今の法律、一口メモ − 法律関係の動きを易しく解説


平成16年12月1日 改正刑法が成立

 有期刑の上限引き上げや集団強姦罪の新設、時効延長など、明治以来初の抜本改正となった新たな刑法、刑事訴訟法が一日、参院本会議で成立しました。
 同改正案は、複数の罪による有期刑の上限を現行の20年から30年に、単独の罪による有期刑の上限を15年から20年にそれぞれ引き上げるものです。また、大学生らによる集団婦女暴行事件の発生などを機に、刑法改正で、四年以上の有期刑が科せられる集団強姦罪が新設されました。
 犯罪の悪質化が進み、平均寿命が延びていることを考えると、刑の長さが昔と変わらないことに違和感があるのは事実です。それだけに、有期刑の上限を十五年から二十年に引き上げた今回の刑法改正は自然な流れと受け止める考えが多いようです。
 しかし、一方で、「厳罰化」で犯罪を取り締まるのは、根本的な解決にはならないとの考えもあります。どちらにしろ、一般の国民が刑事裁判に参加する裁判員制度の導入を控えて、裁判員に説明できるような量刑の目安が求められることになると思われます。