2001年10月の開設者うらみ日記


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10月1日(月)
 ものすごく眠い、というほどではないが寝足りない。0700過ぎまでベッドから起き上がれずうにうにする。アギトスペシャル録画かけるの忘れる。
 電車内で朝刊。中国道厨房手錠放置轢殺事件、轢き逃げのほうの容疑者とみられていたトラック運転手が自殺。非常に気の毒としか言い様がない。荒木飛呂彦キャラならいざ知らず、高速道路でいきなり前の車から人間が転がり出たら、常人にゃ対応できまい。急ブレーキでもかけようものなら死者は一人じゃすまなかったし。あれはあれで最低限の犠牲ですんだと思う。警察が相当心理的に追い詰めたんじゃないのか。そんな大それた罪にはならないときちんと説明しておけば。つくづく罪つくりである、手錠先生&無軌道とびおりブス。
 駅前では今年もまた、小金とひきかえに赤く塗ったニワトリの羽を売るフリーマーケットが全国展開。
 仕事をこなし、1600、会議のために出発。タクシーのラジオで、「新世代の噺家が急死」と言っていた。誰かと思ったら、帰りに市ヶ谷のキオスクの広告で見たら古今亭志ん朝。そう言えばおとといミューズのチラシ置き場に、「10月8日の志ん朝独演会は急病のため小さん一門会に変更しました」って告知のチラシが入っていたのを見たばっかし。落語には疎いもので、別に志ん朝を知っているわけでも噺に注目していたわけでもないが、なんだかしんみり。
 テロ話、タブロイド紙は「あすにも空爆」とうれしそう。たしかにわれら「対岸」にとっちゃ湾岸以来のワクワクイベントであるが。地下鉄サリンの時も、外国はこんな感覚でサティアン強制捜査とかのニュースを見てたんだろうなぁ。俺たち日本人もだけど。案外アメーリカでも、NYやワシントンDC以外の国民はワクワクモード入ってるんじゃねーのか? メディアが自粛モードなぶん、庶民レベルでは相当不謹慎なギャグが飛び交っているんじゃないかと推測。
 とりあえず、パキスタンもイギリスも見せてもらったという「動かぬ証拠」を見てもいないうちから、よく支援を約束できるな日本も。90億ドルもネコババされてまだアメリカに媚びへつらう神経もよくわからぬ。なんか、暴力夫の虐待に耐えながら稼ぎをムシリ取られる薄幸女のよう。心理学的にはこういうキャラは、離婚してもまた似たような男とくっつく傾向があるそうで。一種の病気か。てゆうか「旗を見せろ」と言うならそっちこそ証拠を見せろ。桜吹雪じゃなくってさぁ。
 まー攻撃するならするで(どうせやめることはあるまい、現実問題として)、なんとかラディンは生け捕りにしてほしいものである。で、民事訴訟にかけて、鬼よりこわいアメリカ弁護士の総力を結集、ベルサイユ条約もびっくりの天文学的賠償金を請求するべし。「資本主義国家にケンカ売ると怖いでぇ〜腎臓売れや目玉売れや〜」ってなもんで、今後のテロリストどもに対する抑止効果も相当期待できよう。自分は楽園行けても残された家族が莫大な賠償請求されると思えばムチャはできまい。
 ……でも、賠償がたいへんと分かってても、電車に飛び込む奴は後を絶たないんだよなー……。
10月2日(火)
 朝方は冷えたが、ぐんぐん気温が上がる。昼、一歩で焼肉定食(500円)食べてから早稲田青空古書市。買いのがしていたロバート・リフトンの『終末と救済の幻想 オウム真理教とは何か』(渡辺学訳、岩波書店、2000年)、エホバの本、かなり初期のロリコンアニメカタログ(表3に『君はキラリ』の広告が)の3冊で2700円。
 テロ話。夕刊フジのスタンド広告にどでかく「ブッシュ決断」と。ついに乳首見せるか(自爆)。どーでもいいが、職場の英和辞典で「テロ(TERROR)」を引いたら、いわゆるテロの前に「恐怖政治」が出てきた。ここ10年の某国の砲艦外交ならぬ空爆外交こそ、この第一の意味の「TERROR」と思われ。一歩引いて見ると、今回の戦いはTERROR対TERRORの直接対決なんだなー。てゆうかアメーリカと読売巨人軍は何をやっても許されるらしい。
 駅を降りると、ぞっとするぐらい白い満月。
