| もくじ | ||||||||||||||||||||||||||
| UPDATE 2003.6.02 | ||||||||||||||||||||||||||
| ヤフーオークション研究(総括) 「サッカー日本代表対韓国戦5/31チケットの売買の解析」 |
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| 第二報 | ||||||||||||||||||||||||||
| 短期決戦で白熱した展開をみせた韓国戦(2003.5.31)の取引全データ | ||||||||||||||||||||||||||
| 川越シマリス研究所 所長 | ||||||||||||||||||||||||||
| はじめに 今回の報告は先日行われた「韓国戦」(5/31国立)の総括です。 発売から試合まで一週間という短い期間であったため、ヤフーオークション(以下ヤフオク)上の取引もまさに短期決戦でした。当初この韓国戦はキリンカップ二試合の調査があるため研究の予定では無かったのですが、一週間という短期決戦での相場展開がどうなるのかという興味と、ヤフオク上での取引が白熱化するムードがあったため急遽ウオッチを開始した次第です。 先日の第一報では短報として27日と28日の2日間のデータを出しましたが、今回は発売から試合当日までの全体の数字を出し「総括」として発表します。 最初に結論を述べますが、今回の韓国戦のヤフオク上の展開は、「予約番号」の取引がちょうど100件。「チケット」の取引が1.634件でした。これには出品されても落札されなかった(取引が行われなかった)ものは含んでいません。 また扱われたチケットの枚数は、「予約番号」の取引分で396枚。「チケット」(実券)の取引分で3.068枚でした。総計で3.464枚です。 昨年11月のアルゼンチン戦が約12.000枚でしたからこの数字は大して多いようには感じませんが、実際には5月26日(月)、27日(火)の二日間の取引が9割以上を占めていたのです。 昨年のアルゼンチン戦は発売から試合まで1ヶ月もの期間がありましたから、実質二日間での3.464枚の取引は極めて多いと言えます。土曜日(5月24日)がチケットの発売日でしたが、その2日後の月曜日(5月26日)終了分の出品は、落札されたものだけで24時間で取引が1.102件にも上っています。 出品の終了は夜に集中していますから、この26日の夜はまさに大嵐でした。しかも嵐のような多数の出品に、次から次へと入札が入ります。同時に進行しているアルゼンチン戦とパラグアイ戦とは明らかに様相を異にしていました。 また、この白熱した取引の状況は単に国立で行われる代表戦だからという理由のみでなく、対韓国戦へのファンの熱い思いが感じられました。 実際には落札されない、またはカラ出品のものもありますので出品数はもっと多かったと思われます。この日の取引数はこれまでの調査でも最高記録ですが、一日で1.100件という取引数は、おそらくヤフオクのチケット取引でも過去に無いのではないかと思われます。 |
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日本代表vs韓国代表戦のヤフオク「予約番号」「チケット」取引全結果 |
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| 業者率(業者・ほぼ業者・個人の割合) Fig.1 | ||||||||||||||||||||||||||
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取引総数 予約番号の取引 計 100件(チケット 396枚) チケットの取引 計1.634件(チケット3.068枚) 総計1.734件(総 計 3.464件) 予約番号の出品 業者 75% ほぼ業者15% 個人10% チケットの出品 業者 11% ほぼ業者14% 個人75% |
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| (注)「業者」、「ほぼ業者」、「個人」の区別は、各出品者の現在と過去の出品を見て決めています。 分類の基準は、過去の取引である「出品者の評価」を開いて、また現在の出品は「出品者のその他のオークション」を開いてみます。そしてその内容がサッカーチケットのみならず例えば人気のコンサートチケット、あるいは巨人戦などの人気のチケットの出品が全て(100%)であり、しかも最低10個以上の実績がある場合にのみ「業者」と判断しています。 またこれに準ずるものを「ほぼ業者」としていますが、「個人」との区別は過去のチケットの出品が10個以上あるものを「ほぼ業者」としています。 また、過去にチケットの出品が無いか、あっても少数(10個未満)であり、チケット以外の出品物が認められる場合には、「個人」と判断しています。 一般的に世間では、ここで言う「業者」のことを「チケット・ゲッター」とか「転売屋」と言うことが多いようです。「ほぼ業者」や「利益を求める個人」のことを、「プチ業者」とか「素人ゲッター」また「素人転売屋」などどよぶこともあります。 |
