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UPDATE 2003.9.10
ヤフーオークション研究(速報)
「日本代表対セネガル戦2003」(9/10新潟)チケットの売買の解析
第四報

カテ2がペアで7万円!カテ5の自由席でも1枚2万円!?
      さらに高騰した最後の4日間
川越シマリス研究所 所長
はじめに

いよいよ試合当日となりました。
今回の「セネガル戦」は一般発売後から徐々に高騰し、W杯バブルと言われた昨年の「ジャマイカ戦」に迫る高値相場で終了する結果となりました。

試合前日の9月9日(火)の夜は出品数の減少もあり、カテ2でもペア7万円、カテ3がペアで5万円、そして自由席のカテ5でさえもペアで4万円を超えてしまいました。全く信じられないような値段です。瞬間最大風速とはいえ自由席が2枚で4万円(1枚2万円強!)というのは、W杯後の代表戦でも無かった値段です。まさに異常事態です。

今回の「セネガル戦」のヤフオクを総括すると、一般発売後の予約番号の取引が433件(1.695席分)、チケットの取引が1.696件(約3.320席分)でした。先行販売分まで含めると約6.000席分がヤフオクで売買された計算になります。かなりの数ですが、この数字はこれまでの代表戦の6割弱にしか過ぎません。

今回の新潟セネガル戦のヤフオクへの出品が少なかった理由は、地方開催のため事前に高騰が予想されなかったからだけではないようです。第一の原因は、一般への販売枚数が少なかったためと考えられます。
チケット・ゲッター(業者)の方々の予約番号の獲得状況などから推測すると、新潟スタジアム(ビッグスワン)の席数が約4万ですから、一般向けのチケット販売数はせいぜい3万枚か、あるいは3万枚を下回る数であったと思われます。

それでは今回の「新潟セネガル戦」のヤフオク研究第四報を報告します。試合当日までの全取引です。


対象と方法

現在ヤフオクに出品中のサッカー日本代表戦(対セネガル代表戦 9月10日・新潟)の「チケット」の取引と「予約番号」の取引を全てウオッチリストに記録し、それぞれの出品のオークション終了後にその落札価格と終了時間を記録します。チケットについては、説明のあるものは商品の詳細、座席の位置、取引の方法、出品者についての情報などを記録します。
研究の期間は、一般発売前日の8月16日(土)から試合当日の9月10日(水)までです。
本報告は速報の第四報です。本報は試合日である9月10日朝までの「チケット」の全取引を集計しています。

今回のセネガル戦はカテ1、2、3、4、5の販売で、カテ5のみが自由席(一般、高校、小中)であり、他は指定席です。
チケットの定価はカテ1が7.000円、カテ2が6.000円、カテ3が4.500円、カテ4とカテ5(一般)は3.000円(/枚)です。


結果と考察

一般発売から試合当日までの「セネガル戦2003」(9月10日新潟)全取引の集計

1)「チケット」取引数の推移(実数)
Fig.1
一般発売から試合日(9月10日)朝6時までのヤフオクの「チケット」取引数の推移を示しています(Fig.1)。縦軸が各日の出品数(実数)で、横軸が日時です。グラフでお判りの通り各カテごとに色分けしてあります

代表メンバーの発表翌日の9月4日(木曜日)のピークを最後に、以後は出品が激減しています。グラフの通り最後は見事にゼロに収束しました。

いつもは試合前の土日に多くの出品終了を見るのですが、この数日は全く出品が増えませんでした。これは今回の試合が新潟での開催であることで、試合直前の取引のリスクを避けたためと思われます。
実際今回のヤフオクの落札者は新潟の方が多く、また出品者の方は首都圏の方が多いので、試合当日の受け渡しには無理があったと思われます。

今回、チケット・ゲッターの方々を含め多くの出品者は、9月4日(木曜日)までに出品を終わらせたようです。
この木曜日というのには若干意味があります。土日は銀行が休みの為、入金確認が出来るのが週内は金曜日までなのです。このため最終週は水曜日か木曜日までの終了が、出品者にとっても落札者にとっても好まれる傾向があります。

週明けの取引は、多くが会場での直接受け渡しとなると思われます。ただでさえ混み合う開催会場での取引は、リスクがあり敬遠されるため出品も減る訳ですが、特に今回は出品が減ったことで異常な高騰を招く結果となりました。

上にも書きましたが今回の一般発売後のチケットの取引は1.696件でした。予約番号を含めてもいつもの約半分の出品数であり、これが相場の高騰化の要因になっています。


2)「チケット」落札価格の推移(試合当日まで)

以下、各カテごとの「チケット落札価格の推移」です。縦軸が1件(ペア2枚)の落札価格であり、横軸が日付になっています。1枚などの2枚以外での出品は2枚あたりの価格に換算してグラフに示しています。前回の報告分は淡いポイントになっています。

カテゴリー1
Fig.2
グラフ(Fig.2)でもお判りの通り高騰していますが、今回は出品が少なかったので最後の2日間の取引記録を紹介します。
下がそうですが、一番左端の数字がオークションの終了時間です。金額は1枚出品のものは便宜上2枚相当の金額(1枚出品の場合は2倍)で表示しています。

●9月8日分
22:48  61,000円  入札6件/希望価格89,000円/50,000円開始/W112-1F-最前列-220番台
23:18  53,000円  入札19件/定価開始/W118-1F-1列-300番台/1枚出品
01:23  51,000円  入札53件/定価開始/W216-2F-30列-300番台