 パスタをゆでながら、NHKニュースの終わりの方だけちらっと見る。日本の株価、テロ前の水準に戻る。このまんまなしくずしに1万円の大台割ったまま上がりゃしなかったらどうなるかと思ったけど。そのままつけてたら歌謡ショーで「尾崎(豊)の『I LOVE YOU』を歌う森進一」というモノマネのネタみたいな珍映像をウォッチ。
 ビデオ『ケンタッキー・フライド・ムービー』。アメリカで『モンティ・パイソン』を作るとこうなるのか、てゆうか、短編スケッチを繋げ合わせた構造とかちょっと前のスケッチのギャグが伏線として使用されるとことか、あからさまに『モンティ・パイソン』の影響下にある。でも「感じる映画」とか、たしか景山民夫らも絶賛していた伝説の「デンジャーシーカー」(黒人の間に割り込んで「ニガー!」と叫んで逃げる貧弱男)のように、パイソンズにも勝るとまでは言わないがそこそこ笑えるコントもあり、ただの二番煎じとか便乗呼ばわりはできない。

【今日の当てずっぽうな類型論】
 「クズゆえに愛す」というオタクの愛の形は、
 神の人間への愛(アガペー)とパラレルかもしんない。
 ……とバチ当たりなことを考えたのでメモだけしておく。
10月3日(水)
 テロ話。日本も「証拠」を見せてもらったらしい。
 きのうゲットした『終末と救済の幻想』のサワリを読み始めるが、やはり少し読むだにいろいろ考えてしまい、ページを繰るのが異様に遅くなる。
 序章、「チヅオのグルイズムは、サリンという大量殺戮兵器を手中にしたがゆえにエスカレートした」というリフトンの見方にはハッとなった。俺は、グルと取り巻きとの「妄想の近親交配」が集団妄想を増大させていった過程にばかり注目していて、「兵器を手にしたこと」の重要性はあまり考慮していなかった。日本ではオウムは「気色悪い殺人バカ宗教」と見られているが、アメリカではあの事件は「バカ宗教」ではなく「テロリズム」のカテゴリーで捉えられている、と聞いたが、その観点の差がよくわかった。たしかに、他のバカ宗教と比較すると、現実に「大量殺戮兵器」を配備・使用したという点こそがオウムの最もユニークな点だ。大量殺戮兵器という「力」が指導者を狂わせる現象は、国家レベルでもよくある。どうも俺も、宗教団体を特殊視しすぎていたのかもしれない。
 第一章ではチヅオの生い立ちをできるだけ史実に忠実に発掘。かなり資料を読み込んでいるよリフトン。やっと、このレベルの宗教学者がオウムを語ってくれたんだなぁと喜ぶと同時に、これまでの不毛時代を思い返ししみじみとなる。期待通りの本らしい。楽しみに読もう。
 今日はLPOに唐沢・眠田両先生出演ということだったが、残業が長引いたためあきらめて帰る。裏モノ会議室アクセス。唐沢先生、古今亭志ん朝の死を「江戸時代からの伝統芸能としての落語はこれで終わった」と慨嘆。まさに江戸落語の「正統」「王道」を体現したような芸人だったらしい。「邪道」や「新基軸」も、その土台に磐石たる「正統」あってこそ、ということか。

【今日の面白アクセス】
 「アトランティス」「戦士」「覚醒」で検索1件。Googleでかけると73件もヒットするらしい。それで何故わざわざウチに。
10月4日(木)
 チャンピオン。『特攻天女』、廉ちゃんの病名はまぁ前々から決まってたんだろうけど(あのボケも天然じゃなくて病気だったとは)、それにしてもタイムリーというかヤバいというか。
 今日もバリバリ働く。同人誌のほうが農閑期だからやってられるんだけどさ。とほ〜。
 ロシア旅客機墜落。またテロでは、という話。乗客がユダヤ系ばっかしというあたりがますます怪しい。
 河上イチローことデーヴァ福井、個人サイト開設との報。さっそく野次馬。プロフィールに一言も「なあぷる」のことが出てないぞゴルァ。
 唐沢先生と新田さんの日記で、きのうのLPOの様子を読む。別に行かなくてよかったかも。話のタネにはなったかもしれんが、不愉快なものを見て楽しめるほど余裕ないし、今は。
10月5日(金)
 ベーカー駐日大使、「アーミテージ国務副長官の『Show the Flag』は自衛隊派遣のことは言ってないと思われ」と発言。なんか話がおかしくなってきたぞオイ。
