Log (Nov 2004)

■2004年11月30日(火)  ─ 師走。 ─

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 そろそろ、年末年始を意識した仕事やイベントが増え始める時期だ。

 それらの追認が追いつかないまま、年末へとなだれ込んでいく。
 スプリンターのように、駆け抜けていく年の瀬。

 俺はいつだって、追いつけない背中を追って後ろを走るランナー。

 師が、スタート地点の位置に付いた。
 明らかに準備運動不足で、このまま走り出したら肉離れを起こすんじゃないかと心配になる。

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 おしるこ。

 自動販売機に、冬の風物詩「おしるこ」(あったか〜い)を発見。

 他のドリンクを買うつもりで間違って買ってしまうドリンク、ナンバーワンである。

 毎年、その程度のネタにしかならないというのに、
 毎年ラインナップに並んでいるのは、根強いファンがいるからだろうか。

 あのおしるこを一缶飲むのは、かなりのアンコ好きでないと無理があると思う。
 おしること緑茶のハーフ&ハーフとかあったら、買ってもいいかも知れない。

 買ってもいい。


■2004年11月29日(月)  ─ 英字新聞を巡る思索。 ─

 金髪碧眼、鼻筋の通ったコテコテの欧米人が、
 英字新聞ではなく日経新聞を読んでいるのを見ると、何だか違和感を感じる。

 余計なお世話か。

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 俺にとって、英字新聞は最も身近でインターナショナルなアイテムの一つだ。
 軽く小脇に抱えるだけで、その人を国際色に染める。

 国際色?

 長年の疑問なのだが、ああいう英字新聞はどこで買うのだろう。
 コンビニやキヨスクに売っているわけでもなさそうだ。

 朝、普通に配達されるのか。
 その場合、折り込みチラシは入っているのだろうか。

 それも少し間が抜けている。

 英字新聞に挟まれた単色刷りのスーパー安売りチラシ。
 マクロなニュースと、ミクロなお買い得情報。

 英字新聞への思いは尽きない。

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 バーコードヘアにメガネ、ダンゴ鼻のコテコテの日本人の中年が、
 スポーツ新聞ではなく英字新聞を読んでいるのを見ても、何だか違和感を感じる。

 それも余計なお世話か。


■2004年11月28日(日)  ─ カーネル・サンダース。 ─

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 ジャパンマネーが韓国に流れるから「韓流」なのかも知れない。
 ペ・ヨンジュンは、そのうち日韓の貿易摩擦になるんじゃないかと心配になる。

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 ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースが
 サンタクロースのコスプレをする季節になった。

 毎年、あれを見るたびに思うのだが、
 創業者に対してかなり失礼なのではないか。

 まあ、それくらいなら何だか許してくれそうな好々爺ではあるが。

 マクドナルドのドナルドが、頑なに己のスタンスを崩さないのに対して、
 カーネル・サンダースはその辺かなりリベラルにしてフランクだ。

 ケンタッキーフライドチキンのサイトによれば、
 3月のお内裏カーネル、5月の武者カーネル、7月の七夕カーネル、
 地元チームのユニフォームを着せたJリーグカーネルなどがあるらしい。

 そのうち、ご当地カーネルとか出てきそうな勢いである。
 上野の西郷どんカーネルとか、沖縄のアロハカーネルとか、浅草の寅さんカーネルとか。

 ・・・概念と化したカーネル・サンダースがインフレする。

 カーネルの手。

 ところで、俺のイメージするサンタクロースは、かなりカーネル・サンダースとダブっている。
 何となくうろ覚えな部分を、カーネルサンタで補完しているからだろう。

 サンタクロースがカーネル・サンダースと同一視される日も近い。


■2004年11月27日(土)  ─ 名称変更。 ─

 「痴呆」という名称を「認知症」に変更するらしい。

 以前、「環境ホルモン」も「内分泌攪乱物質」と名称変更されたが、
 一向に一般に認知されることはない気がする。

 ニュースでも「内分泌攪乱物質、いわゆる環境ホルモン」と言われることが多い。
 多分、痴呆についても「認知症、いわゆる痴呆症」と言われることだろう。

 外来語を日本語に言い換えようというのと、似たニュアンスだ。

 ところで、「いわゆるオレオレ詐欺」と言われるが、
 オレオレ詐欺の正式名称は何なのかが少し気になる。

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 減ってうれしい花いちもんめ。


■2004年11月25日(木)  ─ ハヤシライス。 ─

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 「ビックリスマス」というフレーズは、
 「北海道はでっかいどう」と同じくらい聞き飽きた。

