資格攻略法


宅地建物取引主任者

数ある資格の中でもダントツの人気を誇る『宅建』。
国家資格としては比較的簡単な部類ですが、
生半可な取り組み方では絶対に受かりません。
しかし、やりさえすれば誰でも絶対に受かります。
ここでは、そのやり方を解説していきます。




**ACCESS**
(財)不動産適正取引推進機構試験部


Part 1 学び方のキホン

 宅建の勉強の仕方は単純なものです。
 基本的にはこれだけです。
 理解度が深まって、合格ライン(50点満点で35点以上)を突破できる得点力がつくまで、これをひたすら繰り返して下さい。
 基本書と過去問は、
 が、オススメです。また仕上げとして、
 これをやると更にいいでしょう。
 いずれにしても、学校や通信教育、ビデオやカセットなどの高価な教材は必要ありません。
 もちろん、それなりに役には立つと思いますが、高い受講料や教材代を払えばそれだけラクに受かると思っては大きな間違いです。
 やることのたいへんさは変わりませんので、安易に講座や教材を頼りにすることは絶対にやめましょう。
 ただし、基本書と過去問は、必ず最新版を買って下さい。
 毎年大なり小なり法律の改正もありますし、出題傾向も少しずつ変わっていきます。
 第一、テキスト代すらもケチっているような覚悟では、絶対に受かりませんから、きっちり買ってきっちり受かりましょう。
 あと、「今年はダメモトで試しに受けてみる」というのは絶対にやめて下さい。
 やるからには「今年絶対に受かる」という覚悟をもって取り組まなければ、何の意味もありません。
 そして相応の努力と時間とを注ぎこんで下さい。
 「これだけ努力と時間を注ぎ込んだのに、もし受からなかったらすべてが無駄になってしまう」という後戻りできない状態にまでなれば、自ずから確実に受かるという状態にまで追い込んでいけるようになります。
 受かるつもりがないのならば、何か他のことに時間を使った方がいいです。
 まったくの無駄になってしまいますから。

Part 2 基本書の読み方

 まず1回目は順番に最初から最後まで読み通して下さい。
 多少分かりにくいところがあってもあまり気にせず、最初はとにかく読み終えてしまうことに専念しましょう。
 ただし、「分からない」あるいは「分かりにくい」箇所には赤ボールペンで波線を引くなどしておいて下さい。

 2回目は、1回目で分かりにくかったところを理解するように丁寧に読んで下さい。
 今回もやっぱり最初から最後まで通して読みましょう。
 丁寧に読んでみてもまだ「分からない」「分かりにくい」箇所には、今度は青のマーカーを引いておいて下さい。

 3回目は、青のマーカーを引いたところの前後をもう一度読み直して、完全に理解するようにして下さい。

 あとは、過去問演習をしながら、「理解できていなかった」箇所がある度に、その部分とその前後を読み直して理解するようにして下さい。
 そのとき、その箇所には赤のマーカーを引いておいて下さい。
 赤のマーカーを引いた部分が、あとでまた「理解できていなかった」場合には、今度は青のボールペンで囲むなどして下さい。
 「業法」「制限法令」に出てくる数字やキーワードについては何度もこのプロセスをたどると思いますが、暗記するために数字やキーワードだけを呪文のように唱えたりなどは決してしないで下さい。
 何度でも基本書を読み返して、文章の流れの中でもう一度数字やキーワードを確認するようにしましょう。
 そうすることで自然と数字やキーワードが記憶の中に残っていきます。
 青のボールペンで囲んだ部分は、今度は黄色のマーカーで囲むなど工夫して下さい。

Part 3 『これだけ!!宅建』と”法の精神と心”

 先に書いた通り、宅建のテキストとしては『これだけ!!宅建』をオススメしています。
 しかし、一般的には、  が、評判がいいようです。
 実はわたしも、マン管・管業の受験のときには、サブテキストとして非常に重宝させてもらいました。
 マン管・管業は、民法など宅建と共通する部分が多く、『らくらく宅建塾』を読むことで再確認ができた部分が非常にたくさんありました。
 『らくらく宅建塾』は、要点が分かりやすく整理されていて、本当に良く出来ています。
 しかし、それでもわたしが、『これだけ!!宅建』の方がオススメだというのは、どうしてなのでしょうか?

