2000年8月の開設者うらみ日記


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8月1日(火)
 明日から夏期休暇を取って製本にとりかかろう、という目論みだったが、急な仕事が入って、休暇を1日スライドさせることに。  自分の立てた計画や段取りが外的要因で変更させられると必要以上にテンションが落ちる俺(だから通常は何も予定を立てず行き当たりばったりで生きることにより、ストレスがたまらないようにしているんだが)。そのせいか、帰りに地元のブックオフと、ブックオフっぽい大型古書店をハシゴ。そんなヒマはないハズなのに。後者でウゴウゴルーガの「あにき」本と『空飛ぶモンティ・パイソン』3、4巻ゲット。気力コマンドを使い切ったせいか収獲すくなし。
 けっきょく一昨日に続く完全休養日になってしまった。いい身分だな>俺。
8月2日(水)
 朝からドイツ語三昧。それも現代ドイツ語じゃなくてルターやバッハの時代のドイツ語だからチンプンカンプン。古語なんて知るか。
 課の予定表ボードに「7日まで休暇」と書き、さっさと帰る。夕飯食って、『第拾伍號』の素体(表紙をつける前の、本文を綴じただけの状態)をとりあえず30冊組み立て。明日の俺にバトンを渡す。

 【今日の「だから何だ」】

 大東亜戦争が「アジア解放戦争」などではなかったのと同様、
 南北戦争(Civil War)も「奴隷解放戦争」などではなかった。
 「奴隷解放」が、北軍の正当性を国内外にアピールするためリンカーンが戦時中にとってつけたスローガンである事は、ちょっとアメリカ史に詳しい人なら誰でも知っていよう。
 「アジア解放」も「奴隷解放」も、どちらも方便にすぎない。
 日本は負け、北軍は勝った。それだけの違いだ。
 なのになぜ東条英機は首を吊られ、リンカーンはラシュモア山に彫られたのか。
 勝敗次第では、逆の結果もあったろうに。
8月3日(木)
 朝は窓を開け扇風機でしのいてきたが、10時過ぎたらもうダメ。クーラーに切り替える。しかも日中、マンションの屋上から修繕工事のドリルの音が断続的に響いてきて、うるせぇのなんのって。工事してる人たちはもっと大変だろう、お仕事とは言え。俺よりもずっといい給料貰ってるんだろうな。
 素体90冊組み立て。ノルマはあと60冊ナリ。

 神聖なる尾崎亜美大先生が、双子の女性デュオをプロデュースしているらしいが。
 尾崎の場合、誰に曲を提供しようとも、自分で歌ったほうがバツグンにうまい、という点が、かえってプロデューサーとしては致命的なような気がする。あんのじょう上記のデュオも、たしかに上手いが、尾崎と比べてしまうと誉める言葉を探すのに苦慮しそうである。
 だいたい、「尾崎の目の前で尾崎の歌を歌う」、と考えるだけでもゾッとする。俺だったら自害したくなる。正気だったら、そんな命知らずなマネ、「あなたの空を飛びたい」の高橋真梨子ぐらいしかできないぞ。双子姉妹も尾崎に会うたびビクビクもんだろうな。
 これはもう、名選手が名監督たりえないのと同じで。それも尾崎の場合、長嶋級の天然(今は「癒し系」って言うんだっけ)である。「ちがうの、そこはもっと『ブワーッ』『グワーッ』って感じにね。」など感覚的擬音を多用した歌唱指導を受けて困惑する双子姉妹の姿が目に浮かぶようだ(笑)。
 プロデューサーってのは、自分ができない事を、技術だけは自分以上な人材をうまく操ってやってのける才能のことである。プロデューサーとして成功しているアーティストは、なべて自身はハンデを背負っているものである。超絶ヘゲ声なコムロ、声域狭すぎるユーミン、自前バンドがクスリ問題でケチついちゃったつんく(これはちょっと違うか)だからこそ、自分よりイケてる歌い手を使いこなせる、そんな気がするんだな。
 ともかく、偉大すぎる師におじけず、がんばってほしいものである。
 てゆうかそろそろ自分の新譜出せよ尾崎。
8月4日(金)
 工事の音、午前中はすごかったが午後はナシ。一段落したか。
 単純作業をしていると、脳のメモリ空き領域がBGMを替え歌にしていく。
 『恋するニワトリ』で
 「ニュースに出るのはコスプレイヤー、おけしょうするのは芸能系、エロエロねーちゃんおもいをこめて、ひとりでやおいを売りました。ココ、コココ、ココ、ココ、コココ 濃ーいやーおいやおい♪」
とか。あと『ニャコとニャンピ』で三原じゅん子とコアラの歌とか。
 「しりとりしよーよ。んーと、じゅん子!」「コアラ!」
てそのまんまやん。しょせん空き領域の誤作動。それはそれとして谷山は不気味でいいネ。『ミルククローゼット』アニメ化の際には音楽担当してほしい。『みみのうた』は谷山に作曲させるべし。「ドレミファおねえさん」と改名してぜひ。「ピーチ姫」名義でスーパーマリオの歌作った前科だってあるし。よし決まり。決めるな俺。
 そんなこんなで予定通り素体60冊組み立て。予定数を仕上げたとたんにナマケ病が発生。これ以上組み立て作業をする気がなくなったので、こないだ買った『空飛ぶモンティ・パイソン』ビデオを観る。しかし字幕の誤植がひどすぎるね、特に第4巻。イッちゃう前の景山民夫が監修している第3巻はまぁマシだけど。
 それから車でブックオフを2軒ハシゴ。小林よしのり最後のギャグマンガ(となるかもしれない)『いなか王兆作』1巻(1994年)、幸福の科学のシングルCD2枚、「ヘア・エクスプロージョン」渦中の好資料『井狩春男のヘア・ヌード完全カタログ』(1994年)など、計4000円ほど。疲れのせいか眼精疲労系の頭痛発生、夜の作業はなにもせずさっさと寝る。余裕だな。

 【今日の「だから何だ」】

 なぜ男の家事手伝いは「引きこもり」だの「パラサイトシングル」だのと呼ばれるんだろう。
8月5日(土)
 午前3時半ごろ、猛烈な下痢と腹痛で、1時間ほど便所の前に倒れ伏し脂汗をたら〜りたらり。
 そのせいか、昨日の頭痛がまだ抜けていない。葛根湯とナロンA投与。昨日ナマケた分を取り戻さねばならぬゆえ大変である。
 また各種CDをがんがんかけながら、素体180冊に外殻とりつけ作業。14時頃、家の前を神輿が通る。ドリルにくらべれば騒音のうちにも入らぬ。15時頃、セミがわんわん鳴き出す。ドリルにくらべれば全然我慢できる。つくづく、文明とはうるさいものであるなぁ。だいたい空飛ぶ生物数あれど、あんな爆音出さなきゃ飛べないのは人類ぐらいだ。
 16時半頃、猛烈な雷雨が始まる。作業する手元が時折青く照らし出され、すぐに爆発音が響いてくる。雷雲のいちばん濃い所が直撃したらしい。自治会の夏祭りは大丈夫だろうか。
 そんな中、外殻とりつけ作業終了。気分転換に、まだ製本していなかったバックナンバー25冊を製本。18時半、全機ロールアウト。
 夏祭りは夕立が峠を越えるのを待ち、30分遅れで始まったようだが、あいかわらず雨がポツポツ状態。とりあえず音だけ聴いていると、『所沢音頭』などが一定のローテーションで聞こえてくる。しかし最近の盆踊りは『WAになって踊ろう』で踊るもんなのか? あれも一種の「音頭」か。ドドンドドンってやぐら太鼓まで入ってるよオイ。
 そんな今様の祭り囃子を聞きながら、表紙のデザイン。今回は前からネタを考えていたので楽。資料は夏コミカタログのサークルカットをあさる(経費節減)。

 久々に【VAJRAYANA真理の探求】の西村新人類氏の日記をまとめ読む。
 7月30日の日記にいわく。

 おおい、「トンデモ本1999(と学会/光文社)」のP.196「痛快トンデモ活用術(脱常識委員会/なあぷる社)」の記事を書いた山本弘君よお。
 「教祖様が言ったことを「間違ってる」とは書け」ない人間のどこが「脱会者」なんだよぉ。いったいどこの世界のオウム脱会者の出版社が、「オウムの教義を伝えるための宣伝本」を出版するかね。
(「オウマー日記」より)

 たぶん、西村氏が読んだのは「後期型」だと推測される。光文社がな●ぷるから猛烈な抗議を受け(という噂が伝わっている)、やむなく「信者」という箇所を「信者」と書き直させられた版な。
 ……メールで伝えてあげようかな、西村氏に。

 ま、最近は、金はチャッカリ貰って世間には正義面する「堤の遺志を継ぐ」卑劣な人はいても、こういうことを書くのは私だけになったようです。
(「オウマー日記」より)

 そんな事はありません。な●ぷるウォッチングを続けるゲスで不謹慎なオウマーはここにもおります。
 積極的にご協力する予定はありませんが、西村さん、貴方は決して一人じゃありません。
 陰ながら応援しております。

 「又我イスラエルの中に七千人を遺さん 皆其膝をバアルに跼めず其口を之に接けざる者なりと」
(旧約聖書「列王記上」19章18節)


 【コサキンリスナー限定かえうた】
 『不埒(ふらち)な』

 I am a ストリッパー ひそむパワー

 晴郎の世界 桃と尻とボインで出来てる
 でも想像もしないほど ただれてるはず
 海から来る剛のようにあなたを
 まっすぐ見つめてる
 蜜出たいなあ いらわれたいなあ
 男同士 そのくらい 越えられないものじゃない
 奪うように 英樹のように
 「男」が全て悶えてゆくよ
 きっと きっと 助・格ぐらい

