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UPDATE 2003.6.09
ヤフーオークション研究(速報)
「日本代表対パラグアイ戦2003」チケットの売買の解析
第三報

         ブラックマンデー(大恐慌)
ついに紙くず同然となった代表戦チケット(試合直前6月7、8日の相場)
川越シマリス研究所 所長
はじめに

試合を直前に控え、ヤフオクの「パラグアイ戦」チケット相場が大暴落しています。まさか今日9日(月)がブラック・マンデーになるとは思いませんでした。大恐慌です。

前週の予測では6月8日(日)夕に行われた「アルゼンチン戦」をはさんで、下落した相場が反発し高騰するのではないかと予想されました。しかし試合が行われた8日夜の取引でも、相場は戻すどころか続落したのです。驚異的な続落で、大暴落です。
まるで現日本代表の評価が下がるのとリンクするように、チケット相場も大幅に暴落することになりました。もうとどまるところを知りません。
それは信じられない光景でした。アルゼンチン戦の試合が終わった夜21時台から、定価の半値以下で次々とオークションが終了して行ったのです。
試合後間もない22時14分にはカテ1のペア2枚が6.700円で終了します。同21分には同じく7.402円で終了。そして22時53分には4.000円まで一気に下がり、そしてついに23時23分には、何とカテ1のペアが驚くべき「2.150円」で落札されてしまったのです。
1枚9.000円のチケットが2枚で2.150円です。代表戦のカテ1のチケットが1枚1.000円余になってしまったのです。繰り返しますがこれはカテ1の話です。しかもたった今、代表の試合が終わった2時間後の出来事なのです。
そしてその後も相場の暴落は続き、23時42分にカテ1のペアで2.625円の終了を見ました。
相場は普段なら値を上げる23時以降もこの相場の下げは回復しませんでした。
結局このアルゼンチン戦が終わった日の夜、22時台から深夜1時台までの出品の終了がカテ1で24件ありましたが、この24件のうちの過半数の14件が10.000円以下で終了したのです。しつこいですが、これはカテ1のペア2枚での値段なのです。

この日の最安値は、もっと悲惨だったカテ3とカテ4です。カテ3の最安値は2枚で1.600円での落札(深夜9時台)。カテ4の最安値は2枚で何と1.050円(23時27分)という落札でした。
2枚で1.050円ということは1枚500円です。代表戦のチケットが1枚500円で落札されたのです。一時はプラチナ・チケットと言われた代表戦が500円になってしまったのです。

代表戦のチケットが紙くず同然となった瞬間でした。

もはやこの暴落の原因は「パラグアイに魅力が無い」という理由だけでは説明出来なくなりました。
それよりも、「今の日本代表に魅力が無い」のかも知れません。いや、もっと正確に言うならば、「今の代表のパフォーマンスを観に、わざわざ遠い埼玉スタジアムまで高い金を出して行く価値は無い」ということなのでしょうか。

それでは驚くべき結果となったヤフオク研究「キリンカップサッカー2003・パラグアイ戦」(6月11日・埼玉)の第三報をお届けします.
今回の報告はキリンカップ第一戦「アルゼンチン戦」(長居・大阪)になる試合前日の6月7日(土)と、試合当日の8日(日)の二日間の取引の記録です。この2日間の取引総数は合計353件でした。約700席分に相当します。


対象と方法

現在出品中のヤフオク上の代表戦(対パラグアイ戦・旧ナイジェリア戦 6月11日・埼玉)のチケットオークションを全てウオッチリストに記録し、それぞれの出品のオークション終了後にその落札価格と終了時間を記録します。説明のあるものは商品の詳細、座席の位置、取引の方法、出品者についての情報などを記録します。研究の期間は、先行販売の5月12日(月)から試合当日の6月11日(水)の朝までです。
本報告は第三報(速報)です。本報では先行発売の6月7日(朝6時)から6月8日(6月9日朝6時)までの全落札データを集計しました。

チケットの定価はカテ1が9.000円、カテ2が7.500円、カテ3が6.000円、カテ4が4.000円です。


結果と考察
1)落札数/未入札数の割合(実数) (Fig.1)
まずFig.1はこの5日間の「落札数と未入札数の割合」です。縦軸が出品数で、横軸が日付になっています。

現在ヤフオクの代表戦のチケット市場は大変冷え込んでおり、出品に対する入札率が非常に下がっています。
入札が無いと落札もされないわけですが、そのような出品が非常に増えて来ています。
あまりの不人気故、値段さえも付かないのです。

