Billy Cobham

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classification : jazz rock, fusion
area : US
related bands : MAHAVISHNU ORCHESTRA
review :

Crosswinds

ソリッドなジャズロック〜フリージャズ作品

 キーボードにGeorge Duke、さらにトランペット、トロンボーンも参加。ジャズロック然とした曲とフリー・ジャズのスタイルの2タイプに分かれる。前者はファンキーでノリの良いジャズロックナンバーなのに対し、後者はかなりソリッドでなかなか耳に馴染まなかった。
 いきなり旧A面すべてを費やした組曲構成に。別段プログレやシンフォっぽいものではなく、フリーなジャズからファンキーな曲までいろいろ配置されている。
 先日のとおり、ジャズロック調の曲はファンキーな曲ばかり。5曲目The Pleasant Pleasantはホーンが前面に出た曲。7曲目Crosswindはちょっとブルージーなギターとワイルドなオルガンが渋い演奏を聴かせてくれる。この軽めの粘着感がいいのよね。4曲目Flash Floodは雨霰の如く乱打されるパーカッションが力強い。技巧派ドラマーの面目躍如って感じ。
 正直、わかりやすい曲だけ聴いてます(つまり上記の3曲)。ブラックなジャズロックの魅力が味わえるので好きですね。

The Traveler

ブルーズからAORまで

 ジャズロック、ブルーズ、女性ボーカルをフィーチャリングしたポップス曲、さらにはAORハードまでやってます。
 1曲目Alfa WavesはMAHAVISHNU ORCHESTRA的なアプローチを感じさせながらも、エモーショナルな旋律に重きを置いたジャズロック。Joe Chindamoの流れるようなピアノと、Peter Wolplの悲しげなアコースティック・ギターが対照的。この2者で楽曲をぐいぐい引っ張っていき、時折、畳み掛けるようなドラムがなだれ込みます。これがいいんですねえ。なんて言うか、メロディアスに引っ張っていて突然急降下するようなスリリングさが用意されているわけです。アルバムで一番好きな曲。
 7曲目Mushu Creole Bluesは洒落たブルーズ。コンテンポラリーなジャズに饒舌なドラムが加わっています。ピアノとオルガンをうまく使い分け、懐かしい音色と緊張感が同居します。かっこ良さで選ぶならこの曲ですね
 9曲目On The Inside TrackはAORハードのような演奏。ハードなギターに、スリリングなドラムプレイが合体。TOTOがフュージョンやったような感じ? 中盤に配された長いドラム・ソロは鬼気迫るものがあります。高速&白熱したプレイに、聴いているこちらもアドレナリンが上昇?
 他に、明るいアフリカン旋律と流麗なピアノが同居する5曲目Dippin' The Bisquits In The Soup、ミドルテンポに明るいメロディが印象的なインスト・ナンバーの10曲目Soul Providerもいいです。
 9曲目のドラムソロは強烈です。ハードロックの中間にドラム・ソロを持ってくるのも意表をついてますね。実に新鮮。いやあ堪能しました(笑) おまけに、次の10曲目(ラストです)がアルバムを締めくくるにふさわしいハッピーエンドな優しい楽曲だったせいで、私にはエンドロールがはっきり見えました(笑)

Evidence ECD 22098-2 ('94)