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| 9月1日(金) | |||
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キオスクで一番売れている週刊誌が「週刊アスキー」だって、本当かTBS!? リバーシブル表紙だった頃の体たらくしか記憶にないもんで、にわかには信じられない。 2000円札が余りまくっているらしい。7月の実戦投入当初こそ物珍しさから両替が相次いだが、なんだかんだでまだ1億5000万枚ほどしか流通してないんだと。そりゃそうだろう、自販機でも使えない、ATMにも対応してない、バスの運賃も払えない、じゃみんなに嫌がられて当然。デザインのヘンチクリンさに関しては何度も言っているから蒸し返さないが、デザイン以前の問題が大きすぎる。 だいたい。自販機もATMも対応してないうちに新紙幣を流通させるとは、かなり異常な事態だぞ。500円玉みたいに「ニセ物が出回って仕方なく急きょ新型発行」ってぇなら話もわかるが。とにかく「沖縄サミットまでに発行して各国首脳に配る」ために作った、しょせんは記念紙幣だもんな。政府は「記念紙幣じゃない」と言い張ってるけど、対応型の機械が出回る頃には廃止されるんじゃないか? コレクターズアイテムになる可能性なきにしもあらず。 パンツおいはぎ君のことだが。 思うに彼のごとき変態、もし信仰心がなかったら、絶対「本番」までやっていたはず。 己の業を断ち切るべくORに帰依し、その信仰心篤いゆえに、パンツ追いはぎだけでブレーキかけられたんだと思う。 「ORなんか信じてるから、あそこまで屈折したんだ」 「ORを信じているのに、なぜあんな事件を起こしたんだ」 じゃなくて、 「ORを信じてたからこそ、あの程度で済んだ」 と思う。そのへんの御利益は、認めてあげてもいいかもしれない。 なんたってあいつらの教義では、人間は死んだらその一生を「再現フィルム」にされて、霊人が大勢つめかける中、巨大スクリーンで上映されてしまうのである。で、悪いことをしてきた奴は、いたたまれなくなって自動的に地獄に落ちるんだと。そんなこと刷り込まれたら、「レイプじゃアウトだけど、実害のないパンツ強奪ぐらいなら霊人的にもオッケーだろう」、と打算を働かせるのは当然であろう。 てゆうか、おちおち実の奥さんとのエッチすらできませんぜ。ああおそろしい教義。 高田馬場のイタリア料理店「文流」で同僚の送別会。帰って、地元のブックオフ型古書店へふらりと。ここは古書に価値を見い出さないブックオフと違って、少々汚めの本も置いてあるのがいい。日本工業新聞社の出したア●ウェイヨイショ本(こういう、そこそこ定評のある新聞社や出版社からこの手の本を出されるのが一番タチ悪い)、ニフティ名誉毀損裁判本、南原企画の『怪情報』2巻、岡田有希子の遺作集『愛をください』など、そこそこ大漁。気がついたら深夜0時半。ダメにんげん〜。 | |||
| 9月2日(土) | |||
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先週の「デジモン02」をビデオで。全編これもだえ笑い(←わかる人はわかってくれよう、この動詞表現)ながら観る。あっさり改心するんじゃねえよ賢ちゃん。これから東映戦隊もの名物・「一歩引いた最強戦士」になっちまいそう。まぁ、ゲームの「タッグテイマーズ」のもう一方の主人公が賢ちゃん&イモムシだし、予定通りの展開と言えば展開だが。もうあの女王様ぶりは見られないんじゃろかー。ワームモンぷりてぃすぎ。 「ブロードキャスター」で、福留が「民間企業のトップが頭を下げるところは見飽きましたね」と。そうだね、TBSの社長も頭下げたしね、オウムビデオで。お前ら大上段からえらそうに報道できた立場か、どあほーめ。 韓国で服役していたスパイ60名余が北朝鮮に送還された。中には、日本人拉致に関わったとの証言のあるスパイもいて、拉致られた家族や関係者、日本の捜査当局は強く送還に反対していたんだが、聞き入れられなかったようだ。 やっぱし韓国にとっちゃ、日本人が何百人拉致されようが知ったこっちゃないわけで。北朝鮮と日本をハカリにかけりゃ、そりゃ同胞が優先だろう。 夏コミ日記、3日めをまとめるのに手こずる。1,2日めをアップしただけで力尽きる。 【今日の意味ねぇ提言】 「スタンガンは女性しか買っちゃダメ法」って法案はどうだろう。 | |||
| 9月3日(日) | |||
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めちゃめちゃ眠くて、教会から帰ってすぐ寝る。 18時半起きて合唱の練習行って、帰ってメシ食って日記にとりかかる。やっぱり進まない。 かわりにバカ画像コーナーに「三国少年パプワくん」をアップ。現実逃避。 | |||
| 9月4日(月) | |||
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寝ぼけて、カードと定期入れを家に忘れてくる。こういう時にかぎって持ち合わせが少ない。今日からBIG BOX前の古本市が始まるのに、これは痛い。行き帰りの運賃と昼メシ代を引くと、使えるのは、えーと……。 と思ったら、先週金曜日、ベロンベロンになったところを最寄り駅まで送ってさしあげた先輩が、昼メシおごってくれるとのこと。助かった。情けは人のためならず(めずらしく本来の意味で)。 そんな人情パワーに助けられて行ってみた古本市、けっきょく1000円も使わなかったが。ただ、角川から出たのりやす本を300円でゲット。 帰ると、金成先生から『処女懐胎の秘密』と吉本の人生相談番組本『ココロは十八歳未満』が届いていた。今日は人情が身にしみる一日。 JASRACのHPを観る。FAQのページで「編曲」と「替え歌」が同列に論じられてるのに愕然とする。そうか、バッハのコラールも俺の「天●3兄妹」も同レベルなんだ。スゲェや。(ちょっと違う) | |||
| 9月5日(火) | |||
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きのう買ったのりやす本を読む。頁あたりの字数が中谷彰広級の少なさで、すぐに読めてしまう。 考えてみたら俺ものりやす同様「ラクガキ家」だけど、のりやすとは全く正反対の芸風だよな。のりやすの無責任なポジティブシンキング色紙がヒロポンだとしたら、『大宗教学』はサカったバカ犬にぶっかけるバケツの水ってとこか。【王様】タイプののりやすと【学者】タイプの俺((C)岡田斗司夫『人生テスト』)じゃそりゃスタンド能力もてんで逆にならざるを得ないが。 たしかにのりやすは【王様】だね。「何かを作ること」よりも「目的に向かってオレ主導でたくさんのメンバーが動いてくれる現状」のほうに快感を見い出してるフシがあり、スランプの時は【職人】らしく「あるべき生き方」にこだわり、イケイケの今は【軍人】らしく色紙の売り上げとかイベントの動員数をやたら気にする。そして失敗しても【学者】のようにその原因を冷静に分析しようとせずただ闇雲に突っ走る。マルチ業界などによくいるこの手の人種というのは、つくづく、【学者】としては一番の埒外に位置する連中である。 とまれ、映画の完成が待たれる。さぞムダ金ばかり浪費したタルいバカ映画になるであろうから。 帰宅し、テレビをつけてみたがロッテ戦中止。なぜ地上波で中継のある日は雨が降るんだ。 無念なのでコミケ日記(3日め)書き上げる。 | |||
| 9月6日(水) | |||
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朝、早稲田のファミリーマート(元ハト屋敷の隣)に入ったら、有線で熊谷幸子がかかっていたちなみに、「S.K.」所収の「月がきっと見ているから」だ。よか趣味ぞ。 「共和党のブッシュ大統領候補、失言」の報。なんでも演説のあとで、聴衆の中に自陣に批判的な記者がいるのを見つけて、側近に「メジャーリーグ級のクソッタレ(Major League Asshole)が来てやがる」と囁いたところ、なんとマイクのスイッチが切れてなかったため全聴衆に聴かれてしまったとのハイパードジぶり。 しかし、それに特に言い訳をしないあたりが、さすが大統領候補。日本の政治家だったら「いや、あれは断じてアスホールじゃない、聴衆の歓声に感激して『メジャーの試合のようなハッスルぶり(Major League Hustle)だ』と言ったんだ」とか苦しい言い訳を重ねて、より傷口を広げるところである。「三国人」とか「神の国」の人も、「ミスをごまかそうとして自滅」んじゃなくて「最小失点で抑える」テクニックを勉強したらどうかね。 今週の「深夜の馬鹿力」をテープで。「早押しクイズQQQのQのQのQ」の、答えが「コナミ」になるクイズが、予想通りすごいことになっている。例の「商標登録しまくり事件」が、よほどリスナーの逆鱗に触れたとみえて、ほとんどのクイズがそれを揶揄したネタに。伊集院も「イヤイヤ読んでますよ」てな様子を装いながら、「『ハガキ職人』ってのも申請してるんですよー」とか情報提供してリスナーの怒りの炎に油を注ぐ注ぐ。伊集院の勇気に乾杯。 にしてもコナミも『ときメモ』訴訟、『遊☆戯☆王』イベント大失敗、プロ野球全選手の名称使用権取得に続いて今回の騒ぎ。オタクやガキや野球ファンなんぞいくら敵に回しても屁のカッパだとでも思っているんだろうか。政治家やマスコミなどの「権力者」、カタギの社会人やご家庭の奥さま方などの「サイレントマジョリティ」さえいじらなければ、その隙間に生きている少数民族などいくら踏みにじったって怖くないというわけか。 『ポケモン』を「38話事件」の大ダメージから救ったのはオタクとガキだった、という故事から、コナミは何も学んでいないようだね(もっとも任天堂自身も学んではいなかったが)。 | |||
| 9月7日(木) | |||
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「少年犯罪や猟奇犯罪は昔から多かった」、ということは何度も何度も書いてるような気がするからいちいち蒸し返さない。だが、犯罪件数はともかく、その動機が近年になって幼稚化してきたのは確実かもしれない。 先月一家6人を殺傷した15歳のガキしかり、こないだお隣の赤ちゃんを投げた34歳主婦しかり。後者の主婦なんぞ「17歳」の2倍も生きてて何やってんだか。 あれ? ポケモンのエンディングがピチューの歌に戻ってる。タケシの歌は教育上よくないのか!?(涙) ライオンズナイター聴いてたら、ロッテのサブロー、中嶋「1ヶ月1万円」ミチヨと入籍との報。サブの年俸で何十年生活できるだろうか。 | |||
| 9月8日(金) | |||
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「やじうまワイド」で、昨今の異物混入食品騒動の裏で暗躍する「異物混入ゴロ」の話をやっていた(今朝の東京新聞を参照)。異物の入った食品をメーカーに送ったら丁重なおわびと代品と見舞金が帰ってきた、という体験に味をしめた一部の消費者が、その後クレーマーと化す、というお話は、食品業界だけでなく製造業ならどこでもある話だ。それが、このたびの雪印食中毒事件のとばっちりを食った一連の「異物混入即マスコミ沙汰」ムーブメントのあおりで大ブレイク。チンピラ系の人からご家庭の主婦まで、クレーマーが急増中だという。 また、「食べ終わったラーメンの丼にゴキブリ入れて『こんなのに金払えるか!』とタダ食いして逃げる」系の古典的手法を使ったサギとか、クレームつけてきたはいいがその混入していた状況などを聞いても詳しいことは何も言わず「金よこせ」の一点張り、なおも聞くと逆ギレして電話を切る奴とかも増え、各メーカーのお客様係は大変らしい。こういうふざけた奴らが増えると、本当に異物混入があった時のメーカーの対応がその分ぞんざいになる。困るのは大多数の消費者である。 あと笑ったのが、「米に変な虫が入っていたぞ!」というクレームに、その虫を見せてもらったらコクゾウムシだったって事例。そりゃ混入してたんじゃなくて、単にわいて出たんだよ! さっさと食え! 今日出た「フライデー」読む。ロッテの選手がスキャンダル系のネタで写真週刊誌に載ってる……画期的だぞサブロー。 んで、待望のパンツおいはぎ君の記事も。満を持してといったところだろうか、「別れた元ヨメの談話」という大ネタを持ってきた。えげつないなぁ。記事も、講談社へのFAX攻撃のことをあげつらったり、かなり感情的になってるのが読み取れる。まぁ、双方感情的になってくれたほうが、ウォッチャーとしては嬉しいと言えば嬉しいんだが。 で、「幸福の科学」側のコメントは、「週刊現代」への「きさまに答えることはない!」と「週刊文春」への「報道被害を憂慮する」を折衷した形。でも、それに文春のように華麗なツッコミを返すでもなく、あっさり「意味不明なコメントが寄せられた」と片付けてしまうのはどうか。このセンスのなさが、「FRIDAY」と「週刊文春」の「格」の差かも知れない。とほほ。 市ヶ谷の私学会館で夕方から会議。二次会、ひさしぶりにバーボンをロックでいただく。去年の春、腹を壊して以来である。ああ〜んおいちいぃ〜っっ!!(←馬鹿) | |||
