Log (Dec 2006)

■なまはげ。

 大晦日といえば、「なまはげ」である。

 などと言い切ってはみたものの、
 なまはげ行事が行われるのが大晦日だと知ったのは今日のことである。

 なまはげについては「泣ぐ子はいねぇがあ」と家々を練り歩くくらいしか知らないのであるが、
 ちょっと調べてみたところによると
 家に上がった後、家人になだめられお膳料理をもてなされたりするらしい。

 仮装をして、決まり文句を言いながら家々を回り、食べ物を振舞われる。

 何だかハロウィンに似ている気がする。

 なまはげ

 ***
 本年も一年、お世話になりました。
 2007年も宜しくお願い致します。


■世界の10%は仕様相違で出来ている。

 陶器の貯金箱といえば、やはり定番はブタの貯金箱であるが、
 これは昔、ヨーロッパでピッグ(Pygg)と呼ばれるオレンジ色の粘土で作られた壺に貯金していたのが
 どこかで間違って"pig"の貯金箱になってしまったことによるらしい。

 何だろう、このうっかり加減は。
 買物しようと町まで出掛けたが、財布を忘れて愉快なサザエさんか。

 そして、そのうっかりミスが今ではすっかりデフォルトスタンダードである。

 コロンブスがアメリカ大陸に上陸した際、そこをインドだと思い込んでいたせいで
 先住民がインディアンと呼ばれるようになったり、
 オーストラリアにやってきた探検隊が現地人に「あの動物は何か」と聞いたところ、
 現地人が"私は知らない"を意味する「カンガルー」と答えたためにカンガルーと呼ばれるようになったなど、
 歴史的なケアレスには割と枚挙に暇がない。

 歴史を動かした天然。

 これが受験生ならば、センター試験も危ぶまれる。


■警部。

 近所の押ボタン式歩行者用信号のボタン部分が、
 何やらおかしなことになっていた。

 コノハけいぶ

 中国かベトナムあたりの遊園地にありそうなパチモン感が漂う。

 「コノハけいぶ」というのは、愛知県警のマスコットキャラクターであるが、
 造形の面から言って、かなりの無理がある。
 恐らく、元々あったボタン装置に被せるような形で設置されているのだろう。

 予算をケチるとロクなことがない、という典型か。

 コノハけいぶはコノハズクらしいのだが、
 これではもう、コノハズクだかリスだかタヌキだか分かったものではない。

 肝心の押ボタンにしても、コノハけいぶの口に指を突っ込む形になるので、
 あまり押したくはない。

 こんな子供だましのハリボテを作るくらいなら、
 もう少し高齢者向けの交通安全対策でも練ればいいものを。

 逆効果?


■メダル。

 スポーツに関する話題には全くもって疎いので
 アジア大会というのがどういう位置付けなのかはよく分からないが、
 とりあえず連日、日本選手のメダル獲得が報道されている。

 メダルを獲った選手がメダルを噛んでいる写真をよく見かけるが、
 前歯で軽く噛めばいいものを、奥歯で割としっかり噛んでいるからだろうか。
 入れ歯安定剤のCMを思い出す。

 「これで固いものもしっかり噛めます、にっこり」という感じ。

 金メダルも、一瞬にして固焼き煎餅の趣き。

 歯に悪そう。


■授業中。  絵びばで。

 俺の学生時代は問題解決学習やゆとり教育とは無縁の時代であったので、
 「授業中」と言われて思い出すのは、黒板の板書をせっせと書き写していたことだろうか。
 詰め込み教育の申し子である。

 その割に、あの頃詰め込んだ内容の大半がきれいさっぱり抜け落ちてしまっているので、
 色彩の印象でしか思い出すことができない。

 濃い深緑色の黒板に、白いチョークの板書。大事なポイントは赤の下線で強調。

 粉まみれ。

 その他のイメージはというと、実際の自分の思い出なのか、
 よくあるステレオタイプだったのかすらおぼつかない。

 チョークを投げる教師は高校に一人いたような気がするが、定かではない。
 「ここ、試験に出るから覚えておくように」と言う教師はいなかったような気がする。
 竹刀を持ったジャージ姿の体育教師はいたような気もするし、いなかったような気もする。
 「廊下に立ってろ」と言う教師はもしかしたらいたかも知れない。

 「いや〜ん、まいっちんぐ」とポーズを取る教師は間違いなくいなかった。


■ニュース。

 夕方、ニュース番組の地方版を見ていたら、火事のニュースが流れた。

 「本日未明、名古屋市△区の○○さん宅より火が出て、消防車23台が出動し消火に当たりました。
 火は○○さん宅の1階部分、約×平方メートルを焼きましたが数時間あまりで消し止められました。」

 自分の耳を疑い、思わずピクリと反応してしまったのだが
 ・・・え、いや、それは消防車2、3台の間違いではないのだろうか。

 広がる沈黙。

 消防車23台で数時間かけて消し止めるって、どんな大火だ。火の七日間か。

 訂正が入るのを今か今かと待っていたのだが、
 結局訂正が入ることなくニュースは終わった。

 もしかして、本当に23台出動したのだろうか。いや、まさかそんな。

 最近は釈然としないニュースが多くて嫌になるが、
 別な意味でここ最近で一番釈然としない、心にモヤモヤを残したニュースである。


■パンダ。

 一般に、ジャイアントパンダは可愛らしいものとされている。

 確かに、キャラクター化されたりもしており、その外見や所作の可愛らしさは認めざるを得まい。

 実際の目つきが鋭いとか、牙も鋭く凶暴で人を襲うこともあるとか、
 まあそういう本質的な可愛さとの乖離はこの際どうでもいいので割愛するが、
 ニュースサイトでジャイアントパンダの写った写真を何となく見ていたら、
 パンダのあの独特の顔の模様がドクロのように見えてきたのだ。

 背景色:黒

 可愛さの裏に、退廃を隠し持っていたとは。
 メメント・モリという感じである。タナトスへの傾倒。

 白と黒、退廃、それがカワイイとされる価値観。
 何だかジャイアントパンダってゴスロリと似ている。



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