Log (Nov 2005)

■2005年11月30日(水)  ─ 福袋。 ─

 日本橋三越の来年の福袋の中には、
 自分の主演映画を撮影する権利の入ったものも1億円で売りに出されるらしい。

 まあ、試写会やパーティーも含めて1億円なら安いのかも知れないが、
 それにしたって1億円である。

 よっぽどの金と自己顕示欲がないと買えない福袋には違いない。
 ヒルズ族あたりが喜んで飛びつきそうな感じはする。

 そうやって、ポンと1億円を使ってしまう人間がいる一方で、
 昼の定食を680円のAランチにするか、780円のBランチにするかで懐と相談する人間もいる。
 冷たい木枯らしが胸にぽっかりと空いた穴を吹き抜ける昼下がりである。

 しかし、素人が主演の映画ということは、程度の差はあれ大根なのは否めない。

 谷亮子の結婚披露宴で放映された、本人出演の再現VTRのような映画か、
 もしくは「シベリア超特急」みたいな映画か。
 どちらにしろ見たくない。

 そんな映画が試写会に耐えうるか、かなり疑問である。

 辛口批評。

 そうやって考えてみると、
 「5,000個以上の宝石と18金などの貴金属を使った豪華な照明スタンド」や、
 「333万円のチワワの銀製置物」などといった品々には、
 どれも何だか成金っぽい薄っぺらさがあるような気がする。

 いかにも、地方の名物社長の家に置いてありそうである。
 即物的な豊かさの象徴。

 ・・・何だろう。
 努めて冷静に文章を書いているにも関わらず、卑屈な印象が滲む夕暮れ。


■2005年11月28日(月)  ─ 機種変更。 ─

 携帯電話の機種変更をした。
 車にしろ教科書にしろ、真新しいものというのは心が躍る。

 ためつすがめつ、うっとり眺めてみたり、
 指紋が付いたら慌ててすぐに拭き取ってみたりしている。

 まるで美術品である。ハインツ・コレクションか。

 予告状。

 一般的な機種変更のペースというのがよく分からないのだが、
 物持ちがいいというか、携帯電話のイノベーションに興味がないというか、
 下手をするとオリンピック並みの頻度でしか機種変更をしない。

 折角なので、この際、待ち受け画像や着信メロディをダウンロードしたり、
 ストラップを新調したりもしたいところである。

 さらに、今度の機種は外部メモリとしてminiSDカードに対応しており、
 それならminiSDカードも買おうか、とも思う。
 miniSDカードを買うなら、当然カードリーダも必要であろう。

 踊る心も手伝って、携帯電話を中心にじわじわと購入意欲が醸成されていく。

 間違いなくひとつ言えるであろうことは、
 俺は今、降って湧いた機種変更特需の真っ只中にある、ということである。
 散財する側として。

 こういう、何てことはない個人消費意欲が、
 ゆくゆくは日本経済とか景気循環とかにつながっていくのだろうか、とおぼろげに思う。

 そして、循環はするのだろうが、俺のところには巡ってこない確信がある。


■2005年11月26日(土)  ─ 人間ドック。 ─

 気が付いたらもう30歳ということで、節目の人間ドックである。

 30年。
 これが築30年のマンションならば、内部の老朽化が進んでいるに違いない。
 あまつさえノーメンテナンスである。
 「全くの健康体です」などと、太鼓判を押されても逆に怖い。
 姉歯建築設計事務所並みの偽装を疑いかねないところである。

 しかし、できれば不健康な部分は少ない方がいいに越したことはないわけで、
 人間ドックを前に、人は皆、アンビバレントなせめぎ合いを繰り広げるのであろうか。

 そんなせめぎ合いも内心に織り交ぜつつ、検査は淡々と進行するわけだが、
 普通の健康診断と同様、人間ドックも結構待ち時間が長い。
 ぼーっと眺めていて思ったのだが、検査を受けている人が皆、とても従順なのが面白い。

 普段は、背もたれが高くて肘掛も豪華な革張りのイスに座って
 偉そうにふんぞり返っていそうな管理職っぽい中年男性が、
 娘くらいの年代の看護士さんに「大きく息を吸って〜。吐いて〜。はい、そこで止めて。」
 などといいように弄ばれ、それに素直に従っている。

