2001年6月の開設者うらみ日記


ページ末尾へ 前の月へ 次の月へ 日記一覧へ戻る HPトップへ戻る
6月1日(金)
 0730起床。ポカリ1リットルとトロピカーナで、昨日よりだいぶ回復はしてきた。が、明後日の例会もあるし、大事をとって一日休暇。ゴミ出し・洗濯をするぐらいの体力は戻ったけど、少し動くと汗がどっと出てくるあたり、まだ体温調節機能がおかしい模様。咳もまだゴホゲホ出る。まーゆっくり休むことにする。なんせイワオの誕生日すら忘れるぐらいの大風邪だったんだし。
 ひさしぶりに朝のワイドショーなんかをだらだらと観る。なるほど国会中継の話ばかりだ。「サンデープロジェクト」かと思ったぜ。ネットでも塩じいウォッチングサイトが立ち上がったり、政治ネタが花盛りらしい。一億総【滝季山影一国際騒動局】状態。だからと言って滝季山さんの本が今度の夏コミでどかーんと売上げ十倍、となるわけではないんだろうなやっぱ。オウムフィーバーの時もそうだったが、世間の動きと「創作(少年)」ジャンルの売上げとの相関関係はあまりないと考えたほうがいい。俺もあまり期待しない。
 昼ごろ、〆切はまだだったんだがふと思い立って合唱団の発表会チラシ版下をプリントアウトし、総責任者に郵送した以外は、生産的なことはなにもせず一日が過ぎる。だらだらとパンを食い、だらだらとネットサーフィンし、だらだらと「天才醤油少女カオリ!」のストーリーをおさらいし、だらだらと米を炊き、一昨日のおかずの残りを平らげる。
 ニフのオタアミ会議室、唐沢先生のカキコに思わず微笑む。なるほど、冷酷無惨な美女(笑)。
 22時ごろ、発表会総責任者から「やっぱりチラシ3箇所修正してくれ」とFAX。人生ままならねぇ。
6月2日(土)
 0800起床。咳もそこそこ治まってきたが、少し呼吸が乱れたりするとまだゲホゲホ言う。明日は例会発表できるんだろうか。
 朝刊読む。友部達夫、最高裁の上告棄却に異義申し立て。どこまで命根性の汚い奴だ。ここまでくるとサギ師じゃなくて、シャクティパットグルとかと同じ「妄想家」のカテゴリでくくったほうが理解しやすいのかもしれん。つくづく比例代表制の罪深さよ。
 非拘束名簿方式のこともちょっと記事になっていたが、むしろ逆に、名簿にバツつけて「こいつにだけは票を入れたくない」って候補を指定できる方式を採ってくれんかのう。「自民党に入れるけど中曽根に入れるつもりはない」とか。もっともそうなると名簿の序列の意味がなくなるけど。
 1130、駅で発表会チラシ版下を渡す。いったん帰り、近所のマンガ喫茶兼ゲーセンがグッズ売り場閉鎖のため商品を放出するとの広告が入っていたので自転車で行ってみる。南軍のナンバープレートとかスパムの小物入れとかくだらないものを若干買う。とか書くと「南軍プレートはくだらなくなんかない!」と北海道方面から抗議が聞こえてきそうだな。ビッグサム、イイダでも買い物。ナポリタンの小パックで昼食。
 サタデーライオンズ。秋田のロッテ×近鉄、2回終わって12-0だと。ラグビーだねまるで。
 15時前、空がごろごろ言い出す。布団を取り込んだところでぼつぼつ、どざーと夕立開始。同じ階に、干しっぱなしの敷き布団がぶら下がっている。隣ならともかく数戸も離れていてはスタンドの射程外。なにもできない私を許して。てゆうかこれも人生経験、めげるな隣人。
 『ゾイドφ』観て、ニュースとほぼ同時に夕刊を開いて驚く。なに、ネパール王宮で国王夫妻射殺? 撃ったのは皇太子? 結婚相手にケチつけられたのに逆上して? 本当か? パイソンズでも書けないぐらいのものすごいシチュエーションだぞ。俺も驚いたが、当のネパール国民は俺の3億倍は驚いているだろう。だって日本でたとえれば、雅●さまとの結婚に反対された皇●子がキレて天●・●后両陛●を射殺して自分も自殺を図……って、日本だったらいくら事実でも放送できないだろこんなの。
 夜、実家から電話。弟の見舞いぐらい行けと怒られる。しまった、そういえば(←おい)。我ながら、こういうあたりの気がつかなさというか情の薄さは自覚しているだけにガックリ。もちろん、「こっちは大カゼひいてる最中で」という言い訳もとっさにひらめきはしたが、親もこっちがゲホゲホ言ってるの全然気にしてないようなので、言わないでおく。弟のほうに関心が集中しているのはよい傾向。「明日どうする」と聞かれたので「明日は学会」と答えたら呆れられる。きっと俺のこと鬼か何かと思ったにちがいない。
 基本的にうちの兄弟の絆は水よりウスい。別居してからその絆がさらに希釈されたらしい。遺産でもあればもっと濃厚に骨肉の争いでもするんだろうが、労働者階級の貯えではそこまでやる甲斐すらない。仲が良くも悪くもない。互いにあまり干渉しない。自分で書いててなんだが、なんて兄弟だ。住む世界があまりに食い違いすぎた、というか、小さい頃から完全に別個の世界を構築してしまったんだろうな。文化系・インドア派の俺と、体育会系・アウトドア派の弟。教会とつかず離れずの関係を保ってきた俺と、かなり反発した弟。エキセントリックな天才肌の俺と、常識的に歳相応の成長をしてきた弟。他人と違うことをしても平気な俺と、他人と同じことをしないと不安になる弟。これで仲がよかったらかえって変である。肉体関係でもあるんじゃないかと勘ぐってしまう。まぁいろいろ理由はあるんだが。てゆうか逆に絆がウスいからこそ血を見ずにすんでいるんだろう。
 ところでやっぱり一般人って、見舞いに来てもらいたいもんなのかな。基本的に俺は、用もないのにあまり病人ケガ人の所におしかけるのは迷惑行為にあたると思っているんだが。別に俺に会いたがる奴もいないし。まぁ俺の感覚と一般人の感覚は相当ズレているらしいから自信なし。自分が入院する身になってみたら認識変わるかもしんない。
6月3日(日)【ここまでは2001.06.08更新】
 0645覚醒。しばらくゴロゴロ。0715起床。
 『ガオ』。そうか、あいつが今回のタイムファイヤーなわけね。
 『アギト』。頭は大人、身体はストーカー(笑)。てゆうかけっきょく何しに出てきたんだ課長! クラゲも出現理由よくわからんし。
 朝食のパンがないのに気がつき、『アギト』が終わってから速攻でコンビニへ。久しぶりのコンビニショッピング。やっぱり高ぇなぁコンビニ。
 『もジャ魔女』。そんな強引な話があるかい!てぐらいの無茶な初期設定。後半はとりあえず発音コンプレックスの話でまとめる。たしかに英語なんぞ国によっていくらでもナマリがあるし、しゃべったもん勝ちではある。松田聖子の『赤いスイートピー』の「あいうぃるふぉーろゆー」ぐらいのレベルだったらたしかに考え直したほうがいいかもしれんが。ちゃんとLとR使ってない東アジア人対応型の歌詞が技有り(爆)。宍戸留美もこれならオッケーさ!
 『デジテマ』。ルキ母、なんかミミチックでいいぞ。女王様がああいうキャラになった理由わかりすぎ。女王様との微妙な関係性に悩むキツネがかわいい。トモダチが進化するならサッカーボールも進化するのか(ふっるぅ〜)。「デジモンメドレー」CMのにこやかに誘いかける女王様は違和感の嵐。何者だきさま。
 『コメさん』(試行錯誤中)。迫るストーカーの恐怖にメテオ様爆発。変身までするか。コメットさんも、あんな惚れっぽい奴の一言でいちいちドキドキするな。幼稚園バスを追いかける怪しい高級車、中に乗ってたのはイーイー言うタイツ男、じゃなくて第一容疑者。ケースケも追ってきて風雲急を告げまくる『コメさん』、一気に恋のサヤ当てストーリーになだれ込むのか。いいのか相手は地球を侵略しに来たエイリアン9だぞドリルが出るぞ! 「どーして君は宇宙人だったんだだだだだ」by.ロディ・シャッフルな展開になるのか今後! なんか今日20歳未満の読者にはわからんネタばかりでスマソ。ぎばしゅあくーりっじ、ばーいふぁーむ♪
 TV観ながら、なんとなく新・ネパール国歌を勝手に制定する。

 《ザ・スパイダース『バン・バン・バン』》

 とぼけた顔して マシンガン
 バンバンババババ ババババン
 どうして結婚みとめない
 バンバンババババ ババババン
 射撃上手なババンバン
 にくい王子さババンバン
 バンバンババババ ババババン
 バンバンババババ ババババン