| 9月9日(土)【ここまでは2000.09.23更新】 | |||
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日本の海軍少佐(じゃなくて三等海佐って言うんですか)が、ロシアの武官に情報漏洩していたらしい。居酒屋で接触中に捕まっただの、情報料数十万円だの、事件の重大さのわりにはえらくタームが俗っぽいんですけど。まぁジェームス・ボンドやオースティン・パワーズみたいにやられても迷惑だが。実際のスパイ活動なんてこんなもんなのね。また統●協会(とそのシンパ代議士)がスパイ防止法云々とか騒ぐんだろうか。 「文芸春秋」だか「諸君」だかに、石原シンタロー親子が寄稿。 「ウチでは『教師に従うな、親に従え』と教育している」と言うが、えらい自信だな。 そもそも教育現場の荒廃は、1980年前後を境に、教師の「権威」が親やマスコミによって必要以上にはぎ取られていったことの帰結だろうに。 いや、俺自身も1970年代終盤から80年代初頭にかけて、教育の現場でたいがいな目に遭ってきたから(当時日記をつけていなくて本当によかった。もし現存して、それを今読み返したら、記憶がフラッシュバックしてとたんに発狂すると思う)、学校教育をむやみに弁護する気はさらさらない。そんなバイアスをかけて見ても、学校教育はイジメられすぎ、また、イジられすぎだと思うな。 親もマスコミも、てめぇにロクな指導力もないくせに、無責任に学校教育を攻撃してきた。やれ「個性を尊重しろ」だの「ゆとりを持たせろ」だの「競争はいけない」だの「でもいい学校に入れたい」だの、相矛盾する好き勝手なゴタクを押しつけてきた。それにバカ正直にいちいち応えてきた結果が、今のカリキュラムではないかな。運動会から徒競争を廃絶し、円周率を「だいたい3」にしてしまったのは、他でもない、我々一般大衆じゃないか。 マスコミは体罰事件や教師によるワイセツ事件をがんがん報道する。そのたびに、ブラウン管にはペコペコ謝るどっかの校長先生たちの映像が流れる。親も教師をおとしめる。そうなると、教師に対する子供の認識も「聖職」から「学習塾の講師」レベルにまで落ちて当然。悪さをしても殴ってこない、殴ったら殴ったで、パパママが怒鳴り込んでくればペコペコ謝る先生なんぞ、なにが怖いもんか。誰が言うことなんか聞きますか。 まぁ、敗戦直後の「スミ塗り」で、日本人全体に「教育への不信」が根づいたってのもあるけどな。あの時スミを塗らせた世代が教育の現場から引退し、かわりにスミを塗った世代が最前線での主導権を握ったのが、やっぱり1980年前後というあたりに、問題を解くカギの一つが隠されているやもしれんが、めんどくさいので今回はツッコまない。 それで、教師の「権威」をおとしめ、その「権威」を纂奪した親やマスコミが、かわりに子供たちを立派に教育してくれるってんなら何も問題はない。でも現状はどうよ。ん? 石原がどういう自信満々な教育を子供に施してきたのかは知らんし別に知りたくもない。が、かりにも東京都の教育問題にも関心を持つべき、現役都知事の寄稿する文章として、「教師に従うな、親に従え」とはいかがなものか。「三国人」やら「ああいう人たちに人格ってあるの」やら、本人は自分の発言を「確信犯的暴言」と認識し、その自覚をもって免罪符としているフシがある。しかし、「確信犯」ってのは、「ある目的に向けて世論なり局面なりを誘導するためにあえて行使する手段」につけられる枕詞だと思う。石原の「目的」とは何か。どうも一連の暴言は、「事態をある方向にまとめる」ためではなく、単に「事態をよけい引っ掻き回す」ために喋ってるような気がするんだが。混乱をまき起こすことが「目的」か。ブレインストーミングならともかく、行政トップの「目的」として、それでいいのか? 夕方、父親の出版記念会。「自費出版で出版記念会すんなよ(ぼそ)」、と同人者としてはつい思ってしまうんだが、本人じゃなくてお仲間が開いてくれちゃったものでは仕方ない。会場は所沢駅西口から少し歩いた、イチゲンさんはまず迷い込みっこないような裏通りにある、所沢には似合わぬいかにも隠れ家風のお店。 カクテル主体の店だとのことで、ビール2杯のあとは知人としめし合わせ、ブランデーアレクサンダー、ピニャコラーダ、ピンクレディー、等々と脈絡もなく頼む。こういうコジャレた店には滅多に来る機会はないので、こういう時にあまり大衆酒場で飲めない酒を味見しておこうというシケた目論見である。シェーカーものが少し水っぽいんじゃないかと思ったが、ここの常連客の好みなのかもしれぬ。で、あんのじょう常連さんがゾロゾロやってくる時間帯にかかったところでお開き。久々にカクテルのチャンポンなんかやったため酒量が計算できず、そこそこ酔ってしまう。さすがに学生時代みたいに自転車で電柱に激突するほど呑んじゃいないが。 | |||
| 9月10日(日) | |||
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2週間ぶりに「タイムレンジャー」。ああっ、びんぼっちゃま直人が、ついに東映戦隊もの名物・「一歩引いた最強戦士」に! 下部構造のルサンチマンを達也にぶつけまくる直人のオトナ気なさがイカす。ガチンコ勝負で変身しちゃったとこまでは許すが、飛び道具出すのは武道家としていかがなものか>直人。しかし達也と直人、これはこれですげぇオイシイカップルになりそうだ。「レッド×ファイヤー」「ファイヤー×レッド」どちらもイケるっス。この先、なぜかアヤセと直人が反目し合うエピソードでも挿入されれば、より妄想に深みが増すぞ。ゴーゴー東映! もうすぐ職場の慰安旅行。行き先はソウル。 ソウル行きまでにコリア語をマスターしよう、とまでは言わんが、せめてハングルの構造ぐらい理解しておかねば。未知の言語うずまく環境に放り出された時、「てんで理解不能」と「時間かければなんとか読める」では、精神的余裕がかなり違う(【学者】タイプだなぁ)。と思ってたら、教会の帰りに寄った古書店で、たまたま高信太郎『まんがハングル入門』(光文社カッパ・ビジネス、1995年)を見つける。 コーシンと言えば、先日、ハングルがらみの事件があったのが記憶に新しい。何かのパンフレットにコリア語を解説したマンガを描いたんだが、その中で「『アンニョンハセヨ』は日常いつでも使えるあいさつです」って教える4コママンガで、オチに強盗が「アンニョンハセヨー」と言って包丁つきつけてくるギャグを描き、それが石原「三国人」発言の折りも折り、「差別表現だ」と騒がれ回収の憂き目に遭ったんだよな。なるほど、そういうお仕事が来たのも、本書のような著書があったかららしい。 で、読んでみた。コーシン自身が講師役、奥さんと娘が生徒役で登場し(終始「親父の道楽につき合わされている」というスタンスなのが面白い)、子音、母音、表記法、コリア語のあいさつ、初歩の文法、旅行で使える言葉の順に教授して行くんだが、コーシン独自の実用一点ばりのハングル教授法が実に懇切丁寧かつ巧妙でわかりやすい。子音記号と母音記号の組み合わせで1文字1音節を形成するハングルのシステム、各記号の読み方(読み合わせ方)が、コーシンのシンプルなマンガにあわせてスカスカ頭に入ってくる。 ハングルは李氏朝鮮の4代め・世宗(セジョン)王が「教育のない女・子供でも簡単にわかる文字体系を作れ」と学者たちに命じ、10年の歳月をかけて構築されたきわめて人工的・システマティックな表音文字で、コーシンによると、世宗王も「これなら利口で半日、バカでも10日あればマスターできる」と豪語したそうだ。コリアンの識字率の高さ(100%近いときく)はハングルの賜物と言ってもいいだろう。 とにかく実用第一の本で、日本人には理解しにくい、発音や表記の瑣末なルールに関しては一貫して「丸暗記」で片付けてしまう。たとえば、コーシンの娘が「『アンニョンハシムニカ』はハングルでは『アン・ニョン・ハ・シプ・ニ・カ』と書くのになぜ『シプ』じゃなくて『シム』と発音するのか」、といった瑣末な疑問をぶつけるところで、コーシンは 「とにかくそうなってるの!これも丸暗記だ!」 と片付ける。これがふつうの参考書だったらカチンと来るところだが、狂言回しにコーシン親子を使っているため、押しつけにもワンクッション置かれて、はーそういうもんですかとつい素直に聞いてしまう。 一からハングルを覚えてみたい、という人がいたら、まず最初のとっかかりとして是非勧めたい。 俺がハングル習得できたかどうかは、また別の問題として。 やまちゃん(山寺宏一)は「慎吾ママのおはロック」をあまり快く思っていないらしい(笑)。 いや、もちろんハッキリ「ウゼエ」とは言ってないよ。けど、昼のTBSラジオの音楽番組で、「慎吾ママ」に言及した時の雰囲気がね。「僕、あのビデオに出てないんですよ」とか、「正確には『おはー』じゃなくて『おーはー』なんだけどなー」とか。 たしかに、ビデオクリップにやまちゃん、レイモンドはじめ本家「おはスタ」メンバーが全然出て来ないってのは、俺も仁義に欠ける行為だと思う。しかも、ピンポイントネットの「おはスタ」に比べて、奴らは全国ネット。いずれ知名度をカサに着て、「元祖」に対し「本家おはー」を僭称し出すおそれ大あり。 将来、「おはスタ」派の小学生と「慎吾ママ」派のティーンエイジャー〜20代女性との世代間抗争が起きたら面白いんだけど。そしたら俺は「元祖」につく。 コナミみたいに「おーはー」&「おはー」を商標登録しちゃえばいいのに>テレ東。 なんとなく『カードキャプターさくら』観る。 ……本編開始1分でテレビを消す。 俺の中のギップルちゃんを殺す気かっ、NHKーッ!! 死にそうになったので、日記更新。 弟の飼い猫、今日で1歳。別になにもやらんが。 | |||
| 9月11日(月) | |||