 今日も遅くなる。著者に再校ゲラを送って一区切りついたところで、テンションがプツンと切れ、一気に疲れが出る。「トラッシュポップフェスティバル」、行けないまま終わっちゃうかも……。
 帰って『NEWS23』。特集「音楽の力」。テロ以来、アメーリカでは「Imagin」はじめ約150曲もの楽曲が放送自粛扱いになってしまったとのこと。アメーリカが決して「自由の国」なんかではないこと、しょせんは日本とどっこいどっこいの野蛮国であることを物語っているではないか。だから戦争強いんだろうけどな。文化的に洗練された国は概して弱いし。
 「音楽により反戦を訴えるのは、実は音楽で愛国心を鼓舞する連中とやってることは同じなのではないか」と悩む坂本教授の電子メール、およそメッセージソングを扱う連中はみんな持つべき問いだと思う。音楽は使いようによっては「God Bless America」にも「Imagin」にもなる。ひどい言い方をすれば「洗脳合戦」である。かと言ってそこでアノミーに堕すのもつまらん。音楽にしろ宗教にしろ、人のココロを動かしてなんぼな商売には必ずついて回る苦悩である。
 「God Bless America」でも「Imagin」でもどちらでもない道、そのひとつは替え歌かもしれんな(我田引水の極み)。『戦争論』も『買ってはいけない』もこきおろすと学会のように、芸術は芸術として楽しみつつ、その思想性が行き過ぎた時には右も左も笑い飛ばす、そんな一歩引いた道。そんな線を狙っていければな。
 さて、反戦曲の自粛もとんでもない話だが、アメリカではバラエティ番組でもテロ事件を茶化したギャグはもちろん、報復攻撃への批判やブッシュの悪口も自粛されているそうだ。湾岸の時より確実にヤバい状況である。
 もっともこういう国家的危機に直面すると、アメリカ人は日本人よりも強固な団結心を見せる。第二次大戦の折、フォードなどの乗用車の生産ラインはどしどし軍需に転換され、1943-44年ごろには新車は全く作られなかったと聞く。日本ですら、木炭車ではあるが自家用車が作られていたというのに。強いわけだ。

【今日の難問】
 ウソとマチガイはどっちが罪深いかという問題。
 前者は、教義がデタラメと知っていて、確信犯的に信者をだます奴。
 後者は、教義を根っから信じて真摯に実践、人にもバンバン勧める、でもマチガイという奴。
 双方の罪深さの度合という問題なんですけど。
 前者はもちろんいかん。では後者は免罪されるのか、やっぱ罪なのか。  マチガイがマチガイであると知ってしまったらとたんに罪になるのか。逆を言えば、マチガイであることに気づかないままならオッケーなのか。だとすると、他人の批判に耳を貸さないほうが得、ということになってしまう。
 オウムとか統一協会とかタリバンでがんばって「善行」に励んで、マチガイに気づかないまま死んじゃった人は地獄行きなのか天国行きなのか。ずっと考えてるんだけど、どーもこれはという答えが出なくて。
10月6日(土)
 なんか朝からほんとにフラフラ。家事をする気も起こらず。
 『ののちゃん』。前半、ついに町内会長とヒロオカ先生の対決。「押し売り」とか「豪華なお弁当で優秀選手を勧誘する」とか、あからさまだぞネタが。後半、ちゃんと運動会で順位つけるんだろうな。朝日だからって「みんな一緒にゴール」とかゆかいなことするんじゃないぞ。『ダビンチの予言』、頭痛特集。僧房筋の緊張によって起こる緊張型頭痛は、重い頭部を首で支える人類が背負うカルマのようなものらしい。人類の中でもかなり頭のでかい方に属する俺がよくかかるのもうなずける。
 「Show the Flag」問題。今度は言い出しっぺのアーミテージが「『Show the Flag』は自衛隊派遣を念頭に置いていた」と。ええいどっちなんだ。
