【逆転裁判】

■恋する覚悟















 夏の葉桜院は山あいに建てられているだけにずいぶんと涼しい。

 急流で有名な吾童川の水は吾童山から湧き出した湧き水なので、夏でも1分も手をつけていられないほどつめたい。そしてその水量は並大抵のものではない為、夏にもかかわらずこの川べりの空気はひんやりと冷やされている。避暑地としてはもってこいの場所だった。

 しかし、ここには綾里家に関わる寺院以外のものはなく、一般の人々はここの地名などほとんど知らないに違いない。

 そんなところに、珍しく客が来た。

「ちなみお姉さま・・」

 いつもゆったりと微笑んでいるあやめが、悲痛に顔を歪めざるをえなかったのは、来客が姉だったからだ。

「ご無沙汰ね、あやめ」

 二人は双子で、顔かたちがそっくりだけなく、髪形まで同じという姉妹だった。

 そのちなみはふっと蔑んだ目をすると、髪の毛を後ろに振り払った。さきほどまで双子というのに余りあるほど、あやめと同じ雰囲気があったというに、一瞬にしてその空気が変わった。だが、それも一瞬だった。

 そして、にっこりとあやめに感化されたような穏やかな顔で笑って見せた。

「ちょっとあやめに頼みたことができたの。お話できないかしら?」

 ちなみはそういうと、先ほど一瞬見せた研ぎ澄まされた鋭利の刃のようなオーラをひっこめ、かぐわしい花を背負ったような清楚で美しい少女として、玄関に縁に腰を下ろした。慎ましやかな手で持っていた日傘をたたみ、そして手を重ねる。

「お、お待ちください。毘忌尼さまにお許しを得てきますので」

 あやめは慌てて姉にそう言うと、姉のちなみが恐ろしいくらい可愛らしく微笑んだ。

「そう、それじゃあ待ってるわ」



 午前中のやるべきことはほぼ終わっていたため、毘忌尼からの許しは簡単にでた。あやめは、姉が何を頼みたがっているのか恐ろしくてたまらなかったので、姉と話をするまえに慌てて自分の頭巾を被った。

――この頭巾が私を守ってくれる・・!

 何かにすがりたい気持ちがあまりに強かった。迷信でもなんでもいいから守ってくれる何かが欲しかった。あやめの手元には、そのとき、頭巾だけしかなかったのだ・・。

 前回姉が来たときにもとんでもないことの協力を請われた。今回は一体何を頼まれるのか、想像することもできない。

 それでも会わなければならない。あやめにとって姉の要請は絶対だ。

 あやめは玄関に立ったときに覚悟した。

「お姉さま、参りましょう」

 姉の顔にはまだ、能面のような笑みが張り付いていた。



「少し歩きましょう」

 ちなみはそう言うと、足を進ませた。ちなみはここの地理がわかっている。ここには何度か来たことがあるのだ。

 妹に会う為だけではない。ちなみはある事件を起こした。虚偽誘拐だった。

 6年前、母を捨てた父を罰したい、という気持ちからその誘拐事件をちなみが発案した。宝石商である二人の父親の大事な商品を自分の命の代償として差し出させた。取引役には父の再婚後、戸籍上ちなみの姉となった美柳勇希、誘拐犯はそのときのちなみの恋人である尾並田美散がその役に徹した。しかし、ちなみは二人をただ役として必要としただけで、二人を仲間とは認識していなかった。ちなみは最初からその宝石を独り占めするつもりだったのだ。そして、ちなみは取引場所だった橋の上から身を投げた。

 その計画に、妹のあやめも入る予定だったのだが、あやめは恐ろしさにその協力を拒んだ。結局ちなみは虚偽誘拐からさらに単独に虚偽をしてみせたのである。

「酷い目に会ったわ・・本当に。まああんたのおかげでしばらく書類上死亡にできたからよかったかもしれないわね」

 少しも感情の篭っていない声は、あやめにとって恐怖以外の何物でもなかった。

 しかし実際、今ちなみがここにあるのはあやめのお陰といっても過言ではない。ちなみの捜索隊が動き出したのはそれからすぐだった――打合せになかったちなみの行動に慌てて勇希が警察に通報し、捜索隊が即座に対応した――が、その前にちなみは自力で川を泳ぎ、川べりに這い上がった。さすがに急流で死体も浮かんでこないといわれる川だけあって、ちなみは這い上がるだけで精一杯だった。その後、警察から目をくらますことができたのは、あやめの協力あってのことだった。

 あやめはちなみの体をなんとか極楽庵まで運び、着替えをさせ、体力が回復するまで住職に内緒で世話をした。もともとちなみは体力があるのか、3日もしないうちに体力を回復させ、いつのまにかこの庵からいなくなっていたのだ。