 I am a ストリッパー ひそむパワー

 まだ見ぬホテル 男の子注文しても
 もしも理想と違っても パンチはいけない
 通たちはグラス手にヒゲを描き足す
 口ヒゲ・アゴヒゲと
 つかみたいなあ あえぎたいなあ
 伊吹の 伊吹だけの 存在であるあおい
 魅せるように あたいのボディ
 ちいさな乳首だけど何時かは
 もっと もっと ウルシ塗りたい

 遠慮いらない たわわ尻がここにある この手に
 It's gonna be ケレル

 蜜出たいなあ いらわれたいなあ
 男同士 そのくらい 越えられないものじゃない
 奪うように 英樹のように
 「男」が全て悶えてゆくよ
 きっと きっと 助・格ぐらい
8月6日(日)
 『タイムレンジャー』〜『はなまるくん』フルコースを観ながら表紙用版下作成。
 思ったより早くコトが済んだので、コピーに行く途中、ふと思い直して教会に。信心深いなぁ俺(笑)。でも礼拝中爆睡。ってオイ。
 礼拝後、いつものオフィスポートで表紙コピー。帰宅し、風のように180冊分とりつけ終了。
 普通はここで準備完了なんだが、今回はまだ袋とじ別冊『裏大宗教学』の製本が残っている。しかし、作業は思ったよりラクで時間もかからない。60冊作ったところで寝る。慢心。

 谷川岳の鉄砲水事故。去年の玄倉川の自業自得キャンパーの事故といっしょに扱っちゃ気の毒ってもんだぜ。
8月7日(月)【ここまでは2000.08.26更新】
 別冊、残り120冊をざっと製本。完成した別冊の束を「バギング、バギング」とかグ●ンギ語で数えてみる快感。
 11時、本誌にはさみこみ完了。これで夏コミが迎えられるぞ。神の感謝の意を込め、初子を燔祭に捧げる。嘘、捧げてねぇ。
 それからなんとはなしにバスで駅まで出かけ、なんとはなしに今回の軍資金を下ろし、なんとはなしに服など買って帰る。ついでに近所の西友で『大宗教学』輸送用にサントリー烏龍茶の箱(2リットルボトルが6本入るやつ)をかっぱらう。これがいちばん便利なんだサイズ的に。だが荷造りしてみると、箱いっぱいに詰めても150冊しか入らない。さすが別冊含めて計72ページはハンパじゃねぇ。
8月8日(火)
 朝のスポーツニュースを観ていきなりぶっとぶ。きのうの西武戦で、野手を使いきった東尾が、デニーの代打(指名打者も使ってしまったらしい)に、松坂を出したらしい。しかもボテボテながらセンター前に転がるタイムリーヒット。おまけに、パ・リーグでは初の、投手による2打点だそうだ。打たれたオリックスの投手、泣いてたらしいな。でも、小僧を出すぐらいならそのままデニーに打たせてもよかったんじゃないか。仮にもセ・リーグ出身なんだし。いくら松坂が甲子園でガンガン打ってたとは言え、なぁ。やはりトンビ、小僧にメロメロな様子である。
 職場で「トーハン週報」読む。いまごろマガジンハウス「Olive」誌休刊を知り、驚く。スコラ倒産よりも驚いた。ここまで来ると、イヤでも出版不況をリアルに感じてしまう。
 帰り道、所沢のロフトで新兵器・コインカウンターを購入。150円とか250円という50円単位の値段設定なもので、50円玉がどうしても不足する。毎コミケの度に、100円玉で埋まった釣銭袋の中から50円玉を探してアタフタし、いいかげんうっとうしさを感じていたところであった。しかし、3000円も出して買うようなモノだっただろうか。新刊8.5冊分の値段と思うと高いのか安いのかわからなくなるが。

 岡田斗司夫『人生テスト』(ダイヤモンド社、2000)、やっと入手。昔「SPA!」で「人生の取説」として連載されていたものがやっと単行本化されたものである。なんでこんなつまんないタイトルに変えられてしまったのかは謎。ダイヤモンド社の編集はよほど頭ガチガチなんだろう。
 しかし、地味なタイトルにもかかわらず、内容はめっちゃめちゃ面白い。まぁこの手の「自己分析モノ」が面白くないわけはないんだが、これは数多の類書と比較しても出色の出来である。
 人間のタイプをその「欲求」のパターンに従って、

 ・誰よりも注目されたい、認められたい、頼られたい【王様】
 ・勝負や自分の客観的順位にこだわり秩序を重んじる【軍人】
 ・ものごとのしくみや法則を自分なりに見つけたがる【学者】
 ・自分の理想と目的持ってとことん己の道を追求する【職人】

の4タイプに分け、各々の力関係、操縦法、各タイプの「在るべき生き方」などを説いたものだが、読みながら首肯すること幾百度。「人間は『才能を生かす』よりも『欲求を満足させる』ことで幸福になる」、だから自分のタイプが最も欲する生き方を知り、人生を「正しい方向」に導くことが大切である、とするコンセプトは、今までの「自己分析本」には案外なかった視点である。
 「SPA!」での連載時は断片的にしか読んでいなかったので、自分のタイプをなんとなく【職人】だと思って読んでいたんだが、本書の冒頭、各タイプの行動パターンを紹介したあたりを読んでみると「あれ、俺って【学者】?」と。はたして診断テストをやってみるとやっぱし【学者】。

 「何をするにも理由が分からないとイヤ」
 「せっかく計画したことが他人のワガママで無駄になったときに一番腹が立つ」
 「自分の知識や判断が役に立って感謝されたときが一番気持ちいい」
 「他人からの頼みごとをなかなか引き受けないが、いったん約束したことは必ず守る」
 「勝負で負けても、負けた理由がはっきりすれば納得する」
 「逆に、成功しても、その理由がわからないと落ち着かない」

……なんか俺の内面のドロドロをことごとく言い当てられているようで、気持ち悪いほどである。自分のことを【職人】だと思い込んでいた、というのも、「【学者】は【職人】タイプに憧れる」という欲求の結果だったようだ。たいした技術もないのに「職人的こだわり」で『大宗教学』のような手作り本を製作したり。
 そうそう、『大宗教学』もよくよく考えてみると、きわめて【学者】的メディアである。世界の構造・法則を、自分なりに理解し、発見し、推測しようという、【学者】タイプの欲望をここまでモロ出しにした独善的同人誌もないんじゃなかろうか。非常に乱暴で客観的根拠もないテーゼと邪推の集積。作ってる方は、まさに自分の欲望に忠実に従っているだけだからこんな楽しいことはないんだが、そんな欲望の産物を読まされる読者はたまったものではない。すまんのう。
 とまぁ、とにかく掛け値無しに面白い本なんだが、食い足りない部分もないではない。後半のケーススタディが「上司と部下」とか「同僚関係」とか、ジャパニーズビジネスメーン向けの例に偏っているのが、「ダイヤモンド社」という版元の性格上仕方なかったんだろうけど、個人的には不満であった。
 もし、よそから続編を出す予定があるのなら、今度はもっとヤングアダルト向けの内容、ぶっちゃけて言えば恋愛だの恋愛だの恋愛だの、それから恋愛だのに的を絞って構成してみるが吉。そして能見正比古の「血液型●●学」シリーズよろしく、少しずつ焦点を変えて、どんどん新刊を出す。えげつない商法かも知れんが、基本のネタがしっかりしてるから、いい線イケると思いますぜ。
 諸君も、読んで損はないので読め。俺が保証する。
8月9日(水)【ここまでは2000.08.28更新】
 なぜか朝から死ぬほど眠い。

 数日前から、Infoseekの使い勝手が格段に悪くなった。
 従来は、入力したキーワードがドンピシャリで出てくるサイトしか拾ってこなかったのが、急にLycosみたいに「似たようなワード」の載ってるサイトまで拾ってきてしまう、ありがためーわくなシステムにシフトしてしまった。
 「埼京震学舎」で検索かけると、「免震建築がどーのこーの」なんて研究所だか工務店だかのサイトがどばっと引っかかってきやがるんだぜ。「震」しか合ってねぇっての。ダジャレにもなってねぇぞコラ。
 ああ、これで俺ワールドにおけるInfoseekの利用価値は、URL・リンク検索のみとなってしまった。一刻も早く目を覚ましてくれ。それとも、同じキーワードドンピシャロボット検索エンジン・Ringringに対する事実上の敗北宣言か? テレビCMなんか打ってる場合じゃねぇぞ。

 永田町方面に出かけた同僚より「右翼が元気に騒いでる」との情報。今日は長崎原爆記念日だけど、原爆でなぜ右翼が騒ぐんだろう……と、ちょっと悩む。
 帰りに高田馬場駅前でやってた辻説法を聞いて納得。そうか、右翼にとって8月9日は「反ソデー」だっけ。俺もボケたか。「日ソ不可侵条約を破り、火事場ドロのごとく千島も樺太もかっさらったソ連=ロシアを許すな」という主張には、元シベリア抑留兵の孫として心から同意。つい口がはずんで「南京大虐殺はなかったんだ」って話にまで脱線しちゃったのは減点1だけど。

 また、青森ねぶた祭りの「カラスハネト」(ねぶたの伝統衣装に身を包まず、私服で集まってきてねぶた行列の最後尾にくっついて騒ぐだけのヤンキー様集団)のニュース。一連の報道を見ると、ねぶた自体の扱いよりもカラスどもの扱いのほうが明らかに大きい。マスコミも内心はしゃいでるのがありありと分かる。これじゃ「暴走族特集」と一緒で、奴らはテレビカメラを意識してよけいヒートアップするだけである。
 まぁもともと「ねぶた」自体、民衆のヤケクソの発散場として生まれた「ハレ」のイベントだし、その出自を思えば、カラスの出現は「先祖帰り」に過ぎないのかも知れない。「伝統がどうした」「すっかり観光化しやがって」というカラスどもの理論武装にも一理ある。
 だが、「ねぶた祭り自体を壊すつもりはない」と言いつつ、ねぶたという「場」の持つ「空気」を壊すことにはまるで無頓着な彼らカラスの甘えは、コミケの徹夜組に通じるものがあって、なんかヤだ。
 彼らと比べると、YOSAKOIソーランの創始者連中のほうがまだマシに思えてくる。今のねぶたが不満なら、自分らで作ってみろ。
8月10日(木)【ここまでは2000.08.29更新】
 いよいよ明日から夏コミだ。楽しくやりたいもんですな。