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 ハヤシライスは、カレーライスに比べると食べる頻度が少ない。

 カレーライスは2週に一度くらいのペースで食べているが、
 ハヤシライスは半年もしくは1年に一度食べるか食べないかというレベルだ。

 何となく、ハヤシライスはカレーライスの傍系という扱いに甘んじている気がする。
 今ひとつメジャーになり切れていないと言うのか。
 まさに「ハヤシもあるでよぉ」である。

 ドビー。

 永遠の二番手。
 スターになれない不遇なハヤシライス。


■2004年11月24日(水)  ─ 裏側。 ─

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 大晦日にまで、細木数子を見たくない。

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 「なるほど!ザ・ワールド」のスペシャルが7年ぶりに復活するらしい。

 なぜ今さら「なるほど!ザ・ワールド」なのか。
 新しい企画が生み出せない舞台裏が透けて見える。
 要するに、最近よくある往年の名番組の換骨奪胎ということか。

 司会は、爆笑問題。

 言っては悪いが、爆笑問題の面白さが今ひとつ分からない。
 何を作ってもカレー味にしかならないインド料理人のようなもので、
 やることにソツはないが、何をやらせても似たようなものにしかならない気がする。

 ドラえもんの声は大山のぶ代しか考えられないのと同じで、
 愛川欽也と楠田枝里子のコンビが司会ではない「なるほど!ザ・ワールド」など
 違和感の塊以外のなにものでもないと思う。

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 何か慶事でもあったのか、職場にフラワーギフトがどっさりと届いていた。
 いつの頃からか、フラワーギフトは胡蝶蘭と相場が決まっているような気がする。

 あの鉢植えが、1個2万〜3万円もするというのだから信じられない。
 世間的にそういうものとして、既にコンセンサスが確立しているのか。

 恐るべし。

 これはもう、ソニー並みのブランドイメージ戦略である。
 仕掛け人が誰かは知らないが、商売上手いなあと思う。

 関係ないが、胡蝶蘭を後ろから見ると、
 何だかオープンセットの裏側を見たような気分になる。


■2004年11月22日(月)  ─ ナナちゃん人形。 ─

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 修正ペンを持っているが、普段あまり使わない。
 もともとキーボードに向かう仕事が多いからかも知れない。

 久しぶりに使おうと思ったら、1本まるごとカチカチに固まっていた。

 瞬間接着剤なんかを買っても思うことだが、
 1回使い切りサイズで売ってくれないものか。

 懐かしい。

 ***
 名古屋駅での待ち合わせスポットに、「ナナちゃん人形」というのがある。

 ナナちゃん人形。

 名鉄セブンという百貨店の前に立っている、巨大な人形のことだ。

 イベントごとに衣装の着せ替えがあり、その模様がローカルニュースになったりもするのだが、
 昨日見たらレインボー柄の電飾が巻きつけてあった。

 コンセプトがよく分からない。
 レインボーという配色が、捉え方によっては意味深で微妙だ。

 ・・・多分、深い意味なんかない。
 名鉄「セブン」だから、七色で虹とか、そんな程度だろう。

 あと、ナナちゃん人形を見るたびにいつも思うのだが、
 あれはコンコースの天井を支える柱の一本なのではないだろうか。

 名鉄セブンを支えるメイン・ブレド・ウィナ。


■2004年11月20日(土)  ─ 29歳の親知らず。 ─

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 今年もまた誕生日が来て、29歳になった。

 誕生日。

 望むと望まざるとに関わらず、誕生日はやってくる。
 いずれにしても老けていくのなら、いい年の重ね方をして、ナイスなミドルになりたい。

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 親知らずが少し伸びてきて、奥歯の辺りが少し腫れている。

