Log (Aug 2005)

■2005年8月30日(火)  ─ 万博。 ─

 明日で8月も終わりである。もう9月か。
 道理で急に朝晩涼しくなって、秋めいてきたわけである。

 今の仕事の状況からして、
 結局、「愛・地球博」には行けないまま終わりかねない気配だ。

 別に見たいものがあったわけでもなく、
 並ぶのが嫌い・人ごみが嫌いとくれば門前払いもいいところなのではあるが。

 しかし、万博ムードというのがどんなものかは知っておきたいものである。

 よし、仕事が一段落したら、
 大阪に「太陽の塔」でも見に行くか。

 太陽の塔


■2005年8月28日(日)  ─ 台風。 ─

 台風の季節、到来である。

 今年も早々に台風がやってきたが、
 台風11号は見事に名古屋を逸れて通り過ぎて行った。
 大リーグボール3号か。

 台風が発生すると、その情報をニュースなどに求めることが多い。

 防波堤にぶつかって白い波しぶきを立てる高波。
 暴風雨に為す術もなく煽られ、左右に揺れるヤシの並木。
 道路に横たわる、強風になぎ倒された街路樹。
 傘を差して歩くことすらままならぬ人々。

 ビュオー

 そういうインパクトのある映像を見て、
 人は迫り来るエマージェンシーを確信するのである。

 しかし、実際に台風が来てみると、
 実は思っていたほどでもなかったりする場合もある。

 この構図が何かに似ているなあと思っていたのだが、
 ハリウッドの大作映画と似ているような気がする。

 スポットCMでバンバン流される、インパクトのある劇中の映像。
 否応なしに高まる期待。

 しかし、実際に見に行ってみると、
 実は思っていたほどでもなかったりする場合があるだろう。

 CMで流れていた映像以上の見せ場がなかったり、妙に展開の歯切れが悪かったり。

 『台風がハリウッド的である』という仮説の下に考えてみると、
 「ここ十年で最大」とか「超大型で猛烈」とか言うのも、
 「全米ナンバーワン!」というノリに近いと言えば近いし、
 駅で足止めを喰らったサラリーマンへのインタビューも、
 「感動しましたー」「絶対もう1回見ますー」と言った安っぽい映画のCMのようでもある。