 【今日の「だから何だ」】
 石原慎太郎って、銀行への増税とか、庶民にとって耳ざわりのいい政策をゴロゴロ並べ立ててるけど。
 よくよく考えてみると(みなくても)、ひとつも実行してないんだよな。
 都知事の権力(世界を変える力、という意味での)というのは想像以上に強大である。あの青島幸夫でさえ、都知事になったが早いか公約の「都市博中止」を実行し得たというのに、石原が就任1年以上何もしないのは、どうも合点がいかぬ。
 けっきょく石原は、庶民のゴキゲンを取るにしても、テキスト(=言葉・文字)のレベルにとどまるんだよね。
 もともと作家なだけに、テキストで読者をダマすことにかけちゃ天下一品だもん。奴の「テキスト」扱いは、故・新井将敬の選挙ポスターに「帰化人」シールを貼って回らせた頃(笑)から巧妙だったし。
 だいたい、「中国嫌い」を公言しつつ、ダライ・ラマ14世の来日を助けることすらできなかった腰抜け「言うだけ番長」など、右翼の立場から言わせてもらっても存在価値まるでなし。見かけ倒し。どうせロクな実績も上げずに任期を終えるんだろうよ。それでいて有権者の人気だけはめちゃめちゃ高くて再選を果たしてしまう、もしくは中央政界にカムバックしやがるか。
 あと、石原って都知事選で実はなにひとつ「公約」をしてなかったのもウマいよね。青島みたいに「公約」に縛られるのは損だと、きちんと戦訓を生かしている。こういう、庶民レベルをだまくらかす手腕はつくづくさすがだと思う。それ以上の謀略をめぐらす力量はないけどな。なんにせよ困った奴である。
8月11日(金)
 夏コミ1日め。
 今年の夏は「実験」のつもりかも知れんが、1日めがマンガ&アニメ、2日めがゲーム他と、いつもと配置が逆になっている。俺にはあまり関係ないけど。
 定番の【玉砕倶楽部】や【少年チンプ】、大谷育江FC、チャンピオン系などをぐるりと回る。キツい『まんが道』パロで定評のある【たんちん同盟】が新刊を落としてて悲しかった。あと、『エイリアン9』本にもいいのがなくガッカリ。
 ポケモンエリアの凋落傾向はさすがに止まってきたが、実力のあるサークルはほとんどデジモンはじめ他ジャンルへ避難した後で、行列ができてるのは【ぴかぴかハムスター】さんだけ。ポケモン大好きママ・さとちんさんへのお土産を物色するも、本もグッズも、いまいち俺のハートに訴えかけてこない。こりゃ、よほどの事がなければ、今後また盛り返す様子はないな。原作の人気がなくなった時点で終わりそう(涙)。その点、第一避難先となったデジモンにとっちゃメガラッキーだったよな。今のデジモン同人人気は任天堂のおかげサマと知るべし。
 デジモンエリアでは『02』最強のカップリング、賢ちゃん×ワームモン本を中心に渉猟。どれもこれも賢ちゃん(デジモンカイザー)のサドぶりが爆発していて、俺の「デジモン=SMアニメ」説にかなり自信を得る。どこかデジモンカイザーに「でじこの世界征服はまだ始まったばかりにょ」とか言わせてるサークルがないかと思ったが、残念ながらいなかった。けっきょくさとちんさんへのお土産は、賢ちゃんギャグ本、ヤマト×タケルの小説本、メインに【さらねずみ】さんのテイルモンメインギャグ本、の3本立てに決定。って、ポケモンないじゃん。あいかわらず【さらねずみ】の本は絶品。この飄としたノリ、なんとか盗めないものだろうか。にょろ子先生の肉でも食えば描けるかにゃー。もう頭からガリガリと。
 さいごに柴田亜美エリアに行き、室戸ひかり先生にごあいさつ。『大宗教学第拾伍號』と、きのう駅の西友で見つけたデジモンうちわ(テイルモンとパタモン)を献上。前者はともかく、後者は喜んでもらえたらしい。ウィザーモンのもあればよかったんだが(商品化されてねぇよそんなゲストキャラ)。しかし先生いつの間にかデジバイス持ってるし、どこまで趣味を広げればお気が済むのだろうか。でもそのどれもこれも熱心にのめり込んでいる、人生全力投球な姿(投げる方向はアレだが)にはただただ尊敬。そういえば今年まだマリンスタジアム行ってなかったなー俺。反省。とりあえず先生スケブ描いてたので早々に退散。
 明日明後日もあるので、14時半ごろさっさとビッグサイト脱出。高田馬場のバーガーキングで遅い昼食をとり、帰る。明後日の荷造りして寝る。
8月12日(土)【ここまでは2000.09.03更新】
 夏コミ2日め。
 ふと思い立ち、今日のうちに荷物を池袋あたりのコインロッカーまで輸送しておこうと企む。毎度毎度、自転車で家から駅までカートを運ぶのは、体力消耗&時間のロスになるのでな。本など3箱を荷造りしてカートに載せ、10時ごろ出発。
 池袋に着いたものの、有楽町線改札前のロッカーは全部使用中。すでに定番の裏技だったらしいな。しょーがないから西武線まで戻り、ホームのロッカーに入れる。穴場らしく、全部カギが刺さったままである。身軽になったところで、改めてビッグサイトを目指しゴー。
 今日はゲーム系の日だが、用があるのはゲーム以外。【不気味社】はじめ、プロ野球エリア、伊集院光サークル、コサキンサークルなど、チェックリストはみごとにゲームを外している。
 【烏龍電脳有限公司】に行ってみると、タンチャン氏、A/Kodama氏がにせPCエンブレムを売りながら死んでいた。なんと今日はこれからカンコンキンシアターに行くんだと。んで、明日も【コサキンPunch王】で行商だってんだから。もう若くないんだから無理するな。
 で、たまたまその隣に配置されていた【遊撃インターネット】にて、奥平広康氏と会う。杖はついているものの、足にギプスをつけているでもなく、元気そう。ヤバい話をちょこっと。
 最後に格ゲーエリアに行き、【表六玉企画】の山野弓矢先生を訪ねる。今日はコンタクトじゃなくてメガネ。先生、まだ俺のツラを覚えていてくだすってて感激。お誕生日ということでブルーベリーティーの小箱を。「今日、はじめて誕生日だって言ってもらえましたー」と喜んでくださる。トシちゃんかんげきー!
 さらにあつかましく、新しい住所が載ってますのでということで、ハズカシゲもなく『第拾伍號』を献呈。俺の作った本を見せるのはこれが初めてである。いかにも元・ファンロード文章没連が作りそうなバカ本、とくと見てくだされい。はたして表紙のアレでウケていただけた。仲間のみなさまも大笑い。トシちゃん大かんげきー!!
 とどめに俺が取り出したのは、そのファンロードの、弓矢さんの絵が表紙になった号。「ささささ、サインくださいっ!!」と、ユキさんに弟子入りするタケシ((C)ポケモン)のごときテンションでお願いターイム。「きゃー、懐かしいーっ!」「弓矢、これ何年前よ?」「えーと……」。「1●年前です」と俺。「うわぁー……」と、せつない表情の先生。お互い歳を取りましたなぁ(涙)。そうだよなぁ、まだジャンプで『北斗の拳』やってるし、「今月の高橋留実子」は五代(クウガじゃなくて『めぞん一刻』の)と管理人さんのラブホテル話で盛り上がってるし、水色ページにながいけん閣下がいるし。人生80年なんてあっと言う間である。
 はたしてユンピョウの足のあたりに「山野弓矢 2000.8.12」とサインを戴く。トシちゃん爆絶超かんげきーっっっ!!!
 うん、人生の短さを悲観してウジウジするよりも、この感激をひとつひとつ積み重ねていくのが、人として正しい在り方だと思うな、俺は。短い人生でも、その中でどれだけワクワクできるか、人生の「勝ち」「負け」はその一点に収斂する。「ワクワクし続けたい」、だからこそ俺たちは同人やってるんだし。なんてな。
 というわけで、バースデーサインほやほやの古ファンロードをおしいただき、シヤワセ気分でるんたったと弓矢先生のブースを辞し、そのままビッグサイトを出る。14時頃、はじめてのチュウに成功した男子中学生のようなダラシナイ顔をしながらTWR乗り場へ歩く、黒の上着にグレーのズボンのトシヨリを目撃した人、いる? それたぶん俺。
 また昨日と同じく高田馬場バーガーキングで昼食、昨日三角クジで当たったコーラのSとワッパーを食う。電車を下りたところで、急にドムドムのクリームソーダが飲みたくなり、バス待ちがてら駅前で20分ほどちゅるちゅるぱくぱく。ジャンクな食生活。
 コンビニで明日の朝食用のパンとボルビックのボトルを買い、帰宅。ボルビックを冷凍庫に放り込み、夕食後、天声により『第拾伍號』10部増刷。ほんとに大丈夫かよ、おい天声。
 天気予報を見ると、明日は台風接近により大雨との情報。マジっスか? まぁ心配してもせんないのでさっさと寝る。
8月13日(日)【ここまでは2000.09.05更新】
 夏コミ3日め。
 出撃前の緊張のせいか、4時半に起きねばというプレッシャーのせいか、はたまた夜中じゅう断続的に聞こえてきた激しい雨音のせいかは知らんが、ウトウトするばかりでぜんぜん眠れず。これで16回めのコミケだというのに、まだ慣れないのか。長生きできんぞ。ともかく眠気はないので予定通り起床。TVの絶望的な天気予報をバックに朝食を摂り、サークル参加証など最低限の荷物のみ入ったカバンと傘をひっさげ6時ごろ出発。身軽っていいなぁ。
 6時半ごろ所沢着。もう少し早く着いていれば池袋行きの特急に乗れたんだが、まあ10分ぐらいのロスは問題なし。頭を遊戯王みたいにセットしている女を見かける。目を合わせないようにしておく。
 7時、池袋で荷物を回収。ほんと今回は、前日のうちに荷物持ってきておいてよかったわ。持参のビニール袋で段ボール箱をひとつひとつくるみ、ささやかな防水対策。有楽町線が地上に出る頃には、窓の外はざんざか降り。目眩がしてくる。
 7時半頃、新木場に到着。昨日、TWRの往復券を買えなかったのでけっこうピンチ。しかし、券売場前の大群衆を前に呆然とする俺に、ふとヒゲ面のおにーさんが話しかけてきた。「あのー、往復券、400円で買っていただけませんか? 連れが来れなくなって……」。こんな有り難い申し出を断るほど、俺は疑心暗鬼クンではなし。ヒゲ氏と重々礼を述べ合い、往復券ゲット。券が改札をちゃんと通過したところで、またヒゲ氏の方に一礼(←やっぱ疑心暗鬼クンじゃん)。しかし、我ながらよく見知らぬ人に声をかけられるもんだ。道を聞かれた事は数え切れないほどあるし、こないだも東南アジア人に英語で電車の乗り方を聞かれたし。生まれて初めて終電逃した時、タクシーに相乗りしませんかと誘われたこともあったな(乗った)。バカ宗教とかインチキ商法の人はてんで寄って来やしないのに、なんでなんだろ。「安全パイ」オーラでも全方位発射してるんじゃろかー。まぁおかげで助かったから良し。