 今日のちなみの訪問はそれ以来のものだった。

 先を歩いていたちなみが、ふと立ち止まったのであやめは顔を上げた。目の前には事件のあったおぼろ橋が風に吹き曝されるまま揺れていた。

「ちょっと面倒なことになってね」

 景色に浸るまもなく、ちなみは振り返った。先ほどのような優雅な笑みはもうなかった。少々うんざりとした顔が全面に表されている。挨拶もそこそこに、本題に入るようだった。

「ある男にあるものを奪われちゃって」

「なんですか?」

 ちなみは割と全て物事に慎重でミスをしない。そんな姉が何かを奪われる、ということが意外で、何気なくあやめは聞いてみる。すると、ちなみに再び鋭利な空気が纏い、にやりと笑って見せたのであやめは思わず身を引いた。

「毒薬よ」

「・・毒・・!お姉さま!一体なにを・・!」

「大丈夫よ、まだアシはついてないから」

 そういう問題じゃない!!とあやめは叫びたかったが、ここで叫んでもちなみはそよ風が吹いたほどにも表情を変えないだろう。あやめはぐっと叫びたい気持ちを堪えたのだった。

「毒といってもとっても可愛らしいネックレスなの。証拠品としてみつかるのがまずいからちょっと避難させるためにある男にプレゼントしたんだけどね、なんか勘違いされたみたいで返してくれないのよ」

 はぁ、と姉にしては珍しくため息を聞いた。いつも自分の思い通りに人を動かすことができるはずの姉が一人の男に困らせられているなんて、本当に珍しいことだ。

「お姉さまにしては珍しく相手を間違えた、というところですか?」

「言うわね・・あんたにしては珍しく・・」

 自嘲的な笑いを浮かべながら、ちなみはそう言った。ミスをする姉というギャップに、あやめの方は少し気分が楽になったようだった。

「でね、その男の相手をするほど私はヒマじゃないし、あやめにそいつのこと頼もうかと思ってるの」

「・・え!」

「しばらくここの修行をお休みして、私の下宿先にきてちょうだい。その男の相手をして、そのネックレスを取り返して欲しいの」

 相変わらず、姉の物言いは命令口調だった。しかし、今回はそれほど悪意のある役割ではない。どちらかと言えば、その男が毒だと知らずにネックレスを持っている事の方がまずい。早めに回収しなければその男の命にも関わるのかもしれないのだ。

 それに、面白いことにこの姉を困らせるのがどんな人なのかも興味があった。

 あやめは心の中でそんなことを思いながら、姉に二つ返事をした。

「いいわ、お姉さま。毘忌尼さまに掛け合ってみます」



――それが、あの人との運命の始まり。





 ***********************************



「ほら、あそこに待ってるあいつ。変な尖った頭の」

 翌日月曜日の勇盟大学の学食エリア。放課後はカフェテリアとしても利用できるため、カップルの待ち合わせやサークルの会合やらで人がにぎわっている。あやめは学校そのものがご無沙汰で、それだけでもドキドキと胸を高鳴らせていると言うのに、姉は容赦なく今日の任務を全うするように持ちかけてきた。

「あ、一人で窓を見ている・・?」

「そうそれ。名前、覚えているでしょうね?」

 姉はもうこれ以上見るのもいやだという顔をして目をそむけた。下宿先の部屋に先に戻るつもりのようだ。

「え、っと・・成歩堂龍一・・さん、ですよね?」

「それだけで十分よ。多分。私もあまり話していないから。じゃ、頼んだわよ」

 姉はそれだけ言って学食とは逆の廊下へ歩いていってしまった。ここのカフェテリアから外に出られるが、もちろん相手に目撃されては替え玉の意味がなくなってしまう。遠回りになるが、別の出入り口を利用するのだろう。

 さっさと帰ってしまった姉を心細そうに見つめてから、あやめは幾分後悔し始めていた。

 よくよく考えてみたら、あやめは人見知りだし、男の人と話したことも最近ではほとんどない。一年のほとんどを山奥に尼として過ごしているわけだからそれは当然だ。しかも、初対面の人といきなりデートする羽目になってしまったのだ。

(ああ・・私ったらどうしてこの話を承諾してしまったのかしら・・)

 それでも、大学と言う場所を見るのは刺激があって楽しかった。同じくらいの年頃の人たちが同じ時間を共有できる場所というのはあやめにとって新鮮だ。いつもは毎日同じ修行や家事を繰り返すだけの毎日――しかも相手は毘忌尼しかいない――から比べたら、胸が高まり興奮するのも無理のないことだった。

