Log (Jan 2006)

■雪合戦。

 「日本雪合戦連盟」なる組織が存在するという話を聞いた。

 全日本○○連盟とか全日本○○組合という組織には、
 割と琴線に触れる名称が多い気がするが、
 まさか雪合戦にも連盟が存在するとは。

 ・・・秘密結社か。

 そんなに競技人口の多いスポーツとは思えないのだが、
 俺の知らないところで実は盛んなのだろうか、雪合戦

 俄には信じ難いが、雪合戦に関しては
 フィンランドでは雪合戦の欧州選手権が催され、
 冬季オリンピックの種目として検討されているとも言われている。

 次のバンクーバー冬季オリンピックあたりでは、
 メダルの期待がかかる新種目として登場するのだろうか。YUKIGASSEN。

 そうなると、「感動をありがとう」とか言っているかも知れないのだ。
 雪合戦に対して。
 何たるパラダイムシフトか。

 まあ、それを言ったらカーリングはどうなんだという話ではあるし、
 未だにリュージュとスケルトンの違いがよく分からないのも事実である。

 カーリング。


■たかが大根、されど大根。

 ど根性大根「大ちゃん」がしおれ始めたらしい。

 世間でどれだけの人が折れた大根ごときに
 「元気をくれる」などと感じているのかは知らないが、
 もういいじゃないか、という気もしないでもない。

 どんなに延命措置を講じたところで、所詮はアブラナ科の一年草である。

 大根の旬は冬だと言われるが、
 「ど根性大根」はトピックとしては既に旬を過ぎた感がある。

 しかし、相生市があてがった“集中治療室”に入れられた写真を見ると、
 それなりに思うところはある。

 まず、水栽培の「大ちゃん」が昔の漫画に出てくる無人島に見えて仕方がない。
 小さな島に、ヤシの木が一本だけ生えている、あれである。

 難破。

 次に気になるのが、“集中治療室”のD.I.Y丸出しの佇まいである。
 段ボールの骨組みにビニールを張っただけ。
 相生第一小学校の理科の実験です、と言われても違和感がない。

 そして、どうせならピラミッド型にすればよかったのに、と思う。
 ど根性とピラミッドパワーを比べたら、やはりピラミッドパワーに一日の長があろう。


■応接コーナー。

 職場の一角に、段ボールなどが積まれたデッドスペースがあったのだが、
 先週末、山と積まれた段ボールがきれいに撤去された。

 何事かと思っていたら、
 一昨日、低めのパーティションが設置され、
 昨日には、いかにもな応接セットがしつらえられ、
 そして今日、その応接セットの脇に観葉植物が添えられた。

 毎日、少しずつアイテムが増え、殺風景な部屋が装飾されていく。
 まるでゲームのようだ。「どうぶつの森」っぽいイメージ。

 多分、次に飾られるとしたら額縁に入った油彩画か、重厚感ある置時計あたりか。

 このままエスカレートして、
 虎の毛皮の敷物とか甲冑の置物とか置かれるようになると面白いと思う。

 ソファ。


■感情移入。

 英国のテムズ川に現れたクジラが、
 河口への搬送中にけいれんを起こして死んだらしい。

 クジラ出現時にはロンドンも騒ぎにはなったようだが、
 「テムちゃんフィーバー」のような下らないムーブメントが起きないあたり、
 やはり紳士の国なのか、とか思う。

 まあ、日本が無責任に騒ぎ過ぎていると言えなくもない。
 数え始めたら枚挙に暇がないが、
 アゴヒゲアザラシ「タマちゃん」、レッサーパンダ「風太」、
 ど根性大根「大ちゃん」に至っては、もはや動物ですらない。