 TWRに乗ってみると、聞き覚えのある声が。おや、1メートルほど先に【WAIWAIスタジオ】の新田五郎氏と吉田等氏。声をかけたが反応なし。新田氏を本名で呼んだらやっとふりむいてもらえた。しかしお互い大荷物を抱えてるもんで近寄ることもままならず、国際展示場前駅に到着後、人波に押されて見失う。昇りのエスカレーターで、さっきの遊戯王頭の女をまた見かける。
 駅の外は予想以上の大雨。ミチコロンドンの黒い傘を展開、荷物に水がしみこまないよう祈りながら(もう祈るしかない)覚悟を決めてビッグサイトへ。強風でバラバラになり放棄されたビニール傘、防水対策をせずぐしょ濡れの荷物が載ったカートを半分放心状態で引きずるねーちゃん、1本の傘をお互いゆずり合いながら結局は荷物の防御に回し自分らは濡れネズミでちゅうなカップル、なんか長征のドキュメント映画の撮影にエキストラ参加したような状況。冬コミだったら「天は我々を見放したー!」とか叫ぶ奴がいたかもしれん(30歳以上限定ギャグ)。
 そんなこの世の地獄を舐めながら、やっとのことでビッグサイト内へとりつく。ジャブローよりハードだぞ、今回の会場入り。なんだかんだでもう8時だよ。ささやかな司令本部に着くと、今日のお手伝いさん・室戸ひかり先生がいらっしゃっていた。店長が遅れてどうするね>俺。荷物を開けてみると、中身は無事。やったぁ、神様ありがとう。さっそく陣地構築開始。
 司令本部飾り付けの最中、【制服画報】のりちゃーど氏がヴァージニア士官学校のコスプレ(説明されても分かる人は少ないぞ)で来訪。お目見えするのは久しぶりである。『第拾伍號』と北海道限定おっとっとを交換。
 【紅屋】の鈴之助氏、ナディアのコスプレで来訪(衣装は金成由美先生作)。公約通りへそ出しコスとは見事なり。このために日焼けサロンで土人化してきたという気合いの入りようである。肌を露出できる人ってうらやましいにゃー。寒がり&肌が汚いせいで夏でも長袖な俺には、見果てぬ夢。しかし、文才もあり肉体誇示系コスプレも得意って、三島由紀夫だねまるで。お互いの新刊を交換。
 あと、滝季山影一先生のブースを探していたら、【WAR MACHINE】の眠田直先生にお声をかけられる。あまりに近所だったので一瞬事態が飲み込めずパニクって醜態をお見せしてしまった……(恥)。やっぱ長生きできないね、俺。『MINDY POWER』最新号をいただいてしまったので、お返しにもならぬが『第拾伍號』を献呈。
 滝季山先生もすぐそこで発見、ごあいさつ。よしのり話を中心に、またアブない時事ネタで盛り上がる。『第拾伍號』を献呈。
 しかし、バトルウォッチャー本を委託しにいらっしゃるはずの、肝心の哭きの竜氏が来ない。同志タコとか、もとい、どうした事か。
 9時半、彼方に大行列が形成されてきた。と思ったら、壁際の搬入口が開き、地鳴りとものすごい怒号が。またなにか騒動か。行列など無縁の創作(少年)島の住人は、みんなあきれ顔。
 10時開場。同時に室戸先生に店の全権をまかせ、財布と『第拾伍號』数冊をかかえて東へ出撃。まったく、今回は西に配置されて大不便。【団結小屋】の新刊が売り切れてたらどうしてくれる。
 まず東123館へ。【と学会】ブースでは唐沢俊一先生と志水一夫先生という、ヤングアダルト系出版人が見たら鼻血を噴きそうな豪華タッグが店番。『と学会誌8』、著者献呈分として3冊いただく(3冊、という冊数が本格的で嬉しい)。ああもったいなやもったいなや。前回の冬コミの時には、まさか自分がこんな身分(?)になれるなんて想像もしていなかった。人生何があるか分からぬ。単純に感激。大恩あるお二人に『第拾伍號』献呈。志水先生、もう1冊買ってくださる。【岡田斗司夫のロケット野郎】は、すでに行列ができていて、しかもみんなサインをねだってて時間がかかりそうだったので後回しにする。ちくしょう、同じ東地区なら遅れはとらなかったのに。(で、結局行きそびれてしまった。無念すぎる。)【kanariya】の金成先生にご挨拶、「と」じゃない学会の本と、播磨屋本舗のおこげ煎餅をいただいてしまう。前もってご注文の入っていた『第拾伍號』5冊を引き渡す。
 思ったよりも時間がかかってしまったので、急いで東456館の【団結小屋】に行ってみると、『どっこい大作戦』の新刊は売り切れ直前。うわーあぶねーすべりこみセーフ。買い逃したら準備会に火炎瓶投げるところだったぜ(←シャレにならん嘘)。
 予定作戦時間の2時間が尽きようとしていたので、「どれみ本エリア」「ぽぷり本エリア」などジャンル単位でチェックしていた箇所、コミティアにも出ている創作系サークル、カタログチェックで見つけた「ちょっと気になる系」は全部断念し、12時頃母港に帰投。室戸先生とバトンタッチする。
 俺が留守の間に【捕鯨船】の東条みなと氏ほか何名かの読者さまが差し入れを置いてきてくだすったとのこと。親切にもバスタオルを差し入れしてくれた方も。ただただ感謝感激。創刊直後からの愛読者・京都のIさんも見えたらしい。あうー。
 そして、待ち焦がれていた哭きの竜氏も、開場後に無事いらっしゃったそうだ。予定通り新刊2種類、バトルウォッチング本と、問題作『伊藤くんの物語』が置いてあった。さっそく小銭袋からコインカウンターに700円入れ(と言っても両方とも俺の財布なんだが。なんか落語の「花見酒」みたい)、1冊ずつ確保。
 しばらくして室戸先生は、迎えに来たまりのちせ氏とともにお帰り。ありがとう、助かりました。ゆっくりお話もできなかったが、この苛酷な創作(少年)デンジャラス系の島に引き止めておくわけにもいくまい。どうぞご無事で。
 以降もいろんなお客様・顔見知りがやってくる。朝方会った新田五郎氏が、新刊を持って来訪。ああっしまったー、【WAIWAIスタジオ】行ってなかったー!! 【アーティスツカンパニー】の飛沢憂子先生がアラスカのお菓子を持って来訪。ああっしまったー、【アーティスツカンパニー】にも以下同文ー!! かなり見落とし・回り忘れがあるぞ。まいったな。これも西地区配置のせいだ。しり氏がキャンディー持って来訪。えーと、しり氏はサークル参加してないよな……(汗)。
 「HP見てます」とカムアウトしてくれるお客様もちょこちょこ。ありがとうございます。当日記もなんか知らんが好評なようで、「よく毎日いろんなことがありますねー」と言われる。こんなつまらん日々でも、面白がっていただけるなら記録してる甲斐が少しはあるってもんだ。まぁ、書いてない事もイロイロあるけどね。表題にふさわしいうらみ話とか、とても書けない内面のドロドロとか。たとえば今朝だって(以下略)
 あと、HPでカウンタ54321番踏んだU.G.M.氏、キリ番1番違いの投了氏、西田誠氏が来てくれたので(西田氏は呼ぶまでもなく毎回ウチの近所に配置されてるんだけど)、賞品として『第拾伍號』贈呈。他にあげるものないのか俺。みのもんたのテレカじゃないんだから。奥さ〜んポリフェノールはね〜。
 あ、そうだ。5年ぶりぐらいにスケブを頼まれた。「カタログカットの『そんしーまん』をお願いします」とのこと。「どのくらいでできますか?」と聞かれたので「じゃあ10分」と答えると、失望したような顔をされてしまった(涙)。そうか、普通はもっと時間かけてじっくり描くもんなのかスケブって。ともかく10分で、「そんしーまん」とオマケの「おとうさーまん」まで描き上げておく。とりあえずモノは満足していただけたようだ。
 『第拾伍號』の売れ行きは、いつもの調子。良くも悪くもなし。飛ぶように売れるでもなく、死にたくなるほど売れぬでもなく。リピーターの方々も続々来てくれて、「よく帰ってきてくれたな」とカムバックサーモンな気分にひたる。一方、イチゲンさんがふと足を止め、表紙見て倒れ、ページ開いてまた倒れ、「よっしゃあ、これは『買い』だ!」と言って財布を開けてくれる、それもまた感動の一瞬である。次回のコミケで何人が戻ってきてくれるだろうか。人工孵化とか養殖で漁獲高を増やせないのがツライなぁ。
 委託のバトルウォッチャー本は14時頃売り切れ。その後も、東地区の本店で買えず、一縷の望みを抱いて当ブースまではるばる旅してきたお客さん多数。「次はもっと刷ってください」との涙の伝言を大量に預かったので、15時半ごろ精算に訪れた哭きの竜氏にありのまま伝える。
 お隣の【恐界通信社】の方に店を見てもらって(←助かりました)【サルヤマシスターズ】にご挨拶に行ったり、妙な客のサグリを入れるような質問にトボケてみたり、などしているうちに16時、コミケ終了。
 けっきょく『第拾伍號』は店頭売り140部頒布。出足が鈍かったわりには、何だかんだ言って夏にしては好成績。悪天候も考慮すれば「大勝利」の部類である。しかし、残り在庫が多いのでカートをたたむまでにはいかず、帰りも段ボール箱引きずりカラコロと。あれほど降ってやがった雨はとっくに上がっていた。
 国際展示場前→新木場→飯田橋→高田馬場と乗り継ぎ、「戦利品」以外の全荷物を馬場のコインロッカーに入れて渋谷に向かう。家に電話をかけようとしたが、渋谷の街には公衆電話がぜんぜんない。やっと見つけたと思ったら壊れてるし。直せよNTT。そろそろケータイ導入するべきかなぁと思案。
 九州料理店「九州」にて、と学会打ち上げ。今回ネタを提供してくれたひえだ先生、パクらせて……もとい参考にさせていただいた談之助師匠に『第拾伍號』献呈。ついでにその場で会員のみなさまに数冊販売する。次回冬コミ申込書の売り上げ部数欄には、この数字もカウントしておこうっと(←卑劣な)。西地区で見つけた、「伊集院光・深夜のバカ力」のコーナーで紹介された豆知識を分類蒐集した見事な本を、豆知識コレクター・唐沢先生に上納。ひえだ先生と、また日記に書けない宗教関係の話。そんなこんなで今日の戦利品を自慢し合いながら、海鮮料理に舌つづみ。ムツゴロウの照り焼きを頼んで、みんなで「は食われてないかー?」とか言って、おかみさんに呆れられる。グロな外見のせいか誰も箸をつけないので一人で食ってしまったが、みりんの風味がよく蒸着していて美味しかった。
 とりあえずお開きとなったが、志水先生、ひえだ先生、奥平氏らに誘われ、駅前のフルーツパーラーで二次会。新と学会グッズの話などモロモロ。志水先生、途中でこっくりこっくり。朝から【と学会】ブースに詰めてらっしゃったんだから仕方なし。そういえば俺も疲れた。23時過ぎ、第二次お開き。
 ロッカーから荷物を回収し、終電車に乗って、たぶん25時過ぎ帰宅。

