Ryo Sekizaki Architectural Laboratory

今更聞けない建築知識 INDEX




■■ ■ 【今更聞けない建築知識】■■■

 
   ■【建築関連】に携っておられる方々で、若い方は勿論のこと、そこそこ経験を積んでくると、自分の中では

      【どうも判然としない】とか【前から知りたかった事なんだが機会を逸していた】とか

      【自分では絶対自信があるんだが、ふとこれって一般に通用するの?】みたいなのって結構ありますよね。

        でも、今更なぁ・・・、聞けないよなぁ・・・

   
        そこで登場!【お助けマン】    
【今更聞けない建築知識】


        間違いや考え違いもあろうかと思います、発見されたらBBSに一言いただけたら幸いです。ご協力の程お願いいたします。m(_ _)m


d

■ INDEX ■

d
    アスファルトルーフィングフェルト     張り or 貼り
    メラミン板 or メラミン合板     アルミ建材の電解着色 or 電解発色
    鉄鋼記号分類別一覧表・抜粋     打ち放しコンクリートのクリヤー系保護仕上げに関して
    性能規定・認定番号の意味  
D
D












































TUKEBAN



■ 性能規定・認定番号の意味






【認定番号の付番方法】

   ■ 【構造の場合】
## 120 ## ****
構造種別
時間 部位 通算番号
   ■ 【材料の場合】
## ****
材料コード
通算番号



【構造種別】

用   語 略 記 英 語 表 記
   耐火構造 FP    Fireproof Construction
   準耐火構造 QP    Quasie-Fireproof Construction
   防火構造 PC    Fire Preventive Construction
   準防火構造 QP    Quasie-Fire Preventive Construction



【要求性能】

用   語 略 記 英 語 表 記
   非損傷性(構造耐力)※下記【要求性能一覧@】 ND、N    Non-Damage Ability
   遮熱性              ※下記【要求性能一覧A】 HI、H    Heat Insulation Property
   遮炎性              ※下記【要求性能一覧B】 FI、F    Flame Insulation Property



【部  位】

用   語 略 記 英 語 表 記
   耐力壁    外壁 BE    Bearing Wall         Exterior wall
   間仕切壁 BP    Bearing Wall         Partition wall
   非耐力壁    外壁 NE    Non-Bearing Wall     Exterior wall
   間仕切壁 NP    Non-Bearing Wall     Partition wall
   柱 CN    Column
   床 FL    Floor
   梁 BM    Beam
   屋根 RF    Roof
   軒裏 RS               Soffit
   階段 ST    Stair
   庇 PR    Pent Roof



【材料・設備等】

用   語 略 記 英 語 表 記
   不燃材料
NM    Noncombustible Materials
   外部仕上げ用 NE    Noncombustible Materials           Exterior Finish
   準不燃材料     QM    Quasie-Noncombustible Materials
   外部仕上げ用 QE    Quasie-Noncombustible Materials      Exterior Finish
   難燃材料 RM    Fire Retardent Materials
   外部仕上げ用 RE    Fire Retardent Materials             Exterior Finish
   防火地域又は
   準防火地域に於ける屋根
DR    Roof in the Fire Protection District
   不燃性の物品を
   保管する倉庫等
DW    Roof in the Fire Protection District Warehose
   法22条地域に於ける屋根 UR    Designated Urban Areas
   不燃性の物品を
   保管する倉庫等
UW    Designated Urban Areas                Warehose
   特定防火設備(防火区画の開口部)
EA    Designated Fire Preventive Equipment(Type-A
   耐火建築物等の外壁に設ける防火設備(遮炎性能) EB    Fire Preventive Equipment           (Type-B
   防火地域等の外壁に設ける防火設備(準遮炎性能) EC    Fire Preventive Equipment           (Type-C
   界壁等を貫通する風道に設ける防火設備(防火ダンパー等) ED    Fire Preventive Damper



【要求性能一覧】

記号 要 求 性 能
@    構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊、その他の損傷を生じないものであること
A    加熱面以外の面(屋内に面するものに限る)の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないものであること
B    屋外に火災を出す原因となる亀裂その他の損傷を生じさせないものであること
C    燃焼しないものであること
D    防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じさせないものであること
E    避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること
F    屋根が、通常の火災による火の粉により、防火上有害な発煙をしないものであること
G    屋根が、通常の火災による火の粉により、屋内に達する防火上有害な溶融、亀裂その他の損傷を生じないものであること
H    加熱面以外の面に火炎を出さないものであること



その他の設備・構造・材料 付け番方法】


    防火区画を貫通する管 PS ### ## ****
構造種別 時間 部位 通算番号
    ホルムアルデヒド発散建築材料 MF # ****
種別 通算番号
   ■ その他の構造等 ### ****
構造種別
通算番号

用 語 略記 根拠条文
   防火区画を貫通する管(60分、45分、20分)   PS    令第129条の2の5第1項第七号ハ
 部
 位
   壁 WL 
   床 FL 
   ホルムアルデヒド発散建築材料   MF
 種

 別
   F☆☆ 2      令第20条の2の5第2項
   F☆☆ 3      令第20条の2の5第3項
   F☆☆☆☆ N      令第20条の2の5第4項
   遮炎性能を有する防火設備 CAS    令第112条第14項第二号
   防火区画の自動閉鎖装置 CAT    令第112条第14項第一号
   軸組壁倍率 FRM    令第46条第4項表1(八)
   界壁の遮音構造 SOI    法第30条
   指定建築材料 MCON    法第37条第二号




    2007.07.21   Back to Index 

■ 防耐火構造・記号・時間・要求性能・根拠条文対照表



コード
部位 
BE BP NE NP CN FL BM RF RS ST PR 要求性能
耐力壁 非耐力壁 屋根 階段  庇  @非損傷性
[ND]
A遮熱性
[HI]
B遮炎性
[FI]
外壁 間仕
切壁
外壁 間仕
切壁
軒裏
 構造種別

延焼の
おそれ
のある
部分 
延焼の
おそれ
のある
部分以
外の部
分  
延焼の
おそれ
のある
部分 
延焼の
おそれ
のある
部分以
外の部
分  
根拠条文 根拠条文 根拠条文
FP120BE FP 耐火構造 120 120 令107条一号 60 令107条二号 60 令107条三号
FP060BE  60  60 令107条一号 60 令107条二号 60 令107条三号
FP120BP 120 120 令107条一号 60 令107条二号
FP060BP  60  60 令107条一号 60 令107条二号
FP060NE 60 60 令107条二号 60 令107条三号
FP030NE 30 30 令107条二号 30 令107条三号
FP060NP 60 60 令107条二号
FP180CN 180 180 令107条一号
FP120CN 120 120 令107条一号
FP060CN  60  60 令107条一号
FP120FL   20 120 令107条一号 60 令107条二号
FP060FL   60  60 令107条一号 60 令107条二号
FP180BN 180 180 令107条一号
FP120BN 120 120 令107条一号
FP060BN  60  60 令107条一号
FP030RF  30  30 令107条一号 30 令107条三号
FP030ST 30  30 令107条一号
QF060BE QF 60分準耐火構造 60  60 令115条の2第1項一号イ 60 令115条の2第1項一号ロ 60 令115条の2第1項一号ハ
QF060BP 60  60 令115条の2第1項一号イ 60 令115条の2第1項一号ロ
QF060NE 60 60 令115条の2第1項一号ロ 60 令115条の2第1項一号ハ
QF060BP 60 60 令115条の2第1項一号ロ
QF060CN 60  60 令115条の2第1項一号イ
QF060FL  60  60 令115条の2第1項一号イ 60 令115条の2第1項一号ロ
QF060BM 60  60 令115条の2第1項一号イ
QF060RS 60 60 令115条の2第1項一号ロ
QF045BE 45分準耐火構造 45  45 令107条の2一号 45 令107条の2二号 45 令107条の2三号
QF045BP 45  45 令107条の2一号 45 令107条の2二号
QF045NE 45 45 令107条の2二号 45 令107条の2三号
QF030NE 30 30 令107条の2二号 30 令107条の2三号
QF045NP 45 45 令107条の2二号
QF045CN 45  45 令107条の2一号
QF045FL  45  45 令107条の2一号 45 令107条の2二号
QF045BM 45  45 令107条の2一号
QF030RF 30  30 令107条の2一号
QF045RS 45 45 令107条の2二号 30 令107条の2三号
QF030RS 30 30 令107条の2二号
QF030ST   30
PC030BE PC 防火構造 30  30 令108条一号 30 令108条二号
PC030NE  30 30 令108条二号
PC030RE   30 30 令108条二号
QP020BE QP 準防火構造
(準防火性能を有する外壁)
 20  20 令109条の6一号 20 令109条の6二号
QP020NE  20 20 令109条の6二号
ND030CN ND 柱(防火被覆) 30  30
NH030FL NH 柱・天井(不燃構造のロ準耐
        /3階以上の階)

屋根(防火壁の設置の適用除外)
 30  30 令109条の3二号ハ


令115条の2第1項四号
30 令109条の3二号ハ


令115条の2第1項四号
FI020RF FI 屋根(外壁耐火ののロ準耐
 /延焼のおそれのある部分)