 実家から歌集一式持ってきておいてよかった。
 またコンビニ行って例会用のコピー取り。帰って着替えて、余裕をもって1100過ぎ出発。
 馬場で降りたのが12時。これは余裕、と思ってBIGBOX下のファーストキッチンに向かったのが運のつき。古本市トラップにひっかかる(笑)。中国語の南京大屠殺本、「ベトナムでもセベソでも所沢でもダイオキシンで死んだ者はいない、ダイオキ猛毒説は陰謀だ」というムチャな本、宋左近先生の詩集など。ただでさえ重い荷物をさらに重くする。
 けっきょく昼食は渋谷のロッテリアで、ビッグバーガーをテイクアウト。ハローセットがついにポケモンからデジテマに差し替わる。こっちにすればよかったかも。ルキ&レナモンポーチがピンク色なのは納得いかなすぎるが。
 そんなわけで会場のフォーラム8到着は13時前。入り口の催事案内板に思いっきり「と学会様」とある。他のはまともな企業のセミナーとかで、客層もばりっとした若サラリーマンとかぞろぞろ。肩身狭いぞ。エレベータ前に鶴岡さんや奥平さんらが固まっている。およそ渋谷には似つかわしくない集団。奥平さんの持ってきた同人誌に載っていた仮想戦記小説がすごい。会長や志水先生皆神先生など名だたる学会員がびしばし実名で殺されてて、本人たち大笑い。ボクもいつか殺されるようにがんばるぞ。エレベータで6階に着くと、電波人間タックルのコスプレしたおねーちゃんが歩いてて驚く。他にもオタなイベントをやっているのか。661号室、新田さんの隣に座る。ファミコミック返却。
 今回も発表者40人以上あり、持ち時間7分。これはキツいぞ。会長を皮切りにまた濃い物件の目白押し。詳しくは何年か後に出る太田出版の本を見ていただくとして、特にウケたのは中国の歴史教科書。「中国は漢族・満州族・蒙古族・チベット族などなど、少数民族に至るまで各民族が平等で云々」などと、どの口からそんなきれいごとが出てくるのか。じゃあもっと東で核実験してみろ。黄海海戦の項など、よーもまぁここまで美化できるもんだという描写で場内爆笑。さすがに「勝った」とまでは書いてなかったけど。大本営も真っ青。やっぱり日本までこんなハズカシイ教科書作っちゃいけないよな。我が国ぐらいは冷静であってほしい。
 あと個人的に印象深かったのは、古文語呂合わせ帳の著作権裁判顛末記。つまりダジャレに著作権が発生するか否かという極めて深い問題である。地裁では513点の語呂合わせ中3点に関して著作権侵害が認められ、そのぶんの収益として5万円(笑)を原告に払えとの判決が出されたものの、原告被告ともにこれを不服として上告。が、高裁判決では被告無罪。だいたい単語の語呂合わせ記憶法なんぞ、誰が考えても似たような覚え方になるのは当然であって、地裁判決のほうがムチャだったのである。これが替え歌のような厖大なものになると、著作権も認められるんだろうが。
 他にも鶴岡さんの持ってきた、女優が延々120分放屁し続けるだけのオナラフェチビデオ(テレンス&フィリップかい)、植木不等式先生(だったか)の「宝塚のオーパーツ踊り」、大沢南さんの「スウェーデン少女ちちふりダンス(NHKで堂々放映!)」など、どうしても映像ネタが印象に残る。ひえだ先生の「ブータン宣教レポート」も、宗教者の独善性を鋭く突いたひえだ先生らしい見事な発表。基督教徒、あんな奴らばかりだとは思いたくないけど。いちばんウケを取っていたのは、奥平さんのさっきの「と学会虐殺小説」だったかな。新田さん発表の「『プラコン大作』のエロ同人誌」に山本会長が「欲しいーっ!」とバカウケしているのを観ながら、人のストライクゾーンの多様性に思いを馳せているうちに俺の出番。
 まずちゃっかり夏コミ当選の報告。会場の声が聞こえていたのはこのへんまでで、あとは緊張で客の反応を見るどころじゃない。オードブルに武富士ティッシュ(前期型と後期型)を出し、内藤正俊監修のドヘタな『まんがヨハネ黙示録』をぱらぱら紹介したのち、メインディッシュの『オーラの神秘』。ウケたかどうかよくわからんが、悲鳴は聞こえていたような気がする。予想通り時間が足りなくなったので、週プレのオタクバッシング記事はちょっと紹介したのみで「あとでコピーを配りますので各自ツッコミ入れてください」と逃げ、最後に『ピッカピカウォッシュ』を流しながらなしくずしに休み時間に突入。
 談之助師匠がいなかったせいか、『ピッカピカ…』への反応が思ったより芳しくない。『テレパシスト愛Q315』にすべきだったか、ってそういう問題じゃない。てゆうか本来は週プレの記事とセットで、「オタクが迫害されていた同じ頃、かようなロリ映像が野放しにされていました。悪の基準なんてたったの10年で逆になっちまうんですねー」とオチをつけるはずだったのが、みごとに説明不足になってしまった。だいたい俺の研究発表、「紹介」じゃなくて「小ネタのお披露目」に終わってしまっているのがなんとも悔しい。『オーラの神秘』と、案外反響が大きかった『まんが黙示録』に絞って7分たっぷり紹介するべきだったと反省。
 発表終了後、週プレのコピーを求めて数名の方々がやって来る。これでまた調子に乗って、号外よろしく配りまくる俺。休み時間中、学会事務方引き継ぎの発表。柳瀬さんお疲れさまでした。
 後半も唐沢先生眠田先生あや先生らによるすごいネタの応酬。眠田先生紹介のクズエロアニメ紹介が壮絶の一言。パッケージ全然違うのに中身全く同じ(この紹介の仕方が実にうまかった。俺も勉強せねば)とか、エロ媒体ウォッチングはまさに修羅の道だなーと思う。眠田先生とか鶴岡さんとか、どれだけスカ引いて無駄金と悔し涙を落としてきたことか、想像するだに、あー俺はこっち方面に手ェ出さなくてよかったーと安堵する。
 志水先生含めあと6、7人残っていたところで、会場の係員が「次の団体が待ってますので」と時間切れを告げに来た。さすが学校とかと違って、民間のイベントホールは融通が効かんなぁ。仕方なくなく例会終了。まぁ志水先生の例会発表は、あの電波人間さんを連れてきた、ということで(笑)。部屋の外に出ると、おしゃれ軍の尖兵のようなスーツ着た奴らがうじゃうじゃ待っている。やはりわしらは渋谷になんか来ちゃいかんのかのう。
 新田さんに「イエスは宿便の取り方を教えていた」というヘンな本をいただく。そのままてくてくと二次会会場へ。鶴岡さんや唐沢先生、柳瀬さんたちと(98文字削除)とか、学会以外の知人にバレたら冗談抜きでヤバい話をいろいろ。鶴岡さんがレギュラー取ったAM神戸のラジオ、なんとあの「サイキック青年団」の裏番組だという。やもすれば関西の深夜放送シーンが塗り替えられるかもしれない。それこそ「ドリフ→ひょうきん族」級の大地殻変動が起こる現場に立ち会えることを、関西人は感謝するべし。そこまで言うか俺。
 鶴岡さん、新田さん、桐生祐狩さんの3人が、『野獣警察』話で盛り上がる。3人とも「初めて『野獣警察』の話が通じる人に出会った!」と、まるで浦上でキリシタンの生き残りを発見したプティジャン神父みたいな感動ぶりである。どういう集まりなんだここは。そういえば、新田さんを鶴岡さんに紹介するのコロッと忘れていたんだが(おい)、この時点で両者すでにうちとけまくっていた。もともと鶴岡さん、新田さんのページを愛読してらっしゃったらしい(唐沢先生から聞いたか)。たしかに、マンガファンのサイトは数あれど、漫画ゴラクやパチスロ7といった方面まで手を伸ばしているのは【ふぬけ共和国】ぐらいである。また、マンガ評論家でそっち方面に通じているのも鶴岡法斎ぐらいである。特に俺がよけいなことをしなくても、歴史の必然として出会うべき漢(おとこ)たちだったのかもしれない。
 あと鶴岡さんから、●●●●●●●の売れ行きに関するかなりヤバい情報。うわー。「コミックGOTTA」もついに「『阿弖流為II世』を生んだ雑誌」以上の何物にもなれず休刊してしまったし。だいたいロンブーは何をしてたんだ。創刊当時名前貸しただけかい。
 最近の闘病日記を読まれたあや先生から、小青竜湯とファンケルのビタミン錠剤を恵んでいただく。ありがたや。
 2時間きっかりで出て、三次会は口直しに『九州』へ移動。もはや学会御用達だな。鶴岡さん新田さん俺の3人で店へ向かうが、誰もついてこない。大抵の人は場所知ってるはずなのに。やはりオタク狩りを怖れて群れで行動してるのか。スイミーじゃないんだから。はたして『九州』貸しきり状態。二次会に輪をかけてひどい話の数々。書ける範囲では「コミックバンチは全連載漫画を『阿弖流為II世』にしろ」とか。「今度は神道モティーフの『仮面ライダーニニギ』(ピンチになると黄金のトンビとか三本足のカラスが助けに来る)」とか。バチ当たりな新国歌案とか。ハ●●●●●●●●法とか。あ、もう書けないじゃんか。
 とりあえず23時ごろいったん会計シメてお開き。二次会三次会合わせて7000円。しばらく節約だな(できるもんならな)。奥平さんらと山手線へ。帰って寝る。
6月4日(月)
 めちゃめちゃ眠い。
 ネパール国王夫妻射殺事件、摂政(元国王の弟)が「銃の暴発が原因」と声明。暴発ぐらいでそんな都合よく王族みなごろしになるわけあるか。ウソつくならもっとマシなウソつけばいいのに。よけい邪推が邪推を生む。正直に「俺のクーデターでした」と言え(←決め打ち)。
 8歳少女、ドラ焼きつまみ食いして吊るし刑。そりゃしぬよな。宮本武蔵じゃないんだから。親父の本棚から吉川英二の『武蔵』でも出てきたら笑うぞ。
 午後の会議もフラフラ。いっそ殺してくれ。
 帰りがけ、弟の見舞い。『愛と死を見つめて』よろしく包帯グルグル巻きでウーウー言ってるかと思ったら、素顔でベッドにあぐらかいてポケモン(赤)やってた。まぁ事故から10日近く経って、腫れも引いてきたから、こんなとこか。ただ、やっぱ口はまだ自由に開けられない模様。怪我をしたアゴを気にしていたようだが、俺的には、充血した右目のほうが気になる。「今までマスクしてたんだけど」と言うから、マスクしたらよけい右目の赤が目立って怖いぞ、するなら眼帯にしろとアドヴァイスしておく。とにかくしんでもおかしくないような事故だったのに、首から下は指一本イカレてないし、脳も打ってないというのはまこと不幸中の幸い。「きのう例会だったんだって?」と聞かれる。見舞いに来た親が、さぞや俺のことを、実の弟より学会が大事な薄情者の人非人の鬼畜生のと罵っていったんだろう。全部事実だけど。気にせず例会のみやげ話などして19時まで。歩いて帰宅。
 夜、キーマカレー。炊きたてごはんよりも、若干固くなったほうがキーマには合う。唐沢先生の裏モノ日記に出演。これじゃまるで俺まで炉利みたい(笑)。ひえだ先生から最低教教義が届いていたのでさっそくUP。
 「ニュースステーション」で8歳少女の顔写真出る。なんか『C3B』の木之本さくらに似てるな。ほえ〜。
6月5日(火)
 伊集院のタイマー録音はセットして、目覚ましはかけ忘れたらしい。0715起床。それでも眠い。昨日より。
 コミックバンチ買う。今週の新連載は、韓国で大人気という触れ込みの架空時代劇もの『熱血江湖』。……よほど韓国はマンガに飢えているらしい。まーたしかに去年買った「少年バンバン」(表記は「PANPAN」だが発音はBのほうがいいんじゃないか、との意見があったのでカタカナ表記変えました)や「ヤングジャンプ」の漫画よりはまだ、日本人にも受け入れられそうな話と絵柄かもしれない。しかし、世界観の説明不足がなんともはや。連載第一回から大風呂敷を広げようとして、思わせぶりな伏線をはりまくったり、新キャラを次々と顔見せさせると、どうにも話の印象が散漫になる。それよりも、徐々に世界を広げていく(『マンキン』とか『北斗』のように)ほうが、読者の食いつきはいいと思うんだが。『蒼天の拳』、いきなりいい奴になるな溥儀。「君子豹変す」にしても豹変しすぎや。
 そのバンチの販売状況だが。「新文化」の最新号によると、創刊号のコンビニ売り実売率82%だそうだ。新潮社は「72万部のうち7割は行ってるんじゃないか」と。こないだ鶴岡さんから聞いた情報とだいぶ違うぞ。で、「今後も50万部台で推移させたい」と。ますます違う。こっちが大本営発表か、鶴岡さんがガセ情報つかまされたか。
 ただ、この記事では、肝心の書店・キオスクの数字が不明なのが引っかかる。バンチの対象読者層を考えると、特に駅売りの数字がキーポイントになる。このあたりに統計のカラクリがあるのかもしれぬ。油断はできない。
 職場に着いても眠さは変わらず。ほぼ日中ボロボロ。定時で即帰。
 『遊☆戯☆王』。木馬かわいすぎ。こんだけ顔の変わったジャンプキャラってJOJOのイギーぐらいではないか。あ、溥儀もか(笑)。
 米炊くのもめんどくさいので、パックの寿司(598円)。ジョニー9連勝。ロッテも2位浮上。コバマサ17セーブ。って使いすぎだ。たまには大勝してやれ打線。あや先生から戴いたビタミン剤を飲んで、さっさと寝る。
 しかし2330ごろ、真下の部屋で大学生(たぶん)が、浮気したのしないの謝れの謝らないの数十分にわたって大声で怒鳴り合い。半月ほど前、男女4人(推定)で深夜まで窓開けて放歌していたと思ったら、今度は痴話ゲンカときたか。最近のガキは体力なくなったと言うがなんのなんの、元気なもんである。どこにそんだけ怒鳴り合えるエナアジイが貯蔵されているんだか。俺なんか今までの人生、異性と怒鳴り合ったことなんて5秒しかないぞ。とりあえず俺の睡眠補充を邪魔するなガキ。鉄筋コンクリ造りだからまだよかったものの、木造アパートだったら包丁持って殴り込んでたかも。
6月6日(水)
 あんのじょう朝からフラフラ。始発駅から各駅停車で寝て行く。行きの車内で、セーラーマーキュリーのTシャツ(それも2色ぐらいしか使ってない線画)着た女発見。前言撤回、擬装しないオタ女もいますな。
 仕事中もフラフラ。当然定時退社。

 帰り、フラフラながらも彩の国古本市に寄る。いっそ今日一日休暇とって、朝寝で睡眠補給→開場と同時に突撃すればよかったかもしれないが、それをやってしまっては本当のダメにんげんになってしまう。元気のない時は古書レーダーも働かないのが定石だが、今日の収穫はケイブンシャの『ガンダムII大百科』(状態は悪いが200円!)、『翔ちゃん空をとぶ』ビデオ(500円)、ファンファンファーマシィーのテレビ絵本(150円)、旧グルグルの絵本(250円)などなんやかやで8400円。まちがえてヤマトンの載ってない一峰大二『ウルトラマン』(初版)を1000円で買っちゃったり、期待して買った『ピンポンパンゲームブック』(700円)が、ほとんどオリジナルの図版が載っていない名ばかりのインチキ本(そこまで言うか)だったり、失敗も多々。
 米炊くのすらめんどくさい。しかし金遣いすぎた手前、外食はちょっと。で、買い置きの冷凍ピラフをレンジで暖めて食う。

 食後、知人へのメールで、教科書ネタのグチをいろいろ書く。

 今回の「つくる会」にかぎらず、「侵略→進出」や家永裁判に至るまでの戦後日本の教科書問題とは、前にも書いたが、ひとえに「歴史事実」と「歴史解釈」とがごっちゃにされているのが、話をややこしくしている元凶だと思う。
 「歴史」の授業とは、歴史の「事実」だけを教えるべきものであり、その歴史を「解釈」するのは個々の生徒の信条にまかせてしかるべきではないだろうか。もしくは、別の授業を設けるか。
 中国の歴史教科書を見てもわかるように、どんな「事実」も、「解釈」次第でいくらでも誤摩化すことができる。あの清国が自慢の主力戦艦を大破させられてボロ負けくらった黄海海戦だって、「日本艦隊は怖れをなして遁走し、逃げながら放った大砲が、運悪く定遠に命中したものの、我が艦隊は敵艦数隻に損傷を与えた」という表現をとるのである。それでもウソは書いてない。都合の悪い事(清国艦隊の沈没数など)を削除しているだけにすぎない。
 だいいちあの湾岸戦争も、多国籍軍側・イラク側の双方が「ウチが勝った」と主張している。ジオン一年戦争だって、連邦と和平を結んだのはジオン共和国であって、「ジオン公国」はまだ負けていないのである(笑)。ジークジオン!
 「歴史解釈」なんてものは万事そんな調子。絶対水かけ論に堕するものだ。
 だからこそ受験では、「事実」しか問われないのである。

 かつてプロテスタントの神学者、カール・バルトは

 「人類がどんな悪を犯しても、
  神の不思議な御業はそれを歴史の中で善に変えてくださる」

と言っていた。非常に身も蓋もない言い方をすれば、

「結果オーライ」

とでもいった所だろうか。(同業者に怒られるかな……)
 もちろん、「結果オーライ」だったからと言って、それで人間の罪が正当化されると言っているわけでは決してない。あくまでも、歴史を司る神が、「災い転じて福と為し」てくださったというだけの話だ。人間の過ちはどこまでも過ちだ。「大東亜戦争のおかげでアジア諸国は独立できた」? たしかに結果的にはそうかもしれない。しかしそれは「結果オーライ」であって、そんなもの、大東亜戦争自体が正義であった根拠にはならない。「日韓併合のおかげで半島のインフラ整備が進んだ」? それも「結果オーライ」であって、日韓併合を正当化する担保にはならない。
 いわゆる「義戦」という思想がある。
 しかし、断じて言う。この世に「正義の戦争」などない。
 単に「結果オーライの戦争」があるだけだ。

 (なお、防衛戦争は「必要にかられた仕方ない戦争」であって、「正義か否か」という以前の問題である。ふりかかる火の粉を払うのにわざわざ「正義か否か」を云々するやつがあるか。)

 人間は、「私の働きが神の御旨に沿うように導かれんことを」と祈りながら、また絶えず自己省察しながら、行動することだけが求められる。「好き勝手やっても神サマが尻ぬぐいしてくれるんだ」と思い込んではいけない。
 「今この瞬間」の視点からでは、何が正義で何がマチガイか、厳密にジャッジすることなどできない。たとえば、先進国国民の生活を向上させた大量消費社会が、今では環境破壊の元凶と判明し、しかし今更この生活レベルや拡大した雇用を捨て去ることもできず、破滅への一本道と分かっていながらこの体制を維持せざるを得ないというこの喜劇。
 様々な変数の絡み合った未来を、有限な存在である人間はパーフェクトに予見することなどできない。有限なる人間には、ただ過去の「事実」をできるだけ正確に、そしてできるだけ多くのデータを、次世代に伝えることしかできないのではないだろうか。
 それだけに、一面的な「解釈」を自信満々に中学生に押しつけて得々としている「つくる会」の連中には、お前らいったい何様のつもりだ、神にでもなったつもりか、としか言えない。たかが「結果オーライ」でいばるな。

 気がついたら24時過ぎ。またか……。つくづく自己管理能力ゼロ。
6月7日(木)【ここまでは2001.06.10更新】
 寝不足あいかわらず。パンを買い忘れてて、職場でサンドイッチかじる。
 昼休み、急に鼻水がどばどば出てくる。仕事にならないので、やむなくストナリニ服用。午後から、あからさまに一雨きそうな空模様。15時前から大粒の雨がぼたぼた落ちてきて、雷こそ鳴らないものの見事な夕立に。低気圧のせいかストナリニの麻薬成分ばかり効きまくり、どっちみち仕事にならず。もちろん定時退社。ダメかも。
 帰り、彩の国古本市の1階会場を攻める。マンガ村田兆治物語など3冊・1500円ほど。
 マンガ村兆物語読む。カムバック戦のウイニングボールをつい以前のクセでスタンドに投げちゃった村田、しかしそれを受け取ったファンから「私が持つには重すぎます、村田さんが200勝した時にお返しします」と手紙が来て、4年後、200勝達成した時に本当に返しに来たエピソードなど、昔からロッテはいいファンに恵まれていたんだなと実感。開幕11連勝か。ジョニーもがんばれ。
 今日も米炊くのが億劫になって、ハンバーグ弁当。あや先生の小青竜湯を服用。
6月8日(金)
 やっと頭がすっきりする。仕事をちゃかちゃかこなす。
 10ヶ月もかけて造っていた本が出来上がる。最初は去年の11月刊行予定だったのが、さまざまな理由で3月になり5月になり、ついに6月にまで食い込んでしまった。前例のないパターンの本だったとは言え、定期刊行物じゃ絶対ゆるされない話だよな。まぁそのぶん出来栄えは、ムニャムニャ……。手間も人件費も異常にかかった本だけに、売れてくれないと報われぬ。
 昼、車でラジオを聞いていた先輩が「大阪でえらい事件が起きた」と騒いでいた。
 んで、その大阪教育大付属池田小学校虐殺事件、駅売店の夕刊紙はさっそく大騒ぎ。また●●●●に刃物な事件か。夕刊フジの裏1面の写真、児童のぱんつが見えてる。
 なんとなく果物が食べたくなって、夕飯のおかずと一緒にパイナップルの小間切れを買う。今週初めての米を炊く。小青竜湯一服しながらTV。当然のように児童虐殺事件でもちきり。あちこちの番組で、部外者でも気軽に入れる「開かれた学校」のありかたの見直しが議論されている。最近の学校って、運動会やプールなどの撮影には厳しい規制が入っているくせに(爆)、カメラやビデオ持ってない人に対してはずいぶん開かれていたらしい。
 宅間守容疑者(37歳)、個人情報がどんどん出てくる。今や20歳以上なら若干通院歴があろうとおかまいなしに実名報道。よい傾向である。しかし、こんな奴でも二種免許持ってるし下宿してるし(家賃も先月までは払っていたそうだ)、おまけに結婚までしてるってどういうことだ。
6月9日(土)
 0730目が覚める。二度寝。改めて0930起床。
 洗濯しながらTV。今朝ももちろん宅間守事件。親御さんにとっては、わが子をせっかく私立小学校に入れて、さーこれからエリートコース突っ走るざますーと思った矢先に殺されて、たまったもんじゃないだろう。
 小泉首相が、「既知外が外をうろついてる状況はいかがなものか」みたいなコメントをしていた。森首相が同じこと言ったらさっそく袋だたきにされそうなものだが、誰も何も言わないのはさすが支持率91%。ネオむぎ茶と言い宅間守と言い、ああいうマージナルな例のせいで、精神障害者全体への偏見が増していくのはきわめて短絡的であり、不本意の極み。ペドフィリアの性犯罪のせいでロリコン全部が白い目で見られるようなもんだ。ってさらに偏見を助長するような比喩だな。
 不謹慎ついでに、池田小の新校歌を作詞。(やめろよな)