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なんだかんだ言って、毎朝観てしまう「やじうまワイド」。コメンテーターには何も期待していないが、とりあえず各新聞のオイシイ所だけかいつまんで紹介してくれるのが便利で、重宝してマス。 今朝笑ったのが、きのうの東京新聞の記事。教科書検定に、モロ自由主義史観な歴史教科書が出てきちゃって、検定委員会も「これはこれでどうしたものか」と苦慮しているとのこと。内容はもちろんのこと、それに検定委員会がどんなツッコミ(検定意見)を入れてくるか、極めて興味深い。 クダンの教科書メーカー名は伏せられていたが、まぁ十中八九アソコだろう。しょうがねぇなぁ。 ヨソの国の教科書に政府レベルでケチつけてくる中国や韓国が巨大なお世話野郎なのか。 欧米の「原爆は正義だった」って教科書を何も言わず放置している日本が腰抜けなのか。 「立場の数だけ歴史がある」という論を採ってしまうと、「じゃあ教科書で歴史を教える意味はないじゃないか」ということになる。やはり「歴史理解=歴史への価値判断」はひとまず置いて、「歴史事実」に関する最低限のコンセンサスを教えるのが「歴史の授業」(「歴史教育」とは微妙に違う)の役目だろう。その点で、「原爆投下」の事実を教えるところまでが「歴史教科書」の役目であり、原爆投下に是非を下すのは、また別の授業の役目だと思う。 「歴史理解」までも小中学校の「歴史」の授業に組み入れちまったら、3年かけたってカリキュラムは消化できないぜ。いっそ、「歴史事実」と「歴史理解」は切り離すべきだと俺は思う。どうせ受験に必要なのは「歴史事実」のほうだけだし。「意欲に(1492年)燃えるコロンブス」という年号丸暗記法のどこに、イスパニアの覇権主義、白人による有色人種からの纂奪という「歴史理解」が介在する? 「コロンブスが1492年に西インド諸島に到達しました」という事実だけを覚えれば事足りるじゃないか。「1910年日本が朝鮮を併合しました」で事足りるじゃないか。それ以上のことは、入試問題を作る学校側も要求してないんだから。 その点で、「15年戦争」を「進出」と書くか「侵略」と書くかという日亜間の争いも、「歴史理解」のぶつかり合いであって、本来、教科書には「進出」とも「侵略」とも書いてはいけないと思う。 だから、教科書に「15年戦争」を載せる場合、「15年戦争」という事実のみを示すニュートラルな表現として、たとえば、「日本のアジア派兵」とでも言ったらどうか。「アジア進出」でも「アジア侵略」でもなく。それを「八紘一宇を成就するための義戦」と見るか「幼稚な拡張主義に基づいた侵略行為」と見るか。それは受験用の「歴史事実丸暗記の時間」に教えることではなく、別のコマをとって教えるべきである。 「義戦」にしろ「侵略行為」にしろ、どっちにしても、一方の歴史認識のみを丸暗記されたまま社会に出られてはたまらん。そういう手合いが、後になってもう一方の歴史認識を突きつけられた時に「ひえーっそうだったのかーだまされてたー」とショックを受け、180度方向転換してしまうのである。小林よしりんのように。大人になってからかかるハシカは重いぞ。 もちろんそういう意味で、「自虐一辺倒」の教科書がマズいのと同様に、「日本よい国神の国」な教科書もそれに輪をかけてデンジャラスである。これは口をすっぱくして言っておく。 クダンの教科書、まだ詳しい中身は知らないんだが(錦糸町の教科書資料館にでも行けば閲覧できるかな?)、「歴史理解」はともかく、従軍慰安婦や南京大虐殺などの「歴史事実」すら曲げようとする連中の作る教科書ということで、非常に興味が持たれる。「歴史事実」まで曲げちまったら、それはもうすでに「歴史教科書」ではない。ただの電波文書である。そのデッドラインだけは、ぜひとも守ってもらいたい。少しでも理性が残っているのなら。 そう言えば、もうすぐシドニー五輪のはずだが、全然盛り上がってる様子がないネ。 女子バレーが予選落ち、ナベツネが読売の選手をナショナルチームに供出しない、時差がないから放映時間が昼間に集中して視聴率が取れない、など、盛り下がる要素はいくらでも思い当たるが。 まぁ、あまり本番前に大騒ぎすると、選手に余計なプレッシャーをかけちまうし、このくらいのほうが選手にとってはノビノビできて、案外いい成績をおさめられるやも知れぬ。よい傾向である。 いや、本当は盛り上がってるんだけど、単に俺が、あんましバラエティ番組観てないのと、その読売しか新聞とってないせいで、盛り上がりに気づいてないだけか? 夕刊で、関根正雄の訃報を読む。やっぱり、年末のあれ(1999年12月5日の日記参照)が最晩年の姿となった。「師の師といえば師も同然」(by.キグナス氷河(アニメ版))ということで、この場を借りて心より哀悼の意を表する。 あと何十年かしたら、俺の恩師たちもどんどん……と思うとすごくイヤだ。今までも、高校の時ちょっと目をかけてくれてた音楽の先生(母校や付属大学のハンドベル部を世界レベルにまで育てた優秀な先生)が卒業後急死したり、大学の学長が卒業間際に死んじゃったりした。すごくイヤだった。若くてもじーさんばーさんでも、やっぱ、知ってる人がしぬのはイヤである。あんまり死ぬな。その前に俺がしぬかもしんないけどな。 ふと気がついたら、旅行出発、明明後日じゃん。まずい、なんにも用意してないよ。旅券はどこに埋まってるかな。発掘発掘。 | |||
| 9月12日(火) | |||
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台風14号……なんか、半島直撃しそうなんですけど……。 晴れろとまでは言わん。せめてひと足、両親の生まれた地を踏みたいものだが。 しかし、14号に完全に巻き込まれ、吸収されちゃった15号の立場っていったい。天気図とひまわりの映像見て涙。 天気を気にしていてもせんないので、旅支度。旅券を掘り出す。 リゾコミ以来の起用となるマリーンズ遠征バッグに荷物を積める……と言っても替えの服ぐらいしかないが。カジノに行く予定もないのでイブニングドレスやタキシードはいらんだろうし。当然、空き容量はお土産の収納に充てられる。林家こん平言うところの「なお、私のカバンには若干の余裕がございますので」状態だな。『二丁拳銃小僧』グッズがあったら買いまくる予定。 名古屋水没。滝季山さんや弓矢さんは無事だろうか。 【今日のたわごと】 第二次世界大戦架空戦記。 もし日本が対米戦と同じ頃に対ソ戦を仕掛けていれば、ドイツはスターリンを倒せた。 もちろん、「日本が勝てた」なんて寝言は言わん。日本の脆弱な陸軍装甲兵器や野砲では、T-34/76の前にはひとたまりもなかっただろう。 だから、国境線の長い満州を早々に引き揚げ、旅順半島と朝鮮半島のつけ根あたりに防衛ラインを敷いてソ連の機甲部隊を引き付け食い止め、とにかく防戦につとめる。 スターリンも西のドイツと東の日本と、手駒を二方向(それも広大なソビエトの端と端)に振り分けざるを得なくなる。 さすれば、さしものソ連もドイツに押し切られたであろう。 ……それでこそ「同盟」ってもんじゃないのか。 まぁどっちみちドイツは西部戦線で米英連合軍に倒されるけどな。 重要なのは枢軸国の勝ち負けではない。 この時にスターリンを潰しておけば、後々の憂いはかなり解消された、ということだ。 ベルリンも朝鮮半島も分断されなかった。ソ連国内をスターリニズムの嵐が吹き荒れることもなかった(ヒトラーとスターリン、最終的にはどっちがより多くのソ連国民を殺しただろうか)。中共と国民党の覇権争いにも影響が出て、中華人民共和国は現在のような形にはならず、文化大革命や大躍進の悲劇も起きなかったかもしれない。ひいては極端な話、冷戦もこれほど深刻なものにはならなかっただろう。 「15年戦争」が正義の戦いだった、と言いたいのなら、このくらい世界平和に貢献してから言ってほしいもんである。 | |||
| 9月13日(水) | |||
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台風14号、よりスピードダウン。じんわり半島を雨びたしにする構えか。くそう。 携帯用の薬買って、現金も下ろしておく。成田エクスプレスの切符も買おうと思ったら、予約いっぱいで立ち席のみ。 彩の国古本市が始まっていたので、所沢で飛び降りる。旅行前夜に、バカか俺は。サブヨメこと中嶋美智代の情報公開写真集を多数見つけるが、サブローの男心を考慮するに、どうもコレクションするのに逡巡する。ああ、人として最低の神様、お許し下さい。しもべはそこまで最低にはなれません。 20時03分所沢発の電車で帰宅。あときっかり12時間後には新宿で成田エクスプレスに乗らなきゃならんのに。睡眠とれるのか? スポーツ選手かスーパーモデル並みの睡眠を必要とする俺に、1日24時間しかない地球は生きづらい。もっと自転周期の長い星に行きたいよメーテル。 | |||
| 9月14日(木)【ここまでは2000.09.30更新】 | |||
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【ソウル旅行一日めの巻】 0530起床。朝食食べず、メールを開けてボードに書き込みして0610出発。 新宿でバウムクーヘン1個をかじり、「おーいお茶」の小ボトルを持って0803発の成田エクスプレス9号に。立ち席切符しか取れなかったのは昨日書いた通りだが、これがまぁ快適のなんのって。約90分間立ちっぱなしなのはともかく、それに加え、窓が縦長で景色に目がついていかないわ、照明は暗いわで、徐々に頭が痛くなってくる。これで正規の特急券と400円しか違わないってのは絶対何かまちがってる。 空港第二ビル駅到着。成田はほぼ15年ぶりだが、以前の面影は全くなし。職場の一行と合流。出国審査・税関を終え、シャトルでサテライトへ。さすがに腹がへったので、ロビーでサンドイッチ買って遅い朝食。 1141、JAS251便フライト。台風の影響は特にないようだ。機内で昼食。寿司とクロワッサンサンドというすごい取り合わせ。テーブルが斜めになってて食べづらい。機内放送をつけるもオタ・子供向けコンテンツがなくて不満。白ワインの小びんをこくこく飲む。気圧が低いせいか妙にアルコールが回る。 1330頃金浦(キムポ)空港到着。税関を出て、両替所で福沢諭吉1枚を10万1500ウォンに両替。いきなり金銭感覚が壊れそうになる。悪名高い500ウォン硬貨、感覚的に500円っぽく見えるけど、実は日本で言えば50円玉なんだよなぁ。偽造したくなるのも分かる。空港出口でガイドの呉(オ)さんがお出迎え。 台風14号の接近に伴い、ソウル地方はしとしと雨降り状態。気温も東京より若干肌寒く感じる。いや、実際寒い。 マイクロバスに乗って、まずは昼食。……いきなり参鶏湯(サムゲタン)だよオイ。たしか『鉄鍋のジャン』のわりと初期の回に出てきた、丸のヒナ鶏に餅米とナツメ・栗・高麗人参などを詰め煮込んだ豪勢なスープだ。 ここで呉さんが、「サムゲタンにはいろんな食べ方ありますけど、ワタシはこの食べ方おすすめデス」と、俺の向かいに座ってた先輩のニワトリをいきなり箸でぼしょぼしょとほぐし出した。唖然とする先輩。で、小皿の塩をスープの中にちょこちょこと入れて「このくらいの味付けがちょどいいデス」。先輩、目が点。すげえぜ、根本敬先生のエッセイマンガで読んだ「自分の価値観を押しつけなければ気が済まない」コリアン気質をライブで見られるとは。惚れ惚れする。 それはともかく、サムゲタンはボリューム抜群で、食っても食ってもなくならない。滋養が溶け込んだスープも、あっさり風味に油断していたところ、にわかに身体がぽかぽか暑くなる。薬効も抜群。とりあえず完敗である。 初めて観るソウルの街並みは、日本にもあるようで、実はぜんぜん見覚えのないパターンの街。東京のにぎやかさと地方都市のひなびた趣をパッチワークにしたような、妙な雰囲気を覚える。 あちらこちらに、1980年代の「漢江(ハンガン)の奇跡」の時にがんがん建てられた超高層マンション群が生えているのだが、これが日本の建築基準法では考えられない間隔でドミノ倒しのように密集していてけっこう怖い。地震がない朝鮮半島だから、かような無茶が可能なんだそうである。もちろん土台も浅くてすみ、建築費は日本よりも格段に安いそうだ。いいなぁ。 また、宅地のそこかしこに、大小のキリスト教会がおのおの十字架を掲げて林立しているのも、日本ではちょっと想像できない不思議な風景である。プロテスタントだけでなく、カトリックの尖塔も目立つ。さすが、人口の10%以上がクリスチャンなだけの事はある。 あと、コーシンの本で読んで覚悟はしていたが、店の看板から広告から何から、文字という文字は全部ハングル。1文字読むのに3秒ぐらいかかるが、これが「時間さえかければ読める」と「ぜんぜんわかんないヒアー」では、心理的プレッシャーが天と地ほども違う。ありがとうコーシン。稀に漢字やアルファベットを併記してあるとすげぇ嬉しくなるが、本当に稀である。 なぜコリアンは漢字をなくしてしまったのやら。コリア語の語彙はもとは漢字から派生してるので(たとえばアンニョンハセヨのアンニョンは「安寧」、カムサハムニダのカムサは「感謝」)、漢字で書いてもらえれば、それなりに読みを類推することができ、そこから語彙を徐々にラーニングしていける。が、全部ハングルで書かれては何が何だかさっぱりわからん。たしかにハングルがコリアン自慢の文字体系であることはわかるが……。ハングルを解する人類は南北あわせてせいぜい6,7千万人ってとこだろう。だが、漢字さえ使えば、すくなくとも中国人と日本人あわせて12億人以上に対して情報を発信できる。世界人類の1/5と文字を共有できるメリットよりも自国文化の誇りをとるか。男らしいコリアン気質。 そして、心の準備はしていたが、やはり交通マナーはすばらしい。車線変更はウィンカーじゃなくて、幅寄せとクラクションで意思表示するのがソウルの「路上のルール」らしい。東京に比べ道幅が異常に広く、車線も多いのだが、漢江(ハンガン)というでかい河で市街が南北に分断されているため、渋滞は日常茶飯事だそうだ。