2001年2月の開設者うらみ日記


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2月1日(木)
 朝から晩まで今日もドタバタ。
 日航機ニアミス事故。スチュワーデスが飛行機の天井に突き刺さってぶら下がる図というのも、ビジュアルインパクトありすぎだな。穴じゃなくてそのぶら下がってる写真撮ってたらピューリッツァー賞もんだぞ。誰か撮ってないのか乗客。
 森首相、横浜の新大久保事故カメラマン宅に弔問。まぁ、国民から「なぜ何もしない」と言われる前にやっとくのは、森にしては好判断といえよう。でも個人的にはムカツク。こないだの田中眞紀子も、俺の中では支持率下がったし。それとも、俺が考えている以上に、「弔意」ってのは簡単に示せるもんなんだろうか。わからん。俺が難しく考え過ぎなのか。友人が死んだ時も、友人の子供が死んだ時も、友人の親が死んだ時も、何もロクな言葉をかけられなかった。遺された者の痛みを考え過ぎると、かえって何もできなくなる。それよりは、固い事考えずにどんなウスっぺらな言葉でも何か言えばいいのか。わからん。このへんは『マナー・しきたり事典』とか読んでも書いてねーし。
2月2日(金)
 午後イチで本の打ち合わせ。早退してミューズでハレルヤコーラスのゲネプロ(って言うのかなこんなもんで)。頭の後ろで巨大オルガンがべーべー鳴るのは気持ちいい。
 建築中だった鈴木その子の美白御殿、長女が売却を決めたらしい。こないだの自伝出版差し止めと言い、どうもあの長女の行動には裏モノマインドをくすぐられる。
 きのう神奈川の小学校を視察した森首相(そうか、カメラマン宅弔問はそのついでだったのか)。そこでガキが慎吾ママ踊りをしてるのを見て、「やっと『おっはー』の意味が分かった」とコメントしたそうで。それじゃあまだ「真実」の半分も分かってねえことは言うまでもないが。で、もちろんこの「おっはー」ニュースを報じていたのはフジテレビのみ。サノバビッチ。
2月3日(土)
 朝っぱらからミューズへ。埼玉県文化なんとか会議とやらのオープニングセレモニーでハレルヤコーラス。とにかく朝が弱い俺、前奏のトッカータとフーガ(もちろん松居直美先生演奏)を聴きながら仮眠。まーなんとか声のノルマは果たしたと思うので良し。帰ってページの更新や荷作りなど。どうにも寝不足がたたり、コミケの申込書までは手が回らず。

 韓国人留学生の葬式に参列した田中眞紀子、俺はムカついたと書いたが、よく考えてみるとあれはあれでよかったのかもしれない。
 要するにこのケースは国際問題なわけで。たとえば立場をひっくり返してみると、「異境の地で現地人を救うために死んだ日本人を、現地の政治家が弔問」という図式になる。こう書くと、なるほど至極当然な図ではないか。
 おかしいのは俺の感覚のほうでした。すまん、メス角栄((C)滝季山影一)。

 「『神聖モテモテ王国』と、わかつきめぐみ『So What?』の類似性」という無意味な思考遊戯に興じる。
 耳に突起物のついた異界の住人との二人暮らしを強いられた主人公。
 それを監視してんだかしてないんだかよくわからん秘密組織。
 主人公は十代でありながら学園生活が全く語られない不思議さ(『So What?』のほうは転校先を退学したんだけどね)。
 コメディでありながらどこかさびしげな通奏低音に乗って展開される、独特のまったりとした日常。
 おまけに作者はローディスト出身で、名前は全部ひらがなときたもんだ。
 ためしに『So What?』をながいけん閣下に描かせてみよ。『モテモテ』をわかつきめぐみに描かせてみよ。
 この仮説一番のネックは、主人公と異界の住人のボケ・ツッコミ関係がまるで違うところだが、まぁ『So What?』の亜梨とライムを足して混ぜて遠心分離器にかければ、オンナスキーとファーザーに……ならんか。ならんのか。やっぱりな。ごめん、忘れて。ダメかも俺。いつでもダメだけど。
2月4日(日)
【今日のTV】
 『タイムレ』最終回。ついに全貌を現わしたリュウヤ隊長の「陰謀」。以前、Gゾード戦でタイムファイヤーと遭遇して複雑な表情を見せた伏線をちゃんと生かしておる。びんぼっちゃまファン(いないことはなかろう)にしたら八つ裂きにしてもあきたるまい。しかし、聞き手をアヤセにしてさりげなく視聴者に情状酌量を求める脚本がうますぎる。30世紀の窓の外もちゃんと何か飛んでるし、細部まで手ェ抜かねえなぁ。ミューズの中庭広場(ズ・バヅー・バ最期の地の手前)を公園から駅方面に向けて避難する市民、避難先が逆だろ逆(地元ネタ)。なにげに手ェ早いドモンの如才なさにびっくり。『ターミネーター』のサラ・コナーを守りにきて種つけまでしちゃった未来の戦士のパロか。命中率も『ターミネーター』並み。いや、「1年後」であの大きさだと、もっと早くに仕込んだ可能性も。ああ最低。ともかく、現代キャラがちゃんと一連の記憶を保ったままというのは良かった。『クウガ』とは打って変わって慌ただしい最終回だったけど、完全にイカレちゃってたギエンの哀しい最期、ありがちだが泣かせる別れのシーン(この「竜也と他の4人との別れ」が放映第1話からあらかじめ設定されていた点も、『タイムレ』全編の緊張感を保つ重要な隠し味だったように思う)など、どこをとっても『タイムレ』らしいと言えば『タイムレ』らしい、いいラストでした。なんかフラフラと後楽園ゆうえんちに応援に逝ってしまいそう。タイムレショー、3月11日までか〜。
 『アギト』。トライチェイサーだの「未確認生命体」だの「第4号」だの、『クウガ』世界の延長線上にありますよーって露骨なアピールが、どうにも嬉しくさせてくれるじゃないか。長野県警から元ジュノンボーイのアイツが出向してくる期待大。でも、あの大根の束の中に、いまや「芸能界のウルトラ兄弟」こと橋田ファミリーに加入するまでになった葛山信吾を混ぜると、異常に浮きそうで怖い。今日もまた豹マンにボコられる弱すぎメカバッタミライ、仮にも警視庁所属のヒーローが電動ノコギリ振り回して戦うとはいかがなものか。やっと携帯グレネードが効いてよかったね。このくらいはしなきゃメカバッタ関係のオモチャ売れねえだろうし。仮面ライダーごっこに興ずるガキの間でも「おまえよわっちいからじーすりーやれ」ってイジメにも発展しかねん。しかし、いまだ病院でう〜う〜唸ってるだけのハンギョジンミライの中身、何なんだきさまは。
 『も〜っと!おジャ魔女』第1回。今度のOPはダンス調。コスパの定番になりそう(コスパなんて行った事ねーから当てずっぽで言ってんだケド)。5年に進級し、さりげなく服が変わってる奴ら。ハナちゃんも少しはからむ(=大谷先生の出番もある)ようで楽しみ。元老院と女王様の微妙な力関係が面白い。女王といえど元老院の反対派をないがしろにできるほどの権力はなさそう。インペラトールというよりはコンスル程度か。今回の変身ポーズ(て言うのか)は前回の反省からか実際にポージングしやすい振りに。BGMもキャッチー。なんとなく故・スキャットマンジョンを思い出す。見習い服は戦闘モードとクッキングモードの2段変形、って平成ウルトラマンのごつある。キャンディメーカーの起動スイッチ、『トータルリコール』のリアクターかい。キャンディに「魔法の元」をぐりごり添加するシーン、なんか『ファンファンファーマシィー』的ノリを想い起こさせられる。進級に伴うクラス替えで、どれみだけ1組。玉木や島倉さんや小竹や嘘ツキャーのぶこちゃんなど使い回しできそうな準レギュラー以外は、かなり新キャラが出てくる模様。新メンバーももちゃん、謎のキャラ「マジョモンロー」とか通常時は日本語ダメとか、いろいろクセがありそうで良し。そのくらい伏線を手土産にせねばお話になるまい。今回の隠しテーマは「異文化とのコミューニケーション」と見た。で、それにかこつけて、異世界たる「魔女界と人間界の関わり」にまで敷衍させていくつもりか。テーマ的には、第一級のファンタジーが取り扱うネタである。どこまで掘り下げてくれるか、楽しみにしよう。
 『デジ02』。『おジャ魔女#』が『セラムン』なら、こちらはもはや『キン肉マン』の域に。俺の超人パワーをやるぜー!