このグラフでピンクの部分が「入札があり落札された出品数」の推移であり、ブルーの部分が「未入札の(落札されれることなく終了した)出品数」の推移です。

落札数と同等、あるいはそれ以上に、未入札で流れた出品(1件も入札されずに終了した出品)が多いことがわかるかと思います。

2)「定価割れ率」(6月8日)  Fig.2
またFig.2はキリンカップ第一戦「アルゼンチン戦」が行われた6月8日のパラグアイ戦の「定価割れ率」です。

ご存知のようにヤフオクのチケット市場の終了はほぼ全てが21時台以降なので、ほとんどがアルゼンチン戦が終わった後に終了した出品ということになります。
各カテ毎に表示していますが、このグラフは入札が行われ落札された出品の終了値が、そのカテの定価未満であつた件数の割合を示しています。ですから図のブルーで示されているところが「定価割れの出品の割合」です。
数が多い定価落札のものは上のイエロー(定価以上で落札された出品)に含まれています。

この図でも判る通り、ほとんどが定価未満で終了していることになります。特にカテ3では81%もの出品が定価を切っていました。全てのカテで言えますが、定価以上で落札されたのはよほどの良席に限られています。
全体の「定価割れ率」は72.5%(153/211)でした。

3)チケット落札価格の推移(6月7日・8日)
以下は前回報告分以降の「チケット落札価格の推移」です。今回の報告分(6月7日と8日分)は濃いポイントで表示してあります。淡いポイントは前回まで(6月6日分まで)の報告分です。

カテゴリー1 (Fig.3)
はじめにカテゴリー1(カテ1)のグラフから報告します(Fig.3)。
グラフは縦軸が金額(全てペア=2枚の価格)で、横軸が日付(先行発売の5月12日から試合当日の6月11日)になっています。
このグラフでも判る通り、多くの取引が点線の定価のラインの下にあります。7日こそペアで50.000円を超える取引がありますが、8日になると多くの取引が定価の半値か、プラスアルファ程度の落札値になっています。
代表的な高値での取引をみると、アルゼンチン戦前の取引で、12列でペア23.000円、13列で19.500円、28列で25.000円。アルゼンチン戦後で5列目が31.000円でした。ロウアーの席でも定価程度にとどまっています。


カテゴリー2 (Fig.4)
カテ2も定価以上で取引されるものがほとんど無くなっています(Fig.4)。8日のアルゼンチン戦後は特に顕著でした。
ペアで10.000円以下の取引が多数あり、良席の出品でも定価か、やや定価を下回る程度の値段で終了しています。
10列目で18.500円、16列目で20.000円、28列目で15.000円、40列目で15.000円などの取引がありますが、席位置と落札値には、落札時間による影響の方が要因としては大きいようでした。
特にアルゼンチン戦後は、2列目のペアで33.000円(22時49分)が1件あるくらいで、ほぼ全ての出品が定価以下で終了していました。
出品には定価出品のものや半値での出品。また中には開始価格が1円のものもありましたが、開始価格が定価になっている出品にはさすがに入札が無いものの、それ以下の出品では開始価格と落札価格の間には明らかな相関がありませんでした。

開始価格が低いにもかかわらず入札が無いものは、説明が不適当で1枚なのか2枚の値段なのかわかりにくいもの、また支払いや発送について神経質そうな書き込みになっているもの、そして定価以下の開始価格でも説明が短く不親切(事務的すぎる説明)なものが避けられる要因になっているようでした。


カテゴリー3 (Fig.5)
この2日間で最も悲惨だったのがカテ3です。
良席の出品が無かったこともありますが、定価以上で落札されたのが7日が2件、8日が定価ちょうどの9件のみでした。あとは全て定価以下、しかも定価の半値以下での取引が多発しました。
Fig.2にもある通り、「定価割れ率」が最も高かったのもこのカテ3です。出品者の悲壮な叫びが聞こえて来そうな、そんな状況でした。


カテゴリー4 (Fig.6)
いつもなら人気のあるゴール裏サポーター席のカテ4も、この7日と8日の2日間は大暴落しました(Fig.6)。
特に出品の終了が多かった8日の取引は悲惨なものがあり、アルゼンチン戦の試合直後でも平均落札値は軒並みペアで5.000円程度にとどまりました。
問題の最安となった1枚500円で終わった出品もこのカテ4でしたが、これ以外でも定価前後の落札値をつけた出品は少数であり、ほとんどの取引が定価以下になっていました。
この6月8日の日曜日は、アルゼンチン戦後の値上がりを期待して終了時間を設定した出品が多数あったのですが、出品者の思惑とは懸け離れた結果になったことになります。
まとめ

入札があって落札された出品はまだ良い方です。約半数の出品は1件の入札さえも無く終了しているのです。
もう試合まで日が無いわけですから再出品にも日数の余裕がありません。売れなければそれこそ紙切れ(0円)になってしまうわけです。チケットを抱えた出品者達が売りたくても売れない、処分出来ないチケットを握りしめて困っています。