屋根(防火壁の構造の緩和)
20 20 令109条の3一号


令113条第1項三号
FI020PR FI 庇(1時間準耐火構造
 /通路の設置の適用除外)
20 20 令115条のの2第1項四号ハ



【材料・設備等 記号・時間・要求性能・根拠条文参照表】



 コード  材料・設備等種別 要求性能
根拠条文 要件 根拠条文 要件 根拠条文 要件
NH  不燃材料 20 令108条の2一号 C 令108条の2二号 D 令108条の2三号 E
NE  ああああ  外部仕上げ用 20 令108条の2一号 C 令108条の2二号 D
QM  準不燃材料 10 令1条五号(令108条の2一号) C 令1条五号(令108条の2二号) D 令1条五号(令108条の2三号) E
QE  外部仕上げ用 10 令1条五号(令108条の2一号) C 令1条五号(令108条の2二号) D
RM  難燃材料  5 令1条五号(令108条の2一号) C 令1条五号(令108条の2二号) D 令1条五号(令108条の2三号) E
RE  外部仕上げ用  5 令1条五号(令108条の2一号) C 令1条五号(令108条の2二号) D
DR  防火地域又は準防火地域における屋根 令136条の2の2一号 F 令136条の2の2二号 G
DW  不燃性の物品を保管する倉庫等 令136条の2の2一号 F
UR  法22条地域における屋根 令109条の5一号 F 令109条の5二号 G
UW  不燃性の物品を保管する倉庫等 令109条の5一号 F
EA  特定防火設備(防火区画の開口部)  両面60 令123条第1項 H
EB  耐火建築物等の外壁に設ける防火設備(遮炎性能)  両面20 令109条の2 H
EC  防火地域等の外壁に設ける防火設備(準遮炎性能)  片面20 令136条の2の3 H
ED  界壁等を貫通する風洞に設ける防火設備(防火ダンパー等)  両面45 令114条第5項 H

【要求性能一覧・前掲同再掲】

記号 要 求 性 能
@    構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊、その他の損傷を生じないものであること
A    加熱面以外の面(屋内に面するものに限る)の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないものであること
B    屋外に火災を出す原因となる亀裂その他の損傷を生じさせないものであること
C    燃焼しないものであること
D    防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じさせないものであること
E    避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること
F    屋根が、通常の火災による火の粉により、防火上有害な発煙をしないものであること
G    屋根が、通常の火災による火の粉により、屋内に達する防火上有害な溶融、亀裂その他の損傷を生じないものであること
H    加熱面以外の面に火炎を出さないものであること





    2007.07.21   Back to Index 
















































 ■ アスファルトルーフィングフェルト


 ■ 屋根【下地】及び外壁【下地】のアスファルトルーフィングフェルトに関して議論がありました。

    屋根下地に関しては議論の余地はありませんでしたが、外壁下地について、【ルーフィングだ】いや

   【フェルトだ】・・・。以下まとめてみました。



 ■ アスファルトルーフィングフェルト

    JIS A 6005 に【アスファルトルーフィングフェルト】として記述がある



 ■ 種類

    アスファルトフェルト    :有機天然繊維を主原料とした原紙(以下,原紙という。)に、

                              アスファルトを浸透したもの。


    アスファルトルーフィング:原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させた物。



 ■ 品質

    1.アスファルトフェルト:A 6005  430    これが旧来表示品の 20 kg に相当する。

       製品の単位面積質量 430 g/u 以上

       原紙の単位面積質量 200 g/u 以上

      (参考)旧来表示品   20 kg/巻   巾 1 m×42m    (参考) 476 g/u    OK

      (参考)旧来表示品   17 kg/巻   巾 1 m×42m    (参考) 404 g/u  
(JIS規格外品)


    2.アスファルトルーフィング:A 6005  940  これが旧来表示品の 22 kg に相当する

       製品の単位面積質量 940 g/u 以上

       原紙の単位面積質量 180 g/u 以上

      (参考)旧来表示品   22 kg/巻   巾 1 m×21m    (参考) 1047 g/u    OK



 ■ 考察 1

    1.屋根下地:アスファルトルーフィング 940(旧 22 kg)異論なし。


    2.外壁下地及びラスモルタル下地

       アスファルトフェルト 430(旧20 kg)が正解

       ただ実際にはルーフィングが使われているケースも多々あるようである。



 ■ 考察 2

    上記の考察はあくまで屋根工事、外壁工事の下地材としてのものであり、【防水仕様】としてのものではない。

    実際工事にあたる各施工者に於いても、フェルト、ルーフィング、の差異に関してそれほど強い認識を

    持っていないのではないかという感じも散見された。又屋根工事にルーフィングを使用するのは当り前で、

    外壁について、又別オーダーのフェルトを使用するのも面倒だとか、屋根のあまりも使ってしまえ的な

    感覚もあるかも知れない。(まあ、これは仕様アップになるから問題ないともいえるかも知れない。?)

    金融公庫仕様書に於いては、サイディング下地、ラスモル下地共アスファルトフェルト 430同等又は以上と

    記載されてはいる。但しこちらはいずれも【防水紙】との表現である。

    又、サイディング下地には防水紙の指定があるが、板張下地には一切記述がないのも不可解である。

    思うに、これは、伝統工法としての板張の踏襲であり、防水紙等の概念が無かった頃からの流れでは

    無かろうか。?

    フェルトはルーフィングよりも単位重量は半分以下であり、結果、単位面積当りの単価も格段に低くなる。

    屋根下地は防水性能は極めて重要であるが、壁に関しては補助的な物で、屋根下地より性能的に低い材料で

    よいという判断からであろうか。?

    いずれにしても、もし仮に下記の如き記載があれば、それは正しくないと言わざるを得ない。


   【外壁下地:厚9構造用合板下張り、アスファルトルーフィング 17 kg・・・】

    この場合、施工者は 22 kgのルーフィングを使うか、17 kg のフェルトを使うか、判断に迷うこととなる。

    又、壁下地として 17 kg の指定が一般的ではないかと思われるが、改めて公庫の指定を見てみると

    430=20 kg となっており、この辺りの判断や如何?

    いずれにしても近年は、通気工法も一般化してきおり、ほとんど【防風透湿シート】が使われることが

    圧倒的である。


    最後に、フェルトは布下地、ルーフィングは紙下地との認識が強かったが、上記  ■ 種類 から判断するに

    子細は判明しなかった。いずれもただ【有機天然繊維を主原料とした原紙】である。

    ぜひ、加筆、追記したいものである。


    以上

    2003.12.03   Back to Index 


























































 ■ 張り or 貼り


 ■ 設計図書の中で【張り】と【貼り】が混在していることが多く紛らわしい。

    ほんとはどっちが正解?



 ■ 考察

    1.国土交通省 他 技術書のほとんどが【張り】で統一されているようである。

    2 【広辞苑】では【ひらたくのばして、糊・釘などで他の物につける。

       糊づけの場合「貼る」とも書く。「切手を―・る」「羽目を―・る」】

       等の記述がある。

       上記より【全て】【張り】で統一して問題なさそうである。


    3.但し、本BBS内の討論では【技術者としては】やはり書分けたい

       と言う意見が圧倒的であった。



 ■ 結論

    1.図面内全て【張り】で統一するなら問題ないようである。


    2.書分けるなら

       釘打ちする物  =【張り】 例えば、下見板、天井板

       のり付けする物=【貼り】 例えば、床シート、タイル、ビニル壁紙


       等、きちんと整合性を持って記述すべきであろう。

    2004.01.17   Back to Index 



























































 ■ メラミン板 or メラミン合板


 ■ メラミン板の物性 or 【メラミン合板は製品として存在するか】 or ポリ合板の物性について少々



 ■ まえおき(情報)1

    今年(2003)の2月に日本農林規格の合板の規格が改正となった。詳細は省くとして、

    従来の接着の程度の、特類、1類、2類、3類、の分類のうち【3類】が無くなりました。

    これは製造量が極僅かであり格付実績がないことと、製造側、使用者側共に規格としての必要性がない

    と判断したからだそうである。



 ■ まえおき2

    これは【合板一般】の考察では無い。あくまで【メラミン化粧板】又は【メラミン化粧合板?】

    少しく【ポリ合板】についてである。



 ■ 考察

    1.先ずメラミン化粧合板が存在するのではないかと言うことに対して

       この根拠がどうも【日本農林規格に関連した記述】に依拠しているのではないかと言うことである。

       農林水産省下部組織に【日本農林規格協会】と言うのがあり、(ここで日本農林規格の編纂出版を

       行っている)その又関連団体に【日本合板検査会】と言う組織がある。

       その組織のHP内(http://www.jpic-ew.or.jp/pagejas.html)の頁に

      【特殊合板】内の【特殊加工化粧合板】の中に【表面材の区分】として【F】【FW】とうの区分けがあり、

      (テーブルトップとか耐久壁面などを示す区分)その中に確かに【(品目として)メラミン化粧合板、

       ポリエステル化粧合板など・・・・・・・】と記述がある。

       HP更新してないようで未だに1.2.3.類の記述のママであるが。


       当協会に確認してみたところ【品目】は規格という意味ではない。勿論日本農林規格の中に

       そのような記述はない。

       HP上の記述は【親切心】から書いた物で、実際にそのような物があるかどうかは掌握していない。

       また掌握する必要もない。とのこと。【役人一流の考え方であろう】



    2.又議論の中で【既製品ドアメーカー】のHPをご紹介いただいたが、

       このHP内の【フラッシュドア】内の【表面材】として確かに【メラミン化粧合板】として記述がある。

       これも直接確かめたところ【そのような認識はない】使っている物は間違いなく【メラミン化粧単板です】

       との回答を得た。これもあまりに認識が低いと断ぜざるを得ない。



    3.さて国内メラミン板のメーカーとしては

    1.アイカ工業

    2.デコラニット(住友ベークライトの一部と日東紡の一部の合弁会社)

    3.日本デコラックス

       等に代表されるが、(3.は直接接触には及んでいない)

       2社いずれも製品としては【メラミン板】のみとのことである。


   4.その他の周辺商品としては、

       討論中ご紹介のデコラヴィータ(デコラニット製)

       フェノール樹脂芯に両面メラミン樹脂仕上げとたソリッドパネル。

       パネル自体が自立性を持ち構造材としても使用可能。6〜15mm

       厚物メラミンとしてメラミン単板を積層したメラフィットという商品が日東紡時代にはあったが合併後廃番

       メラミン化粧不燃板に関しては記述不要であろう?