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| 今回の韓国戦のヤフオクの特徴は、「業者」(チケット・ゲッター)の方々の出品が極めて少なかったことです。 「予約番号」の出品は、いつもなら発売後の4日間はほぼ100%が業者、あるいはほぼ業者の方々の出品なのです。しかし今回の「予約番号」は出品数そのものが少なく、「業者率」も75%に止まりました(Fig.1)。 取引の大半は「実券」(チケット)での取引でしたが、この「チケット」の取引では業者率は11%にしか過ぎませんでした。 この理由は前回の第一報でも述べましたが、急遽決まった試合であるためチケット販売の予約用電話の台数が確保出来なかった事が原因です。 電話での予約が困難である分、その分が店頭の販売分として流れました。店頭に並ばれる方々は大半が個人の方ですからそのままチケットを手にされます。 電話で予約番号が取れないので、「予約番号」の出品は低調なものになるのは当然です。 この一方で面白い現象も見られました。今回の韓国戦は個人(サッカーファン)でチケットが余った困った方が多数いらっしゃったという事です。仲間と並んでチケットが多く取れすぎて、あわててヤフオクに出品された方がかなり沢山いらっしゃいました。このためヤフオクのサッカーチケットのカテゴリーは、いつもの業者さんの出品のそれとは異なる、個性的な説明文と写真の氾濫となりました。 個人の方はよくチケットの写真をアップされますが、専門の「業者」の方々はチケットの写真など載せません。個々のチケットの写真を載せるような時間の余裕は無いわけです。 |
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| 「予約番号」取引数の推移(5月24〜31日) Fig.2 | ||||||||||||||||||||||||||
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| 「予約番号」落札価格の推移(5月24〜31日) Fig.3 | ||||||||||||||||||||||||||
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| それでは発売から試合までの1週間の日毎の記録を報告します。まず「予約番号」の取引です。 左上のグラフ(Fig.2)は「予約番号」の取引の推移を示します。一見して落札された出品が極めて少なかったことが判ると思います。この韓国戦の「予約番号」の取引数は、先日発売されたキリン杯のアルゼンチン戦の1/10にしか過ぎません。 但し取引相場は、出品の少なさを反映してかなり高めの値がついています(Fig.3)。 短期決戦で、引き替えまでの日数が少ないため、発売当日の24日と翌25日の二日間に集中する取引となっています。いくつか例を上げると、25日のカテ1の「予約番号」は4枚の購入権利で平均30.000円を超えました。 最も高かったカテ1の「予約番号」の取引は1件に35.500円でした。 またカテ2の「予約番号」の取引の中には1件で36.530円という高値もありました。また信じられないことに2枚の購入権利で21.500円をつけたカテ2の「予約番号」の取引もありました。 |
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| 「チケット」取引数の推移(5月24〜31日) Fig.4 | ||||||||||||||||||||||||||
| <チケット定価> カテ1 7.000円 カテ2 6.000円 カテ3 4.500円 カテ4 3.000円 |
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| 「チケット」落札価格の推移(5月24〜31日) Fig.5 | ||||||||||||||||||||||||||
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| 次いで「チケット」の取引数の推移です。左上のグラフがチケットの取引数の推移です(Fig.4)。 この期間、販売枚数の少ないカテ3を除いて極めて多数の出品の終了と落札を数えました。 実質26日(月)と27日(火)の二日間の取引であり、28日以降は極端に出品が減りました。 チケットの発送には2日間の猶予が必要であり、試合前日に到着するようにするには速達を使っても木曜日には発送しなければなりません。出品者としてもリスクを考慮すると3日前までの落札(出品の終了)が好ましいことになります。このため29日の木曜日以降は極端にチケットの出品が減っています。 チケットの直接手渡しや、特殊な配送方法で翌日に受け取れるという直前の手段もありますが、やはり相互にとってリスクは避けられません。この受け渡しの問題と入金の問題(銀行が土日休みであり入金確認が出来ないこと)もあり、29日(木曜日)以降の取引はわずか39件に減りました。