《その名もタクマ 宇宙パイロット》

 何もかも嫌になったと
 うらみをこめて 包丁で
 子供刺すんだ 殺人鬼 宅間
 耐えろ孤独 俺は限界
 死刑になればちょうどいい
 殴り込みかける その日のために
 10日分 お薬 飲み込め
 おーおー その名も宅間
 児童殺傷犯

 ガーリックトーストにサルサのっけてブランチ。こんなオシャレな食事、俺のメシじゃねぇ。
 こないだ買ったビデオ『翔ちゃん空をとぶ』をワクワクしながら再生。しかし期待は落胆へと。「ジップとガー子」とか、百合の霊感友達とか、翔ちゃんの聖なる父(ゴッドファーザー)とか、フラッシュチャイルドの全国オーディションとか、「バイオテクノの洗礼」でどんどん余命が短くなっていく翔ちゃん(笑)とか、謎の兵器「レーザーミサイル」「レーダーミサイル」「ミサイル光線」とか、牧奈一慶先生の荒唐無稽爆裂破綻抱腹絶倒な原作にあった数多の超絶バカ部分が、ことごとくそぎ落とされてしまっている。その結果、残念ながらただのタルいアニメとなってしまった。笑いどころは、亜子のなさけない死にざまと、牧奈先生作詞作曲の「物悲しい『仮面ライダースーパー1』」とでも言うべきあほ主題歌ぐらいしかない。翔ちゃんしょしょしょしょ空をとぶ〜。いろんな意味で、語る価値のないビデオ。諸君にはぜひ、勁文社から出てる原作小説のほうを読んでほしい。あのオモシロさはいくら書いても書き足りないんでまだ紹介していないが、いつか元気な時に紹介してみたい。今日はダメ。
 西武ドームでロッテ戦があったのをすっかり忘れていた。やはり今週はダメ週。0-3で負けるし。ナロンエース1錠。少し昼寝。
 起きて、こないだ買ったJavaScriptの本をぱらぱら。いくらネット原始人にやさしいローテクページとは言え、そろそろJavaScriptぐらい組み込んでもいいだろう。『ゾイドφ』観てメシ食って合唱団。一ヶ月ぶりに声が出るようになった。いい気になってたら、帰りに自転車で近所のスーパーの駐車場を通り抜ける時に、入り口のチェーンにひっかかり(徒競争のテープが紙じゃなくて鎖だったらどうなるか、を想像していただけると状況が分かりやすくなると思う)転倒。右足の甲がすりむける。弟に続いて俺まで前方不注意とは。嗚呼。
 『世界ふしぎ発見』後半ちょっと観る。ドイツのマイスター制度の話。マイスターってのは職人であると同時に、部下の指導・育成もでき、また教養もあった(歌が歌えないとマイスターになれない。「マイスタージンガー」である)。だからこそ、あれだけの尊敬を集めたのであり、また、日本の管理職のように年功序列で誰でもなれるってものではない。しかしドイツではいまだにマイスターの伝統が生きており、企業の中にしっかりマイスターの居場所がある。ポルシェもメッサーシュミットもフォッケウルフも、そうした職人芸の賜物であろう。
 日本の職人は、いかんせんドイツのように社会的ステータスが高くない。近代インダストリゼーションの過程で町工場や熟練職人がないがしろにされていったのも、この「武士と農民の次」という江戸時代以来の伝統的カーストの低さに起因するのではないか。それを打破しようとした「ものつくり大学」にもいらんケチがついちゃったし。手に職持たない俺なんかから見ると、職人さんってのは憧れなんだが(あ、【学者】タイプ@『人生テスト』だ)。どうでもいいが、ポルシェ社のチーフマイスター、カール・ハインツ・シュナイダーさんというらしい。別にサッカーはやらない模様(また20歳未満お断りなネタを)。
 『ブロードキャスター』も例の事件。今月中はコレでもつかな。
6月10日(日)【ここまでは2001.06.15更新】
 『アギト』、ストーリーをドンデン返ししまくるのはいいが、それに必然性や説得力を持たせる技術がまだ足りないのが残念。シリーズ全体通して観たらどんな印象になるだろうか。『もジャ魔女』、エディプスコンプレックス、というんじゃないのかこういうのは。『デジテマ』、なすがままテリアモンがかわいそうなの。『コメットさん』、お悩み解決人(びと)が本当にお悩みを解決してしまうのには驚いた。やっぱしあなどれないよ『コメットさん』。
 礼拝指揮。教会で昼食。牧師の娘がきのう西武ドームでモギリのバイトしたそーで、初めてロッテの応援を観て驚いたと言っていた。臨時聖歌隊の練習で今日もドーム行かず。15時過ぎ帰宅。日記更新などちゃかちゃか。夕立。少し涼しくなる。夕食タイカレー(イエロー)。
 『北条時宗』、いつ観てもクビライが誰かさんクリソツで笑えてしまう。まーモンゴル人ってもともとああいう顔だけど、まさか敵役ということでわざわざ特に似てる奴を探してきたわけじゃあるまい。チヅオの先祖って実は元冦の生き残りだったりしてー九州だし。
 邪推するに、この元冦のトラウマがあればこそ、戦後日本は「ソ連戦車軍団が海を渡ってせめてくる」という夢物語てゆーか妄想にとりつかれていたのかもしれない。得体の知れない超大国が大陸からせめてくる、という話に日本人がリアリティを感じていたのは、元冦という実例の存在が大きかったと思う。実は、日本を屈服させられる規模の占領部隊(当然歩兵だけでなく戦車や砲、その他兵站モロモロも含む)を上陸させるには揚陸艦を何百隻仕立てればいいのか(今日の『時宗』でも似たような指摘をしていた部下がいたな)を計算すると、まずコストパフォーマンス的にありえないシナリオだったんだけどな。モンゴルがそれをできたのは、当時はまだ機甲部隊という重量級の兵科がなかったからなんとかなったんだろう。船も高麗に作らせてるし。
 宅間守事件。ここまで周囲の人たちが口を揃えて「いつか何かやると思っていた」と言う犯人も最近珍しい。実の親父までさもヒトゴトのようにベラベラと。もちろん、きちんと?独立生計をたてている37歳男子の行動責任を親に取らせる謂れはない。親父もほとほと困ってたんだろうなぁ。
 最近珍しいと言えば、いろんな番組観てると、現地レポーターやスタジオで原稿読んでるキャスターに、涙で声詰まらせる者が目立つ。阪神大震災でキャスターがガレキの山に登頂して「この下にまだ何人もの行方不明者がいらっしゃいます」とか言ってた頃に比べると、社員教育が少しは徹底してきたんだろうか。もっとも、大震災の場合は現地の人々もただただ呆然自失といったアリサマだったんで奴らも普段に増して感覚がマヒしたんだろうが、今回は犠牲者の遺族や友達がわんわん泣き叫んでいるもんで、さしもの報道陣も泣きが伝染してしまったというところだろう。
6月11日(月)
 6日の日記では「防衛戦争は『正義か否か』以前の問題」と書いたが、じゃあその「防衛戦争」とはどこまでを言うのか。100%そう言えるのは元冦ぐらいだろう。
 では日清日露戦争はどうか。海戦はたしかに日本周辺で行われた。が、陸戦となると実はどっちも主戦場は朝鮮半島なんだよな。ガキの頃、学研の歴史読み物シリーズをよく読んでて、それに載っていた両戦争の戦場地図見て「なんで日本対中国/ロシアのバトルを朝鮮でやるんだ?」とアタマをひねったのを覚えている。地続きの国と島国とでは、「防衛戦争」の定義も変わってくるのは当然とは言っても、朝鮮半島に出兵して敵の南進を防ぐというのは、戦略的にゆるされる範囲なんだろうか(そういえばきのうの『時宗』でも、高麗に先制攻撃をかけろという話が出てたな)。今ならダメだろ。

 昼前から会議。昼食は豪華お弁当。もちろん勘定は職場のカネだ。
 夜、岡田斗司夫著『フロン』を買いに高田馬場芳林堂へ行くと、例の教科書がどーんと平積みになっていた。当初の目的を忘れ、立ち読み。

 まー結論から言うと、期待したほどの面白みはあまりなかった。こないだ、中国の歴史教科書なんてスゴいものを見てしまったせいで、そのぶん個人的にインパクトが薄れたせいもあろう。くだんの137箇所修正のおかげで、初期稿にあったイイかんじの表記が半減してしまったせいもあろう(映画『北京原人』並みに)。
 しかし、どんなにシナリオに修正を加えても『北京原人』が『北京原人』であったように、例の教科書はやはり例の教科書である。頭から適当に読み飛ばしていっただけでも、気になる部分がぽろぽろ出てくる。「神話を学ぶ」と言いながら、記紀神話のアマテラス系のお話ばかり載せて(アメノウズメがちちほり出して腰ヒモを陰部まで下ろして云々、とか、中学生のオギ心に訴えかけるサブリミナル作戦のつもりか?)、オオクニヌシ系の話は無視するなど、題材に偏りがあるし。任那日本府が「負けた」とは書いてないし(まー実在自体アヤシイんだけどね>日本府)。文禄・慶長の役で李舜臣の水軍にコテンパンにのされたこともサラリと流してるし(「補給を絶たれて退却しただけ」であって決して「負けた」とは書かないんだけど、それなら元冦のモンゴルだって負けてないぞ)。
 あと読んでて驚いたのが、340頁ほどある本文のうち、江戸時代が160頁ちょっとで終わっていること。残り半分の紙幅は、150年そこそこにすぎない近代以降に割かれている。どうりで中学の歴史教科書にしては分厚いはず。近・現代史の記述が長すぎるんだ。この分量だと、現在のカリキュラムで3学期までに全体を教えるのは無理だろう。奴らにとって最大のキモである近・現代史を、教師の余計な解説抜きで生徒に読ませようというつもりか。

 で、そのキモの部分になると俺の妖怪レーダーがびんびん反応する。たしかに今までの教科書にはなかった、身も蓋もない(しかしある面鋭いところを突いている)記述が散見されて面白い。しかし、あまりに無批判・無邪気にすぎないか。
 「明治維新は外国のような暴力革命ではなかった」と言うが、バスティーユ襲撃が暴力で戊辰戦争は暴力じゃないとでも言うつもりか。帝国憲法が世界中から「こんないい憲法はない」と言われたそうだが、そりゃ当時の基準での話だろう。現代では通用せんぞ。「清はアヘン戦争で負けてもまだ西洋をあなどっていた。日清戦争でやっと目を覚ましたのである」って、さりげなく「大東亜戦争がアジアの独立を促した」式のジャスティファイをしてやがるし。
 「清やロシアに朝鮮を取られると、後背地のない日本は守れなくなる(だから先に朝鮮を取っておく必要があった)」というのも、大戦略的には正しい記述だが(『蒼き狼と白き牝鹿』を日本国でプレイしてみればよくわかるだろう)、まるで当時の半島に主権国家がなかったかのような印象を受ける記述である。こりゃたしかにコリアンどもは怒るだろうな。
 日露戦争以来、アジア進出にはやる軍部を「国民も『もっとやれ』と支持していた」と、国民に責任をおっかぶせるような書き方も、一面では正しい。しかし、その無知な国民を欺きたきつけてきたのは他でもない、軍部と、それに追随したおまえらのような知識人やマスコミではないのか! ふざけんな!
 ただ、近代以降、日本がどの国と接近しまたいがみ合ってきたか、そのへんの列強との打々発止の経過はよくまとめてあって分かりやすい。日英同盟をアメーリカの圧力のせいで破棄せざるを得なかったなどの嫌米史観も個人的には好みである(ってオイ)。読み物としてはたしかに普通の教科書よりも面白い。ただ、「面白い」イコール「真実」とはかぎらないから厄介だ。
 「韓国併合」の項は、ほんと苦渋の記述なのがありありと分かって笑える。相当直したんだろう、ここまでの文脈から完全に浮いている(笑)。
 大東亜戦争には6ページを費やしているのだが、最初の100日間の快進撃に2ページ、ミッドウェーから敗戦までの3年2ヶ月に2ページ(おいおい)、残り2ページで1943年の「大アジア会議」のことを大々的にトピックするというすごいページ配分。もちろん沖縄が「捨て石」にされたことなんかおくびにも出さず、ひめゆり部隊も鉄血勤皇隊も「お国のために戦った」ことになっている。そのあとのコラムでは、「虐殺や掠奪がなかった戦争なんかない」と断言した上で、日本軍が殺した人数は書かず、空襲や満州侵攻で殺された日本人の具体的人数は事細かに書いてやがる。いいぞいいぞ。
 だいいち、植民地主義や虐殺・掠奪が「当時はあたりまえ」だったのなら、この教科書が大々的に非難している東京裁判だって、「当時はあたりまえ」だったのではないか?