 『らくらく宅建塾』に無くて、『これだけ!!宅建』だけが持っている特徴。
 著者の中野元氏ご自身が本の中でも再三に渡って書かかれていることですが、ズバリ言ってしまうと、それは、”法の精神と心”です。
 実は、『これだけ!!宅建』では、『らくらく宅建塾』でされているような要点整理など、ほとんどまとめられていません(笑)。
 中野氏の講釈をそのまま書き綴った語り中心の本なのです。
 ”法の精神と心”とは法律というもの基本的な考え方のことで、中野氏の語りはこの”法の精神と心”を心の中に宿すということに力点が置かれています。
 たとえば法律の基本である”民法”については出題傾向の低い箇所も含めて、非常に丁寧に解説がされています。
 中野氏の語りによって”法の精神と心”を注入してもらうということ。これが、『これだけ!!宅建』の最大の特徴なのです。

 わたしも『これだけ!!宅建』で中野氏から”法の精神と心”を注入してもらって、一発で合格することができました。
(正確に言うと仕事柄、実は何年も義務的に受験自体はしていたのですが、本当に本気でやったのは合格したこの年が始めてだったのです)

 一度、”法の精神と心”が宿ると、些細な枝葉末節の記憶などは、ある意味超越してしまえます。
 「おそらく○○法の考え方だと、これはないだろう」というような勘の精度が高くなります。
 択一方式というものは、すべての選択肢のすべての内容について、必ずしもすべて理解している必要はないわけで、実際の試験ではこういった勘の働きが合否を決してしまうと言っても過言ではないと思います。
 もちろん、これは極論です。
 基本的には、枝葉末節を覚えることは重要です。特に「宅建業法」は全問正解できるように枝葉末節のすべてを覚えこむようにする必要があります。

 まあ、そのようなわけで『これだけ!!宅建』をオススメしているわけですが、宅建に合格した翌年に受けたマン管・管業では、 『らくらく宅建塾』を活用しました。
 『これだけ!!宅建』は”法の精神と心”を身につけるためには非常に優れたテキストなのですが、一度覚えた宅建の知識を再確認するためには、要点の整理された『らくらく宅建塾』の方が、役に立ったというわけです。
 ですので、もし既に法律に詳しい方が宅建を受験しようとされているのであれば、『らくらく宅建塾』の方がオススメだったりします。
 また、法律に詳しくない方も『らくらく宅建塾』で合格することはできると思いますし、矛盾を承知で言ってしまいますと、実のことろ下手をするとこちらの方がラクに受かるかもしれません(笑)
 しかしながら、その場合には『これだけ!!宅建』で学習したとき程には”法の精神と心”が身につくわけではありませんから、試験が終わって枝葉末節の記憶が薄れていってしまうと、結局余り何も残らないという結果になってしまうわけです(もちろん資格は残りますが)。

Part 4 過去問演習のやり方

 過去問演習ではすべての選択肢を読むようにしてください。
 本番では途中で確実な正解が分かりさえすれば、必ずしもすべての選択肢を読まなくてもいいわけですが、演習はトレーニングが目的ですから、しっかり全部読んでそれぞれの選択肢に書かれた内容の理解度もチェックし、もし弱点があればあとで確実にフォローするようにしましょう。

 それから、解答が分からないときに諦めないでください。
 知らなかったり覚えてなかったりしたことでも自分なりに内容を考えて、「これは多分違いそうだ」というものを候補から消し、あるいは残った候補のうち、「こっちの方がよりふさわしいのではないか」とか、とにかく考えを巡らせるようにして下さい。
 一見して「数字を覚えていなければ分からない」ように思える問題でも、「それはどういう意図があっての数字なのか」「だとすればどれぐらいがふさわしいのか」など、とにかくあがきにあがいてください。
 そうすることで、正解を出せても出せなくても、実際の内容を深く理解し、鮮明に記憶に残すことができます。
 また、こうすることで未知の問題を”法の精神と心”で解くという力に磨きをかけることができるのです。

 解説もすべて読んで下さい。
 あと、「基本書の読み方」にも書いたとおり、「理解できていなかった」箇所がある度に基本書を読み返し、その部分とその前後を読み直して理解するようにして下さい。
 次の問題に行く前に、その問題を正解することができ、なおかつすべての選択肢の内容について完全に理解できていた場合には、問題の上に、○を書いておいて下さい。
 少しでも「理解できていなかった」箇所があった場合には、たとえそのときたまたま正解できていたとしても△を書くようにして下さい。
 間違えた場合は、×を書いて下さい。

 問題は何回でも繰り返し解いて下さい。
 どういう問題だったかとか解答が何だったかとかは、少し時間が経ってしまうと、すっかり忘れてしまいますから、安心して(笑)繰り返しましょう。
 問題を覚えるのではなくて、出題されていることの内容を理解できるようになることが目的です。
 しっかり取り組んでいけば、問題は忘れてしまっても理解は残りますから、安心して下さい。
 ○△×は、やる度に横につなげて書くようにします。
 ○が二連続になれば、その問題はもう完璧ですから、今度からはその問題は飛ばしてしまいましょう。

 宅建の勉強は、過去問演習が肝です。
 合格ライン(50点満点で35点以上)を突破できる得点力がつくまで、しっかり取り組んで下さい。
 実力のチェックは、「予想問題集」で模擬試験をするといいでしょう。

 それでは皆さん、がんばって受かりましょう!

(この頁終わり)


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