       その他としては低圧メラミン複合材として木製チップ下地に低圧メラミン板をオーバーレイした物は

       あるようだ?とのコメント。



    4.まとめ

       上記2社共【メラミン化粧合板】は製品化しておらず、他社製品としても掌握していないとのこと。

       代表的な化粧合板メーカーにもあたったがいずれも製品化していないとのこと。

       中小合板専門メーカーで商品化されているかも知れないが、上記2社としては出荷状況からしても

       掌握していない。


       筆者の経験上からも全く記憶が無く、筆者の関係する数社の家具メーカー(工場?)、

       建具屋さんにもあたったが該当製品無し。

       ただ、家具、又はフラッシュドア製作にあたって、一般合板でフラッシュ化してから表面材として

       メラミン板を圧着する事もあるし、普通合板に先ずメラミンを圧着してからフラッシュ化する事も

       両方あるそうである。

       ここで、ではその各家具製作工場で普通合板にメラミンを圧着した物を【メラミン化粧合板】と

       呼ぶかどうかについては、筆者はあずかり知らない。


       設計図面等に於いて考えれば少なくともそのような記述はすべきではないと思われる。

       討議の中にも書いたが、そのような場合【メラミン化粧合板】なる商品を探し出してこなければ

       ならないはずである。

       単価の出しようもなくなるかも知れない。

       又無用な誤解を生ぜせしめる原因になることは明らかである。


       仮に現場造り付け家具として指定するならば

       例えば

      【カウンター:厚45 木製フラッシュ両面メラミン板貼り小口共】とか

      【スクリーン:両面メラミン板貼り、下地厚21合板、合手共】の様な記述をすべきであろう。


       又、家具、一般ドアを問わず、面材としてメラミン板を使うのであれば

      【木製フラッシュ戸(又はドア)メラミン板貼り】とするのは当然である。



       以上



   5.参考資料

       メラミン板、ポリエステル合板の物性比較


       対シガレット性(欠点発生までの時間)

       高圧メラミン 126秒

       ポリ合板 44秒

       低圧メラミン 75秒


       鉛筆硬度

       高圧メラミン 9H

       ポリ合板 3H

       低圧メラミン 9H

       高圧メラミン板

       フェノール樹脂コア紙にメラミン樹脂紙を高圧圧着 50〜100kg/?

       厚1.2mm近辺で商品化されている。

      (これが一般に言うところのメラミン化粧板である)


       低圧メラミン

        同 10〜30kg/?


       以上


       もし【メラミン合板】なる商品をご存じの方がおられましたらぜひご紹介をいただきたいと思います。

       情報は沢山あった方が宜しいかと思います。


    2004.01.17   Back to Index 



























































 ■ カラーアルミは電解着色 or 電解発色?


 ■ まえおき
 

 ■ 標題の電解着色or電解発色については、主としてアルミ合金建材、中でもアルミサッシ型枠材及びその周辺建材

    について考察するものである。


 ■ 今回は標題の件に関してここに記述するにはいささか詳しすぎるのではないかと思われる程の詳細な解説が寄せ

    られた事をまず報告しておく。

    ここにそれら全てを満足するに足る【建築知識】としてまとめるには、筆者は甚だ力量不足であると言わざるを

    得ない。

    そこで下記の如き段階を経て考察したいと考える。

   
    T.サッシメーカーの技術資料に記載されている程度より少し踏込んだ程度の考察、但し筆者の力量の範囲に於い

       てあるる程度まとめられる程度の考察


    U.アルミ表面処理の技術進歩は日進月歩であり、大学の研究室レベルでも【であろうか】との記述も多い。

       この辺を考慮し、結論づけるまでは行かないまでも問題点、疑問点を明らかにする程度の考察


    V.前述したように、今回は非常に詳細にわたるハイレベルな解説を投稿いただいた。前2段階に分けた考察等

       ではとうてい記述しきれるものではない。敬意と感謝の念を込めてその全文を別ページにて紹介する。



 ■ 本題


 
■ T.サッシメーカーの技術資料に記載されているより少し踏込んだ程度の考察


    標題の主命題である
【アルミ建材の表面処理なかんずく色付け方法や如何に】即ち【電解着色であ

    るか電解発色であるか?】
との問に関しては現段階に於ては結論的に【電解着色である】



   【アルマイト】

    さて、アルミニュームは、空気中にあるだけで薄い酸化皮膜を生成するので、鉄などに比べ錆びない、腐らない

    という耐食性に優れた金属である。この上に更に
表面の耐食性を高め耐摩耗性を高め、さらに美装性を付加する

    為に行われる表面処理が【アルミニューム陽極酸化】であり、
生成した陽極酸化被膜を通常【アルマイト】と称

    する。

   
これは電解溶液中(酸溶液)に素材を浸し陽極電解する事によって生ずる多孔質の、一般には無色の被膜である。

    次の工程を見据えて、ここまでを一次電解処理と呼ぶこともあるようである。


    この一次電解処理で生成された【陽極酸化被膜、即ちアルマイト】は多孔質である。
このままでは耐食性は期待

    できないところであり、これを湯煎することによってその多孔層がある程度塞がり強固な被膜となる。

    これを【封孔処理】という。


    一般にアルマイト製品(鍋、やかん等)はこの段階を指すようである。


   
この段階の記述としては【一般言われているアルミ建材としてのシルバー】は陽極酸化被膜・シルバー即ち

    アルマイトであると言って良いであろう。



   
【電解2次着色】

    さて、前述の
陽極酸化被膜(ここでは無色即ちシルバーアルマイトとしておく)をベースにして金属塩を含む電

    解溶液中で二次的に電解を行って、アルマイト多孔層の最深部に金属、又は金属化合物又はその副産物を析出さ

    せて着色させる処理を
【電解着色】又は【電解二次着色】と言う。



   【染色】

    アルミサッシメーカーの技術資料中には詳細な記述がなかったので、簡単に記述する。

    一般に硫酸による陽極酸化被膜即ちアルマイトに有機又は無機染料で染色する。この染料がどのようなものであ

    るかの記述はなかった。参考図を見るに、染料は必ずしも電解二次着色のように多孔層の最深部のみならず、

    表面部まで付着?しているように推測できた。



   【自然発色】又は【電解発色】又は【合金発色】

    ある種のアルミニューム合金は硫酸電解溶液中で陽極電解するだけで色付きのアルマイトが生成する。

    ある種の合金とはAl-Si合金、Al-Cr合金、Al-Mn合金等である。これは合金成分のみならず合金の熱処理状況、

    特殊電圧波形によるもの、低温浴によるもの等がある。

    これらを【自然発色】又は【電解発色】又は【合金発色】と言う。

    即ち一回の陽極酸化被膜形成段階で色が付く。

    若干の違いはあるようだがここでは一応同じものとしておく。




   
【封孔処理】

    上記いずれも、多孔質の陽極被膜であり、これを湯煎により多孔層をある程度塞ぐことになる。

   
封孔処理はこれだけでは不十分であり、更に合成樹脂塗料を電着塗装又は静電塗装することによって更に封孔

    処理の実を上げるものであり、さらには表面の堅牢性、耐食性、美装性に貢献するものである。


    この状況は最早、複合被膜の範疇に入るものである。勿論複合被膜には透明なものも有ればカラーのものもあり

    電解着色された上に施されるものあり、アルマイトに直のものあり、又塗料もアクリルからウレタン、フッ素と

    様々であり、それにより塗装方法も異なる。

   
アルミニューム又はアルミニューム合金はそのままでも耐食性に優れていると記述したが、耐アルカリ・耐薬品

    性はゼロに等しい。アルマイトを施しても塗装層がない場合は自然被膜と大差はない。

    自然被膜とアルマイト処理後では表面硬度・耐摩耗性は格段に向上するが、これに塗膜層を施すと、表面硬度・

    耐摩耗性は若干落ちるが耐アルカリ・耐薬品性は格段に向上する。
無塗膜のものはモルタル接触にて腐食してし

    まう。

   
    勿論、鍋、やかん等はこの塗装は施さないのであろう?燃えてしまう?


    ここに【ホワイト・カラー】がある。合成樹脂塗層は通常クリアー系が多いのであろうが、これを白色とするこ

    とでホワイト・カラーとなる。当然下地はアルマイト下地である。この場合下地アルマイトが、シルバーなのか

    黄色系なのか筆者は知らない(どちらでも良いことである)。

    逆の書方をすればアルミサッシのホワイトはアルマイト下地に封孔処理も兼ねて白色塗装をしたものである。



 
■ この辺りまでで第1段階、即ち一般の建築技術者としての知識としては必要条件は満たしていると言っても良い

    のでは無かろうか?如何?




 ■
最初に【答は電解着色である】と書いたが、前述のように染色法有り、電解発色法有りで絶対的なものではない

    ことは明らかである。ただやはり
一般流通品としては【電解着色】が圧倒的であろう。と言うより、一般には、

    まずそれ以外目にすることはないであろう。

    染色法はよくは知らないが内装材として多く製品化されているようである。

    後出のA氏は【電解発色は色合せが非常に難しい】と述べておられる。



 ■ アルミニュームはJISSで純度99.0%以上を純粋アルミニューム、それ以下をアルミニューム合金として、Al-Cu系、

    Al-Mn系、Al-Si系、Al-Mg系、Al-Mg-Si系、Al-Zn系としてそれぞれ定められている。


    筆者は、アルミニューム合金はそれ自体耐食性がないと記憶していたが、今回の調査で複数の資料に前述のよう

    にそれ自体耐食性ありと記述されていたことも併記しておく。今回の記述もそれに従った。



 ■ 今一度簡単にまとめておく


    【電解発色】:一回の陽極酸化被膜形成段階で色が付く。即ちアルマイト層内に何らかの色要素が含まれる。

    【電解着色】:アルマイト基盤をベースにさらに二次電解によりアルマイトの多孔層に着色させる物質を析出さ

     せる。



    ※紛らわしい表現は次項以下で説明を加える。



 
■ U.アルミ表面処理の技術進歩は日進月歩であり、大学の研究室レベルでも【であろうか】との記述も多い。

       この辺を考慮し、結論づけるまでは行かないまでも問題点、疑問点を明らかにする程度の考察




 ■ 陽極酸化皮膜の電解溶液には一般的に下記の3種類あり、生成された被膜はそれぞれの色を呈する。

    A.クロム酸溶液:不透明乳白色。

    B.シュウ酸溶液:黄色。

    C.硫酸溶液    :白色。(透明?)