ともかく、どのガイドブックにもレンタカー情報が載っていなかったのもうなずける。ヤワな外国人がハンドル握れるような悠長な世界ではない。だいいち右側通行だし。 国立博物館へ。隣では、数年前ぶっこわした旧・朝鮮総督府の跡地に昔の宮殿を復元するらしく、工事のフェンスの向こうに作りかけの門や塀が見える。ガイドの呉さんは特に何も説明してくれない。我ら日本人に気を遣ってくれているらしい。 展示品は、「古代の部」は日本の遺跡から出てくる品とあまり変わらないが、年代を見ると日本よりも数百年早い。説明文を見ると、「のちに日本へ伝わり云々」など、あからさまに日本に対する自国文化の優越意識が読み取れる。だが、奈良時代あたりにガラス製品を自作していたり、黄金のケシ粒をちりばめたようなアールデコ調の精巧な金細工を作っていた技術力には、すなおに驚嘆する。確かにすごい。首回りがラッパズボンのようにガードされている伽耶の甲冑がけっこうかっこいい。 紀元前の女体像や1000年前の男女の土人形(それぞれ股間がフルヘッヘンドしてたり穴が開いてたりする)を見ながら、時代や民族を超えた人間の業の深さを確認。これ作った古代人、おのがエロスの投影物が博物館に飾られてると知ったら首吊るぞ(もう死んでるけど)。現在の美少女フィギュア作家たちも、土に帰りやすい素材を開発したほうがよいのではないか。お節介だが。 名物の青磁器は、百済・新羅と南部諸国が高麗に併呑され、統一王国ができたあたりで一気に技術レベルが上がる。ロクロを知らなかったらしく、口の長い壷などは微妙に首が傾いてたりしてるのがご愛嬌だが。 しかし奇妙なことに、16世紀末を境に、ぷっつりと青磁の展示がなくなる。実は俺もガイドブック読んで初めて知ったんだが、コリアの陶磁器製作の歴史は16世紀末をもっていったん滅亡しているのである。と言うのも、壬辰倭乱(イムジンウェラン、日本名「文禄・慶長の役」)の際、遠征した大名どもが茶器欲しさに陶工を根こそぎ日本へ強制連行してしまったためである。紅茶欲しさに中国にアヘン売りつけたエゲレス人も真っ青だ。
汝矣島(ヨイド)の大韓生命63ビルへ。地下の書店に心惹かれるものがあったが残念ながら通過。展望台へ通じるエレベータ前の売店にポケモンとデジモンのシール(版権取得もの)発見。買おうかどうか逡巡してたら、置いていかれそうになりあきらめる。 展望台から見るソウルの景色は、まさに日本では絶対見られない不思議ワールド。漢江の南北に広がり、街の北側に山々がそびえ、街の中心部にも南山という小高い山がぽこんと盛り上がっている。そんな「シムシティ」に出てきそうな地形に、東京大阪に匹敵する1150万の人口(韓国全人口の1/4)が集中しているからえらい騒ぎである。古い住宅地の合間合間に、巨大な剣山を置いたかのごとく、さっきの高層マンション群がにょきにょき立ち並ぶ。この63ビルだって、川の中洲(ヨイドは漢江に浮かぶ中洲。「ソウルのマンハッタン」と呼ばれる所以である)にいきなりサンシャインと同じ高さ、しかもサンシャインより幅がずっと細いビルが建ってるんだぜ。地盤のユルい日本だったら、どうぞ中で働く3万人を道連れに倒壊してくださいって言ってるのと同義だ。地勢が違えば街並みもガラリと変わるもんである。 やはり目は売店へ吸い寄せられる。セーラームーンとクレヨンしんちゃんの腕時計を発見。セラムンはともかく、韓国にクレしんが進出しているとは知らなんだ。あれほど儒教精神に似つかわしくないマンガもないのに。「1万ウォン」という額面にビビってゲットを躊躇。考えてみたら日本円で900円ちょっとなんだよな。まだ金銭感覚が適応しないぞ。 夕食補給地へ向かう途中、新羅(シンラ)ホテルの免税店へ連れて行かれる。道すがらガイドの呉さんが、先日の南北首脳級会談で飛び出した逸話を誇らしげに開陳。 車でごった返す幹線道路を見渡せる、ソウル市内の高層ホテルに泊められた北朝鮮官僚。翌日の会談で開口一番イヤミを飛ばしてきた。 「我々に見せるために、わざわざ韓国中の車をソウルに運んできてくれて、御苦労さまでした」。 しかし、韓国側の官僚が涼しい顔で答えるに、 「いや、車はタイヤがついてるから楽でしたが、これだけのビルやマンションを持ってくるのは大変でした」。 さすが、半世紀も地続きの隣国と「休戦状態」を続けている国である。日本の政治家や官僚がウィットの精神に著しく欠けるのは、こういう緊迫した日常を送っていないせいだろうか。日本も、関西地方以西が独立宣言でもしたら、優秀な指導者が育つやも知れん。 免税店に着いたものの、シャネラーでもない俺には買うものは何もなし。裏アイテムを探すも、こういう所には常識的な物品しかない。北朝鮮の切手セットの中に、何か笑えるものでもないかなぁと思って探したが、残念ながらオモムキのある品は見つからず。コーヒー・ジュースの自動販売機がタダだったのが唯一の喜び(セコい)。 夕食は骨付きカルビ。肋骨のブツ切りに帯のように肉がくっついてて、それをハサミでじゃきじゃき切るという本格的なタイプを食うのは初めて。 量に圧倒されつつも、おいしいのでバクバク食う。さすが、肉食に関しては日本に比べ数百年のアドバンテージを持つ国、肉の食い方をとことん研究していやがる。悔しいなぁ。 「タン塩とミノもいりますか?」と言うのでもちろん食う食うと返事。松本零士キャラのごとく食いまくる。「ごはんもいりますか?」いや、さすがにメシまでは……。タフな人が2,3人「くれ」と言っただけなのに、結局人数分来る。そろそろお会計、というところで請求書見た旅行委員の顔が青ざめる。実はコースに入ってたのはカルビだけで、タン塩以下は別料金だったのだ。韓国商法のおそろしさを思い知らされる。くそう。 これでまずかったら店に火ィつけたかもしれんが、肉そのものはめちゃめちゃうまかったので、すんでのところで国際問題を起こさずにすむ。 今日と明日の宿・オリンピアホテルに到着したのは20時過ぎ。ソウル市街から外れた山の中にあって静かでいいんだが、外に出て歩いたところ周囲にコンビニすらない。作家をカンヅメにするにはいいかもしれない。 なぜか白人のじじい客が目立つ。それも、どいつもこいつもいい体である。ホテルの外に「おかえりなさいコリアンウォーのベテランの皆様」って英語の横断幕がかかってたので、元国連軍の兵隊さんと判明。朝鮮戦争関係のイベントでもあるのか。 ツイン部屋でテレビをつける。NHK衛星も入るけど、裏モノウォッチャーたる者、やはりこちらの番組を観なければなるまい。コドモ向けのアニメや特撮番組は、時間帯の関係上発見できず。あちらのメロドラマを観ながら、食習慣などを学習。なるほど、おかずは箸で、ごはんとスープは器を置いたままスプーンで、というのは本当らしいな。あんまり裕福そうでもない家庭でも、食卓いっぱいにやたら小皿が出てくるのが面白い。あれは各種キムチやナムルらしい。 日本で言えば日テレっぽい雰囲気の民放でバラエティ番組をやっていたのだが、これが極めて味わい深い。ウドを小型に&天野を善良にしたキャイーン、といった風情の二人組(こちらの若手お笑いコンビのようだ)が沖縄で珍道中をくり広げるというもので、農家のおばあと滅茶苦茶なコミュニケーション取ったり(こいつら日本語どころか英語も話せない)、ゴーヤ見て驚いたりと、なんだか「日本人が外国に行って現地の風習にいちいち驚く」番組のみごとなパロディを見せられているような気分になる。豚肉料理店で妙な肉を食べて「これ何ですか」と聞いたら親父が「これこれ」と耳を触るのを見て、「ガーン」って効果音とともに画面が反転し、二人組がずっこけた場面では、思わず「おまえら犬食ってるくせにミミガーぐらいで驚くな」と心の中でツッコミ入れてしまったが。我が国のバラエティ番組が、どれだけ諸外国に無礼を働いているか、逆の立場になってイタいほどよくわかったぞ。これも海外旅行の醍醐味。 寝るまぎわ、台風情報を仕入れがてらNHK衛星のワールドニュースを観る。スペインで「ETA」なるバスク民族独立組織が警察の強制捜査を受けた、とのニュースをやっていたんだが、我らがNHKのアナウンサーが「ETA」を「イーティーエー」じゃなしにローマ字読みしてくれるもんで呼吸困難に陥る。「ETAの政治団体が……」と連発する壮絶なニュースを、どういう顔して聞いたらいいか困っちゃったよ俺。困ってしまった気がしたソウルの夜。 台風14号、済州島(チェジュド)方面に上陸。日本に帰れるのか俺たち。 | |||
| 9月15日(金) | |||
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【ソウル旅行二日めの巻】 0700起床。窓の外はあいかわらずざんざか降りの雨。天気予報を見ると、台風14号、ソウル方面へ猫まっしぐら。夏コミ3日めより絶望的ナリ。 朝食はホテルのレストランでバイキング。あたりまえだが和食はどこにも見当たらず、ソーセージとかポテトとかスパム状の肉とか、まるっきり洋風。主食もパンとシリアルばっかり。 もしかしたら、アメーリカから来た軍人さんたちの舌にあわせて洋風にシフトしたのかも知れないけど、なんかこう物足りない。味もいかにもアメーリカンな大味。まぁこれも、日本のじじいが「朝は米のメシでなきゃだめなんじゃ〜」と言うように、アメーリカのじじいにはこれがソウルフードなんだろう。ホテル側の、最大多数の最大幸福を追求した心づくし、と解釈する。 あと、サラダバーが妙に盛り沢山だったのも、あれもアメーリカ式か? ブルーベリーか何かのゼリー(と言うかジャムと言うか)までサラダの具に並んでた。得体の知れないミントブルーのドレッシング、あれは何だったんだろう。 そういえば韓国には「定番の朝食メニュー」ってのはないんだろうか。日本で言えばごはんにアジのひらきに味噌汁に生タマゴに海苔、みたいな。 早起きしたのは遠出をするためである。朝も早よから、旅行委員もしている上司のたっての希望で、水原(スウォン)の南にある堤岩里(チェアムリ)へ。車内で睡眠不足を補完。 堤岩里は、日本のガイドブックには滅多に載ってないが、新左翼な方々でここを知らない人はモグリってなぐらいの、その道では有名な村である(べつにうちのボスは新左翼でもないけど)。日帝時代の1919年、コリアの民衆が起こした大規模な広域抗議行動「三・一独立運動」への報復の一環として、この地で抗議行動を起こしたクリスチャン連中(この国では、基督教は民族主義と極めて親和性が強いのである。日本と正反対だね)の名簿を入手した日本軍警が4月15日、「謝罪したい」とか彼らをだまくらかして教会堂に集めて閉じ込め火をかけ銃撃を加え、23人を虐殺したという。証拠も山ほどあり、当時の生き証人も最近まで存命していただけに、自由主義史観な人たちは全く言及しないけど。 戦後、ここは「殉国遺跡地」として国の史跡に指定され、でかい記念碑やモニュメント、資料満載の記念館、「3・1精神教育館」なるセミナーハウスまで建設され、まんまと韓国の愛国教育に利用されているってぇ寸法だ。「3・1精神」ですよ「3・1精神」。まぁ、外征の歴史を持たない(それどころじゃなかった)コリアだからこそ、大いばりでパトリオシズムを発露させられるんであって。中国やインドネシアが似たようなことやってたら「てめぇの現在進行形の侵略をタナに上げて何言ってやがるこのバカヤロウ」ってところだが。 残念ながら記念館は現在、国費で建て直しの最中。旧教会堂の模型や、燃える教会堂を日本軍兵士が銃撃している有名な絵などは、暫定的に教会堂のほうに置いてあった。 教会堂で、堤岩教会を再建した牧師さんの話を聞いたのち、23名の墓などモニュメントを見学。有名な村、のわりにはほんとに閑散としている。戦時中は「キリストを信じて滅びた村」と呼ばれほぼ廃村状態、戦後「民族精神のシンボル」として持ち上げられてからも、それはそれとして自らそんな所に引っ越してくる物好きもおらず、現在もなおのどかな田舎の村である。まぁ、観光地化して「堤岩里まんじゅう」とか売るわけにもいかんだろうし。 堤岩里を離れ、また睡眠不足を補完しつつ水原まで戻り、石焼きピビンバプで昼食。誰かが「和食は素材そのものの味を重視するが、コリア料理はとにかく何でも混ぜるが奥義」と言っていたが、こいつはその代表のような食品である。とにかく混じぇて混じぇて、こりこりのオコゲになったところの香ばしさと食感を楽しむ。マッコリもうまい(昼間っからマッコリ呑むか)。 また、店の人が「●●はいかがですか?」と何度も聞いてくるが、昨夜の苦い戦訓から「追加注文は許さん」とのお達しが出ているためノーサンキューで通す。