペア35.500円(27日)などがあります。 メインスタンドでもこれが後段ですと、Q列でペア30.000円(27日)、R列でペア25.500円(27日)、P列でペア21.500円(27日)と下がります。 28日は比較的良席での出品が多く、入札競争のため落札値もやや上がっています。 例を上げますと、前段E列が即決でペア34.000円、前段J列がペア28.500円、前段M列がペア35.000円でした。 また中には後段K列でも42.000円という極端な高値での取引(28日23時台)もありました。 業者出品はごくわずかであり、ほぼ全てがチケットが余ったという個人の出品か、利益を求める個人の転売目的の出品でした。 なお、今回のカテ1をみてもヤフオクの出品ではロイヤルボックス周辺の4、5入口の出品は認められませんでした。中央部分の席位置は一般発売そのものがなされていないのでしょう。わずかですが、定価の書いてないスポンサー席らしきチケットの出品がありました。勿論中央の良席です。 このカテ1の平均落札値はペアで27日が26.970円、28日が29.825円でした。 |
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| カテゴリー2の取引(5月27、28日分) Fig.2 | |||||||||||||||||||||
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| カテ4と並んで活発な取引が行われたのがカテ2です(定価1枚6.000円)。 発売数の関係もあるのでしょうが、非常に多くの出品を集めています。 今回の韓国戦の特徴なのですが、発売3、4日後であるにも関わらず、「業者出品」の実券(チケット)が他の二試合に比べて非常に少ないことが上げられます。 上述しましたが、この27日、28日分の出品の何と9割が、いわゆるチケット・ゲッターと呼ばれる業者では無い、個人の方の出品です。 通常であれば発売後のまだ日が浅いこの時期は、約9割が業者の方の出品なのです。この理由は下の「まとめ」で考察します。 今回の韓国戦は個人の出品が多いことで、出品時の値段の設定や落札(出品の終了)時間の設定などで業者との差がみられます。終了時間については、業者の方は22時台から0時台に終了させますが、個人の方はやはりこの時間に終了させる方と、時間を気にしておられない方とがいるようです。 個人の方は余ったチケットを処分したいという動機の方が多いので、値付けが良心的なのも当然だと思いますが、比較的安値での「即決」を付けた出品も多く、これらの理由で落札値は極端には高騰せず安定したものになっています。 カテ2の席位置は全てバックスタンドになりますが、メインスタンドのカテ1に比べてカテ2の方が比較的良席での出品の割合が高くなっています。 また席位置と落札値が相関しない例が多いのもこのカテ2です。 これは落札側の方に問題があるのですが、確かに相場通りの値段で良席を得ておられる方は多いのですが、決して良いとは思えない席に高い入札をしている方が実に多いのです。 いくつか例を挙げますと、27日の場合、1階の前段では、前段C列でペア26.500円。前段F列でペア32.000円。前段L列でペア4.3051円。前段P列でペア30.000円。前段Q列でペア20.000円という値段で落札されています。 また後段U列でペア30.000円。後段R列でペア25.100円。後段D列でペア26.500円という取引もあります。国立のバックスタンドの区分(前段、後段、上段)がよく理解されていないのが原因かも知れませんが、上段で平均値以上、中にはペアで30.000円以上の値段で落札されておられる方もいました。席の位置は好きずきですが、入札の詳細を見てみますと、あまり前後を吟味しないで競争に参加されているようなのです。 通常は落札値の上昇する23時台から24時(0時)台で落札値があまり上昇していないのは、この時間帯に「ほぼ業者」の方々によるイープラスの出品の終了が多数(40件以上)あったためです。 業者、ほぼ業者の方々は、ウオッチが増えるこの時間帯を狙って終了時間を設定しますが、ご存じのようにイープラスは出品時には席が未定(郵送されて来るまで席位置が不明)であるため、短期決戦となった今回のような展開では、どうしても入札を集めにくい(落札値が上がらない)という事態になりました。 このカテ2の平均落札値は27日がペア20.560円、28日がペア20.080円でした。 |
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| カテゴリー3の取引(5月27、28日分)Fig.3 | |||||||||||||||||||||
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| カテ3はもともと席数が少ないため販売数も少なく、ヤフオクへの出品も極めて少数となっています(定価1枚4.500円)。 落札値は安定しており、ほぼペアで13.000円前後に収束しています(Fig.3)。 カテ3の平均落札値は27日がペアで13.350円、28日がペアで12.550円でした。 全て自由席ですがホーム側の方がアウェイ側よりも平均で1.200円程度(ペアあたり)落札値が高くなっています。 |