 まあ、台風が拍子抜けな分には別に構わないというか、
 むしろ喜ぶべきことなのではあるが。


■2005年8月27日(土)  ─ 旅。 ─  絵びばで。

 旅と言えば、思い出すのはやはり「ぶらり途中下車の旅」である。

 いきなり「絵びばで。」の主旨からずれていないか心配になる書き出しであるが、
 別に、阿藤快やダニエル・カールについてとやかく言うつもりはない。

 例えば、駅名を知ってはいるが、降りたことのない街。

 改札を抜けるとすぐに、
 申し訳程度のロータリーがあって、
 その中心はツツジの植込み、真ん中に変な石像がでんと居座っている。

 駅の正面から、
 いかにも「昭和」な雰囲気の商店街に続く路地がすっと奥まで伸びて、
 色とりどりのビニールでできた安っぽい飾りが
 これまた安っぽく揺れている。

 そんな見慣れない町並みをぶらぶらと歩いていると、
 普段は目に留まらないものに目が留まり、
 普段は気が付かないことに気付いたりする。

 忘れかけていた、もしくはすっかり忘れていた思い出を、
 不意に思い出したりする。

 旅先の風景から逆説的に見えてくる、日常の風景、そして自分。

 見失う。

 たまには、ぶらりとそんな小さな旅に出るのも悪くない。


■2005年8月23日(火)  ─ ウォームビズ。 ─

 名前だけが一人歩きしている感もないでもないクールビズであるが、
 気をよくした環境省が調子に乗って、
 今度は「ウォームビズ」とか言い出したらしい。

 もはや名前だけが先走るというより、完全なフライングである。

 しかも、「ノーネクタイ・ノー上着」という
 分かりやすいコンセプトのあったクールビズと比較すると、
 ウォームビズのコンセプトが漠然とし過ぎているのは否めない。

 だったら、いっそのことカジュアルウェアでよくないか。

 とりあえず、ベストを着たり、帽子を被ったりして
 お洒落に二酸化炭素を削減するのがウォームビズのようだ。

 それではよく分からないので、少し具体的に考えてみる。

  ・やはり、秋・冬といえばフェイクファーである。

  ・ちょっと冒険して、色味に赤を取り入れたベストもいいかも知れない。

  ・アクセントとして、襟足や裾に白をレイアウト。

  ・帽子はベストとコーディネイト。

  ・足元は黒のロングブーツで暖かく。


 以上の要素を総合的にまとめると、こうなる。

 ウォームビズ。

 ・・・環境省並みに浮かれた格好である。ウォームビズ。


■2005年8月22日(月)  ─ ピアノマン。 ─

 「謎のピアノマン」は、どうやら狂言であったようだ。

 俺の感想としては、「ああ、やっぱりね。」なのだが、
 大方の予想の範疇というか、大して意外性もない、あっけない結末。

 ネッシー騒ぎのようでもある。

 「ピアノの腕前はプロ級」など、本人の実像とはかけ離れた形で
 予想外に話がどんどん膨らんでいくのを目の当たりにしつつ、
 内心「やべぇよ、やべぇよ!」と焦っていたのであろうか。

 それとも、全く見当はずれな身元情報が世界中から続々と舞い込んでくるのを、
 シニカルに鼻で笑っていたのであろうか。

 個人的には、前者であって欲しい。
 オドオドと小心者なピアノマン。

 結局、「ピアノマン」なんて最初からいなかった。

 この世にファンタジーの存在を信じたいロマンチストの心が見せた、
 儚い幻、夏の夜の夢だったということか。

 うむ。


■2005年8月21日(日)  ─ ピノ。 ─

 ピノが好きだ。
 この夏も、結構な頻度で買っては食べていた。

 しかし、100円払って小さなアイスが6個という
 コストパフォーマンスの悪さに、常々不満を抱いている人も多いのではなかろうか。

 今日、何気なくパッケージに目をやったら、
 「種別:アイスクリーム」の文字が目に飛び込んできた。

 アイスの種類には
  ・アイスクリーム(乳固形分15%以上、乳脂肪分8%以上)
  ・アイスミルク(乳固形分10%以上、乳脂肪分3%以上)
  ・ラクトアイス(乳固形分3%以上)
  ・氷菓(上記以外)
 の4つの分類があることはよく知られているが、
 ピノは、何食わぬ顔をして最上級ランクであったのか。

 アイスクリームなら、まあ100円で6個も致し方あるまい。

 いや、てっきりラクトアイスだとばかり思っていた。
 俺の舌も、その程度ということか。

 牛乳の味が生きている。

 高貴な生まれを隠して、俗なラクトアイスどもと
 同じステージに立っていたとは。

 何なんだ、水戸黄門か。


■2005年8月20日(土)  ─ シャトルと花火。 ─

 スペースシャトル「ディスカバリー」の運搬風景

 地球に帰還したときにも話題になったようだが、
 そのときは画像を見ることができず、今回初めて画像を見た。

 こうして見てみると、やっぱりアレだ。
 機体の形状も相まって、オンブバッタみたいである。

 よく見ると、シャトルの後部が白いもので覆われている。

 ・・・オムツか。

 ***
 コンビニやスーパーで花火を売っているのをよく見かけるが、
 近所で花火をしているのを見たことがない。

 俺が子供の頃は、家の前の道路なんかでやったものだが、
 住宅街だと、最近は色々としがらみがあったりするのだろうか。

 公園でも、花火を禁止しているところが多い。

 あんなにたくさん店先に花火が並んでいるのに、
 実際に花火をしている光景にお目にかかることはない。

 皆、一体どこで花火をしているのだ。

 でも町中で売っている。

 まさか、わざわざ花火をするためにキャンプに行ったりしているのか。


■2005年8月18日(木)  ─ 近況。 ─

 夜。
 遠くの方でセミの声、近くの草むらから虫の音が聞こえる。

 うっかり秋である。

 ***
 最近、昼休みに百貨店の催事場をブラブラしている。

 前回の日記にも書いた「貸衣裳大処分市」は勿論、
 今日から始まった「創業390年記念 日本の伝統展」も様子を見に行った。

 俺は、夏休みにどこにも連れて行ってもらえない小学生か。

 ほほう・・・。

 しかも、うっかり樺こぶ木工のストラップを購入。

 ***
 9月に入ったら、10月までは仕事も一段落する予定だったので、
 土日と連休と有給を駆使して、ガツンと9連休を取ろうと画策していたのだが、
 本日、急遽9月末までの仕事が滑り込んでピッタリと嵌まった。

 テトリスのように、音を立てて消滅した「休暇」という名のブロック。


■2005年8月14日(日)  ─ 衣装。 ─

 名古屋・栄にある百貨店、丸栄で開催中の催し物、「貸衣裳大処分市」。

 少し脱線するが、Officeのテンプレートのようなフキダシである。
 後から取って付けたような中途半端な感じが堪らない。

 さて、話を戻そう。
 留袖や訪問着、七五三の衣装は分からないでもないが、
 派手なカラーフォーマルドレスはどこに着ていくのだろうか。

 鹿鳴館の晩餐会か。
 それ以外は、TPOとして認め難い衣装である。

 セレブ?