 ■ 又一次電解に於いて素材合金の方からも下記のような色を呈することが解っている。

    Al-Si系   :黒、灰色

    Al-Cr系   :黄金色、灰色

    Al-Mg系   :紅褐色

    Al-Mg-Cr系:黒、灰色、黄色


    T.で記述したアルマイトの製品で

    シルバー系?アルミ地金色系?の鍋、ケトル類は硫酸溶液によるものものであろうか?

    昔からある黄色みを帯びたいわゆるやかんはシュウ酸溶液によるものであろうか?


    ただ電解溶液と基材合金との組合わせでも更にいろいろな色系になるとも想像される。詳細は不明である。


    これによると、陽極酸化被膜シルバー(アルマイト)は電解発色の定義を満足しているとも言えなくは無い。

    黄色がかったアルマイトはあきらかに電解発色の領域に入るであろうか?

    この辺は後出されるB氏の強調されているところなのであろうか?


    B氏は又以下のことを繰返し強調された。

   
電解発色、電解二次着色を問わず析出された金属、又は金属化合物又はその副産物は、それ自体の色を我々が

    認識しているのではなく【光のドップラー効果】によりその色に見えている、
と言うことである。



 ■ 予備知識:投稿記事中に紹介されている芝浦工大 佐藤研究室のWebページ中のNo42〜の記述を引用しつつ一部

              改変加筆してある。解りやすくする為であり、これはあくまで筆者の見解としてご理解いただきたい。

    ※上記研究室にご迷惑をおかけしてはと思い、メールにてお伺したところ、

      30分以内に【自由に使って下さい】とのご返信をいただきました。心より厚く御礼申上げます。


   
われわれが日常身のまわりで見る色はたいてい選択吸収によって生じた色である。すなわち、木の葉、花、鳥、

    蝶、ルピーやエメラルドの色、そのほかあらゆる絵具や染料の色はすべて選択吸収によって生じたものである。


    これらの物や物質がそれぞれ特有な色の吸収を示す理由は何であろうか。

    それは次のように説明される。

   
ほとんどすべての原子や分子は紫外線部(400mμ以下の波長の光)と赤外部(700mμ以上)の間即ち可視光の領域

    (400〜700mμ)の波長の光にだけ共鳴する。

    このような可視領域の中のいろいろの波長のところに共鳴吸収をもつような有機分子を合成するために、

    いままで数千人の化学者たちがその生涯を捧げてきたといわれる。

   
たとえば赤い染料では赤以外のすべての可視光を吸収する。緑色の絵具は、青と紫のほかに赤色や黄色の部分も

    よく吸収する。染料は、その色の部分を除いて、ほかの可視領域の光はほとんどすべて吸収してしまうものであ

    る。色光は、すべての色の光を加え合せたものであるのに、すべての絵具を混ぜ合せると、よごれた黒色になっ

    てしまうのはなぜだろうと不思議に思っている人もあるかもしれない。
色のついた絵具はスペクトルの中に色の

    光を加えるのではなく、スペクトルの中から色の光を差し引く作用をもっている。そのために、赤色、青色、

    緑色の絵具を混ぜ合せると、すべての波長の可視光を吸収してしまうので、結果として黒く見えることになる。


    ここで一つ注意すべきことは、
すべてのカラー・アルマイトの色が選択吸収による色ではないということである。

    浅田法カラー・アルマイトの色やシュウ酸浴アルマイトの黄色は必らずしも選択吸収による色ではない。

   
ここで言う【選択吸収による色】とは我々が一般に言うところの【色粉】としての色と理解して良いだろう。

    ここでは【染料】も【顔料】も同じに扱って良いであろう。


    用語解説

    光のスペクトル

    スリットを通した幅の狭い白色光をプリズムに当てると、色光により屈折率が違うので(波長の長い光は屈折率

    が小さく、波長の短い光は屈折率が大きい)各波長の光はプリズムを出る時の方向が異なる。

    この現象を光の分散という。この分散光を白紙に受けると、色が次第に変っている光の帯が得られる。

    これを光のスペクトルという。光のグラデーションであり、【虹】の原理である。

   
日中の空が青かったり、日没の西の空が赤いのは大気(大気中のコロイド粒子)がプリズムの役割を果しそれぞ

    れの屈折率に応じた波長の光が可視光線として我々の目に飛込んでくるからである。

    日中は太陽光は真上からほとんど屈折せずに降注ぎ、夕方は西の水平線方向から大きく屈折して到達する。




 ■ アルマイト微細孔中への金属電析により何故アルマイトが着色されるのか?

    まえおきが大変長くなったが、

    電解着色法により孔中に析出するものは金属化合物なのか金属なのかということは長期にわたり研究されてきた。

    初期の研究では金属酸化物であるというものが多かった。その後の研究では金属であると報告されている。金属

    と酸化物の中間説もある。析出物の大半は金属粒子であるが、その金属粒子の表面は酸化皮膜でおおわれている

    という研究結果である。
特殊な着色浴の場合は除いて孔中への金属析出によってなぜ着色するかについては

   「金属コロイドによる光の散乱」で説明されている。
多くの金属板は銀白色の金属光沢をしているが、この金属を

    微粉末にすると黒色になる。このように物体の色は大きい物体の場合と、コロイド粒子の場合では異なってくる。

    コロイド粒子を分散させた液(サスペンジョン)はコロイド粒子の大きさにより、いろいろの色を示すことが古く

    から知られている。空の色が青色であったり、灰色であった」りするのも、大気中のコロイド粒子のためである。

   
電解着色によるカラー・アルマイトの色も孔中に電析した金属コロイドが原因である。

    カラー・アルマイトが原色ではなくて、淡黄色、褐色ないし黒色である理由はこれらにより説明できる。

    すなわち、金属塩浴の違いにより金属コロイドの粒度分布が多少違う。このために散乱光の波長分布も変化し、

    違った色調に見えるのであろう。



    これらを総合してB氏は電解発色、電解着色を問わずアルマイト系の【色】はそのもののもつ【色粉としての色】

    ではなくコロイドによる光の拡散、及びそれらが複層階において拡散屈折するので最終的に光のドップラー効果

    により我々の目に見えていると結論付ておられるのであろうか?

    ただ
すべてのカラー・アルマイトの色が選択吸収による色ではないということである】や【特殊な着色浴の

    場合は除いて】
との記述もあるので、全てのアルマイトの色が光のドップラー効果のみで説明できるのか、

    色粉としての色の認識は皆無なのかは筆者如きでは結論づけれない。


    電解三次着色、四次・・・理論的には何十電解も可能と言われている。これらにより、より複雑な色が出せると

    言われている。

    これはやはり光のドップラー効果によるのであろう事は容易に想像される。



 ■ 封孔処理について

    T.では一次電解で生成された多孔質のアルマイトを湯煎する事で微細孔をある程度塞ぐと記述したが、

    これをいま少し詳述すると

    一次電解で陽極酸化被膜即ちアルマイトが生成されることはずいぶん前から知られていた。しかしこの酸化被膜

    は耐食性が悪くアルミニュームの防食膜としては利用されていなかった。しかしこの酸化被膜を高温加圧水蒸気

    で処理、又は、沸騰水中で煮沸すると酸化被膜が優れた耐食性を示すことが50数年前に発見された。それ以降、

    アルミニューム陽極酸化被膜がアルミニュームの防食被膜として使用されることになり、我国でアルマイトと

    俗称されることになった。

    近年の研究では、上記の封孔処理が微細孔を塞ぐものではなくて、酸化被膜の一部が水和反応を起し水和物を

    生成し、これにより微細孔が化学的に不活性となり耐食性が上がるという研究結果も上げられている。実際現在

    各製造メーカーがどちらの見解の元に封孔処理を行っているのかは筆者はあずかり知らない。



 ■ いずれにしても、最初にも書いたが
大学研究室レベルでも【であろう】とか【かも知れない】などの記述も散見

    され、又各メーカーによっても記述がまちまちであったりで、これは未だに進行形の技術?理論?であるとの

    認識を新たにしたものであった。
最近はマット処理カラーなるものも人気を博してきているようである。

    最近は境界領域にわたった製品が出てきており昔日のようにAはA、BはBと言いきることが難しくなってきて

    いるのかも知れない。



 ■ 筆者の考察はここまでとします。上記考察を【露払】程度に考えていただいて、リンク先の投稿記事をお読み

    いただくと、多少なりとも理解の足しになるかも知れません。

    引用のWebページなども沢山挿入されています。ぜひご一読願いたいものです。



 ■ 追記

    これをまとめた後も投稿をいただいた(筆者が講評をお願いしたのだが)、最大の相違は【シルバー色】につい

    てのようである。

   【シルバー】は【電解着色】である。(電解着色であり電解二次着色ではない)