 まあ、あえて逆らう意味もないので当然といえば当然なのだが、
 そんな姿、部下にはとても見せられまい。

 「権威とは服の上から着るもの」ということか、と思ったが、
 よく考えてみたら、そもそも人間ドックは身体の内部を検査するものであって、
 服の上に権威が乗っかっていようがケインが乗っかっていようが関係はないのであった。

 胃部X線検査


■2005年11月25日(金)  ─ ネットショッピング。 ─

 資格試験の受験料の支払いにネットのクレジット決済を利用したことはあっても、
 純粋なネットショッピングというものを今まで利用したことはなかった。

 顔が見えない相手から物を買うことに何となく不信感が拭えないとか、
 自分の足を使ってあちこち探し回るというプロセスも案外楽しめてしまう性分とか、
 まあ、理由はいろいろあるわけだが。

 何を買ったかというと、これである。

 鼻毛カッター ゾーリンゲンの鼻毛カッター、3,990円。

 「ほら、やっぱり一生ものだし、ゾーリンゲンだから。」

 ・・・ミンクのコートを買う主婦の言い訳か。

 いや、いまどきミンクのコートでもないか。
 話は逸れるが、ミンクのコートって、古き良き昭和のニオイがするような気がする。
 何か、のび太のママとかが欲しがっていそうな雰囲気がしないか。

 そんなわけで、誰が欲しがるのかいまいちターゲット層が絞り込めない上に
 ステンレスのニオイしかしない鼻毛カッターなのだが、
 購入の決め手となったポイントは、やはりパッケージであろうか。

 鼻毛を切ってもダンディー。
 ・・・尾崎放哉の有名な俳句のようでもある。

 買っといて何だが。

 「初めてのネットショッピングで買ったのが鼻毛カッター」という事実に対する
 一縷の後ろめたさはpriceless。


■2005年11月23日(水)  ─ 異名。 ─

 先日、「財界の鞍馬天狗」との異名をとった
 元日本興業銀行頭取、中山素平氏が亡くなったそうである。

 氏の功績についてはあまり詳しく知らないのだが、
 「財界の鞍馬天狗」という響きにはぐっとくるものがある。

 こういう異名は、年月を経るにつれて意味が分からなくなるが、
 勧善懲悪的なイメージとか、それなりにニュアンスは伝わる。

 異名といえば思い出すのは「リフォームの匠」であるが、
 あの異名はもともと意味が分からない。

 「憩いの空間仕事人」
 「自然素材の伝道師」
 「廃材のスタイリスト」

 張子の虎っぽいというか、何だか振ったらカラカラ音がしそうである。
 何ということでしょう、10円玉でも入っているのか。

 鞍馬天狗?


■2005年11月22日(火)  ─ わさビーフHG。 ─

 コンビニで「わさビーフGOLD」というのを見かけたのだが、
 パッケージに描かれているキャラクターを見て、
 「あ。レイザーラモンHGみたいだ」と思った自分にビックリした。

 わさビーフGOLD

 普段、ほとんどテレビを見ないし、
 レイザーラモンHGに関しても否定的な見解を持っているにも関わらず、
 あたかも脊髄反射をしているが如きスピードで「レイザーラモンHG」という単語が
 即座に頭に浮かんだことに驚きを隠せない。