 そもそも、滅多に着る機会がなく、
 持っていてもタンスの肥やしにしかならないから借りるのであって、
 毎回借りる方が結果的に色々と融通が利くような気がする。

 サイズの変化とか、デザインにもそれなりに流行もあるだろうし。

 そのまま着る分には「安物買いの銭失い」と紙一重であることは否めないが、
 もしかしてあれか、リフォーム用の生地にでも使うのだろうか。


■2005年8月13日(土)  ─ 励行。 ─

 政府・与党の連絡会議で、
 医療費抑制のためにラジオ体操の励行を呼びかけることが決まったらしい。

 何だそれ。町内会の回覧板か。

 医療費の抑制であれば、
 ジェネリック薬の採用とか、もっと論じるべきことがあるだろうに。

 何を言い出すかと思えば、ラジオ体操。
 随分とエキセントリックなパラダイム・シフトである。

 ラジオ体操。

 別にラジオ体操そのものを悪くいうつもりはないが、
 一国の政府が思い付きで行動する様は、滑稽を通り越して空恐ろしい。

 このまま冬になったら、乾布摩擦とか言い出しそうである。


■2005年8月11日(木)  ─ ガンバレの日。 ─

 今日は「ガンバレの日」であるらしい。

 1936年8月11日、ベルリンオリンピックの女子200m平泳ぎ決勝で前畑秀子が優勝した際に、
 実況していたアナウンサーが「前畑がんばれ」を連呼したことに由来するそうだ。

 70年弱の年月を経て、本来メインであったはずの前畑さんの名前よりも、
 「がんばれ」という無責任なメッセージだけがクローズアップされている。

 何だかおかしな感じだ。

 オリンピックなどのスポーツ中継はあまり見ないのだが、
 正直言って、「頑張れ」を連呼する実況は好きではない。

 アナウンサーの所感など、聞く気もないしどうでもいいので、
 その場の雰囲気に飲まれることなく、事実のみを淡々と実況して欲しいと思う。

 そういう意味では、NHKの大相撲中継は割と理想形である。
 あの淡白さは、食材で言うならカマボコに匹敵する。

 だからどうした、と言われても困るが。

 大相撲中継とうるさ型のスポーツ中継の違いは、多分、
 実況する人間がどちらか一方、または特定の誰かに肩入れするかしないか
 というところにある。

 常に中立な立場で実況しろとは言わないが、最低限の冷静さは保ってこそプロだと思う。

 それはそうと、事あるごとにスポーツと「感動」が安易に結びつくのは、
 そろそろ考え直した方がよくないか。

 そろそろ。


■2005年8月9日(火)  ─ 枯れ尾花。 ─

 真夏日が続く。

 ジリジリと照り付ける太陽。
 外ほどではないにしろ、職場の冷房など焼け石に水である。

 窓の外の熱気が、室内を侵食するように伝わり、
 真綿で首を締めるかのようにじわじわと迫ってくる。

 蝕まれるような暑さに辟易しながらもキーボードを叩いていると、
 サーバのログを取ってきて欲しいと言われた。
 喜び勇んで室温20度のサーバルームへ飛び込む。

 おお、涼しい、別天地である。
 ここは軽井沢か。

 思わず溜息が漏れる。

 (以下、稲川淳二調でお読みください。)

 ただ、突然、視界の端で何かが動いたような気がしましてね。
 ふっとそっちに目をやったんですよ、そうしたらそこには・・・。

 これ言っちゃっていいのかなぁ、これ言っちゃっていいのかなぁ。

 マシンとラックの棚の隙間から出ていたんですよ。人間の手が。
 何かを探るように、ゆっくりと蠢いているんですよ。

 ヒィィィ。

 私、それを見た瞬間、背筋がぞぉっとしましたね・・・。


 ・・・
 ・・・・・・?