 今日もページの更新優先で、コミケの申込書は手つかずのまま。このまま忘れちゃったら【団結小屋】の新刊が買え……じゃなかった、全国の愛読者のみなさんに申し訳が立たぬ。なんとかしろ俺。
2月5日(月)
 今日も朝から夕方までみっちり働く。他人の仕事で。とほほ。

 帰り、大幅に値を下げた(Gさん情報)ファンロードのバックナンバーをあさるべく、生まれて初めて中野の「まんだらけ」に足を踏み入れる。実際、年数にかかわらず1冊150円と文字通りの投げ売り状態で驚く。黎明期の2冊と、欠けていた1988年7月号(5月号も欲しかったんだけど)をゲット。
 実は中野ブロードウェイ自体生まれて初めて入ったわけだが、想像していたよりも広く、またテナントもおそろしく怪しい(ほめ言葉)店ばかりで、歩いているだけで心地よい目眩を覚える。もしガキの頃に行ってたら、違う人生を歩んでいたかもしれない。もし万が一子供ができるような事があったら、浦安ネズミーランドなんかほっといて、手ェ引いてブロードウェイに連れてく。なんか、わが子を千尋の谷に突き落とすライオンと言うか、幼少のアキレスを不死身の泉に頭からぼちゃんと浸ける母親と言うか。やはり俺は子育てなぞしないほうがよろしい。
 にしてもブロードウェイにかぎらず、あのわさわさした商店街や演芸場なども含め、中野という街の空気はなんとなく好きである(南側はよく知らんが)。同じごちゃごちゃした街でも、新宿や高田馬場はどうも昔から好きになれない。中野だったら、住んでみてもいいと思う。たしかに狭い土地の中にうじゃっと小さい建物が密集し、バスが頻繁に通るわりには道幅も狭く、関東大震災が起こったら罹災率かなり高いところではあるけど、いつかお金持ちになって中野に庵を編み、悠々自適のオタライフを営むのが俺の夢。

 『ニューグローヴ音楽事典』(講談社刊)の「パロディ」の項によると、音楽用語における「パロディ」とは、既存の曲(詩)に、全くそぐわない詩(曲)をつけて楽しむ創作形式を言うらしい。たとえば荘厳な宗教曲にめっちゃ世俗的で意味ねぇ歌詞をつけて歌うとか。そして、しばしば元歌への皮肉が込められているとのこと。
 そういう意味では、俺の替え歌で「パロディ」と言えるのは、元歌作者が自己啓発セミナーにハマって作った歌に、統一協会の教義を並べた歌詞をつけた、『原理勝つ』『原理運動s』ぐらいかもしれないな。元歌への皮肉、という点では。
2月6日(火)【ここまでは2001.03.04更新】
 今日もやっぱり仕事。今日のは自分の用事だからいいけど。
 夕方、毎月恒例の馬場BIGBOX古本市へ。ヒエログリフのテキストと、1989年2月の週刊プレイボーイをゲット。後者は、巻頭の「大葬の礼」迎撃特集もさることながら、

 ああ、カワイソー特集
 これがギャルの嫌う「オタッキー」だっ!!
 ダサい奴らが大増殖!オマエは大丈夫か?


なる記事タイトルが目に入り、500円と割高ながら買ってしまった。いやー、とても90年代にガンダム特集やウルトラマン特集を組んで実売部数を稼いだり、宮下あきら版バイオレンス・ジャックだの『キン肉マンII世』だの載せてる雑誌の特集とは思えないぞ。楽しみに読んでやろう。
 不動産屋から久々に連絡。来週末あたりから内見できるそうな。
2月7日(水)【ここまでは2001.03.21更新】
 きのうゲットした「週刊プレイボーイ」、やはり大当たりだった。オタク迫害の歴史を保存した貴重な資料として、いつかどこかで落ちついて紹介してみたい。いや、なかなか勉強になった。

 1980年代といえば、「ギャルにモテてSEXヤリまくること」が男の唯一の価値であった。モテるために高いスーツや高級車を買い、女を連れて飲み屋やアミューズメント施設にガンガンお金を落とす、そんなライフスタイルが当時の「期待される人間像」として確実に存在した(今でもそうだけどさ)。そんな時代において、可処分所得が多いくせにデートや風俗に消費もせず、二次元の女の子にウツツを抜かしつつ金のかからない自家発電にばかりうち興じる人種は、それこそ「おしゃれ軍」陣営((C)伊集院光)からは社会の敵とみなされたわけだ。
 ……というのが、今まで俺が想定していた「社会科学的オタク差別論」だった。
 だが、この「週プレ」記事のオタッキー非難の根拠は、オタッキーが「消費をしないから」ではなく、「モテないしセックスもしないから」、という一点に集約されている。記事は、当時のオタクが「土地高騰による親の成金化、低金利ローンの一般化などのため、一気にニュー・リッチ族に食い込んできた」結果、「クルマ、さらにそこにつけるパーソナル無線」に所得を傾けるようになったと証言している。そう、オタクも車を買っている(消費している)んだよな。「オタクは社会に金を落とさないから嫌われていた」という、こないだでっちあげたばかりの俺の持論は、早くも修正を余儀無くされた。オタクは十分社会に金を落としていたんじゃん。
 それなのにオタクが嫌われていたのは、これは単に、価値観の違う人種に対する感情的嫌悪でしかない。
 同じ車を買うにしても、オタクが車を買うのは「自分一人の移動要塞」を確保するためであり、おしゃれ軍のような「ギャルを誘い込んでドライブののちラブホテルの暖簾をくぐるための身柄拘束機」としてではない。そこがおしゃれ軍陣営から見るとダメダメなのである。「モテてセックスしまくること」が唯一の価値である世界では、「モテてセックスしまくること」と無関係な消費や努力は、頭から全否定されるのだ。「人間は理性や利害損得よりも感情が優先する生き物」……それは古今東西を問わぬ永遠普遍の真理である。
 これが、バブルが崩壊しておしゃれ軍の軍事予算が著しく削減された90年代、不況にもめげないオタクの経済力が注目されだし、社会がオタクに尻尾を振るようになったわけだ。「貧すれば鈍す」というやつか。

 それはさておき、記事の紹介に戻ろう。切手や鉄道など「なにかに熱中するあまり、女とも付き合わず、世間との接触を絶って、ひとり閉じこもる」ライフスタイルを持つ人種が、1982年に初めて「ネクラ」(死語)という称号を与えられ、やがて呼び名を「オタク」と変え、「のりピー言葉」(死語)の影響から「オタッキー」と転訛した、とする。まぁそこまでならいいが、記事はこの導入部分の最後で
 「オタッキー! それはダサくてクラくてどーしよーもない男たちの新しき名称なのだ!」
と、狭い意味における「オタク」と「単にモテない奴」との両者を故意に混同する。厳密に両者が重ならないことは、2001年の現代ではもはや説明するまでもない。が、この記事が書かれた1989年当時、両者が区別されていなかったことも事実である。この「故意の混同」は、記事が進むごとにエスカレートしていく。
 次に記事は、「ではオタッキーとはどういうヤツらなのか?」というわけで、少女向け雑誌『おちゃっぴー』(まだあるのか?)編集部に出入りする女子高生から「オタッキー」の生態を聞き取り調査する。これがまた、単に彼女たちが個人的に出会った「気持ち悪い男」への嫌悪をぶつけただけの、断片的意見の寄せ集めにすぎず、学問的価値は別としてなかなか味わい深い。「少女マンガが好き」あたりはたしかにオタクかも知れないし、「ホモでもないのに男同士でよく歩く」なんかは案外鋭いところを突いているが(笑)、「ミポリンよりナンノが好き」とか「指圧が得意だったりする」とか、それはお前らの個人的体験だろうが。
 それらを総合して、記者が言う「オタッキーの二大特徴」というのが、
 「女にフラれたりして傷つきたくないから女に近づかない。もちろん、セックスとも縁遠い。」
 「ひとりで閉じこもってたから社会の仕組みを知らない。」
と、すでに「オタク」じゃなくて単に「モテない奴」の話になっている。もっとも、この二大特徴に照らすかぎり、この単元の最後に引用されている、『おちゃっぴー』編集者の「(最近の男の子の)3分の2はオタッキーだね」という分析は、かなり的確な指摘である。今にして思うと特に。

