幻のフットボール元年

 日本におけるアメリカンフットボール誕生の試合は、1934年(昭和9年)11月29日に、東京の明治神宮外苑競技場(現在の国立競技場)で開催された、全東京学生アメリカンフットボール連盟選抜軍が横浜カントリィ・アスレチック・クラブ(YCAC)を26対0と下した試合とされています。東京学生連盟は明治・立教・早稲田の3大学で構成され、12月8日から第1回リーグ戦を開始、明治大が初優勝を飾っています。
 ただし、スポーツとして日本に紹介されたのは、さらに14年前の1920年(大正9年)頃とみられ、東京高等師範学校(現在の筑波大学)を卒業した岡部平太氏が、米国留学でアメリカンフットボールで習得、母校で学生(美濃部亮吉―後の東京都知事等)に指導、有志によるアメリカンフートボール部を創立、練習試合も数多く行なったようです。日本初の本格的フットボール技術指導書「アメリカンフットボール」(228ページ)が、昭和2年に目黒書院から発行されています。

 日本アメリカンフットボールの歴史を支えてきたのは、東西大学王座決定戦「甲子園ボウル」、日本選手権「ライスボウル」の2大ボウルです。
 関東大学連盟と関西学生連盟の優勝校が、12月中旬に甲子園球場で対戦する、東西大学王座決定戦「甲子園ボウル」は、昭和22年4月13日に第1回が行なわれ、慶應義塾大が45対0で同志社大を下しています。1998年で第53回を数え、関西連盟代表校の27勝24敗2引分。最近8年間は関西連盟代表が連覇しています。
 社会人日本一と学生日本一が対戦する日本選手権「ライスボウル」は、1948年(昭和23年)に開始しました。1983年(昭和58年)までの36回は、東西大学オールスター対抗戦として開催されました。84年第37回より日本フットボール50周年を記念して日本選手権に変更、99年までの16回の大会は社会人,学生共に8勝と五分の対戦成績となっています。近年は1月3日に開催され、日本スポーツカレンダーを飾る年中行事として定着しています。
 米国におけるボウルゲームは、ほとんどが招待試合です。つまり、レギュラーシーズンでは対戦出来ないが、関係者やファンが対戦させてみたいと希望するカードを実現させるのが、ポストシーズン試合です。おおげさにいえば夢の試合です。1987年6月に、日本初の大学招待試合として誕生したのが、TOUCHDOWN招待タカラスタンダード杯争奪「ヨコハマボウル」です。甲子園ボウルでしか対戦しない、関東大学連盟と関西学生連盟のトップ大学が公式戦として対戦する、唯一の招待ボウルゲームです。春季学生フットボール界の最大の行事として5月下旬又は6月上旬に横浜スアジアムで開催、数々の興味ある対戦を実現して、フットボール界を活性化してきました。
 以下、日本を代表する3つのボウルゲームの過去の対戦成績を紹介します。

甲子園ボウル ※引き分け両校優勝

第1回(1947年4月13日) 慶応義塾大学 45−0 同志社大学
第2回(1948年1月1日) 関西大学 6−0 明治大学
第3回(1949年1月9日) 慶応義塾大学 14−7 関西大学
第4回(1949年12月18日) 関西学院大学 25−7 慶応義塾大学
第5回(1950年12月10日) 関西学院大学 20−6 慶応義塾大学
第6回(1951年12月9日) 立教大学 19−14 関西学院大学
第7回(1952年12月7日) 立教大学 20−0 関西学院大学
第8回(1953年12月6日) 関西学院大学 19−7 立教大学
第9回(1954年12月5日) 関西学院大学 15−7 立教大学
第10回(1955年11月23日) 関西学院大学 26−26 日本大学※
第11回(1956年11月23日) 関西学院大学 33−0 日本大学
第12回(1957年11月24日) 日本大学 14−6 関西学院大学
第13回(1958年12月7日) 日本大学 13−12 関西学院大学
第14回(1959年12月6日) 日本大学 42−0 関西学院大学
第15回(1960年12月4日) 立教大学 36−16 関西学院大学
第16回(1961年12月3日) 日本大学 14−6 関西学院大学
第17回(1962年12月2日) 日本大学 28−24 関西学院大学
第18回(1963年12月8日) 日本大学 30−18 関西学院大学
第19回(1965年1月15日) 日本大学 48−14 関西学院大学
第20回(1965年12月5日) 関西学院大学 22−22 立教大学※
第21回(1966年12月4日) 日本大学 40−12 関西学院大学
第22回(1967年12月10日) 関西学院大学 31−12 日本大学
第23回(1968年12月15日) 関西学院大学 38−36 明治大学
第24回(1969年12月14日) 日本大学 30−14 関西学院大学
第25回(1970年12月13日) 関西学院大学 34−6 日本大学
第26回(1971年12月12日) 日本大学 28−22 関西学院大学
第27回(1972年12月10日) 法政大学 34−20 関西学院大学
第28回(1973年12月9日) 関西学院大学 24−7 日本大学
第29回(1974年12月8日) 関西学院大学 28−20 日本大学
第30回(1975年12月14日) 関西学院大学 56−7 明治大学
第31回(1976年12月12日) 関西学院大学 29−22 明治大学
第32回(1977年12月11日) 関西学院大学 51−20 日本大学
第33回(1978年12月10日) 日本大学 63−7 関西学院大学
第34回(1979年12月9日) 日本大学 48−0 関西学院大学
第35回(1980年12月14日) 日本大学 42−7 関西学院大学
第36回(1981年12月13日) 日本大学 42−31 関西学院大学
第37回(1982年12月12日) 日本大学 65−28 京都大学
第38回(1983年12月11日) 京都大学 30−14 日本大学
第39回(1984年12月9日) 日本大学 42−42 関西学院大学※
第40回(1985年12月8日) 関西学院大学 48−46 明治大学
第41回(1986年12月14日) 京都大学 49−28 日本大学
第42回(1987年12月13日) 京都大学 41−17 日本大学
第43回(1988年12月11日) 日本大学 35−28 関西学院大学
第44回(1989年12月17日) 日本大学 45−14 関西学院大学
第45回(1990年12月16日) 日本大学 34−7 京都大学
第46回(1991年12月15日) 関西学院大学 25−20 専修大学
第47回(1992年12月13日) 京都大学 17−7 法政大学
第48回(1993年12月19日) 関西学院大学 35−10 日本体育大学
第49回(1994年12月18日) 立命館大学 24−22 法政大学
第50回(1995年12月17日) 京都大学 24−17 法政大学
第51回(1996年12月15日) 京都大学 28−21 法政大学
第52回(1997年12月20日) 法政大学 21−21 関西学院大学※
第53回(1998年12月19日) 立命館大学 25−17 法政大学
第54回(1999年12月19日) 関西学院大学 52−13 法政大学

