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UPDATE 2003.11.19
ヤフーオークション研究(短報)
「トヨタカップ2003」(12/14横浜)チケットの売買の解析
第一報

予想通りの序盤の高騰!予約番号1件が6万〜8万円!!
  高値相場で始まった先行から一般発売直後の経過
川越シマリス研究所 所長
はじめに

 ヤフオク研究「第24回 トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカカップ(略称:トヨタカップ)」の第一報をお届けします。
 皆様よくご存じのこととは思いますが、トヨタカップはサッカーのクラブ世界一を決める極めて大きな大会です。また国内で見られる唯一の海外クラブの対抗戦でもあります。非常に重要で歴史のある大会ですが、またサッカーファンの人気も絶大であり、日本でも「代表戦」をはるかにしのぐ人気があります。
 このトヨタカップ。今年はヨーロッパチャンピオンのACミラン(イタリア)と南アメリカチャンピオンのボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)との対戦となりました。

 本報告は10月30日から受け付けが始まり11月8日に当選発表があったampmの先行発売から、一般発売となった11月16日と翌17日、チケットについては18日までの序盤の取引を全て集めて検討しています。
 この第一報は、結果を主とした短報でお届けしますが、追って詳しい検討を以後の取引経過に加えて報告を行います。

 先行から一般発売後2日までの経過ですが、前年をしのぐ序盤の高騰には驚かされます。レアルが登場した去年のトヨタカップも非常に高騰し、トヨタカップという「特別な試合」の意味をあらためて思い知らされましたが、今年もものすごい人気のようです。


対象と方法

 現在出品中のヤフオク上の「トヨタカップ」の「チケット」と「予約番号」の取引を全てウオッチリストに記録し、それぞれの出品のオークション終了後にその落札価格と終了時間を記録します。また説明のあるものについては、出品の詳細、座席の位置、取引の方法、出品者についての情報などを記録します。

 研究の期間は、ヤフオクへの出品が始まった11月6日(木)から試合当日の12月14日(日)の朝6時までです。
 本報では11月6日のヤフオク上での取引開始から先行発売を経て、「予約番号」の出品の最大のピークとなる11月16日の一般発売、そしてその翌日の11月17日の全取引、また「チケット」(実券)での出品については18日までのデータを検討しました。

 今回の「トヨタカップ」はカテ1、2、3、4の販売ですが、全体の半分強がカテ1での販売になります。
 メインスタンドとバックスタンドのほぼ全てのエリアがカテ1です。両サイドのゴール裏がカテ4であり、カテ2とカテ3はカテ1とカテ4に挟まれたスタンド四隅のわずかなエリアになります。全て指定席です。
 チケットの定価は今年かなり値上がりし、カテ1が15,000円、カテ2が12,000円、カテ3が10,000円、カテ4が7,000円(/枚)になっています


結 果

「トヨタカップ2003」(12月14日・横浜)取引の集計

1)「予約番号の落札価格の推移」(11月17日分まで)
11月6日から11月15日分までの取引経過 11月16日分と17日分の取引(一般発売開始後48時間の経過)
Fig.1-a Fig.1-b
今回の先行販売は、am/pmの会員(club ap会員)限定の先行販売という形を取り、抽選で当選を決めるというものでした。このためチケットが欲しい人はまずam/pmでまず「Edy」という300円(後で換金可)のカードを買い、am/pmのホームページにアクセスして会員登録する必要がありました。
 受付期間は10月30日から11月6日まで。1人1登録で1人1席種を4枚までという制限がありましたが、実際には1人で何枚もの「Edy」を買い会員登録する行為に出たため、全国、特に首都圏のam/pmでは「Edy」カードが売り切れるという事態になりました。
 当選発表は11月6日に当選者本人にメールで通知されましたが、1人1件の申し込みで運良く当選する人もいれば、100件申し込んでも1件も当選しないという不思議な(厳正な?)結果となりました。
 2,000名の当選枠でしたが、全体の当選確率は、推定で50〜100分の1だったようです。

 上のグラフは左(Fig.1-a)がそのam/pmでの先行販売(抽選販売)からのヤフオクへの「予約番号」の出品です。カテ1が20件、カテ2が9件、カテ3が6件、カテ4が1件で計36件の出品を数えました。
 この先行でのヤフオク市場は、発売直後であることと出品数が少ないことで、信じられないことにチケット代は別の購入の権利であるこの「予約番号」に、とてつもない高値がついています。カテ1は最低でも1件60,000円。中には1件で80,000円という取引もありました。これにチケット代が別に60,000円(15,000円×4)加わるのですから、とんでもないプレミアム価格です。
 一般発売は11月16日(日)でしたが、ここでの「予約番号」のヤフオクは、出品数は格段に増えたものの値下げ幅はわずかであり、かなりの高騰をみせました。上の右のグラフ(Fig.1-b)は、一般発売日である11月16日から翌17日にかけての時間単位の取引の経過になります。
 この先行販売から一般発売後17日分まで(18日の朝6時まで)の「予約番号」の各カテごとの落札値の平均値は、カテ1が47,778円(174件)、カテ2が39,669円(53件)、カテ3が34,192円(32件)、カテ4が39,016円(25件)でした。また全体の取引総額は12,486,416円(284件)でした。

2)「チケット落札価格の推移」(11月18日分まで)

 以下、各カテごとの先行発売以後の「チケット落札価格の推移」です。縦軸が1件(ペア2枚)の落札価格であり、横軸が日付になっています。1枚などの2枚以外での出品は2枚あたりの価格に換算してグラフに示しています。
カテゴリー1 カテゴリー2
Fig.2 Fig.3
カテゴリー3 カテゴリー4
Fig.ュS Fig.5
 上のグラフの通り、カテ1の販売枚数が圧倒的に多いこともあり、「チケット」(実券)もカテ1のの出品が圧倒的に多くなっています。
 先行販売ではペア(2枚連番)平均で60,000円を超えています。出品が増えた一般発売後も発売日にはペアで50,000円台を維持しましたが、出品のあまりの集中による供給過多により、ここ2日は値を下げてきています。
 また今回の一般向けの販売ですが、カテ1でもバックスタンドの2階席が圧倒的に多いようです。1階席が良席とは限りませんが、17日以降は1階席がペアで60,000円強、2階席が40,000円台での取引が中心になって来ています。
 昨日今日の取引では、席を選ばなければペアで40,000円、1枚20,000円程度で買える相場になっています。今が底でしょうか。
 このあたりの細かな検討は次回の第二報で行います。
後 記

 素人ゲッターの激増により「トヨタカップ」の出品が、昨年とは比べものにならないくらい増えています。首都圏での代表戦でもみられる現象ですが、今年に入ってからの発売後2日間の出品数はものすごいものです。

 需要は非常に強いのですが、素人ゲッターのおびただしい数の出品により市場が供給過多になり、それにより相場が安定、あるいは値が下がるというパラドキシカルな「ゲッター効果」が生じています。
 しかし現在は値を下げていますが、20日以降は出品数がかなり減って来ていることから再び高騰の気配があります。

 また今回の「トヨタカップ」のヤフオクの特徴ですが、「チケット」売買での高騰以上に「予約番号」の暴騰が認められます。なかには二次転売を意図としたとしか思えない同一ID(同一者)による多量の落札を認めます。その方(その企業?)は、即決の出品を高値、安値に関わらず落札しまくっているのです。支払い額だけでも何百万にもなりますから、おそらく専門の業者(旅行代理店?)なのでしょう。


追 記

 今週末に第二報を出す予定です。2003.11.21改