●9月9日分
09:23  42,000円  入札19件/8,000円開始/W?-1F-2列
22:59  45,500円  入札20件/30,000円開始/W216-2F-30列-300番台
06:00  42,000円  入札21件/7,000円開始/W215-2F-25列-280番台/1枚出品

全てペアで40.000円以上をつけています。1枚出品ではやや値が抑制されてますが、この2日間は出品が無くなったことで、もはや安値では落札出来なかったことが判るかと思います。落札者の側から見ると結果的には試合前週までに落札しておいた方が賢明であったということになります。


カテゴリー2
Fig.3
カテ2も非常に高騰しました(Fig.3)。最後の2日間の取引は6件に過ぎず以下の通りです。

●9月8日分
12:30  25,000円  E258-4F-310番台/1枚出品
23:28  61,100円  入札24件/定価開始/E250-2F-5列-140番台

●9月9日分
12:20  45,501円  入札25件/定価開始/E147-1F-19列-83,84番
23:00  71,000円  入札33件/30000円開始/E158-1F-3列-300番台
23:30  50,000円  入札30件/12,000円開始/E256-14列
02:24  60,000円  入札1件/開始価格で終了/バックスタンド2F-22列ど真ん中

異常な高値です。特に最後は軒並み5万円オーバーになっています。
グラフを見るとよく判りますが、試合前週末(9月6日)から安値での取引が無くなり、7日以降、急激に落札値が上昇しています。


カテゴリー3
Fig.4
出品が無くなって来たため、このカテ3もカテ1,2と変わらぬ高値となりました(Fig.4)。

●9月8日分
00:05  48,000円  入札34件/定価開始/W221-2F-3列-411番/1枚出品

●9月9日分
21:00  41,500円  入札24件/10000円開始/E163-1F-13列-400番台
22:34  55,000円  入札29件/9000円開始/W103-1F-6列
00:00  50,500円  入札17件/30,000円開始/W204-2F-20列

カテ3とはいえ比較的前列であることからこの2日間はペアで50.000円を超える落札が出現しています。ものすごい高騰ぶりです。ちなみにこの2日間の出品には、ほぼ全て手渡しによる取引が明示されていました。


カテゴリー4
Fig.5
開始価格が低いこともあり、このカテ4には非常に多くの入札があり、結果として異常な高値となっています(Fig.5)。
それにしてもカテ4がペアで40.000円というのはちょっと記憶に無い値段です。

●9月8日分
10:48  40,000円  入札17件/定価開始/W207−2F−23列120番台/4枚出品
20:03  21,000円  入札18件/定価開始/S?-2F-6列/1枚出品
00:06  38,000円  入札45件/定価開始/N270-2F-7列-130番台
00:38  36,000円  入札36件/定価開始/N270-2F-7列-130番台

●9月9日分
06:00  40,000円  入札30件/2,000円開始/2F-13列-103番/1枚出品/早期終了


カテゴリー5
Fig.6
自由席であるこのカテ5がここまで高騰したのも驚きです。自由席がこれほどの高値を付けたのは、これまでで相場が最も高かった昨年のジャマイカ戦でも無かったことです。
グラフを見ると昨週以降、見事にカーブを描いて取引値が上昇しているのが判るかと思います(Fig.6)。

●9月8日分
08:21  21,000円  入札23件/3000円開始
10:10  22,000円  入札20件/定価開始
12:01  17,500円  入札3件/16,000円開始
12:02  22,000円  入札34件/定価開始
16:44  25,000円  即決/入札4件/15,000円開始
21:54  29,000円  開始価格即決/入札1件/往復バス付き/1枚出品
23:11  33,000円  入札31件/定価開始/1枚出品

●9月9日分
11:16  20,500円  入札35件/定価開始/4枚一括が条件
23:38  44,200円  入札41件/希望50,000円/定価開始
00:10  37,000円  入札22件/定価開始/1枚出品

最後はついに自由席でさえもペアで2万、3万が当たり前になってしまいました。最高値はペアで4万円を超えてしまいました。
しかしカテ5の2枚を希望落札価格5万円で出す出品者も出品者だと思います。
後 記

ここ数日の落札者は新潟のファンが多かったわけですが、ヤフオクをウオッチしていてつくづく、地元新潟の方々の「スタジアムに行きたい」「生で観戦したい」という熱い気持ちが伝わって来ました。
人気があれば高騰してしまうのは試合直前の現象として仕方が無いとも言えます。これはヤフオクだけに限りませんし、日本国内だけのことではありません。金券ショップや現地のダフ屋でもそうです。

サッカーに限った話ではありませんが、チケットというものは高騰したといっても家や車のような値段では無く、数万円という多少の無理をすれば誰もが買える値段です。需要が強いと容易に高騰してしまうというチケット問題の核心がここにあります。

それにしても今回の「新潟・セネガル戦」が、ここまで高騰するとはさすがに誰も予想しなかったのではないかと思います。
販売枚数が少なかったのが主な原因として、残りの(恐らく1万枚ほどの)チケットが、いったいどういうふうに流れたのかが非常に気になるところです。


追 記

今回のセネガル戦はほんとうに見てみたかった試合なので私も新潟に行けず非常に残念です。カテ6(テレビ)観戦です。ちなみに「是が非でも行く!」と言っていた秘書も、家の都合で新潟行きが叶わず落ち込んでいます。スタジアムで観戦出来る皆さんがうらやましいです。(所長)