でもキムチ類はタダでいくらでもおかわりくれるので、遠慮なく食べる。日本では「水と安全はタダ」だが、こちらでは「キムチ」がそれにあたる。水は注いでくれなくてもキムチはどんどん注いでくれるぞ。 店の前の道が狭かったため、離れたところに停まってるバスまで歩く。川がすっかり増水し、冠水目前の橋を車がおそるおそる渡っていて、けっこう怖い。大丈夫か俺たちの旅。バスの前、ごついおにーさんがたむろする建物があったので、車内で後輩が「あれ、何の建物でしょうね?」と聞いてくる。まかせなさーい、とハングルの看板を指差し確認しながら読んでみる。えーと、テ、クォン……「テコンドー道場!」。はっと気づくと、4階あたりの窓から露骨に怖い顔のおにーさんがバスのほうを睨んでいるぞ! やばい! いっいかんキャプテン、緊急発進、全速離脱! どうしたキャプテン、スクランブルと思ってるのが聞こえんのか! とすっかり平口君((C)ながいけん)状態。このままでは大日本技術帝国の国体がぁー! それから水原城の見学。城壁内(てゆうか水原の街自体が水原城からあふれ出すように広がっているんだが)にコリアンボウの広い試射場があり、これがまたえらく遠くに的が置いてあって驚く。京都の三十三間堂なんかかわいく見えるほど。そう言や、韓国では伝統的に弓術が盛んで、しかも日本のような長弓による直射ではなく、モンゴル(元)ゆずりの小ぶりで威力の強い弓を放物線状に放ち、べらぼうな飛距離を飛ばすと聞いたことがある(ソースは昔観た「世界ふしぎ発見」の韓国特集)。一度観たいとは思っていたが、雨のため試射は見られず。残念。 城塞跡も見学。西洋風の円筒形の砦が新鮮。中から李氏朝鮮時代の軍人コスプレしたおやじが出てきてちょっと引いた。 次に向かったのは韓国民俗村。日本で言うと明治村というか日光江戸村みたいなもんか。ソウルからも近く、普段は観光客はじめ親子連れやカップルでにぎわう一大テーマパークだそうで、巨大な駐車場からその人気度が推し測れる。が、今日はその駐車場も我々のバスほか数台が停まるのみ。はたしてパーク内も我々の貸し切り状態。伝統結婚式や民族舞踊などの屋外アトラクションも全部中止という悲惨なありさまである。 入り口でもらったパンフの地図を見ると、インデックスに日本語で「大人チョン」「子供チョン」と書いてあって、なんだこれはと悩む。ああ、「ZONE(ゾーン)」ね。いやまさにコリア語の特性が如実に現れた表記ではないか。コリア語には濁音で始まる単語がなく(特に「Z」が不得意)、またオンビキ(ー)という概念もないため、「ゾーン」が「チョン」になる。流星人間チョンか。ガロガも大笑い。韓日バイリンガルのメニューなんか、どこで見ても「ウーロン茶」が「ウロン茶」と書いてあったし。「15円50銭」が「チュコエンコチセン」と発音される所以である。 青磁や鉄機具、薬(高麗人参)などの展示館はそのまま即売場にもなっていて、こういう商売っ気は万国共通であるなあと感心。薬湯も呑んでみたかったけど、ちょっと腹の調子が悪く、呑む勇気出ず。「下痢に効く薬を調合してくれ」とオーダーすればよかったかもな。日本から持ってきた薬で抑える。青磁展示館で、かわいい亀の箸置きをゲット。1匹2000ウォン(180円くらい)、5匹買ったら店番のハルモニ(ばーさん)が「雨ん中来てくれたから」と1匹おまけしてくれた。 当時の牢獄、拷問用具も復元してあり、もちろん写真を撮る。ヒゲぼうぼうで牢屋の中にくずおれている囚人のマネキンが、妙にロッコツマニア(なつかしい)入ってて笑う。最近観ないと思ったらこんなところで営業していたのかおまえら。 17時頃、ソウルの繁華街・明洞(ミョンドン)まで戻って、各自自由行動。同僚らと4人パーティを組む。 道ゆくネイティブのファッションは日本とあまり変わらない。ただ、日本の繁華街よりも若干落ちついた印象を受ける。金曜の夜ってことで10代のジャリもうようよいるが、もちろん日本のようなガングロはいない。いくら日本文化が流入しているとは言え、あれだけはマネする気にゃならんだろうて。 明洞大聖堂へ。ここも国の史跡になってて、堤岩里で見たのとおなじ体裁の案内板が立っている。日本で言えば宇治平等院鳳凰堂のような感覚で、ゴシック調のカトリック聖堂を史跡扱いしているあたりが、アジアでも異彩を放っている。 併設のカトリックグッズ店で物色。他の3人は十字架のペンダントトップとかまともなものを買っているが、俺はどうしても三頭身キャラのキリストファンシーグッズに目が行ってしまう。その三頭身キリストがサッカーしてたりバスケしてたりするバッヂが大笑い。特に絶品なのがテコンドーバージョン。三頭身のキリストが道着姿で回し蹴り……エ●バの証人が見たら卒倒するぞ。ノーマル・サッカー・テコンドーのバッヂ3個をゲット。計3000ウォン。安い安い。 カトリックに造詣の深い同僚が、チマチョゴリ姿のマリア様のカードを喜んで買って行く。聖人グッズにも何かいいのがないかと探す。こちらの御当地聖人には「韓国207聖人」というのがいて、李氏朝鮮時代に殉教した207人のカトリック信者が列聖されているそうだ。日本の26聖人に比べて人数が多すぎるせいか、あまり有名ではないらしい。「ポケモンいえるかな」みたいに数え歌でもないのか、と同僚に聞いたが「ねーよ」とのこと。らんらんらー言えるかな、聖人の名前〜♪(←最低) そこから、俺の希望で書店を探すことにしたが、これがさっぱり見当たらない。ガイドブックを見ても食べ物屋ばっかしで、書店なんて書いてないし(そりゃわざわざハングルの本を探す日本人なんかいねーよな)。 ……と思ったら、ショーウィンドウにトトロやピカチュウのぬいぐるみを飾った店を発見。もちろん特攻。「エニランド」というキャラクターショップ(http://www.daiwoncna.com)で、ハングル版日本マンガ、ハングル版ポケモングッズなどがどっさり。韓国版ポケモン(大雑把に表記すれば「ポッケッモンストァ」と英語風の発音をするらしい)の名前は、USA版ではなく日本のに準拠している。もちろんコリア語発音法の制約があり、「ピカチュ」「ミュウツ」「ピピ」等々となっているが。ブーバーやバリヤードは未確認だがたぶん「プパ」「パリヤト」なんだろうな。語頭の「B」が発音できないから。 こちらのコロコロにあたると思われる、月刊ジャンプ程度の大きさのマンガ雑誌「月刊パンパン」(←ハングル表記に従ったが、本来は「バンバン」と読むのかもしれない)2000年9月号をゲット(4000ウォン)。付録にマリル、ピカ、トゲピーの絵がついたプラスチックの透明マグカップがついてきた。翻訳モノは『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』『電撃!ピカチュウ』『レッツ&ゴーMAX』『超速スピナー』になぜか『クレヨンしんちゃん』(アニメからの取り込み)の5本で、あとの10本は韓国オリジナル。韓国マンガ、どれもこれもいかにもコロコロなノリを再現してくれててうれしくなる。絵も「いかにもコロコロ」なんだが、いまいち泥臭くてクセがあり、逆輸入できるかどうかは微妙なところ。おんなのこが脱ぐサービスシーンも2本(いずれもアクションファンタジーもの)に見られ、「韓国もここまで来たか」と感動。そんなところに感動するな。 ハングルは横書きなので、日本からの輸入モノは当然裏返しに印刷してあるのだが、『電ピカ』(ザボン諸島の巻)を見るとしっかりサトシの帽子の「L」の字が正方向に書き直してある。ただしTシャツの「プー」の文字は裏返しのまんま。さすがに『ヘリたこぷーちゃん』までは知らなかったか。とすると韓国人は『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』も知らないと見た。もったいない。なお、ピカチュウはちゃんとハングルで「ピカ」と鳴いてるピカ。 巻頭のカラーページには、あちらのコミケらしきイベント「第19回ACAマンガ大会」(たぶん)の記事も載っていて、でじこやマリスミゼルのコスプレ写真に大笑い。 夕食、「明洞餃子」。店頭にひらがなで「うどん」と書いてあったので、少しは日本語が、少なくとも英語ぐらいは通じるんじゃねーかとの判断により決定。中はネイティブばかり。メニューは辛いうどんと普通のうどん、セイロ入り餃子(と言うかシューマイに近い)の3種類。全品一律たしか5000ウォンとそこそこ手頃。俺は辛くなさそうなうどんを注文。 日本のうどんとも、冷麺とも違う食感。トッククに入ってるコリア餅を、麺状に切ったような感じである。金属の平べったい箸が麺をつかみにくく難儀。ネイティブの席をちらりと見ると、麺をスプーンで食っていたのでそれに従ってみる。これもこれで食べにくいなぁ。もしかしたら騙されたのかもしれぬ。味は悪くなし。コストパフォーマンス的には妥当な線。辛いうどんを頼んだ方はヒイヒイ言っていたが。 自家製らしいキムチは、鉄をまぶしたようなガツンとした風味。今まで食ってきたキムチは外国人向けにマイルドに味付けされていたのかもしれぬ。わんこそばの如く、あとからあとから店の人が皿に足してくるコレを、ネイティブはがつがつ食らっている。マジかよ。どうりでデブが見当たらないわけだ。てゆうか平均寿命短そう。 そこからまた雨の中を書店探しの旅。17階建て(高すぎ)デパートを探してみたが、やっぱりない。日本だったら各デパートに1軒はあるよな。この国の文化程度はこんなものか……と憤慨してみたが、よく考えたらここは日本で言えば新宿のような雰囲気の繁華街。新宿だって、本屋は見当たらないよな。しかし紀伊国屋にあたるような大書店のひとつぐらいあってもいいのに。せめて新宿書店……。 いいかげん疲れたので、「ピンクCLUB」なる怪しい名前の喫茶店でひとやすみ。日本で言えばマイアミを、真ピンクの内装にして照明もピンクにしたような、まさに名は体を表すすごい店。ガイドブックにもたぶん載ってなかろう。客もネイティブの若い衆オンリーだし。2人が、壁に写真が貼ってあったフルーツサンデーみたいな食べ物(あとでレシート見たら「クァイルピンス」と言うらしい)を注文したが、店のおんなのこ、日本語はもちろん英語もわかんない生粋のネイティブらしく難儀する。なんとかその写真を指差して指2本立ててオーダー通す。あと1人がメニューの「センパナナチュ」(バナナシェイクだったかな、記憶不鮮明)のところを一生懸命指差し。俺は「Lemon Tea」の隣に書かれてたハングルを読んで「レモンチャ。ホット、プリーズ」と言ってみたら、すんなり「ネー(了解)」と。現地語が現地人に通じると単純にうれしい(自己満足の極み)。つくづくありがとう高信太郎。 はたして出てきた「クァイルピンス」ってのが、実はフルーツを満載したフラッペ。注文した2人はもっとアイスみたいなのを想定していたらしくショックを受ける。まぁ美味だったようだが。それより驚いたのが、レモンティーのつもりで頼んだ俺の前に現れたのは、あったかいレモンジュース、てゆうか「ホットカルピス・レモン味」といった風情。……この国では「レモンティー」と言ったらレモンジュースなのか!? 日本や中国、イギリスのような葉っぱを煎じた「茶」を呑む習慣がないとは聞いていたが、まさかこれほどとは……。そういえば朝鮮人参茶も人参の葉っぱじゃないしな。まぁホットレモンもこれはこれでおいしいので許す。そんな異文化体験にクラクラしつつ、書いても差し支えない話やとても書けない話など。クァイルピンス6000ウォン、センパナナチュ5500ウォン、レモンチャ4000ウォン。もういいかげん額面に眩惑されなくなってきたぞ。 最後に、現地のセブンイレブンでお買い物。「セッブ〜ン、イレッブ〜ン、はにゃにょにぇ〜にゅん♪」ってテーマソングも日本と一緒。未練がましく雑誌コーナーをあたるも、ポケモンの絵本と「Newsweek」みたいな社会・経済誌が何冊かあっただけで、俺の心の琴線に触れるようなモノはなし。日本みたいにマンガ雑誌(エロ含む)がずらっと置いてあるかと思ったんだが。そのかわり競馬新聞がやたら種類多かったのが印象深し。こっちの売れ筋はエロより馬か。同僚はカルビ切り鋏(かなり安かった)やインスタントのピビンメンなどを買う。俺は俺で、スナック菓子コーナーで、「チャングヌン・モッマルリョ(クレヨンしんちゃん)」スナック、グレイのオマケつきの「アルリチプ(ALI CHIP エイリアンチップス、の意か?)」