    方やシルバーは【電解発色】である。


    筆者はシルバーが電解着色であると言う論は採らないが、上田アルミという会社のWeb頁上の解説には

    アルマイト処理→方や  A.着色(カラー仕様)、方や  B.着色(シルバー仕様)と言う記述もある。

    鍋やかんは置いて置いて通常建材としてアルミ色を出そうとするときは、無色系アルマイト処理であろう。

    これでシルバーになる。但しそのシルバーを意図的に別色のシルバーにしようとするならば【固有色シルバー】

    の電解二次着色があってもおかしくはない。但し電解着色と電解二次着色の違いは、筆者は知らない。


    シルバーが【自然発色】で有るとする説も、確かに物理的工程からして、そうも言えるとは思われる。

    但しシルバーの場合アルマイト層は出来るだけクリアーにしてアルミ合金地金色を出そうとするので有れば

    わざわざ自然発色であるという必要はないように思われる。但し、意図的に合金の状態や電解溶液の操作で

   【特別色のシルバー】を一次処理で作り出そうとするならば、これは明らかに電解発色の領域に入るであろう。



    議論はつき無いのでしょう。ここはいったん筆者あずかりというこで終りにさせていただきます。

    どうぞ、上記考察、投稿全記事をご覧になりおのおのご判断をいただきたいと思います。


 
投稿記事全文へリンク

    2004.02.18   Back to Index 



























































 
   ■ 鉄鋼記号の分類別一覧表・抜粋 ( JIS 規格内記号 )





























   熱間圧延鋼板及び鋼帯

   SAPH    S:Steel, A:Automobile, P:Press, H:Hot

   チェーン用丸鋼

   SBC    S:Steel, B:Bar, C:Chain
 
   PC鋼棒

   SBPR    S:Steel, B:Bar, P:Prestressed, R:Round

   細径異形PC鋼棒

   SBPDN
   SBPDL
   S:Steel, B:Bar, P:Prestressed, D:Deformed, N:Normal relaxaion,
   L:Low relaxation

   デッキプレート


   SDP    S:Steel, D:Deck, P:Plate
 
   みがき棒鋼用一般鋼材

   SGD    S:Steel, G:General, D:Deformed

   鉄塔用高張力鋼材

   SH−P
   SH−S
   S:Steel, H:High strength, P:Plate, S:Section

   溶接構造用高降伏点鋼板

   SHY
   SHY−N
   SHY−NS
   SHY−NS−F
   S:Steel, H:High Yield, Y:溶接, N:Nickel, S:Special, F:Fine

   溶接構造用圧延鋼材

   SM    S:Steel, M:Marine

   溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材

   SMA    S:Steel, M:Marine, A:Atmospheric
 
   建設構造用圧延鋼材

   SN    S:Steel, N:New structure
 
   建設構造用圧延棒鋼

   SNR    S:Steel, N:New structure, R:Round bar

   高耐候性圧延鋼材

   SPA−H
   SPA−C
   S:Steel, P:Plate, A:Atmospheric, H:Hot, C:Cold

   鉄筋コンクリート用鋼棒

   SR
   SD
   S:Steel, R:Rround, D:Deformed
   鉄筋コンクリート用再生鋼棒    SRR
   SDR
   S:Steel, R:Rround, D:Deformed, R:Reroll

   再生鋼材

   SRB    S:Steel, R:Rerolled, B:Bar

   一般構造用圧延鋼材

   SS    S:Steel, S:Structure

   一般構造用軽量形鋼

   SSC    S:Steel, S:Structure, C:Cold Forming

   リベット用丸鋼

   SV    S:Steel, V:Rivet
 
  一般構造用溶接軽量H形鋼

   SWH    S:Steel, W:Weld, H:H形

a

















  冷間圧延鋼板及び鋼帯


   SPCC
   SPCCT
   SPCD
   SPCE
   SPCEN

   S:Steel, P:Plate, C:Cold, C:Commercial,
   T:Test,
   D:Deep Drawn,
   E:Deep Drawn Extra,
   N:Non-ageing

  熱間圧延軟鋼板及び鋼帯


   SPHC
   SPHD
   SPHE

   S:Steel, P:Plate, H:Hot, C:Commercial,
   D:Deep Drawn,
   E:Deep Drawn Extra

  鋼管用熱間圧延炭素鋼鋼帯

   SPHT    S:Steel, P:Plate, H:Hot, T:Tube

  ほうろう用脱炭素鋼板及び鋼帯

   SPP    S:Steel, P:Plate, P:Porcelain

  自動車用加工性
  冷間圧延高張力鋼板及び鋼帯

   SPFC
   SPFCY
   S:Steel, P:Plate, F:Formability, C:Cold,
   Y:Yield

  自動車用加工性
  熱間圧延高張力鋼板及び鋼帯

   SPFH
   SPFHY
   S:Steel, P:Plate, F:Formability, H:Hot,
   Y:Yield

a


















































  溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯


   SA−C
   SA−D
   SA−E

   S:Steel, A:Aluminium, C:Commercial,
   D:Deep Drawn,
   E:Deep Drawn Extra

  電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯


   SEHC
   SEHD
   SEHE
   SEHF××
   SE××
   SEPH××
   SECC
   SECD
   SECD
   SEFC××

   S:Steel, E:Electrolytic, H:Hot, C:Commercial,
   D:Deep Drawn,
   E:Deep Drawn Extra,
   F:Formability ××:引張強さ
   P:Plate

  ぶりき及びぶりき原板


   SPB
   SPTE
   SPTH

   S:Steel, P:Plate, B:Black,
   T:Tin,
   E:Electrolytic,
   H:Hot-Dip

  ティンフリースチール

   SPTFS    S:Steel, P:Plate, T:Tin, F:Tree, S:Steel

 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼板


   SGHC
   SGCC
   SGCH
   CGCD
   SGH××
   SGC××

   S:Steel, G:Galvanized, H:Hot, C:Commercial,
   C:Cold,
   H:Hard,
   D:Drawn,
   ××:引張強さ

  溶融亜鉛めっき
  −5%アルミニウム合金めっき
  鋼板及び鋼帯


   SZAHC
   SZAH××
   SZACC
   SZACH
   SZACD
   SZAC××

   S:Steel, Z:Zinc, A:Aluminiumu, H:Hot,
   C:Commercial,
   C:Cold,
   H:Hard,
   D:Drawn,
   ××:引張強さ

  溶融55%アルミニウム
  −亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯


   SGLHC
   SGLH××
   SGLCC
   SGLCD
   GLC××

   S:Steel, G:Galvanized, L:Aluminium, H:Hot,
   C:Commercial,
   C:Cold,
   D:Drawn,
   ××:引張強さ

  塗装溶融亜鉛めっき
  −5%アルミニウム
  合金めっき鋼板及び鋼帯

   CZACC
   CZACH
   CZACD
   CZAC××
   C:Color, Z:Zinc, A:Aluminium, C:Cold, C:Commercial,
   H:Hard,
   D:Drawn,
   ××:引張強さ

  塗装溶融55%アルミニウム
  −亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯

   CGLCC
   CGLCD
   CGLC××
   C:Color, G:Galvanized, A:Aluminium, C:Cold, C:Commercial,
   D:Drawn,
   ××:引張強さ

  塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯


   CGCC
   CGCH
   CGCD1
   CGC××

   C:Color, G:Galvanized, A:Aluminium, C:Cold,
   C:Commercial,
   H:Hard,
   D:Drawn,
   ××:引張強さ

a

  硬鋼線    SW
   S:Steel, W:Wire

  冷間圧造用炭素鋼線    SWCH
   S:Steel, W:Wire, C:Cold, H:Heading

  冷間圧造用ボロン鋼線    SWCHB
   S:Steel, W:Wire, C:Cold, H:Heading, B:Boron

  亜鉛めっき鋼線    SWGF
   SWGD

   S:Steel, W:Wire, G:Galvanized, F:Finished,
   D:Drawing

  鉄線    SWM
   S:Steel, W:Wire, M:Mild

  溶融アルミニウム鉄線及び鋼線    SWMA
   SWHA

   S:Steel, W:Wire, M:Mild,
   H:Hard, A:Aluminium

  着色塗装亜鉛めっき鉄線    SWMCGS
   SWMCGH

   S:Steel, W:Wire, M:Mild, C:Color, G:Galvanized, S:Soft,
   H:Hard

  亜鉛めっき鉄線    SWMGS
   SWMGH

   S:Steel, W:Wire, M:Mild, G:Galvanized, S:Soft,
   H:Hard

  塩化ビニル被覆鉄線    SWMV
   S:Steel, W:Wire, M:Mild, V:Vinyl

  ピアノ線    SWP
   S:Steel, W:Wire, P:ピアノ

  PC鋼線及びPC鋼より線    SWPR
   SWPD

   S:Steel, W:Wire, P:Prestressed, R:Round,
   D:Deformed

  PC硬鋼線    SWCR
   SWCD

   S:Steel, W:Wire, C:Concrete, R:Round,
   D:Deformed

  ばね用オイルテンパー線    SWO
   SWOSM

   S:Steel, W:Wire, O:Oil Temper,
   S:Silicon, M:Manganese

  弁ばね用オイルテンパー線    SWO−V
   SWOCV−V
   SWOSC−V

   S:Steel, W:Wire, O:Oil Temper,
   C:Chromium, V:Vanadium,
   S:Silicon, -V:Valve

  ばね用シリコンクロム鋼
  オイルテンパー線
   SWOSC−B
   S:Steel, W:Wire, O:Oil Temper,
   S:Silicon, C:Chromium, B:Bグレード