 「親知らずや盲腸は、進化の過程で使われなくなりつつあって失う傾向にある組織だ。」
 という話を聞いたことがある。

 現代人ことホモ・サピエンスにも、まだまだ進化する余地が残っているということか。

 親知らずが生えなくなり、盲腸を持たない新たな人類。
 アバンギャルドな進化ではないが、マイナーチェンジ的に一歩進んだ新人類だ。

 ナイスなミドルも憧れるが、そんな新人類に突然変異するのも悪くない。


■2004年11月19日(金)  ─ カウントダウン。 ─

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 朝、吐く息が白いと、
 それほど冷え込んでいなくても「冬」という感じがする。

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 昨日、ボージョレー・ヌーヴォーが解禁されたが、
 近所のコンビニで解禁日までのカウントダウンをしていた。

 「ボージョレー・ヌーヴォー解禁まで、あと○日!」というやつだ。

 カウントダウンをされると、興味がなくても何だか気分が高揚する。

 Xデーに向けて、1日ずつ少なくなっていく日数。
 毎日見かけるうちに、いつのまにか残り日数が気になり始める。

 残り3日あたりになると、文字の色も黒から赤に変わったりして、
 嫌が応にもボルテージが上がり、そわそわした感情がわきあがる。

 「あと1日!」になるに至っては、
 解禁されてもボージョレー・ヌーヴォーを買わないというのに、
 「いよいよ明日か・・・。」と感慨深く感じ入る始末だ。

 しかし、カウントがゼロになってしまうと、
 それまでの気分の高揚も、同期をとるかのようにゼロになってしまう。
 カウントゼロのカタルシス。

 それは、ふっと我に返る感じに似ている。

 ***
 死の宣告。


■2004年11月18日(木)  ─ スタンプ。 ─

 前々から分かっていた嗜好なのだが、スタンプが好きだ。

 それも、ビジネス用のスタンプ。
 丸型の「済」印とか、日付を捺印する回転印とかいった類のスタンプが好きだ。

 飾り気のない、どことなくお役所っぽさを醸し出す事務的なデザイン。
 目にも鮮やかな、朱肉の紅。

 東急ハンズやホームセンターに行っても、必ず目に留まる。
 【至急】や【回覧】スタンプくらいなら、ムリヤリ仕事でも使えるかも・・・と思う。

 もはや手段のために目的を選ばなくなってきている。

 漢委奴国王の金印の例もあるように、古来から日本人の心を掴んで離さないスタンプ。

 ポンポンと軽く押印するだけで、同じ模様が大量に生み出せる。
 スタンプは、人間の何らかの潜在的欲望を満たしてくれるような気がする。

 シャチハタのサイトを眺めつつ、魅惑のラインナップに浸る。

 鼻血モノのラインナップ。

 ゴム印ひらがなセットなんか手に入れた日には、ずっと遊んでいそうだ。


■2004年11月17日(水)  ─ 負の遺産。 ─

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 JR東日本が売り出した自動起床装置「おこし太郎」の販売台数が大台に乗ったらしい。
 累計販売台数、100台を突破。