 よく見れば、ただサングラスをかけているだけのキャラクターである。
 見ようによってはタモリにも見えるし、西部警察っぽくもある。

 それがレイザーラモンHGに見えてしまったのは、自己の内面の投影であるわけで、
 その事実が、俺の曲げてはならない何かを曲げてしまったようで悔しく、許せない。

 まあ、世間で認知されるというのは、要するにこういうことなのだろう。
 大阪冬の陣で言うと、もう外堀は埋まっている。

 芸人の顔と名前、全く一致せず


■2005年11月20日(日)  ─ 雑感雑記。 ─

 「QUICK JAPAN」という雑誌の今月の表紙が山下達郎だったのだが、
 暫く見ない間にモナリザみたいになっていてびっくりした。

 この構図にしてこの表情。
 カメラマンの「してやったり!」という声が聞こえてくるかのようである。

 ***
 「日本伝書鳩選手権競翔大会」というのが開催され、290羽の鳩が参加、
 兵庫県加古川市から茨城県つくば市までの500キロで競われたそうだ。

 「鳩」と言われて思い出すキーワードでは、
 「新沼謙治」と肩を並べるのではないだろうか、「伝書鳩」。

 「鳩サブレー」には負けるくらいの知名度か。

 さて、そんな伝書鳩選手権なのであるが、
 参加した290羽のうち、当日のうちにゴールできたのが31羽、
 翌日にゴールできたのが16羽だという。

 どういうルールなのか分からないので
 この帰還率が高いのか低いのかの判断も付きかねるが、
 「鳩の帰巣本能って凄いな」と思っていいのかの判断も付きかねる。

 確率16.2%

 要するにあれだ。
 「やればできる子」ってことか。


■2005年11月17日(木)  ─ マリンフレグランス。 ─

 名古屋の近郊に「長久手温泉ござらっせ」という温泉施設がある。

 前々から、一度行ってみたいと思っており、
 サイトをチェックしていたのだが、「香り湯」のページに目を奪われた。

  ・10/24〜11/6 唐辛子 ・・・ スパイシーの香り
  ・11/8〜11/20 ワインロゼ ・・・ ワインの香り
  ・11/21〜11/30 もずく ・・・ マリンフレグランスの香り

 もずく=マリンフレグランス・・・。
 かなり苦し紛れなような気がするが、
 この等号を成立させてしまってよいものか、判断の分かれるところである。

 たとえ成立したとしても、
 そのマリンは沖縄の抜けるような青い海ではなく、鳥羽一郎に近いものを感じる。
 暗く曇った空、時化た荒波、磯の香り。

 この無理目な言い換え、何かに似ていると思ったのだが、
 女性誌の中吊り広告によくあるファッション用語に似ている気がする。

 「30UPガールズの最新ヘア事情」的な、下駄を履かせてお洒落を演出している感じ。

 難解。

 まあ、「もずく=マリンフレグランス」は、相当な高下駄だと思うが。


■2005年11月16日(水)  ─ USBキャップ。 ─

 最近のデジタル機器は、デジカメにしろ、オーディオ機器にしろ
 USBケーブルでパソコンと接続できるものが多い。

 しかし、常に全てを接続する必要もないので、
 たまにしかパソコンに接続しない機器も当然ながら存在する。

 そういうケーブルは、普段、抜いたままの状態で机の上に置きっぱなしなので、
 たまに使おうと思ったときには薄っすらと埃をかぶっていたり、
 コネクタ部分が少しくすんだ感じになったりしている。

 そこで、USBコネクタにかぶせるカバーのようなものはないかと、
 昼休みにダイソーをウロウロしてみるものの見つからない。
 会社帰りに大須の電気街で探すも見つからず、名駅の大型電器店でようやく見つかった。

 ダストキャップ オス。

 ・・・この飾り気のなさは何なんだ。イモジャーを着た野球部の女子マネージャーか。
 明らかにF1層を意識していないパッケージである。

 しかし、数年前はUSBメモリにしてもこんな感じだったような気がする。
 USBメモリが現在のようにお洒落になったのは、広く一般に普及したからに他ならない。

 ということは、お洒落なUSBキャップの時代も、いずれは来るのではなかろうか。
 もしかして、今のうちに実用新案出願しておいた方がいいのか、お洒落なUSBキャップ。