ヤフオク・ウオッチャーの方々はよくお判りかと思いますが、この時期のヤフオクには半ばやけくそ気味の面白い(失礼)タイトルの出品もありますし、説明の文章を読んでいると、悲壮感いっぱいで可哀想になって来るものもあります。みんな必死です。
この試合前間もない時期の出品はチケットを余らせてしまった個人の方々が多いのですが、いつもなら最後にはどうにかして売れるチケットが、これほど売れなというのも皆さん経験が無いのではないでしょうか。
これまでならある程度まで値段を下げればさばけたわけですから・・。

予約の際に4枚まで買えるという今のシステムを変えてはどうかとも思います。1件で2枚まで買えるというようにすればどうでしょうか。
個人の場合、4枚も必要なケースは少ないのではないかと思います。必要以上に買うのが悪いといえばそれまでですが、つい余分に買ってしまうことでチケットを余らせてしまうのですから、1度に買える枚数を2枚までにすればこのような事態も減るのでは無いかと思われます。またその方が欲しいファンにチケットが少しでも行き渡るのではないでしょうか。
以前から一部では言われていることですが、手間の増加もあり実現しないのでしょう。しかし是非販売会社にはご検討願いたいと思います。

また、この時期は極めて少ないのですが「業者さん」「ほぼ業者さん」の出品もあります。タイトルが画一的で一見してすぐ判るのですが、そういう出品には(開始価格が安くないこともありますが)全然入札が入っていません。
こんなにチケットを余らせてこの業者さんはどうするのだろう、と要らぬ心配をしてしまったりします。かなりの大損でしょう。

またヤフオクの出品のシステムですが、終了までの時間設定が現在の最短2日というのも、もっと短くならないものかと思います。
既に試合まで2日を切り実質1日となりましたが、まだヤフオク上には200件を越える出品があります。
もう時間がありません。発送に要する時間的猶予が無くなり、今後は直接手渡ししか受け渡しの方法が無くなります。このため、これからはさらに入札が減ります。下がりに下がった相場が戻ることは無いかと思います。

今回の代表戦は、このままの相場で、大暴落したまま終わることでしょう。


後 記

今回のヤフオク研究は、6月11日(水)に埼玉スタジアムで行われるパラグアイ戦の速報をお届けしました。

さて、韓国戦からアルゼンチン戦と続いた今回の「ヤフオク研究」も、11日のパラグアイ戦で次の代表戦までお休みとなります。(もしかしたらもう一回パラグアイ戦の直前速報を出sすかも知れません。)
SARS禍あり、二転三転した相手国決定までの経過あり、わずか1日に1.000件以上の取引があり、そして今回の大暴落ありと、このシリーズはいろんなことがありました。
全体として昨年のチケット・バブルの頃からするとヤフオクの相場もずいぶんと下がりましたが、チケットの取引では相変わらず、いろんな問題があるように感じました。
リス研では今後も「ヤフオク研究」を続ける予定ですが、さらにいろんな角度から検討することで「ヤフオク市場」と「チケット問題」について考えてみたいと思います。

昨日は「アルゼンチン戦」の観戦のためリス研の研究員10余名と共に長居(大阪)に行って来ました。1−4とはまさかの大敗でしたが、意外だったのは試合後、大敗にもかかわらず代表に向けられた「拍手」でした。
確かに先日の韓国戦よりはマシな試合でしたが、それでも1−4で負けたチームに、拍手は無いだろ・・と思った次第です。ブーイングが無かったのが不思議なくらいです。
スタンドの観客達はアルゼンチン選手の華麗なプレイが見ることが出来てそれなりに満足だったのだと思いますが、それでも私はちょっと代表に優しすぎるのでは無いかと思いました。もっとファンも代表に厳しくて良いのではないかと思いますが、どうでしょうか。

また、幾つかのサイトでアルゼンチン戦のレポートを見ましたが、やはり私も「フラットスリー」のあの頃の方が強かったような印象があります。「オートマチズム」の頃が巧くチームが機能していたような気がします。
「ひとりで出来た」が、今のチームのキャッチフレーズなのかどうかは知りませんが、まだ「ひとりじゃ出来ない」のが日本の実力だと思います。個人の力を信じて自由に任せるのもいいですが、ジーコ監督ももう少し攻めと守りの約束事を作った方がいいのではないかと思うのです・・なーんて専門家でも無い私が言うことでも無いですよね(笑)。でも素人の私でもそう感じる試合でした。
ジーコを嫌いになろうとする自分と、それでもジーコが好きな自分が心の中で闘っています。(笑)(所長)


追 記

本検討はパラグアイ戦2003チケット売買の速報の第一報です。これまでの他の報告と併せてご覧頂けますと幸いです。このパラグアイ戦については、後日全体をまとめた「総括」を報告する予定です。