日本選手権ライスボウル

第1回(1984年1月3日) 京都大学 29−28 レナウンローバーズ
第2回(1985年1月3日) 日本大学 53−21 レナウンローバーズ
第3回(1986年1月3日) レナウンローバーズ 45−42 関西学院大学
第4回(1987年1月3日) 京都大学 35−34 レナウンローバーズ
第5回(1988年1月3日) 京都大学 42−8 レナウンローバーズ
第6回(1989年1月3日) 日本大学 47−7 レナウンローバーズ
第7回(1990年1月3日) 日本大学 42−14 アサヒビールシルバースター
第8回(1991年1月3日) 日本大学 35−13 松下電工インパルス
第9回(1992年1月3日) オンワードオークス 28−6 関西学院大学
第10回(1993年1月3日) アサヒビールシルバースター 29−20 京都大学
第11回(1994年1月3日) アサヒビールシルバースター 28−23 関西学院大学
第12回(1995年1月3日) 松下電工インパルス 16−14 立命館大学
第13回(1996年1月3日) 京都大学 35−21 松下電工インパルス
第14回(1997年1月3日) リクルートシーガルズ 19−16 京都大学
第15回(1998年1月3日) 鹿島ディアーズ 39−0 法政大学
第16回(1999年1月3日) リクルートシーガルズ 30−16 立命館大学
第17回(2000年1月3日) アサヒビールシルバースター 33−17 関西学院大学

ヨコハマボウル

1987年6月14日(日)
●第1試合 京都大 14―34 日 大 ●第2試合 関学大 37―30 明治大
1988年5月29日(日)
●第1試合 全京大 13―23 全明治 ●第2試合 関学大 21―34 日 大
1989年6月11日(日)
●第1試合 同志社 24―31 慶応大 ●第2試合 京都大 3―50 日 大 ●第3試合 関学大 13―20 明治大
1990年6月10日(日)
●第1試合 近畿大 7―38 専修大 ●第2試合 京都大 14―13 慶応大 ●第3試合 関学大 7―42 日 大
1991年6月9日(日)
●第1試合 同志社 28―19 慶応大 ●第2試合 京都大 21―28 日 大 ●第3試合 関学大 38―7 明治大
1992年6月7日(日)
●第1試合 立命館 17―21 東海大 ●第2試合 京都大 41―24 専修大 ●第3試合 関学大 28―10 日 大
1993年6月6日(日)
●第1試合 京都大 13―0 日 大 ●第2試合 立命館 16―14 法政大
1994年6月5日(日)
●第1試合 京都大 58―17 慶応大 ●第2試合 関学大 27―36 日体大
1995年6月4日(日)
●第1試合 京都大 27―30 法政大 ●第2試合 立命館 21―30 日 大
1996年6月9日(日)
●第1試合 法政大 27―10 立命館 ●第2試合 専修大 23―20 京都大
1997年6月8日(日)
●第1試合 日 大 14―10 京都大 ●第2試合 法政大 57―25 関学大
1998年6月7日(日)
●第1試合 法政大 27―13 立命館 ●第2試合 東海大 11―34 関学大
1999年5月30日(日)
●第1試合 立命館 31―21 日 大 ●第2試合 京都大 22―30 法政大
2000年5月28日(日)
●第1試合 関学大 59―7 日 大 ●第2試合 アサヒビールシルバースター 48―9 帝京大

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