プーさんとはちみつ

おとぎのくにの もりに いっぴきのくまが すんでいました。
くまはくまでも、ぬいぐるみのくまです。
このくまのおうちには、「サンダース」とかいてあるけれど、みんなは、サンダースなんてよびません。
このくまさんは、みんなには「プーさん」とよばれていました。

プーさんは、とってもくいしんぼうで、とりわけ、はちみつがだいすきでした。
おや、おなかのとけいがなりました。

「あー、おやつのじかんだ」

プーさんはたいそうをはじめました。

「さぁ、いちにっさんしぃたいそうだぁ〜♪」

プーさんはくいしんぼうなので、とってもむくむくしています。だから、うんどうしてからおやつをたべるのです。
はちみつをたべようとはちみつのつぼをたなからとりだしました。
なかをのぞくと

「あれれ?もうはちみつがないぞ。」

はちみつのつぼにあたまをつっこんで、なめまわしました。けれど、プーさんはくいしんぼうなので、とってもたりません。

「そうだ!はちみつをさがしにいこう!」

はちみつのにおいをおいかけて、いっぽんのきのそばまできました。

「はちみつのにおいがするぞ、きっと、みつばちの す があるんだ。のぼってたべてみよう!」

のぼって のぼって のぼって

たかいかしのきにのぼって、やっとはちのすのちかくまできたけれど

「あれ?とどかないや」

そのとき、ぷーさんがのっていたえだが、めりめり、ぽきん。
どっし〜〜〜ん
プーさんは、じめんにおちてしまいました。

「やっぱり、クリストファーロビンにそうだんしなくちゃいけないなー」

クリストファーロビンは、プーさんのなかよしで、いつもいろいろなことをおしえてくれるおとこのこです。
プーさんクリストファーロビンのところにいくと、さんりんしゃにあおいふうせんがむすんでありました。
そこでプーさん

「おはよう、クリストファーロビ、あのね、このあおいふうせんはね、ぼくにね、かしてくださいな」
「やあ、プーさん。かしてあげるよ。でもどうするの?」
「ないしょだよ。ぼくね、ふうせんでとんではちみつをとるんだ。」

プーさは、どろんこみずのなかにころがって、からだじゅうをまっくろにしました。

あめをふらす くろいあまぐもに なったつもりなのです。

「さあ、したくだができたぞ。」

プーさんは、クリストファーロビンあおいふうせんをかりて、ふわふわ そらへまいあがっていきました。
ふうせんは、ちょうどみつばちのすのそばでとまりました。
すると、みつばちがあやしんで、プーさんのそばに ぶんぶんと よってきました。
そこで、あやしまれないように、プーさんはうたいました。

♪ぼくは ただの く〜も〜
みつのそばに うかぶ〜
ぼくは ちいさな く〜も〜
どうぞ きにしないで〜
ぼくは くろいく〜も〜
みつなんか いらない〜
ただ おそらに うかんで〜
どこに ふろうかな〜♪


プーさんは、うたいながら、はちのすに て をいれました。
そしてつかんだ はちみつに、はちがついているのもきにしないで、ぺろぺろなめだしました。

すると、じょおうばちがおこりだしました。

「それ!あのくまをやっつけろー」

じょおうばちの めいれいで、はちのたいぐんがぶわぁ〜〜〜っとプーさんめがけておっかけてきました。
そのとき、ふうせんのくうきがぬけて、たちまちふうせんは、ろけっとのようになって、とびだしました。

ぴゅーーーーーん


でもすぐに ふうせんはしぼんで、プーさんは ついらく。
あわててクリストファーロビンと、どろんこのなかに にげて やっとたすかりました。

「あー、しっぱい。だけど みつは たべたいなぁ」
「そうだ、はちみつなら、きっと、ラビットのうちにあるぞ」

そう きがついたとおもったら、プーさんのあしは ラビットのうちに むかっていました。
ラビットのうちにいくと、ちょうど おひるをたべていました。

「やぁ、プー、はちみつは・・・いかが?」ちょっとめいわくそうにいいます。
「ありがとう ラビット、では、すこしくださいな」

らびっとは、ちょっぴり はちみつ をくれました。
だけど、ほんのちょっぴりの みつ では、ぷーさんのおなかは まんぞくしません。
もっとほしいなー・・・らびっとを見ると