 もう書いてるとキリがないけど、それでもあの中国の歴史教科書にくらべればずっとマシだと思う。てゆうか、スキだらけで小学生でもツッコミ入れられる中国教科書にくらべると、書き方がすごく巧妙なのね。それと、たしかに御自慢の「歴史のダイナミズム」を意識した記述は、俺が読んできた教科書よりもたしかに血が通っていると思う。その点は素直に指摘しておく(いや、最近の他の教科書読んでないからほめすぎかも)。
 しかし、さっきも言ったが、「面白い」イコール「真実」ではない。いや、現実問題として、詐欺師のセールストークのほうが、正直者の言葉よりも聴衆を惹き付ける。自信満々のカルト信者の信仰告白のほうが、俺のコンニャクのような基督教談話よりも面白いに決まっている。それと同じで、この教科書も、一つの答えがない「歴史」を取り扱うにしては、あまりにも淀みがなさすぎる。おのれの歴史観に批判心を持たなさすぎるのである。そのてらいのなさこそが、この教科書の語り口の明快さの秘密でもあろう。
 そういう意味で、本書はヤバい。分別わきまえたはずの大人でも、気をつけて読まないと自然に読み流してしまう。いわんや批判的な目を持っていない中学生程度のガキが、こんな口当たりのいい教科書を読まされたら、そのまますんなりと奴らの面白歴史観に染まるぞ。
 あとがきに曰く、「自分を持たなければ、外国の歴史から学ぶこともできない」。たしかにそうだ。でも、その「自分」というのが「ニッポンよい国きよい国」教の教義でなければならん理由は、どこにもない。

 道草を食ったが、目的の『フロン』も見つけ(サブカル・YAの棚じゃなくて「心理」のところにあったので少し迷った)、帰路に。レジ前に、とっくに版元品切れになっていたはずの『写楽BOOKS 日本国憲法』(だいたい「写楽」自体ないし)がどっさり平積みになっていた。よく見るとシリーズ表記が「SAPIO BOOKS」と変わっていた。中身はまるっきり同じ。てことはもちろん、知る人ぞ知るあの写真もバッチリだ! そうか、小学館が堂々と売っているということは、これは児童ポ●ノにはあたらないんだな。

 実家に届けもの。ついでにメシも食う。やったあ、今日は食費ゼロ!
6月12日(火)
 パンを買い忘れてて、朝はコーンスープですます。
 岡田斗司夫『フロン』、いつものクセで、あとがきから先に読んでしまい、少なからずショック。これは襟を正して読まねばと思う。このくらいの覚悟がなければ「社会」を語ることはできないんだろうか。自分自身の提示したテーゼ「神は死んだ」の責任をとって(?)自らその虚無的不安の中で狂っていったニーチェのようだ。
 序章。今まで自分の中で言語化できなかった矛盾や疑問を快刀乱麻とばかりにばっさばっさと断ち落とされていく快感は、怖いぐらいである。ただ、女性だけが「好き嫌い」を価値基準にしているというのだけは納得できない。男性も「好き嫌い」だけで天下国家を論じているのは女性と同じだと思う。石原慎太郎なんかその代表で。たしかに女性はそれを自覚していて男性は無自覚、という決定的な差はあるけど。

 日中、資料探しでほぼつぶれる。
 バンチ買う。『山下たろー』、写植がどーのこーのと言っているページのフキダシに誤植がある(×内蔵→◯内臓)のはいかがなものか。やっぱり「コミックショーネン」のモデルはバンチ自身か。『熱血江湖』、つくづくこれが「韓国で最も人気のマンガ」とは思えない。「ヤングジャンプ」に載ってた、カジキと漁船が格闘するマンガ(『釣りキチ三平』デビルソード編の『白鯨』度を100倍濃くしたようなかんじ)とかのほうがもっと面白そうに思えたんだが。もっと「韓国らしさ」が欲しければ、当然のようにキムチ勝負を繰り広げる料理バトルマンガとかもあるぞ。なーんか、あっちの代理人に騙されてダメ外人を掴まされたプロ野球チームのような。ロッテで言えばジャックとかスパイクとか。半島のオタク、今ごろバンチ見て「わーははは、『熱血江湖』なんか連載してるよー」と笑ってるんじゃなかろうか。あんまり悪口言って、今後面白くなったら立場がないのでこのへんにしとくが。TV版『猿の惑星』も、日本では面白くなる前に打ち切られちゃったんだよなー、とさりげなくフォロー。

 夕食、揚げ物が安かったので、アジフライとカニクリームコロッケ。
 もう有名人街道まっしぐらの宅間守。元妻との離婚解消訴訟でハンドメイドの起訴状を作って裁判に臨んだ、というエピソードに、「責任能力」を問う上でのこいつのポジションがすべて象徴されているように思う。やる事は既知外だが、その手段自体は極めてシステマティック。カテゴライズするとすれば、一昨年の全日空機ハイジャック男と同じタイプか。そもそも刑法の例の規定が生まれた頃は、この手の人格障害って「精神異常」のウチにゃ入ってなかったんじゃないかと思うが、どうだろう。だいたい、自活してて二種免許も持ってて、結婚までしてる奴に責任能力が問えないとしたら、刑務所は廃業だぞ。
 しかし、転籍するとそれまでの結婚歴などが全部戸籍から消されるという裏技は『伊東家の食卓』ものだぞ。「人生リセット」って案外簡単だったのね。宅間はリセットボタン押しすぎてわけわかんなくなっちゃったようだが。

 《おじゃまんが山田くん》

 タマランタマランタマラン 外既知ね
 タマランタマランタマラン 外既知よ
 友香ちゃん とつぜん突き刺す
 花菜ちゃん なにより妄想
 優希ちゃん 光った包丁
 綾乃ちゃん 手かげんなりません
 麻希ちゃん クスリでカラ元気
 真宥子ちゃん 小学大騒動
 玲奈ちゃん ムダなテーコー
 健大くん 出血 心停止
 池田市新町三丁目 (三丁目)
 池田市新町三丁目 (三丁目)
 死刑求めて こんどこそ
 (デス・バイ・ハング)
 おじゃましますマス 子供ぶっ刺しマス
 たーくま 宅間くん
 タマランタマランタマラン 外既知ね
 タマランタマランタマラン 外既知よ

 ジョニーも負けるし、ええい腹の立つ。

 「宅間守」で検索すると、2年前の精神安定剤混入事件の記事がちゃんと出てくる。この時きちんとムショにぶちこんでおけば。
 BBSの過去ログ掃除しようとしたら、容量大きすぎるせいか、230KBまで読み込んだ所でネスケが強制終了する。苦肉の策、IEでアクセス。また寝不足。
6月13日(水)
 『フロン』、4割は自覚していたことの再確認、6割は無自覚だった事実を突き付けられる驚き。世の男どもの結婚観がそんなもんだったというのを知った時はかなり衝撃を受けた。宅間守じゃないけど、そんな安直な意識だからほいほい結婚できるんだみんな。
 しかし、パターンは違えどやはり結婚生活が破綻したねこぢるyにイラスト描かせるとは、キツい構成だなぁ。

 夕方、東京ドームで日ロ戦争。先発は一軍復帰したての岩本と、毎回打線の援護がない横田。
 1回表、岩本なかなかストライクが入らない。よっしゃあノシつけて鎌ヶ谷に追い返したれー!と期待したものの、ヒッティングしてみるとなかなか飛ばない。ソツなく3者凡退。かたや横田、こっちもストライク入らないのは同じだが、ヒットは打たれる四球は出す、オバンドーには3ラン打たれる。逆におまえが南北線で浦和行きかよオイ。けっきょく横田1回3安打5失点。「……ぼく、帰ってもいいか?」と18時45分にしてすでに俺様オンナスキー状態。ほんとに帰りたい。
 続く和田も4回5安打4失点(各回2-0-0-2失点)、まぁこれは和田を責めるより、いきなり2回から登板させて4イニングも放らせた方が悪い。次の山崎が横田以上にひどく、1回4安打6失点。最後の薮田がなんとか2回を締めてくれた以外は投手陣総くずれ。
 岩本のボール先行は最後までだったが、ロッテ打線が中盤から早打ちで助けてしまって、けっきょく8回2失点とみごとな復活劇を演出。15対2(号泣)で迎えた9回表には伊藤剛登板。ナメられたもんだ。最終的には15対3で気持ちいいぐらいのボロ負け。
 ロッテ側のいいところは、酒井の大当たりか。今季第1号ソロはじめ、チーム全打点をたたき出す酒井らしからぬ大活躍(←失礼な)。裏を返せば、ボーもメイも兄貴もダメダメだったんだけどな。ボーリックの三塁守備はあまりにもひどすぎる。三塁線の打球は取り逃がすし、てめぇの左脇に飛んできた早いゴロも取りにいかずに小坂にまかせて(いくら二塁にランナーがいたからって、あれはおまえの守備範囲だろう)さすがの小坂も取れずタイムリーにしちゃうし。1回だけサードゴロをさばいた時の、レフトから沸き起こった安堵の拍手が印象的。ああもうチョー最悪ー。

 オウムが団体規制法に対し違憲を申し立てていた訴訟、東京地裁が棄却。オウム的には同法は第19条・第20条に違反していると言いたいんだろうが、そもそも第21条とか第24条とか第27条3項とか第29条とか第31条とか違憲しまくっている奴らがなにを盗人猛々しい。
 宅間守、「安定剤10錠飲みました」はウソと判明。あからさまに●●●●を免罪符に利用しようというコンタンである。こういう奴が一番許せない。
6月14日(木)
 梅雨本格化。気温も下がる。
 読売朝刊に、メールを開くと自動的にEXEが発動、パソコン内のロリ画像を探知して警察に連絡してしまうおそろしいワーム「NOPED(ノーペド)」の記事。一部に「手段はアレだが目的はうなずける」という声もあるそうだが、違うよなに勘違いしてんだおまえら。
 こういうワーム作る奴は、誓って言うが、子供の人権とかロリコンへの憎しみとかに突き動かされてやってるわけじゃない(本当にそうなら、ワームなんか作るヒマがあったら他にするべき事はいくらでもある)。単にロリコンが「いじめられっ子」だから便乗していじめてやろうとしているだけの、単なるレイシストなんだってば。正義じゃなくて、ただのヘイトクライム。差別主義者を正当化するような浅はかな評価だけはやめてくれ。それに、ロリ画像が入っていなくても似たようなファイル名(loriとかpedとか)をつけているとそれまでロリ画像と認識、通報してしまうらしい。こんな無差別爆撃、イタズラ目的以外の何だというんだ。

 「SAPIO」をぱらぱら。従来の教科書がつまんなかったのは事実だし、「歴史のダイナミズムを強調した教科書」の存在も大賛成。しかしだからと言って、テーマにも賛成しなきゃいけない道理はなし。『脱ゴー宣』裁判の時、よしりんは「目的は手段を正当化しない」意のことを言っていたが、それと同様、手段も目的を正当化しない。「面白ければ正義」というのはマンガのレーティングスの話だろう。不愉快でも事実は事実、面白くてもツクリはツクリ。
 そもそも、イケイケ史観じゃないと「歴史のダイナミズム」は描けないとでも? 俺はガキの頃、「自虐史観」の歴史読み物で勉強してきたけど、それでも「歴史のダイナミズム」は十分理解できたぞ。と言うとおまえらはマゾだマゾだと言うんだろうけどな。
 まーあの教科書も、教科書全般をオモシロくするキッカケにでもなれば、いちおう「結果オーライ」のうちには入るんじゃないかな。教師が面白い授業をできないなら、教科書を面白くするしかないわけで。

 クレイボーン・カーソン編『M. L. キング自伝』をちょこちょこ。こういう本を読んでると、やっぱ南軍負けてよかったと思う。「結果オーライ」として。
 「チャンピオン」。『ドカベン』にイワオ出演。ああそうか、この頃は一軍だったんだよな。現実世界でもカムバーック。

 帰って「コミックバンチ」のBN全部と『週刊FLIP編集日誌』持って弟の見舞い。1時間ほど話す。弟、毎日ワイドショーばかり観て暮らしているという。一面うらやましい。ここんとこは宅間守のニュースばっかりだが、すでに犯人が捕まっているだけに話の展開に欠け、早くもネタ切れ状態で、被害者の昔のビデオなどを連日ばんばか流す有様だと。そんなの観たいんじゃねぇ宅間見せろ宅間!と怒っていた。激しく同意。
 奴のせいで、その手の薬(ただの抗鬱薬だが)を飲んでいた弟もなんだか肩身が狭いそうだ。あの野郎の「なんちゃって心神耗弱」供述の罪深さは、まさにここにある。あの男が既知外歴を免罪符にしようとすればするほど、他の大多数の精神科患者に対する偏見が助長される。性犯罪者が「Hなマンガに影響された」と責任転嫁するたびにHマンガの読者や作者全体への偏見が増していくのと同じ構造。このさい偽証罪もプラスしてやりたいところだ。精神障害者団体は、マスコミの及び腰報道よりもまずこのバカ野郎に抗議すべきだと思う。
 あんのじょう病院にバンチは入ってなかったようで、雑誌の存在自体知らなかった弟にバンチの話も少々。「『蒼天の拳』の主人公はリュウケンの兄貴」と解説すると弟、「え、リュウケンの兄っていうと、ジュウケイ?」……これはとんでもない事を思い出させてもらった。つーことは、閻王の成れの果てがジュウケイか! あの仏像彫っててラオウに一発でノされた親父! だとすると、今後『蒼天の拳』の見方がガラリと変わってしまうぞ。

 サバの味噌煮買って帰る。ビデオで昨日の『パワパフ』。パワパフごっこの話が文句なし最高大アタリ。ほんと、誰がこんなバカ(ほめ言葉)シナリオを思いつくんだ。モジョがベビーシッターする回と同じ人かな。後半の、ブロッサムの頭がすごいことになる話も、シナリオ自体はバブルスがメガネかける回の焼き直しっぽかったが、モンスターの強さや都市戦の描写がなかなかよくできてる。笑えるものはやっぱり笑ってしまう残酷さがいいなあ。博士までひどいぞ。
 新庄、試合中にカモが来たりガが来たり。セロ弾きのゴーシュか。
6月15日(金)【ここまでは2001.06.16更新】
 今日も雨。こないだまでは毎日かけていた空調も必要ない。てゆうか寒い。
 実は以前から襲撃計画を練っていた宅間守、動機も「元妻を困らせる」&「エリートへのさかうらみ」で固まってきた。てなわけで「なんちゃって既知外」であるとの見方が大勢を占めてきているぞ。
 となると、ニセ精神障害者の起こした事件をキッカケに、刑法39条を削除/改正したり、新たに精神障害者隔離法でも作ったりするというのは、本末転倒ではないのか。なんとか言え小泉!
 実際、精神科にかかった人とかかってない人の中で、犯罪を起こした奴の割合を比較すると、前者は後者の半分ぐらいしかいないそうだ。俺も何人か実例知っているけど、圧倒的多数の精神科患者は、むしろ常人よりオトナシイぐらいである。こうした統計データが存在するにもかかわらず、今回のような事件が起こるたびに、やれ既知外は収容所送りだの一生病院から出すなだのの声が飛び出す。既知外はどっちだと言いたくなる。

 『M. L. キング自伝』。黒人デモ行進に警察犬けしかけたり消火栓の高圧放水浴びせたり、ほんの40年前までかように野蛮な黒人迫害をしていた国が、よその国の人権にあーだこーだ言えた義理じゃねーよな。日本だって差別はひどいが、在日や部落にダイナマイト投げ込んで住民爆殺したりはしないぞ。1960年代、たまたまキングやマルコムXの出現とJFKの大統領就任が重なったおかげで公民権法が制定されたけど、少しでもタイミングがズレていたら。今ごろラップなんて日本に上陸してないよ。

 昼、また鼻水がフィーバー状態。昨夜の気温低下が効いたか。葛根湯1服、ストナリニ1錠。徐々に治まるが、夕方、吉祥寺で著者と打ち合わせしている最中もまだちょろちょろ出る。直帰。
 『フロン』。「恋愛と結婚と子育てを切り離していい」、というメッセージは、俺的にはすごく助かる(笑)。たとえば、俺には好きな人がいる。だが、その人との結婚や子育てまで想像すると、どうシミュレートしても絶対うまくいかない。まず経済観念が中島ミチヨとマリアンぐらい違うし、お互いの一族と親戚づきあいするのも至難の業だろう。だいいちお互いすでに別々の「世界」、別々の交友関係を構築している。そしてお互いその「世界」を捨てることなんて考えられない。同居するだけでもストレスでしぬかもしんない(どっちが先にしぬかはともかく)。
 今までは俺自身、漠然と「恋愛→結婚(→子育て)」という王道思考にとりつかれていた。だから、「結婚してもいいような相手としか恋愛はしちゃいけない」と思い込んでいた。だが、今後パラダイムシフトが完了し、オタキングの言うように「恋愛」と「結婚」と「子育て」を別々のお仕事として別々のパートナーとこなすのが当たり前な世界になってくれると、たしかに俺のようなくそまじめな人間にとっては、生き方をコーディネイトしやすくなるかもしれない。
 夢のようだ…新しい世界がくる……ユートピアが………
 なお、上記の喩えは文字通り「たとえば」の話なので、小学生女子みたいにキャーキャー騒いだりするな。

 帰宅後1時間ぐらいで鼻水打ち止め。残りごはんにカレーぶっかけて夕食。
 世田谷区のオウム信者住民登録取り消し、最高裁が「違法」を認める。うん、たしかに法律上はそうなる。だから言ったじゃないの、あまり超法規的措置に訴え続けていると足元すくわれるって。
 手近にあった「創」1995年10月号をぱらぱら。鈴木邦男が連載で、大平洋戦争を「侵略」と言う側も「自衛」と言う側も結局は「スローガンの対決」にすぎないと看破している。以下、文脈を破壊しない程度にかいつまんで引用。

