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| UPDATE 2002.10.23 | ||||||||||||||||||||||||
| ヤフーオークション研究(速報) 「サッカー日本代表対アルゼンチン戦チケットの売買の解析」 |
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| 第二報 | ||||||||||||||||||||||||
| 川越シマリス研究所 所長 | ||||||||||||||||||||||||
| はじめに アルゼンチン戦チケットの一般販売が始まった10月20日のヤフーオークション(以下ヤフオク)は、出品者の思惑がよくわかる非常に興味深い一日でした. 当日のオークションは、チケットの一般発売販売の開始後まもない11時から16時に集中していました.そしてその出品のほぼ全てが、「予約番号のみ」のオークションでした. 「予約番号のみ」の出品は、チケット代金を含まない、いわゆる「購入の権利」の売買です.ひとつの予約番号で購入できるのは最高4枚までですから、出品もほぼ全てがチケット4枚を購入出来る予約番号の取引になっています. 取引の手順は、多くのケースが落札後に落札者の方からメールで出品者(業者)に連絡を取り、落札者は業者からの返信で予約番号と電話番号をメールでもらい、自分でローソンなどで発券するというものです(ローソンが一番多いのでした). 予約番号の通知は代金の入金確認後という業者が多いのですが、後払いでもオーケーという業者もいるようです. この「予約番号のみ」のオークションは、出品のタイトル、内容ともほぼ全て同じですが、表現は業者によってまちまちで、既にカテ1,カテ2などと明示してある出品、またはカテは明示せず、販売開始の10時以降に商品説明欄でカテ名を追記(更新)する出品もあります.「入札はカテ名を追記するまで待って下さい」と書いてある出品も多く見ました. また業者によっては、前日までに10件以上の準備出品が既に済まされていました. そしていよいよ10月20日の朝10時の一般販売を迎えたわけです.オークションも一斉に取引を開始し、昼前の11時から15時までの間に、怒濤の予約番号の取引が行われました.まず、開始と同時にカテ1で高値での落札が行われました.間もなくカテ名の無い出品には、商品の説明欄に次々とカテ名などの追記が行われました. 日本中のサッカーファンが懸命に努力しても全く電話尾は繋がらず、勿論PCでも全く繋がらず、皆が焦っている時に、業者の方々は「予定通りに」開始0分から予約番号を次々とゲットし、出品していたというわけです. そして皆が一般発売での購入を諦めはじめた時間帯である13時から15時をピークに、この予約番号のみのオークションも取引のピークを迎えました. またこの日、チケットそのものの取引は数も少なく低調なものでした. この一般発売が行われた20日は、ヤフオク上でのチケット売買を研究する上で極めて興味深い一日でしたので、単日での取引を検討しました.この24時間の記録を見て下さい. 対象と方法 現在出品中のヤフオクの代表戦(対アルゼンチン戦)のチケット・オークションを全てウオッチリストに記録する.それぞれの出品のオークション終了後にその落札価格と終了時間を記録する.また説明のあるものは商品の詳細、座席の位置、取引の方法などを記録する. 観察期間は、先行予約開始後の10月11日から試合当日の11月20日の朝までである. 本報告は「速報」の第二報である.本速報では、10月20日分(10月20日の朝6時から翌21日の朝6時)までの落札データを集計した. また今回はいわゆる「予約番号」のみの取引が多いため、「(A)チケット(実券)の取引」と「(B)予約番号のみの取引」の二者に分けて検討した. 結果と考察 10月20日分の「日本代表vsアルゼンチン戦チケット」落札の集計(速報) (A) チケットの取引 |
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| Fig.1 | ||||||||||||||||||||||||
| 10月20日午前6時から21日午前6時までの全ての取引を集計しました.グラフは縦軸が金額(全てペア=2枚の価格)、横軸が時間(1時から24時)を示します.グレーのポイントは前回の10月11日から19日までのデータです.なお、1枚のみなど、2枚以外での取引のものは全て2枚に換算して計算しています. 今回はオークションの終了を迎える出品のほとんどが「予約番号のみの出品」であったこともり、チケットのみの取引は極めて少ないものになっています.(Fig.1) この日に終了を迎える出品の多くは、個人の(業者ではない)方の出品でした.おそらく先行発売で余ったぶんの出品なのでしょうか. カテ1での取引の相場はその座席位置にほぼ左右されており、ペアで60.000円以上の値をつけたのは、いずれもメインスタンド下段の前列、ピッチに近い席での取引です.これらの良席は入札が多く、落札価格も上昇しています. またいつもは相場が上昇する夜21時以降の時間帯ですが、この日はペアでも40.000円程度に落ち着いていました.これはカテ1でも上段の席が多く、カテ2の報に良席を認めたからと思われます.わすかに良席の出品でペア50.000円以上の値段をつけています. |