 実用新案


■2005年11月14日(月)  ─ 話題作り。 ─

 徳島県那賀川町の那賀川に現れたアゴヒゲアザラシが
 「那賀川ナカちゃん」として住民登録されたらしい。

 もうそろそろ、そういう無理のある話題作りは止めた方がいいと思う。

 二番煎じどころか、淹れすぎた出涸らしのようで、新鮮さも面白味も何もない。
 全く同じアプローチで何度も何度も注目するほど、世間も暇ではないだろう。

 しかし、珍獣やらキャラクターやらを住民登録する横並びの発想は、
 やっぱりどこかお役所っぽい。

 もしくは通達か。

 ***
 お役所っぽいで思い出したが、「クールビズ」だの「ウォームビズ」だの言い出した
 最近の環境省のアプローチはある意味お役所っぽくはないのだが、
 どこか「オレンジページ」とか「レタスクラブ」っぽいような気がする。

 ・・・「オレンジページ」や「レタスクラブ」を悪く言うつもりはない。
 が、言いたいことの半分でも伝わっていれば幸いである。

 そういえば、何かで「もったいない風呂敷」とか言うのを小耳に挟んだが、
 ライフスタイルの提案という点で、結局「おしゃれ工房」の域を脱していない。

 まあ、話題作りとしては珍獣の住民登録よりはよっぽど上手いと思うが。

 次あたり、「もったいないピロシキ」とか言い出してはくれないものか。
 夕飯の残り物をパン生地で包んで油で揚げ、ゴミを減らす意識改革である。


■2005年11月13日(日)  ─ 皮算用。 ─

 財布の中身を整理していたら、ランチの割引券やレシートに混じって
 「書店くじ」が1枚入っていた。

 そういえば、2週間ほど前に丸善で本を買ったときにもらったような記憶がある。

特等賞オーストリア8日間の旅60本
1等賞10,000円(図書カード)600本
2等賞1,000円(図書カード)1,800本
3等賞500円(図書カード)12,000本
4等賞100円(図書購入時に充当)600,000本
賞品総額8,680万円

 くじ運が悪く、宝くじを買っても当たったことがないので、
 まあ、当たることはないだろう。

 しかし、総額とその内訳が明記されてしまっている以上、
 特等賞のオーストリア旅行の単価を計算してしまうのは
 止むを得ない衝動と言ってしまって構わないのではないだろうか。

 何はなくともExcel

 ふむ、オーストリア8日間の旅は約22万円弱か。

 単価が分かったら分かったで、
 今度は旅行代理店のサイトで同じような行程の旅行を検索して相場を調べ始め、
 「一般のパック旅行と同じ程度の値段だな」と分かったところで、ふと我に返る。
 ・・・何やってるんだ。

 下世話な上に、絵に描いたような捕らぬ狸の皮算用である。


■2005年11月12日(土)  ─ 携帯電話。 ─  絵びばで。

 携帯電話と言えば、何をおいても分厚い取扱説明書に言及せねばなるまい。

 ハッキリ言おう。邪魔である。
 あれをちゃんと読んだことのある人は少ないのではないだろうか。

 携帯電話自体、一度でも使ったことがあれば
 ある程度は感覚的に使えてしまうツールであるし、
 そうでなければここまで普及はしなかったような気がする。

 まあ、いい機会でもあるので、
 ゴソゴソと押入れの奥から取扱説明書を探し出し、ペラペラとページを繰ってみる。

 最初にあるのが、「各部の名称と機能」。
 何となく、昔のファミコンの説明書を思い出す。

 各部の名称

 「送話口」「受話口」「外部接続端子」など、
 見慣れたものであっても聞きなれぬ名称が付いており、何だか新鮮である。

 だが、それ以降は「電池パックを充電する」「アンテナを伸ばす/収納する」
 「ストラップの取り付け方」だの、欠伸の出るような内容が続く。

 韓国でわずか7歳で大学に入学する天才児というのが話題になったが、
 彼にとっては小学校の授業ってのはこんな感じなのだろうか。
 「いや、そんなのもう、知ってるから。」的な優越感。
 鼻息の擬音はもちろん「フフンッ」である。

 そんな、何に対して感じているのか分からない優越感に浸りながらページをめくると、
 唐突に「国際電話のご利用について」という見出しが。

 携帯電話で国際電話って、何だ、世界を股にかけるスーパービジネスマンか。

 携帯電話でどころか、固定電話でだって国際電話なんてかけたことはない。
 いっぺんにへし折られる鼻っ柱。

 割と面白いじゃないか、取扱説明書。

 ところで、今使っている携帯電話は3年ほど前の機種なので、そろそろ機種変更をしたいと思っている。
 次はどんな機種にしようか迷うところだが、
 「骨伝導」やら「肉伝導」と銘打った携帯電話でも面白いかも知れない。