  被覆アーク溶接棒用心線    SWY
   S:Steel, W:Wire, Y:溶接


a





























































  機械構造用合金鋼鋼管
   SCr−TK
   SCM−TK

   S:Steel, Cr:Chromium,
   M:Molybdenum, -T:Tube, K:構造
  配管用炭素鋼鋼管
   SGP

   S:Steel, G:Gas, P:Pipe
  水道用亜鉛めっき鋼管
   SGPW

:   Steel, G:Gas, P:Pipe, W:Water
  自動車構造用
  電気抵抗溶接炭素鋼鋼管

   STAM××G
   STAM××H

   S:Steel, T:Tube, A:Automobile, M:Machine, ××:引張強さ,
   G:General purposes, H:High Yield Strength,Yield Ratio
  ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管
   STB

   S:Steel, T:Tube, B:Boiler
  ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管
   STBA

   S:Steel, T:Tube, B:Boiler, A:Alloy
  低温熱交換器用鋼管
   STBL

   S:Steel, T:Tube, B:Boiler, L:Low Temperature
  シリンダチューブ用炭素鋼鋼管
   STC

   S:Steel, T:Tube, C:Cylinder
  加熱炉用鋼管
   STF
   STFA
   SUS−TF
   NCF−TF

   S:Steel, T:Tube, F:Fired Heater,
   A:Alloy,
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, T:Tube, F:Fired Heater
   N:Nickel, C:Chromium, F:Ferrum, T:Tube, F:Fired Heater
  高圧ガス容器用継目無鋼管
   STH

   S:Steel, T:Tube, H:High Pressure
  一般構造用炭素鋼管
   STK

   S:Steel, T:Tube, K:構造
  機械構造用炭素鋼鋼管
   STKM

   S:Steel, T:Tube, K:構造, M:Machine
  建築構造用炭素鋼管
   STKN

   S:Steel, T:Tube, K:構造, N:New(structure)
  一般構造用角形鋼管
   STKR

   S:Steel, T:Tube, K:構造, R:Rectangular
  鉄塔用高張力鋼管
   STKT

   S:Steel, T:Tube, K:構造, T:Tower
  試すい用継目無鋼管
   STM−C
   STM−R

   S:Steel, T:Tube, M:Mining C:Core or Casing,
   R:Boring Rod
  油井用継目無鋼管
   STO

   S:Steel, T:Tube, O:Oil
  配管用合金鋼鋼管
   STPA

   S:Steel, T:Tube, P:Pipe, A:Alloy
  圧力配管用炭素鋼鋼管
   STPG

   S:Steel, T:Tube, P:Pipe, G:General
  低温配管用鋼管
   STPL

   S:Steel, T:Tube, P:Pipe, L:Low Temperature
  高温配管用炭素鋼鋼管
   STPT

   S:Steel, T:Tube, P:Pipe, T:Temperature
  配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
   STPY

   S:Steel, T:Tube, P:Pipe, Y:溶接
  高圧配管用炭素鋼鋼管
   STS

   S:Steel, T:Tube, S:Special Pressure
  水輸送用塗覆装鋼管
   STW

   S:Steel, T:Tube, W:Water
  ボイラ・熱交換器用
  ステンレス鋼管
   SUS−TB    S:Steel, U:Use, S:Stainless, T:Tube, B:Boiler
  機械構造用ステンレス鋼管
   SUS−TK

   S:Steel, U:Use, S:Stainless, T:Tube, K:構造
  ステンレス鋼サニタリー管
   SUS−TBS

   S:Steel, U:Use, S:Stainless, TB:Tube, S:Sanitary
  配管用溶接大径ステンレス鋼管
   SUS−TPY

   S:Steel, U:Use, S:Stainless, T:Tube, P:Pipe, Y:溶接
  一般配管用ステンレス鋼管
   SUS−TPD

   S:Steel, U:Use, S:Stainless, T:Tube, P:Pipe, D:Domestic
  コルゲートパイプ
  及びコルゲートセクション

   SCP−R
   SCP−RS
   SCP−E
   SCP−P
   SCP−A

   S:Steel, C:Corrugate, P:Pipe, R:Round,
   S:spiral,
   E:Elongation,
   P:Pipe Arch,
   A:Arch

a































  ステンレス鋼棒    SUS−B
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, B:Bar

  冷間仕上げステンレス鋼棒    SUS−CB
  S:Steel, U:Use, S:Stainless, C:Cold, B:Bar
  熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯    SUS−HP
   SUS−HS

   S:Steel, U:Use, S:Stainless, H:Hot, P:Plate,
   S:Strip

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯    SUS−CP
   SUS−CS

   S:Steel, U:Use, S:Stainless, C:Cold, P:Plate,
   S:Strip

  ばね用ステンレス鋼帯    SUS−CSP
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, C:Cold, S:Strip, P:Spring

  ステンレス鋼線材    SUS−WR
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, W:Wire, R:Rod

  溶接用ステンレス鋼線材    SUS−Y
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, Y:溶接

  ステンレス鋼線    SUS−W
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, W:Wire

  ばね用ステンレス鋼線    SUS−WP
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, W:Wire, P:Spring

  冷間圧造用ステンレス鋼線    SUS−WS
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, W:Wire, S:Screw

  熱間圧延ステンレス鋼等辺山形鋼    SUS−HA
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, H:Hot, A:Angle

  冷間成形ステンレス鋼等辺山形鋼    SUS−CA
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, C:Cold, A:Angle

  ステンレス鋼鍛鋼品用鋼片    SUS−FB
   S:Steel, U:Use, S:Stainless, F:Forging, B:Billet

  塗装ステンレス鋼板    SUS−C
   SUS−CD

   S:Steel, U:Use, S:Stainless, C:Coating,
   D:Double


a









  H形鋼ぐい    SHK
   S:Steel, H:H形, K:くい

  鋼管ぐい    SKK
   S:Steel, K:鋼管, K:くい

  鋼管矢板    SKY
   S:Steel, K:鋼管, Y:矢板

  熱間圧延鋼矢板    SY
   S:Steel, Y:矢板


a


  鉄鋼記号の見方

  鉄鋼材料の規格は、まず鉄と鋼に大別し、更に鉄と銑鉄、合金鉄及び鋳鉄に、鋼は普通鋼、特殊鋼及び鋳鍛鋼に分類している。

  なお、普通鋼は、棒鋼、形鋼、厚板、薄板、線材及び線のように形状別、用途別に、特殊鋼は強じん鋼、工具鋼、特殊用途鋼の

  ように性状別に、鋼管は鋼種、用途別に、ステンレス鋼は形状別にそれぞれ細分類している。

  1.1 規格本文に規定している鉄鋼記号

 鉄鋼記号は上記の規格分類に従い、原則として次の3つの部分から構成されている。

 (1)最初の部分は材質を表す。
 (2)次の部分は、規格名または製品名を表す。
 (3)最後の部分は種類を表す。

  例1 S S 400
(1) (2) (3)
  例2 S UP
(1) (2) (3)

  (1)は、英語またはローマ字の頭文字、若しくは元素記号を用いて材質を表しているので、鉄鋼材料はS(Steel:鋼)又は

  F(Ferrum:鉄)の記号ではじまるものが大部分である(例外 SiMn(シリコンマンガン)、MCr(金属クロム)などの合金鉄類)。

 (2)は、英語又はローマ字の頭文字を使って板・棒・管・線・鋳造品などの製品の形状別の種類や用途を表した記号を

  組み合わせて製品名を表しているので、S又はFの次にくる記号は、次のようにグループを表す記号がつくものが多い。

  (鋼種記号の分類一覧表参照)
 P :Plate (薄板)
 T :Tube (管)
 K :Kogu (工具)
 U :Use (特殊用途)
 C :Casting (鋳物)
 F :Forging (鍛造)
 W :Wire (線材、線)

  例外

   T)構造用合金鋼のグループ(例えばニッケルクロム鋼)はSNCの用に添加元素の符号をつける。

   U)普通鋼鋼材のうち棒鋼、厚板(例えばボイラ用鋼材)はSBのように用途を表す英語の頭文字をつける。

 (3)は、材料の種類番号の数字、最低引張強さ又は耐力(通常3けた数字)を表している。ただし機械構造用鋼の場合は

  主要合金元素量コードと炭素量との組み合わせで表している。(JIS機械構造用鋼記号体系参照)
 例 :1種
2A :2種Aグレード
:A種又はA号
400 :引張強さ又は耐力
430 :コード4、炭素量の代表値30

  備考 鉄鋼材料の種類記号以外に、形状や製造方法などを記号化する場合には、種類記号に続けて次の符号

  又は記号を伏して表す。
 例 SM570Q  溶接構造用圧延鋼材で、焼入焼戻しを行ったもの
STB340-S-H  熱間仕上継目無しのボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管で、引張強さの規格下限値340N/mm2

  (a) 形状を表す符号

 W :線  Wire
 WR :線材  Wire Rod
 CP :冷延板  Cold Platep
 HP :熱延板  Hot Plate
 HA :熱延山形鋼  Hot Angle
 CA :冷間仕上山形鋼  Cold Angle
 CD :両面塗装  Coated Double
 CS :冷延帯  Cold Strip
 HS :熱延帯  Hot Strip
 TB :熱伝達用間  Boiler and Heat Exchange Tube
 TP :配管用管  Pipes

  (b)製造方法を表す符号

 −R リムド鋼
 −A アルミキルド鋼
 −K キルド鋼
 −S−H 熱間仕上継目無鋼管 Seamless Hot
 −S−C 冷間仕上継目無鋼管 Seamless Cold
 −E 電気抵抗溶接鋼管 Electric resistance Welding
 −E−H 熱間仕上電気抵抗溶接鋼管 Electric resistance Welding Hot
 −E−C 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管 Electric resistance Welding Cold
 −E−G 熱間仕上及び冷間仕上以外の電気抵抗溶接鋼管 Electric resistance General
 −B 鍛接鋼管 Butt Welding
 −B−C 冷間仕上鍛接鋼管 Butt Welding Cold
 −A アーク溶接鋼管 Arc Welding
 −A−C 冷間仕上アーク溶接鋼管 Arc Welding Cold
 −D9 冷間引抜き(9は許容差の等級9級) Drawing
 −T8 切削(8は許容差の等級8級)Cutting
 −G7 研削(7は許容差の等級7級)Grinding
 −CSP ばね用冷間圧延鋼管帯 Cold Strip Spring
 −M 特殊磨き帯鋼 MIGAKI