 ・・・3桁か。
 大台のレベルの低さに驚き、同時に物好きの人数としての妥当性に納得する。

 ***
 「弟」5夜連続放送である。

 年末年始ならいざ知らず、この時期に5夜連続というのはどうなのか。

 石原プロの意気込みは買うが、
 視聴者が受け止めきれそうにない重い球を投げ込まれた気分だ。

 石原裕次郎の伝記的ドラマと「21世紀の石原裕次郎」こと徳重聡の組合せというのは、
 石原プロ的にこれ以上はありえない最強コンボである。

 今回、いわば切り札を切ってしまった形になる
 石原プロおよび徳重聡の今後が気になるところではある。

 ・・・本当は別に気にならないし、ドラマも見ない。

 オッサンではない。

 ***
 石原プロのビジネスモデルは、
 ソフトウェア業界的に言うと「レガシー」なのではないだろうか。

 「21世紀の石原裕次郎」というコンセプト自体、
 「21世紀のメインフレーム」、「21世紀のCOBOL」と言い換えてもいいかも知れない。

 要するに需要がない。
 だから、内輪で消費しているようにも思える。

 最近のドラマはほとんど見ないので、
 あくまで聞きかじりの知識とイメージだけで書いてしまうのだが、
 俺の中では「ミムラ」も同じ系統に分類されている。


■2004年11月15日(月)  ─ 実力テスト。 ─

 まだ11月も半ばだというのに、
 既に街はクリスマス色に染まりつつある。

 クリスマスツリーのイルミネーションがチカチカと瞬き、
 街路樹もライトアップされていく。

 このクリスマスムードがあと1ヶ月以上も持続するかと思うと、
 新札発行よりもクリスマスの方が経済効果は高いのではないかとも思えてくる。

 ***
 上司が体調不良で休みだという理由で、
 外部ベンダーとの打合せに代理で出席した。

 全く担当したことのない分野。
 何が何やら、さっぱりだった。

 中学の期末試験で、試験範囲を間違えていたような感覚。
 問いの意味は分かるのに、答えが全く浮かんでこない。
 焦る。焦って目が泳ぐ。
 軽くピンぼけした、焦点の合わない視線が会議室の宙空に大きく8の字を描く。

 何だこれ、何だこれ。知らねえぞ、知らねえぞ。やばいやばい。
 人間、本当に焦ると同じことを二度ずつ思う。

 コメントを求められても困る。
 何せ俺は試験範囲を間違えているのですから。

 ・・・抜き打ちの実力テストか。

 質問できるレベルにない。

 この分だと、赤点だ。


■2004年11月14日(日)  ─ 進化論。 ─

 池があって、そこに鯉が泳いでいたりすると、何だか憩いの空間という雰囲気だ。

 鯉のエサも売られており、家族連れやカップルが楽しそうにエサを放る。
 微笑ましい休日の1コマである。

 しかし、どうにも池の鯉は飼いならされている感じがしない。

 エサを求めて水面に何十匹も折り重なり、
 コンクリートの護岸を登りかねない勢いで跳ね上がる。

 アグレッシブにして、ワイルド。
 水飛沫をたてて獲物に群がる様は、さながらピラニアのようだ。

 奴ら、荒ぶる野生を忘れてはいない。

 ラマルク進化論の「用・不用説」に従うなら、
 そろそろ手足が生えて、イクチオステガに進化しそうだ。

 思わず楳図。

 地球大進化。
 「あなたのなかには、地球46億年の大変動が隠されている」


■2004年11月12日(金)  ─ アイデア商品。 ─

 傘を差していると、何となく傘の骨が電波を受信して
 携帯電話のアンテナが立ちやすいんじゃないか、と思ったりする。

 しかし、傘ゲルマラジオの存在を思えば、
 傘の外周に電線を巻いたものを作ったら、
 本当に電波を受信できるのではないだろうか。

 アンテナが立ちやすくなる傘。

 いかにもアイデア商品フェアなんかにありそうな感じだ。

 「雨の日に傘を差しながら、電波の弱い場所で携帯で通話する」という、
 針の穴を通すかのような限られた状況下でのみ、その真価を発揮する傘。

 ・・・少し考えてみたが、やっぱり欲しくない。

 あら、いやだ。


■2004年11月11日(木)  ─ 予約。 ─

 ***
 帰りにコンビニに寄ったところ、店員がサンタクロースの扮装をしていた。

 さすがに気が早いだろうと思ったが、
 どうやらクリスマスケーキ予約の勧誘のためであったようだ。

 そうだとしても気が早い。

 何なんだ。
 航空機のチケットのように、早割でもあるのか。

 おせちと同時予約でスーパー早割(最大約50%割引)とか。

 ウラを読む。

 ***
 かつて、21世紀には夢があった。

 イノベーションに対して、大きな期待を寄せることができた時代が、確かにあった。
 技術が進歩すれば、やがて全ての問題が解決する。そう思えた時代が。

 そして21世紀。
 人類はあの頃描いた夢に幻滅する。

 各地で勃発する戦争とテロ、高まる緊張。
 進む温暖化と環境汚染。
 犯罪の低年齢化。
 両面テープは相変わらずうまく剥がせない。
 CDを包装しているビニールはどこから開ければいいか分からない。