主に実質直接手渡しのみとなる試合前日以降の取引は29件です。 最終の取引は試合当日の午後2時51分終了のカテ4アウェイ1枚(5.000円)の取引でした。 個人の出品が多数を占めた「チケット」の取引ですが、試合が近いため出品者は価格の上昇よりも「確実な取引」を狙ったのだと思われます。チケットが余った個人にとっては確実な処分が最優先なのです。 右上のグラフ(Fig.5)を見てもお判りの通り、「チケット」の取引相場はカテ毎に上下がありますが、カテ1が日を追うに従い落札価格を下げているのに比べ、カテ4はペアで10.000円以上をキープし、最後にはカテ3と逆転し、高い平均値をつけているのが特徴的です。極端な高値での落札は無く、カテ1では高い取引でもペアで37.500円でした。 むしろ良席の多いカテ2の方が高値をつけることが多く、バックスタンドの前段F列で37.000円、C列で40.000円、H列で41.000円、F列で42.500円(いずれもペアの落札値)という取引が見られました。またカテ4でも最前の列ではどれもペアで40.000円強の値をつけていました。 |
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| 後 記 ヤフオク研究をやるようになって多くの方々からよく言われることがあります。それは「それでいったい何時が買い時なの?」という問いです。 確かに落札者側から見れば少しでも安くで落としたいのが心情です。しかしヤフオクでのチケットの高騰に複雑な気分になるサッカーファンの一人としては、毎度「買い時」のみの情報提供には抵抗があるというわけです。 この「ヤフオク研究」を単なる「お買い物情報」にはしたくないという思いです。 しかしながらこの研究を以前より見て下さっている皆様は、有る程度の傾向は既につかんでいらっしゃるのではないかと思います。また笑えるのですが、出品者の方々(業者の方々)にも読者が多いという話を聞きました。 あまり買い時に関する話はしたくないのですが、今回はあくまで損をしない買い方、落札の仕方のポイントを述べようかと思います。但し、あくまで私見であることをお断りします。 1.「予約番号」は初日(発売日)が一番値が高く、日を追うに従って値が下がります。 2.「予約番号」「チケット」とも一般発売当日の昼(11時から14時まで)と夜(22時半から24時半)が一番落札値が高いのです。 3.先行発売から一般発売前までの期間は「予約番号」も「チケット」も落札値が高いようです。 4.「チケット」は発売2,3日後に出品終了のピークが来ますが(日曜発売の場合は火・水曜日)出品数が多すぎると入札が分散してやや値が下がります。 5.短時間に極端に多くの終了が続くと、ヤフオクのサーバーがビジーになり、新たな入札が入らないことがあります(つまり値が上がらない)。またウオッチリストが使えなくなり入札のタイミングを逃すことがあります。重い時はウオッチリストを使わないことが大切です。 6.ファミマの先行のカテ1に良席は無いようです。(カテ3寄りのカテ1) 7.開始0分の「予約番号」だからといって必ずしも良い席だというわけでは無いのです。 8.個人出品の「即決」に、良心的な値付けのものがあります。上手い探し方は各人で工夫してみて下さい。「即落」で出品後直ぐ無くなるものがいっぱいあります。これを捜すにはコツが必要です。 9.未だに1枚の値段と2枚の値段を間違える方がいらっしゃいます。4枚での出品は値が上がりません。 10.何より注意深くウオッチして相場を調べ、相場以上の入札をしないことです。また入札競争をしないことです。熱くなってついクリック(追加入札)しないで下さい。高値落札で終わるものは無駄な入札競争に突入してしまったものが多いのです。落札値の高騰を招く原因は、実は入札者の方にあることを肝に銘じましょう。 11.注目されていない出品を狙いましょう。タイトルの付け方、出品のオプションなどでウオッチされやすい出品と、逆にされにくい出品とがあります。ウオッチ率が低い(注目されていない)出品は値段が上がりにくいのです。 今後の出品の出方の予測については先日のアルゼンチン戦(第一報)のFig.6のグラフ(「アルゼンチン戦2002チケット取引数」の推移)がかなり参考になるのではないかと思います。このグラフでの前半の出品の山は9割が業者とほぼ業者の方々です。試合直前10日間の後半の山は8割が個人の方々の出品です。このパターンを頭に入れてヤフオクに挑むと良いと思います。 |
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| 追 記 本検討は「韓国戦チケット売買の解析」の第二報(総括)です。過去の他の報告もあわせてご覧頂けると幸いです。 また近日中に、現在進行中のアルゼンチン戦(6月8日長居・大阪)とパラグアイ戦(6月11日埼玉)の速報もアップする予定です。現在、研究員と必死に入力と集計の作業を行っております。まさに不眠不休の体制です。御期待下さい。(所長) |
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