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| UPDATE 2003.8.10 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| ヤフーオークション研究(速報) 「日本代表対ナイジェリア戦2003」(8/20国立)チケットの売買の解析 |
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| 第二報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 再び暴落の予感。不人気のナイジェリア戦チケット(8月8日まで) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 川越シマリス研究所 所長 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| はじめに ヤフオク研究「キリンチャレンジ2003・ナイジェリア戦」(8月20日・国立)の第二報をお届けします。第一報では予約番号の取引のみを報告しましたが、今回は「予約番号」と「チケット」の取引の両方の結果をお届けします。 結論からいいますと、前回のパラグアイ戦の時の大暴落を予感させる展開です。 グラフをご覧になると、一見すると定価以上で落札されているので、高値で取引されているのだなという印象を持たれるかもしれません。しかし内容をよく見ますと、決してそうでは無いのです。 先行発売からこれまでの「ナイジェリア戦」のチケット市場を簡単に解説しましょう。 ファミマの先行発売は、予約を受け付けてからの抽選です。この抽選は今度もかなりの難関でした。 我が研究所には30名を越える研究員がおり、何十ものエントリーをしたにもかかわらず、当選はわずか1名(カテ2の4枚)だけです。一般発売も大変な人気であり、チケットはなかなかゲット出来ませんでした。 これらの現象だけを見ると「さすが代表選。毎度ながらすごい人気だ」と思われます。代表戦はプラチナチケットのような気がします。しかし、実際はそうでは無いのです。 市場には行く宛の無いチケットが溢れています。ヤフオクへは発売日から多量の予約番号とチケットの出品が登場しました。本来は値段の無いはずの「予約番号」1件に、カテ1の場合20.000円とか30.000円とかを支払う落札者も大勢いました。カテ4でさえ発売当初は「予約番号」1件が5.000円以上で取引されたのです。 「予約番号」は実体の無い購入の権利です。チケット代は別です。予約番号を買って、さらにチケット代を払って購入しなければならないものですから落札者は高価な支払いになります。 これはヤフオクという手軽な売買の手段があるからこそ可能となった手段であり、今のおかしな現実の実体なのです。 現在、ヤフオクには、ものすごい数のチケットが出品されています。カテ1以外は定価割れも当たり前であり、カテ3,カテ4(特にカテ4)にもなると1000円でも売れない状況になっているのです。 これはいったいどういうことなのか。 つまり、サッカーを見に行く気も無い、小遣い稼ぎの極めて多数の「ほぼ業者」(チケットゲッター、素人の転売屋さん)達が、発売開始後早々に大量の「予約番号」を確保してしまっているのです。 「予約番号」を確保して、直ぐにヤフオクに出品する・・・。 確かに発売後のしばらくの期間はある程度の値段で売れますし、利益は確保出来るでしょう。しかし今回の試合のように、その試合がさほど人気が無い場合には、需要を上回ってしまったチケットは、行く宛を無くしてしまうのです。 「プロの業者」の方々は、最初からこのような試合には手を出しません。しかしプロでは無い「ほぼ業者」(チケットゲッター)の方々は、プロ同様に「ある術(すべ)」を知るが為に多量の「予約番号」を確保出来る訳ですが、小遣い稼ぎにもならないような興行にまで、何でもかんでも手を出してしまうのです。 手間ばかりかかって実入りは少ないかと思います。中には損をする人もいるでしょう。それでも「儲かるかも知れない」と思って「予約番号」や「チケット」を多量に漁ってしまう。今回の試合のようなさほど人気の無い試合の場合、結果的にはヤフオクや知人の余りなどでチケットは確保出来るのですが、本当に欲しい人が発売日に正規の値段で買えないこの現実はやはり特異だと思われます。また、そんな「ほぼ業者」(チケットゲッター)達が異常増殖してしまった現状が異常なのです。 そしてもう一つの問題ですが、おそらくはサッカーファンの中にも必要以上に「予約番号」をゲットしてしまう方がいかに多いかということです。 「数多くチケットが入手出来たら、ヤフオクで売って儲かればいいや」と思っている方も多いのでしょう。また、予約番号1件で4枚のチケットが買える訳ですから、本来は2枚しか必要で無くても4枚買ってしまう方も多いかと思います。人気の試合の場合は実際それで儲かるのですから売った側には不満はありません。また買った方も需要と供給の関係ですから「多少高くても人気の試合だから仕方が無いや」と思うかも知れません。