 しかし、大学を見学するためにあやめはここに来たわけではない。これから会う男の人と会い、言葉を交わし、隙を見てペンダントを回収しなければならないのだ。

 思わず、は、と吐息が漏れたところで、美柳さん?と呼ばれた。

「あ、はい?っきゃぁ!」

 なんと目の前にはいつのまにか噂の成歩堂が立っていたので、あやめは驚いて腰を抜かしてしまった。とてっと尻餅をついてしまったあやめを見て、成歩堂が逆にびっくりして狼狽した。

「うわ、大丈夫?!ごめんね、驚かせて」

「あ、大丈夫です・・」

 成歩堂がさりげなく手を差し伸べ、あやめも抵抗なく手を握っていた。

――なんて大きくて・・暖かい。

 ふっと、自分の心までがあったかくなるような感覚が、あやめの胸に広がった。

「大丈夫?お尻痛くなかった?」

「え。ああ、大丈夫です」

 ふわりと広がるワンピースのフレアスカートの汚れを払うと、意識する前に顔が綻んでいた。

「よかった。初めてのデートで怪我させちゃうところだった」

 にっこりと一点の曇りない笑顔をされてしまって、あやめは今まで以上に胸を高鳴らせた。

――この人、すごく可愛い・・。

 顔が火照るような気がして、慌ててあやめは成歩堂から顔をそらした。

「え、と。どこにいきましょうか?」

「そうだなぁ。特に用がないなら、図書館でもいいかな。お金ないし」

――まぁ、なんて素直な人。

 あやめは成歩堂を見上げて、にっこりと微笑んだ。

「ええ、お供しますわ。成歩堂さん」



 一応勇盟大学は総合大学だけあって、図書館の広さもただならぬものだった。あまりに多くの本が所狭しと並んでいる空間に、あやめは驚いてしまった。

「すごい・・」

「あれ、そうか。まだ美柳さん1回生だから図書館は来たことなかったのかな?」

「え、あ、はい・・」

――本当のところはどうなのかしら。わからないわ・・。

 一瞬回答に困ってしまったが、既に口は答えてしまったのでしかたない。あとで姉に伝えておかねば、と思う。

「僕は法律関係の本を見たいんだけど、美柳さんは?」

「え、法律・・・。えっと、成歩堂さんは法律関係をお勉強されているんですか?」

 あやめは不思議そうに成歩堂を見上げた。成歩堂は頭を掻きながら、そうだよ、と優しく答えた。

「僕、本当は芸術学部なんだけどね。どうしても果たさなきゃいけないこと、思い出したんだ」

「果たさなきゃいけないこと?」

 にこにことやわらかい微笑をたたえた成歩堂が、法律関係の勉強をしていることが意外で、あやめは鸚鵡(オウム)返しにそう言った。

「そう、いわなかったっけ?僕弁護士になりたいんだ」

「まぁ!すごいですね」

「そう?」

 成歩堂はしきりに照れくさそうに頭を掻いている。その仕草をしている最中に、成歩堂の首周りできらりと光るものをあやめは見つけた。

――鎖・・!!あのペンダントだわ!

 その光の反射で、あやめは自分がすべきことを瞬時に思い出したのだった。

――なんとかしなくちゃ・・。

「あのっ、成歩堂さん」

「なに?」

「えっと、じゃあ、法律関係の本のところ、行ってみましょう。私も成歩堂さんがどんなお勉強をされているのか見てみたいんです」

 とにかく隙を見つけなければ、という一心であやめはそう言った。成歩堂はよほどそのあやめの言葉が嬉しかったのか、顔を上気させて微笑むと、いこうか、とあやめをその場所へ誘った。

 法律関係、と一言で言ってもいろんな書物がありすぎて、あやめには理解ができそうにはなかった。成歩堂は最初は面白い事例を見つけてはあやめに説明したりしていたが、いつのまにか本に没頭し始めてしまったので、もくもくと本を読んでいる。あやめも最初は興味があったのでぱらぱらとめくっていたのだが、如何に難しい分野のものかということが判った分、読む意欲は急激に落ちていた。