 「どっちも『結論』が先にあって、事実は見ない。その点では同じだ。たとえば、あの戦争は『侵略か自衛か』と単純には割り切れないと思う。(中略)ただ、結果としてアジアの国々に侵略し、迷惑をかけたのは事実だ。それは素直に謝罪する必要がある。(中略)『日本のおかげで独立できた』と言ってくれても、『いや、ご迷惑をおかけしました。お国が独立できたのはあなたがたの力です」と答える方がいいと思う。」

 「今から見たら、『下らない選択だった』『国民がマインドコントロールされていたのだ』と思うだろう。(中略)それは今だから言えることだ。50年前なら僕だって時代の雰囲気に呑まれて軍国少年になっていただろう。人間とはそういう弱さを持っている。オウム事件でも分かるように大義名分の前には『時代の雰囲気』でドッと一つの方向に流される。あらゆる側面から事実を知らせ、そして二度と戦争を起こさないこと。それについて考えることが大事だと思う。」

 1995年と言えば、まだ「つくる会」の「つ」の字もなかった。この時点で、右翼の大将ですらこのくらいリベラルな歴史観を保っていた事実から、諸君は何を見る。
6月16日(土)
 0930ごろ起きる。洗濯しながら『コメ』EDのシングル聴く。踊りの図解まで入ってて、なんのつもりだ汝ら。カップリングの『ミラクルパワー』(先週かかってた挿入歌。今週いっぱいずっと頭の中で回っていた)、編曲がスーパー上出来。誰だと思ってジャケ見たら渡部チェル先生。まだ進化する気か。14時過ぎ、窓を開けると隣の部屋から女のねぼけたような涙声。楽しいマンションだ。

 16時、職場の先輩の新居オープンハウスへ。郊外沿線の静かな雰囲気の街と思いきや、隣は創●高校の野球部グラウンドという濃いロケーションだ。ひるがえるトリコロールの旗。入ってみると、真っ白い巨大な生き物がオリの中に入ってて驚く。話には聞いていたが、こんなに大きな猫は初めて見たぞ。顔が扁平じゃなくてニャーと鳴かなければスピッツと言われても信じてしまいそうである。ヒマそうだったので遊んでやる。実家のチビ猫とは比べ物にならないパワー。パンチのスピードも図体に似合わず早い。羅漢仁王拳の使い手か。
 小学生の娘さんとも初見。実はちょっと会うのドキドキしていた。ばかもん、ロリというわけではないぞ。以前、一緒に飲んだ帰りに先輩が唐突にダウン症の話を振ってきたことがあって、その時は「いやー染色体が1本多いだけで全然別の生き物になるなんて面白いですねー。小学生ん時に同級生にいたんですけど、あれが遺伝子工学に興味を持ちはじめた最初でして」とかそのほかここには書けない鬼畜なことをぶちまけ、別れた後になって「あ、もしかして先輩の娘さん……」と気づいて青ざめたことがあったもんでな。しかし、会ってみると染色体46本しかなさそうな普通の子でズッコケる。先輩夫婦どっちも美男美女だから娘もしっかりかわいい。お父さん将来ツラいぞー。娘の婚約相手をぶん殴りそうなタイプだし。
 職場の人や家族も含め10人ばかしで、カツオのたたき、生春巻きなど。100万近くかけたという自慢のドイツ製ユニット厨房(食器洗い機も備え付け)が大活躍。うちの給料でよくこんな装備を買えたもんである。先輩の苦労に思いを馳せる。酒もワイン中心に大量摂取。日本酒はいまいち飲めないが、ワインはこくこく行けてしまうから困ったもの。2130ごろお開き。

 『ブロードキャスター』。「お父さんのためのワイドショー講座」、今週は久々に政治ネタがトップから落ちる。まぁそうだろう。一瞬『ぶぶチャチャ』のBGMがかかる。さっさと寝る。
6月17日(日)
 テレ朝のグランドラインがゴルフ中継でつぶれてるので、安心して朝寝。0920、『デジテマ』の終わりの方だけちらと見る。アルコールが残ったか、妙に肩が凝る。
 『コメ☆』。久々にメテオ様極悪暴虐モード。ジャーマネまで洗脳して悪事遂行ー……って最初からイマシュン洗脳したほうが早いんじゃないのか。「コノオンナヲゴーモンニカケナサーイ」ひええっっ。けっきょく微妙に悪になりきれないところがメテオ様のメテオ様たる所以。でも略取誘拐がゴメンですんだら警察いらないのだぼー。いや、人じゃなくて変な生き物だからいいのか。EDがいきなり改造されてた。何をたくらむ自由が丘バトンクラブ。はやるのかバトン?

 ちょっと日記の過去ログを整理。昼ごろ飽きる。行きつけの靴屋で来週の披露宴用の靴を買う。ついでに実家に忍び込んでヴァイオリン回収。猫にだけ挨拶。昨日先輩宅で見た巨大猫に比べるとなんたるチビスケか。おととい発注した、母の日兼父の日兼父の誕生日兼弟の事故見舞いプレゼントが無事届いていた。
 基地に戻って靴置いてヴァイオリンだけ持って教会行って聖歌隊の練習。
 ロッテリアで遅い昼食。オマケが『デジ』に換装されたハローセットを頼む。が、レジのジャリに「普通のセットですね?」と改めて聞き返されると、「いやハローセットである」とも「ええい黙ってルキとレナモンのポーチを渡せい」とも言えず、泣きながら普通のセットを食らって帰る。帰り道、ジェンとテリアモンのポーチつけたガキが歩いてて、つい羨望のマナザシ。街で見かけるポーチはだいたいこの中華ペア。ピカチュウに飽きたお子様層がテリアモンに乗り換えたという、分かりやすい図式。そういえばこないだ、新木場のりんかい線ホームで「もーまんたーいもーまんたーい」と絶叫するガキがいた。洗脳作戦進行中。

 帰って空気入れ換えと掃除。16時ごろ読売の販売センターの人。「半年の契約が今月で切れるんですが」と言うんで驚く。ちょっと待て、契約はじめたのは4月からだ。「いや1月からですが」。んなわけあるか、だいたい1月ったらこのマンション骨組みしかできてないぞ。しょーがねーから契約書の控えを掘り出して見せたらやっと納得、そそくさと退散してゆく。まったく油断も隙もない。てゆうか自分とこにある契約書をきちんと確認してから来いよ。このへんは朝日も読売もロクなもんじゃねぇな。今いちばん笑える産経新聞にでも変えるかな(ウソ)。実家からプレゼントの御礼の電話。
 1800また教会。2100帰宅。
 三重の津田学園と皇學館が、つくる会の面白教科書の採用を検討。公立学校だったら問題だが、まー同じ穴のムジナだし、問題なかろう。かえって、皇學館にまで「あんな教科書使うな」と言うのは、そりゃ逆ファシズムだと思う。報道自体はいいけどさ。来年ココに入学するとこの教科書使わされるよーということは、ちゃんと受験生にも了解させておくべし。
6月18日(月)【ここまでは2001.06.23更新】
 小泉、まだ「既知外犯罪をなんとかせねば」と言ってるぞ。この芸のなさを見るに、こないだのハンセン病訴訟控訴断念も、自らの「正義」感覚ではなく、庶民の大多数のムードにおもねっただけの行動と把握したほうが正しいのかもしれない。思えばあの訴訟断念宣言も、いちばん自分に人気が集中するタイミングで発したんだよな。判決が出た当初から控訴しない控訴しないと言っておけばいいものを。そういうあたりの間の取り方は実にウマいと思う。役者だなぁ。
 もちろん、宅間クンのようなニセ既知外を見破り、さらなる重罰を課するという方向への改正や新法立案は大歓迎だ。が、はたして小泉、そこまで具体的に規制対象をしぼりこむつもりはあるんだろうか。ほとんどの有権者がそこまで考えていない以上、小泉もそこまで整備しようたぁ考えてないだろう。変人のくせに変人に厳しい奴だ。

 電車で中吊り広告チェック。週刊現代のを見て驚いた。「山下玲奈ちゃんの父激白『子供を見捨てて逃げた教師許さない』」とな。宅間クンがあの通りのコンニャクぶりだから、怒りの範囲を拡げてネタをつなぐ腹づもりか。だが、その先生自身、「自分が生徒を見捨てて逃げた」という思いでどれだけ苦しんでいるかまでは取材していないようだな。この記事見て、先生自殺したらどうするつもりだか。あ、玲奈ちゃんの父親に責任おっかぶせるつもりか。きちんと逃げ道作ってるのね。
 事件当時のマスコミの取材のひどさに関してはネットのあちらこちらで情報が拾えるので、ここで部外者がなんだかんだ言うまでもない。しかし、こうした煽りはあまりにもひどすぎる。玲奈ちゃんの父親も担任の先生も、どっちも宅間の被害者じゃないか。その被害者同士が敵対し合う構図はあまりに悲しすぎる。そして、敵対させ合い、それを見世物にするマスコミは、自分が何をやっているのか分かっているんだろうか。外道ぶりでは、民族浄化でチベット人の親子を無理矢理殺し合わせて楽しむ人民解放軍とどっこいどっこいだ。

 『フロン』続き。40代女子の1/5、30代の1/4、20代の1/3が、夫ないし彼以外の男性とセックスしている、という統計を担保として、「女も浮気する時代」と言ってしまうのは、ちと早計かと。「夫ないし彼以外の男性とセックス」というのは、現在進行形で浮気しているケースだけじゃなくて、現在の夫/彼氏と出会う前にヤった場合も含んでいる場合もあるのではないか。いや、だとすると思ったより少ないか。もすこし統計の詳細を説明プリーズ。
 すんません、こんなに疑り深くなったのも、10年以上前に見た11PMだかトゥナイト2だかのせいです。その日ちょうど女子高校生の性の乱れを特集していて(今となってはカワイイもんだが)、そん中で女子高校生に性体験の有無を聞いたアンケートの円グラフが出て。見ると8割が「あり」だったので「ウソだろオイ」と画面に食い入ると、フリップの片隅に小さく「新宿歌舞伎町でアンケート」の文字が。……あれ以来、どうもこうした統計は最初に眉にツバつけて読む嫌な習性がついてしまって。

 土日とちゃんと寝たので眠気もなくお仕事お仕事。昼はアバコでカツ重。スタジオのドア開けっぱなしで、よく知ってるけど名前は忘れた懐かしの洋楽をエレキでじゃーんじゃじゃじゃんじゃっじゃっじゃーんと熱演してるのが響く。名のあるプロの練習らしく、さすがにベラボーな巧さ。打ち込みじゃなしに、本職プロの手演奏をナマで聴くのもいいもんだにゃー。トーシロのヘボ演奏だったら扉閉めろボケェと殴り込んでいたかもしれんが。
 若干残業。帰り道、天下一品で夕食(こってり並)。さらに、ブックオフに出るのが待ちきれず、面白教科書(歴史)を買ってしまう。芳林堂で買うと店内売上ランキングに反映してしまうので、小さいところでこっそり。喜べよしりん。一緒にMacFanBiginnersも買う。

 『フロン』とりあえず読了。ふー。教育問題や育児の問題はけっこう関心のツボだったので(教員免許も持ってないし子供作る予定もないくせに)、素直に読みふけってしまったぞ。
 たしかに現行の「一人の男に恋愛も家庭も育児も依存するシステム」は、俺の感覚でも無茶だと思う。そもそも現在の家庭はあきらかに破綻している。専業主婦制を維持するには相当な夫の稼ぎが必要だし、それだけの稼ぎのある夫だとおつき合いする隣人もハイソにならざるを得なくなり勢い生活レベルも高くしなければならず、妻はかなり窮屈な生活を余儀無くされる(「相当な稼ぎ」がない場合はもっと悲惨だが)。ダブルインカムという手もあるが、共働きで子育てをするには、この国はあまりにも女に不親切すぎる(日本だけじゃないが日本は特にひどい)。
 その点、『フロン』が提示する、情報革命時代の新システム……恋愛相手、セックス相手、子育ての援助者などなどをその都度さまざまな選択肢から自らコーディネイトする、網の目のような人間関係……は、こうなってしまった社会においてはきわめて合理的に機能するだろう。
 当初妄想した「出生率の低下」も、俺の妄想にすぎなくなりそうだ。子供を作りたいんだけど仕事などで育てられないので作らない、という人も、このシステムが一般化すれば、現代でも子育てが可能になるだろう。かえってそういう、現実に育成できるか否かをマジメに考えられるような人に産んでもらったほうが、子供も幸せだ。ただ数字の上で出生率を増すばかりが能じゃない、「しっかり育てる」ことが大事だからな。
 また、現代「家族」制度の破綻のエッセンスとも言える子殺しや虐待も、かなり減る、ような気がする。育てる能力もない女はムリに産まなくてもいんだし。……でも、そういう女は、そもそも自分の人生をコーディネイトする能力がないわけで。けっきょく子供虐待の根絶策としては、思ったほどの効果はないかもな。

 なんにせよ、俺的にはまことに受け入れやすい結構なオピニオンで(俺が壊れているせいかもしれんが)、面白く読ませてもらった。ただ、『エシィール黄金記』ではないが、まだなにか重大な「見落とし」があるような気がする。なにぶん知能が低いもんですぐには指摘できんが。
 たとえば、おかまエンジンをフル稼動させすぎたあまり、男性側のメンタリティを分析し足りない部分があるんじゃないかとは思う。柴田亜美の名言「男の嫉妬係数は女の5万倍」が、そのヒントになるよな気がする。思えば宅間くんが小学校殴り込んだのも、元妻への未練が原因だろ。独占欲とか「逃がした魚は大きい」感覚は、あきらかに男のほうが強い。
 オタキングが挙げている、「若者の恋愛間隔は短く・軽くなっている」という例だって、ぜんぶ女の子からの話というのも気になる。1日単位で彼氏をとっかえひっかえする女の子の例も、その相手の男はどういう感覚なのか。ある者は「ヤリマンとヤっただけ」という感覚かもしれないし、この事実を知ったら「浮気された」と思って怒り狂う奴もいるかもしれん。個人的には、女の子と男の子では、パラダイムシフトの速度にはだいぶタイムラグが発生するのではないか、と危惧する。
 読者対象を女性に限った以上、男性からの見方や男性のメンタリティに基づく考察を最低限にとどめた基本コンセプトは、とっつきやすさという点では成功していると思う。ただ、これでは論考としては「究極」の形ではない。男も含めた全人にとっての「実用書」とするには、今度は「おとこエンジン」も同時に起動させた上で並列処理をする作業が必要だと思うぞ。もちろんそのくらい、男である岡田氏ご本人も自覚しているだろうが。男性もどしどし読んで、率直な声を著者に寄せてほしい。
 著者のさらなる粘り強い考察を期待する。それまで、俺はちょっと現代の一夫一婦型結婚制度の基となった基督教的結婚観を、洗い直してみたい。基督教世界においても、「愛」がかえって夫婦双方にとって束縛原理になっていやしないかどうか、検証する必要はあろう。そもそも現在のような「愛による夫婦の結びつき」なんて思想、ビクトリア朝時代にはなかったんだしな。すくなくとも現代巷間で認識されているような意味での「愛」じゃなかったハズだ。ああっ、こんなこといろいろ考えているとどんどん結婚できなくなるぅぅぅ(笑)。やっぱり学者タイプ。
 関係ないけど「家族」つながりで、【さらねずみ】さんのシティ新刊ラストの賢ちゃんマンガは、ひっくり返るほどワラタ。賢ちゃんも『フロン』読め。