■2004年11月9日(火)  ─ 久しぶりに。 ─

 ***
 久しぶりに東急ハンズに行ったら、もうクリスマス用品が店頭に並んでいた。
 あわてんぼうのサンタクロースは、もう来ていた。

 ところで、毎年毎年「これはいかがなものか」と思わずにはいられない、
 言ってしまえば色物に分類されるクリスマスグッズというのがひとつやふたつはあるのだが、
 今年も早々にひとつ遭遇した。

 ダンシング・サンタ。(仕様:身長165cm。音に反応して、歌いながら腰を振って踊る)

 要するに、クリスマス仕様の等身大フラワーロックだ。
 こんな浮かれたもの、3万円も出して誰が買うのか。

 もし友達の家にこんなものがあったら、すごく気まずい。
 話題として触れていいものやら、触れたくないやら。

 気色悪い。

 ***
 久しぶりに通帳記入をした。
 通帳の最後のページまで記入され、新しい通帳に繰越になった。

 普段、通帳を持ち歩かないので、
 通帳を記入するときは大抵、通帳の繰越がセットだ。

 覚悟の上の通帳記入。気合の入りようが違う。

 しかし、本人すら把握できていないここ数年分の俺の入出金データが
 電子情報としてどこかに残っているわけで、そう考えると何だか不思議な感じだ。


■2004年11月8日(月)  ─ ツッコミと異文化理解。 ─

 『イラン・ジョーク集 笑いは世界をつなぐ』(モクタリ・ダヴィッド著・青土社)を読んだ。

 アメリカン・ジョークの例を引くまでもなく、
 海外のジョークは何が面白いのか理解するのが難しい。
【楽観的】
  楽観的なおじさんが、五十階建ての建物の上から落ちた。
  地上二階に着いた時、こう言った。
  「幸いに、ここまでは無事に来ました!」
 これは、・・・面白い・・・のか?
 イランでは、モハンマド・ハタミ大統領すら
 笑い袋のスイッチを入れたかのように笑い転げるのだろうか、このジョーク。

 アメリカン・ジョークが理解できないのも根は同じだと思うのだが、
 空気というか、ライブ感を共有できていないことが大きいと思う。
 ジョークの理解の前提となる基盤がない、とでも言うのか。

 文章として読んでしまうから、面白く感じないというのはあるはずだ。
 上方漫才にありそうな合いの手を入れてテンポを良くすると、少しは印象が違う。
【楽観的・上方風味】
  楽観的なおじさんが、五十階建ての建物の上から落ちた。
    (そら大変ですがな!)
  地上二階に着いた時、こう言った。
    (ほう!)
  「幸いに、ここまでは無事に来ました!」
    (何でやねん!)
 ここまで書いて気が付いたのだが、この手のジョークには大抵ツッコミがない。
 それが違和感を生じさせているのかも知れない。

 イラン人には申し訳ないが、上野で偽造テレカを売っているというイメージしかなかった。
 ジョークを飛ばしたりもするんだと思うと、少しはイランを見る目も変わるような気がする。

 アメリカン。

 ただし、アメリカン・ジョークはどう頑張っても笑えない。


■2004年11月7日(日)  ─ 雑感雑記2。 ─

 新札発行から1週間経つが、
 未だにお釣りで新千円札をもらったことがない。

 まだ、物珍しさから使いたくない消費者心理が働く時期なのだろうか。

 積極的には欲しくない。

 ***
 米国の20歳以上の平均体重が過去10年ほどで約4.5キロ増えたことにより、
 旅客機のジェット燃料のコストが年約300億円も増え、
 燃焼に伴う二酸化炭素が380万トンも余分に排出されるなど、
 経済や地球環境に深刻な負担を与えていることが研究により明らかになったらしい。