 隣で立ちっぱなしで本を読んでいる成歩堂を見上げて、また鼓動が跳ね上がったのであやめは慌てて目をそらしてしまった。

――なんて、真剣な目をする人なんだろう・・・

 成歩堂は真剣この上ない表情で文献をさらっていた。さっきまで見た表情は、にこやかで可愛いと思ったのに、この差はあまりにありすぎる。逆に格好いいくらいだ。

――ああ、私、何考えているのかしら・・そんなことよりやらなきゃいけないことが・・。

「あ、ごめんね、美柳さん」

「え?」

 成歩堂が手にもった書物を書棚に返しながら、また照れくさそうに頭を掻いている。あやめは、また、そのとき首周りに光るものを見つけた。

「読み物に夢中になっちゃって・・・これじゃデートにならないよね。そろそろ行こうか」

「あ、あの、成歩堂さん」

 思い切って、あやめは言うことにした。これは姉からの依頼。確実にやらなければいけない仕事、なのだと。

「成歩堂さん。今も私があげたペンダント・・つけてるんですよね?」

「もちろんだよ!!だって僕らの運命の出会いを記念したペンダントだもん、絶対外したりしないよ」

――ああ、ちなみお姉さまはそんなことを・・。

 そんなことを言ったら余計取り返し辛くなることがわかりきっているではないか、とあやめは困惑した。しかし、受けてしまったのは自分だ。なんとかするしかない。

「あのっ、申し訳ないのですが、成歩堂さん、そのペンダントを返してくださいっ!」

「どうして?」

「えっと・・あの・・」

 あやめは返答できずうろたえた。どうしたら穏便にペンダントを返してもらえるか、考えたがどうしてもいい案が浮かばず、さらに頭の中は混乱するばかりだった。

「美柳さん、ちょっと恥ずかしいんだね。僕にこんなペンダント渡したこと」

「あ、え、ええ!そう!そうなんです!私、もっと成歩堂さんにお似合いのものがあると思って・・」

「大丈夫。僕はこれでいいんだ。美柳さんが最初にくれたプレゼント、だから」

――あああっ・・。お姉さま・・。

 これで、あやめは成歩堂龍一という男は、ひたすら人がいいのだと判った。姉が一筋縄では行かなかった相手であるだけのことはある。どうしてそんな相手を自分ができると思ったのだろう。

 あやめは一日目にして奈落の底より深い後悔をしていた。



 とはいえ、あやめは成歩堂という人間を嫌いにはなれなかった。

 純真さと堅実さを兼ね備えたような男の人を見るのは、新鮮で楽しくて同時に安心できた。暖かな気持ちを、いつも自分に振りまいてくれた。姉の変わりに恋人役をしているのだと言うことを、忘れそうになるくらいだった。

 毎日ペンダントを返してくれと応酬を繰り返しても、成歩堂は少しも取り合わなかった。

「照れなくても大丈夫。ぼくこれが美柳さんの愛情だって知ってるから」

 そんなことを無邪気に笑いながら言うのである。あやめも、そんなことを言われると強く返して、とはいえないのだった。



 1ヶ月ほどが経った頃、成歩堂のバイト代が入ったので二人は遊園地に行った。

 子供向けのアトラクションばかりを乗りたがっている成歩堂は、あやめにもちょうどよかった。二人とも絶叫マシーンは苦手だったのだ。ただ回るだけのコーヒーカップや、メリーゴーラウンドやら他愛ないものに乗っては二人して笑っていた。

「ほらほら、今度はここに行こう!ちーちゃん!」

「!」

 初めて、渾名で呼ばれてあやめはびっくりすると同時に、得体のしれない不安が胸の中に一瞬で広がっていくのを感じた。それはまるでインク壺をこぼしたときの、ぱっと飛び散ったインクの染みのようなものに似ていた。

「あ、あはは。だめかな。ちぃちゃんって呼んじゃ・・」

 照れくさそうに頭を掻く仕草。もう見慣れてしまったけれど、見るたびにこちらが微笑んでしまうような成歩堂の無邪気な顔。しかし、彼のそんな表情を見てあやめは無情にも現実に引き戻されたのだ。

――私は・・そうだ。身代わりだったんだ。私はあやめなのに、成歩堂さんにとって決してあやめじゃない。成歩堂さんは『本当の私の名前』を知らないんだから・・!

 あやめに急激な悲しみが襲ってきた。身を切るような苦しさに、あやめは眩暈さえ覚えた。けれど、ここで不穏な動きをしたら、成歩堂が訝るし、それが姉にばれたら姉がさっさと自分を山に追い返すかもしれない。そしたら、成歩堂には二度と会えなくなってしまう。そっちの方が、あやめにはなによりもイヤだったのだ。