 MacFanBiginnersにバンドルされてたネスケ6をインストールせんとす。しかし「OS8.5以上でないと動きません」と言われ愕然。あうー今までアプグレードさぼり続けたバチがあたたー。ちなみに今入ってんのは名機8.1。今すぐOSXを入れるつもりはないがせめて9番台入れるか。
 山形大学・富山大学に続き、金沢大学でも合否判定ミスかー。たてつづけに暴露されるのは何かの陰謀かにゃー。俺の母校でもあったかもしれんにゃー。でなきゃ俺が入れた理由がどうしても説明できんのじゃよー(爆)。しかし、自分の習ってる先生方がテレビのニュースでぺこぺこ謝っている姿を見る学生の気持ちはどんなものか。我が身に置き換えてみるとたまらなくなる。俺の敬愛するF先生N先生S先生らのそんな姿を見たら俺しんじゃう。
6月19日(火)
 とにかく眠い。でも残業。帰りにティーヌンでバーミーナームをつるつると。
 書店でMacOSバージョンアップの本を買う。ふむう、OS8.5は不安定とな。いきなり9.0.4あたりまで飛ぶか、もしくはこのまま8.1を使いつづけたほうがよさげ。300メガのG3、メモリ192kbなら、8.1のままのほうが快適かもな。最初から拡張フォーマットだから、OSXに移行するのもそんな大ゴトではなさそうだが、まだそこまでは。
 第19回嘘競演、お題発表。普段嘘をつき慣れてない俺のような兼業嘘つきには、こういう自由度が高いお題はツラい。

 『フロン』雑感。(ほんとに雑)

 「家庭から夫をリストラせよ」という主張は、たしかに現代日本の社会通念から見れば相当常識はずれである。著者も執筆中に周囲からあれこれ言われたらしい。さもありなんと思う。
 しかし、自分でも意外だが、俺個人はものすごく自然に著者の論を受け入れてしまった。なんでだろ。俺って案外若かったのか?
 たぶん、自分がつい最近、実家から自分をリストラしたばかりだったからかもしれない。自分にとっては実家にいて楽に豊かに暮らしてたほうが、合理的に考えればはるかに得だった。が、自分の損得じゃなくて他の3人の家族の損得を考えると、心理的なこと、将来的なこと、などなど計算した結果、自分の存在をもっと希薄にしたほうがいいという結論に達した。経済的にも可能だったし、うまいぐあいに適当な物件も見つかったから、1年ごしの計画を実行できたんだけど。あれを別の言い方で表現すると、『フロン』における「リストラ」が一番適当なような気がする。

 「家庭は安らぎの場ではなく職場である」という大前提。たしかにそうだよな。
 てゆうか俺、職場も安らぎの場にしちゃってるし(爆)。
 小さい職場なおかげで、職場でも家庭に準ずるぐらいリラ〜クスできてるし(もちろん外部の人と会う時は別)。
 で、家帰っても机かコンピュータにへばりついて仕事みたいなことやってるし。
 こういうケジメレスな奴ほど順応しやすかったりして。

 俺が「情報革命」に抵抗なくすんなり乗れたのは、ファンロード体験があったおかげかもしれないとふと思う。
 昔、俺がFRの文章没連だったことはご存知の方も若干おられよう(今のハンドルとは全然別の名前)。没連と言っても、中学の頃から高校出るまで、だいたい毎号どこか1箇所には載っていたけど。大抵ハシラか床下だったが、時にはゲゲボクイズとか大きな所にも顔を出し、今よりも頭も根性も悪いネタをばんばか披露していた。それで少しは名前を覚えてもらえたらしく、コミケで他の文章投稿者(俺よりはずっとランク上だけど)に会った時も自己紹介しやすくなった。で、鎌倉とか浜松とか、普通に生きていればまず会うこともなかったような遠隔地のローディストと同人誌を作ったり。誌上でラブコールを送った愛知在住の常連さんとコミケで会って仲良くなったり。
 これってまさに、「近所の他人より遠くの同志」という情報革命時代の人間関係を、10年ほど先取りしていたんじゃなかろうか。
 こうした人間関係は、それから数年後、「FR」を「ニフティ」に、「コミケ」を「オフ会」に置換してそのまま再構築、いや、さらにエスカレートすることになる。FRでは、たとえば1月に投稿した発言が載るのは3月、それ見た他のローディストからレスポンスが返ってくるのは5月と、会話のラリーが大変悠長だった。時間的問題だけではない、しかも編集部の取捨選択がかかるぶん、誌上でのコミュニケーションはさらに制約を受けることになる。しかしパソコン通信なら、挨拶ひとつ交わすのに4ヶ月もいらない。相手のアクセス頻度によれば電話並みの早さで、それも確実に意志を伝達することができる。そのぶん、発言内容には自己責任を伴うわけだが。
 きっとこういう経路を辿って情報革命を達成した人は、俺だけじゃないだろう。
 プレ・インターネット時代の「ウェブ型コミュニティ」をオタク若年層に根づかせたという意味でも、FRやOUTといった投稿雑誌の存在は見逃せないファクターかと妄想するところである。ボードリーダーがいたり独自のオフ会を頻繁に開いていたぶん、OUTのほうがよりその傾向が強いかな。OUTはインディヴィジュアル系の掲示板で、個人攻撃も放置していたFRは2ちゃんねるか。

 それと、「メガコミュニティの中で、機能によって援助者を変えていく」という人間関係も、実は大学ん時の交友関係がそんなかんじだった。男女入り乱れて、でも「グループ交際」ってのとは雰囲気だいぶ違うし、ちゃんと彼氏のいる子が全然別の男の子と平気で遊びに行ったりしてたし(俺もやったし)、だからってラエリアンみたいに乱交三昧ふりーせくすだったわけでもないし、自分らでもそのつかみどころのなさを自嘲していたものである。
 こうした関係性に疑問を持っていたというあたり、まだみんな情報革命以前のコミュニティ観に支配されてたはずだけど、特に努力するでもなしに4年間このコミュニティが維持されたのは、感覚的には居心地のよさを感じていたんだろう。
 現代の若い子のコミュニティでは、こういう関係がもっと一般化しているんじゃろかー。
6月20日(水)
 冗談抜きで眠い。朝の電車で仏心出してばーさんに席譲ったせいで、寝れんかったし。やはし基督教徒が仏心出すのがまちがってるのか宗教的に。(おい)
 ちょっと気を抜くと、脳味噌がふっと省電力モードに突入する。こんな状態でも誤植や文法の間違い、訳しもれが発見できるのは、本能か、いわゆる小人さんのしわざか。ただしスピードは激遅。音響カプラでインターネットのエティーな画像を落とすがごとし。たまらず定時退社。こういう日は無理に仕事するだけ残業代ドロボーになりはてるし。米炊いて空揚げとナムルで食う。
 『電童』。展開早い早い。いきなり生き別れの母になじむなスバル。
 『パワパフ』。前半、幻の新メンバー・バニーのヤバすぎヴィジュアルと救いようのないお話に倒れる。後半、デブ、障害者、黒人、東洋人ってあんまりな組み合わせにまた倒れ。なに、再来週から日曜朝7時に移動だとーっそれは悪の帝王たるこの俺さまに見るなと言ってるのかちくしょうムカつくぜーっ!!(相当毒されている模様)。ショックで即寝。
6月21日(木)
 SMAP、CDデビュー10周年ツアー開催。えっ、まだ10年しか経ってなかったのか。そうか、下積み長かったしね。ミュージカル『聖闘士星矢』とか。工藤静香も、現ムコが「私は海皇ポセイドン」なんてやってた頃は完全に眼中になかったんだろうな。
 今朝は電車でぐっすり寝られる。

 8月下旬にいきなり出張が入る。それも、仕事とは直接関係ない、シガラミ的なもの。こういう予定外のスケジュールが飛び込んできた時、それもこの日に入っていた先約をキャンセルしてでも行けと言われた時の俺は、かなり不機嫌な顔になるらしい。自分の組んだ予定が崩されると怒り狂う習性があるため(学者タイプ)、あまりきっちりとした未来の予定は立てないようにしているんだが、それでもたまにこういうことがある。ベテランになっていくにつれ、さらに多くなるんだろうと思うと、暗澹とする。その前に人格丸くしろよってかんじだが。
 「出版ニュース」ぱらぱら。道出版の『バター』は、扶桑社『チーズ』の単なるパクリ企画ではなく、『チーズ』の結論に異義を唱え茶化し倒した立派なパロディらしい。まだどっちも読んでないから知らんが、とりあえず最初のイヤミは取り下げておく。出版界では概ね道出版に同情的、というか扶桑社のオトナゲなさを冷ややかに見ている状態らしいぞ。道出版を支持する声明を出した団体もある。あーあ、俺があえて書かなかった「動物占いのまんまパクリ本出しておいて盗人猛々しい」というツッコミまで。まー扶桑社は別口で出版界の大方を敵に回してるようなもんだし、イキオイ点も辛くなろう。にしても扶桑社の訴状にはワラタ。『チーズ』のどこが「社運をかけた」企画だか。ランク的にはダンベルダイエット級じゃないのか。道出版の社長も言っているが、社運を傾けてんのは教科書のほうだろ。

 帰りにチャンピオン。『ななか6/17』のコメディ路線転向は、『生命のダイアリー』の暗さを中和する対策か?
 『ポケモン』、ミスチルの糟糠之妻を捨てた方とかキムタクとかにぜひ見せてやりたいお話である、人として。ポケモンと生身でガチンコ勝負できる人間ってのもすごい。あ、四天王のシバがいたか。ムチュールかわいいのう。これが進化するとアレになるんだからたまらぬ。まあアレ強いけどさ。

 宅間守くんがニセ既知外であることはそろそろ一般にもコンセンサスがとれてきたのではないか。え、まだ? つーか、あいつが既知外だったら、殺人犯は全員既知外だぜ。ヒトころすような精神状態がまともであるはずもなく、もし平常心でころしたとしても「かように平然と殺人を犯せるのは明らかに心神喪失状態と思われ」って弁護士は言い訳するだろう。いずれにしても既知外決定ー。(証明終了)
6月22日(金)
 千葉市長選挙で、「小泉純一郎」と書かれた無効票が大量に出たらしい。刑法39条より先に普通選挙制を考え直すべきかにゃー(笑)。

 仕事帰り、いろいろ買い物。いろいろと言っても古本に古ムックに雑誌にって本ばっかじゃん。
 電車左隣の中学生男子が『サラダデイズ』の単行本を1ページ5秒ぐらいのスピードで読みふけっている。もっと世の真実を学んだほうがいいぞよ少年。と思ったら右隣の女が『グイン・サーガ』読んでるしー! この電車はのろわれてるのかーっ!? そういう俺が読んでるのは「くらオリ」(自爆)。
 で、「くらオリ」だが、表紙の月表示が「7・8月号」となってて驚く。そうか隔月刊化か、こんなに面白いのに売れ行き悪かったのか、消費者はどこに目をつけているんだ、ぶちぶち……としみじみしてたら、『月刊フリップ編集日誌』でタネ明かしがされていた。単に月表示をズラすだけだってさー(月表示を後送りにしとくと、そのぶん書店に長く置いてもらえるなどのメリットがある。たとえば次の7月下旬発売号は従来なら「8月号」で、次々号が出ないうちに8月上旬あたりに片付けられてしまう場合もあるが、「9月号」と表示しておけば8月中はまず安泰)。おどかすないバーロー。どーでもいいが、地方球場のロッテ×日ハム戦の視聴率がどんだけあるのか。そもそもTV放映なんかあるのか。書いてて自分でも泣けてくるけど。
 『電脳やおい少女』、扉の美月の服があんまし美月らしくないし。何の雑誌見て描いた(←これこれ)。今月は「G4システム開発計画」ときたぞオイ。わんこ議長、警●庁の人だったのか(笑)。「慟哭」はほんとに怖い。さりげない「名前はマリだな」も怖い。しかしますます玉垣くんとくっついたほうが人生ラクになりそうな。ってそういうもんじゃないのか。隠れキリシタン的緊張感を人生のフレーバーにしている、小動物型マゾ心理もあるのかもしれない。こと、やおい心理の分析は難しい。的外れな病理学的アプローチはもう飽きたので、現役バリバリのやおいビト自身による、忌憚ない分析が待たれる。俺には書けない。
 新人作家の競作企画。即戦力は1番ってとこだろうが(たぶん当選するのも1番だろう)、個人的には2番をじっくり育ててみると化けそうに思う。トーンで入れる背景効果がこなれてない所とか、たぶんホンモノの元理科部員なせいか説明不足な点とか(「3秒ルール」で落としたのは俺の脳内で水銀だと判断したが、実は錠剤?)、問題点は多いが、どしどし描いて間合いをつかむしかない。「くらオリ」にあまりない絵柄は、使いようがありそう。

 杉並の既知外刃物女事件、実は先生の狂言と判明。周囲にとっちゃ、本当に既知外女がいたってよりもショックだろう。
 しかも「宅間の兄」を名乗る子供いじめおっさんも登場し、便乗犯はとどまること知らず。どうせ子供をいじめるならプロフェッサーKの美学を見習えばかもの。心にー星をー持つおーとこー♪
 そんな中、坂口厚労相、既知外犯罪取締法(仮名)の立法を検討と。日本人の「既知外恐怖症」が、ついに臨界に達したか。こうなったら、今まで人権の名のもとに抑圧されたまりにたまった既知外アレルギーが、一気に堰を切ってスタンピードするぞ。もう、引き金になった事件の犯人が本当に既知外だったかどうかなんて関係ないんだろうな。とほほ。
 しかし、いつ頃からだろうか、「精神異常」が異常行為の免罪符になってしまったのは。
 もっとも、元来わが国には「酒の上のことですから」と、心神喪失状態での狼藉を大目に見る文化が存在していた(道路交通法を除く)。世界的に見れば、人前でベロンベロンになることを恥とする文化のほうがスタンダードなんだが、民族的にアルコール分解能力が不自由なせいか、わが国では酩酊は恥でもなんでもない。酩酊状態で起こした不始末は、よほどのことがないかぎり不問に付される。その「酩酊」の一バリエーションとして「精神異常」も数えられるようになったものと勝手に妄想する次第。もちろん以上は妄想なのでツッコミ無用。実際は39条の濫用がいちばん大きいだろう。
 しかし、刑事事件レベルではともかく、身近な人間関係においては、やはり「酔っぱらってました」とか「実は鬱で」とか言えばどんな無礼を働いても許されると思っている男女は、確実に相当数存在する。
 で、他人に迷惑かけるようなタイプの「精神異常者」ほど、これを葵の印篭として利用したがる傾向が強いわけだ。
 その反面、他人に危害を加えるような種類じゃない(他人じゃなくて自分の心身を痛めつけてしまうタイプの)人は、よけいに自分の病気を責めさいなむようになってきている。
 だからこそよけいに前者のタイプはころしてやりたくなるんだが。
 既知外犯罪取締法(仮名)もいいが、既知外にもいろんなタイプがあるってことを理解した上で検討しないと、世論に引きずられて、らい予防法も裸足で逃げ出すOh!モーレツゥ〜な法律ができあがるような気がする。
 そしたらまず俺なんか断種か絶滅収容所行き決定。

 掲示板でも宅間ネタ沸騰。金成さんによると、例の池田小を建て替えろと言い出したのは、中高OGの末広“妖星のユダ”マキコだそうだ。あの野郎、税金をなんだと思ってやがる。一度取った議席は自分のもの。一度徴収した税金は自分の舌先三寸で母校に投入。釣った魚にはミジンコ1匹やらず、既得権は死んでも放さぬ、何様のつもりなジャイアニズムぶりはますます健在なご様子。以前『大宗教学』に書いたが、やっぱりマキコはマキコでもこいつを外務大臣にしてほしかった。4島どころか千島列島全部帰ってきたかもしれんぞ。教えていただいたホームページも見て大笑い。
http://www.makiko-s.com/02/main.html
 過去の歴史からも目をそらさない立派な姿勢に、大いに心打たれる。この「新しい歴史教科書」もかくやたる歪曲ぶり、これでこそ政治家なり。頼むから、国民じゃなくて外国からどんどんふんだくってくれよう。
 てゆうか、「てるくはのる」の時、京都市立日野小学校を建て直せと誰か言ったか? やっぱり「インテリでエリートの子供」は大事にされるのねー(羨)。