 終わりでは、ごていねいに「オタッキー治療法」まで紹介してくれているんだが、これも目を覆いたくなるひどさである。  まずは「オタッキー初期」。「ドラクエIV(※当時)の発売を待ちこがれ、出たら最低3日は徹夜するであろうキミ」ということだが、なるほど、この条件なら男子小中学生の「3分の2はオタッキー」と言われても文句はあるまい。  治療法は、「まず食生活を変え、焼肉やトンコツ・ラーメンなど、なるべく精がついてセックスしたくなりそうなものを選んで食べてみよう。」
 オタクが「セックスをしない」がゆえに嫌われていた現状を雄弁に物語っている。イヤになってくるが、さらに続けよう。
 セックス好きのガイジンを見習う意味で、いま使っている国産のパソコンをマッキントッシュに替え、国産車をアメ車に替えてみるのも悪くない。道行くギャルたちに、軽く「ハロー!」と声をかけられるようになればシメたものだ。」
 てめぇのことを棚に上げて「セックス好きのガイジン」呼ばわりとはヘイトクライムもいいとこである。いいのか集英社。それにマックなんか使ったらオタク度がよりアップするよな気がするんだが。せめてIBMとかDOS/V互換機ぐらい言えなかったものか。あ、それとも「国産のパソコン」ってMSXとかX68000のこと? それならごもっとも(笑)。
 次に「オタッキー中期」。症状としては「愛車をコイン洗車して、そのボディがピカピカになったのを見ると、自分が風呂に入ったあとより気持ちよくなってしまうキミ。」……って、どっちかと言うとヤンキーじゃないのかそれ?
 この治療法が、まず「体育会に入れ」。「社会の縮図を身をもって体験すれば、オタッキーなんていっぺんでふっとぶ」と、まぁ月並みだが一面真理だろう。しかし次がひどい。「それがイヤなら、せめてオナニーをやめるぐらいはしてみよう」と来る。別にオウムの修行ではない。そのココロは、なんと「出さずにためるだけためて性のアニマルと化すのだ。いままで行きたくても行けなかったソープに行き、童貞とおサラバするふんぎりもつくってもんだ」……はぁ。
 この記事書いたライターも、まさか10年後、風俗産業のほうがオタクに歩み寄る世の中になろうとは思ってもみなかったようである。てゆうか、『聖コス』とかで童貞捨てても相変わらずモテない人たちはどうすればいいんだ? そもそも風俗でバージン捨てるのがそんなに価値ある行為とは、個人的には思えないんだが(手段と目的の転倒現象)。
 このあたり、「モテないボーイズがモテモテを目指して読みふける雑誌」という、『週プレ』の基本的性格が垣間見えて、実は興味深い、というか気の毒ですらある。彼らの執拗なオタクフォビア/オタク差別の根底に流れているモノが、あからさまに見えてくるではないか。アメーリカで、白人に差別されている黒人が、日本人旅行者などを差別的いやがらせをするようなものであるな。
 そして、「『めぞん一刻』のセル画が命よりも大事」(※ここでさりげなく「狭い意味のオタク」に概念が立ち返っているのに注意)、という「オタッキー末期」の治療法。
 「(前略)強いて治療法をあげれば、試しにオナニーの合い間、チンコに真珠を入れ、ついでに入れ墨をしたらどうか。ついギャル相手にソレをためしてみたくなり、気がついたらオタッキーはすべてふっ切れ、一人前のアダルトビデオ男優になっているかもしんない。ユカイ、ユカイ。」ユカイ、ユカイじゃねえよバカ。てゆうか、男ってのはチェリーボーイかヤリチンのどっちかしかいないの? 男って、そんなケダモノ紙一重な生き物なの? 『神聖モテモテ王国』のファー様が「男皆殺し」を唱えるのもわかるよな、うん。
 おまけにこの後、「童貞でオタッキーの男に限り、普通は3%(※当時)の消費税を一気に150%にしてしまうテはどうだろう? うーむ、これで日本からオタッキーは消えてなくなるかも……」とまで書いている。引きこもりやパラサイトシングルの存在が顕在化している90年代後半以降なら、同じ「オタク撲滅論」でももう少し真摯に「社会問題」としての視点がありそうなものであるが、この完全に「オタッキー」を珍獣か何かのように突っ放したスタンスこそ、80年代の特色ではある。
 記事は、ほとんどが「オタッキー」予備軍であろう『週プレ』読者に、日武会の通販広告的脅迫をつきつけて終わる。

 「さあキミたち、オタッキーとして女の子たちにバリゾーゴンを浴びせられるか、フツーの男としてフツーにセックスするか、いまが勝負時なのだ!」

 これが、唐沢俊一先生が連載するのしないのと言っている現在からほんの12年前の、「11PM」で宅八郎に破られてた頃の『週刊プレイボーイ』である。
 もちろん『週プレ』だけじゃない。この国の時代精神が、かような「オタッキー」という生物の存在を「望んで」いたとも言える。
 その証拠に、この記事から半年後。まさに上記のような「憎まれるべきオタッキー」像のシンボルとしておあつらえ向きなキャラクター、宮崎勤が登場した時の、社会のはしゃぎようと言ったらもう……。
 とりあえず予言しておく。
 この不況が終われば、『週プレ』はじめオタクにすり寄ってる全メディアは、またオタクに牙をむくぞ。絶対に。
 12年やそこらで、人間の差別意識が変わるわけがない。
 唯一12年前と違う点と言えば、「狭義のオタク」と「モテない男」の区別が、漠然とではあるが徐々に認知されてきているあたりであろうか。それでも、その恩恵に浴することができるのは、ひとにぎりの、社会的地位を確立したエリートオタクに限られるんだけど。
 

 18時ごろ職場を出てメシ食って19時過ぎごろLPO到着。
 今日は唐沢眠田両先生によるメリケンアニメトーク。別にアメリカントゥーンを何でもかんでも再評価しようなどというスカしたイベントではない。また、オタクアミーゴスライブのように、4時間客を笑わせ続けようと計算しながらネタをくり出すわけでもない。単に、眠田先生が「他人にトゥーンの話をしたくてたまらなかった」というだけらしい。まさにオタク冥利。たしかに、雰囲気としてはオタアミライブというよりもオフ会での酒飲み話のノリに近かった。それでも面白いんだから、さすがプロの芸人である。
 とりあえず前半はハンナ・バーベラとフィルメーションのアニメを嵐のように流しながらトーク。『幽霊屋敷のドボチョン一家』のあまりのひどさに泣く。ビバ・フィルメーション。前半途中で鈴之助さんも来場。休憩時間中、「(世田谷一家4人殺害から潜水艦まで)ネタはいっぱいあるのになぜ替え歌が作れないんだろう」と共通の悩みを吐露し合う。「アフターコミケ症候群」(コミケの直後、反動で鬱状態になってネタが考えられなくなる病気)の典型例ということで合意に達する。
 後半では原語版『パワーパフガールズ』上映。1本めは、パワーパフグッズ収集家(爆死)がコレクションを完成させてしまい、ついに本人たちまでコレクションしてしまうイタい話(デブでハゲで半ズボンなコレクター男の容姿からしてイタすぎ)で、次が、マンガそのものの街タウンズビルから病んだアメリカをリアルに表現した街シティズビルへ博士とともに引っ越したガールズが、学校ではいじめに遭い、市長にはアポがなければ相手にされず、悪党を捕まえるため橋を壊せば莫大な弁償金を請求され、「ヘリパトロールの邪魔」と空も飛ばせてもらえず、地べたを歩けばガムを踏んずけ怪しい男に口笛吹かれ、橋がないので冷たい川をざぶざぶ渡り("Cold, cold..."と泣きながら歩く3人がかわいそうすぎ)……という、両者それぞれ観ていてツラくなる話2本。どちらも、制作者たち自身が『パワーパフ』の世界をメタにおちょくった自虐きわまりない話である。だがはたして日本で放映される日は来るんだろうか。
 それと、日本版の映像ってちょこちょこカットされてるんだぁね。オリジナル観ていろいろ分かった。たとえば、エンディングでバターカップが「彼」(赤い悪魔みたいな奴)をぶん殴るコマ、テレビ東京で観てると不自然に短いでしょ。あれ、実はオリジナル(本来はオープニングの映像)では、ぶっとばされた「彼」の口から折れた歯が飛んでるの。あの身も蓋もない残虐描写こそが『パワーパフ』のスパイスの一つでもあるのに、どーしてそんな『目黒のさんま』みたいにサンマから脂抜いて小骨取って殿様泣かせるような真似するかな。まーたしかに、現地アメーリカでさえケーブルTVオンリーの『パワーパフ』を地上波で放映するためには、そこまで毒抜きしなきゃならないんだろうけど、だったら最初から『パワーパフ』なんて放映すんなよな。先月の日記でも『サウスパーク』で同じこと書いたような気がするけど。だいたい、ナレーターに小堺一機というあたりから「毒抜き」の意図はありあり。日本版のスタッフはいったい、上記のイタい話でムックンにどんなナレーションをつけさせるつもりなんだか。だいたい「コサキン」聴いているかぎりでは、ムックン、『パワーパフ』をよく知らないで仕事してるみたいだぞ。大丈夫か? 同じ知らない奴でも、むしろ伊集院光のほうがノリ的にはハマったんじゃないか? もちろんTV向けの「白の伊集院」じゃなくて、「深夜のバカ力」モードで。そういう意味で、心配症の俺としては、現在のテレ東のヌルい放映がかえって『パワーパフ』人気に陰りを落とすのでは、との懸念もぬぐいきれない。ものしらず特有の杞憂であってほしいが。
 黒人差別アニメ、日本差別アニメ、去年のオタアミでも観た、日本で破壊工作に従事する卑怯なスーパーマンなど上映しまくり、23時過ぎ閉幕。いつもの特急で帰る。
2月8日(木)
 ドスケベな夢を見てたところでふっと目が覚めてしまい、続きを見ようと一生懸命その夢のことを思い出しながら二度寝に突入する…………

