News From Northern Thailand(No.12)
国旗
SEP. 1999(No.12)
第1号         10 11 12 最終号
筆者の鈴木貞継氏は3月26日逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします(編集者)

ノーザンタイランドへようこそ(第12号)

 今年の日本は暑い日が多かったようですね。日本の夏、この時期のタイ北部は雨期です。この雨の時期は10月末まで続きます。降り始めるのは通常6月下旬からでピークは8月下旬。この時期になるとバンコクより標高の高い北部で降った雨が緩やかに複数の河を下ります。中部地方からバンコク周辺では河の水位が上がって、道路に溢れ交通網や田畑に被害をもたらします。三年ほど前には高級ワニ皮をとるために養殖しているワニが河や田圃に逃げ出しました。相手はワニです。水位が下がるや軍隊まで出動しての捕獲作業でしたが逃げ出した4000匹ほどのワニのうち捕獲されたり銃で撃たれたワニは僅か1/10にも満たない80匹ほどでした。他のワニは何処に行ったのでしょう? そのことを聞いたら近くの河で水浴びやら水泳などに興じる気にもなりませんね。その後魚獲りに出かけた老人が実際にワニに片足を食いちぎられたテレビの報道で知りました。

編集部の勝手な想像:
地元の人が密漁して儲けたのではないかな?(面白い話をご参照下さい)

チェンダオ
 話がそれましたが、今回はチェンダオを紹介しましょう。
チェンダオはチェンマイから北に約100キロほど行ったところに位置します。この街道は山岳路で私の住むメーチャンという町まで続いています。メーチャンまで260キロ、チェンダオを過ぎると小さな村が点在しますが、ほとんどが山岳民族でリス族、アカ族、カレン族、モン族などの部落です。途中にタイ人の小さな町もいくつかあります。
 チェンダオの意味は「チェン」はチェンマイ、チェンライなどと同じでサンスクリット語で「美しい」ことを意味しているそうです。ダオはタイ語で「星」もっともタイ人の発音ではダウですが日本人の私にはダオと聞こえます。この村にはチェンダオ山があります。この山はタイでは珍しい岩山です。形も登山するには素人では不可能と言い切れるほど垂直に立ち上がっていて、もちろん登山道などありません。この山の麓には大きな鍾乳洞があり迷路のように入り組んでいて調査が行われています。洞窟の入り口には仏様が祀られていて近隣の村人達の信仰対象になっているようです。
 チェンダオには複数の小さな川が集まり、一本の川になります。この川はチェンマイのピン川で中心部に流れ込み更に300キロほど離れたプミポンダムに流れていきます。チェンダオから川下りを楽しむ事が出来ます。主に見かけるのは欧州人の観光客で途中でキャンプをして二日がかりでチェンマイ近郊まで下っていきます。面白いのは筏(イカダ)です。下り専門?そうですエンジンが着いていないので下り終わったら御用済みで、その場に置き去りです。タイでは竹が安いのでイカダ下りを申し込むと、すでに切り取ってある竹をその場で組んで筏を作ります。人数によって大きさが違いますが30分もすると出発準備完了となります。 この川は岩山を源流としていてタイでは珍しく澄んだ水が流れています。普通の旅に飽きている人には面白いかも知れませんが雨期にはお奨めできません。一日一度のスコールの洗礼が待ちかまえています。




ちょっと面白い話
歴史絵:この絵を見てください。タイを訪れて一度でも寺を訪れた人なら見たことがあるような絵です。
この絵は1991年に描かれた絵と書かれていました。昔からある由緒正しい寺にも新しい寺にも同じ様な書き方で描かれた絵、何か決まりでもあるのでしょうか。この絵にはストーリーがあるそうですが、1991年と言えば近代も近代、ついこの間の絵です。新しい寺には新しい絵とはいかないようですね。チェンライにあるワットプラケオは古い寺です。バンコクに行ったエメラルド仏陀があったところですが、そこには昔々ビルマが攻めて来たとき象に乗って戦っている絵が寺の本堂壁面に描かれています。

拳 銃:タイでは拳銃許可証があれば所持することが許されます。許可証の申請は銃砲類購入許可証を入手する訳ですが条件としては購入者の過去に殺人及び強盗などの犯罪歴が無いことも条件になっています。もちろん外国人にも許可証は交付されますが、在留許可証のある人で、従って旅行者には許可されません。また手続きは煩雑ですから代書屋さんや弁護士事務所で書類を作ってもらはなければ難しいかも?
 不思議なことに銃砲販売店はバンコクにしかありません。それもバンコクの中華街(ヤワラー)に数件の店があります。ウインドウには多くの銃砲が展示してありガンマニアには興味つきない場所かも知れません。ウインドウを一生懸命見ていると後ろから声が掛かることもあります。ヤミの銃砲販売人から、許可証のない人相手に声を掛けて売っているのです。値段は通常の倍が相場だそうです。でも御法度、もし捕まったら10日以内の禁固刑又は1万バーツ以下の罰金、考えてみると安すぎるし刑が軽すぎますね。以上は表向きの話で実際は地方に行くと不法なる銃器類は氾濫しているようです。M16やカラニシコフなどの軍用銃器などもあり危険きわまりない話です。
タイで一番銃器による犯罪が起きるのは選挙の時で候補者や応援者達が撃たれる事件が多く所持に対する取り締まりが強化されるのがこの時期です?
 しかし、銃器が反乱している割には事件は少なく危険を感じたことはありません。

265/8, Banmai, T.Maekham, A.Maechan, C.Chiang Rai, 57240, THAILAND
鈴木 貞継

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