、「New Millenium Network Snack」と銘打ったどこがどうネットワークなのかよくわからんスナック「コティン」を購入。例会まで保つかなぁ。賞味期限が心配。 どうでもいいけど、「コティン」の袋を見て分かったんだけど、韓国の「顔文字」って日本調なのね。「:-)」じゃなくて「(^_^;)」。 20時ごろ、ロッテホテル前から黒いボディの模範(モボム)タクシーに乗って帰還。「模範タクシー」とは、ソウル五輪であまりのタクシーマナーの悪さ(相乗りやら料金ボるやら)に辟易した外国客の苦情の嵐が生んだ、ほぼ旅行客専用のタクシーで、一般よりは料金が高いが(それでも日本円にするとMKタクシーも裸足で逃げ出すぐらい安いんだけど)、接客マナーも良く運転も安全、相乗りもしない、だいたい英語は通じ、人によっては日本語もオッケーというエリートドライバー集団である。ここでつかまえた車も「JAPANESE OK」の車で、いきなり日本語で話しかけてきた。もう驚かないが。 しかし模範タクシーとは言えやはり日本とはちと違う、まっすぐオリンピアに向かわず、「青瓦台は見ましたか?」と、あやうく大統領官邸前に連れて行かれそうになる。まぁ最短コースの途中といえば途中だが。一般タクシーなら正反対のロッテワールドまで連れて行かれたかも知れぬ。 車内テレビでは、半島南部の被害状況を延々と流し続けている。「日本も、こないだ大変だったんでしょ?」と運ちゃん。よく知ってるな。「ええ、名古屋とかえらいことになりまして……。こんどはこっちも大変ですね」。まったく、明日飛行機は飛ぶんだろうか。オリンピアまで7200ウォン。うわ、めっちゃ安い。 宿に戻り、隣の部屋で飲み会。テコンドーキリストバッヂや月刊「パンパン」など、戦利品を自慢。すると、明洞で別れた別働隊から、ストリート内のカトリック書店でなんと「基督教徒子弟用マンガ雑誌」を見つけた旨、報告を受ける。「そ、そんなアイテムが!?」「知らなかった?」「知らなかった……誰か買ったか?」「いや、きっと貴様なら言わなくてもゲットしてるだろうと思って」。くそう、くやしいぞ。明日かならずや。 部屋に戻りテレビ。「朝鮮戦争50年」イベントのニュース。そうか、ここに泊まってるいい体の外人じじいたち、これに出てたのか。南北統一ムード高まる折りも折りのせいか、あまり扱いが大きくないように思う。眠いので寝る。 | |||
| 9月16日(土) | |||
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【ソウル旅行三日めの巻】 0800起床。レストランに行くと、元軍人さんたちのブレックファストターイムとぶつかったらしく、いい体の外人じじい&同じ体型のワイフがうじゃうじゃ。 部屋に戻ってテレビつけると、なんか南北朝鮮を結ぶ鉄道が開通するか何か(10/7追記:38度線で分断されていた京義線の連結が合意されたらしい)で特別番組をやっていた。この日のためにどこぞの学生が作ったドミノ倒しを中継していたが、倒れたドミノから金大中と金正日が頬すりあわせて抱擁するマンガタッチの絵柄が現れて、気持ちは分かるが爆笑してしまう。あと、日本で言えば宇多田やら鈴木あみやらモー娘。にあたるような若い芸能人が何人も、まじめな歓迎メッセージを寄せていたあたりに、韓国の背負う分断の歴史の重さを痛いほど感じる。でも大中と正日の熱き抱擁はなぁ。【驢馬舎】の同人誌じゃないんだから。 1000前、チェックアウト。バスで明洞のロッテホテル免税店へ連れて行かれる。もちろん現地で逃げ、猛烈な風雨をついて、きのう聞いたカトリック書店へ(もはや執念である)。噂の「基督教徒子弟用マンガ雑誌」を無事ゲット。これが「花とゆめ」ぐらいの厚さの本格的な平綴じ月刊誌でびっくり。表紙もぜんぜん宗教くさくなし。でも版元はサンパウロなんだよな。へー。 ぱらぱら読んでみたが、そんな露骨に聖書の話やらキリストが出てくるマンガは少ない(ないことはない)。でもやっぱり、「子供が不良に誘われて悪いことしようとしたけど捕まって改心して両親に泣きつく話」とか「いいとこの女の子がビンボな女の子と仲良くなったけど、友達にからかわれるのがいやでみんなの前で邪険にしてしまった、と後悔する話」とか「ボーイッシュで背も高い女の子がめっちゃ美人のいかにも女の子らしい女の子と知り合って劣等感にさいなまれるけど『私は私』と開き直る話」みたいな、健徳的なマンガがさすがに目立つ。 かと思うと、コリアの古い寓話をギャグタッチで描いたものや、登場人物の独白だけで物語が進むもんで、台詞が読めないとなにがなんだかわからない少女ファンタジー調マンガまであって、あんがいバラエティに富んでいる。セリフが分かればそれなりに裏モノさが読み取れるのかもしれないが。 しかし、こういう雑誌が商業ベースに乗せられるとはさすが韓国。日本じゃまず捌けまい。てゆうか描き手が集まらないだろう。構造的に、日本のオタクリスチャンは「オタク」として生きるか「クリスチャン」として生きるか二者択一しか選べないようになっている。日曜日、イベントに行くか教会に行くかの二者択一。イベントを選んだ方は教会から離れ、教会を選んだ方はイベントから足を洗い、かくして両者は分化されていく。それじゃクリスチャンマンガ家なんぞ育つまい。アマチュアレベルならいざ知らず。 そこからさらに「普通の」書店を探してみたが、見つかるのはなぜか、日本語の本を置いた店ばかり。ええい、そんなあと9時間もすれば死ぬほど読める本など用はない。こっちのオタクが読む雑誌はどこにある。『ヨンガリ』はどこだ。『ファイティングマン』はどこだ。『二丁拳銃小僧』はどこだ。ああ、もっとちゃんと書店の位置とか、ネットで下調べしてくればよかった。大後悔時代。 くやしいのでロッテ免税店に戻り、セーラースターズ(ちゃんと日本のロゴに似せてハングル版ロゴがデザインしてある)のクレヨン、ポケモンとクレヨンしんちゃんの鉛筆をゲット。しめて10ドル。あ、また金銭感覚が崩れてきた。 そこから昼食……へ向かう途中、こんどは韓国名産・アメジスト専門の免税店へ連れて行かれる。俺、別に2月生まれでもないし、2月生まれの彼氏彼女もいないし、別にいいや。高いし。 やっと昼食の日式(日本風)海鮮ナベ。トンガラシベースの味つけもキムチの小皿もまるっきしコリア風なのに、どのへんが「日式」かと言うと、単にスプーンがないだけ(笑)。なめとんのか。でも旨いから許す。美食にゃとんと興味のない俺だが、それでも、韓国の食文化の豊かさすばらしさは認める。敬服する。何喰っても旨かった。ホテルのバイキング以外。ああもう完敗もいいところである。勘弁してくれ。 で、空港に向かうわけだが、その途中でまた、今度はキムチ専門店へ。どこまでも外貨をしぼり取ろうという気か。だが、キムチなら日本でも探せばうまいのが食えるので、特に買わず。 1400頃、金浦空港到着。ガイドの呉さんと別れ、ぞろぞろと出国手続き。管理官が、俺のパスポート写真と、ボックスの壁に貼ってある国際手配テロリストの写真を一生懸命見比べる。悪人ヅラな写真はこういう時に困る。そこにもうひとり管理官が入ってきて、二人でなにやらコリア語会話。まさか俺様、韓国残留孤児決定ー!? と思ったらただの雑談だったらしい。早く解放してくれーばかものー心臓に悪いー。 空港内でついに念願の書店(てゆうかブックスタンド)を発見。父親に頼まれていた半島地図(ハングル&漢字)もゲットだ(6000ウォン)。「大韓民国地図」と称しているが、南だけでなく38度線から北の地名も南同様きちんと表記してある。軍事境界線も、この地図の中では単なる行政区の境でしかない。彼らの認識では北も含めて「大韓民国」らしい。んー。 いっしょに、日本のヤンマガっぽい雑誌「Young jump」(http://www.jumps.co.kr、もちろん日本のヤンジャンとは無関係)もゲット。2500ウォン。硬貨の持ち合わせがなく、500ウォン玉のかわりに50円玉を出したら喜んで受け取ってくれる。ここでは米ドルの次ぐらいに偉い外貨なのね日本円って。韓国青年マンガ家陣の作画レベルはかなり高く、逆輸入してこっそり「アフタヌーン」あたりに混入してもバレなさそう。荻野真が眼球にプリズムねじこんで描いたようなすごい絵のホラーマンガもあったが、まぁご愛嬌。日本のチャラチャラしたラブコメに出てきそうな線の細いキャラが、グルメマンガで当たり前のように「キムチ勝負」をしているあたりが、エキゾチックでよろしい。『ANGELIC LAYER』と『ドラゴンヘッド』の韓訳版が、反転せず右開きのまま巻末から載っているのが面白い。「反転さすな」と作者側からの意向でもあるのか。 免税店にも寄ってみたが、やはり裏モノアイテムは見当たらず。高麗人参チョコの箱を買う。6000ウォン。 帰りは窓際の席。昼間のフライトで窓際に座れたのは初めてなのでうれしい。JAS254便、定刻どおり1600金浦空港をテイクオフ。漢江の流れがみるみる小さくなっていき、雲の層を2つ突き抜けたところで完全に見えなくなる。さらば、我が父母の生誕の地。機会があったらまた来てみたいもんだ。主にメシ食いに。 もうひとつ厚い雲を突き抜けると、頭上は何日かぶりに見る青空。差し込む太陽光線に手をあててささやかな紫外線補給。ガキのように窓にへばりつき、外の景色を眺める。と言っても山しか見えないが。半島の山並みはいつしか切れて日本海突入。しばらくして眼下に、池をたたえた変な形の港町が見えてくる。地図で地形を照合したら境港、池かと思ったのは中海。もっと向こうに見えるのは宍道湖らしい。9000メートルしか上昇してないのに、地上ってのはこんなに小さく見えるのか。B29の爆撃照準器って優秀だったんだな(妙な感心のしかただねオイ)。 途中、関西国際空港でいったん着陸したのち、成田へ。空港近くに積乱雲が出ていて、着陸態勢に入って照明を消した機内から、ときおり閃く稲光がよく見える。ここまで来てしぬのはやだよう。雲を迂回している途中、ラジオの五輪中継でYAWARAちゃん(小型ウド鈴木・戦闘型)と野村選手の金メダルの報を聞く。 予定を若干遅れ、2000過ぎ成田に着陸。入国審査。「ニューヨーク州で変な病気が流行っています」の掲示にビビる。 成田エクスプレスはすでに満席。もう立ち席は御免被るので、隣のカウンタで京成スカイライナーの券を買う。改札の前に、例の行方不明になったイギリス人の犬顔ねーちゃんを見かけなかったかとの張り紙。さぁ、ソウルでアフガンハウンドは見かけなかったが。そうだ、ポシンタン食べたかったな。あのねーちゃんも今ごろナベの中だったりして。 関空で買ったチョコに加え、チップスターとミルクティーを買い込んで2048空港第2ビル発スカイライナーへ。日暮里と上野にしか停まらないため、東京都下・西埼玉方面から使うには少々不便だが、乗ってみればけっこう快適。雷鳴の中を突っ走る特急電車というのも気持ちがいい。 しかし、通路挟んだ隣の席に座ったガキが、気圧の変化で軽く酔ったらしく、日暮里へ向かう最中ずっと、「ねーえー! きーもーちーわーるーいー! おーりーるー! まーだーとまらなーいー!」と、平均30秒間隔で断続的に騒ぎやがる。親も大変だ。こっちも少々頭が痛いため、もらいゲロを怖れてミルクティーのプルトップが開けられない。 日暮里→高田馬場→特急で所沢へ。やっぱり帰宅は2300頃になってしまった。 父親に、みやげの「大韓民国地図」。父親大喜びで、「ほれ、ここからこーやって引き揚げてきたんだ」と地図を指差しながら55年前の脱出経路を説明。人参チョコもさっそくむさぼり喰われる。 日本では台風14号のニュースなどこれっぽっちもやってなかったと知り愕然。わしらはあれだけ苦労したと言うのに。 シャワー浴びて『おジャ魔女』のタイマー録画かけて寝る。 次は裏モノ仲間とつるんで行ってみたいぞ、ソウル。ビザなし渡航ができる間に。 | |||
| 9月17日(日) | |||