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| Fig.2 | ||||||||||||||||||||||||
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カテ2の取引は、極端に高値での取引は無いのですが、ほとんどカテ1と変わらない落札価格での取引が多かったようです(Fig.2). |
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| Fig.3 | ||||||||||||||||||||||||
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販売数の少ないカテ3ですが、この20日は比較的多くの出品終了がありました(Fig.3). |
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| Fig.4 | ||||||||||||||||||||||||
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そのカテ3とほとんど変わらない相場で落札されたカテ4です.序盤から相変わらずの人気で、ペアで40.000円以上の取引も数件あります(Fig.4). |
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| (B) 予約番号のみの取引 | ||||||||||||||||||||||||
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| Fig.5 | ||||||||||||||||||||||||
| 予約番号のみの取引も同様にグラフは横軸が時間(1時から24時)を示します.予約番号1件でチケット4枚を発券出来ますので、縦軸はその1件の金額(チケット4枚を購入出来る)になっています.グレーのポイントは前回の10月11日から19日までのデータです.なお、わずかですが2枚の購入権利などの出品もあり、4枚以外での予約番号の出品は、全て4枚に換算して計算しています(Fig.5). 11月のアルゼンチン戦の正式発売日となったこの日、極めて数多くの予約番号のみの取引が行われました. 予約番号のみの取引は購入権利の売り買いですから、カテ4のホーム側かアゥエィ側かの条件を除くと、カテ1,2,3に席の良悪はありません.本来ならば皆同じ落札値での取引になりそうなものですが、相場の展開は図のように右下がりのものとなりました. 販売開始後初めての終了はこのカテ1でのもので、11時に落札された77.000円での取引でした.以後11時台に66.000 円、72.000円と続き、12時台から13時台まで、予約番号の落札が50.000円前後で続きます.そして14時台からやや値を下げて40.000円代となり、出品のピークは16時に終了します. これらの出品は全て前日、前々日までに既に準備されていた出品であり、全て業者、あるいは「ほぼ業者」の方々の出品でした.以後同日の21時からこのカテ1の予約番号の出品が数多くありましたが、夜になっても落札価格は下がらず、深夜まで40.000円台の取引で推移しました. |
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| Fig.6 | ||||||||||||||||||||||||
| チケットと同様、、多くの出品がみられたカテ2での予約番号のみの取引です(Fig.6).正式発売の直後に取引が集中しているのがわかるかと思います.ポイントが重なっており見にくいかと思いますが、渉猟し得た限り57件の取引がありました. 面白いのが、カテ1のようなとんでもない序盤の入札競争が無く、初回の11時の取引が46.000円、そして51.000円と落ち着いた(それでも高いですが)相場で始まったことです.以後13時までの多くが40.000円前半での取引で続いています. また何件か20.000円台での安値での落札がありますが、これらは出品者の追記(商品説明の補足)が遅れたためで、カテ名が終了直前まで明示されなかった出品であり、入札者側はこの出品が何のカテなのか判らないために入札が集まらなかのです.これらを除けば12時前に一旦40.000円に落ちた落札相場が、13時台までにじりじりと上昇しています. 予約番号のオークションは、当然ながら全て同じものの(発券するまで座席位置がわからない)出品であるため、入札はその直前の落札価格を参考に行われているようでした.つまり13時台後半にひとつ30.000円前半で取引が終了すると、以後しばらくは同じ30.000円前半での落札が続いています. カテ1と同じくカテ2でもひとまず16時台で出品のピークが終了しています. |
