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UPDATE 2002.11.25
ヤフーオークション研究(速報)
「トヨタカップ20002チケットの売買の解析」
第二報
依然高値を維持する最新23日、24日の相場
川越シマリス研究所 所長
はじめに

 ヤフオク研究「トヨタカップ」の第二報をお届けします。
 10月27日の発売から11月7日までの報告が第一報でした。以後の集計に時間がかかっているため、また速報性を高めるために、今回の「第二報」は最新情報として11月23日(土)と24日(日)の2日間の集計結果を「短報」として報告します。

 発売以後、高騰を続けているこのトヨタカップ20002チケットのヤフーオークション(以下ヤフオク)上での取引ですが、この状況は11月の2週目以降も変わっていません。相変わらず信じられないような高値で取引されています。
 試合をいよいよ来週の12月3日にひかえ、その前週である今週が実質的な取引の最後の週となります。おそらく最後のピークとなる今週後半、特に入金を考えると28日(木)までのここ数日の相場が注目されます。
 今回の報告は今週の相場を予測する直近の週末23日(土)、24日(日)の取引の状況です。

対象と方法

 現在出品中のヤフオク上の「トヨタカップ」のチケットオークションをウオッチリストに記録し、それぞれの出品のオークション終了後にその落札価格と終了時間を記録する.また説明のあるものは商品の詳細、座席の 位置、取引の方法などを記録する.
 研究の観察期間は、先行予約開始後の10月27日から試合当日の12月3日の朝までです.
 本報告(第二報の短報)では、11月23日と11月24日(11月23日の朝6時から11月25日の朝6時まで) の二日間の全ての取引を集めました。

結果と考察

トヨタカップ2002「チケット落札価格」の推移(10月27日〜11月7日、11月23日・24日)

 グラフはカテゴリー(以下カテ)毎の各日の「落札価格の分布」と「平均落札価格」の推移を示しています(Fig.1〜4).
 いずれも縦軸が金額(全てペア=2枚の価格)です。横軸が日時になっており、前回報告した10月27日から11月7日と、今回報告する11月23、24日の結果を示しています。
 これまでと同様、1枚のみ等、2枚以外での取引のものは全て2枚に換算して計算しています.

 まずカテ1ですが、グラフを見ても判る通り現在もかなり高騰しています(Fig.1)。
 23日のカテ1の出品は32件。24日は56件でした。23日(土)から出品の終了が急増していますが、それでも相場は下がりません。供給量以上に需要があります。
 前回も述べましたが、今回のトヨタカップは販売席のほとんどをカテ1が占めています。メインスタンドとバックスタンドの1,2階のほぼ全てがカテ1です。スクエアの四つ角近くがカテ2であり、ゴール裏のカテ4とカテ2に挟まれた僅かな席がカテ3になります。この販売数の関係で、ヤフオクの出品もそのほとんどがカテ1になっています。

 11月に入ってさらに高騰した相場は、以後も出品数の少なさから高値を維持しました。
 いよいよこの前々週の週末(24、25日)になり、個人出品を中心に出品が急増しています。相場も下がることが期待されたのですが、カテ1の平均落札価格は25日(日曜日)まで高値で留まっています。
 ただ、高値を付ける一階席の前段の良席を除いて検討すると、カテ1でもペアで40.000円台前半の取引が増えており、他のカテでも24日(日)は23日(土)よりも2階席の相場が若干下がっています。比較的潤沢な出品のある今週は、徐々に相場が軟化する可能性があります。

 まずカテ1の最新の落札を見てみましょう。
 11月24(土)、25日(日)の最高値での取引は、カテ1のバックスタンド一階最前列での落札であり、ペア98.000円(24日21時)での取引でした。
 一階の一桁列(前10列目より前)では他に、23日には7列目でペア80.000円(23日12時)、5列目でペア62.500円と62.000円(どちらも23日22時)、9列目でペア54.000円(23日23時)、2列目でペア58.000円(23時24時)などがあります。
 また24日には、5列目でペア72.000円(24日22時)、4列目でペア70.000円(24日22時)、2列目でペア57.000円(24日22時)、8列目でペア71.000円(24日22時)、5列目でペア73.000円(24日23時)、2列目でペア76.000円(24日23時)そして3列目でペア97.000円(24日24時)などの取引がありました。
 ただし以上の全てがバックスタンドです。メインスタンドの一桁列は出品がありません。
 メインスタンドの良席(前列)での取引は、メインスタンドの12列でペア71.000円(23日21時)、13列で75.300円(24日14時)、12列でペア63.000円(24日23時)、18列でペア64.000円(24日24時)、12列でペア63.000円(24日24時)などがありますが、メインスタンド前列の出品は極めて少ないのです。