  (c)熱処理を表す記号

 R 圧延のまま as-rolled
 A 焼なまし annealing
 N 焼ならし normalize
 Q 焼入焼戻し quench and temper
 NT 焼ならし焼戻し normalized and tempered
 TMC 熱加工制御 thermo-mechanical control process
 P 低温焼なまし plateにSR
 TN 試験片に焼ならし test normalize
 TNT 試験片に焼ならし test normalized and temperedp
 SR 試験片に応力除去熱処理 stress relief annealing
 S 固溶化熱処理 solution treatment
 TH×××× 析出硬化熱処理 H:時効処理 R:サブゼロ処理 T:変態処理
 RH××× ×:カ氏温度

  (d)厳しい寸法許容差を表す記号

 ET 厚さ許容差(ステンレス鋼帯、ばね用冷間圧延鋼帯) Extra Thickness
 EW 幅許容差(ステンレス鋼帯) Extra width

  1.2 対応国際規格の翻訳の一部を付属書に規定している鉄鋼記号

  対応国際規格の記号を使用しているため規格本文の記号とは異なる。また記号の付け方に統一性はない。
 HR :Hot rolledの頭文字
 CR :Cold-reducedの頭文字


a


  この表は http://www.inv.co.jp/~yoshi/sozai/sozai.html の Web Site を参考に抜粋、再構成をさせて頂きました。

