ファインダー性能
 一眼レフカメラの売りはなんと言っても、ファインダーの映像と写真の写りが同じという所にあると思います。
 豊富なレンズ群を一台のカメラで使いこなせるのもレンズからの映像をそのままファインダーで確認できるからですよね。
 僕は写真を撮る上でこのファインダー性能にこだわっているのですが、結構地味な部分なので、
 一般にあまり重要視されていない部分のような気がしてしまいます。
 なので、もう少しファインダーについてみなさんに知っていただこうと思い、
 ここでは自分の所有するカメラのファインダー性能を紹介します。
 僕としてはそれぞれの視野率(ファインダーで確認できないブラックアウト部分)を認識したいのでまとめました。

視野率と倍率
 知らない方の為にファインダーの視野率と倍率について簡単に説明しておきます。

視野率 実際にフィルムに露光される像の何%がファインダー上で確認できるのかという数値。
100%だとフィルム上と完全に一致し、
この値が小さくなるにつれてファインダー上で見えない部分が増えていきます。
倍率 フィルム面の像の大きさを1としたときのファインダー上の像の大きさ。
高倍率になればなるほどファインダー上の像が大きくなります。

 

ミノルタ3機種のファインダー性能について
α-9
 なんと言っても視野率100%が魅力!写真の隅々まで厳密なフレーミングが実現できます。
 出来上がりを見て、端の方に不要なものが写っていたという失敗もなくなり、撮影時にファインダーに写っていない周辺までチェックする必要がなくなります。
 倍率がちと淋しいとは言え、大型のペンタプリズムを採用したことによる(?)像の明るさと切れの良さ、M2型スクリーンによる現在のAF機の中では最高と言われる程のピントの掴みやすさは絶品!
 正直、視野率や倍率だけでは語れない無意識レベルでストレスを感じさせないファインダーです。
 MFメインで撮影する僕にとっては、α-9のファインダーは欠かせないものとなっています。
α-7
 視野率が100%でないのが惜しい!縦横で視野率が違うので少し正方形に近いフォルムになります。
 倍率が0.8倍と見やすく、M2型スクリーンは入れられないもののM型スクリーンを入れれば、他社とは比べものにならない程のピントの掴みやすさを発揮します。
 α-9と比べてしまうのはかわいそうですが、現在のAF機の中ではトップクラスのファインダー性能でしょう。
 あと正方形に近いフォルムはフレーミングの際、ちょっと気になるかも…。
SweetII
 他社の初級機に比べればスフェリカルアキュートマットの威力でピントは掴みやすい様です。でもミノルタ自慢の、M2型はおろかM型スクリーンも入れられないのは残念。
 大口径のレンズの開放(絞りF1.4とか)では厳密にピントを合わせられないです。
 倍率が0.75倍とα-9より高いものの、視野率を差し引いてもファインダーが小さく見えます。ペンタプリズムではなくミラー方式で像が見にくい為でしょうか?
 ファインダー上の像の(無意識レベルでの)歪みで隅々まで見にくく、それも小さく見える要因かもしれません。
 正直、AF専用機と考えた方が良さそうです。
※黒枠の外側までが実際にフィルムへ露光される部分
 画像サイズは倍率に合わせて相対的に縮小しています



上記画像の視野部分の比較
 こうしてみると若干のブラックアウト部分があるにしろα-7のファインダーが大きくてとても見やすく思えます。
 しかし実際にファインダーを覗いて比較してみるとα-9の方がシャープでよりくっきりと見えストレス無く被写体と向き合えるようです。
 SweetIIは上記2機種と比べると明らかに像が見にくく、左の画像ではわからない差があります。

 結局、ファインダー性能って、スペックに表れない部分なんだと思います。
 より高い視野率や倍率のカメラでも実際に覗いて視ると見にくかったりするのは、ファインダーの明るさ、歪み、ピントの掴みやすさ、ボケ表現などそれらトータルでしか語れない部分だからだと思います。
 なのでカメラ性能としてファインダーを重視される方は実際に店頭で見比べてみることをお勧めします。
 (とは言え、無意識のレベルでその違いが出てきたりするので実際のフィールドで使ってみないと評価しきれなかったり、展示品ではお好みのスクリーンを試せなかったりしますけどね…)
 結局、AF機なんだから見えていれば良いという方もいるでしょうし、僕のように(AF機なのに)MFをメインに撮りたいという場合では求めるファインダーの性能も異なってきます。
 ただ、ご自分のお使いのカメラの視野率くらいは把握して、ファインダーからブラックアウトしてしまう部分の量くらいは把握しておくと良いように思います。


その他所感
 例えばレンズが同じ場合、
 同じ位置から同じ設定で撮影すればカメラ(ファインダーの見栄具合)が違くても同じ写真は撮れます。
(ミラーショックなどによるブレなどもありますが、そこまで厳密な話は無視(^^;)
 とは言え、ファインダー内で被写体と対峙してその隅々にまで神経を行き渡らせるとき、
 このファインダーが見にくくてはその完成度も自ずと異なってくるように思います。
 実際、α-9使用時とSweetII使用時では、その写真の完成度は異なってきます。
 被写体の見辛さや、低視野率によるブラックアウト部分へのストレスなどが、
 本来被写体に注ぐべき集中力を削いでしまいます。
 AFがメイン、MFがメインなど撮影スタイルによって各自の理想のファインダーの在り方があるとは思いますが、
 ファインダー性能はこだわって損のないところだと思います。

※補足
 なお、今回の評価の中でSweetIIが散々の低評価となっていますが、同社の中級機、上級機との比較によるもので、
 他社の同級機と比較した場合は、何ら遜色のない性能を持っている事を補足します。
 個人的にはファインダー性能やその他の性能を総括し
 このクラスでは名機と言ってもおかしくないカメラだと考えています。





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