――――――――――――――――― Love
competiton ――
BY 真鈴サマ
「やめろって言ってんだろうがっ!」 今にも噛みつきそうな拓巳をモノともせずに景明はバスルームへ連れ込んで 「わっ・・・ぷ」 勢い良く温水が降り注いで、あっという間に服が中まで濡れて貼り付く。 「何やってんだよっ!景明っ!濡れるじゃねーかよっ! ふふっと景明がシャワーの下から拓巳を引きずり出しながら笑う。 ここまで言っても、ずぶ濡れにしたのは脱がす為の景明の口実だと拓巳は気付かない。 「男の俺がエプロンつけたからってどうって事ねーだろっ!」 納得したのかしていないのか判らない顔で景明は拓巳の服に手をかけた。 確かに貼りついた服は脱ぎにくい。 「ほら、腕を上げて。」 拓巳が着ていたTシャツの裾をたくし上げながら景明が言った。 景明は拓巳の頭を抜いた所で、Tシャツを止め拓巳の両肘を軽く曲げさせて 「え・・・?」 いやな予感が背筋を伝って這い上がる。 濡れたTシャツは拓巳の腕を戒めるように、背中側から肘の上を拘束している。 「っ!」 景明を罵倒しようと開いた口は、待ってましたとばかりに景明に塞がれてしまった。 冷たい壁に押し付けるように深く唇を合わせながら、 「さあ、さっきの責任をとってあげようね。ああ、それと私の感覚がおかしいのかどうか 言うが早いか、景明は拓巳をくるりと後向きにして膝裏を抱え上げバスルームの床へ胡座をかいて座り、 後から拓巳の顎を捉え、そっと耳元に囁いて来る。 「拓巳・・・前を見てごらん。」 拓巳は意地になって俯いた。 「てめぇー、ぜってー変態だっ!ばかげあきっ!」 そのまま拓巳の膝を左右に割って自分の膝の外へかけさせると、景明は胸の尖りを擦り上げた。 「っん!」 今度は後から耳朶を噛まれる。 「ああっ・・・や・・・」 拓巳は噛まれた方へ首を竦めてそれを外そうとしたが、反対の首筋を景明の指先が撫で上げると 「拓巳・・・」 「見たくないのなら、それでもいいよ。」 それでも、どうしても顔を上げて、今の自分の姿を見ることだけは出来ない。 「・・・っ!」 拓巳は瞬間凍りつく。 「私の指を待ちわびるコレと・・・もっと大きいのが欲しそうなココも・・・」 「ほら、もうここは涙を零して嬉しがっているようだね。」 「うん?もう我慢できない?瞳が潤んで煽情的だよ。」 覚えがありすぎだ! 遊んできたツケをこんな所で払わされるとは思ってもみなかった。 「どうなんだい?こんな風に可愛がってあげた事はない?」 それを可愛がるというのか、虐めると言うのかは定かでないが、覚えは ありすぎるほどにある。 「・・・・・・ぁる。」 消え入りそうな声で意地悪な問いに答えた。 「じゃぁ、これは恋人たちが普通に愛し合う行為のうちだね。」 否も応もない。 鏡の中の自分と向き合わされる。 いかにもコトの最中だと言わんばかりの甘ったるい表情、そして紅く色を増した唇、 「そんな顔をされると余計にそそられてしまうよ拓巳。」 拓巳の腰に、景明の熱く猛った固い欲望が存在を主張して来る。 「判った?」 「ああ・・・。ヤロー同士でこんなに気持ちよくなるのは、俺が 微妙に鏡から視線をそらせながらフフンと拓巳が強がると、景明ははっきりとその秀麗な眉を顰めた。 「それは違うよ拓巳。この私がふかーい愛情をもってきみを愛しているからだよ。」 自由になった腕を景明の首に回して、挑発的に拓巳が唇を舐める。 「あっ・・・ふ・・・っ」 喘ぎながら拓巳が景明の猛った欲望に手を伸ばす。 身の内を探る景明の指がもどかしく感じる頃合を見計らったように 「あぅっ・・・くっ・・・あ・・・・・・はぁっ」 「愛しているよ・・・拓巳。誰よりも・・・ね。」 あがった息の合間に拓巳が反駁する。 「ば・・・かっ!俺の・・・方が・・・っ!」 拓巳を穿ちながら景明が笑う。 「はいはい。拓巳の広い心のおかげだよ。その広い心でいつか 「ばっ・・・ばか、げ・・・あきっ!」 「おや?広い心で私を愛しているから、とんでもないワガママも 「このっ・・・ああっ・・・くそっ!いっ・・・っや・・・あっ・・・」 「うん?ちがうのかい?じゃぁ、私のふかーい愛情の方が勝ってるって認めるかい?」 「や・・・あっ・・・、ちが・・・俺の方・・・」 「じゃ、私のワガママ聞いて裸エプロン決定だね。愛してるよ拓巳!」 満足な反駁も出来ないうちに拓巳は奥を擦られて意識を飛ばしてしまっていた。 「巧介・・・気持ちいい・・・」 「僕の方が、きっと気持ちいいよ。」 「そんな事あるかよ。オレのがぜーったい気持ちいいっ!」 「そんな事ないよ、僕の方に決まってる。チカラの中は天国なんだから。」 なんて、同じようなやり取りをして、同じような事に及んでいたのだった。 |
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