 ビデオ『Tunnel Vision』(邦題:『ドムドム・ビジョン』)。個人的には『ケンタッキー・フライド・ムービー』よりもこっちのほうが邪悪で好き。オープニングの国家斉唱からして、日の丸型の星条旗(昔の『MR』で俺が描いた新・日本国旗とソックリだが断じてパクったわけではないぞ!)やぶっこわれた自由の女神、ニクソン以降めちゃくちゃな歴代大統領の肖像が、ロック調の国家?をバックに映されるひどさ。ヒスパニック、ユダヤ、ホモなどの差別ネタ、マンソンファミリーなど1976年当時考えられるかぎりのヤバいキャラを贅沢に投入。回答者の暗い過去を暴露させるクイズ番組とかかなりひどい。もちろんパイソンズの影響下にあるのは明らかだが、パイソンズにはないテンポの良さ、イギリス文化に根ざしたパイソンズのギャグに対するアメリカならではのギャグなど、いい意味で「アメリカらしさ」が濃く出ている。『アメリカン・ブルーパーズ』とかあっちの路線に近いのかな。
 小泉理紗子さんの9月の日記を読みながら、もしかしたら俺のことロリコンだって誤解されてるかも、と疑心暗鬼になる。唐沢先生の日記が原因か。オモシロイからほっとくのもいいかも。
 そんなかんじで、日記更新以外は何も建設的なことをせず(この日記自体極めて建設性に欠けるシロモノではあるが)、夜更かしして寝る。
10月7日(日)【ここまでは2001.10.28更新】
 0900起床。きのうよりは回復したけどまだヘロヘロ。
 『デジテマ』。ジュリの天衣無縫さに徐々に惹かれるタカトがベタで良い。相思相愛でよかったな。スナフキンな役どころのジェンだが、その物わかりのいい判断が必ず正しいとはかぎらーず。インプモン、アブない宗教に帰依してついに進化。いくらなんでも変わりすぎ。パタモン→エンジェモンどころの騒ぎじゃないぞ。
 『コメ☆』。突然、「ミラクルパワー」が歌手とアレンジ若干変えて主題歌になっていて驚く。いかにも挿入歌といったアレンジをOPらしく改装しようとしたのは分かるけど、歌い手千葉紗子のまんまじゃだめなのか。こんどの人、なんかハシャギすぎというか、歌詞を単語でなく文字ごとに切れ切れに発音する素人っぽい歌い方が気になる。『セラムン』の「ムーンライト伝説」がDALIから桜っ子クラブに変わった時の違和感を想起。
 たしかに「ミラクルパワー」は今年のアニソンの中でも屈指の名曲だと思うけど、ひょいひょいOPに持って来れるかどうかといえばそれはまた別の問題。そもそも『コメ☆』ののほほんとした雰囲気には、「君にスマイル」のまったりとした楽曲がよく合っていたと思うんだが。
 新OPAもこれ単体で見れば悪くないし楽曲ともよくシンクロしているんだけど、恋力変身バンクをそのまんま流用しているのが、急ごしらえテイストを感じさせてしまい極めて残念。本当に急ごしらえかもしれない。新作部分セル枚数めっちゃ少なそうだし。一番使ってるのウシビトじゃねーのか。ただ、メテオ様の扱いが準主役級にご昇格あそばされたのは全面支持。邪悪であーらまぁでおすましでおーほほほほなメテオ様の絵がばんばん入るところなど全国で大きいお友達が鼻血を噴射したものと推定。旧OPAの、1コマのみ・しかもなんか表情が中途半端なメテオ様(当初はまだここまでキャラが確定してなかったんだろう)と比べると、萌え度は5億倍増しである。視聴者のニーズをよく心得ているなり。本名はやぱしばべる氏推測の通り「Meteorit」だった模様。あ、そういえば地球人キャラ1人も出演してないぞ。
 まーともかくこれで「ミラクルパワー」もカラオケに入ってくれるとうれしいんだが、視聴率3%じゃどうかなー。
 本編、寿司を食いつくし秘密会議に入る男たち。オーストラリアまで電波少年的に強襲揚陸するつもりだったんかい>ケースケ。山下プロデューサーでも呼べ。また重大なブッキングに悩むコメットさん☆。人のことは言えんがスケジュール調整下手すぎ。恐怖の双子とメテオ様が空中大追跡戦しながらさりげなく思い出の場所をあちこち見せる演出もあざとい(これは俺の考え過ぎかもしれん。ケースケにゆかりのある場所というわけではなかったし)。星力でドーピングしたムーク、Me163のほうのコメートのごとく高空迎撃ならともかく、地平スレスレ飛行ではコントロール不能→激突は必定。メテオ様じゃなかったらしんでます。で、あのブーツは誰? ケースケ&師匠組、メテオ様&双子組、コメットさん☆&アート組の三陣営がおのおの陰謀をたくらむ形に。けっきょくメテオ様陣営のテロ工作は不発に終わるものの、コメットさん☆と双子、万能ネギより便利なメテオ様を人身御供にモデルドタキャン。