  なを、ご紹介下さったのは御常連の【たっちんさん】です。ありがとうございました。


  それにしても、英語有り、ローマ字有りでイヤハヤです。

  片や W:
welding で、片や Y:yousetu と来たからにはなにおか言わんやです。

  ご承知おきの
一般構造用炭素鋼管等は Steel, T:Tube,【 K:構造 です。びっくりしました。

  まさに、【Japanese Industrial Standards 】の【Japanese 】ですね。
 
D
    2005.05.25   Back to Index 






















































utihanasi



 ■ 打ち放しコンクリートのクリヤー系保護仕上げに関する思いこみ・思い違い


 
■ 打ち放しコンクリートのクリヤー系保護仕上げに関する思いこみ・思い違い

大成建設梶@技術研究所 松橋俊一 氏


【1】はじめに


 打ち放しコンクリート仕上げの歴史を振り返ってみると、マニアックな仕様から現在では市

民権を得つつある仕上げになってきているように思える。クリヤー系保護仕上げに携わる人達

の意識も変わり、技術も進んできている。しかし、価値観の違いや問題点も多い。一口にコン

クリート打ち放しと言っても、その中には多くのバリエーションがあり、手間の掛け方も異な

る。また、諸問題の解決手段も様々であり、決めにくい部分がある。コンクリートの施工につ

いては、多くのマニュアルや技術指導書があるので参考にしていただきたい。ここでは、打ち

放しコンクリートのクリヤー系保護仕上げに関して述べてみる。現在でもクリヤー系保護仕上

げの原理原則に関する思いこみや思い違いを見たり、聞いたりすることがあるからである。既

によくご存じの方は読み飛ばしていただければ幸いである。

 なお、ここでは打ち放しコンクリートの保護に使用されている撥水剤単独の塗りつけから、

撥水剤で処理してからカラークリヤーで仕上げることも含めてクリヤー系保護仕上げと称して

いる。



【2】思い込み・思い違い


2.1 好きと嫌いの間


 日本人がコンクリートの質感をどう捉えているかのアンケートは見たことがないが、好まし

くないと捉えている人が多数を占めているように思われる。そう考える理由の一つは、多くの

人にとってコンクリートが人工物の象徴であり、自然を痛めつけているとのイメージがあるこ

と、もう一つは初期の打ち放しコンクリートの建物がひどく汚れたことが挙げられる。一方設

計者には、打ち放しコンクリートが好きな人が多い。設計者に好きな人が多く、施主や利用者

に嫌いな人が多いとすれば当然そこに摩擦が起きる。今程環境との調和が叫ばれていなかっ

た、私が学生だった頃から、公園を含め、自然の中にコンクリートの建造物があると、嫌悪感

を感じていた。そして社会人になり、コンクリートに関わるようになってからも、コンクリー

トをむき出しで使用されているのは好きではなかった。

 しかし、打ち放しコンクリートを数多く見ることにより、建物が人工物としての存在感を主

張している場合には、その造形性や重量感、艶がなく色むらを有するグレーの質感を好ましく

思うようになってきた。ただし、汚れて見苦しくなっていなければである。
 建築に関わる人達の英知と努力を集めて、良い打ち放し建物を作り、一般の人達に好きにな

ってもらわないと、今のように打ち放しコンクリートのブームが繰り返すだけに終わってしま

うように思われる。


2.2 好まれる色と打ち上がる色


 コンクリートの色のイメージは、明るいグレーが一般的である。ところが現場打コンクリー

トの場合には、これより白っぽい色に打ち上がることが多く、プレキャストコンクリート(PCa

版)やGRCの場合には、逆に黒っぽい色に打ち上がることが多い。黒っぽい色に打ち上がった場

合には、表面を20倍のりん酸溶液で処理することなども行われているが、期待通りの色になら

ない場合もある。また、風雨に曝されると、次第に自然なコンクリートの風合いとなり、さら

に風雨に曝され続けると、表面のセメント分が無くなり、細骨材である砂が目立つように変わ

っていく。このようにコンクリートは、施主や設計者が好む色には仕上がりにくいのである。

これには大きく二つの原因が関係している。

 一つはセメントが無酸素状態で水和すると、濃い緑色の水和物を生成する。PCa版では、鋼製

型枠を用いるので、型枠面まで無酸素状態になりやすく、濃色となる。

 一方、現場打ちコンクリートの型枠のせき板には、塗装合板が一般的に使用される。塗装合

板の場合、塗膜は酸素を完全に遮断出来ないので、表面まで黒っぽく仕上がるのは稀である。

ただし、地下室のように乾燥しにくい環境と、型枠の残置期間が数週間と長いという条件が重

なると、合板の厚さ全体で酸素を遮断するようになり、濃色に打ち上がる。

 もう一つは光そのものの性質である。光が多孔質体に当たると、反射、屈折、吸収等を生じ

る。可視光線の波長が0.4μm程度であることから、半波長程度の大きさの凹凸があると、反射

吸収に大きな影響を与える。多孔質体の形状がサブミクロンオーダーで変化するだけで、色の

明暗が異なることになる。コンクリートは、セメントゲルや結晶が成長し複雑に絡んで出来た

多孔質体である。同一コンクリートを同一温度条件で養生しても、表面はサブミクロンオーダ

ーまで同一とはならず、わずかなセメント水和物の組織の違いが色の差となって見えることに

なる。

 このようにコンクリートは、元々均一な色に仕上がらない性質を有していると言える。した

がって、色にこだわる場合には、プラントの選定、打設時期、せき板の種類鉄等の影響を十分

に把握し、ある幅に入るように色を管理する必要がある。冬季に実施されるセメントの増量な

どは、仕上がりに大きな影響を与える。


2.3 撥水性と汚れ


 何も表面処理していないコンクリートの汚れ原因は、コンクリートの吸水性に起因してい

る。コンクリートの吸水は、大気中の土粒子等をコンクリート内部に取り込み、カビやコケ等

の繁殖を促進する。

 コンクリートにクリヤー系の塗装を施している場合には、ディーゼル車の排気ガス中に含ま

れるカーボンが付着しやすい。高耐候性塗料のように表面の撥水性が持続すると、この汚れが

固着しやすい。このように、撥水性はカーボン汚れを引き起こすので、吸水せずに表面が水に

濡れやすい状態を保持するのが最もよい。

 撥水剤のみを塗りつけている場合、初期にはカーボンが付着するが、経年変化によりごく表

面の撥水性が失われ、付着していたカーボンが洗い流されるようになる。しかしながら、内部

に浸透した撥水剤の効果により、コンクリート内部への水の浸透は抑制されるので、何も処理

していない場合よりも、はるかに少ない汚れの量となる。したがって、表面の撥水性が失われ

ることは、今まで、撥水剤が浸透していさえすれば、むしろむしろ理想に近づいていると言え

る。また、撥水剤の場合には、塗装のように部分的に剥がれても見苦しくなることはないの

も、特長の一つである。

 なお、シーリング材から滲み出てくる油状成分があると、必ず著しい汚れを生ずる。近年、

この油状成分をほとんど含まないシーリング材が出現してきているので、シーリング材の影響

による汚れの発生は、抑制出来るようになってきている。


2.4 クリヤー系保護仕上げの目的とコンクリート構造物の耐久性


 クリヤー系保護仕上げの目的は、乾いたコンクリートの色を長期間保護するという意匠性の

保護にある。コンクリート中の鉄筋の発錆を防ぐ効果、すなわち中性化防止や塩分の浸透防止

は、あくまでも副次的な効果である。撥水剤を浸透させ、さらにクリヤーを塗り付けても、耐

久性は1〜3倍程度向上する程度と考えた方がよい。コレは塗膜が薄いので、コンクリートに必

ず発生する微細なひび割れにも追従出来ないためである。このひび割れ部分では、撥水性は降

雨の度毎に少しづつ失われてゆき、塩分(大気汚染物質の中にも少量含有されているが)徐々

に内部に浸透しやすく、中性化も早く進行する。一旦鉄筋が腐食し始めるとひび割れの幅は広

がり、その後の腐食は保護塗装がない場合とほぼ同じ速度で進むことになる。一部のカタログ

で記載されているクリヤー系の保護仕上げの躯体保護効果は、強調しすぎの感は否めない。打

ち放しコンクリートの適用範囲についての留意事項を以下に示す。


 臨海部では打ち放しコンクリート造の建物は避けた方がよいが、どうしても実施したい場合

には、コンクリート自体の遮塩性に期待するので、十分な被り厚さを取り、水セメント比が

50%以下の密実なコンクリートを打設する。また、鉄筋に錆止塗装するなどの方法もある。当

然コンクリート表面にはクリヤー系の保護仕上げは実施する。

メンテナンスを実施しにくい建物例えば高層ビルなどでは避けた方がよい。実施する場合は、

メンテナンス上のリスクを負うことになる。


2.5 撥水剤とその浸透性


 撥水剤はコンクリートの内部に浸透し始めて初めてその機能を十分に発揮する。一方、塗料

は欠陥のない薄い膜を形成してその機能を十分に発揮する。しかし、多孔質体の塗料を塗り付

けても、ピンホールの多い塗膜となってしまうことから、撥水剤と塗料との組み合わせが多用

されるようになってきている。この場合の撥水剤の役割は、塗膜のピンホールや割れ及びコン

クリートのひび割れなどから、水がコンクリート内部に侵入することを防ぎ、乾いた色を保護

すること及び塗膜の剥がれを防止することにある。

 撥水剤には、多くの種類があり、既存の多くの文献では有効成分毎に分けられていることが

多い。このことから、その特長と使い方が今一つ解りにくいところがある。現在の撥水剤の主

流であるアルキルアルコキシランは、反応して高分子化する架橋タイプであるが、油性で反応

しない無架橋タイプの撥水剤が効果的な場合もある。以下に示す表のように使い分けるとよ

い。

 今まで述べたように、撥水剤の浸透性は重要である。特に撥水剤を塗り付けてからクリヤー

を塗り継場合には、コンクリートの表面に撥水剤の膜を形成すると塗り継塗膜との付着不良を

生じることがあり、撥水剤の浸透性はより重要な問題となる。セメント水和物は、水と親しい

性質を有している。一方逆に、撥水剤の有効成分は、油に近い性質を有している。撥水剤を石

油系の溶剤に溶解して塗り付けると、溶剤が染み込んだ深さだけ撥水剤も浸透する。しかし、

コンクリートの含水率が高いと、溶剤ごと浸透しないことになる。

 石油系溶剤とは別に、水と油の性質を併せ持っているアルコール系の溶剤に、撥水剤の有効

成分を溶解させて、コンクリートに塗り付けると、コンクリートと相性の良い溶剤の方が先行

して内部に入り、相性の悪い撥水剤の浸透が遅れるようになる。煉瓦のように孔の径が大きい

場合には、この遅れは少ないが、緻密なコンクリートやモルタルになると極端なケースでは溶

剤だけが浸透することも起こりうる。なお、化学では上記の親和性の違いによる分離を利用

し、クロマトグラフィという分析法が確立している。

 この溶剤の違いによる浸透性の差を利用し、下記表に示すシラン系撥水剤を用いても、塗り

付け対象となる材質に応じて、溶剤を使い分けることも出来る。具体的には、煉瓦やALC等では

アルコール形容剤を用いると、シランの内部への浸透が妨げられ、表面近傍にシランが析出し

て、孔を塞ぐ方向となり、内部に均一にシランを浸透させるよりも、吸水率をより低下させる

ことが出来る。

 しかし、アルコール系容剤を用いて、PAa版やGRCなどの綿密なセメント製品に塗り付ける

と、シランが表面に膜状に析出し、後に塗り継塗膜との付着不良を生じる可能性が高くなる。

また、シラン中のメタノールの一部が溶剤のアルコールと置換し、その結果シランの硬化速度

が極端に遅くなることも知られており、この観点からの注意も必要となる。

 このように、綿密なコンクリートにシラン系の撥水剤を塗り付ける場合には、石油系の溶剤

を用い、かつ乾いたコンクリートに塗り付ける必要があると言える。塗り付け時に所定量の撥

水剤が塗り付け直後(試験して具体的な時間を決定)にコンクリートに吸い込まれることを常

に確認するよう指導し、さらにコンクリートの含水率との関係を把握し、許容する含水率を決

定すると良い。


表 撥水剤の種類と使い分け

撥水剤の種類 特長 対象

 アルコキル
 アルコキシ
 ラン系の架
 橋タイプ


 ・溶剤の種類により、浸透性を変えることが出来る。

 ・架橋するので、内部への浸透深さは、1回目より大きくならない。

  ただし、ひび割れ部では、塗り重ねるほど浸透深さは増大する。

 ・表面に膜を形成すると、その膜はしだいに固く脆(もろ)くなる。


 比較的吸水率の大きい物

 (コンクリート、ALC、煉瓦、砂岩)

 油状、無架
 橋タイプ


 ・深く浸透するが、しだいに拡散する。

 ・何回塗り付けても造膜しないので、必要に応じて何回も塗り付ける

 ことが出来る。


 吸水率が数%以下と小さい物

(花崗岩、せっき質タイル、特に緻密名コンクリート)


2.6 濡れ色の防止


 多くの方法があることは、あまり知られていない。大別すると2種類に分けられ、顔料を用

いる方法と樹脂そのものが硬化過程で不連続になるようにしている方法とがある。顔料を使用

している場合には、顔料の分離を生じたり、濡れ色防止効果が低い傾向がある。こんなところ

にも、メーカー館の技術の差がある。


2.7 艶消しの手法


 艶消しは艶消し剤という顔料の一種を添加することによって行われ、塗膜の表面に微細な凹

凸を付け、光を乱反射させることによって行われる。艶消し剤の選択を誤ると著しい耐候性の

低下を生じることがある。艶消しにすると、耐候性が低下するとよく言われるが、これは思い

違いで、樹脂と艶消し剤との相性が悪いことが多い。


2.8 現場打ちコンクリートとPCa版の違い


 現場打ちコンクリートとPCa版は同じコンクリートだから、同様に塗れ、同じような質感で仕

上がると思っていたら大きな間違いである。前述したような色や吸い込みの差に加えて、PCa版

では鋼板の凹凸をコンクリートが正確にトレースするので、鋼板の補修跡や錆落としの跡が見

えたりすることがある。これらの跡には中途半端な規則性が見られるためにかなり目立つので

注意が必要である。


【3】理想のクリヤー系保護仕上げとは


 歴史的には、クリヤー塗料の単独使用から始まり、撥水剤の単独使用、撥水剤とクリヤー塗

料との併用、使用する塗料の高耐久性化、濡れ色防止効果の向上という経緯をたどってきてい

る。

 現在では、撥水剤の単独使用は一時的な保護で安価な仕様、一方撥水剤と塗料それも高耐候

性塗料との組み合わせは、より理想に近い高級な仕様であるが、高価という評価が定着しつつ

あるように思える。自分自身もこのように評価していた。この塗装による方法は諸性能が向上

し、一つの頂点に近づいているように思える。

 しかし、最近になって撥水剤単独の使用は、その真価が十分認知されないように思えてき

た。撥水剤単独使用の最大の特徴は、コンクリートの風合いをほとんど損なわないことにあ

る。最近では、コンクリートが期待通りに打ち上がらないことが多いとされ、すぐにカラーク

リヤー仕上げという発想になってきているように思われる。

 実際に撥水剤のみを塗り付けてから7年経過し、汚れも少なく、良好な仕上がりの感となっ

ていた建物を観察する機会があった。撥水剤の効果を確認しようと、コンクリート壁面に水を

かけると、直ちに濡れ色になり、しばらくすると乾いた色に戻った。一方、撥水剤を塗り付け

ていない部分では、濡れ色にするためには何回も水をかけなければならず、また、放置しても

なかなか乾いた色に戻らなかった。これらのことから、撥水剤を塗り付けた部分では0.2〜

0.3mm程度の深さまでは吸水するが、この深さ以上は水が吸水しにくいことを示しており、内部

に浸透した撥水剤はそれなりの効果を発揮していることが分かった。このような時点でもう一

回撥水剤を塗り付ければ、コンクリートの表面に発生した微細なひび割れを伝って撥水剤が内

部まで浸透し、耐久性を向上させることが出来る。その後は10年毎に、洗浄と撥水剤の塗り付

けを繰り返すのも一つのクリヤー系保護仕上げの理想形と思われる。ただし、撥水剤を塗り付

けても数年経過すると、降雨時には表面が濡れ色になるので、このことが受け入れられればで

あるが。


【4】おわりに


 クリヤー系の打ち放しコンクリート保護仕上げは、撥水剤単独使用と塗装系(撥水剤処理を

含む)とがある。塗装系のクリヤー仕上げの優れた仕様は、完成の域に達しており、目的別に

此処の銘柄などが選択出来るようになってきている。一方、撥水剤の単独使用は、耐久性に乏

しいと思われていること、コンクリートの色調整が出来ない等から、どちらかというと、塗装

系より低く評価されている。しかし、撥水剤の単独使用は、コンクリートの質感をほとんど損

なわないことから、2年程度で再度撥水剤を塗り付けることが出来れば、コンクリートの表面

の風化をも含めた自然な質感が得られ、かつ躯体保護性能も一段と向上すると考えられる。コ

ンクリートの打設、養生のノウハウも蓄積されていることから、撥水剤単独使用の価値を見直

す時期に来ていると考えている。

 実はこのような私の考え方に、”思い込み・思い違い”があるかもしれない。そのような部

分をご指摘いただければ幸甚である。打ち放しコンクリートの適性や造形美を生かし、優れた

建造物が広まるように願っている。



    2004.01.17   Back to Index 












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