 …………という夢を見た。

 ダメにんげんだもの。

 午前中半休をとっていたので、引き続き睡眠時間の補完にはげむ。
 0900過ぎ起床。市の出張所で住民票ゲット。その足で職場へ。おしごとおしごと。それだけの一日。
 あ、『サウスパーク』のビデオ2,4,5,6巻も買った。

 ああ、しかしあれほど自己嫌悪に陥る夢見も滅多にないだろう。笑わば笑え。とほほのほ。
2月9日(金)
 人気児童小説『ハリー・ポッターと魔法の家』に差別表現があったため、66刷以降当該箇所を削除するとのこと。
 職場で情報を聞き、その記事が載っているという昨日の朝日夕刊を見てみたが、具体的にどーゆー差別表現だったのか書いていないのは不親切の極み。たぶん「差別の再生産がどーのこーの」という配慮なんだろうけど、逆効果だと思うぞ。こう隠蔽されるとかえって俺のようなゲスで不謹慎な庶民の好奇心をかき立てることになると、どうして分からないんだろうかマスコミは。しかし「先天性疾患」って何だろう。ワクワクしてくるぞ。(←ほら、こういうふうに。)

【今日のビデオ】
 ロリコンアニメ黎明期の一品、『テレパシスト愛Q315』(オールプロダクツ、たぶん1985年)を、帰りにふらっと寄った古書店でなんとたったの400円でゲット。
 ストーリーは……いや、やめた。
 俺ごときの貧弱な紹介芸では、とても諸君に、ヒロインの股間から仏様の顔が出てくるエロアニメの存在を信じさせることなどできないだろう。いやほんとネタじゃないよう、本当にクライマックス、出てくるんだよう、あそこから仏様がどーんと。オイラ嘘なんて言ってないよう、信じてくれよお〜う(号泣)。
2月10日(土)【ここまでは2001.03.22更新】
 1030起床。どうにも眠くて何をする気も起こらず。
 『サウスパーク』ビデオ。WOWOWでは誰が声アテてるか知らんが、個人的にはカイルの吹き替えは大谷育江にやってほしい(『月光仮面くん』のイメージ)。
 何本か観て笑ってるうちに頭が痛くなる。1500〜1900まで昼寝。
 目覚めて夕刊を見ると、一面トップに、ハワイ沖で米原子力潜水艦が水産高校の練習船と衝突したとのものすごい記事が。これ見て最初に「軍艦・沈没・ハ〜ワイ」を連想してしまったあたりが俺の不謹慎なところ。
 ともかくこれで、ニアミス事件どころじゃなくなったのは確実である。よかったな日本航空。
 頭痛が抜けないので、ナロンエース飲んでさっさと寝る。明日はコミティアあるし。
2月11日(日)
【今日のイベント】
 コミティア55(於・東京流通センター)。
 体調はそんなによろしくないが、とりあえず0630頃起きる。『セラムンR』再放送を観ながら朝食。せっかく普通の女の子として暮らしてた四軍神(って言うんだっけ)がセーラー戦士の記憶を取り戻し、元の木阿弥になる回。
 いつものように池袋経由で浜松町へ行こうとしたが、練馬で天の声が聞こえ、都営大江戸線を使ってみることにする。狭い大江戸線の車両も、休日の早朝ではたいして苦にならず。思ったより早く大門駅に到着。出口が浜松町のモノレール乗り場のすぐ隣にあって、2分ほどでアクセスできた。中井経由ならもっと早いかもしれない。
 で、0930前TRC入り。今日の寄生先【WAIWAIスタジオ】さんのブースでしばし待っていると、新田五郎さん到着。「おはよーございます」と呼びかけた第一声がガラガラ。いかん、やっぱり風邪のようだ。ともかく『大宗教学』拾伍・拾六號を10冊ずつ置かせてもらう。
 1100開場。開始早々、当サイトのROMさんが来てくれる。そのあと、俺一人で店番しているところで【アーティスツカンパニー】飛沢さん来店。バウムクーヘンにマドレーヌを恵んでいただく。もったいなやもったいなや。毎年、この時期のコミティアはお菓子が飛び交う傾向あり。今回は時間に余裕がなくて各方面への差し入れチョコを買えなかったのが口惜しい。
 新田さんと交代し、買い物。しかし元気がないせいかあまり買わず。注目の【木持アート出版】も新刊ないし。【ノースノマド】の「魔法使」シリーズ新刊とか、新田さんに勧められたかぢばあたる氏の短編集とかちょこちょこ。
 滝季山先生にご挨拶。珍しくよしりん話少なく(笑)、主にきのうの原潜事故に関するいろいろ凶悪な話。冬の新刊『Shark Heads』の、原潜が森に衝突するラストシーンがきのうの事故を予言していたのではないか、などなど。
 けっきょく閉場までに『第拾六號』10冊、『第拾伍號』5冊頒布。コミティアにしては上等上等。足代は十分出る。【WAIWAIスタジオ】の本もけっこう売れる。

 児玉さんの車で新田さんともども品川まで送っていただく。山手線を北上しながら新田さんと「モテること」について語り合うが時間がなく煮詰められず。
 途中で新田さんと別れ、そのまま北上を続け、川口へ。旧知のバイクエッセイスト・いはさえこ先生のダンナさん(プロの銀細工師)が仲間と展覧会を開いているとのことで。やはり実物の出来栄えは見事なもので、恐竜の化石の一部をモティーフにしたペンダントトップなど、意匠もなかなか個性的で面白い。運悪く先生ご夫妻とは入れ違いになってしまったが、貴金属に目のない俺のこと、存分に堪能できた。ただ、俺に似合うようなアイテムはなかったので、サイフは開かなかったけど。
 なお、銀細工師・横山隼氏の工房「RC GEAR」のサイトはこちら

 南浦和で立ち食いソバ食って帰り、急いで夏コミ申込書を(カット以外)書き上げる。
2月12日(月)【ここまでは2001.03.23更新】
 今日は楽しい休日出勤。楽しくて涙が出てくらぁ。まぁ、きのう一日で好物の「VC-3000のど飴」をほぼ一本食ったおかげか、きのうよりは体調戻る。
 昼食、メシ屋も軒並み閉まっていて困る。たまたま開いていたエジプト料理店「パピルス」に入ると、たまたまオーナーの吉村作治が女子学生と差し向いでメシ食っていた。吉村先生も風邪気味だったらしく、客(俺しかいなかったけど)がメシ食ってるってぇのに、ぶびびーずぶびーとすごい音立ててハナをかむかむ。しょーがねぇなぁ。てゆうかよく口ヒゲにつかねぇなぁ。ヒゲって不思議。あ、料理そのものはおいしかったデス。
 けっきょく定時まで仕事。早めに済めば「ぷにケット」に行ってみたかったんだが、それどころじゃなかった。
 帰りにまた新居(予定)を見に行くと、やっと建物回りのネットが撤去されていた。図面で見た印象よりも細長そうな部屋と分かる。両壁面に本棚を並べその間にベッド、という配置はムリか。全部持っていくのはあきらめるとして、置けるのはせいぜい3本か。あと、キッチンもほとんど通路の分しかスペースがないので、冷蔵庫や茶ダンスも居間に置くことになるとすると、空き領域(ハードディスクみたいだね)はかなり狭くなるぞ。ともかく一刻も早く正確な寸法を測り、家具の配置を検討せねばならぬ。
 帰宅後、えいやーっと夏コミ申込書のカットを描く。現在のところのマイブームをあますところなくモティーフに使用してしまいました。今のうちに謝っておきますごめんなさい。
2月13日(火)
 午前中、会議。昼休み、夏コミ申し込み。8月は同人界にも●●●●●●が浸透しているといいなぁ。
 申し込みをすませたところでテンションがぷっつりと切れる。午後、仕事にならず。定時で帰る。へろへろと。