また、不要のチケットを手軽に処分出来るヤフオクは、「実に良いシステム」なのです。 しかし問題なのは、ヤフオクのような手軽な売買の手段あるがために、今回のように不人気の試合であっても発売後に一時的な高騰の相場を作ってしまい、それによって懐を温める(サッカーファンとは関係の無い)人々を作ってしまうという点です。 この問題を解決するのは難しいと思いますが、事はサッカーだけの問題ではありません。人気の巨人戦や、コンサートのチケットなどはもっと凄い状況になっています。それも、年々深刻な事態になっているのです。 専門のプロの「業者」の存在、そして誰もがチケットゲッターになりうる今の状況は、誰かが考えて、誰かが解決しなければならない問題だと思います。 つい前置きが長くなってしまいました。申し訳ありません。それでは先行販売から一般販売を経て今に至る「ナイジェリア戦」の「予約番号」と「チケット」のヤフオクでの取引の状況をご報告します。 対象と方法 現在出品中のヤフオク上の代表戦(ナイジェリア戦 8月20日・国立)の「チケット」の取引と「予約番号」の取引を全てウオッチリストに記録し、それぞれの出品のオークション終了後にその落札価格と終了時間を記録します。チケットについては、説明のあるものは商品の詳細、座席の位置、取引の方法、出品者についての情報などを記録します。 研究の期間は、先行販売の申し込み開始の7月22日(火)から試合当日の8月20日(水)の朝までです。 本報告は速報の第二報です。本報では先行発売から一般発売の8月8日(8月9日朝6時)までの「予約番号」の全落札データを集計しました。 今回のナイジェリア戦はカテ1、2、3、4の販売でカテ4以外が指定席です。カテ1がメインスタンド。カテ2がバックスタンド。カテ4が両サイドのゴール裏側、カテ3はカテ1、2とカテ4に挟まれるコーナーとなります。 チケットの定価はカテ1が7.000円、カテ2が6.000円、カテ3が4.500円、カテ4(一般)が3.000円です。 結果と考察 先行発売から8月8日までの「ナイジェリア戦2003」取引の集計 1) 予約番号の取引 |
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| Fig.1 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| ファミマの先行発売から一般発売後の「予約番号」の取引は前回の第一報で報告しましたが、以後最近の状況を解説します。 上のグラフは各カテごとの落札価格の推移です(Fig.1)。カテ1は今回の試合が国立であることもあり、発売となった席数が少ないため、出品数が極めて少なくなっています。 今回のカテの分類ですが、最上席種であるカテ1はメインスタンド、カテ2はバックスタンドになります。カテ4が両サイドのゴール裏(サポーター席)であり、カテ1,2とカテ4との間に挟まれる4隅がカテ3になっています。 国立のメインスタンドは、中央に大きく貴賓席とスポンサー席がある関係で、一般に発売されるカテ1はその両サイドの限られたエリアになります。メインスタンドそのものも小さいので、席数はカテ2に比べるとかなり少ないということになります。 このグラフを見ても判る通り、一般発売後の3日間でカテ1の「予約番号」の出品は尽きています。出品数が少ないために、カテ1のみが10.000円から20.000円というかなりの高価な金額で落札されています。 代わって席数の多いカテ2が多数出品されていますが、出品数が多いために一般発売の8月3日から5.000円以下に相場が下落しています。 このカテ1とカテ2の「予約番号」の取引の推移を見て判るかと思いますが、先行発売後の一週間の取引相場がかなり高いことが判るかと思います。カテ1などは1件20.000円以上が当たり前になっています。 今までも何度か繰り返して来ましたが、「ファミマの先行に良席無し!」なのです。今回カテ1、カテ2の検討でも、ファミマの先行発売の席は、ほとんどが端か上段の良席とはいえない席であるようです。「予約番号」の出品では席位置までは判らないわけですから、落札者はこの点も考慮して検討した方が良いのではないかと思います。 チケットの取引でもそうなのですが、今回の「ナイジェリア戦」は、人気があるのはカテ1のみであり、カテ2以下は全く高値がついていません。カテ3,カテ4は、落札されたもののデータが上記のグラフになっているわけですが、実際には落札されない出品(入札が1件も無かった出品)が数多くあったのです。 8月5日以降になると、カテ4などは開始価格の500円でも入札が無いものがありました。今回このような理由で、引き替え締め切り後にカテ3,4の下位席種を中心に「予約番号」の再販売が行われたようです。このためグラフには記録してありませんが、7日以降にも出品があります。7日以降の予約番号のデータは次回報告します。 2) チケットの取引 |
