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TRICK1 episode 1 母之泉のトリック

注:本コンテンツはストーリーのネタばらしを盛大に行っております。





封筒をすり抜ける100円玉
上田の机の上にあった科学技術大の封筒に、上田自身が100円玉を入れて封をする。100円玉は他と区別するために油性ペンで「う」と書いてある(さすが上田、ひらがなである)。奈緒子が念を込める。「100円玉は消えました」カッターで開けられた封筒を上田が確認。確かに空である。奈緒子が右手をゆっくりと開くとそこに「う」と書いた100円玉が現れる。

 奈緒子が上田に最初に披露する記念すべきマジック。科技大の封筒は奈緒子が上田の研究室に行く前に学内で手に入れ、細工したものだった。封筒があるかと問われ上田が探している間に、雑然とした机の上の荷物に紛れ込ませたのだ。「俺の机の上が綺麗に整理されていたら?」と問う上田に「そのときは別の手品を考えていた」と余裕で答える奈緒子。しかし上田が他の封筒を見つけてしまったら?

母の泉から逃げてきた男が寝ているところに、地震により蛍光灯が落っこちてきて死亡

 これ、結局フォローされてないよね?ちなみに矢部刑事は「教団の人間が全員で足踏みをして地震を起こした」という説を「素人考えですが」と謙遜気味に提案。しかし上田に「それは素人考えなどではありません。それ以下です」と一蹴されると、考えたのは石原だと恥をなすりつける。教団が足踏みしている絵がほしかったなあ。
 つーかただの事故扱い?それとも、切れやすい細工だけ何かしておいたのでしょうか。でも「○日後に死ぬ」とかいう脅しを実現させるには、地震を予知しなくちゃならんよなあ。

カメラを持って奈緒子をひそかに追いかける謎の男 彼は一体何者なのか? つづく。 ちなみにやむ落ちによれば彼の名前は照喜名。

封筒に書かれた悩み事・願い事を当てる(その1)
初入信者たちは悩み事を紙に書く。その悩み事を、封筒を開ける前に澄子が当てていく。

  「そもそも、澄子は心が読めるのに、なんで紙に書かせるのだ」といういかにもな疑問に、教団幹部の津村は「自分の気持ちを見つめなおす」とかそれなりのごまかし方をしているところは丁寧だ。トリックは、最初に悩みが予想できそうな信者を、巧みな誘導でさもわかっていたかのように当ててみせる。(コールドリーディングというらしい)夏なのに長袖の女を、皮膚を突き刺すような痛みが襲っていると予測し「あなたが過去に苦しめた人が今、あなたを苦しめている」というと、信者は「私は夫の母を…」と言いかけ「お姑さんを苦しめましたね」とわかっていたかのように言う。しかし長袖だったら風邪とかその程度かもしれないわけだし、ヒントになるようなことを上手く喋ってくれなかったら危ないよな。これって、最初はサクラにしておくのが安全かつ自然な気がする。
最初の信者の悩み事を確認するかのように封筒を開けているが、これは次の信者の封筒を開けている。つまりあとは読みながらしゃべっているというだけ。(ワン・なんとか・システム…ききとれない)わかってみてみると、上田が書いた願い事の文字(「字だけは綺麗ですね」と奈緒子が覗き込むシーンが事前にある)が、奈緒子の時に読まれていることが裏側ながらわからなくもないところがヒントになっている。このトリック、簡単に出来そうでいて、ひとつずつずらして読むのって混乱しそうだよな。
見破った奈緒子は、最初の人間の全く予測できないような悩み事を当てることはできないと踏み、澄子に挑戦する。

フーディーニが見破った「X線の男」のトリック:文字を書いた紙を金属の箱に入れ、開けずに当てる

 金属の箱に隙間があってそこから見ていたそうな。何人もの学者が調べたんじゃないのか?