 「原潜衝突してもゴルフ続行」で窮地に立たされた森だが、その言い訳が実によろしい。「これは危機じゃなくて事故だから、危機管理がどうのこうの言われる筋合いはない」とな。おまえ、国益に反して米海軍の責任を軽くしてどうするつもりだ。言ってみれば今回のアレは大使館誤爆クラスの一大事だぞ。それが「危機管理」の対象じゃなかったら何が危機管理だ。首相官邸に原爆でも落とされないと動かないんじゃねーか。おまえの存在がいちばん危機だ。
 『キャプテンハーロック』(マンガの方)に、マゾーンのペナントが落ちてきてもゴルフにうつつを抜かす地球大統領ってのがいたけど、そのまんまやん。誰かアルカディア号造れ。友よ〜明日の〜ない〜森と〜知っても〜♪
2月14日(水)
 高名なマンガ評論サイト・メビウスひみつきちで、ウチの「ながいけん閣下ビブリオグラフィー」が取り上げられているのを発見。名誉なり。

 ビデオで『もジャ魔女』2話。やはり異文化コミュニケーションが隠しテーマに。早めにももちゃん人情噺を出してキャラを立たせる戦術は正しい。おんぷちゃんがさらにカゲうすくなりそう。極めて珍しい、大谷いくえもん先生のばーさん役も見どころ。

 『加奈・いもうと』とか言う、不治の病の妹と最後の日々を暮らすというストーリーの美少女シミュレーションゲームがあるそうだが。「ニュース23」で、それにハマったあげくに「悲しくてこれ以上プレイしたくない」と語るゲーマーが紹介されていて、それ観てうちの父親と弟があきれて、俺にコメントを求めてきた。
 いちおうオタのはしくれとして、
 「宮沢賢治の『あめゆぢゆとてちてけんじや』の詩を読んで泣くのとどう違うんだ」
と弁護する。
 納得してもらえた。
2月15日(木)
 午後、かなり腹を壊す。カゼの方か? それとも昼間食ったカツ丼のしなびたお新香のせいか? ともかくたびたび便所へかけこむ。今日も仕事に集中できず。
 帰ると、さとちんさんからチョコとすごいTシャツが届いていた。ありがたやありがたや。でも腹がアレなのでチョコはしばらくおあずけ。

 勝手なもんで、実物を観てしまうと、あれほど充実した内容だと思っていた『公式版サウスパーク・コンプリート・ガイド』の記述が物足りなくなる。『モンティ・パイソン大全』もそうだったが。
 だからと言って、これらがカス本だというわけでは全然ない。これは「入門書」の宿命のようなもんである。ズブのビギナーに、作品世界を楽しむ素地を与える、という役目は十二分に果たしていると思う。単に読み手が成長し、これらの本を「卒業」した、というだけの話である。あとはもっと濃いファンサイトで語り倒すなり自分でディープな同人誌でも作るなりすればいいんだ。
 本書が、一部のエリートマニアに限られていた『サウスパーク』ファンの裾野を大幅に拡大した意義は大きい。一般向けの商業出版では、このくらいのレベル設定の本のほうが、えてして文化的価値があるような気がする。
 WOWOW放映や映画上陸以前、字幕版ビデオや「原書」しかなかった頃からのファンの皆様におかれては、内心忸怩たるものがあるかもしれんが、まぁあんまし出しゃばりませんから仲良くしてやってくださいな。俺も「なんでもっと早く観なかったんだ」と心底後悔してるところですんで。
2月16日(金)【ここまでは2001.03.27更新】
 昼休み、古書店で『まんがヨハネ黙示録』なる自費出版っぽい本(500円)と、『ピッカピカ音楽館』のビデオ第2巻(なんとたったの200円)をゲット。
 この『まんが…』がなかなかイイかんじの本。とにかく「『ヨハネの黙示録』は来るべき核戦争の予言書である」という結論が最初にありきで、「ヨハネの黙示録」の記述をなんでもかんでも核に結び付けるのである。「人の子が雲に乗ってやって来る」の雲はキノコ雲。「頭は羊毛のように白く、目は燃える炎、足は炉で精錬された真鍮、声は大水の轟きのよう」というキリスト描写も、もちろんキノコ雲にされてしまう。「さそりの尾を持ついなご」は、核爆弾を積んだ戦闘機。天使の吹き鳴らすラッパも、地上に向ける鉢も、ぜんぶ核ミサイル。気持ちいいほどの徹底ぶりである。
 1980年代以前ならともかく、ソ連邦がとっくに解体された1996年の刊行にもかかわらず「核戦争による世紀末クライシス」を主張するこのアナクロさは、読みようによってはかえって新鮮かもしれない。ちなみに、監修は内藤正俊。ああ、やっぱり……。
 午後、また下痢。やっぱカゼかのう。夕方になってもおさまらず、電車にも乗れない。仕方なく、車内に便所がついている特急に乗ることに。
 馬場のホームでレッドアローを待っていると、手足のついた乙武くんみたいなのがいた。早稲田の入試帰りらしく、母親らしきおばちゃんと「ぜったい受かってるよ!」とか言っている。乙武II世狙いか。たぶん周りの人みんな俺と同じこと考えたにちがいない。受かってるといいね。
 はたして特急に乗ってからも腹具合おさまらず、井荻陸橋のあたりまで便所にこもってしのぐ。いやな指定席だね。ともかく出すもの出しきって若干ラクにはなった。
 帰りがてら、明日内見する新居(予定地)に寄ってみると、夜になっても俺の予約した部屋だけ明かりがついている。がんばって内装工事をしているようだ。あわてて手抜きされんといいが。
 明日があるので、薬飲みまくってリポビタンゴールドも1本飲んで、ビデオ観て寝る。