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| Fig.7 | ||||||||||||||||||||||||
| カテ3の場合、初回と2番目に40.500円で取引された後は、ほぼ30.000円台前半での落札が続きました(Fig.7).これが13時台の後半から20.000円台に相場が急落しており、16時まで全て20.000円台前半での取引が行われました.また、業者の出品の中に、カテ1,2からのカテ3への直前での変更が数多くありました.個人とは異なり業者の場合はより高価なカテ1,2での準備出品が多かったのですが、10時の発売開始後、途中からカテ1,2が取れなくなったものと思われます.このカテ3での予約番号の取引は合計65件でした. | ||||||||||||||||||||||||
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| Fig.8 | ||||||||||||||||||||||||
| この日の「予約番号のみ」の取引で最も多かったのがこのカテ4であり、渉猟し得た限りで11時台から24時までに合計 で111件の取引がありました. 初回の取引が30.500円ではじまり、以後しばらく30.000円台での取引が続いています.最も高値での落札は、昼12時台の39.500円での取引でした. 以後13時には30.000円を切り、14時までは20.000円台中盤、そして14時以降は20.000円前半での取引が続きました.20.000円を切ったのは15時台になってからです. これが17時台から再び20.000円台中盤での取引となり、19時台に一旦下げた後、再び21時からは20.000円台前半の取引となっています. 図のようにきれいな経時的推移になっていますが、やはり落札値を上げる要因は入札者の数であり、ウォッチが集中する時間帯には値を上げ、またウオッチが減る時間帯には値を下げるという展開になっています. |
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| まとめ アルゼンチン戦のチケット発売日であったこの10月20日、発売開始から電話もイープラスも繋がらず、落胆された方々が多かったのでは無いかと思います.この日のヤフオクは、チケットの発売開始間もなくから極めて多くの取引が行われ、チケット売買の現状がよく理解できた一日でした. 業者あるいは「ほぼ業者」の方々は、その知識と技術を駆使して予約番号を集め、そして直ぐにオークションで販売する. 前から指摘されて来たことですが、あらためてこうやってウオッチしてみると実に興味深い結果でした.なかでもあらかじめこの時間にオークションが終了するように、前日までに出品を(準備を)終えてあるという点は、今回初めて知る現実でした. 予約番号のみの取引については異論が多いのですが、チケットを高値で買う(取引する)よりはやや安価に手に入るという相場の現状があります.サッカーに限らず全ての貴重なチケットが同じ状況のようです. ある業者の方の出品一覧を見ると、人気のコンサートや巨人戦(日本シリーズ)の予約番号がずらりと並んでいます.今のシステムが変わらない限り、今後もこの現象は変わらないのだと思います. またこの20日の夜からは、一般の方々の出品も多くありました.一般の「業者もどき」の方々も多くいらっしゃいます.多くは先行発売分のチケットが余った方々でしょうが、中にはやはり利益目的の個人も多くいらっしゃるようです. 出品者の思惑がよく判るこの日のオークションでしたが、前回書いた「嵐のような」と表現すべきは、実はこの翌日、21日からでした. この速報は22日には出す予定でしたが、21日夜から22日夜に終了となる凄まじい出品(終了)の数に私のウオッチが追いつかず、HPへのアップが今日になった次第です. 現在、ヤフオク上にはアルゼンチン戦のチケットがあふれています.そのために高騰していた相場が崩れ、ついに従来の半値以下の落札を認める展開になっています. 特に昨日(22日)の夜には、あまりの出品終了の多さにヤフオク自体が重くなってしまい、入札したくても入札が出来ない時間帯がありました.特に各自のウオッチリストに入れて入札をしている方々は(ほとんどの方がそうでしょうが)、入札したくてもウオッチリストの更新が出来ないため、入札のタイミングをはずしてしまったという方が多かったのではないかと思います.出品のページを開いてても入札が出来ない時間もありました. そのあおりで終了直前での落札競争が減り、かなりの数のオークションが従来では考えられないような安値で終了しています. 次回の速報ではこの興味深い相場暴落の経過を詳細にご報告いたします. 追 記 本検討はアルゼンチン戦チケット売買の速報の第二報です.前回の第一報もあわせてご覧頂けると幸いです. 今後、定期的にアルゼンチン戦チケット売買の状況に関して速報を提供して行きたいと思っています.(所長) |
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