「もうすこしいかが?」ラビットはいいました。
「ありがとう ラビット

そういって、プーさんは、ラビットのうちの はちみつを ぜーんぶたべてしまいました。

「ごちそうさま。ではぼくはかえるよ」

プーさんは、いりぐちからでようとしました。
ところが、みつをたべすぎたので、おなかが ぱんぱんで、でられません。
それどころか、いりぐちからでることも、もどることもできなくなってしまいました。

「うごけないよぉ、くるしいよぉ」
「あんなに みつを たべすぎたからだよ」と、ラビットがおこりました。
「こうなったら、クリストファーロビンをよぼう」

ラビットは、うらぐちからとびだしてクリストファーロビンをよびにいきました。

「えぇ?なんだって?プーさんがみつをたべすぎて いりぐちにつっかえちゃったって?」

そういって、ラビットのうちにかけつけました。
そして、ラビットと ちからをあわせて、ひっぱったり おしたりしましたが、びくともしません。

「とてもむりだよ。プーさん。こうなったら おなかがへって へこむまで まつんだね。」

クリストファーロビン
がいいました。


「どのくらいまつの?」
「そりゃわからないよ。やせるまで なんにちもまつんだよ」
「それまで なにもたべられないの?」
「あたりまえさ」

ラビットは、へやのなかに プーさんのおしりがみえるのが きにいりません。

そこで、プーさんのおしりを、しかの つの のかざりにしたり、たな にしたり、がくぶち にしたりしました。

まいにち、なにもたべないで、プーさんはがんばりました。
そして
「あぁ!うごいた!やせたんだ!」ラビットがみつけました。

♪らんぱらんぱらんぱらんぱらん♪

よくたべないで、がんばったね
みんなおうえんしていたんだよ
いまひっぱるよ
さ、がんばって
ほらぬけだそう
もうすこしー

えいほほー
えいほほー

がまんづよいプーさん

がんばったおかげで、やせられたよ♪


そこで、みんなあつまって、プーさんをひきだしました。

「よいしょ、こらしょ、よいしょ、こらしょ」
「うんしょ、こらしょ、うんしょ、こらしょ」

すぽ〜〜〜ん!

とっても おおきな おと といっしょに プーさんが ひきぬけました。
すると、プーさんは、いきおいよく そらたかくとびあがりました。

ひゅぅ〜〜〜〜〜〜〜ん

プーさんは、

とんでとんでとんで・・・ぐんぐんとんで


きのあなに あたまからつっこんで やっととまりました。


「わぁ〜、あまいにおいがいっぱいだ」

そこには はちみつが たっぷたっぷと たまっていました。

「また はさまっちゃったね プーさん」
「またすぐにたすけだしてやるよ。」

クリストファーロビンがいいました。


けれど

「いいよいいよ、ゆっくりでいいよ」

プーさんははちみつをかかえこんでむちゅうでたべはじめました。

おしまい。


上の絵本の中では、2種類のPOOHさんが登場します。

上のような手書きっぽい色調のPOOHさんは、「クラシックプー」さんで
イギリスの作家、A.A.ミルンの原作「クマのプーさん」という童話に
E.H.シェパードが書いた挿し絵です。
ほのぼのしたあったかい絵で、プーさんのお話に、ぴったりですよね。

このようなイラスト風のPOOHさんは、「ディズニープー」さんで
ディズニーがA.A.ミルンの「くまのプーさん」を、アニメ映画化したものです。
小さいお子さんには、こっちのプーさんのほうが馴染み深いかもしれませんね。


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