 いろんな戦訓を得た今回の夏コミ。
 他にもいろいろあったんだけど、忘れた。故意に書いてないこともいっぱいあるし。
 楽しかった。けど、疲れた。とにかく今は、ただただ泥のように寝たい。
8月14日(月)
 6時半まで大爆睡。言うまでもなく「6時半」とは午後6時半すなわち18時半である。
 途中、14時半ごろカレー食って冬コミの参加費を振り込んだような気がするのだが、それ以外はずっとオンザベッド。

 『伊藤さんの物語』(「伊藤くん」じゃなくて「伊藤さん」だった)を読む。
 伊藤くん問題がなくても十分その名を知られている唐沢俊一と。
 唐沢訴訟と「込み」でしかその名を知られていない伊藤剛と。
 あの裁判は、自らの社会的信用と引き換えにしてまで起こす価値はあったのだろうか。

 それとは全く関係ないけど。
 態度が一貫しない奴には、十中八九、悪いブレーンがくっついている。(経験論)

 大分で、15歳少年が一家6人殺傷。「ノゾキの濡れ衣を着せられて逆上」と言うが、どうせノゾキもやってたんだろうて。
8月15日(火)
 今日から「小渕の置き土産」その一・盗聴法が施行される。盗聴法だの国旗国歌法だの2000円札だの、ロクでもないモノばっか「置き逃げ」した最低最悪の首相であったなぁ。
 これからメールのヘッダに【傍受反対】とでもつけてやろうか。

 唇がひびわれまくり。ラクダにたとえれば、コブがぺちゃんこになった状態と言えよう。

 上智の松浦寛先生から、渡辺勝正・著『真相 杉原ビザ』(大正出版)をいただく。束幅5センチぐらいある膨大な本にもかかわらず2500円という価格設定に、版元の熱意を感じる。タイトルだけだといかにも「杉原ビザは存在しなかった!」とかいう歴史修正本のようなイメージがあるが、中身は極めて正統派。
 実質「杉原ビザ」でしか知られていない杉原千畝が、実は外務省屈指のロシア/ソ連通であり、ソ連から北満鉄道(だったかな)を破格の安値(当初の提示額の数十分の一まで値切った)で買収するなど、その辣腕ぶりをソ連からも怖れられていた超一流の外交官だったという事実は、かなり意外であった。在リトアニア大使になったのも、そもそも本当はソ連に着任するはずだったのがソ連から拒否されたため、ってのがスゴい話である。
 「杉原ビザ」のメカニズムに関しても詳しく書かれていて、渡航先を持たない(したがって本来は通過ビザを発給することはできない)「難民」に通過ビザを発給するために、入国管理機関のないオランダ領キュラソー島を渡航先に設定する(アイデアを持ち込んだのは難民側の代表者)など、様々な工夫がなされていた事がわかる。「命のビザ」云々といった感傷的ムードに流されず、「辣腕外交官・杉原千畝」の業績を冷徹に掘り起こした、第一級の研究書と言えよう。今の外務省職員全員に読ませたい本である。別に「人道主義」を学べとは言わん、この偉大な先輩の手腕を学んでほしい。まったく、真珠湾攻撃の30分後に宣戦布告というドジを踏んだ外務省に、こんなキレ者がいたとは、にわかに信じられん。
 あと、「日本がユダヤ人を助けた」という行為が「日本がドイツに逆らった→ひょっとしたら日本は密かにアメリカに接近しつつあるのでは?」とのドイツ側の邪推を生み、「だったらその前に日本に内定出してしまえ」と、それまで本格的同盟に消極的だったドイツを一気に「日独伊三国同盟」締結へ走らせた……すなわち「杉原ビザ」が「三国同盟」を生んだ、という著者の仮説も、あながちトンデモとも言えず、なかなか面白い。
 個人的には、第三部冒頭の、世に出回る「トンデモ杉原本」のウソを逐一暴き立てたツッコミパートが一番ワクワクしてしまった。と学会ファンの呪われた血であろうか(笑)。もちろん、杉原「個人」の人道的行為を「日本」そのものの手柄に帰結してしまおうという動きに対して、著者は手厳しい。まぁ、助けられたユダヤ人の方も、わりと最近まで「杉原ビザ」は杉原個人の独断ではなく、「日本政府が助けてくれた」と思っていたらしいけど(今では真実に気づいているようだが)。
 そういえば以前『大宗教学第参號』にも書いたが、杉原がまだ名誉回復されていない頃、宮沢喜一外相(当時)がイスラエルで「杉原千畝のような立派な方が我が外務省にいた事を誇りに思う」とか演説して、どっちらけを食らった事があった。『戦争論』(クラウゼヴィッツじゃない方)でもヤラレていたように、杉原の功績を「ニッポン万歳史観」に取り込もうとする手合いが多いのには、俺も呆れ返るほかのリアクションを知らない。

 夜、速攻で冬コミの申込書を書き上げる。次回のサークルカットもひどいぞ。今度こそ暗殺されるかもしれん。
8月16日(水)
 めちゃくちゃ眠い。
 仕事の合間に、冬コミ申込書投函。
 夕方、ムトウ楽器で『グルグル』EDテーマのCDをゲット。
 高橋しん『最終兵器彼女』の単行本を立ち読み。以前、連載誌で一話だけ読んだときの、締めつけられるようなせつなさが、なぜかあまり感じられなかった。単行本で一気に読むよりも、週刊連載のペースで一話ずつ読み進めていったほうが、せつなさが倍増するのかもしれない。そういうテンポのお話なんだろう。

 【高橋しん・コミカライズ『仮面ライダークウガ』】

  「一条さん……見ないで……俺の変身……」

 ↑こういう事を考えるような奴は、そもそも読まないほうがいいのかも、あのマンガ。
 次回コミティア用の『ティアズマガジン』購入。中村代表の「出版危機論」は、読んでぞっとした。

> たとえばマンガ喫茶で読んでしまうから本が売れないという意見があります。
>あるいは新古書店に本が流通するという事実は誰かが一度読んだ本を不用品と
>してそこに売ったということを意味します。それは当然売り上げにも響くでし
>ょう。けれど、そこにはもっと深刻で重要な問題が隠されています。
> 実も蓋もなく言ってしまうと、その人にとってそのマンガは、自分の手元に
置いて何度も読み返したいと思えるほどの面白さも、感動もなかったというこ
となのです。