これがうまいぐあいに紫基調だからメテオ様でもびっしりハマり。師匠には素直になれるケースケ。1ヶ月もヨットで船旅って、食糧とか考えたら飛行機代よりも経費高くつくんじゃないのか。いやそれより師弟二人っきり海の上で片道半月も暮らすなんてフケツったらフケツよーっ!!若大将と長嶋状態なのよーっ!!胸毛からめて光進丸なのよーっ!!藤吉家は偽装夫婦だったのよーっ!!ケースケもグアムに着く頃には侵略宇宙人のことなんかスッパリ忘れて、新たな男と男の夏への扉を開いてるのよーっ!!(狂)。星力でトンネル掘り足りなかったぶん恋力で延長。星力と恋力は両立できるのか。ツヨシくんのモデル立ちが将来空恐ろしい。
 新EDも全面改装。バトンのアビリティ持ってるやつ全員出演。スピカおばさまの出演辞退は歳のせいか。メテオ様そのカッコなんか違うし。股間にスワンの首を接着する衝動にかられそう。
 ビデオで『パワパフ』。後半、めちゃめちゃこわっ。これの前フリのために突然幼稚園で相対性理論の授業を出すという強引さもまたナイス。『牙吠』。レシプロと戦車、早くも爆死。辛くもヤバイバとツエツエの首つながる形に。『アギト』。折り返し地点を回り、主題歌が2番に。木野さん、やっぱりブラックジャックかい。さすがに尻の皮ではないのか。『もジャ魔女』。屋上でスカートひらりとかあいちゃん手すりわたりにあわわわとか、妙にはづきコンシャスな演出。メテオ様属性な玉木、まさかの首班指名。挫折のアゴ、スネまくって人望急降下。小心者のまさはるくんにあいちゃんのいっこく堂ワザ炸裂。玉木・どれみ組も漫才だし。もっとも、書記の候補がどいつもこいつも「私は字がうまいのでぜひ私に1票を」しか言わないような小学校の生徒会選挙なんぞ、ウケた奴勝ちということでこれでオッケー。アゴもなんか納得してるし。成田脚本ならではの甘さもあるが及第点。
 ニュースも観ると、高橋尚子帰国会見。「シカゴマラソンも走りたかったが周囲に止められた」と不満げ。こいつの身体能力は人類の常識で考えてはいけないのかもしれない。オバケの国の人だもの。
 日記更新して合唱の練習行って日記更新して寝る。そんな休日。
10月8日(月)
 0930起床。ゴミの時間には間に合う。シカゴマラソンで世界新。高橋尚子以上のオバケがいたとは。さしずめバケ食いオバケか。出場中止の無念のみならず、自分の記録をたった1週間で抜かされたオバQの心中、察するにあまりあり。今ごろ星野かカネやんのごとくやさぐれているものと推定。これでもなお平常心保ってたらそれこそ解脱者だわ。
 ネットに繋ぐと、崇芽侖さんからアフガン空爆開始の報。驚きはないが、それより自分がすっかり油断していたことのほうがショック。NHKをつけると、テロ直後の数日間のように天と右側に字幕が入りっぱなし状態の画面。すでに日本時間で今朝方から攻撃が始まっていた。このタイムスケジュールじゃ、北部同盟のがんばりによれば、例のクソ長い名前の法律が成立する前に終わってる可能性もある。「その後」の後片付けや難民・民間人のケアへの対策を立てたほうが、よっぽど「国際貢献」できると思うけど>日本。
 パンで昼食。ポケモンパンのデコキャラシール、トゲピーが当たる。1600、出かける。東スポ、空襲記事を10面も載せる特別体制。祭日で夕刊がないから張り切ってるな。しかし「空母から発進したB2ステルス、B1、B52爆撃機」とすごいことが書いてあって倒れる。カールビンソンからB2が運用できるとは知らなかった。B1が主翼畳んでもムリだろ。ドゥーリットル隊かおまえら。

 後楽園ゆうえんち「トラッシュポップフェスティバル」最終日。遊園地に入るのは20年ぶりか。しかし折からの雨で、後楽園は人出少なく。まずジオポリスとかいう建物を探し、展示品を拝見。唐沢先生にせよ中野監督にせよ鶴岡さんにせよ、これだけのバカアイテムを集めるには、天性の「嗅覚」もあるだろうが、その背後に費やされた厖大な時間と費用を想像すると気が遠くなる。ひたすらクズの道を追い求める者にしか、トラッシュの天使は微笑んでくれまい。