 よく見たら、ラックの裏側で作業していた人が、電源を入れようとボタンを探していた。

 横着するなと強く言いたい。


■2005年8月6日(土)  ─ 生ハムメロン。 ─

 サイゼリヤに行ったら、「生ハムメロンはじめました」的なポップがあった。

 生ハムメロン。
 ちょっと気取った宴席の前菜としてメジャーであり、
 酢豚に入っているパイナップル並みに賛否の分かれるメニューである。

 それにしても捻りのないネーミングだ。見たままではないか。

 正直、甘いメロンとしょっぱい生ハムの組合せには納得のいかないものがある。
 前菜から、いきなり舌を混乱させてどうするのか。

 もしかしたら、本場の生ハムメロンは甘くないのかも知れない。
 完全に熟す前のメロンを使っているとか。
 生ハムの塩加減を瓜のような淡白な食材の味で和らげる、というなら多少は納得できる。

 100歩譲って甘かったとしても、おしるこに付いてくる塩昆布のように
 メロンを食べつつ、箸休めとして生ハムを食べるのなら納得できなくはない。

 まあ、無理に納得してまで食べたいものでもないが。

 生ハムメロン。


■2005年8月4日(木)  ─ 自販機。 ─

 通勤時、会社の最寄りの自販機で缶コーヒーを買うのが朝の習慣になっている。

 しかし、自販機の棚卸の時間帯が変わったのか、
 最近、商品が全く冷えていない。

 ぬるい・・・。

 缶を手にとった瞬間の、あのキーンとした冷たさは微塵もなく、
 薄曇ったようなぼんやりとしたスチール缶の温度だけが伝わってくる。

 胃には優しそうだが、舌の上にだらしなく間の抜けた味が広がるだけである。
 生ぬるいアイスコーヒーは、また格別に不味い。
 味覚とは、口にした食材の温度にも左右される感覚なのだと、何となく学習する。

 『美味しんぼ』ならば、ここですかさず
 「しょっぱさ、甘さ、苦さなどの特定な味は温度の刺激によって引き起こされる」という
 薀蓄を捻じ込んでくるに違いない。

 「甘さは舌の先端、酸味は舌の両側で、苦味は後部で最もよく認知されるんだ。」
 「まあ、そうだったの、山岡さん。」

 『美味しんぼ』なんてここ10年近く読んでいないのでもう記憶も曖昧だが、
 確か、延々とこんなやりとりを繰り返す漫画だった気がする。

 何だか話が脱線したが、
 いかにも「冷えてます!!」というアピールによって、
 嫌が応にも期待を高めさせておいて、土壇場で裏切られた気分だ。

 仕事の進捗が順調なように装って、実は全然進んでいないダメ社員か。

 ああ、自販機に投入した120円が惜しい。がっかりだ。
 君には失望した。


■2005年8月3日(水)  ─ 8月の雑感雑記。 ─

 総勢108人のユニット、「煩悩ガールズ」がデビューするらしい。
 ・・・ヤケを起こしたとしか思えない。

 ・・・

 折角108人もいるのなら、「水滸伝」のように宿星を与えたら面白いかも知れない。

 「天魁星のヨーコです。」
 「天罪星のエリカでーす。」

 梁山泊か。漢(おとこ)っぽいユニットである。

 話題先行のユニットならば、逆にそれくらいのキャラ付けが必要だと思う。
 唐突にマスゲームを始めたりしてもいい。

 ***
 新しく稼働を開始したシステムの一部の挙動がおかしい。
 どうやらバグがあるようだと、調査を依頼された。

 怪しいと思われる箇所を、何度も何度も見直すが、
 特にこれといっておかしなところはない。

 疑心暗鬼に駆られ、Windowsのバグ、ハードの障害、ホワイトハウスの陰謀説など、
 野放図に可能性の範囲を広げようと思った矢先に原因が判明した。

 原因究明に費やした時間が馬鹿馬鹿しくなるくらい、
 調査していた部分とは全く別の箇所での、初歩的なバグであった。

 突き詰めて考えていくと、どんどん袋小路にはまっていく。
 袋小路に突き当たったら、思い切ってシンプルに発想しなおしてみると、
 案外簡単に解決したりするものである。

 そう、世の中の因果関係は、割とシンプルにできている。

 スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げ直前、
 燃料タンクのセンサーに原因不明の異常が見つかって騒ぎになったが、
 きっと、あれも単純なことで異常になっていたのだと思う。

 センサーと燃料タンクを接続するのを忘れていたとか、
 単三電池のプラスとマイナスを間違えたとか。



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