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0900起床。旅行中、栄養満点のメシばかり食べ続けてきたせいか、旅の疲れというものがあまりない。そんなわけで、昨夜から降り続く雨の中を、浅草橋のイベントへ。 1100、新宿に着いた頃には、ノアの箱舟が発進しそうなほどの猛烈な雷雨。しかし30分後浅草橋に着いてみるとほぼ上がってやんの。助かったけど。 柴田亜美オンリー【東京amigo】に顔を出す。コスプレうじゃうじゃ一般客わんさかの熱気あふれるイベント。男女比は圧倒的に女尊男卑。サークル参加していた室戸先生に、コリアみやげのセーラースターズクレヨンを献呈。それからついでにとなりの【MAHO堂カーニバル#】に突入。こちらも熱い熱い。男女比は完全に逆転、てゆうか女の子はどこー?状態。コスプレもいないし。なぜかロッテの川俣のユニフォーム着てた人がいたけど(川俣とは渋すぎぞなもし)。今朝の「おジャ魔女#」ビデオ上映に、大きいおともだちが群がっている。あいちゃんオンリーの健全本、卑怯すぎるコラージュマンガで名高い閃虹丸先生の作品集など種々ゲット。 1200離脱。1330から教会で聖歌隊の練習。帰って日記つけようとしたところで、はっと「彩の国古本市」のことを思い出し、車で所沢・くすのきホールへ。5000円ほど買い物。 ……なんだろう、こう書いてみると、俺の日記とは思えないほどのアクティブぶり。われながらタフすぎ。今ならカダフィの西田総帥にも負けない気がする。韓国人のエネルギッシュさの原点が「食」にあることを、身をもって実感。サッカー勝てねぇわけだ。 | |||
| 9月18日(月)【ここまでは2000.10.07更新】 | |||
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「彩の国古本市」、きのう廻りきれなかった箇所を重点的に攻める。7500円ほど。 ザ・グル高橋弘二が完全にあっちの世界の住人になる前に、PHPから出した『生きるのがラクになる本』(1989年初版、1993年)などをゲット。 それと、如月東+DTM編『検証!バーチャル艦隊の軍事力』&『徹底研究!架空戦記の“実戦”力』(同文書院、各1998年と1999年)がめっぽう面白い。「架空戦記」作家たちの妄想した超兵器群が、本当に当時の諸国の工業力・経済力で作れたのか、また現実に存在した場合本当に活躍できたのか、を容赦なく検証した残酷な本である。マニアックな戦史知識に裏打ちされ、かつ、と学会的な「芸」を意識した、スマートにして意地悪なツッコミが実にイイ。 | |||
| 9月19日(火) | |||
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なんだか、仕事が急に忙しくなる。そういう事はせめてあと1か月早く持ってきてくれ。 小田光雄『ブックオフと出版業界』(ぱる出版)をぱらぱら読む。 不動産畑の社長が起こしたブックオフが、単なるリサイクルショップのくせに「流通革命」を喧伝し、それを経済系マスコミも追従、また平成大不況の中、大店鋪の使い道に苦慮するオーナーたちを「粗利益75%」という利益率の高さをエサにかき集め、急成長してきた過程がよく分かる。 著者自体は「再販制撤廃論者」であり、この本もあくまでも再販制を批判する文脈で、「出版社が再販制にのうのうとアグラをかいて大量生産・大量消費主義を続けてきたせいで、ブックオフのようなパラサイトが現れ、出版業界が食いつぶされようとしている」という主旨で書かれている。まぁ再販制への是非はともかく、ブックオフに浴びせられる容赦ない悪口が、実にもって爽快。 たしかに、本を「商品」としてしか認識しない(古書の価値を認めない)システムには、古本ファンとして怒りを覚える。ブックオフに持ち込まれ、買い手も売り手もその価値を理解できず、可燃ゴミとして闇に葬られた古書がどれだけあるだろうか。 店によっては、ある程度古書のことが「わかっている」バイトが入っていることもあり、プレミア本の棚を作っている店などもある。そういう店では、むげに古書を処分するようなことはなかろう。しかし、それもせいぜいマンガであり、専門書や文芸書におけるプレミア本まで熟知している若いバイトなどまずいない。回収された三島由紀夫ホモ書簡集『剣と寒紅』なんかかなりブックオフに持ち込まれたはずだが、さっさと「半額」→「100円均一」→処分というルートで天に召されていったものと思う。 もちろん「本の大量生産・大量消費」を否定はしない。「大量消費文化」…「B級文化」を再評価する作業があちこちでなされてきている折りも折り。俺もB級文化大好きだし。 それに、困ったことに俺もブックオフはよく利用している。ブックオフは、「ちょっと前に出たけどすでに新刊書店の店頭から消えてしまった、かと言ってわざわざ注文して取り寄せるほどでもない本」をゲットするにはちょうどいいんだよ。本当に読みたい本は出たそばから定価で買ってるし。なにより、脳天気本を格安で入手できる場としても貴重である。でかい「100円均一棚」の存在は非常にありがたい。だから、一概にその存在を否定するつもりはない。 だが、各店の存在価値は各店の存在価値として、「ブックオフ商法」自体は、やはりいかがなものかと思わされた。 「フランチャイズ制」を標榜しつつ、ブックオフでは、セブンイレブンなどのように商品を元締めが仕入れ・管理してくれるわけではない。ブックオフに参入した店鋪オーナーは、上納した巨額のフランチャイズ料の代償として、本社から開店時に営業指導と開店用在庫だけを授けられ(なお、本棚のレンタルや内装工事はしっかりブックオフ本社の系列企業に委託され、そのレンタル料・改装費の幾ばくかは本社に還元される)、あとは各店の自由裁量に任せられる。 「自由裁量」ってのはつまり「あとは勝手にやれ」ということで、店の生命線である仕入れルートも各店で独自に開発しろ(=本を売ってくれるお客様を自力で獲得しろ)、と言っているわけである。だからブックオフのレジでは毎度毎度「お売りいただける本がございましたらお持ち下さい」と客に訴えかけてくるのである。それが唯一の仕入れルートだから。仕入れが少なくて思ったような利益が上がらず、本社に泣きついても、「それは根性が足りないからだ」と京セラ調精神論で済まされる(ブックオフの社長はきわめて体育会系志向)。各ブックオフ「フランチャイズ」店は、相当苦労しているようだ。どこがフランチャイズか。 他にも、坂本孝社長の体育会系にして山師的傾向、これまでマスコミで広宣流布してきた大言壮語なども裏モノ物件として非常に興味をそそられるんだが、それは置いておく。 だが、本を「商品」としてしか認識しないのは、カス本を大量生産・大量消費してきた大出版社も同じであって。今さら「ブックオフのせいでコミックの売り上げが落ちた」と泣き言を繰っても、自業自得な面は否めない。以前無断転載したコミティアの中村代表の言葉にもあるように、「手放されるような(消費されるような)マンガのほうが悪い」とも言える。 多作の超人・手塚治虫が確立してしまった(ぜったい手塚のせいだと思う)「週刊連載システム」は、手塚ほど量産能力のない他の幾百のマンガ家たちの才能をすり減らし、文字どおり消費しつくして行った。まぁ「週刊連載システム」あればこそ、マンガ家の需要は肥大化し、それだけマンガ家の雇用を増やし、裾野を広げ、結果的に我が国のマンガのレベルを向上させることになったとも言えるが。 けっきょく1980年代以降の「本の大量生産・大量消費」と、そこから生まれたブックオフの陰で泣きを見るのは、本を「文化」としてきた読み手や書き手である。出版社は「売れ筋」の本しか出そうとせず、若い無名の書き手は育とうにも育てない。読み手も、文化的価値のある本がますます部数が少なくなり(=単価が高くなり)、物理的にも経済的にも手が出せなくなっていく。「金はいらないからとにかく読んでほしい」という著者は今後ネットになだれ込むかもしれない。 だからと言って、今さらマンガ週刊誌を全廃するわけにも、マンガ家を10分の1ぐらいにリストラするわけにも、マンガ喫茶を滅ぼして貸本の時代に逆行するわけにもいかず、別の新たな指針があるわけでもない。どうしたもんかねぇ。 これに同人誌マーケットがからんできたら、方程式はさらにややこしくなるぞ。出版の未来はカオス理論。 きのう買った本の中に、千葉千恵巳情報公開写真集の予約注文チラシがはさみ込んであった。これは珍しい。 | |||
| 9月20日(水) | |||
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『検証!バーチャル艦隊の軍事力』読了。内容はすごく面白いんだけど、頁が進むにつれて如月東氏の文章がどんどん荒れていくのがほとほとイタい。てゆうか、誤植もイーハトーブ出版級だし、それ以前に文章のテイを成していないセンテンスが多すぎる。「てにをは」すら滅茶苦茶。これは、元の原稿がそもそもひどくて、さらに編集者もロクすっぽ校正しなかったものと見られる。同文書院もエヴァ本とか出したあたりから格が落ちたか。 『徹底研究!架空戦記の“実戦”力』では、前作よりは文章荒れてないけど、ファーストヤマトの敵役を「ガルマン・ガミラス帝国」と表記したり、デスラー戦闘空母が作中で「航空戦艦」と呼ばれていたとか書いたり、MACを「ウルトラマン80」に出てきた防衛隊の名称としたり(MACはレオだレオ、80はUGMだってば)、戦史以外の知識はもうボロボロである。架空戦記作家たちには「もっと資料調べて書け」と言ってるけど、そのまんま自分自身に返ってきてんじゃんか。大槻キョージュの本レベルだぞこれじゃ。 前言撤回。軍事知識を駆使した的確なツッコミ自体は認めるが、残念ながら、エンターテインメントと呼ぶにはかなりズサンである。ああ、ツッコミ芸を本当に「芸」の域にまで昇華させられる勇者のなんと少ないことよ。もって他山の石とすべし。 哭きの竜氏の『伊藤さんの物語』、廃刊の報。ええ〜〜? あんな中立的な本が? あんまニュートラルすぎて歯がゆいぐらいだったのに、それでも伊藤氏がクレームの長い長い電話をかけてきたそうだ。なぜ刊行1か月以上も経った今頃なのかはよくわからんが。 「中立」ってんじゃなくて、完全に自分寄りの意見以外、認めてくれないんだろうね、ああいう人は……。 あ、俺はあくまでも第三者としての印象で、一連の騒動における伊藤氏の態度に納得できないものを感じるというだけだよ。抗議されるような筋合いはない。個人のHPで「あの人なんか行動がおかしいぞ」って書いただけで誹謗中傷とか名誉毀損にあたるって言うなら、伊藤氏だって唐沢氏サイドに対して同じことやってるし。だいいち、批判を怖れてちゃプロのライターはできますまいて。俺? 俺はライターじゃないもん。ただの「読み手」だもん。消費者だもん。ジャッキー・チェンが、「暴暴茶」飲んで「まずい」と言った消費者にいちいち殴りかかってたら、商売あがったりでしょうが。ああ、ここまで予防線をはっておかなきゃ批判ひとつ書けない有名人ってのも怖いよなぁ。ある意味サッチーやデヴィ夫人以上。 | |||
| 9月21日(木) | |||
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千葉で、県会議員がどっかの市長室に干潟のゴミをぶちまけた事件の報。 そういえば阪神大震災の時、神戸からガレキの山をトラックいっぱい運んできて、日本基督教団の総本山の前にどさっと捨ててきた変な人ってのがいたっけなぁ。その人、関西学院大の校庭を仮設住宅用地に提供しろと大学に直談判して、ナイフまで出して恫喝したとか。刑事事件どころかぜんぜんニュースにもなんなかったけど。あれにくらべればまだまだ甘いと言わざるを得ない。 「来」の字って、ウルトラマンキングの顔面にさも似たり。 「らいおんハート」と聞くと、どうしても、ごっつい手錠はめたラーメンマンが脳裏に。 ごめん、忙しすぎて壊れ気味。いつも壊れてるけどさ。 (「MSシュレッダー」のCMソングのふしで) しゃららんらんららんら〜、 S&M〜スナイパー♪ 聞こえた? | |||
| 9月22日(金) | |||