 雨の中、奇食屋台へ。左からヘビと小さいサソリの空揚げ、カエルの足、カンガルーとワニのステーキを小さく切ったもの。「はるばるオーストラリアからやってきたボクを食べてね!」とか、屋台の惹句もバカである。一人一口、ということだったが、当然ながらほとんど客はおらず、食べ放題状態。ヘビ揚げは小骨が多く、背骨も固くて食べにくいが、骨の周りの肉はおいしい。サソリは小エビの揚げ物とあまり変わらない。思ったより肉があった。一匹丸のままでも抵抗がなかったのは、子供の頃イナゴの佃煮を食べ慣れたせいと思われ。カエルはなるほど鶏肉に似ている。食感は手羽先みたいだが、淡白すぎ。ピリッと名古屋風の味つけをするといい酒肴になりそう。カンガルーは脂分が少なく、フレークみたいにパサパサ。もう少しスパイス減らしてもよかったように思う。ワニもやはり鶏肉に似た淡白な味。こっちはササミといったところか。生理的・味覚的に食えなかったモノはなかった。さらに200円+税出して、トカゲ酒(37度)を試飲。変なニオイがすることもなく、ただのキツめの焼酎と区別がつかない。ワンショット飲み干す。できれば晴れた空の下でキューッと飲りたかった。
 またジオポリスに戻り、ベースボールカフェでコーラとホットドッグをテイクアウト。東京ドームの食い物のコストパフォーマンスは全般に悪いが(ピザセットを除く)、とりわけコッペパンにソーセージ1本はさんだだけのモノに350円という値がつくのには、世の理不尽を訴えたくなる。1900頃、トーク会場へ降りる。鈴之助さんがいた他は、見知った顔はなし。千秋楽だというのにどうしたことか。って千秋楽しか来なかった俺が言うなという感じだが。他もやはり大方俺のように「千秋楽だけは」という客だろうか、立ち見が出るほどの盛況。時折室内ジェットコースターが悲鳴とともに駆け抜けるハコは、たしかにトークイベントには向かねぇな。

 轟音とともに(アンプのヴォリュームでかすぎ)唐沢先生登場。基調講演は、シメらしく「トラッシュポップ魂の宣教」といった趣き。もちろん礼拝の説教よりもずっと面白く、あの『カッタ君物語』と、海外のTV番組で紹介された日本の秘宝館や風俗店と二大ビデオを中心に、●●●●●のプラモや性具などいろいろと紹介。客席に回された綾波型の男性用オナニー用具を隣のおねーさんに回す時には、さすがの俺も一瞬躊躇。まー議長の講演聞きに来る人なら大丈夫とは思ったが、そう思って痛い目に遭ったこともあるし。
 トラッシュポップ魂を持った勇者ということで、日記でも書いてらっしゃった光デパートさんの気高さを、この講演でも賞賛しておられた。実際、光デパートさんはたいした人だと思う。普通あれだけの体験をすれば人生観変わってもおかしくないだろうに、それでもなおかつ冷静さと皮肉な目を保ち続けていられるところには心底感服する。実際、裏モノや嘘系BBSで書かれていない部分にはどんな葛藤がおありなのか、さして知己でもない俺には想像もできぬが。そして、それを手放しで賞賛できるのも、実父の亡くなった日の日記にもダジャレを書ける唐沢先生ぐらいだろう。これができるかできないか、このあたりが、真正の裏モノと、ファッションとしてサブカル的なものに憧れてるだけの常人との間のボーダーラインかも知れない。
 あ、もちろん、自分の不幸を笑える人と言っても、単に人間として大事な機能が壊れているだけという手合いもいるので誤解なきよう。見分け方としては、そうしたただの鬼畜生は、他人の感情にも鈍感なところかな。TPOわきまえないところというか。手塚治虫の葬式でもらった清めの塩でチャーハン炒めた唐沢兄弟も、別に葬儀上でガスコンロと中華鍋出して世界の料理ショーつかまつったわけではあるまい。そういうことだ。ここ試験に出るぞ。
 上の展示場をしばらくぶらぶら。K子先生が上がって来られたので御挨拶。数日来の頭痛、漢方が効いて快方に向かっておられるとのことだが、俺がつまらないことを言っても罵倒されるでもなく黙って聞いておられるさまは、まだ本調子ではあられぬ模様。じき唐沢先生と芝崎さんも合流、御挨拶。雨の中を鈴之助さんと駅へ。飯田橋で鈴之助さんと別れ西へ。ちょうど馬場に来た特急に飛び乗り、2200帰宅。

 動物性タンパクは存分取ったので、パン屋のサンドイッチで夕食。