 『出版ニュース』や『新文化』にゃまず載らない視点からの指摘。出版人全員、心から受け止めるべきである。俺もな。
8月17日(木)
 「やじうまワイド」木曜コメンテーターのフェミニスト、申スゴ(漢字忘れた)がなかなかイイ。
 今日も今日とて、「ヘンテコ宗教一家子供5人餓死事件」に対し「オカルトがどうこうと報道している各マスコミが、自分らもオカルト記事やオカルト番組を垂れ流しているのはいかがなものか」と。他のニュースにもガンガン容赦ないツッコミを入れ、そのたびに司会役のキャスターはコメントに詰まり、次のニュースもしくはCMに逃げる、その繰り返し。今朝は特にスゴかった。
 そうだよな、一昨日のテレ朝「たけしの万物創世紀」、「のろい」特集だったもんな。そのテレ朝がえらそうに「宗教一家」をどうこう言える筋合いはねーよな。8年前も日比谷の野音にグランドピアノ置いて「尾崎豊さーん、もし降りて来られたらピアノを弾いてくださーい!」とかバカな降霊実験して大ひんしゅく買ってたし。

 同僚(♀)に「尻がセクシィ」と言われる。
 いやーん、セクハラよセクハラ! 訴えてやる!
 しかし、尻だけセクシィでもなぁ。とほほ。
8月18日(金)
 先日のロシア原潜沈没事故、いよいよヤバいらしい。優秀なサブマリナーが失われるのはまことに残念。艦内の状況を想像しようとするたび、脳にセーフティロックがかかり、思考停止する。俺ならこんな状況、1日ともたん(放射能がなくても)。ロシアの対応の遅さが非難されているが、なんの、旧ソ連時代に比べれば。この半世紀、どれだけのサブマリナーが海底に消えたか。そのうちどれだけのケースが明るみに出たか。それを考えれば、(ほぼ)リアルタイムで報道されるだけだいぶマシになったもんである。
 高田馬場芳林堂の下の雑貨屋に、『超兄貴』のうみにんグッズが。なぜ今うみにん!?
 夜、下北沢でベトナム料理。ニョクマムの独特な甘ずっぱい風味が、また夏の空気に心地よい。バーバーバービールも軽くて飲みやすい。でもやっぱ下北沢は遠い。帰宅は午前様。
8月19日(土)
 昼、天声により、ながいけん閣下「ファンロード」時代の作品データ集を作成。「ファンロード」1988年5月号と7月号、さらに「マンガファンロード」全巻が手元にないため、完全データは作れなかったが、『モテモテ』以前の閣下データベースとしては日本最強であろう。すくなくとも俺がネットで調べたかぎりでは。しかし、なぜ『チャッピーとゆかいな下僕ども』には初出一覧が載っていないんだラポート。同時代のエロマンガ単行本だってそのくらいのデータ載せてるぞ。研究上不便きわまりなし。
 「マンガファンロード」掲載分のデータはどうしたかって? いや、俺もどうしようかと思ったんだけど、俺のスタンド
 《『ファンロード』本誌に載っている広告を利用すればいいじゃん、けけけけけ》
とささやいてくれたおかげで何とかなった。頁数までは分からないが、タイトルと発行時期はほぼ判明。よくやった我がスタンド(名称未定)。
 俺のスタンドは、思いもかけない所から必要なデータを見つけてくる「検索能力」を旨とする。昔から他者とのコミュニケーションが取れず、分からないことは他人に質問するよりも自分で調べる方が手っ取り早い、というタイプの人間だったからこそこういう能力が発現したんだろう。子供の頃から、辞書や百科事典を引くのは異常に早かった。探し物をするのも得意で、部屋や書棚がどんなに散らかっていても必要な物品・文献を見つけだす。だからなかなか片付けをしない(笑)。検索エンジンを使えば、とんでもないキーワードを入力して意外な資料を掘り当てる。まぁ、声と引き換えに魔女のバアサンからもらった人魚姫のあんよみたいなもんで。ただこのスタンド、コミュニケーション能力と引き換えにしただけに、人間相手には効かないのじゃよー(涙)。「王子様の真心」みたいなもんはてんで探れねぇ。これではMO人生もやむなし。やっぱラストは海の泡になっちまうんじゃろかー。ディズニー風御都合主義的ハッピーエンディングきぼーん。
8月20日(日)
 きのう、イワオが久々に代打出場。大丈夫かイワオ。
 東浩紀(哲学者)が、読売の書評欄に富沢ひとし『ミルククローゼット』の紹介文。唐沢俊一の受け売りというわけじゃないが、たしかに、「この本を読んでみたい」という気がみごとに沸いてこない紹介である。現物を読んだ俺ですら「はぁ?」なんだから、ましてや数十年マンガなんか読んでない(=大友克洋とか何の説明もなしに名前出されても分からない)大方の読者は、どこまで興味を惹かれたことか。まぁ、読売の書評欄にマンガ、しかもよりによってロリ系SFマンガを載せた「功績」は大きい。是非はともかく。しかし、唐沢先生にケチョンケチョンにけなされムカドタマ来た後で、満を持して出した「切り札」もここまでつまらないとくると、なんか見ていてかわいそうになってくるぞ。新田五郎氏の「ぶっとびマンガ評論」のほうが、書評としては何億倍優れているか。じっさい俺、『愛星団徒』買っちゃったし(笑)。
 いや、オタクカルチャーのステータスを上げるためにも、売り出し中の有名な学者がオタク物件をフィーチャーしてくれる姿に対し、もっと我々オタクは全面応援のスタンスを取らねばならんのだろう。そうは思うが、どうもこの調子では、東氏を「オタクの伝道師」として持ち上げようにも、技量的にかなり不安が残る。「まだ若いから」と弁護しようにも、同じ年代に鶴岡法斎氏のような切れ者が出現している以上、言い訳はできまい。もっと本格的アカデミズムの世界でも、俺と3,4歳ぐらいしか違わないのにすごい優秀な学者さんが出てきてる。もちろん理系じゃなくて、東氏と同じ人文系の世界でな(理系の学者は20代で発見をして、残りの研究人生をその理論固めに費やすというパターンなので、あまり比較対象にはならぬ)。……はたして、氏とつるんでいるオタク系の人々の中に、本当に氏の力量を認めてくっついている人って、いるのか? 別に返事しなくてもいいけど。
 礼拝に行き、帰りに出口竜生『女大太郎』1〜4巻をゲット。かなりバカ(ほめ言葉)。2巻まで読んで、頭が重いので昼寝。
 夕方、また教会に行きバーベキュー。さる方から「エホバの証人」についての面白い話をいろいろ聞く。その方は昔、エホバ含有率10%というめずらしい学校に通ってしまったんだそうだ。新興住宅地だったもんで住民の世代構成も似通っており、たまたま近所に王国会館があったためにかなりな世帯がエホバに毒され、必然的にある範囲の学年にエホバの子弟が集中することになったらしい。奴ら、たいていは公立学校の学年に1人いるかいないか程度だからさしたる問題にもならんが、人口比10%もいると、反対者へのイヤガラセなど、組織的に相当なコトをしでかすらしい。学校は信教の自由をタテに動こうとしないし、卒業してからもかなりひどい目に遭ったとのこと。今後もいろいろ貴重な証言を伺えそうだ。いざ「集団」を形成した時に何をしでかすか、というのも、バカ宗教を見分ける一つの指標になるかもしれんな。
8月21日(月)【ここまでは2000.09.09更新】
 イワオ、昨夜ついに初ヒット&初打点を記録。おそーい!!(涙)
 大分の一家6人殺傷少年、やっぱしノゾキもやってたらしい。だと思ったぜバーカ。しかし、「ノゾキを親にチクられるのが嫌で一家皆殺し」とはなんともはや。ただ、これが相手一家を殺すんじゃなくて、逆に自殺でもしていたら、また別の展開を見せていたんだろうな。まずノゾキは不問に付され、ストーキングされていた少女の家族のほうが悪者にさせられていたことだろう。被害者一家にとってはどちらにしても迷惑な話である。
 鶴岡法斎『ガラクタ解放戦線』やっと入手。師匠・唐沢俊一の寄せたまえがきが絶品。ちゃんと読者に「鶴岡法斎」という人間への興味をかきたたせる、最高の食前酒になっている。さすが、東浩紀の書評をこきおろすだけのことはある。それにしてもつくづく弟子思いの師匠だと感心。俺の卒論アドバイザーもそうだったけど、ふたご座の特徴だろうか。しかし、この誤植の多さはなんとかならんか。ほぼ全ページに誤植があるって、どういうことだ。『と学会白書』よりひどい。イーハトーヴ出版の校閲者の目はフシ穴か?
 「幸福の科学職員、下着ドロで逮捕」の報に大笑い。家宅捜索したら女性もの下着が出るわ出るわ約100点、とあっては教団側も「権力の横暴」とか「マスコミの暴力」たぁ言えまいて。さっそく懲戒解雇処分を食らったそうだが、そうだよなぁ、「ヘアヌード反対」とかクリーンイメージで売っている宗教団体の職員が下着ドロしてちゃシャレになるまい。エル・カンターレ様でも下着フェチは治せないのか。次号「月刊リバティ」の言い訳が楽しみである。
8月22日(火)
 きのうのパンツ追いはぎ事件、朝日と日経には「幸福の科学」の名前が出てないぞ。なぜだ。
 産経に「オウムの収入月7000万円」との記事。ほんと、なんで破産管財人、パソコン事業を黙認しちゃったかなぁ。盗人に追い銭ってやつだネ。

