Log (Aug 2007)

■駅で見かけた貼り紙。

 地震の備え

 ほのぼのとして絵手紙っぽい。「相田みつを」か。

 筆致やバランスからして、かなりの腕前と見た。

 小中学生の描いた下手な啓蒙ポスターよりも強く印象に残るので、
 試みとしては成功だと思う。

 しかし、普段高圧的な警察に
 こうしたソフト路線で不意を突かれると、何だか新鮮でうろたえる。


■夏の風物詩。

 狼狽。

 仰向けにひっくり返って、死んでいるものとばかり思っていたアブラゼミが、
 ふいに足元で息を吹き返して鳴きながら飛んでいった。

 静と動のコントラスト。
 それだけでここまで人間を動揺させられる昆虫はアブラゼミかゴキブリくらいだと思う。


■雑感雑記。

 部屋の掃除でもするか、と掃除機を出してきたら、
 手元のスイッチにふと目が留まる。

 やさしさ

 ・・・「やさしさモード」。

 何に対して「やさしい」のか。
 カーペットや畳に対してだろうか。あるいはダニか。

 じっと見つめていたらゲシュタルトが崩壊しそうになった。
 「やさしさ」って何だっただろうか。

 ***
 ラジオで「Lifetime Respect -女編-」を聴いた。

 三木道三の「Lifetime Respect」へのアンサーソング、という触れ込みらしいのだが、
 サンプリングした原曲に対して鸚鵡返しに返事をしているだけな気がする。

 まさか「アンサー」ソングってそういう意味か。

 そういう意味では、70年代の名曲「木綿のハンカチーフ」って
 自己完結した「アンサー」ソングといえるかも知れない。

 「アンサー」という観点で「木綿のハンカチーフ」と比較してしまうと、
 「Lifetime Respect -女編-」の何も考えていない頭の悪さ加減が強調されて
 いたたまれなくなってくる。


■省エネスーツ。

 省エネスーツ。

 省エネスーツを着ている人を見た。

 話には聞いたことがあったし、羽田元首相が着ていた画像は見たことがあったが、
 実際に己の眼で見てみるとまた趣がある。

 いまやクールビズもすっかり下火であるが、
 団塊の世代には、クールビズで「ちょい悪」を気取るよりも
 省エネスーツの野暮ったさがしっくり来るような、そんな気もする。


■ど根性トマト。

 近所の駐車場のアスファルトの隙間に、トマトが生えていた。

 トマト。

 住宅街の真ん中に唐突にトマト。
 どこから種が飛んできたのだろうか。

 著しくトレンドを逸しているが、所謂「ど根性野菜」というやつか。

 このまま実を付けたら、ネタの枯渇した新聞社あたりが
 夕刊の三面記事くらいには取り上げてくれるかもしれない。

 しかし、こうして見ると「ど根性野菜」って雑草と大差ない。

 最初にこの手の野菜に「ど根性」という枕詞を付けた人は、
 きっと根性論や精神論が好きな暑苦しい気質なのだと思う。

 俺からすると、電車の長椅子で明らかに狭い人と人の間の僅かな隙間に尻を捻じ込んで
 無理矢理座ろうとするおばさんにも似た厚かましさを感じてならないのだが。


■気付けば。

 @
 A
 B

 時の流れを川の流れに喩えることがあるが、
 ゴウゴウと音を立てて流れる濁流のようだ。

 なす術もなく押し流されている。

 ***
 「東京乗用旅客自動車協会

 早口言葉のようである。
 「トウキョウジョウヨウリョキャクジドウシャキョウカイ」。



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