ボケについて考える
一眼レフカメラを買った当初は、
主被写体だけにピントが合い背景がぼけている写真がプロの写真っぽくてよく撮りまくりました。
コンパクトカメラやレンズ付きフィルムなんかでは撮れない絵柄ですしね。
周りの人に見せても好印象を得られます。
「わー、プロが撮ったみたーい。」と。(ここで指すプロって何のプロを指すんでしょうね(^^;)
でも、良い写真を撮ろうと勉強していくと、どうも、主題にピントを合わせて、背景をボカして、
という取り方は、まさにアマチュアチックという事になるようです。
さてさて、ボケってそんなに悪いものなのか、それのとも良いボケと悪いボケがあるのか、
ここではボケについて色々と考察していこうと思います。
女性を綺麗に撮りたい!と思っている自分にはかなり重要なテーマだったりします。
安易に「背景をボカして〜」なんてやってる人は一緒に考えましょう。
既に考えをお持ちの方は、ご意見・アドバイスをお願いします。
このページに限らずですが、自分の考えが変わったらドンドン内容を更新していくので
よろしくお願いします。
ボケは悪いらしいぞ!?
世にある名作と呼ばれる写真や著名な写真家の写真を改めてみてみると、
背景がボケボケの写真ってホントに少ないです。
グラビアやアイドル写真集なんかを見てみても背景がボケボケの写真を見つけるのは難しいです。
考えてみれば、背景をボケボケにすると、
例えば、せっかく海外ロケに行ってもせっかくのシチュエーションも台無しですものね。
ボケは必要最小限に抑えて、フレーミングで背景を処理してあるという感じです。
特に著名な写真家の作品と言われるものはパンフォーカスが多い気がします。
背景も含め、全てを受け止めてしっかりと処理してあるという感じですね。
主題にピントを合わせて、背景はボカして処理する。こういう安易な事をやっていたら、
いつまでたっても名作は撮れなさそうです。
主題がはっきりとわかるフレーミング。主題を生かす背景処理。
写真表現においてはこういう考えが必要なようです。
こう考えると、ボケっていらない気がしてきます。
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この写真、後ろは電車です。 何がなんだか分かりませんね(^^; せっかく駅のホームで撮ってるんだから そのシチュエーションを生かした方が 味わいのある写真になりそうな物だけど… |
本当にボケはいらないの!?
でも、ぼかすことが本当に悪いことだとは思いません。
だって、背景がボケボケのポートレート写真を見て直感的に良いなぁ〜と思うときは多々あります。
それってどういうときでしょうか?何に対して、良いなと感じるのでしょうか?
はっきり言って写真のうまさというよりも、主被写体そのものに良いなと感じる場合です。
「この娘カワイイネ!」っていう場合でしょうか?
主被写体以外に意味をなさない写真。この手の写真はピンナップと呼ばれるようです。
ポートレート以外にも花のマクロ撮影なども、このピンナップの類になると考えます。
主被写体は浮き出て綺麗に見えるし、ゴチャゴチャした背景はすっきり処理できるし、
とにかくパット見で被写体の魅力がストレートに伝わってくる表現手法だと思います。
しかし、このピンナップはその写真を作品レベルにまで高めるには、
本当に被写体の魅力を見つめて切り取る力量も必要になります。(まぁ他の類も同じですが…)
よく見かけるのが、綺麗な人を撮りました〜、背景をぼかしました〜で終わってしまっている写真。
そこで終わってしまうと、
その主被写体に興味がない人にとっては、意味のない写真になってしまいます(^^;
この人はこんなに綺麗だよ、ここが魅力的だよと訴えかけるくらいの力強さが必要になると思います。
ピンナップって実はとても難しいんですね。
さて、そのピンナップ以外にボケって要らないんでしょうか?
まぁ一般的には、パンフォーカスとボケボケ写真の中間くらいで、
上記のそれぞれの意図のバランスを保っているようにも見えます。
後は遠くのものはぼんやり見えるという「消失遠近法」を演出するときにも用いられるようですが、
僕はそこまでボケを使いこなせていません。
現時点での結論は、安易にぼかさず、明確な意図を持ってボケを使っていこう、という事くらいです。
ボケは立派な写真表現!
なんか上だけで終わっちゃうと、ボケの存在があまり良いものではないと捉えられそうなので、
肯定的な立場で、もう少し書き足しておきます。
だって、一眼レフを買ってボケのある写真が撮れたとき、良いなぁと思ったし、好きなんだもん(^^;
ぼかすって事はつまり、抽象化表現でもあると思います。
もちろんフレーミングによって抽象化をすることも大事ですが、
ボケで抽象化を演出しても良いと思います。
結婚式で新郎新婦を撮影し、それを取り巻く参列客を少〜しぼかす。
新郎新婦の周りを笑顔が取り巻いているというシーンで、
その笑顔が誰のものかと具体的にわかるよりは、
抽象的に笑顔が取り巻いているとした方が美しくないでしょうか?
んーーー、これもピンナップの類に当てはまっちゃうんでしょうか?
やっぱり、ぼかさずにフレーミングで主題を浮きだたせた方が力強い写真になるような…。
ごめんなさい、またボケに関して否定的になっちゃいました(^^;
まぁ実際問題、フレーミングだけで全てを処理できるとは思いませんしボケも一つの選択肢かなと…
(こんな事を言っているといつまでも写真がうまくならなそう…)
色とボケ
最近、思ったことを書き足しておきます。
最近、モノクロ写真を撮るようになったのですが、
このモノクロ写真におけるボケというのは非常に扱いが難しいです。
というのも、ぼけたところが何が何だか分からなくなるからです。
抽象度が色がある場合よりも高いと言えば、より芸術性がありそうですが、
大概、ぼけた部分が醜いものになりがちです。
それに比べてカラーだとぼけていても結構見られるんですよね。
勿論、カラーでも醜いボケというのは多々あるわけですが、
色があるか無いかでボケの意味が違ってくるように感じます。
じゃぁどうすればいいのかといったところまではまだ分かりませんが、
ボケの可能性をカラー写真の中に感じているということを書いておきたかったのです。
全然まとまりきっていないですが、皆さんも是非ボケというものを考えてみてください。
ボケは重要な写真表現の一つだと思いますが、非常に扱いが難しいものだと思うのです
※2004/03/10 ピンナップに関する記述を修正
※2004/10/08 色とボケを加筆
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