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| カテゴリー4の取引(5月27、28日分) Fig.4 | |||||||||||||||||||||
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| 今回最も多くの出品を集めたのがカテ4でした。28日(水)には数を減らしていますが、27日(火)の単日で121件もの出品終了を数えています(Fig.4)。 27日の平均落札値は12.460円。28日の平均落札値は12.360円です。カテ3と同じ自由席ですが、入札開始値からの価格の上昇率が高く、入札の風景を見るとむしろカテ4の方がカテ3よりも人気があるような印象です。中にはかなり白熱した入札競争が見られました。 グラフを見てわかる通り、自由席であるにも関わらず落札値は上下10.000円もの開きがあります。 出品数は潤沢なのですが、どうも入札者の中に各出品を吟味する余裕が無い方がいらっしゃるようで、無謀な入札競争をされた方が多いようです。 またこのカテ4も個人出品が多いことで安価での「即決」が多かったようです。出品して直ぐに落札されるものもあり、我々が収集出来ていない出品もあるかと思います。 また、カテ3,4は自由席であり出品の性格に差がないことから、ヤフオクの出品のオプションである「注目のオークション」というシステム(追加料金の多い順に先頭に近いページに表示される)の利用の有無が落札値にも大きく反映したようでした。 「注目のオークション」はヤフオク独特のシステムですが、このオプションで上位に上がっていた出品は、もれなく平均より高値をつけていました。チケットの出品はヤフオク初心者も少なく無いため、事情をよく知る出品者と差が出たと思われます。 |
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| まとめ 今回の韓国戦の特徴は、国立で行われる試合で、また土曜日の開催であるため非常に人気があり、ヤフオクでのチケットの取引はどの出品も白熱した落札競争になっています。入札数は同時に行われているアルゼンチン戦と先行発売分のパラグアイ戦(旧ナイジェリア戦)の数倍になっています。 またもう一つの特徴は、チケットの個人出品が大半を占めたということです。 後に報告しますが、発売日である24日と翌25日の予約番号の出品もキリンカップに比べて圧倒的に少なく、チケット・ゲッター(業者)の方々があまり予約番号をゲット出来なかったということがうかがわれます。 この理由は、今回の販売方法に原因があるようです。 ひとつには、この韓国戦は急遽決まった試合であり先行発売が無かったことです。このため業者の方が電話で予約番号を得る機会が減りました。 もうひとつの理由は、一般発売時の予約用の電話の数が少なかったためです。 今回の「ぴあ」の発売は電話と店舗との併売だったわけですが、ある情報筋によると、5月24日の一般発売にはチケット販売の大半を請け負っている「ぴあ」が、予約用の電話の台数をサッカーの方にあまり割り当てられなかったようです。急な試合と販売だったことが原因です。 予約の電話番号は共通ですが、その下には子となる電話番号があります。この子電話の台数が少なかったために、電話での販売分はわずかであり、ほとんどが店頭販売で売られたという経緯があったのです。情報筋によると9割が店舗販売でさばけ、電話での販売数はわずか1割程度であったとか。これがゲッターさんがあまり予約番号を獲得出来なかった原因です。 現在のサッカー代表戦のチケット販売は、大半を「ぴあ」が請け負い、次いでローソン(ロッピー、プレイガイド)、これにCN、イープラスが続きます。 「ぴあ」の店舗と電話販売は共通のホストコンピューターに繋がれています。電話と店舗に枚数の割り当てがあるわけではなく、どちらかが売り切れるまで、もう一方も売られるのです。 電話での予約にも1件で分単位の時間が必要ですから、今回のように電話の台数が少ないと、チケットは圧倒的に数が多い店舗に並んだお客さんの方に行くということになります。 「業者」の方々は主に電話でチケットを得ていますので、子電話の台数が少ない今回のような場合には、いくら「技」があっても容易にはチケットをゲット出来ないということになるのです。 |
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| 後 記 速報性を高めるため、今回は短報という形で2日間の集計を報告させて頂きました。発売開始日からのデータも近日報告します。 追 記 本検討は「韓国戦チケット売買の解析」の第一報(短報)です。過去の他の報告もあわせてご覧頂けると幸いです。(所長) |
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