 また興味深いのは、メインスタンドの一階の出品に業者出品が無いことです。メインスタンドの一階席は全て個人出品なのです。
 今回のカテ1の「業者出品率」は、23日が34%、24日が29%なのですが、メインの一階に業者出品が全く無いというのは不自然です。恐らくメインスタンドの一階席は、一般にはほとんど発売されて無いのではないでしょうか。

 また安値での取引の方を幾つかあげると、バックスタンド二階の20列でペア43.000円(23日21時)、同じく24列でペア44.000円(24日2時)、バックスタンド一階の10列で39.500円(24日23時)、メインスタンド二階の20列台で44.000円(24日23時)、バックスタンド一階の28列でペア41.000円(24日24時)、同じく一階の30列でペア41.000円(24日24時)などがあげられます。
 辛うじてカテ1でペア40.000円台前半での取引があるという感じです。しかし比較的安価での落札は24日の23時以降に続けて認められており、以後も良席でなければ40.000円台前半の取引を多く見かけています。
 カテ2の出品は、23日が10件。24日が17件でした。平均落札価格はやはり高値を維持しており、23日が45.300円、24日が44.735円でした(Fig.2)。

 カテ2の良席での取引は、バックスタンド一階の30列でペア45.000円(23日23時)、同じくバックスタンドの一階の28列でペア42.500円(24日18時)、23列でペア41.000円(24日22時)でした。
 最高値での取引は、バックスタンド一階の27列目での取引で、ペア71.000円(24日23時)という落札でした。
 また今回、このカテ2での40.000円以下での落札は一件のみであり、バックスタンド二階28列のペア35.000円(25日5時)でした。

 二階席の取引のみを見れば、24日は23日よりも明らかに値が下がっています。
 しかし全体的には、コストパフォーマンスを考えるとカテ2が安いとは言えません。似たような値段ならカテ1の方が良いのではないかというような高値です。
 ちなみにこのカテ2の「業者出品率」は、23日が40%、24日が29%でした。
 今回のカテ3の出品は、23日が12件。24日が20件でした。これでも出品数は前日までに比べ増えています。このカテ3での「業者出品率」は、23日が17%、24日が15%でした。

 本来のカテ1希望者が他のカテに流れている為か、このカテ3でも相場は上がり、安値での取引が無くなりました。
 平均落札価格は23日が40.800円、24日が38.900円です。分布を見ると、カテ4も同様なのですがカテ2とほとんど変わらない状況です(Fig.3)。

 高値での落札は、南側一階の17列でペア63.000円(23日23時)、南側二階の7列でペア51.000円(24日23時)、南側一階の10列目でペアで52.000円(24日24時)などでした。

 一方、比較的安値での落札は、バックスタンド二階の23列でペア37.100円(23日21時)、南側一階の28列でペア30.500円(23日22時)、南側二階の22列でペア31.000円(24日21時)、北側二階の24列でペア30.200円(24日21時)、そしてバックスタンド二階の19列でペア32.000円(24日23時)、南側一階の19列でペア34.500円(24日24時)などでした。
 今回、カテ3でもペアで30.000円以下の取引は今回はありませんでした。しかしカテ2と同様、二階席に限っては、24日の相場がやや下がっています。
 カテ4も信じられないような高値での取引が続いています(Fig.4)。
 多くの入札者が少しでも安い席を求めてこのカテ4に流れ込んでいるのでしょう。今回はペアで30.000円以下での取引は一件のみでした。他は全てペアで30.000円以上の取引です。

 今回、カテ4の出品数は23日が10件。24日が22件でした。カテ4はこれまで出品が少なかったので、この数字でもかなり増えた方です。
 平均落札価格は、23日が41.950円、そして24日が37.077円でした。
 最高値での取引は、北側の一階の最前列であり、ペアで55.000円(24日22時)でした。
 その他良席での取引を見ると、南側一階の10列でペア39.200円(24日23時)、北側一階の10列でペア40.000円(24日23時)、北側一階の11列で40.000円(24日23時)などがあります。
 比較的安値での落札の方では、南側二階の9列でペア31.000円(24日20時)、南側二階の29列でペア31.000円(24時21時)、南側二階の23列でペア31.000円(24時22時)などがあります。
 「業者出品率」は23日が40%、24日が14%です。この「業者出品率」ですが、業者の出品数は変わらないのですが、個人出品の増加分で24日の率が上下しています。

