Log (Jul 2006)

■歯医者にて。

 何だか奥歯に痛みがあったので、歯医者に行った。

 ここ数年歯医者にかかっていないし、たまに歯磨きをサボりもするので
 C3くらいの虫歯が一つや二つは見つかってもやむ無しと思っていたのだが、
 C2の虫歯すら見つからず、診断結果は「知覚過敏」であった。

 虫歯がゴロゴロ見つかるよりも何だかショックである、「知覚過敏」。
 ・・・寄る年波を感じずにはいられない。

 ***
 ところで、診察台の脇にこんなものが置いてあった。

 鼻の模型。 鼻の模型。

 歯の模型なら理解できるが、何故鼻の模型なのだろうか。
 暫く考えて、ようやくそれがメガネスタンドであることに気付く。

 気付くまでの数分間、外したメガネは手に持っていた。

 すぐに気付けないあたり、発想が硬直化しているのかも知れない。
 ・・・寄る年波を感じずにはいられない。

 とりあえず、どうしたところで年波は寄るので、
 正しいブラッシングと柔軟な発想で対抗したい今日この頃である。


■ミニ文具。

 少し前になるが、コクヨがミニチュア文具を発売したというニュースを見た。

 俺は普段、割と機能性を重視するスタンスにあるのだが、殊にミニチュアに関しては
 多少使い勝手が悪かろうが許してしまえるのが不思議である。

 豆本やらドールハウスやら、米粒に文字を書く行為やら、
 何かと人はミニチュアなものに魅せられるのかも知れない。
 ミニチュアという名のアイデンティティ。

 ところで、ミニチュア文具といえば、思い出すのは十数年前に流行った「TEAM-DEMI」である。

 ハサミ、テープ、のり、カッターナイフ、ステープラー、定規、メジャー等のミニチュア文具が
 セットになって専用のケースに収められ、当時は便乗したニセモノまで販売された大ヒット商品である。

 がっかり。

 何となく懐かしくなって、販売元のPLUSのサイトを見る。
 現在ではもう「TEAM-DEMI」の販売はしていないようだが、代わりにこんなものを見つけた。

 もはや何でもありである。
 「僕の考えた超人」か。

 確かにコンパクトで機能的、かつ洗練されたデザインではあるのだが、
 どこか野暮ったくて微笑ましいのは何故だろう。


■ソフト虫かご。

 スーパーに買物に行ったところ、行楽コーナーができていた。

 そうか、小中学生はそろそろ夏休みなのか。
 花火や、浮き輪やビーチボール。楽しい夏休みを彩るグッズたちが並ぶ。

 「俺は今年、夏休みを取れるだろうか」などとネガティブな思考に移行しようとした瞬間、
 山と積まれた商品の一つに目が釘付けになった。

 ソフト虫かご。

 「ソフト虫かご」である。

 浮き輪のような素材でカブト虫の形を模しており、胴体の部分がメッシュの袋になっている。
 恐らく、このメッシュの部分に虫を入れるのだろう。

 去年、カブト虫を模した浮き輪を見たときにも思ったが、
 こういう昆虫を模した商品は、何故微妙に脚とかをリアルに作るのだろうか。

 POPには「小物入れにもなります」と書いてあるのだが、
 クールな領域から軽く針を振り切ってグロテスクな域に達していると思う。

 あと、それ以前の問題なのだが、
 昆虫採集は、基本的に昆虫を観察するためにするものだと考えているので、
 こういうファッションに傾いた機能性の低い虫かごには否定的にならざるを得ない。

 「一寸の虫にも五分の魂」とも言うが、
 昆虫と小物を同列に扱って平然としているようで、
 商品の見た目からコンセプトまで、全てにおいておぞましいなと感じた。


■暑中お見舞い申し上げます。

 暑中お見舞い申し上げます。

 ご無沙汰しております、皆様いかがお過ごしですか。

 最近は仕事に追われ、忙殺される毎日です。
 つつがなく暮らしてはおりますので、ご安心ください。

 暑い日が続きますが、くれぐれもお体に気を付けてください。


■かぐや姫。

 定食屋で「かぐや姫〜竹筒熟成薬膳カルビ〜」のポスターを見かけた。

 「長野県奈良井宿「竹仙堂」謹製信州真竹を使用し、竹の薬膳の効能最大限に引き出したメニューです。」
 「視力回復、がん予防、美肌などの効果が期待できます。」などとある。