【今日のビデオ】
 まだ観てなかった『サウスパーク』6巻。「クリスマスうんちのMr.ハンキー」と「ダミアン」、両エピソードとも神学的にワサビの効いた回で、個人的に大ウケ。Mr.ハンキーの回のカイルに激萌え。ユダヤ人ゆえクリスマスを祝うことを許されず、クリスマスの準備に沸く町の中を一人とぼとぼ歩きながら歌う「I`m a Jew〜, I`m lonely Jew〜 on Christma〜s♪」が、もう殺人的にかわいすぎ。
 そういえば前回の嘘競演、お題と言い時期と言い、誰かMr.ハンキーネタを出してもよかったものを、Mr.ハンキーのハの字も出なかったのはどういう事だろうか。あまりにそのまんまでかえってみんな使用を手控えたのか。裏で「Mr.ハンキーはNGワードとする」って協定でも結ばれていたのか。それとも嘘ツキャーは案外知識階級多いから、サウスパークなんて下賤の番組なぞ観ないものなのか。ちょっと興味深い。
 それと、上述の『ピッカピカ音楽館』2巻。なんと言っても見どころは、さる業界で伝説となっている(理由は書けない)「ピッカピカウォッシュ」の壮絶な映像。いくらなんでもこれはマズかろう。こんなのがほんの10年前には全国ネットで平日の夕方に堂々と放映されていたとは、隔世の感しきり。いや、個人的には、当時からマズいとは思ってたけど。詳しくは書けんが、すくなくとも今ダビングしまくって売ったら捕まります、とだけは言っておく。
 そんなわけで10年ぶりに「ピッカピカ音楽館」を観たわけだが、改めてマジメに聴くと、トイレの正しい入り方を伝授する「アレレのトイレ」、ハンバーグの作り方を細かく解説した「ハンバーグソング」(『キテレツ大百科』の主題歌よりも再現性が高い)、自転車の奥義「ほじょりんグッバイ」など、幼稚園児あたりをターゲットにした、極めて教育的なコンセプトに貫かれたシリーズであったことが分かる。上の「ピッカピカウォッシュ」も、一人でお風呂に入る時の全身の洗い方を軽妙なニセ沖縄民謡風の音楽に乗せた歌である。中世ヨーロッパの、健徳的訓話を世俗曲に乗せて歌った信仰歌のようなものか。
 と思えば、単に「新幹線の洗車機はでかいぞ〜」と3分歌い倒すだけの「シャワワ新幹線」や、「ジャンピンジャンプ」のようなほとんど意味のない歌も。さらに「元気でドラゴン」のように、当時コロコロが仕掛けていた「コロコロ少年団」だったかとタイアップした歌まであるのは御愛嬌。この巻には入っていないが、「ナルケマレバンガカピカッピ」なんてのもあったな。あれもドラえもんがらみだったような記憶が。
 なお、「ピッカピカ音楽館」と言えば「ヤーレンソーラン北海道」だが、この巻では盆踊りバージョンが収録されている。ただし、どう見ても盆踊りに見えないんだが。単に子供が丸くなってハッピ着て踊っているだけで「盆踊り」か。日本の伝統をナメてますな。
2月17日(土)
 0900起床。10時、部屋の下見。不動産屋の担当さんが来れなかったってんで(おいおい)かわりの人と待ち合わせ。部屋ではまだ業者さんが、床のにせフローリングを貼ってる最中。詳細な寸法を測るどころでなし。なんとか居室部分の幅と奥行きのみ計測。家具が置けそうな有効範囲は幅220、奥行き480。希望的想像よりはだいぶ狭いものの、まぁ悲観的推測の枠内である。それにしても細長い。とにかく細長い。Uボートじゃねぇんだから。(俺にとって)最低限の家具を入れたら、客は便所に通して便器に座らせるしかあるまい。それと、東側の窓の位置が、最初にもらった図面よりもだいぶ北に寄っている。頭の中で漠然とイメージしていた家具の配置図がガラガラと崩れる。
 しかし、狙い通りの良好な陽当たりと、交通至便かつ静かなロケーションは捨て難い。大家が同居もしくは近所に住んでいない(都内在住だそうだ)というのも鬱陶しくなくてよい。このまま契約まで進めてもらうことにする。他の住人(予定者)は大概若い人だそうで、ちょっと気恥ずかしいかもしれんな。まぁ若い衆とは活動時間も違うし、問題はなかろう。
 不動産屋としても、学生よりは定職のある客のほうが安心できるらしく、話はわりとスムーズに行く。ただ、こちらの蔵書量にだけはだいぶ神経質になっているようで、「上司と相談したんですが、あまり本の量が多いようですと……」とかいろいろクギを刺される。やはり尼崎ショックか。脳天気本コレクターに「何冊ぐらいお持ちですか」なんて聞くんじゃあない。そんなもんいちいち数えてるわけなかろうが。じゃあ、きさまは今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?((C)ディオ・ブランドー)。このネタ前もどっかで使ったような気がするが。「本棚5本」ぐらいでビビりやがって。阪神大震災で半壊した木造家屋ならともかく、鉄筋コンクリート造りのマンションで何を怖れるか。それともそんな安普請なのか?とツッコもうと思ったが、これだけの物件は人気高いからアチラも強気だ。とりあえず、半分は実家に置いてくると言ってごまかす。どっちみちこのスペースじゃ、本当に半分ぐらいしか入らないだろうし。ああ、よけいな事言わなきゃよかった。引っ越しを考えているオタクは、不動産屋で蔵書の話だけは絶対口にするんじゃないぞ。
 部屋の中以外にも、建物でいろいろ見たかった部分はあったんだが、このジオング以下の進捗度ではそれどころじゃない。寸法もバッチリ入った詳しい見取り図をFAXしてくれるよう頼む。持ち込める家具の量を早めに決めないと、引っ越し業者も予約できないのでな。
 帰って、本の荷作りとかビデオ観たりとかまたブックオフに不要本を捨てに行ったりとか。髪切りに行ったら、同じ町内に住んでいる祖父とバッタリ会って大笑いしたりとか。そんなこんなで夜になる。寝る。

【今日のビデオ】
 14日の『パワーパフガールズ』。だんだん本来のヒネクレた話をやりはじめた模様。安心。
2月18日(日)
 朝イチ、新居(予定地)の図面FAXが届く。たしかに寸法は記してあるが、これって窓の位置とか古い予定図のまんまじゃん。使えねぇー。こういう点、新築物件というのも考えものである。
 きのうに引き続き、本の荷作り。すでに手持ちの本棚の収容能力を越え、飽和状態になっていた蔵書の量に我ながら唖然とする。この際もう1本、本棚を新調してしまおうか。
 疲れて頭痛が出て、2030ごろ寝る。

【今日のTV】
 『もジャ魔女』。ネゴシエイターあいちゃんのスタンド能力炸裂。「異文化コミュニケーション」と言えば、あいちゃんも異文化の民だしな(たぶん美空市って首都近郊でしょ)。ピアスよりもへそ出しルックのほうがけしからんと思うんだが、小学生として>ももちゃん。玉木もそっちはツッコミ入れないのか。
2月19日(月)
 内閣支持率、(朝日調べとは言え)ついに1ケタ突入。
 めざせ消費税!(笑)。
 参院選までには公定歩合をも下回っていると面白いんだが。

 「ドキッ!男だらけの実写版カードキャプターさくら」の外道会館さんがリンクをはってくれてた。光栄。
 でも、できたら「index2.html」じゃなくて「index.html」にはってほしかったの。

 久々に『大宗教学』通販業務も。

【今日のTV】
 テレ朝『そんなに私が悪いのか?』。特集は高橋尚子成田空港。前者はまるっきし「マッチポンプ」の見本のような内容で、語るまでもなし。
 後者は、東京駅から羽田と成田両方にアクセスしてどっちが便利かという実験VTRを流していた。が、これがトンデモ本を彷佛とさせるあまりにも恣意的な実験で、あきれて声も出なかった。
 羽田コースは浜松町経由でえんやこらとモノレール、成田コースは成田エクスプレスで一本、というわけで、所要時間は成田のほうが19分長いだけ、歩数はほとんど変わらず。で、「成田は案外ラクチン」という結論に至ったんだが、この実験がどんなに恣意的か、両方を使ったことのある諸君ならいくらでもツッコミできよう。
 スタート地点が、成田サイドに断然有利な東京駅(成田エクスプレスの始発駅)というあたりから出来レースなのは見え見えだが、その成田エクスプレスの切符(全席指定)を予約する手間や、だいいち肝心な料金のことに一言も触れていないのは、大本営発表レベルの汚さである。ロッテ戦なら外野スタンドから「八百長」の大合唱が飛んでくるぞ。公正を期すなら、吉祥寺あたりからスタートして、羽田コースには京急羽田線を使わせろってんだ。
 「成田のほうがサービスが充実している」と言うが、それだって23年の国際空港ノウハウがあれば当然だ。なんたって高い空港使用料取ってんだしな。「羽田に税関とか新設する経費が大変」「成田なら最新システムが揃っている」という論議も、何をか言わんや。「作ればいいじゃん」でおしまいである。今の都知事と建設大臣がいればいくらでもカネは出よう。
 唯一成田の有効性を示し得た議論は、B747だろうとA300だろうと楽々ランディングできる4000m滑走路の存在ぐらいだった。こればかりはたしかに狭い羽田には無理だ。
 しかし、建設大臣の「羽田国際化」発言が「地元との闘争と建設努力の歴史を無視した発言だ」とする千葉県知事の発言もふざけている。行政(と自民党)が地元住民に対してどんなにムチャクチャな土地収容をしたか、その闘争の歴史を無視して、「国際空港成田」の存在を既得権ヅラしてのうのうと税収にあずかっているのはどっちだ。ヅカの皆様(※宝塚じゃなくて三里塚ね)、テレ朝にも団体交渉申し込んでみてはいかがでしょか。
 ちゃんと観たのは初めてだが、まさかここまで頭の悪い番組だとは思わなかった。いやーワラタワラタ。
2月20日(火)
 今朝の民放各局の星占いをざっと観る。
 我が星座・みずがめ座の運勢だが、テレ朝ではかなり悪し。フジでは最悪。しかし日テレでは今日最高の星回りと出た。TBSは見逃した。
 米占星術協会では「12星座占い」をする奴は除名される、とどこかで読んだが、この調子じゃあさもありなん。

 森「支持率1ケタ」総理のフテクサレ具合、つくづく哀れとは思うが同情心はわかぬ。
 しかしまぁ、国民も「政治不信」「政治不信」言いながら誰ひとり亡命しないし、税金は天引きで徴収できるし。実際問題として、内閣支持率ゼロになっても、政府は何も困らないんだよね。森が居座れる最大の原因はこのへんにある。我々にとって幸福なのか不幸なのか。
2月21日(水)【ここまでは2001.03.30更新】
 だいたいの荷物量をはじき出せたので、さっさと引っ越し予約。おととし使った引っ越し屋さんがけっこう感じが良かったので、そこにまたお願いすることに。引っ越し屋のリピーターというのも珍しい話ではある。
 ともかく、荷作りは全部自分でやる(●●●の本など、他人に見られるとヤバいアイテムが多すぎるので)コースで、2トン車+運転手+助手1名で42,000円(税込み)。4階から4階(しかも双方エレベータなし)というのを考えればまずまずの値段。