 取扱説明書が。


■2005年11月7日(月)  ─ 酉の市。 ─

 そういえば、そろそろ酉の市が近い。

 関東圏ではないので熊手を買ったことはないのだが、
 酉の市の賑わいをテレビで見る度に、
 東京の家庭には一家に一つは熊手があるのではないかと思う。

 同じように、大阪には一家に一台たこ焼き器があるというイメージがあるし、
 北海道の家庭には熊の置物があるんじゃないかというイメージがある。

 しかし、あの熊手、縁起物とはいえ冷静に見ると凄いことになっている。

 お福の面・小槌・小判・松竹梅・鶴亀・鯛・・・。

 体育会系大学生向け、揚げ物主体の超高カロリー定食並みのボリュームで
 開運グッズのてんこ盛りである。

 熊手。

 カロリー換算するなら、2,000kcalを超えている。

 また、酉の市といえば、毎年ニュースで取り上げられるのが
 その年の世相を風刺した変わり熊手である。

 今年なら、宮里藍熊手・ハードゲイ熊手・小泉チルドレン熊手あたりだろうか。
 ある意味、高コレステロールである。


■2005年11月6日(日)  ─ サンタクロース。 ─

 世の中には数多の検定試験があるが、
 サンタクロース研究所というところが、「サンタクロース検定」なる検定試験を始めるらしい。

 サンタクロースになるために必要な知識や素養を試験され、
 合格者をサンタクロースとして認定、認定書とバッチが贈られることになっているそうだ。

 ベンダー資格を持つサンタクロース。
 何だか自己啓発に余念のない、キャリア志向が強そうなサンタクロースである。

 ・・・夢があるかないかは別にして、サンタクロースは実在するのだ。

 また、サンタクロース研究所とは別に、
 グリーンランド国際サンタクロース協会が公認するサンタクロースも存在する。

 世界に180人ほど存在する公認サンタクロースの中には、
 日本人のサンタクロースも存在する。

 名前は「パラダイス山元」。

 ・・・夢があるかないかは別にして、サンタクロースは実在するのだ。

 狭き門


■2005年11月3日(木)  ─ オニポテの歌。 ─

 モスバーガーで隣の席に座った家族連れの子供が、
 いきなり即興の「オニポテの歌」を歌い始めた。

 「オーニポーテ、オーニポーテ、食ーべたーいなー。」といったフレーズを
 適当な音階に乗せて臆面もなく歌うという、子供によくある光景である。

 目の付け所は悪くない。

 壊れたレコードのように繰り返される「オニポテの歌」に軽く眉をひそめつつ、
 ふと、昔テレビか何かで見た小林亜星のインタビューを思い出した。

 詳しくは覚えていないが、
 「商品名を連呼した歌詞に適当な節をつければ、それでCMソングになる」とか、
 確かそんな内容だった。

 そのときは「へー、そんなもんなのか。」と思ったが、
 それって今まさに耳にしている「オニポテの歌」そのものである。

 『子供は生まれながらの音楽家』とはよく言われるが、
 まあ、確かに小林亜星も音楽家には違いないよなと変な納得をしながら、
 まだ流れ続ける「オニポテの歌」を背中に店を出た。


■2005年11月1日(火)  ─ すべての答え。 ─

 Googleの電卓機能で「人生、宇宙、すべての答え」を計算すると、
 "42"が計算結果として回答されるという話を聞いて、
 "42"=「死に」を連想した日本人は少なくないはずである。

 俺もそのうちの一人である。
 「諸行無常ってことか、深いなー。」と勝手に哲学的に解釈していた。

 しかし、少し調べてみると、
 海外のSF小説家が考えた「全く意味の無い平凡な数字」であるらしい。

 何だそれ。一気に拍子抜けである。

 「人生、宇宙、すべての答え」が「全く意味の無いもの」だと仮定すれば、
 「諸行無常」という解釈もあながち間違いではないだろうが、
 意味の重みというか、含蓄の深さが全然違う。

 まあ、英語圏の人にしてみたら、こっちは冗談のつもりで言ったのに、
 とんちんかんに曲解されて面倒くさいなあといったところかも知れないが。

 アメリカン・ジョークは言うに及ばず、
 英語圏のユーモアは英語圏以外では本当に理解し難いし、逆もまた然りである。

 「人生、宇宙、すべての答え」が"4126"だったらちょっと面白かったかもな、という
 俺の気持ちは、きっと英語圏の人には理解し難いだろう。

 で・ん・わはヨイーフロ。



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