 「何をどう研究したらそういう結論になるのだろう」という疑問には、この際、目をつぶろう。

 それは大変だ。

 このままでは、50年後にはニューヨーカーの体重増加によってニューヨークが地盤沈下して、
 ヴェニスのような水の都になってしまうかも知れない。

 天を突きそびえ立つ摩天楼の下を、ゴンドラが行き交うニューヨーク。
 半身浴をしているかのような自由の女神。

 それはそれで見てみたいような気もするが、
 ジェット燃料に換算してしまう感覚は、やはりアメリカならではだと思う。

 日本人の感覚だと、どう頑張っても『成人の肥満に伴う医療費負担の増加』といった
 面白みのない棒グラフが関の山だろう。

 日本人も、少しくらいであれば、
 このアメリカナイズな感覚を見習ってもいいだろうと思う。

 ただ、もっと体重が増加したとしても、
 旅客機に乗らなければ問題が解決してしまうのはどうかと思う。


■2004年11月5日(金)  ─ 雑感雑記。 ─

 ***
 「ナチュラルミネラルウォーター」と書くとハイソサエティな感じがするのに、
 「井戸水」と書くと野暮ったい。

 これもまた、いわゆるひとつのプラシーボ効果というヤツなのだろうか。

 「ナチュラル」を標榜しつつ、「バナジウム含有」というケミカルさ。
 そういう二律背反なバランスが、たまらなく好きだ。

 ***
 かに道楽のでかい蟹は、日本最初のアニマトロニクスなのではないか、とふと思った。

 ハリウッドのB級海洋モンスターパニック映画に使えそうだ。
 冒頭、ヨットでいちゃつくカップルを襲う巨大ガニ。

 B級テイスト。

 かに道楽の蟹は、子供の頃から見慣れているのでそれほど違和感を感じないが、
 冷静になって考えてみると、やっぱりどこか尋常じゃない。

 ナチュラルハイとでも言おうか。
 あの、蟹に対するただならぬパッション。
 グローバルに比較するなら、フラメンコ並みに情熱的だ。

 数多の甲殻類の中でも、蟹は割とエクストラなポジションにいると思う。
 それゆえに、日本人は蟹を前にすると、ああも冷静さを失ってしまうのか。

 そんなエキセントリックなタラバガニが、たまらなく食べたい。


■2004年11月3日(水)  ─ 景気はどうですか。 ─

 ***
 大手シンクタンクの試算では、新札発行による波及効果は約一兆円にのぼり、
 平成16年度の名目国内総生産(GDP)を0・1%押し上げるという。

 捕らぬ狸の皮算用ではあるが、
 まず間違いなく、俺が一兆円の経済効果のおこぼれに預かることはない。

 はっきり言ってしまえば、億を超えた金額は概念だ。
 概念は見ることも、感じることもできない。

 「あなたの後ろに落ち武者の霊が立っています。」と言われても、
 俺には見ることも、感じることもできないのと同じだ。

 ムリヤリ感じてみた。

 ***
 経済産業省の10月の全国の景況判断によると、

 東海地方が「引き続き改善」。
 関東、北陸、近畿、中国、九州、沖縄が「緩やかに改善」。
 北海道、東北、四国が「緩やかに持ち直し」
 なんだそうだ。

 「緩やかに持ち直し」と「緩やかに改善」の違いが分からない。
 おみくじで言うところの、「吉と末吉のどちらが上なのか」と同じくらいよく分からない。

 とりあえず、緩やかなのは痛いくらいに分かった。
 おみくじで言うところの、よくも悪くもないんだね的ニュアンス。

 要するに、言いたいのはそういうことだろう。


■2004年11月2日(火)  ─ マスク。 ─

 新人の子が、ここ数日マスクをして仕事をしている。

 花粉症かと思っていたのだが、
 話を聞くとただの風邪だという。

 風邪をひいたからマスク、というのは
 最近ではあまり見なくなった光景だと思うが、俺だけだろうか。
 事務職員の黒い腕カバーにも通じるステレオタイプ。

 何だかマンガ的ですらある。

 野球帽にサングラスにマスク。
 マンガでは、あからさまに怪しい人間はそんな出で立ちで描かれることが多い。

 おそらく、その3点セットにおいて、最も重要なファクターはマスクではなかろうか。
 マスクを装着することにより、一挙に高まる非日常の様相。

 新人君の心がけには感心するが、見た目の怪しさは否めない。
 養生して、早く治して欲しいと思う。

 若いし。



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