活字中毒者のつぶやき
−書庫−

ここでは、買った本の情報や読んだ本の感想などを書いていきます。

!!!警告!!!

コメント内に一部ネタバレが含まれてる場合があります。ご覧になる場合はご注意を!!!

アイコン=作品の評価を5段階で表します。数が多いほど高評価。






完全犯罪に猫は何匹必要か?(03.09.06購入/03.09.21読了) アイコン アイコン アイコン アイコン
東川篤哉/光文社カッパ・ノベルス/03.08.25発行/\924/ISBN4-334-07534-7
※コメント※
 回転寿司チェーンのオーナーが自宅のビニールハウスで殺された。オーナーは無類の招き猫マニアで、事件の至る所に招き猫が登場。事件の謎を追う砂川刑事と、殺されたオーナーから失踪した飼い猫探しの依頼を受けた探偵・鵜飼らが、それぞれたどり着いた真相とは?!
 まず、そのタイトルに惹かれました。それと表紙に猫の写真が使われ、猫好きなら思わず手に取ってしまうでしょう。登場人物たちの言動がコミカルでギャグシーンもあり、読んでて何度か吹きだしそうになりました。事件現場でのトリック、なかなかのものですね。ちゃんと伏線も張られていますし、内容的には正当な本格物と言う感じで、なかなか読みごたえがあります。

ページの先頭へ


陰摩羅鬼の瑕(03.08.08購入/03.08.29読了) アイコン アイコン アイコン アイコン
京極夏彦/講談社ノベルス/2003.08.08発行/\1500/ISBN4-06-182293-4
※コメント※
 京極堂シリーズの最新刊。白樺湖畔に建つ「鳥の城」では、過去4度に渡って当主の結婚式の翌朝、花嫁が死んでしまうと言う未解決事件が起こりました。そして5度目の結婚式を控え、花嫁を守ると言う依頼を受けて、探偵・榎木津礼二郎と小説家・関口巽が「鳥の城」を訪れます。果たして事件は未然に防げるのか、それとも花嫁はやはり殺されてしまうのか…。
 同じ話を視点を変えて何度か読まされるので、最初のうちは読むのがかったるかったです(^^; ですが、中盤以降事態が急速に動き始めラスト近く京極堂の「語り」が始まるころには、完全に物語の世界に引き込まれてしまいました。
 事件そのものは結構単純で、分かってみれば特段に驚くようなものではなく、早々に見当がついてしまうのだけれど、あまりにも「特殊な世界」に生きてきた「伯爵」の「ズレ方」(とでも言うのでしょうか)が、なんとももの哀しい読後感を誘いました。

ページの先頭へ


猪苗代マジック(03.07.28購入/03.08.05読了) アイコン アイコン アイコン アイコン アイコン
二階堂黎人/文藝春秋社(本格ミステリ・マスターズ)/2003.7.30発行/\1857/ISBN4-16-322140-9
※コメント※
 著者3年ぶりの書き下ろし新作。10年前の猪苗代を舞台に付近の住民を恐怖のどん底に陥れた連続殺人鬼《処刑魔》の事件。犯人が逮捕され死刑判決を受け事件は収まったかのように見えた。しかし、10年後の猪苗代スキーリゾートにて、再び《処刑魔》と名乗る正体不明の殺人鬼による残虐な連続殺人が起こってしまう。勤務する旅行会社《日本アンタレス社》の仕事で同僚の美波由加里と共に、事件の舞台となったスキーリゾートを訪れた美形の名(迷?)探偵・水乃サトルが、いつもごとく(w)事件の渦中に自ら飛び込んでいき、華麗に事件の謎を解いていく。正体不明の殺人鬼!密室トリック!アリバイトリック!意外な犯人!緻密に計算されつくした伏線!作者お得意の(?)××トリック!(これにはすっかりだまされましたよ!)。総ページ400pを超えますが、ぜんぜん長く感じないです。後半の謎解き部分に入ると、本から目を離すのも惜しいくらいでした(^^; 本格のエッセンスたっぷりの読みごたえ十分な満足作なり!

ページの先頭へ


タイムスリップ明治維新(03.07.10購入/03.07.19読了) アイコン アイコン アイコン
鯨統一郎/講談社(講談社ノベルス)/2003.7.5発行/\870/ISBN4-06-182326-4
※コメント※
 現代の女子高生・うららが幕末にタイムスリップしてしまい、元の世界に戻るために仲間と共に史実通りに明治維新を起こそうとする話。桂小五郎や坂本龍馬ら幕末の志士たちと交流しながら明治維新を目指すのだが、やる気の無い坂本龍馬をその気にさせるために、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読ませたり、時には色仕掛けで情報収集したりと、あの手この手で関係者たちを誘導していくところが笑えます。同じ著者の「タイムスリップ森鴎外」の続編。

ページの先頭へ