まとめ

 試合まで残り一週間余りとなりました。発売開始直後からヤフオク上で高値で取引された「トヨタカップ」ですが、相変わらず高騰が続いています。
 しかし最新の取引を見ていると、良席を除くカテ1、そして他のカテも高値ながらやや値下がりのムードがあります。

 この23日(土)以降の出品数の増加ですが、これは業者ではない「個人」の出品が増えているのが大きな要因です。つまり、通称「チケット・ゲッター」と呼ばれる本職の「業者」の方の出品は、今もあまり増えてはいないのです。
 そして業者の数の倍近くの、本業ではない「ほぼ業者」の方の出品、あるいは利益目的の個人出品が認められます。
 純粋な意味での一般の個人の出品、いわいる「チケットが余ってしまって」とか「都合で行けなくなって」という出品は、全体の2割弱しか無いようです。出品者が少しでも高値での落札を望むのは当然ですが、全体の8割強がはじめから利益を目的とした出品だと思われます。

 前回の代表戦との違いは、この一般の個人の出品が少ないこと、また本職の「業者」の方の出品が少ないことです。そのため出品の総数が伸びず、需要と供給の関係で落札値が高騰しています。
 最近になり「ほぼ業者」あるいは利益目的の個人出品が増えてますが、それでも相対的に売り手市場になっており、なかなか値が下がりません。
 では、入札者側はどうすれば良いのでしょうか。

 まず出品者の側から見れば、試合直前での取引はリスクもあり出来るだけ避けたいのが心情です。またチケット発送の煩わしさもありますから、本音としては今週中には出品を終わらせたいところです。
 また土日は銀行が休みですから、入金と入金確認が可能な金曜日より前の、今週の水、木曜日頃がどうしても終了のピークになります。また出品期間の設定は最短で2日ですから、今週中に終了させたい出品者は、昨日今日の状況を見て、ここ数日中に出品を済まさねばなりません。

 また、もしかしたらさらに高騰するかも知れない試合直前、今週の日曜日前後に出品を終了させるか、木曜日までに(安全に)終わらせるか、利益を求める個人の出品者なら迷うところです。「業者」の方の場合、細かい利益よりもリスクを避けますので、早々に出品を片付けてしまいますから。

 前回のアルゼンチン戦と異なり、今回の「トヨタカップ」は業者の出品が少ないことが特徴です。ですから若干数は減るでしょうが、12月1日の日曜日までは、ある程度のヤフオクへの出品数はあるものと思われます。

 相場の予想としては、あくまで予想ですが、今日25日(月曜日)から28日(木曜日)にかけての落札価格は、一階前段の良席を除けば、幾分値が下がるのではないかと思われます。
 また試合直前の相場ですが、今週の土曜日(11月30日)以降の相場は正直言って読めません。
 ただ今回の「トヨタカップ」の場合、先日のアルゼンチン戦とは異なり、やはり絶対的な供給量(出品数)が少ないため、ある程度の値下がりはあっても、暴落と言えるような最後の値下がりは無いのではないかと思われます。

 今が買い時なのか、もう少し待った方が良いのかの判断は難しいようです。しかしあまり値が変わらないのであればあまり遅くならない時期での安全確実な取引を優先した方が良いのではないかと思われます。しかも今回はキリンカップとは異なり試合が火曜日ですから、この点を忘れてはなりません。
 ここ数日、木曜日(28日)までが出品終了のピークになると思いますので、26日(火)から28日(木)までの出品を丹念にウオッチし、行こうと思うのであれば(カテ5を避けたいと思うのであれば)思い切ってこの中から決めてはどうかと思います。
後 記

 「業者」、「ほぼ業者」、「個人」の分類の基準ですが、方法としてはその出品者の過去の取引と現在の出品を見て決めています。過去の取引は「出品者の評価」を開いて、また現在の出品は「出品者のその他のオークション」を開いて見ます。そしてその内容がサッカーチケットのみならず例えば浜崎あゆみなどの人気のコンサートチケット、あるいは巨人戦などの人気のチケットの出品が全て(100%)であり、しかも最低10個以上の実績がある場合にのみ「業者」と判断しています。これにチケット以外の出品が混在する場合には「ほぼ業者」と判断しています。またこの「ほぼ業者」の中で、過去のチケットの出品が10個未満の場合には「利益を求める個人」と判断しています。また、過去にチケットの出品が無いもの、あっても少数(5個未満)の場合には、「一般の個人」と判断しています。


追 記

 本検討は「トヨタカップ2002チケット売買の解析」の第二報(短報)です.前回の第一報もあわせてお読み頂けると幸いです。後日全体をまとめた研究結果を報告する予定です.(所長)