 帰りにクーラー浴びに飛び込んだ古書店で手に取った、古賀守『優雅なるドイツのワイン』(創芸社、1997年)が面白かったので思わず買う。
 ドイツというのは実はワインの北限で、北緯50度という樺太並みの高緯度ながら、メキシコ暖流とライン河の保温効果のおかげで年平均9.5度と比較的温暖、横なぐりの日光もライン・モーゼル河沿いの南向きの丘陵にブドウ棚を作ることで有効利用し、発酵に十分なだけの糖度を持ったブドウの栽培に成功した、まさに奇跡の土地らしい(同緯度の他の地域でブドウを作っても、気温の低下が早いのでブドウが早々と冬仕度をはじめ、果実が熟成しないのである)。また、フランスやイタリア、カリフォルニアなど低緯度で作ったふつうのブドウは強い日光を浴びて急速に糖度を増すため、果実特有の酸味がだいぶ減少するが、弱い日光の下で他国より1ヶ月も長く果実を樹につけて作ったドイツワインは、軽くて弱いが酸味豊かな味に仕上がる。
 全世界のワイン生産量の2%を占めるにすぎないドイツワインがここまでポピュラーなのは、この、よそのワインには決してマネのできない特殊性に起因する。てゆうか、こう聞くともはやドイツワインって「ワイン」とは別の酒と考えたほうがいいかもしんない。他にも、ブドウの種類や「等級」の区別から、ワイン発酵の化学変化式、産地の地質、ドイツ連邦の「ワイン法」改正の過程などなど話題は地学、有機化学から法学にまで及び、もうこの1冊を読破すればにわかマニアのできあがりってぐらいの目から血が出るうれしい充実ぶりである。
 著者は日本におけるドイツワインの権威とも言うべきじーさまらしく、「ドイツが誇るワインとワイン文化を日本に正しく紹介した」功績により、ヴァイツゼッカー大統領(当時)から第一級十字勲章を授与されたほどのお方。川島なお美なんぞ1億人束になってもかなわないぞ。
 いっしょに澤宮英梨子の初情報公開写真集『画裸素窓(がらすまど、と読む)』(バウハウス、1998年)も見つけたので買う。
 もともと制服モデルだけあって服を着てる写真ではすごくいい笑顔なんだが、情報公開の度合いに比例して表情が固くなり、情報全公開写真では涙ぐんでいるのがけっこう痛々しい(好きな人にはタマランのだろうが)。演出だとしたらたいしたタマだが。しかし、この1年後、『アップルヴィーナス』(あの河崎実監督の珍品えっちビデオ。まだジャケットしか見たことないが)に出た時とはまるで体型が違う。要所要所が絞り切れていないというか何というか(そこがかえって素人っぽくてイイという方もおられようが)。芸風を情報公開にシフトすると決めてから、『アップル…』撮影までの間にかなり努力したんだなぁと、そのド根性にただただ感心。
8月23日(水)
 唐沢俊一『トンデモ一行知識の逆襲』(大和書房)読む。「聖痕」はエニグマじゃなくてスティグマっす、議長……。巻末クレジットに光デパート氏の名前を見つけたので、『第拾伍號』をエアメールで送るついでに同封しておく。古本で申し訳ないが。

 職場で、はじめて2000円札を手に取る。しみじみ眺めながら、デザイナーの苦心の跡を節々に見、ただただ涙する。
 ふつう紙幣は、版面をほぼ三等分して「すかし」と「額面」と「絵」を配置している。しかし、前にも書いたけど、誰かさんが横長のモティーフ(守礼門)を指定しちゃったせいで、画面の1/3におさまらず(おさまるように縮小すると上下が不自然に空いてしまう)、中心線にまで達している。残りを「すかし」と「額面」で1/4ずつ分けたもんだから、特に「弐千円」の文字が妙にせせこましく見える。裏も当然その比率に従うしかないので、光源氏がどーんと1/2、「すかし」1/4、残り1/4の片隅に紫式部が申し訳程度に顔を出している。
 デザイン的にとても正気の沙汰とは思えないが、それでも誰かさんから指定された情報(守礼門、すかし、額面、光源氏、紫式部)を全部詰め込むとなると、これでベターと言うべきか。「専門知識のないシロートのクライアントにムチャな要求をおしつけられて現場が泣かされる」パターンの記念碑として、今後も歴史に残ることだろう>2000円札。

 帰りに立ち読みした「Newsweek日本版」で、「自閉症」の定義を初めて知る。要するに、個々の情報をトータルに把握する能力がない事らしい。
 たとえばピカチュウの顔を描いた絵を見ても、それを「顔」として総合的に把握することができず、「黒い丸2つ、小さい点1つ、赤い丸、赤い逆三角、赤い丸」を囲うように線が引かれている、としか認識しない。アスキーアートのモナーとかギコ猫を見ても、文字・記号が並んでいるようにしか見えない。「壁のシミが人の顔に見えて怖い」などのシミュラクラ現象なんかまるで無縁というわけだ。もちろん人の表情なんか読めない。こっちが怒ってても、自閉症児には「あれ、顔の各パーツがちょっと移動したぞ」ぐらいにしか認識されない。人間の行動や自然現象も個々バラバラに認識するため、「因果関係」も理解できず、他人の行動を推理する能力もない。そういう点で自閉症児は、人間社会との齟齬を生じるのである。記事中にあった【「森」が「木々」に見える】、というたとえは絶妙。
 そのかわり、個々の「木々」に対する情報認識能力は普通の人間より優秀で、たとえば「絵の中に隠されたある図形」を見つけるパズルなんかはパズルにもならないそうだ。
 自閉症って、その語感から「人見知り」とかと同義語として使われていた感があるけど、「他人とのコミュニケーションができない」のは、あくまでもその症状の結果だったのね。とりあえず、自分は自閉症ではなかったらしいと分かっただけでも収穫。

 帰宅後、パンツ追いはぎ事件の歌を作る。

 西武 vs ダイエー戦、フェルナンデスのサヨナラ2ランで西武の勝ち。珍しくお立ち台に出てきたフェルナンデス、ヒーローインタビューで「先日亡くなったお兄さんにいいプレゼントができましたね」と聞かれ、通訳が「brother」と言ったとたん顔を曇らせ、「...Yes...」と声をしぼり出すように答えるのがやっと。かわいそーなことをするなインタビュアー!

【今日の意味ねぇロッテ論】

 ロッテファンがきちがいなのか、きちがいがロッテファンになるのか。
 少なくとも、1970年代までのロッテ黄金時代を知らず、川崎とも千葉とも関係ないのにロッテファンをやってる奴ってのは、まちがいなくきちがいである。って俺か。

【今日のディベートテーマ】

 ……「スペル星人」に、著作権は発生するのか?
8月24日(木)
 巨人戦の視聴率が落ちているらしい。もはや、アンチ巨人ファンも呆れて観なくなったようだ。
 『ポケモン』、エレブーズファンのナナコちゃんが再登場。あいかわらずブチキレててよろしい。しかし、阪●ファンの持ちポケモンが「ベイ、ベイ」と鳴くのはまずかろう。「ジャイ、ジャイ」よりはいいけど。
 パンツ追いはぎ事件の歌をまた3曲作る。
8月25日(金)
 朝、「アンディ・フグ急性白血病で急逝」の報。享年35歳。この若さで病に倒れるとは、武人としてさぞ無念だろう。
 美しすぎるカリスマは、老残の憂を味わうことなく地上を去るさだめでもあるんだろうか。全盛期に突如地上を去った武人といえば、力道山もそうだったっけ。今後のフグの「過剰な伝説化」が楽しみである。(←おい)
 荻窪に行き、北口のブックオフへ。オウムの『滅亡の日』と『マハーヤーナ・スートラ』(こっちはなんとオウム広島支部の蔵書印入り)、菊池としをの描く「大阿鼻叫喚地獄で火あぶりにされる某出版社記者」がイカしたな『マンガで見る幸福の科学【天国の門】』、あのサンクチュアリ出版が出したのりやすの自伝、千昌夫『大金持ちになる本』(ちなみに1984年刊)などなど、収獲多数。
 19時半、南口のインドカレー店「ナタラジ」。やっぱしパニール・マカンワラは絶品。  帰宅後、パンツ追いはぎ事件の歌をまた2曲作る。
8月26日(土)
 10時起床。2時間かけてダラダラとブランチを食らう。12時過ぎから手帳を片手に当・うらみ日記の更新に入るが、どうにもやる気が起きず、13時半ごろ寝てしまう。16時また起きてパンとブルーベリージュース。

 きのう買った「BRUTUS」の「アニメ特集号」を読む。序文に曰く
> あ、勘違いしないでくださいね。誰もアニメがおしゃれだとか文化だと
> かなんて言ってませんから。ただ純粋に、世界はアニメを見ています。
 そんなにイヤなら特集すんなよ。
 ただし、後ろのほうに載っていた「20万人が選ぶ日本のアニメ・ベスト100」の、各アニメの説明文はよくできていた。特に、後半のマイナーなアニメの説明がツボつきまくり。97位『ブラック・ジャック』の「なぜかアニメより実写メディアに好まれ、宍戸錠、加山雄三、本木雅弘らによって繰り返し……」には、もう親指立てまくり。はたしてこの世にロマンはあるかー。いちおうその手の優秀なライターも雇っているようだな。

 関係ないけど、「オリーブ」も「マンガ特集」を組んだ1年半後に休刊してるんだよな。
 いや、ほんとに関係ないけど。

 「世界ふしぎ発見」。西暦535年に火山(おそらくインドネシアのクラカトア山)の大爆発があり、気候変動によりローマやテオティワカンはじめ古代諸文明が大ダメージを受け、古代と中世を分けるキッカケとなった、という説の紹介。最初は毎度おなじみのハンコック系トンデモ本の宣伝番組かなと思ったが、これは非常に面白い。文系・理系と分かれているものの、「歴史学」と「地学」は非常に親和性の高い学問領域であるなぁと改めて実感。