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ラエリアンムーブメント、ついにクローン人間造りを開始。 生後10ヶ月で死んだ赤ちゃんをまた造るとのことで、両親が約2億円の研究費を提供、作業はクローン人間造りを処罰する法律のないUSAで行われるらしいが。 代理母50人に細胞を着床させ、発育のいい胎児1体を育てるんだとさ。 のこり49体は生ゴミかい。ヒトの尊厳も何もあったもんじゃねーな。 てゆうか、だったら自分殖やせよラエル。どうせ自分で実験するのはイヤなんだろ。 とりあえず、クローン人間造りたい奴は、まず『火の鳥 生命編』を読んで、「クローン人間を造ることの意味」をよーく考えてからにしな。「人間狩り番組を放映するため」も、「電波ジャーナリストの冗談を補完するため」も、動機の軽さ・なさけなさではどっこいどっこいだし。すごく参考になると思うよ。 「市街地における毒ガステロ」と言い、「クローン人間」と言い、パンドラの箱を開けるのはいつでも「常識のブレーキ」が外れたバカ宗教か。やれやれ。 しかし、オウムにしろラエルにしろ、人間の尊厳をおとしめる宗教って、存在意義あるのかね。そんなの信じてて、信者は救われるのかね。 けっきょくああいうところの信者は、そういう教義を奉じることによって、てめぇ自身が人間を超越した気になって自尊心を満足させてるだけだろ。知識で優越感を得る、たぁ一種のグノーシス的構造だぁね。てめぇだってまぎれもなくその「この世に生きる意義は特にない」「宇宙人の実験室で生まれた」人間の一員なのに。どこまで本気でその教義を内在化しているのやら。そんな絶望的な世界観で救われてしまう、君らの精神構造がうらやましい。 韓国で買ってきたカメの里子先から御礼メール。かわいがってくれ。 | |||
| 9月23日(土) | |||
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午前、ながいけん閣下ページに、各マンガのささやかなあらすじを追加。と言っても、原作知ってる人しか分からない書き方なので資料的価値ゼロ。 午後、日記の更新にとりかかるが、頭が重くてさっぱりすすまない。なんとか9月1〜9日まで。 「2002年からセンター試験にコリア語を入れる」、か。在日が大学入りやすくなるための便宜だろうか。 コリア語入試と言い「IT」と言い、てめぇが何の知識もない領域をあんまし安請け合いするんじゃねぇよ森。【王様】タイプだなお前。 | |||
| 9月24日(日) | |||
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『デジ02』。すなお系の賢ちゃんもこれはこれでラブリーなり。でも、イモムシがあんな姿に進化するなんて……。声の豹変ぐあいに、往時の三ツ矢“テンパイポンチン体操”雄二を思い出す。呼び方は「賢ちゃん」のままだけど。 礼拝中、嘘競演用のネタをまとめる(おい)。 帰り、ドムドムに寄ると、やっぱり「若鷹軍団」がかかっている。今年も優勝決まったら、何か安くなるのかな。 しかし「ON対決」「ON対決」って言うけど、とどのつまり「王監督vs長嶋巨人」が見られれば、王が率いるチームはどこでもいいんであって。別にダイエーじゃなくてもいいんだもん。ダイエーの監督が王じゃなかったら、こんなにマスコミが盛り上がることはなかっただろう。特に読売系な。逆に、それこそ極端な話、王がロッテの監督だったら、やっぱ「めざせON対決」ってことで、特定の信仰を持たない連中はロッテを応援するであろう。ダイエーのアイデンティティはどこにー!? 夕方、嘘競演に長文ネタ、No.53【携帯電話でついに死者】投稿。きわめて埼京震学舎的な「社会派」嘘。石ノ森正太郎先生ごめんなさい。 | |||
| 9月25日(月) | |||
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きのう嘘競演に出したNo.53【携帯電話でついに死者】が、投票ページを見ると案外好評な様子で驚く。 しかし、トップを突っ走る詰めにくい氏のNo.5【死亡記事】にはまるで追いつけない。素人のまぐれ当たりと、歴戦の嘘戦士が満を持して用意していたネタとの差はやはり大きい。青銅聖闘士と黄金聖闘士ぐらいはレベルが違う。アルデバランの角を折ったぐらいでいい気になってはいけない。精進せねば。 ああ、しかし、他の人のネタも面白いのばかりだなぁ。なんでみんなそんな短文でスパッと笑わせる嘘がつけるんだ。 【9/1の日記の追加(この項、9/27)】 「週刊読書人」に、松浦寛『ユダヤ陰謀説の正体』の書評。『ユダヤ…』評と言うよりも、同書にかこつけた小林よしのり批判文というオモモチ。 うーん、杞憂かもしれないけど、松浦先生、このまま対・よしりん論客の先鋒にまつりあげられないといいが。正面きって論争すればするほどドツボにハマるだけだし。まず、他人から言われて自分の非を認めるタイプの人間じゃないもん、よしりん。 それになにより、自由主義史観論者(という名のリビジョニスト)にとってよしりんの存在は、いつでも切って捨てる用意のある鉄砲玉みたいなもんで。よしりんをいくらヘコましても、連中の本体は痛くもかゆくもない。「しょせんマンガ家がよくわかりもしないで描いた事ですから」で済まされてしまうのは目に見えている。 松浦先生におかれては、「代理戦争」に巻き込まれず、マイペースで研究を続けてほしいものである。 | |||
| 9月26日(火) | |||
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嘘競演に第二の長文ネタ、No.159【力士残酷物語】投稿。杉浦日向子先生が読んだら血管ぶっちぎれそうな嘘歴史の嵐。自分のページほっといて何やってんだか。 【今日の「嘘の真相」】 森喜朗総理の買春疑惑実は売春疑惑 誰やあんなん買うたんは。 | |||
| 9月27日(水) | |||
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野球日本チーム、メダル取れず。あんなにジョニーががんばったのに。 「セ・リーグが読売(ナベツネ)に尻尾振って選手供出しなかったせいだ」って、誰か言ってやる勇者はいないのか? 「土人公論」こと「egg」を拾う。『大宗教学第拾伍號』で版元「ミリオン出版」って書いたけど、ほんとは「大洋図書」でした。似たようなもんだけど(おい)。本文レイアウトも「GON!」そっくりだし。 はじめて実物を読んだが、たしかにすばらしいねコレは。「偽悪」っつーか「偽下品」っつーか。「わかっててやっている事は正しい」という1980年代的エクスキューズを、現代人は今なお引きずっていることがよくわかる。「私たちはわかっててファッションとして下品なポーズをとってまーす」という意識がモロ見えなところが、本物の下品に堕していることに気がついていない喜劇。 「バカを自覚しながらするバカは正しい」「ヤラセを自覚しながらするヤラセは正しい」「アヤシさを自覚しながらカルトに埋没するのは正しい」……「自覚」がエクスキューズたり得た時代は、「わかっててカルトにハマっていた」連中が「わかってて」都市型テロを引き起こした1995年に終わりを告げた。ように見えたが、実はそうでもなかったようで。まぁ人間そう簡単に意識をシフトさせられるもんじゃないしな。 ともかく「土人公論」、20世紀末日本のとほほ風俗を記録する一級の資料となるであろう。 嘘競演に、枢斬暗屯子氏が参戦。案外いい嘘をつくので驚く。さすが普段から嘘屋やドリフト道場など投稿系サイトで腕を磨いているだけのことはある。書き文字じゃなくてテキストベースで読むと、氏のネタはなかなか洗練されて見えるから面白い。いや、カダフィの本が泥臭いとか言ってるわけじゃなくて……(墓穴)。俺のネタも、『大宗教学』とこのページとでは、やっぱ印象が違って見えるんだろうな。自分では分からないけど。どっちもバカで。 レス形式の嘘をひとつ(No.208【Re[174]:死因】)。しかし、元発言の文章を消してしまって、意味がわかんなくなる。大失敗。慣れないことはやるもんじゃない。 | |||
| 9月28日(木) | |||
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職場で棚卸し。やはり太ったか、運動性が落ちている。 そう、最近やたら他人に「太った?」と言われる。今まであまり肉がついてなかった肩や背中が若干もっこりしてきたようだ。実際、おなかのあたりをぷにゅっとしてみると、以前は皮しかつかめなかった下腹部に少し脂肪の層が増量キャンペーンしてるのが、まさに手に取るようにわかる。 去年の春に腸がイカレてから、あまり腹部を圧迫しないようなファッションを心がけてきたせいだろうか。身体が「あ、この線まではオッケーなんだ」とばかりに領土拡張主義に乗り出したとみえる。帝国主義のブタめ。 それと、今年の夏、暑さにかまけて車(自家用車&バス)を多用したのがマズかったか。デブ御用達飲料・ポカリスエットの愛飲もいけなかったかもしれない。エアコンの普及により最近言われだした「夏太り」の典型か。 うちの父親も、昔はえらい細かったそうだが、今の俺の歳あたりからぶくぶく太りだしてきたらしい。肥満が遺伝性のものだとしたら、俺の時限爆弾もそろそろ爆発というわけか。イヤすぎる。このままプレスリー状態に突入かよ。 これまでどんなに食っても肉がつかなかった俺だが、今年の冬は従来よりも暖かく過ごせそうである。てゆうか、もっと運動しろよデブ。 嘘競演、俺のNo.53【携帯電話でついに死者】と詰めにくい氏のNo.5【死亡記事】との差、ぐんぐん広がるばかり。 | |||
| 9月29日(金) | |||
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嘘ばかり考えていると、どうしても世情に疎くなる。誰がメダル取ったかなんてぜんぜんわからない。ルーマニアの体操選手がドーピングで金取り消しになったのだけは知ってるけど。金を取られるのは爆笑問題の片割れだけじゃないのねん。でも篠原のアレはどう見ても誤審。審判は切腹しろ。相撲の行司が懐に差してる刀、あれは差し違えた時の自害用なんだよね(一行知識)。柔道にも審判の切腹制度を。野球はいらないけど。もし導入されたらチャーミー村越なんか黒ひげ危機一髪になっちゃうし。 特に、今日は現実世界では胃の痛くなる会議なんかもあったけど、逃避だ逃避。 で、その嘘競演だが、これまでと比較しても、投稿本数がめちゃめちゃ多い。読む方も数をこなさなければならなくなるため、「一目見て面白いかどうか」が評価のポイントになりがちであり、したがって俺のような長文形式は圧倒的に不利になる。 一本一本丁寧に読み込んでくれるベテラン嘘ツキャー諸氏がけっこう評価してくれるんだが、実際、刻々と変わる投票結果を追っていくと、あきらかに俺の長文嘘は伸び悩んでいる。特に、最後まで真面目くさった文章が並ぶ(よく読めば全部嘘だと分かるんだが)No.159【力士残酷物語】の数字がかんばしくない。現在なお第二位をキープしているNo.53【携帯電話でついに死者】も、断トツトップを走る詰めにくい氏のNo.5【死亡記事】との差はぐんぐん開いていくばかり。ひるがえって見れば三位以下との差はほとんど無く、いつでも寝首をかいてくださいってな状態。 やはり、こういう場で「勝つ」ためには、短文でスパッと笑わせる嘘を書かなければならない。 ……こういうことが分かるのも、投票形式の面白さではある。 でも、性懲りも無く第三の長文嘘、No.304【芸能スクランブル】を投入。元ネタは、昨年5月16日のレヴォで小泉理紗子さんたちとしたバカ話だ。 【力士】の戦訓を取り入れ、まず最初のパラグラフにバカネタを盛り込んで読者をつかみ、以下の長文にひきずり込む作戦だ。もうなりふり構わず禁断の北●鮮ネタ、著作権侵害スレスレ(ギリギリ法の範囲内)のネタを容赦なく異物混入してやった。それでも、あの【死亡記事】にはまず勝てなかろう。だが、今のあたいにはこれが精一杯。 しかしこのドタンバにきて、今まで沈黙していた壇つな氏が突如、新型爆弾No.302【東京葬儀社】を投下。かの「カドミウム」にも匹敵する破壊力。嘘に手間ひまかけるならここまでやらなければ、というおそろしい見本である。嗚呼、こりゃ銀メダルもすべり落ちたな。銅もあやしいぞ。 | |||
| 9月30日(土)【ここまでは2000.10.14更新】 | |||
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日記、9月14日まで更新。ソウル旅行、なんだかんだと書くことがあって、キリがないぞ。 嘘競演。きのう投稿したNo.304【芸能スクランブル】が、伸び悩んでいたNo.159【力士残酷物語】をついに抜き去る。ツカミの勝利か。 新ネタも考えるが、まとまらず。あのNo.302【東京葬儀社】のあとでいったい何を書けというのだ。 | |||
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