 だから、あやめのとった行動は十二分と覚悟がいるものだった。自分にとって何よりも酷なことだったのだが、それでもやるしかなかった。

 あやめは、成歩堂に笑った。にっこりと、優雅に笑って見せたのだ。

 皮肉にも、このあやめの演技スキルが後々悲劇を生むとは知らずに。

「じゃあ、私は成歩堂さんのこと、リュウちゃん、って呼んでいいですか?」

「も、もちろん!」

 成歩堂が照れくさそうに笑うのを見て、あやめは心のうちで堅く決心する。

――成歩堂さんの傍にいたい。私はそのためなら自分を欺いてでも傍に居よう。結果としてあなたが本当の私を知って軽蔑するかもしれない。それでも。今は、今だけは。



――あなたのそばに、いたいから。


■END



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●今回のオマケ
真 宵:こんにちは!綾里真宵です。
成歩堂:うう・・成歩堂龍一です。
真 宵:今回はなるほどくんの若かりし頃の恥ずかしい思い出話です!!
成歩堂:うう・・。(汗)
真 宵:あやめさん、必死だよねぇ・・なるほどくん知らなかったんでしょ??
成歩堂:し、知るわけないよ・・双子の姉妹だってこともさっぱり知らなかったんだから。
真 宵:すごいよね・・なんかそこまでしてなるほどくんの傍にいたいか、って話。
成歩堂:・・さりげに酷いこというね、真宵ちゃん・・。
真 宵:え、酷いかな。
成歩堂:酷いよ。
真 宵:・・・(←判らない人)
成歩堂:・・・(←判って欲しい人)
真 宵:ま、いいや。ヽ(´ー`)ノ
成歩堂:いいのかよ!ヽ(`Д´)ノ☆
真 宵:だって話が進まないもん。
成歩堂:そりゃそうだけどさ・・。
真 宵:それにしても、ちなみさんと会ったのは結局2回ってオチすごいよね。
成歩堂:あれは、さすがにどうにも・・ヘコんだね。実際。
真 宵:どんだけ嫌われてたんだって話。
成歩堂:・・・。なんかもうイヤになってきた。このオマケ。
真 宵:あ、なるほどくんが傷ついてる。トノサマン饅頭あげるから機嫌なおしなよ。
成歩堂:うん・・ってこれもう最後の1個じゃないか!!一箱あったのに!!
真 宵:うるさいなぁもう。変にマメマメしい男は管理人嫌いだって言ってたよ!
成歩堂:別に管理人に嫌われてもいいよ!僕困んないし!!
真 宵:ほほーう。
成歩堂:な、なんだよ。
真 宵:夜道には気をつけることだね。なるほどくん。
成歩堂:どこかで聞いたことあるだけに、いやなプレッシャーがあるな・・その台詞。
真 宵:それにしても、なるほどくんって大学のときってちゃんと勉強してたんだね?
成歩堂:してなきゃ芸術学部卒で司法試験通ってないし。
真 宵:なんか、なるほどくんが勉強している姿ってあまり浮かばないんだよねぇ。
成歩堂:なんでだよ。失礼だな!
真 宵:だって「ちーちゃーん!」とか言っちゃう人がだよ?
成歩堂:ぐぐっ(汗)
真 宵:司法試験通るなんて詐欺だよ。
成歩堂:・・・。本当に真宵ちゃん、今日酷くない?
真 宵:そう?
成歩堂:今日に限って明らかな悪意を感じるよ・・。
真 宵:ああ。多分、お腹減ってるからかな。
成歩堂:今、トノサマン饅頭一箱食べたじゃないか!矢張が持ってきたやつ!
真 宵:あんなのじゃ全然足りないよ〜。ほらほら、もう営業時間も過ぎたし、さっさとラーメン食べに行こう!
成歩堂:ええっ!?
真 宵:だってお腹すいちゃったんだもん!!
成歩堂:だってそんなお金の余裕・・
真 宵:ちーちゃんには遊園地おごったくせに!!
成歩堂:ちーちゃん言うな!恥ずかしいから!!
真 宵:あたしも遊園地行きたい!!トノサマンショーみたい!!
成歩堂:無茶いうな!!
真 宵:うううう、えこひいきだぁ!
成歩堂:・・・?(なんか、ほんとに変だよ、今日の真宵ちゃん。)
真 宵:うう。お腹空いた・・。(テーブルにぺたりと顔をつけてしまう)
成歩堂:・・・。しょーがないなぁ・・、ほらコート着て。
真 宵:やった!話せるねぇ!なるほどくん!!
成歩堂:金欠だからチャーシュー抜きね。
真 宵:ケチ。
成歩堂:奢ってもらうんだからそれくらい我慢しなさい。
真 宵:はいはい!じゃ、いこいこ♪
成歩堂:待て待て、鍵かけてないんだから・・おーい、走るなよ。転ぶぞ!


真宵ちゃん・・無意識ヤキモチだったら嬉しい罠。(ニヤニヤ)

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