 世界観としては、やなせたかしの世界に近いものがある。

 名詞+「マン」

 ***
 ヒューマノイドロボット、HRP―2プロメテ

 一見、パトレイバーっぽいサイバーな風貌でありながら、
 やっていることは冷蔵庫からジュースを持ってきたり、椅子を片付けたりという地味な作業である。

 まるでお母さんのような世話焼きである。メカおかん。
 サイトの写真に「しょうがないわねー」とか「あら、ヤダ」とかキャプションを付けたい。

 このまま順当に進化を続けるとしたら、
 次は寝坊したときに起こしにくる機能が搭載されると思う。


■プロファイリング。

 スーパーで、カゴの中の商品によって献立が類推できたりするだろう。

 例えば、ジャガイモ・玉葱・ニンジン・肉が入っていたら、
 献立はカレーか肉じゃがであろう、といった具合に、
 帰納的推理により導き出される、一般的な結論。ちょっとしたプロファイリングである。

 さて、これは会社帰りに買物をした際のレシートなのだが、

 レシート。

  ・鍋焼うどん
  ・グレープフルーツジュース
  ・リポビタンD
  ・キレートレモン
  ・カットフルーツ3種ミックス(半額)
  ・バナナ

 帰納的推理を巡らせるまでもなく、
 「風邪をひいている」ということが見てとれるベタなラインナップである。

 プロファイラー

 生活感丸出しな感じが、何だか四畳半フォークっぽい。

 やはりサビはカットフルーツが半額であるところだろうか。


■東証Arrows。

 ここ数日のライブドア・ショックで、東証の動向が注目されている。

 ライブドアを巡る動きもなかなか目が離せない展開になってきたが、
 東証といえば、もうひとつ目が離せないのが東証Arrowsである。

 ニュースでもよく見かける、上部で電光掲示板がグルグル回る、あの透明な円筒である。

 あのガラスは、市場の透明性・公平性を象徴しているらしいのだが、
 あれを見るたびに、旭山動物園の円柱水槽か、水族館の回遊水槽みたいだと思う。
 見ようによっては、アントクアリウムのようにも見えなくもない。

 株式ディーラーの行動展示。

 ・・・あまり人気は出なさそうである。

 中にいそう。


■イタリアン。

 スーパーで見かけ、物珍しさから思わず購入してしまった「日清焼そばイタリアンU.F.O.」。

 イタリアンUFO。

 日清食品のニュースリリースによれば、JOCの公式ライセンス商品であり、
 「日本でトリノオリンピック日本代表を応援しながらイタリア気分」
 というコンセプトらしい。

 日清食品でイタリアなら、「スパ王」という立派なブランドがあるだろうに、
 何故この商品展開に至ったのだろうか。
 もしも、秩序を形成するという「神の見えざる手」が存在するのなら、
 手が滑ったとしか思えないセレクションである。

 これはある意味、トリノへの捻れた愛情表現なのかも知れない。
 好意を抱いているのだが、素直になれない不器用な思慕の情。

 これが、巷で流行の「ツンデレ」とかいうヤツか。
 いや、よく分からないが多分違う。

 まあ、折角なので食べてみる。

 ・・・。

 あえて視覚的に喩えて言うなら、
 すごく遠くの方で、ピザポテトが手を振っているような、そんな味とでも言おうか。

 また、フィギュアスケートに喩えて言うなら、
 4回転を飛ぼうとして失敗し、腰を強打したような、そんな味とでも言おうか。

 ・・・少なくとも、表彰台は絶望的である。


■ロハス。

 最近、ロハスというのが何だか話題らしい。

 確か、最初に見かけたのはネット上の新語を紹介するページか何かだったと思うが、
 そのときはインデックスを斜め読みしていただけだったので、
 「ロハだから、無料の何かを略語にした若者言葉なんだろう」程度に思っていた。

 イケてるシニア。

 その後、何となくロハスが広がりを見せ始めるにつれ、どうやらそうではないらしいこと、
 そういえばいまどきの若者に「ロハ」なんて言っても通じないことに朧げながらに気が付き、
 それでも「ソトコトとか、そういう感じのアレ。」程度の認識に留まっていた。