 アフガン空爆のニュース、なんとなく盛り上がらない。10年前のバグダット空襲に比べると、絵が地味だから仕方ないのかもしれんが。湾岸戦争の、暗視カメラに映る対空陣地の曳光弾は、イヤでも「戦争」を意識させた。だが今度の直接の敵はどこぞの山奥に隠れている。CNNもおいそれといい絵はとれまい。
10月9日(火)
 朝から下痢、朝食抜いて30分遅刻。なんかヘンなもん食ったんじゃないのか。
 食ってるじゃん。(自爆)
 アメリカの空爆、ラディンだけでなくタリバンも攻撃目標に。したがってカブールにも爆撃があり、やっぱりまた市民に被害が出たと。「テロリストをかくまう奴も同罪」というわけか。「報復」じゃなくて「罰(パニッシュメント)」と表現しているだけのことはある。
 新聞を飾る図版はトマホークの発射シーンと、米軍の写真と、気勢をあげるタリバン兵士ばっかし。被害の写真がまだ入ってないのも、この実感のなさの一因だろう。報道各社はこれから血まなこになって「被害の絵」を欲しがるだろう。湾岸の時みたいに、タリバンにヤラセ誤爆映像つかまされて全世界にブロードキャストせんよう冷静になれ。すくなくともマスコミが当事者以上にアツくなってはおしまいだからな。
 どーでもいいが、今回の空爆にカダフィ大佐が賛意を示しているというのは驚いた。カダフィも丸くなったもんだ。
 仕事帰り、恒例のBIG BOX古本市。日本の朝鮮戦争協力の実態を発掘した、昨今の派兵論議をあざ笑うような快著『朝鮮の戦争協力』を発見。1970年の歌本など、合計4000円近く。エンゲル係数急降下。
 おくればせながら、桐生祐狩さんの角川ホラー大賞(長編部門)受賞作『夏の滴』を読み始める。知ってる人の作品だから言うわけではないが、めっちゃめちゃ面白。てゆうかすごく俺好み。『サウスパークJ』、と言ったら失礼だろうか。出だしはなんとなく少年文学的だったのが、話が進むにつれてどんどん毒がにじみ出て、気がついた時にはアリ地獄をずるずると。イジワルなキャラクター配置など、さすが学会員の面目躍如。たしかにこんなの読んだ日にゃ荒俣弘もひっくり返るだろう。
 巨泉議員、英語力を生かし(笑)「Show the Flag」の訳について小泉にツッコミ。しかし上祐クラスのディベート名人は今回もうまくはぐらかす。なんだかなぁ。俺もアレの一般的ニュアンスについては巨泉説につくが、アーミテージ自身がどういう文脈であの言い回しを使ったのかよくわからん以上、なんとも言えず。
 その米軍、空爆で爆弾といっしょに食糧も落としていったそうだが、「豚肉入ってるんじゃないだろうな」と掲示板でツッコミ。調べてみると、ボスニア空爆の時にそれをやってしまったらしい。アメリカという国はいろいろ間違いはやらかすが、日本とちがって、一度間違いを認めたら同じ轍は踏まないところだけは評価している。けど、やっぱ心配。
 ロシアの原潜クルスク引き揚げ。放射能もれをほっとくわけにもいかんだろうが、ムルマンスクは大丈夫なのか。
 メル友がらみで殺人事件と。空襲の最中も、そんなこととは100%関係なく生きて悩んで犯罪に走る者がいる。

【今日の面白アクセス】
 「亜砒酸トリック林夫妻」で検索あり。
10月10日(水)
 「やじうまワイド」。米英軍、イラクへの空襲まで示唆。なんで攻撃対象拡大するかなぁ。この際ついでに、という発想か。よっぽど「戦争」をしたいらしい。
 なお、きのう書いた食糧投下だが、やっぱり豆中心のベジタリアンメニューだそうだ。まー葛西伸哉さんも仰っていたが、なんか気を使う方向性が根本からズレているような。「殺すけど死体はイスラム式に葬ってあげますよ」みたいな。
 ブッシュの暴走が進む中、あいかわらず読売の論調は脳天気に自衛隊派遣を支持している。前例を作る「ためにする」派遣論議としか思えなくなってきている。もちろん、昨日買った『朝鮮の戦争協力』にあるように、戦後日本が戦争協力した前例はとっくの昔にあるんだが。なぜこの栄光ある前例を持ち出さない。さてはおまえらも知らないな。若僧シビリアンどもめ。