封筒に書かれた悩み事・願い事を当てる(その2)
絶対当てられないと思っていた奈緒子は「私は貧乳で困っています」と書いたが当てられてしまう。

 悩み事を読み取ろうとするふりをしてアルコールを封筒にこすり付けて、透かして見ていたというトリック。アルコールは、小さな袋にいれた布に含ませ、隠し持っていた。カモフラージュに香が焚かれていたが、何か違う匂いがしたという奈緒子の言葉で、物理学者(一応)の上田が気づいた。しかし「心が読めます」といっている澄子だが「『私は貧乳で困っています』と書いてありますね」って、トリックです。って言ってるようなもんでは?まあ透かしてみるのも「霊能力」のうちってことになっているのでしょうか。

天国とこの世を結ぶ郵便袋
 子供の死に責任を感じる美和子に「子供に聞いてみればいい」と手紙を書かせて封筒に入れさせる奈緒子。澄子のきめゼリフ「流しましょう」に対抗して「ながしま、しげお」と奈緒子が唱える。封筒を手にする美和子が渡された鋏で封を開けると、子供からの手紙が…。

 封筒が二重になっている。端を鋏で切ったときは、美和子が手紙を入れて封をしたのとは違う封筒の口があくようになっている。あらかじめ、子供からの手紙をいれてあったのだ。封筒は同じものが二つあれば作れる。これは、手紙に薄手の紙を使うのがいいかも。

上田は嘘をつくと黒目が大きくなる?トランプ当てその1
上田が伏せたトランプから一枚選ぶ。覚えたら束に戻し、好きなだけ切る。奈緒子が一枚ずつカードを提示し、黒目が大きくなるのを見て当てる?

 一見左右対称のトランプだが、実は微妙な違いがある。あらかじめトランプの向きを全部揃えて、上田が戻したカードだけが逆になっている。上田の目を見るふりをして、カードの背を見ていたのだ。って、上田がどちらに向けて戻すかはどうやって予測するのだ?

上田は嘘をつくと黒目が大きくなる?トランプ当てその2
上田がやはり伏せたトランプから一枚選び、束に戻し、好きなだけ切る。今度は、カードをざっとスライドさせると、いきなり一枚を抜き出して当ててみせた。

 眼鏡に映っていた(笑)
で、結局上田は嘘をつくと…どうなるのか、またはどうもしないのかは不明。

「霊能力者は本当にいるんだ」と死の間際に言い残した奈緒子の父

 これはラストのエピソードまで持ち越し。

部屋に奈緒子と二人だけで寝ていたはずの美和子が翌朝死んでいた
奈緒子は眠ってしまったが、出入り口には上田が起きていた。侵入者はいないという。遺体からは遺書と毒薬が発見されるが…

 奈緒子たちの見方と思われていた青木は教団とグルだった。奈緒子たちに勧めたキジ汁に睡眠薬が入っていたのだ。上田は侵入者はいないと言ったが、美和子が出てきたのは気に止めていなかった。そのとき彼女は水道の水を飲んだ…教団の津村たちは青木の手引きで庭の水道の蛇口から毒を入れ、水道管を周り室内の水道の水にも毒は回っていたというわけだ。翌朝死体を発見し奈緒子たちが動揺している隙に、青木が死体のそばに遺書と毒薬を置いた。

二桁の数字を当てさせる
奈緒子に好きな二桁の数字を書かせて、それを当てさせる。

 澄子は「疑うなら部屋を調べればいい」と、奈緒子に部屋を見渡すよう促す。そこには何故か数字を含んだ書ばかりが多数吊るされている。この数字は全て、4と7以外。奈緒子は数字を決める直前に目に入った数字を無意識的に避けて4と7を書いたのだと上田は指摘。ただ奈緒子は、そんな不確実な当て方を勝負に使うだろうかと首をひねる。
 結局最後で、澄子が人の気持ちがわかるのはある程度本物だった、と暴露される。つまりこれは、その伏線だったということか?ちょっと中途半端なエピソード。この「見た数字を避ける」トリックは面白いのだが「絶対当てる」場には使えないのが欠点。
 ただ数字札を使って、数字を一桁目の次に二桁目とひとつずつ当ててみせるあたりはうまい。一桁目を相手に言わせてから、該当する方を開ける。このとき、奈緒子に向けてめくるか自分に向けてめくるかで、一桁目と二桁目がどっちにくるかはごまかしが利く。という説明は特になかったけど。

捕まって縄でしばられるがあっさりと抜ける奈緒子

 縛られるとき、手のひら側を向かい合わせるのではなく、親指同士を合わせて縛られれば、手のひらを向かい合わせると隙間が出来てはずれる。あと上田の知っている豆知識で、偶数回交わったロープはひっぱると余計締まるらしい。役に立たなかったけど。

