Dear British 1999
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Dear England 1999



1日目その1


 空港まではリムジンバス利用。チェックインをすませて、入国審査に並ぶ。ハイジャック事件のあとなのでやっぱり時間がかかっている様子。前回は向こう行くまで両替しなかったら、とうとうホテルまでついてしまい、ポーターに渡すチップがなくて、友人がちょっと高額な紙幣を苦渋に満ちた笑顔で「…さんきゅう。」と言って渡した経験があるので、さっさと両替。手持ち予算の7割は既にトラベラーズチェック。あとはカード。
 座席は通路側で、お隣は40代ぐらいのご夫婦でした。ちなみにANAであります。とりあえずまだ周りが日本語です。かなり後ろのほう。予約は確かに1ヶ月前とはいえ、あと数席しかなかったもんな。直前になればキャンセルとかも出るんだろうけど。で、後ろの方だと機内サービスがたいてい後回しであります(苦笑)まあトイレは近いんだけどさ。機内食はなかなかおいしかった。なんだったか忘れたけど、アメリケーヌソースなるものがかかっていました(そんなんしか覚えてないし)。あでもパンがいまいちだったような気がするー。
 上映される映画のうち1本が、「菊次郎の夏」。たしか公開されたばかりだったし見たかったのだけど、自分の予定では寝ておく時間だしー。うーん、向こうで楽なほうがいいしなあ。座席的にみにくいのもあって諦めました。ぐー。しかし中途半端な量のワインを飲んだせいか眠りが浅い。飲み過ぎると気持ち悪くなりそうだし。飲んでも飲まなくても値段が変わらないとなると飲みたいし(貧乏性)。難しいのう。
 とりあえず目を覚ましたところでのど乾いたー。スチュワーデスさん呼んで頼んだけど、全然こないー(泣)そしてミニペットボトルのお茶が活躍するのであった。少なくともエコノミーは必須か?(苦笑)思えば隣のご夫婦の奥さんの方は食事の時に飲み物を二つ頼んでいた。なるほど。で私のは結局忘れられたらしいのでもう一回頼んだり。前のお姉さんは1時間ぐらいしてから「忘れてました!」って持ってきましたけど。お疲れさまー。もういらんって。聞いてからつくりましょう(苦笑)
 映画上映中だがみてないので読書。クリスティ「白昼の悪魔」であります。トーキーのパンフレットは、「アガサ・クリスティゆかりの地」を前面に押し出したもので、そこに載っていたのが、満潮時は離島、干潮になると本土との道ができる小さな島。bargh islandというらしい。ここが出てくるクリスティ作品がある。そうそれがこの「白昼の悪魔」なわけですね。今回はここにも行ってみたいと思ってはいるのですがどうなるやら。特別メジャーな観光地ではなさそうだからなあ。
 ポアロは今でも最愛のミステリシリーズなんですが、夏の避暑地が舞台となる作品はとりわけ好きです。NHKのテレビシリーズの影響も大きいかな。真っ白なスーツでにこにこしているポアロ(=デビッド・スーシェ)と、相棒ヘイスティングスが目に浮かぶようです。容疑者もしくは被害者となる登場人物たちはなんともクリスティ作品らしい。ワンパターンでもあるんだけど、それでも飽きないんだよなあ。ワンパターンの登場人物たちが、最後の謎が解かれたとき見せる正体が作品によって違うところがまた面白い。ときどきぼけーっと旅路の空想をしながら、だらだらと読む。