 『ニュースステーション』のスポーツコーナー。真中瞳、「伊良部が障害者リスト入り」と。障害者リストってなんだ障害者リストって。アメーリカじゃデブが障害か。悪かったな。久米も見逃してんじゃねえ。(※正解は「故障者リスト」)
6月23日(土)【ここまでは2001.06.30更新】
 0900覚醒、0930起床。ごろごろ。
 掲示板の宅間事件ツリー、金成さんの「お昼休みはウキウキウォッチング」にひっくり返って笑う。
 食パンをカリカリにトーストしてバター塗って4分割して、サルサの残りをのっけてブランチ。
 「『熱血江湖』は巨人の助っ人外人で言えばマントに相当」の仮説を補強すべくリサーチ。と言っても、2ちゃんねるの『熱血江湖』スレ読んで大笑いしてただけだが。
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=comic&key=991673286
 差別問題を出してきてる勘違い野郎がいたのには泣けてきた。まぁたしかに、「韓国で大人気のマンガ」という触れ込みだったからこそ、ここまで話題にされているわけで。その点では、「韓国マンガだから貶されている」というやっかみは一面正しい。日本のマンガだったら、話題にすらならず打ち切られる。
 バンチ掲載にあたって、(日本マンガを海外に輸出する時みたいに)裏焼きにしなかったのは、やっぱりデッサンの狂いがバレるためと思われ。
 1430ごろ異常に眠くなり、ベッドに倒れ込む。そのまま3時間。起きたら頭が痛い。2100ごろやっと回復。一日棒に振ったカタチ。
 『ブロードキャスター』。小泉発言のおかげで「米百俵」の逸話がブレイクしていると。「米百俵」は俺も昔、玉川学園出版部の児童百科事典で読んで以来好きな話だ。人的資源整備(=教育)への投資こそ最も国益にかなう投資であり、また、兵力も資金も均等に分配するより集中運用したほうが効果的、という教訓として。
 てゆうか日本人のほとんどが、今までこの話を知らなかったのは衝撃である。さすが、将来への投資を考えず目先の利益ばかり追い求め、バブルの悲劇を造り出した国民。かような国民性では、この「いい話」もけっきょく「いい話」で終わるんだろうなと思う。
 そもそも小泉、どういう文脈で「米百俵」を持ち出したんだっけ? 教育にお金をつぎこんでくれる、という意味か? まさか単に、国民に低成長を甘受させるための言い訳として持ち出したんじゃないだろうな? だとしたら許さない。「米百俵」の精神を歪曲しているのは他でもないお前自身だ小泉。おらなんとか言え小泉。
6月24日(日)【ここまでは2001.07.04更新】
 『もジャ魔女』、幻のクラスメート・エテヒッキー登場。マジカルステージで不登校の理由を暴けばいいじゃん、と思うのは素人の浅はかさ。あまり魔法の万能性に頼らず丁寧に話を組み立て、安直に問題解決させないところはさすが栗山、エースの貫禄。つーか今後何回かエテヒッキーの話を出すつもりだな。けっこういいキャラだしな長門さん。栗山以外には書かせんでくれよ。さもなくば、「マジカルステージ! 長門さんのヒッキー原因を排除してー!」→美空小学校大爆破、もしくはフラレ電波男が包丁持って来校→OG国会議員が出ばって血税投入して校舎建て換え、というお話になるぞ。俺は観たいけど。
 不登校(バカことえりは「不凍港」としか変換しない)ネタを見るたびに、なんで俺は登校拒否しなかったんだろうといつも考える。俺も長門さんみたいなガキだった。違っていたのは、図鑑だけでなく教科書に書いてあることもよく覚えられたことだけだ(当時はそれが俺を普通学級に踏み止まらせた決定的な差だったが)。当時はまだ不登校現象が一般化していなかったから、「不登校」という選択肢がこの世にあるとは知らなかった、というのもある。しかし、いくら知らなかったとは言え、「学校がイヤなら行かなきゃいい」と思いつきもしなかったというのは、やっぱり俺、のび太に30本ほど輪をかけた相当なバカだったんだろう。で、自殺するほどの度胸もなかったから、しぶとく生きてるんだけどな。選択肢があるぶん、今の子供はシアワセかもしれぬ。
 『デジテマ』、「デジモンにこんな気持ちになるなんて思わなかった……」ってさりげなくコクってんじゃねぇ女王様。京&ホークモンに50本ほど輪をかけたアツアツぶりである。最終回は「キツネの嫁入り」(もちろん和式)だな。白無垢に身を包んだレナモン(爆)。「きれいよレナモン」「ううっ、ルキ……(感涙)」「ほらほら花嫁さん、お化粧が落ちちゃうじゃないの」……妄想とまらーず。
 『コメ☆』録画かけたまま0930教会へ。臨時聖歌隊の練習。終わってからいったん帰って(近いし)コンビニサンドイッチで朝食。1100また教会行って礼拝。音楽礼拝ということで、賛美歌指揮とかヴァイオリンとか独唱とかあれこれこき使われ、じゃなかった、奉仕させていただく。

 午後は教会音楽祭。最近教会に転会してきた人の娘さんが、実はテルミンのお師匠さん(まず一生に一度会うかどうかわからん珍職だ)ということで、みごとな生テルミン演奏を披露。この電子音、昔のB級SF映画を観まくった人だったら、郷愁をくすぐられてぼろぼろ涙流すんじゃないだろうか(実際、シンセサイザーとかなかった時代の変な効果音はほとんどテルミンで作られていた)。演奏後、ちょっとさわらせてもらう。
 ここのROMならご存知の方も多いだろうがテルミンは、警報機を改造して作られた旧ソ連生まれの楽器。饅頭15個入り贈答箱ぐらいの大きさの黒い胴体に、右手側には4、50センチほどの金属棒が直立、左手側には同じ材質の金属棒がR型の把手状に曲げられて水平に生えている。もともと警報機なもんで、ある程度近づけばイヤでも「ふみ〜〜〜〜〜〜」という警報音が鳴る。これを右手で音程を調整し(右側の棒に手を近づけると音が高くなる)、左手でヴォリュームを調整しつつ(左の把手状の部分に手を近づけると音が小さく、離すと大きくなる。持つと音が止まる)むりやり演奏する。
 こう書くと単純きわまりないが、実際プレイしてみるとかなり難しい。噂には「難しい」と聞いていたがこれほどとは思わず。右手と棒との相対距離をものの5センチ伸縮させるだけですぐ1オクターブ変わる。微妙な音程は手を固定したまま指だけをちょこちょこ動かして調整するらしい(テルミン奏者が右手をこちょこちょさせているのは、別にビブラートをかけているだけではない)。音量を手で調節するのも慣れてなくてアタフタ。ドミソを出すのがやっとだ。そもそも右手で音程・左手で音量というテルミンの弾き方って、ヴァイオリンと逆だしぃー(言い訳)。あんがい反対側から弾いたら、チェロ弾くような感覚でもすこしマシに弾けたかもぉー(言い訳言い訳)。ともかく奥が深い。音感もむちゃむちゃ要求されるし。

 テルミンいじり倒したところで中座し帰宅。すぐさまヤッターマンの変身シーンのごとく礼服に着替え、大学時代の友人の披露宴二次会に出るべくアークヒルズへ飛ぶ。熨斗袋を忘れたのでコンビニへ。六本木通りをはさんだ向かい側は、アークヒルズ側とは別の世界。あちこちに「乗っ取り屋 光通信 まだあるの?」など、光通信を中傷する川柳や狂歌が貼ってある。一つの立ち位置からでは決して世界は見えてこない。とかとってつけたように書いてみる。
 さすがギロッポンの店、ローストビーフやスモークサーモンや各種オードブルはもちろん、肉ダンゴからパスタに至るまで全部ウマい。友人たち10人ばかりでテーブルひとつ占拠、食い物を山と積み食いまくる。酒もワイン中心にこくこく。新郎新婦ともに30過ぎということもあり、招待客の平均年齢も高め(俺たちもだけどな)。そのわりには料理がどんどん消えてなくなる。コジャレたハコに似合わぬ、こういう体育会系なノリの二次会は好きだ。体育会系と言っても、一気飲みとかでグデングデンになるヴァカもいない、ただ食って食って食いまくるのみの健康的な体育会系。それもそのはず、新郎新婦共通の趣味が合唱らしい。当然、友人代表の出し物も合唱オンパレード。新郎がいたグリークラブOBGの合唱には、もちろん新郎も駆り出される。学生時代は甘く分厚く子宮にズンと響くような悩殺重低音を誇っていた新郎だが、さすがに連日の挙式準備の疲れが出たか、全盛期の6割程度の声。
 しかしなんで結婚ってこんなにめんどくさい儀式やら披露宴やらが満載なんだろう。これを簡単にしてしまうと、離婚率上昇に拍車がかかる、という説が有力だが、それにしてもなあ。こんな煩雑な諸手続きや、同居生活の窮屈さ、お互いの家族親類との付き合いなどなどを承知の上で結婚なんかしようという人たちって、いったいどんな絆で結ばれているんだろうか。俺、とてもそこまでクリアできるヒトなんていないわ。つくづく尊敬。ともかくどーせ結婚するからにはシアワセになってほしいものである。新婦は知らんが、新郎は別に人格破綻者というわけではないからまぁうまくいくであろう。てゆうか、絶対いけ。

 1900過ぎ、二次会お開き。新郎と記念写真をとって、我々はアークヒルズ内のオープンカフェで茶。大学時代のように、なんてことはない不謹慎話に終始する。知らんうちにすごい所に転職した奴などもいて、うらやましいやら身体には気をつけろよと祈るやら。大学時代のように、ちんたら帰る。
 南北線のホームで例の教科書の話とかしてた時、この日記を見ていた教育関係の友人に、教科書を定価で買ったことを叱られる。「俺、あの教科書に準拠した教材作れとか言われたらどうしよう……」とも。教育関係の仕事している人にとっては、例の教科書の存在は深刻なものがあろう。俺など、そういう仕事もしてないし子供もいないしという無責任な立場でキャーキャーはしゃいでいるだけだ。だから、同人誌のネタにするというだけの理由で、あんな犯罪的な本にホイホイ金を出せるんだろうね。なんとか880円分はオトシメテやらねば、と変なところで使命感に燃える。

 2300過ぎ帰宅。嘘競演、みんな大苦戦している模様。俺も今回はぜんぜん自信なし。シャワー浴びて酒が抜けてみると、なんだか左下顎が痛む。ま、まさか時限爆弾(親不知)か。都議選自民大勝のショック(まぁ予想通りではあるけど実際見るとやはりショック)も重なって寝つけず。
6月25日(月)【ここまでは2001.07.06更新】
 朝刊を見るまでもなく、都議選は自民のボロ勝ち。総裁が森から小泉に変わった以外は何も変わっていないのに。小泉が出馬してトップ当選するならともかく、こないだまで小泉と会ったこともなさそうな候補まで「自民党公認」というだけでぼこぼこ勝つのは、どうも理解できない。これが『ギレンの野望』で言うところの「指揮効果」というやつか。ゴップがレビルに変わったと考えれば分かりやすいだろう(分からないんですけど……)。
 もっとも今回のワンサイドゲームは、何度も言うようだが、この1年間、森の不人気に頼りきっていた野党の自業自得以外の何物でもない。案の定、森が首を切られたと同時にこのザマだ。「オウムいじめ機関」というだけで存在を許されている公調のようなもんで、もし本当にオウムがほろびたら即リストラ、オウム死して走狗煮らるというやつだ(ちょと違う)。ぶざまとしか言いようがない。
 「じゃあおまえは参院選でどっちを支持するんだこの日刊ゲンダイ野郎!」、となじられる向きも多いだろう。俺は、俺の選挙区で候補者個々人を見て、最も働いてくれそうな奴に投票するだけだ。政党など関係ない。えっ、比例区? さ、さーてどうしましょー……(汗)

 そんなことより、左下顎の痛み、あいかわらず。左首のリンパ腺あたりを押さえるとズキンと痛む。別の病気かもしれんな。あ、さてはテルミンのどくでんぱを浴びたせい?(←いわれなき誹謗中傷)。
 歯科行くか内科行くか迷ったがとりあえず内科へ。エアコン病のせいか、待ち合い室はけっこう混んでいる。40分ほど待たされたのち診てもらうと、リンパ腺炎とのこと。そのまんまだな。「おたふくカゼにはかかりましたか?」とやたら聞かれる。えーと、たしかかかったハズだが。はっきり記憶があるのは水ぼうそうだけ。あ、弟がおたふくカゼになったのは覚えてる。その時、弟はババロアを食べさせてもらったけど、俺がなった時はババロアが出なかったのを人知れず恨んだ記憶が。というわけで間接的資料から「罹患済み」と判明(おい)。抗生物質と消炎剤をもらう。1400ごろには薬が効いてだいぶ楽になる。歯医者行かなくてよかった……。

 「トーハン週報」読む。そーかそーか、『パワパフ』を追い出したのは『マンキン』か。

 テレ東「だめだよ、水曜18時半には『パワーパフガールズ』が入ってるんだ」
 集●社「いや頼むよ、ここの時間帯にどーんと『シャーマンキング』のアニメ
     を入れてくれよ」
 テレ東「でも……」
 集●社「どーせ『パワパフ』なんて輸入ものだろ? 放映日が繰り上がったっ
     て問題ないし。それに今さらセガでもあるまいし、なっ、なっ?」