 確かに、竹筒でご飯を炊いたり、竹炭は健康にいいと言われたりもするが、
 視力回復、がん予防となると、何だか誇張が過ぎるような気もしないでもない。

 竹筒から生肉がデロリと現れるビジュアルも、言うなればちょっとしたグロである。

 このビジュアルで、ネーミングは「かぐや姫」なのだ。
 竹取物語のかぐや姫というよりは、「神田川」のかぐや姫がイメージとしては近いか。

 かぐや姫。

 竹取りの翁が光る竹を切って、いきなりカルビが出てきたら、さぞかしギョッとすることだろう。
 下手をすれば、翁が頓死しかねない。


■サグラダ・ファミリア。

 スペインのバルセロナにある有名な大聖堂、サグラダ・ファミリアの直下に
 トンネルを建設する計画が持ち上がり、問題になっているらしい。

 何故・・・。

 サグラダ・ファミリアといえば、アントニオ・ガウディが設計・建築に取り組み、
 100年以上経過した現在でも完成には数十年を要すると言われる大建設物である。

 建設開始からあまりに年月が経過しているため、
 建築と並行して修繕作業も行われていると聞いたことがある。

 何だか日本の高速道路建設計画のようである。

 ・・・と一瞬思ったが、むしろ逆である。
 日本の高速道路建設がサグラダ・ファミリアのように
 全体の構想が誰にも分からないまま進んでいるだけなのかも知れない。

 サグラダ・ファミリアはいつか完成するような気がするが、
 日本の高速道路はいつまで経っても完成しない、そんな気がする今日この頃である。


■ナイス蚊っちの内部。

 今年も大活躍の「ナイス蚊っち」(電撃ラケット)であるが、
 スイッチを入れても通電しなくなってしまった。

 またホームセンターに買いに行かなければなあと思ったのだが、
 もしかしたら自分で直せるかも知れないと思い直し、分解してみる。

 全体。 一部拡大。

 ・・・学研の小学生向け科学雑誌の付録か。

 回路と呼ぶのもおこがましいくらい稚拙で粗野な佇まいであるが、
 カラフルな縞模様の抵抗に、何となくノスタルジーを誘われる。

 ガムっぽい。

 不具合の原因を調べようと、スイッチを見てみると原因はすぐに分かった。

 原因。 ポッキリ。

 スイッチの押しすぎで、スイッチを支えていたプラスチックの部品が折れている。

 瞬間接着剤で修復した後、細く切ったガムテープで補強する。
 内部の回路と同じくらい稚拙で粗野な修復である。

 スイッチを押してみると、見事に通電した。
 「直した」という確かな達成感。

 すっかり忘れていたが、そういえば子供の頃は自由になるお金も少なく、
 ちょっと壊れた程度ならこうやって自分で直して使っていたような記憶がある。

 あの頃はお金がなかったと言ってしまえばそれまでだが、
 金をかけずとも、時間と手間をかけて問題を解決するという方法論もたまには悪くはない。


■【飛騨高山紀行〜その7】

 白川郷は岐阜県・石川県の県境に位置し、人口1,900人程度の小さな村である。
 また、白川郷の荻町合掌集落がユネスコの世界文化遺産に指定されているのはよく知られている。

 ・・・が、はっきり言ってしまうと、そんな薀蓄は合掌造りのオールレンジ攻撃の前には意味がない。

 何しろ、前を向けば
 合掌造り! 合掌造り。

 後ろを向いても
 合掌造り! 合掌造り。

 右を向いても
 合掌造り! 合掌造り。

 左を向こうが
 合掌造り! 合掌造り。

 夢中になって写真を撮りまくる。

 まるで「まんが日本昔ばなし」の世界に迷い込んだかのようである。

 神社 今にも市原悦子のナレーションが入りそうなロケーション。

 ドラゴンライダー。

 ただ、建物に近づいて行くと、どれも民宿だったり土産物屋だったりして、
 何だか急に現実に引き戻される。

 しかし、明治や大正の建物を移築してきて作ったようなテーマパークとは異なり、
 今もそこに住民が住み、住民の力でこの景観が守られ続けていくのだと考えれば、
 逆にリアルな生活があるってことだよな、と思った。



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