【今日のながいけん】

 「スーパー民族シリーズ」って、もしかして「東映スーパー戦隊シリーズ」のモジリ?
8月27日(日)
 今日はコミティアなので6時半起き。テレビ朝日をつけてみると「セーラームーン」の再放送。まこちゃん初登場の回でラッキー。萌え〜。それにしても変なキャラだよな木野まこと。実はヤンキーマンガによくいる「怪力でガタイもデカいが実は乙女趣味な番長」を女の子に移し変えただけと言えばそれまでだが。てゆうか第一作のセーラーチームってただの変人集団じゃん。キャラ立ってると言えば立ってるけど。
 出発前につい「タイムレンジャー」まで見てしまう。「エリートの血統を嫌がるおぼっちゃま vs そんなおぼっちゃまにムカつくびんぼっちゃまの抗争」とは、小さいおともだちはついて来ているんだろうか。
 羽田行きのモノレールで新田五郎氏とばったり。美少女恋愛ゲーのごとき遭遇率である。
 【WAIWAIスタジオ】さんに『第拾伍號』15部委託。夏コミ3日めに創作系を回れなかった怨念を晴らすべく買い漁る。滝季山先生とクルスク話、よしりん話を中心に長々と。【人生】が「売れたい教」を復活させたので大喜びで継続入信。俺のホーリーペンネーム「クラークラクラ」も凍結解除だ。そのほか、飛沢先生にご挨拶したり。
 さすがにコミティアは作品のレベルが高い。コピー誌でも『大宗教学』並みに丁寧に製本してあるものがいっぱい。そして、描き手も志の高い人ばかりで、場の「空気」があきらかに他のイベントとは違う。近年「エロが増えてきた」とは言うが、そのエロ同人も、【心臓速報】や【みるつ茶屋】のように「ただのエロマンガ」では片付けられない作品を連発するサークルばかりである。やっぱり何か違う。
 コミケは熱気にアテられ精気を使い果たす。シティはあまりのとほほさに気力が失せる。だが、コミティアは来ると「やる気」をもらえる希有なイベントである。売れないけどな(涙)。ちなみに今日は6冊。とほ〜。
 児玉氏の車で、新田氏&吉田等氏、【舶来屋】の田崎氏とデニーズで会食ののち帰宅。途中まで新田氏と。帰宅後コーラスの練習へ。元気やな。
8月28日(月)
 明け方、こっぱずかしい夢を見る(と言ってもギップルが過呼吸起こす程度だが)。きのうコミティアでラブラブマンガを立ち読みしすぎたせいか。
 現実にこんなことを言ってもらえたら、すごくシアワセなんだけどな。
 (↑注:ほんとにそんな大したセリフではない。)
 しかし、なんでコミティアってあんなにラブコメ本が多いんだろ。ギャグが売れないのもそのせいかにゃー。

 なんで週刊ポストにはパンツ追いはぎ事件の記事が載ってないんだろう。
 週刊現代は大喜びで載せてたのに。
 あ、でもフライデーには載ってなかったぞ。なぜ?
8月29日(火)
【今日の「路上のルール」】

 帰りの急行電車で、近くに立ってたネクタイ姿のあんちゃん(と言っても年齢不祥、20〜35歳ぐらいかな)がにわかにぶっ倒れる。周囲に乗り合わせていたおっちゃんおばちゃん達は大あわて。すぐに目の前の席が開けられ、顔面蒼白なあんちゃんはよっこらせと座らされた。……とまぁここまでなら、時たま見られる通勤電車の一コマなんだが、ここからがお立ち会い。
 座席に座り込んだあんちゃんに、50歳ぐらいのおっちゃんが「大丈夫?」「どこの駅まで行くの?」と何度も聞くのだが、あんちゃんは目を閉じ、腕組み足も組んだまま、ピクリとも反応しやしない。そこまで意識が混濁しているのかな、こいつは状況クリティカル、と最初は思ったんだが、観察しているとどうも様子が変。いわゆるタヌキ寝入りに近い状態のようだ。
 そんなこんなで急行は上石神井駅に停車。そばのおっちゃんおばちゃん達は窓をどんどん叩いて駅員さんを呼ぶ。車両に入ってきた駅員さん、あんちゃんを揺すってみる。「大丈夫ですか?」あんちゃん無言。とりあえずここで降ろそうと駅員さん達があんちゃんを担ぎ上げようとすると、あんちゃん逆らうんだ。そしてついに目を開けたあんちゃんの口から出た言葉が「うっせーなー!」。凍り付く車両。
 あんちゃん、駅員さんが降ろそうとした荷物も乱暴にひったくり、「余計なお世話だ」みたいな悪態をぶつぶつつぶやき続ける。さっきからあんちゃんを介抱していたおっちゃんの顔がひきつる。駅員さんも半ばキレて、「そういう言い方はないでしょう、倒れればみんな心配するんだから」とか言ったが、あんちゃんは倒れた覚えなどないと言い張る。ぎんと見開かれたあんちゃんの目は、ワセリンでも塗りつけたかのように不自然にうるみ、かなり狂気が漂っていた。これ以上発車を遅らせるわけにもいかず、駅員さんは不本意そうに退散。ヤバいあんちゃんと凍り付いた我々乗客を乗せたまま、電車は引き続き西へと走り出す。そのままあんちゃんはひたすらタヌキ寝入りを続け、花小金井でひょいと下りていった。その後ろ姿を、我々がいろんな思いで見つめていた事など知るよしもなかったろう。

 ……こないだの、中洲から救助されてレスキューに悪態ついてたバカヤンキーを連想した貴方は正しい。
 奴らもそうだが、こういう人種には、「困った状況に陥って他人に助けられる」というシチュエーションがとてつもなくみっともなく恥ずかしい事として認識されるらしい。それで、周囲の注目を浴びれば浴びるほど頭に血が昇り、「誰が助けてくれなんて言った」と理不尽にあたり散らす。過剰な自意識と情けないまでの幼児性のなせるワザである。極めて悪い意味で「少年の心を忘れていない」連中とも言える(笑)。こういう手合いを見ると、「人は自分の弱さを認めてこそ強くなれる」という逆説的な言葉の意味が、なんとなく分かるような気がする。
 しかし。ネクタイしてたってぇ事はリーマンなんだろうが、どんな会社でどんな仕事してるのか、非常に興味あるぞ。てゆうか、そんなんでよく社会生活できてるな君。
8月30日(水)
 たかがメールひとつ受け取っただけでシアワセ〜になる、そんな我が身の単純さにほとほと呆れ果てる。

 今夜の西武球場はラッパ・鳴り物禁止デー。そのおかげか知らんが、はたしてライオンズボロ勝ち。明日からこれがジンクスとなるか?

 クルスクの替え歌作成。このためにアーカイブから金沢明子往年の名曲「イエローサブマリン音頭」のテープを探し出す。10年以上前の、大瀧詠一がやってたトニー谷追悼番組だったかな。いっしょに片岡鶴太郎の「スリラー音頭」「ビートイット音頭」も入ってた。「お宝」じゃないけど、過去は消せないもんだねぇ。
8月31日(木)【ここまでは2000.09.10更新】
 モリケン、秘書の買収がバレて議席喪失の危機。自●党を敵に回すと、こういう報復があるんだね。ああおそろしい。

 東芝府中工場でエレベーター落下事故、中に乗っていた作業員1名死亡。よく一行知識で、「エレベーターはケーブルが切れても、下の空気が圧縮されてゴンドラの落下にブレーキがかかる」と言われていたが、あれってウソだったのか?

 先週買った、のりやすの自伝を読んで大笑い。とりあえず、ポメラニアンの名前に「龍馬」はねぇだろのりやす。「龍馬」って時点でもうダメなのに、ポメラニアンにつけるか。犬も迷惑。面白いので金成先生に送りつける。

 週刊文春・週刊新潮にパンツ追いはぎ記事。
 文春には幸福の科学からのコメントが載っていた。
> 「無罪推定が働く段階であり、揣摩臆測による一連の報道被害を憂慮しています」
 ……やっぱり「トカゲのしっぽ切り」策から「マスコミの不当報道」策へシフトか。死海文書のシナリオ通り(死語)。
 でも、この戦略転換は大失敗だね。だって、「無罪かもしれないって言うならなんで懲戒解雇したの?」というツッコミをまぬがれ得ない。あんのじょう文春の記事も
> しかし、梶ヶ谷は『無罪推定が働く』はずの逮捕の段階で教団職員を解雇されている。
と、簡潔かつキツく締めくくられている。
 解雇したってことは、梶ヶ谷容疑者がパンツ盗んだ事実を、いったんは幸福の科学側も認めたんでしょ? まぁ、イメージダウンを怖れて、逮捕の段階で容疑者を早々と懲戒解雇、同居していた出家信者たちも全員引っ越し、と。ここまではいい。で、落ち着いてみると、今度は逆に「悪人を救済してこその神理じゃないのか! 幸福の科学の教えは『やっかい者』を切り捨てて事足れりとする、その程度の教えなのか!」とツッコまれる可能性に思い至った。そこであわてて「けーっーぱーくーだー♪」に方針転換しちゃったんだろうね。しかしこれはマズかった。かえって逆効果である。揺るがぬ「神理」を奉ずるはずの教団指導部が、そんな一貫性のない態度でどうするね。
 「トカゲのしっぽ切り」をしたならしたで、一貫してその態度を崩さないほうが、信者へのシメシという点でもよかったのに。また、「マスコミの不当報道」を主張するなら、逮捕直後から一貫してそう主張しなきゃキキメはない。それとも、「我々もマスコミの報道を鵜呑みにして無実の職員を解雇してしまった『被害者』でござい」と論を展開するかな? それでついて来てくれるのは信者だけだろうけど。
 よく日本では「当局の対応のニブさ」が問題にされるが、たいした状況判断力もないくせにあまり拙速にすぎるのも、こういうボロを出す結果となる。こないだの埼玉県保健局のO-157騒動もそうだしね。県庁食堂のハム料理は案外好評らしいけど。
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