ここでは主に、2サイクルオイルについてお話しましょう。現在、市場に流通しているオイルは約4種類有ります。
1. 100%科学合成油 : カストロール ピュアレーシング、ワコーズ 2CR etc.............潤滑油に最適な性質を持たせるため、ナフサに科学的処理を施して製造さ れるベースオイル。低温下から高温下まで、常に安定した高い性能を発揮します。
2. 部分合成油 : 最も新しいタイプのベースオイル。合成油の高性能と鉱物油の経済性を両立させています。
3. 鉱物油 : 現在、主流となっている潤滑油のベースオイル。潤滑油に必要な基本的性能を備えています。
4. 植物油 : カストロール R30, いわゆる ひまし油 。 金属とのなじみが最もよく、特に潤滑性に優れています。反面、 酸化しやすく レースには最適ですが、一般使用には向きません。
各オイルそれぞれ特徴が有ります。まず、乳化の問題が有ります。化学合成油や、鉱物油は、雨の日や湿度の高い日には乳化して、キャブレターのカッタウエィ(ピストン)に付着して、動きを悪くします。その為、コーナーの手前で早めに、アクセルを戻すようになります。体が自然にそうしているようです。反面、化学合成油は良く燃えるためにカーボンの付着がほとんど無く、整備性がよいです。一般的には薄めて使えるため、パワーが出ます。
植物油は乳化しません。カーボンもそれなりに付着するため、キャブレター セッテイングも、ピストンのヘッドやシリンダーヘッドでみる場合など大変分かりやすいです。(鉱物油もカーボンが付きます。)只、酸化(インスタントラーメンを太陽の光に当てておくと酸化するのと同じ)するために封を開けたら早めに使うとか、整備性が悪いとか(排気デバイスなどそのまま整備しないと固着します。)ガソリンと混ざりにくい等の短所が有ります。
その点、化学合成油プラス植物油の(例えば カストロール A747, ワコーズ 2CRV etc.........) オイルがよく売れています。性能も、両方の良い所をうまく引き出しているようです。
只、一般的には、使い勝手が良くメンテナンスフリーの、化学合成油が良いでしよう。それから、誤解されている様なのでお話しておきますが、どんなオイルにせよ、混合した物はなるべく早く使い切るようにした方が、ベストです。目に見えませんが、分離している場合が有ります。
いずれにしろ、レース使用を前提とした場合、自分の今まで培ってきたノウハウをもとにオイルを選んで下さい。ロードレースなどでは、オイルの選択やセッティングミスなどで、コーナーで焼き付き等を起すと命に影響を及ぼす事が有ります。モトクロスでも、ジャンプ中に焼き付きを起したら大変です。