青木、奈緒子の殺人予告?
青木が「上田はまもなく死ぬ、お前が殺すことになる」そこまで話したとき、青木は吹き矢で殺されてしまう。

 これは、奈緒子にそう話すように青木が命令された?このことにより、ラストで上田を撃つことを躊躇したわけだし。でも殺されてるということは教団側としては予測外の事態だったのだろうか。親切心で奈緒子に忠告しようと近寄った、のかなあ。

母の泉の教祖・ビッグマザーこと霧島澄子が宙に浮く
このエピソード中何回か出てくる。森で浮かんでいたり、上田の部屋で浮かんでみたり。ちなみに最後には上田も宙に浮いてしまう。

 ラストでは宙に浮いた上田を示し、霊能力が本物なのだとアピールするが、鏡のトリックであることを奈緒子に見破られる。支えを使って体を持ち上げて、それを支えが見えないように鏡に映しているらしい?しかしこれ、美和子が夜中に縁側で見た夜の茂みはともかく、昼間の森に鏡がいきなりあったら気がつかないだろうか?あと実体は見えないところにいないと駄目なんだよね?そして上田の研究室で浮くのがすごい。そんな派手な準備をどうやってしたのだろうか。あと上田が気絶せず近づいてきたらどうやって逃げるの?
 上田は宙につられている間銃で脅され、「コレはトリックじゃない」と言わされる。上田は、自分が嘘をつくとき鼻が動くと思い込み、それを知っている(と思い込んでいる)奈緒子に、必死に鼻を動かしてアピールする。しかし奈緒子は、上田の腕時計が逆の手についていることから見破ったのであった。信者たちが、逆に見えるところまで予測して腕時計をつけなおしていたら、どうなったんだろ?

教団の正体
 果たしてなんで霧島澄子はなんでこんなことを始めたのか?

 もともと「人の気持ちがわかる」能力はあり、それを生かして人々の助けになっていたようだ。小さな村のその話を、強欲な津村が聞きつけ、もっと大勢の人を救うべきだと煽り、教団を設立した。
 つまり「津村が悪い」と言っているようだが、澄子も十分ひどい。ちなみにやむ落ちでは、あまりに金に困り、娘を夜の街に立たせて男を誘わせ、部屋に連れ込んだところで入れ替わって…などという苦労話が。結局金がほしかったんかい。

霧島澄子の予言─奈緒子の父は殺された?そして奈緒子が…
 自害した澄子が死ぬ直前に奈緒子に言い残した言葉。「本当の霊能力者は存在する。あなたのお父さんはその霊能力者と対決して殺されたのだ」どこにいるのか、と問う奈緒子。「そのうちあなたも出会う。そしてあなたはその霊能力者に殺される…」

 これもシリーズ最後まで持ち越し。

結局教団解散

 水道から微量の毒物が検出され、奈緒子が正しいことがわかり、津村たちは逮捕、教団は解散。
津村の「正しいことしたつもりか?」に気を取られてシリアスになっていると矢部の「びっくりまざーは死んだんや」にやられる。

つながっている母娘
 奈緒子がピンチになると、具合の悪くなる母里見。

 瀬田によれば、昔から奈緒子と里見は妙につながりが深かったらしい。奈緒子の機嫌が悪いと里見も悪い。奈緒子が怪我をすると、里見も怪我をする?「そんなわけないじゃない」と一笑に付す里見だが?
 まあ「えへへ」まで一緒なのは遺伝。

〜やむ落ちよりおまけ〜

鍵を突き抜けるたばこ
 一見みたところ何の変哲もない鍵を取り出す奈緒子。家の鍵によくある形だ。上田に探させた一本のタバコを受け取ると、鍵の持ち手のところに押し当てる。金属の鍵をたばこはなぜか通り抜け、反対側に突き出てしまう。しかし抜き取ると、鍵は元通り傷ひとつない…

 同じ鍵で、タバコサイズの穴を開けたものとすりかえたというトリック。ちなみに上田が「量子レベルでいえば確かにトンネル効果といって、壁抜けの現象は確かに存在する」…と説明しだしたが奈緒子が「特命リサーチで見た」と一蹴。他局番組なのに太っ腹ーと思ったが、やむ落ちなんだね。

科学クイズ
 上田が得意とする暗算のあと、奈緒子が出すクイズ。「鉄は、羽毛の14.56倍の比重があるとします。鉄10kgと羽毛10kg、どちらが重い?」答えに詰まるなよ物理学者。

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