 さて、現在俺の部屋は、本棚が5本ある。
 スライド棚つき本棚「翔鶴」(仮名)と同型棚「瑞鶴」(仮名)、同じくスライド式の「隼鷹」(仮名)、ガラス戸つきの「大鳳」(仮名)、そして高さを調節できる「雲龍」(仮名)。かつて大型の茶ダンスを本棚に転用した「加賀」(仮名)もあったが、図体のわりにどうも使い勝手が悪く、前々回の引っ越しで粗大ゴミにした。やっぱりただの棚と違って、書籍を収納するため専用に造られた棚は、本のサイズのパターンなども考えた上で棚の設定をしているらしい事を「加賀」(仮名)からは反面教師的に教えてもらった。物心つくずっと前から使っていた小型の「鳳翔」(仮名)は、前回の引っ越しで廃棄。スチール棚「赤城」(仮名)も、現在は物置で汎用棚として余生を送っている。みんな思い出深い本棚たちである。
 いろいろ使ってみたが、やはり「翔鶴」(仮名)級の使い勝手がベストである。高さ180cm、幅88cmとそんなに大きくないわりには大搭載量を誇り、なんと言っても奥の棚にA5判の本まで入れられるのがうれしい。「隼鷹」(仮名)も高さ180に幅85、手前のスライド棚の搭載能力が高く優秀な本棚だが、「翔鶴」(仮名)級より5cmほど奥行きが足りないぶん、奥の棚に四六判までしか入れられないのが残念なところ。ハードカバー本が少し背をはみ出させただけで、スライド棚が引っかかるのは悲しすぎる。まぁ元々知人からタダで貰った本棚なので文句を言う筋合いはないんだが。スライド式本棚を買う人は、この点チェックをお忘れなく。奥の棚の奥行きが20cmあれば合格である。もちろんこれはA5判の本や同人誌を大量に持っている人向けのアドバイスなので、文庫本しか持ってないような人は気にすることはない。三段スライドの棚でも買うべし。
 今回の引っ越しでは、「大鳳」(仮名)と「雲龍」(仮名)はこのまま実家に置き、「翔鶴」(仮名)「瑞鶴」(仮名)と「隼鷹」(仮名)を持っていく予定だった。が、どーせ新しく部屋を借りるならと、「隼鷹」(仮名)も置いたままで艦載機もとい中身の本だけ半分持ち出し、新居用に本棚をもう一つ購入することにした。
 そんなわけで夕方、かつて「翔鶴」(仮名)級を買った、所沢の大川家具に寄る。どうせなら「翔鶴」(仮名)級をゲットしたかったのでな。艦種が揃っているほうが、たとえば棚の上にずらりと小さな収納棚を並べるなど、運用もしやすい。
 しかし、型が旧いのか、同じタイプの棚はなし。しかも閉店セールと新入学セールのダブルパンチで、本棚自体の種類がどうも少ない。時期が悪かったか。明日また他をあたるか。

 BBSで、ひえだ先生から「中野ブロードウェイに『人として最低教』の拠点を」との御託宣(笑)。ああ、あこがれの中野ブロードウェイに事務所……。うっとり。
 しかし、店の権利3000万、そのうえ維持費が月12万もかかると言う。さすが中野、高いなぁ。宗教団体の事務所を設置するとしたら、よほどアコギな霊感商法に手を染めなければ立ち行けぬ。いや、霊感商法やろうと思えば儲ける自信はあるけど、そこまでやっちまったら、きっと自分で自分が許せなくなるだろうし(←なにおいまさら)。
 ネット上に拠点造ったほうが、おカネかからなくていいわ。

 俺の『造花の判決』評が、あめぞうの狭山事件スレッドでコピペられてるのを発見。どひー。
http://www1.solid.ad.jp/~amezo/main/010123221522.html
 まぁ、真面目な議論をしようという人の役に立つぶんにはかまわんが。
 でもURLまでピコるのはや〜〜め〜〜てぇ〜〜〜(涙)
 そういや以前も、どこかの『聖書の暗号』掲示板で、俺の書評ページにリンクがはられていたことがあった。情報無法地帯・インターネットでは、いまや「コピペ禁止」なんて、駐車禁止ほどにも守られないお題目にすぎぬ。
2月22日(木)
 夕方、本棚探索の旅・第2弾。今日は小手指の島忠家具センター。やっぱり探している「翔鶴」(仮名)型はなし。似たようなものでは、若干背が高い(190cm)が25,000円と手頃な本棚があった。これにするかな。
 ついでに近所のリサイクルショップに寄ってみる。店鋪はマンションの1階だが、2階から上が賃貸アパートになっているせいか、単身者用の家電が豊富。わかりやすいなぁ。さすが中古、量販店で買うよりもはるかに安い。そんな何十年も使い込んでいるわけでもないので痛みも少ないし。大型家電はこういうところで調達してもいいか。
 弟に、こんどの部屋の図面を見せて意見立法審査権。部屋探しに関しては俺よりも経験値の高い弟だが、「兄者、これはいい部屋ぞなもし」と評価される。ほんとにいいのか? 「2年後、空きがあればわしも住んでみたい」と。おお住め住め。食糧掠奪場にしてやる(って野武士か俺は)。だが、ペット・楽器禁止では、猫とピアノをこよなく愛する風流人の汝には我慢できまい。
 そんなこんなで着々と、夜逃げ計画進行中。
2月23日(金)
 硫酸サルブタモール投与鬼母の公判。
 『ママは小学4年生』&『おジャ魔女どれみ#』全話ビデオ一気鑑賞の刑というのはどうだ。