 シートベルトのサインが点灯し、飛行機が下降を始める。旋回する度に見える豊かな自然、点在する煙突が可愛いレンガの家々。ああ、また来たんだなあ。と感慨深い。とかちょっとひたってる間にロンドン到着!さて降りたらしばらくはぼけっとなんてしてられないのだ。
 入国審査の列に並ぶ。英語で期間を聞かれて、聴きとれなくて、日本語でもう一度言ってくれたのに英語で答えてしまうというよくあるボケをかます。ルックスが日本人のみなさん、ご安心をー。観光シーズンの審査員はちゃんと日本語で聞き直してくれますー(笑)ってこの先大丈夫か私。
 まずはB&Bの予約である。とりあえず空港つくなり公衆電話に走る。クレジットカード会社がやってる在英スタッフの電話サービスを利用するのだ。まずニコス。日本語とても上手だが、英語圏の方らしい。相談はまず、B&Bの予約は前日までに済ませた方がいいかということ。
 いやそりゃ済ませた方がいいのは当たり前なんだけど、そうすると電話になるわけで。英会話に自信ないんですー。現地まで行って地元のインフォメーションか、直接交渉かどっちかなら、最悪筆談でなんとかなるだろうと…ああはい、甘っちょろいです。ええ。できればそうしたいのだけど、ただ、観光シーズンまっただ中である。当日じゃ無理だというならなんとか電話しなきゃならんし。
 その辺の大変さ具合を聞いたところ「うーん、地域にもよりますねえ。出来るなら早めがいいと思いますよ。絶対とれない、というようなことはほとんどないと思いますけど、粗悪なところに泊まるのもいやでしょう?」うっ。その通りでございます。と電話を切る。おっともう一つ、bargh islandって地域的にはどんなところなのかと、交通手段を調べねば。ニコスはサービス時間が終わりつつあったのでセゾンカードのサービスへ。いきなりカード番号を聴かれる。うーん、セゾンは道中では使う予定がなかったので、非常用に荷物の奥底に眠っているのだよ(汗)公衆電話の前で荷物をひっかきまわした末やっと相談開始。で、懲りずにB&Bの話をもう一回聞いたり。しかしこれが当たった!「コッツウォルズ地方は確かに人気がある地域ですが、午前中ならまず大丈夫だと思いますよ」そう?じゃあ午前中でいいや。楽なアドバイスを採用する安易な私。結論は出てたんじゃん初めから状態。
 そして次の言葉がこの旅行を救った。
「B&Bの連絡先がわかるなら、こちらで代理の予約電話をすることはできますが」
 きゃー!本当?B&Bのリストなら持ってる持ってる〜♪とはいえそんな展開になるとは思っていなかったので、どれを頼むか決めてない。検討して明日もう一度電話することに。よしよし。とりあえず明日は午前中にコッツウォルズにつけるように頑張ろう。
 電話で結構時間をくってしまった。チェックイン予定時間ぎりぎりになりそう。そういえば遅れると場合によっては最悪キャンセル扱いにされちゃうこともあるとか聞いたことあるし。急がねば!
 地下鉄改札に向かう。今日はまだ動く予定なので一日券(ロンドン内の地下鉄&バスのフリーパス。乗れるエリアによって値段が違う。1日3回以上乗るならこれの方がお得)。B&Bのパンフレット発見。棚に並んでいる。ぱらぱら眺めていると、優しそうなおばさんが、「あっちにあるわよ」ってにこにこ指さした先が、パンフに載ってるのと同じB&B紹介センター。目の前だし(笑)でも赤の他人にこんな風に声かけてもらうって、少なくとも関東の町中じゃあんまりないよな。ああイギリスの人はいい人だ。紹介料とられるからここは利用しないながらも、幸先が良い。まあ、多分学生だと思ったんだろうな。高校生ぐらいに見えてたのかもー(笑。って笑い事なのか。とりあえずおいとこ)
 懐かしのロンドンの地下鉄。前回はロンドンをがりがり回っていたので大変お世話になりました。ロンドンの地下鉄は天井が低く、かまぼこみたいな形をしています。断面の、上両側が丸いわけです。背が高い人がドア付近にいると、首挟まれたりしないか心配になります(余計なお世話か)。空港にはあんなに日本人がいたのに、あっという間に地元の人ばかりの空間。こちらの人にとっては日常なわけで、会社帰りのサラリーマンやテキストひろげて勉強してる学生、ゆっくりゆっくりしゃべる老夫婦…と、本当に普通です。ただ、言葉が全部英語なだけ。自分一人だけ旅行気分なのがなんか場違いな気がしてきたりする。まあトートバッグ&小さなショルダーバッグなんて軽装じゃ、今他の国から来たようにはあまり見えないかもしれないが。
 車窓の景色は晴れ。地下鉄とはいえ、ロンドン中心部以外は結構地上を走っているので景色も楽しめます。やっぱり冬よりはお天気の日が多いのかな?前はリムジンバスだったけど、地下鉄の方が家々のそばを走っているような気がします(地方はね)。大きな家の前に広がる広い庭。日本なら豪邸レベルですが、こちらでは普通なのかもなあ。洗濯物がはたはたと揺れている。ああ、本当に人が住んでいるよ(当たり前)
 地下鉄を乗り換えて、ホテルの最寄り駅チャリング・クロスに到着。いそがねばー!写真を見ていたので建物はすぐにわかったのが幸い。無事到着。

ストランドパレス

ストランド・パレス・ホテルは、ガイドブックなどにもたまに載っています。載っているとおり、一番安いクラス(でガイドブックに載るレベル)のホテル。チェックインは、朝食のレストランの場所を聞き返したぐらいで無事終了。ってめっちゃ短い会話なんだけどね。とりあえず入国審査からよれよれなので、この程度でも嬉しいのだよ。幸せな奴だ。
 部屋は確かに古いけど、それはそれで趣があるし、なかなか可愛い。これぐらいなら値段相応かな。というよりこれで1万円超えるからなあ。物価が変わらないと(もしくは自分の懐が変わらないと)この上のクラスはつらい。古いと感じたのはバスルームだね。洗面台の栓がなんか壊れ気味。窓からは中庭が。古びた屋根もまたいい感じ。

ストランドパレス室内

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