 かつてのIT革命に対する、「ネットとかメールとか、そういう感じのアレ。」という認識に似ている。

 この際なのでちゃんと調べてみると、

 【ロハス】 Lifestyle of health and sustainability

 健康的で持続可能なライフスタイルのこと。また,それを志向する市場のこと。
 5分野の市場(持続可能な経済への貢献・健康的ライフスタイル・代替医療・自己啓発
 ・環境配慮型ライフスタイル)からなる。
 (三省堂提供「デイリー 新語辞典」より)

 分かったような、分からないような。

 オブジェクト指向でいうところの、
 「自動車」も「ヘリコプター」も「船舶」も、みんな「乗り物」のサブクラスです、みたいである。

 大雑把に括りすぎて逆に認識に困るというか、
 あれもこれもと詰め込んだ結果、
 中心がぼやけて結局何が言いたいのか分からない営業トークのような印象。

 十年以上前に『清貧の思想』という本がベストセラーになったが、
 要するに、ロハスというのはそれのグローバル版ってことでいいのか。


■抽選会。

 年賀状といえば、お年玉賞品の存在を忘れてはなるまい。

 とはいえ、去年の紅白歌合戦の出場者に勝るとも劣らない、
 何ともピンと来ない賞品ラインナップである。

 何だかな。

 「パソコンやオーディオ機器は、人それぞれにこだわりがあるから
 中途半端なものをもらっても困るだろう。」
 「やっぱり3等の地域の特産品小包あたりが無難なんじゃないか。」

 こういうリストを前にすると、思わず捕らぬ狸の皮算用をしてしまう。

 往々にして、そういう人間には切手シートすら当たらないものだが。

 ところで、毎年、この当選番号は新聞の発表を通じてしか知ることはなく、
 その抽選の過程に思いを巡らすこともなかったのだが、
 「お年玉つき年賀はがき抽せん会」というイベントがあることを知った。

 それはいいのだが、この抽選会、なぜかコンサート付きでゲストは狩人である。

 プラス方向に解釈すれば「燻し銀」と言えなくもないが、
 イベント自体の硬さも相まって、全体から漂う「NHKのど自慢」的な雰囲気は如何ともし難い。

 ついでに重箱の隅をつついておくとするなら、
 このご時世に、応募の方法が往復葉書のみという姿勢は流石というべきだろう。


■コネタ×3。

 最近の小学校のクラス名は「1組」とか「2組」ではないところもある、
 という話を聞いた。

 だからといって、別にグローバルを意識した「A組」とか「B組」が採用されたわけでもなく、
 「そら組」とか「ほし組」とか「つき組」なんていうクラス名なのだそうだ。

 ・・・宝塚歌劇団か。

 ***
 「諏訪湖の御神渡り」が現れたらしい。

 凍りついた湖面に隆起した氷の上を神様が渡っていくという伝説であるが、
 横断歩道の白い部分だけを渡っていく小学生のようである。

 むしろ、横断歩道の白い部分だけを渡っていく小学生の目の前には、
 こんな風景が広がっているのかも知れない。

 ***
 連休中にスノーボードに行く。

 年に1〜2回しか行かないので、上達の余地などないのだが、
 舞い散る雪煙の中から現れた己の姿に、思わぬ既視感を覚える。

 デジャヴ。


■オフピーク初詣。

 今さらではあるが、初詣に行った。
 混雑期間を外した、いわばオフピーク初詣である。

 参拝するは、戌年にあやかり例年の5倍以上の参拝客が訪れたことで
 ちょっとした地方ニュースにもなった、
 降って湧いた干支特需に沸く「伊奴神社」である。

 伊奴神社。 犬の王。

 ちなみに、写真が暗いのは夕方に参拝したからである。
 オフピークにも程がある。

 しかし、写真から漂ういわくありげな心霊スポット臭は如何ともしがたいが、
 そこは何とか「これは年明け直後に撮影した写真だ」と思い込むことで
 臨場感に変換していただけると幸いである。