 今日もまた本棚探索。所沢の吉村家具へ。知ってるところ全部しらみつぶしってかんじだが、ここも目当ての本棚はなし。帰宅。
 うるさい方の親が、昼間新居(予定地)を観に行ったらしく、「南西角の部屋のほうが陽当たりがいいのに」だのなんだのとケチをつけてくる。最上階・南西角では夏場の電気消費量がすごい事になろう。なんでそうヒトのする事にイチャモンつけたがるかなぁ。さすが俺の親、血は争えぬ。
2月24日(土)
 0930起床。カップメンで安直に朝食をとりつつ、なんとなく『サウスパーク』の6巻、Mr.ハンキーの回をまた観る。この話、妙に気に入っちゃってねぇ。
 宗教的シンボルを排した「政治的に正しいクリスマス」を強調するあまり滅茶滅茶になったサウスパークのクリスマス会、そこに現れたMr.ハンキーの「クリスマスはみんなが仲良くするための日じゃないか」とのメッセージに「真のクリスマスの意義」を思い出した町の人々が、精神病院にぶち込まれていたカイルを迎えに行くラストシーン。ケニーも珍しく最後まで生きてるし。クリスマスらしい感動的なお話でした、めでたしめでたし。
 ……しかし最後の最後でものすごいドンデン返し。エンディングテーマを中断して、ジーザス(このシーンにのみ登場)が無人のパーティー会場で「ハッピバースデートゥーミー」とさびしく歌ってローソクを吹き消すシーンが挿入されるんだ。
 あのきれいなラストシーンを観て「そう、クリスマスはみんなが優しくなれる日なんだよね」とか言ってほのぼのした視聴者に、ばしゃーんと冷水を浴びせかけるような残酷な仕掛けである。「バーカ、てめぇら勘違いしてんじゃねーよ!ギャハハハハハ」というトレイ&マットの嘲笑が聞こえるようだ。まがりなりにも神に選ばれた国民を自認するアメーリカ人にはキツいだろうなぁ。
 10時、雨が降ってたので車でスーパーを回って引っ越し用の段ボール箱を何箱かあさったのち、11時すぎ出発。所沢駅ホームの退避壕のまわりが、いつの間にか目にも鮮やかな蛍光オレンジで縁取られていた。新大久保のアレのせいと見てまちがいあるまい。早稲田駅前のモスバーガーで昼食をとり、戸山サンライズの島崎光正記念会へ。会場は年寄りと障害者で埋まり、ゴマキが見たら「キモい」と口走って中澤裕子に殴られそうな密度である。
 中休み、中高時代の聖書科の先生と挨拶。13年ぶりぐらいにカオ見るが、あまり変わってないなぁ。同じく中高時代、保健室の先生をやっていた島崎氏の奥様(だから島崎氏ご本人よりこっちのほうが親しい)、まだ全然立ち直っていない様子。突然死なれると家族や友人のショックもでかいんだよな。それは故人の年齢には関係ない。人間、死ぬ時は徹底的に長患いして、家族が看病疲れで「まだかよ〜」「氏ね」「逝ってよし」と思うぐらいのところで死んでやるのがちょうどいいのかもな。ブラックジョークなんかでなしに、マジそう思った。
 帰ってまたコーラスの練習行ってまた帰って寝る。
2月25日(日)
 読売日曜版を読み、あの「ウチ〜の女房にゃヒゲ〜が〜ある〜♪」が昭和11年の歌と知ってびっくり。まさか戦前とは俺も知らなかった。
 『もジャ魔女』。関先輩をなぐさめる西沢先生の「どーどー」ってセリフ、ワザとだな。こういう【啓文社】のヒパイスト氏が喜びそうな遊びは悪くない。いくえモンロー、実はなにげに偉い魔女だったのか。
 教会で礼拝指揮して、小手指の不動産屋へ飛んで部屋の契約。「仲介」と言いつつ契約から物件管理までもこの店が代行しているため、本当のオーナーは名前すら分からない。現代風というかなんというか。こないだの週刊プレイボーイの「オタッキー」記事じゃないが、一億総コミュニケーション不全時代には、このほうが借り手の(そして、仲介を頼む貸し手にも)ウケがいいのかもしれぬ。店子が大家の義太夫をしぶしぶ聞かされるとか、そんな落語のような関係はどんどん歴史上のものになりつつある。俺もこのほうがめんどくさくなくていいけど。最初に俺を担当した若い人、今日も外出中だということで、契約にはもっと偉い人が立ち会う。まあ今が一年で一番のかき入れ時だし。でもなんか流れ作業だよな(笑)。契約書面も、この店が作った一定のマニュアルがかちっと出来上がっており、細かい部分(「楽器禁止」のところ、ヴァイオリンと三線みたいなあまり音の出ないやつぐらい許可してくれよ、鉄筋コンクリなんだし、とか)など交渉の余地もなし。うむぅ。
 45分ほどで契約終了。そのまま少し歩いて島忠をひやかし、本棚や他の家具を物色。めんどうだからそのまま新所沢まで歩いてしまう。でも夕方気温が思ったより下がり、だいぶ身体が冷える。おとなしく電車で帰ったほうがよかったな。
2月26日(月)
 朝から鼻カゼずるずる。やっぱりきのう寒い中小手指から歩いて帰ったのが効いた。葛根湯と鼻水止めの薬でしのぐ。鼻は止まるが、案の定アタマがほわっとする。昼の会議もボーッとしたまま。
 まぁなんとか回復したので、夕方、また本棚探し。今日は新宿の大塚家具ショールームにアタック。しかし、入り口に「会員制」とか書いてあるのを見て、急にイヤ気がさして180度回頭。とは言え高島屋にもハンズにも目当てのブツはなし。こうなったら「隼鷹」(仮名)も新居に持っていって、実家のほうに大型新鋭本棚を配備するか、いっその事。「信濃」(仮名)と名付けよう。
 帰ってみると第18回嘘競演開催のお知らせ。
 「開催期間:3月16日(金)大安/午前0時〜3月20日(火・祝)午後24時」って……ぐはぁーっ、見事に引っ越し時期と激突えひめ丸ー! 嘘の神様の試練ナリかー!?

【今日のデマ】
 ガイナックスの次回作は『神聖モテモテ王国』って、本当か?

【今日の提言】
 日露戦争でロシアをぶったたいたおかげで、当時ロシアに圧迫されていたフィンランドやトルコは、今なお親日感情が高い。
 そのデンでいけば、日清戦争でも女真族を弱体化させ清の滅亡に大きく寄与した日本に、漢人はもっと感謝していいのではないかな(笑)。
2月27日(火)
 体調引き続き不良。
 バーガーキング日本撤退の報を聞き、さらに落ち込む。いつもコミケ帰りに馬場のバーガーキングで食べていたジュニアワッパーコンボが好きだったのに。
 もちろん直接の理由としては、マクドナルドの極端な値下げ攻勢の前に陥落したというところだろう。だが、マクドナルドとバーガーキングは、もともとその性格付けが別々であったはずだ。マクドナルドは喫茶店に毛が生えたような軽食屋であり、メニューもその程度の軽いものばかりである。それに対し、バーガーキングは「軽食」ではなく「食事」というコンセプトでやっていた。マクドのハンバーガー程度の認識でワッパーを頼み、後悔した経験のあるビギナーは多いだろう。質量ともにバーガーキングのメニューは、マクドのそれとは違う次元の食い物と考えるべきである。レジ横に積んである調味料の豊富さなども、なにげにファミレスのテーブルを思わせるものがあった。バーガーキングは、「ハンバーガー専門ファミレス」と考えたほうが近かったかもしれない。ハンバーガー店の手軽さ簡便さと、ファミレスのボリュームの両立。そこが、俺がバーガーキングを贔屓にしていたポイントでもあった。
 とどのつまりバーガーキング撤退の本質的要因は、ついに日本に、ハンバーガーをディナーにする習慣が根づかなかったということだろう。日本人は、「ハンバーガー」という食品に、そこまでの「重み」を要求しなかったのである。ピザもそうだし。ただ、宅配ピザに関しては、正式なディナーにこそなり得なかったが、日本でも「パーティーのおつまみ」、もしくは「不意に多数の来客、でも寿司をとるほど金がない、そんな時の食事」という展開にとって生き残りに成功した。パーソナルな性格の食べ物であるハンバーガーでは、それができなかった。宅配もやってなかったし。ただただ残念である。これからはああいうボリュームのハンバーガーを食べたくなったら、モスバーガーか、ロッテリアのBBを食うしかないか。
 駅前の薬局で「救心のかぜ薬赤箱」を処方してもらって、ポカリスエットのボトルも買ってふらふら帰る。
 帰宅後、なんとなく検索エンジンで「サウスパーク」をサーチしていたら、こんなのが引っかかった。
http://www.mitsuifudosan.co.jp/jan-company/news/2000/20000217.htm
 「東京サウスパークタワー」……。ポケモンセンターのようにグッズが満載なんだろうか。それともサンリオピューロランドや石原裕次郎記念館のように、ビッグ・ゲイ・アルのホモボートやメカ・ストライサンドがせめてくるアトラクションでもあるのか。行ってみたいぞ。(※本当は分譲マンションです。それはそれで住んでみたい。)
 ついでに「サウスパーク」アンド「ティミー」で検索したところ、あちこちの日記ページで「スパゲティミートソースを食べてどーのこーの」ってのがぞろぞろ出てきて、笑い転げる。まことコンピュータはダジャレの天才なり。
 伊集院のタイマー録音も聴く。番組で2時過ぎにかかっていた、小林幸恵『Too soon』。普段はトラディショナルな楽曲を愛するようなことばかり言っている俺だが、実はこういうデタラメ一歩手前の破天荒な曲調にもけっこう弱い。この場合、「デタラメな曲」というのは、爆チュー問題のアレとか萩本欽一『山に登れば』とかのことではない。たとえばTHE ALFEEの『ヌーヴェルヴァーグ』とかを想定していただきたい。ご存知の通り(って大半の諸君はご存知じゃないよなすまん)、あれも高見沢がシンナーでもキメながら作ったんじゃねーかって騒ぎの妙チキリンな曲で、どっかの店でかかってたのを一度聴いて驚いて、その足でアルバム買いに行ってしまった。映画「銀河鉄道999」(1999年版)の主題歌も入ってたのは思わぬ収穫。小林幸恵もちょっと注目だ。
2月28日(水)【ここまでは2001.03.31更新】
 朝、よたろうと同じバスに乗り合わせる。いつもなら楽しめるのに今日はいやにカンに障る。体調、確実に悪い。
 それにもかかわらず、朝イチで職場についた荷物の下ろしに駆り出される。無理したせいか頭がますますボンヤリしてくる。  明日は絶対休めない用事があるので、早退を決断。ついでに不動産屋に寄り、新居のカギ受け取り。今日はちゃんとおとなしく電車で帰る(当然)。15時半就寝。
 20時半ごろ起きてチャーハン食う。食欲があるだけまだいい。ついでに、タイマー録画していた『パワーパフガールズ』も観て、また布団にもぐる。とても今日はコンピュータの電源入れられない。
 23時過ぎと26時に目を覚ます。26時、シャワーで寝汗を流し、朝まで泥のようにぐっすり。
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