少数理論


☆ なぜバブルははじけたのか?

 学生のころ、なぜ日本のバブルがはじけたのか、いろんな説を聞きました。
 やれ、金利が上昇したからとか、オフィスビルの供給過剰だとか、
先物犯人説なんてのもありました。

 今ではそれは『みんなが買ったから』だと思います。

☆ みんなが買ったらそれ以上、上がらなくなる

 例えば金の場合、ペイオフを材料にした2003年の上昇、あるいは、イラク戦争間近の2004年の暴騰において、日経新聞の一面には金の特集が組まれました。材料的には申し分なかったのです。

 ところがその特集を境に、金は雪崩のように暴落しました。

 特に2003年2月5日においては、いまだに破られていない取引所の最高出来高524674枚を記録し、かつてないほどの買い』が入りました。ところが結果的に、買い方は損を負担することになってしまいました。

☆ 誰が損を負担するのか?

 投資は誰かが損を負担しなければならないにもかかわらず、みんなが買って、さらに上昇し続けたら、損を負担する人がいなくなってしまいます。そんなことはあり得ない訳です。

 こう話すと、「みんなが買えば買うほど上がるんじゃないのか?」と、質問を受けたことがありますが、それは違います。それは『買い注文を出すこと』と、『買い注文が成立したこと』を混同した考えです。実際には、これから誰かが(自分の場合もありますが)買い注文を出してくれるから上がるんであって、もう『買い終わった』ら、それ以上、上がらなくなってしまうんですね。

☆ 大量推奨販売の弱点

 伝説の投資家ジョン・テンプルトンは『見捨てられていた銘柄だけを買うこと』にこだわりました。

 話題性も多く、さらに値動きまで良い、いわゆる買いやすい銘柄は天井を打っている可能性が高い。新聞や営業マンが挙って買いを推奨している、日ごろは買う気のなかった、『最後の買い手』まで登場し、結果として天井を買ってしまう。ということは、大量推奨と投資は相容れぬモノ。「みんな買ってますから買いです」なんてのは、初めからリスクが高い気がします。みんなが買ったら逆行し易いのです。

☆ ライオンやトラは常に少ない

 相場は上か下かしかないから、条件は一見、50%に見えます。ただ手数料や税金があるから、本当は五分ではない。しかし私が考えるのはそうじゃないと思います。

 仮に手数料や税金がなくとも、損する可能性のほうが高いんじゃないでしょうか?みんなが儲かってしまったら、みんながライオンやトラになってしまったら、みんな餓死してしまいます。そんなことはあり得ない。自然の摂理に反します。

☆ だから少数が勝つ。それでも相場は面白い!

 確かに相場は小数が勝つ可能性が高い。しかしそれを逆手にとって、
小数の側につくことはできます。

 具体的には、相場の内部要因を利用します。

 また、相場は面白い!退屈しない。その楽しさをお伝えできたらと思います。


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 岡地(株)日本橋支店 投資相談部 下川雄一郎
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