 という『がんばれ!タブチくん』で見たようなやりとりがあったものと妄想し、勝手に怒りを燃やす。

 午後、銀座で会議。会場に行くまでがくそあつくてたまらんが、会議室はちゃんと冷房かかってて助かる。『電脳やおい少女』のようにやおい小説書くヒマなどなし(書くな)。
 そのまま直帰。帰り道、嘘競演用のネタを練る。西友でヒレカツサンド買う。案外おいしい。デザートにパイナップルゼリー(ババロアじゃないのか)。
 北海道で空自のF-4J改、バルカン砲訓練弾誤射。「誤射誤射ワールド・なんでもねぇんだよシビレッチョ〜」、と言って分かる人はいるだろうか。防衛庁長官が「F-4J改は二億年出さん!」とか言ったらリスナー決定なんだが(絶対言わねぇ)。
 禁断の下ネタ嘘を書き上げ、嘘競演に投稿。リンパだけでなしに脳まで炎症が広がったらしい。
6月26日(火)【ここまでは2001.07.08更新】
 ダメ日。睡眠はちゃんと取ったはずなのに、仕事をする気だけが起きない。バッグのファスナーがいよいよダメになった。肩紐がしょっちゅうよじれて気に食わなかったので、もう買い替えることにする。
 こりずに「コミックバンチ」買う。『熱血江湖』だが、あいかわらずシリアスとギャグの間合いの取り方がひどすぎる。2ちゃんねるのスレなどで言われているように、北条司の影響だと思うが、それにしてもギャグに意味なくコマをとりすぎる傾向がある。もっと北条とか柴田亜美を読み込んで勉強しろ、と言いたくなる。『ワイルドリーガー』。やる気ねぇ天才がものすごい天才と出会って「こいつとなら本気で組める」と一念発起する、という話は個人的にすげぇツボ。秋葉に感情移入してしまうのはすげー自惚れとは思うが。やおい濃度も一気にアップだ。でもあの軌道ではバッターに当たらないか?>ブレイキングボール。『眠狂四郎』。基本的に、時代作家はキリシタンを秘密結社か何かと思っているらしい(笑)。『花の慶次』にも、人殺しは平気でするのに「キリシタンに自殺は禁じられている」とか言う変な忍者が出てくるし。まぁ江戸時代でいちばん得体の知れない、また幕府も執拗に撲滅しようとした存在ということで、使いやすいモティーフというのはわかる。しかし「オランダ人宣教師」なんて日本に来てたのか? オランダ人というとプロテスタントか? そりゃカトリックのキリシタンとは性が合わないだろうよ。てゆうかなんとかしろ柴田錬三郎。
 午後、やっぱりまだ睡眠が足りなかったらしく眠くなる。定時で帰る。今月残業少ないな。来月は夏の原稿があるからもっと少なくなる。大丈夫か生活費。でも馬場のカバン屋で新しいバッグを買う。すぐ近所の早稲田松竹で10回観られるぐらいの資金を投入。ほんとに大丈夫か生活費。
 帰宅。米を炊き、魚介類のフライを中心に夕食ぱくつきながら嘘競演アクセス。ベトちゃんドクちゃんネタを先越される。しかも俺の練ってたのより断然面白い。この技の切れとネタの最低さは、詰めにくいさんだな。99%特定。
 『コメ☆』ビデオ。マテリア装着で、あのバトンにミンキーステッキ機能がエンチャント。18歳に成長はしないけど。夜這い&真光の業とは姫様ヤバすぎるぼー。先週予告編の流れを素直に見るとケースケ瀕死の重傷で姫様「いやぁぁ〜〜〜っっ!!」という展開かと思ったら、あの「いやぁぁ〜〜〜っっ!!」は単に急患のナマ手術見て卒倒しただけじゃん。ああもう騙されたったら騙されたのよー! メテオ様も出ないし!
 大橋巨泉出馬。投票するかどうかは全く別の問題だが、「どう見ても変な小泉フィーバーを止めたい」とのお題目に関してだけは賛成。日本にいないとそのへん2歩も3歩も引いて見られるらしい。
6月27日(水)
 新バッグの使い勝手はなかなかいい。iBookも入るぐらいでかいので、取り回しにやや難があるものの、ストラップやポケット位置などは極めて機能的にレイアウトされている。廉価品との違いは、こういう細かいところに出てくる。なによりその大容量は感動的。PC9801DXから今のG3DT300にのりかえた時のようなパラダイムシフトが脳内で進行。
 午前中、職場ビルで空調の調整。なにもこんなクソ暑い日にやらんでも。作業効率90%ダウン。ウチワもないので、ぺらぺらの級数表を何枚か束ねてぱたぱたあおぐこの情けなさ。明日持ってこようかな。でもウチにあるウチワといえば、数年前マリンスタジアムでもらった特製ウチワと、『ファンファンファーマシィー』(版権もの)の2種類。どっちを持ってきても人格疑われるし。
 夕食は買ったものの、おととい買って食べ忘れていたメロンパン1個食べただけでおなかいっぱいに。コメットさんよりも食が細い俺。
 お代理母とお医者様〜♪というわけで『クローズアップ現代』はそのネタ。根津クリニックのアレは、代理母になった妹自身の意向もあったらしい。まぁそういう場合は、理解を示さないでもないけど。
 で、国内でダメなら海外でやるという手もあり、実際やってる夫婦もいるんだが、日本のクライアントは代理母に挨拶のひとつもないので嫌われているらしい。まぁ、日本ではまだ「代理母」に心理的抵抗があるだけに、クライアントもなるべく秘匿しておきたいというのは分かる。でも、相手は人間だし。コンビニのレンジで弁当あっためてもらうのとはワケがちがうんだから、挨拶ぐらいしてもバチは当たらんだろうとは思うんだが。
 嘘競演、なんてことはないネタ投稿。ダメだ、とても票が入るとは思えない。きのうのベトちゃんドクちゃんネタで完全にペースが狂った。おのれ詰めさん(決め打ち)。
6月28日(木)【ここまでは2001.07.20更新】
 「ムーミン」のトーベ・ヤンソン死去の報。まだ生きてらっしゃったとは知らなんだ。
 アゴの痛みは徐々にやわらいできている。薬は効いているらしい。

 また例の教科書ネタでスマソ。
 つくづく市販本まえがきの

 「この教科書についてはかねてより、一部のマスコミなどが一般国民のとうてい容認しがたい行動を展開してきた」

とか(「一部」と「一般」が逆ではないか)、

 「政治的な誹謗・中傷が大新聞の紙上やテレビ・メディアでほしいままに」

とか、教科書とは思えないアジぶりにげんなりする。市販の書籍ならまぁ偏向もいいが、教科書からは削除してもらわんとな。本文に入る前からげんなりする教科書ってのもすごいな。ただ、

 「(この教科書への批判は)総じて叙述の細部に向けられている。しかし、文章の叙述は全体の流れにその生命がある。全体を無視して、部分だけとりあげてあげつらうなら、正しい批判にはならないだけでなく、不当な意図的攻撃に終わりがちである」

という箇所には、さすがに「おいおい西尾」と言いたくなった。
 反対派は、思いっきり「全体の流れ」を批判しているとしか見えないんだが。
 「細部」への批判は、その「全体の流れ」の持つうさん臭さが噴出した部分を例示しているにすぎない(それが垣間見える部分が余りにも多いから、いちいちあげつらっているうちに厖大な量になってしまうというだけだ)。反対派の批判が「叙述の細部に向けられている」ように読者にミスリーディングさせようとするのは、あまり学問的態度とは言えんな西尾。サギのコンテストやってんじゃないんだから。そういうゴマカシばっかしてると、中立派の信用すらなくすぞ。
 なお、この見開きの最後には

 「本書は公正取引委員会の規定により、2001年8月15日まで、無料ないし安価で中学校教科書の採択関係者(教育委員、教育委員会事務職員、社会科教員)に配布することが禁じられています。」

とは書かれているが、なに、こんな片隅の一文に馬鹿正直に従うシンパはいないだろう。てゆうかこの一文は、「つくる会」の責任逃れのために入れた意図がありあり。どっかで違法頒布が問題化しても、「ウチは『するな』と言ってたんですけど、末端信者が勝手に」と言い逃れするための布石でしょ。

 愛媛で、自宅に放火し妻をで刺し殺した男逮捕。なんとなく織田信長なイメージ。
 きのうの『電童』最終回ビデオ。前回ゼロに撃墜された吉良国さんもしっかり生きてるし、あれだけタナトス衝動の強かったアルテアまで生き残るとはのう。てゆうか人間キャラ一人もしんでねえし。殺さなくても話盛り上げることはできるといういい例。で、来週からこの時間帯はチャンピオンのアレか。「講談社(バ¥ダイ)&セガ」から「秋田&集英社」枠に大変身だ。

 ばべる氏のメテオ様お被虐拷問処刑リレー小説をダウンロード。ネギチャーシューとペチュキムチをぱくつきながら拝読(これがほんとのオカズか←やっぱりスランプな模様)。
 「外道天使おんぷサガ」(断片)もそうだったが、やはり抜群のセンスだ。あちこちのサイトに載ってる普通の陵辱小説なら、拷問吏など名無しのゴンベエで済ますところだが、話の邪魔にならない必要最小限の個人情報を挿入することで、作品世界にグンと深みを出している。最小限度の技術で最大の効果を上げる無駄のなさ。もちろん手抜きなどではない。余った労力は、もっと肝心カナメなあのシーンに惜しげもなく投入されている。映像にすれば目を覆うばかりの惨状なんだろうが、「お艦長」(←ここではワザと誤変換してます)など独特のユーモアを持った言葉回しに麻痺させられて、すいすい読めてしまう。自分が悪魔になったような気分(なにをいまさら)。個人的本能に直結した特殊な題材を扱いつつ、ただの妄想にとどまらず、しっかり「娯楽」として、他人に読ませるに足る作品に仕立て上げられる技量はうらやましい。オチも怖いし。俺には、ここまでおもしろくていやらしくて重厚な話は一生書けまい。
 ところで。俗に猟奇とか変態とか言うが、そういう題材を小説なり絵なりマンガなりにしている人が、実際に猟奇犯罪を犯したという例は寡聞にして知らない(全裸はりつけフェチ漫画家・鋭利菊先生が児童ポルノ取締法で捕まったのはまた違うケース)。かの伊藤晴雨画伯も、絵のモデルとして生身のおねーちゃんを縛ったりいじめたりはしたが、実際に拷問したり殺したりはしてないだろう。自分のちょっと特殊なパッションを昇華できる(形にできる)能力のある人は、犯罪行為に走るまでもないのだろう。俺思えらく、女子高生コンクリ詰め殺人など「本物の猟奇変態事件」というのは、妄想力貧しく、またそれを形にできる能力に恵まれていない「落ちこぼれ妄想家」が、己の妄想にリアリティを補完するためについ実演してしまうんだろうと。
 「妄想エリート」と「落ちこぼれ」。その差は、さっきも書いたが、同様のフェチを持たぬ他人をも楽しませるレベルにまで「作品」を構築できるかにあると思う。女子高生のドラム缶詰めなど「作品」ではない。克明に拷問日誌でも綴っていれば話は別だが、他人に読ませられるほど面白いものを書けるような奴なら、全部妄想で構築できただろうし。てゆうか、あのイキアタリバッタリな犯行は芸術的態度とは最もかけ離れたものだし。
 ばべる氏、本業も物書きらしいことを漏れ聞いているが、ぜひ仕事で書いたものも読んでみたい。あの構成力と教養の広さは決してあなどれぬ。
 それはそれとして、ごーもんビトや責め具開発ビト、原作にも出てきてほしいのう。
 「姫様、責め責めしちゃいますのー!」
 絶対出ねぇよバカ。
 「またバカって言ったケースケ!」

 嘘競演、ついにキ●ガイネタ投稿。ほんとに狂っているのかも。ああ、つくづくおとついのベトちゃんドクちゃんネタで完全にペースが狂った。ゆるすまじ詰めさん(決め打ち)……と思ったら、ラウンジで詰めさんが「[132] わははは。絶対気楽院さんでしょう?」と。アレ?
6月29日(金)
 朝、電車で寝過ごす。恥。

 あきずに例の教科書噺。
 例の教科書をぶっつぶすのに、アジアの外圧を利用するのは、戦略的に絶対マズいと思う。だって、「じゃあ中国の教科書にチベット/新彊ウイグル侵略や文革&大躍進で何千万人殺したか書いてあるのか? 韓国の教科書に光州事件のことはどう書いてあるんだ?」と言い返されたらオシマイだもん。
 外国だって、たたけばいくらでもホコリが出てくる。だから、中国みたいな「お前にだけは言われたくねーや」な連中を持ち出すよりも、「せめて我が国だけは、諸外国のような独善的歴史を狂信しないために、マトモな教科書を使おうぢゃないか!」という路線で行けばよかったんだ。その線なら、産経ほどの極右ではない、読売ランクの国内保守の支持を得ることだってできた。そうしたサイレントマジョリティ層の心をガッチリ取り込めば、産経・つくる会一派を孤立させ余裕で包囲殲滅することだってできただろう。
 つくる会シンパだって、反対派が外国ばかり引き合いに出すからよけいイラつき意固地になるんだし。
 ほんと、なんでサヨクはこうも戦争下手なんだろう。「戦いが嫌い」と「戦いが下手」とは別の問題だ。戦いはもっと巧妙に、そしてなるべく余計な敵を作らないことが大事。頭悪い単独力押し戦法は、もし勝ったとしても絶対将来に禍根を残す……旧日本軍がやったことをよーく御存知のハズの彼らが、そのくらい分からないもんだろうか。「悪いことしましたごめんなさい」と言いつづけるだけでは「歴史学」とは言わない。そこから何を学ぶかが大切なんだ。まさに「反省だけならサルでもできる」という古の慣用句の通りである。
 それに、自分の罪ばかり強調するあまり他人の罪に目を閉ざすのも、また不正義だと思うんだな俺は(もちろんその逆はさらなる不正義だがな)。文革やチベットを無視するんなら、パレスチナ問題やインドのダリットとかもほっといてやれ。

 カーソン編『M.L.キング自伝』をあいかわらず読む。
 キング自身もたいした指導者だが、むしろ非暴力デモでレンガ投げつけられたり投獄されたり殺されたりした何千人もの名もない同労者たち(黒人・白人問わず)の存在にこそ、襟を正される思い。
 キングのように専門的に神学を修めたわけでもない市井の一般市民にここまでさせたものがいったい何だったのか。デモ隊にレンガを投げた市民と投げられた市民の差はどこにあるのか。指導者たちの研究ももちろん重要だが、彼らサイレントな参与者たちの研究ももっとなされるべきだと思う。有名人じゃないから本にしても売れないだろーけどな。

 ここんとこ、家に帰ると室内がめちゃめちゃ暑い。最上階ということもあるが、日中窓を閉め切っているとものすごいことになる。ペットなんか飼ったら動物虐待のかどでグリーンピースに殺されます。もちろん人間も飼えません。『大宗教学』の製作をする夏場が思いやられる。
 それでも窓さえ開ければ夜風が入ってくるのは助かる。煮えたぎった空気を入れ換え、タイレッドカレーを残りごはんにぶっかけて食す。汗だーらだーら。そこでシャワーをざっと浴びる。くぅ〜〜〜。

 小泉政権、90%も支持率がありながら株価や景気はさっぱり上がらない。残念ながら、実際の社会システムは、残りの冷静な10%が動かしているらしい。うまくいかんなぁ。

 PL学園、夏の地区予選出場停止。校長、野球部のほうをかばいまくり。訴えた元部員、陰でどんな目に遭わされるんだろうにゃーと思うと背筋が寒くなる。でもPLでまだよし、これが創●だったら



>転送が中断されました!


 そういえばレッズとアルディージャって、「さいたまレッズ」&「さいたまアルディージャ」にならんのか? 浦和地裁は「さいたま地裁」になったのに。
6月30日(土)【ここまでは2001.08.19更新】
 0930起き。外は梅雨らしい雨。
 嘘競演の投票中間結果を見る。あれ? 入ってるぞ俺のネタに。笑いのツボとはかくも多様なるものか、それとも何かの冗談か。いや、今回はともかく「1票の重さ」がケタちがいの選挙。冗談で票を捨てる有権者はおるまい。
 なかの小劇場の落語会に行こうとしたが、こないだ談之助師匠からいただいた招待券がどうしても見つからない。マジで自分を責める。
 夜、合唱。まー明日のカラオケのいい練習になったか。

 また沖縄で米軍人によるレイプ事件。
 えー、なんでも西洋のエロ界には「Asian」というジャンルがあるそうで。顔の彫りが浅く体型も寸胴で、歳のわりには幼く見えるアジア人(特にJapanese)を愛好するというもので、「フェチ」とか「変態」というほど特殊なものでもない。ロリコンに厳しい欧米において、「Asian」は言わば「代用少女」的機能を果たしているらしい。それとともに、フレーバーとしてエキゾチズムや劣等人種への優越感までくすぐってくれる追加効果もあり。まぁ総合して鑑みるに、あまり世間様に自慢できるような趣味ではないわな。極東の野蛮人に手ェ出す欧米人は、概ね母国ではダメ人間扱いされていると考えてよかろう。
 てゆうか基地に従軍慰安婦がおらんわけでもあるまい。ロシア軍みたいに給料半年遅配されてるわけでもないくせに、タダでやろうたぁふてぇ根性だ。(あれ?)
  前の月へ 次の月へ 日記一覧へ戻る トップへ戻る