 年明け直後は参拝客で1キロ近い行列ができたというが、
 皆一体どこで情報を仕入れてきたのだろうか。
 そんなニュースソースも気になる伊奴神社である。

 おみくじ。


■黄金。

 昼休みに、丸栄でやっている「大黄金展」を見に行った。
 何と言うか、名古屋らしいといえば名古屋らしい金ピカのイベントである。

 会場に一歩足を踏み入れると、
 置物やら茶釜やらお猪口やら、全てが黄金でできている。

 右を向いても金無垢、左を向いても金無垢。
 これはちょっとしたエルドラドである。
 インカ帝国を訪れたスペイン人はこんな光景を目の当たりにしたのだろうか。

 値札を見ると数百万から数千万円。
 何だか見ているだけで自然と頬が緩んで、
 思わず、おばさんのようなポーズで「んまぁー・・・」と感嘆の声を漏らす。

 ただ、確かに綺麗だとは思うが、これらを所有したいかと言われるとそれほどでもなく、
 むしろ紙一重で悪趣味かも、とすら思う。

 5千万円の茶釜。

 120キロの純金のインゴットが置いてあり、自由に触ることができたので
 手のひらを押し当ててみる。
 滑らかで静かな輝きを纏いながらも、ひんやりと冷たく、
 中身の詰まったずっしりとした感触。

 金塊を前に浮き足立つ俺とは対照的な佇まいである。


■百人一首。

 結局、今年も正月らしいことを何もせぬまま、年末年始休暇が終わろうとしている。

 一口に「正月らしいこと」と言っても、
 初詣やおせち料理やお年玉など、人によって様々であるが、
 童謡『お正月』に沿うならば、凧を上げたり独楽を回したりというのが
 お正月らしい風景と言っていいだろう。

 すっかり忘れていたが、言われてみればそういう遊びも確かにあった。
 羽根つきとか、かるたとりとか。

 かるたで思い出したが、お正月の風物詩といえば百人一首もその一角を担っている。
 鬼気迫る表情で札を叩き飛ばす、フォトジェニックなアレである。

 いまいちルールが分からなかったのだが、全日本かるた協会にルール解説が載っていた。
 もっといい加減なものだと思っていたのだが、意外としっかりとしたフォーマットに驚く。

 高校時代、百人一首大会が催されたことがあったが、
 上の句の最初の1〜2文字を聞いただけで札をかっさらっていく同級生のスキルの前に、
 対応する上下の句を覚えることすら億劫であった俺は為す術もなく敗退したものであった。

 そんな俺が、この公式個人戦ルールで対戦したら、
 初心者VS上級者のぷよぷよ対決のような惨憺たる結果になることは目に見えている。

 何だか、婉曲的に「坊主めくりでもやってろ」とでも言われているような、
 そんな敷居の高さである、百人一首。

 そこだけ英語。


■新年早々。

 夕方、買物に出掛けたのだが、
 その間に3台ほど救急車が走っているのを見かけた。

 この時期、救急車を見かけると、反射的に「あ、餅か。」と思う。
 ある意味、脊髄反射の如き反応速度である。

 そういう「お正月+救急車→餅」というシナプスの伝達経路は
 世間的にもかなり認知されているものと思うが、
 餅から救急車へと向かう、逆の伝達経路は普段なおざりにされがちである。

 昔、蒟蒻ゼリーを喉に詰まらせて窒息する事故が起きた際、
 ゼリーを喉に詰まりにくい形に変更したりという対策を取ったことがあっただろう。

 そんな感じで、高齢者や幼児向けに予め普通サイズの半分くらいに切ってある
 パック切り餅を発売したら、結構売れるような気がする。

 社長賞?


■謹賀新年。

 新年あけましておめでとうございます。

 謹賀新年



▲この画面のトップへ