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| Fig.2 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 先行発売後から一般発売を経て以後のチケットの落札価格の推移です(Fig.2)。一見するとどのカテも高値で取引されているように見えますが、実際にはカテ1を除いて暴落傾向にあります。高値を付けているのは前段の良席の取引のみであり、カテ2でも普通の席は定価並の価格で落札される傾向にあります。またカテ2の上段の場合は入札も無い出品を認めるようになっています。 カテ1の取引を細かく見てみますと、前段のE列でペア37.000円(8月1日)、前段のH列でペア40.000円(8月2日)、前段のM列でペア35.500円(8月4日)、T列でペア30.500円(8月4日)など、前段は軒並み30.000円以上の高値を付けています。大概が2入口、3入口であり、正面の4,5入口はありません。25.000円以下で取引されているものは全て後段か、席が明示されていないものです。定価は1枚7.000円(ペアで14.000円)ですからかなりの高値です。 このグラフを見るとカテ2もかなりの高値で取引されているようですが、実際には良席のみが高値で取引されているものであり、普通の席は定価プラスアルファ程度の落札価格になっています。後段は定価割れも見られ、未入札のまま終了する定価での出品も認められています。 幾つか高値での取引を紹介しますと、前段のK列でペア30.000円(8月4日)、T列で25.000円(8月6日)、21入口の前段最前列でペア34.000円(8月7日)などがあります。カテ2の定価は1枚6.000円(ペアで12.000円)ですが、定価割れは8月7日以降に頻発して来ており、同日から未入札のまま終了するものが日々増えて来ています。 カテ3は席数が少なくチケットの出品そのものが少ないのですが、一般発売となった8月3日こそ高値での取引があるものの、以後まれな良席を除いて値が付かなくなって来ています。高値での取引は16入口の前段のB列でペア23.000円(8月3日)、同じく16入口の前段D列で28.500円(8月3日)、16入口の前段C列でペア20.000円(8月4日)、16入口前段C列でペア20.000円、K列でペア20.000円(どちらも8月6日)などがあります。不思議と16入口が多いようです。 カテ3も8月7日以降、良くて定価での取引になりつつあり、現在は定価割れ、あるいは定価での出品には入札が1件も無く終了するようになって来ています。 カテ4は今回自由席であることもあり、いつもなら人気のカテなのですが極めて不人気の席種になっています。一般発売前から高騰することは無く、また未入札のまま終了する定価での出品のものが多く、今後暴落の一番手となることが確実な見通しとなっています。 若干のペア10.000円前後の高値での落札もありますが、かなりの数のおそらくは相場形成が目的の自己落札(相場のつり上げ)があり、このようなグラフになっています。 今回「予約番号」と「チケット」の両方で最も出品が多かったのがこのカテ4であり、かなりの数の利益を目的とした「入手」があったようです。 |
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| 後 記 前回のパラグアイ戦はアクセスの悪い埼玉スタジアムであることもあり暴落も予想されましたが、今回のナイジェリア戦は国立で行われることから、高騰までは無くてもある程度の高値を付けるのでは無いかと思っていました。しかし蓋を開けてみると、人気があるのはカテ1のみで、カテ2以下は軒並み値を付けないという結果となりました。 最新のデータを見ると、カテ4では何と100円の即決でも入札の無い出品があります。しかも送料込みでです。信じられません。実質「タダ」ということです。チケットが電車賃よりも安い価格なのに・・・入札が無いのです! この研究をご覧になっておられる方で今後ヤフオクに出品される方がいらっしゃったら、知人友人に譲ることをおすすめします。 現在、ものすごい数の出品があり、しかも行く予定の人は既にチケットを入手していますから、全く売れない状況になりつつあります。また、余ったチケットをどうしようかと考えている潜在的な出品者も数多くいらっしゃることが予想されます。 今週後半以降は良席以外では値が付かなくなり、今度の土日以降はカテ2でも全く売れなくなることが予想されます。 試合2日前の来週月曜日(18日)は再びブラックマンデー(大恐慌)です。現在の需要と供給の関係から、試合直前の値上がりも無いと予想されます。 また試合を見に行こうかどうかと迷っていらっしゃる方は、是非行きましょう。国立に行って「我が代表」を応援しましょう(中田も帰って来ます!)。カテ1、2以外ならヤフオクで間違いなく定価以下でチケットが手に入りますよ! 追 記 本検討は8月20日に東京・国立で行われるナイジェリア戦のチケット売買の速報の第二報です。これまでの他の報告と併せてご覧頂けますと幸いです。引き続きチケットの取引を中心とした第三報を作製中です。見出しは「またも暴落した代表戦。再び紙屑と化すチケット」になりそうです。前回のパラグアイ戦の第三報と同じです。(所長) |
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