 一方、朝日のトップは「NGO誤爆」。同じニュース、読売でも1面で扱ってはいるが下の方で目立たず、しかも「誤爆」という表現は一切使わず、なんだか当然の犠牲であるかのような書き方。下手したらこれも戦果の一部なんじゃねーかという印象すら受ける。俺も最初読売で読んだ時は見逃しちゃったもん。朝日のほうが感情的なのかとも思うが、読売の冷淡さもどうも「事実を事実のみ書く」という範囲を越えた恣意的なものを感じる。
 そんな折、米本土で今度は炭疽菌テロ。地球のどこでも攻撃、もとい「出張正義遂行」できる軍事力を持っていても自国民の安全を守れないこの皮肉な状況。いろんなものを考え直す転換期に来ているのかもしれない。

 《ジャンボリー》

 炭疽菌 炭疽菌炭疽菌 炭疽菌炭疽菌 炭疽菌
 アッハハハハハハハ
 炭疽菌 炭疽菌炭疽菌 炭疽菌炭疽菌 炭疽菌
 アッ ラー♪

 行きの電車の中で、なんか見覚えのある絵のコミックスを読んでる高校生が。高河ゆんにしてはいい意味でクセのある描線だなー誰だったかなー、あっそーだ秋吉くま子(元・椎名崇)だ。うわー10年ぶりぐらいに見たよ椎名先生の絵ー。なつかしー。がんばってたんだー。妹分の児嶋都(元・猫之都)もがんばってるし。「プロジェクトK」は今なお進行中。ながいけん閣下の『モテモテ』も「プロジェクトK」の成果のうちに入るのかなぁ。滝季山さんの『政権伝説』も。葛西伸哉さんも。
 今日も仕事。夜にはどえらい雨に。これで風があれば台風の直撃クラスである。帰りの電車の中で引き続き『夏の滴』。『サウスパーク』が徐々に『妖怪ハンター』へ。隣で山本会長にちょっと似た女がモバイルでチャットに勤しんでいる。
 野依良治・名大教授がノーベル化学賞受賞。分子の右回り・左回りを自由に作り分けられる技術の確立という、いろんな可能性を秘めた、素人目にもわかりやすい業績。こういうのを聞くと、科学にはまだまだやることが山ほど残っているんだなーと思う。誰だ、科学技術は行きつくところまで行ってしまったなんて言うのは。まー進歩させるばかりが能じゃないとは思うが、使う使わないは別にして「できること」を増やしておくのはいいことだ。「できない」と「できるけどあえてしない」じゃ大違いだから。ああ、私立文系のコメントは頭悪いなぁ。
 國津武士さんの掲示板で、次回の児童ポルノ禁止法改正で絵まで処罰の対象になるという噂を読む。嗚呼。

【今日の電波】
 旧約聖書士師記20章のアレって、今読むと予言書だな(笑)。
10月11日(木)【ここまでは2001.11.04更新】
 食糧投下。「やじうまワイド」によると、高空からバラまき&落ちた後はどう分配されようが知ったこっちゃないという乱暴な投下(投棄)作戦では、実際どれだけ民間人の手に届いているか分かったもんじゃないとのこと。読売系メディアではそんなことオクビにも出てないが。だいいち、たとえば戦時中にB29から食糧が落っこちてきたとして、銃後の国民は手をつけただろうか。タリバンへの不信があっても、比較すればアメリカへの不信のほうが強いだろうし。それに、見つかり次第片っ端から憲兵がかっさらっていくだろうし。効果のほどははてさて。
 行き帰り『夏の滴』読みふける。タイトルに「雫」じゃなくて「滴」のほうを使った理由がなんとなくわかった。うぶ。
 ここ最近、何時間仕事しても仕事し足りない、ほのかな強迫観念が続く。俺は「ワーカホリックモード」と呼んでいるのだが。収入が増えるぶん、他のことが何もできなくなる。だから日記も短い。いや、言い訳というわけじゃなくて。
10月12日(金)
 『夏の滴』読了。読後第一声は「ひぃ〜〜っっ!(汗)」の一言。顔文字にすれば「ヒィ〜(>▽<;)」。こういう「パンドラの匣」が実在して、もし本当に開けられたら、実際こういう事態になりそうだしな。てゆうかもうやってるしこういうビジネス。
 サウスパークのEDが聞こえてきそうな凶悪なオチにもかかわらず、読後感に不快なものがないのは、筆致のすがすがしさというか冷淡さ(いい意味で)のおかげか。てゆうか、「偽善」を声荒げて告発するような肩肘はったところがないせいだろう。こういうテーマを語る文章形式としては、やっぱり「論文」じゃなくて「物語」に二歩も三歩も譲らざるを得ない。桐生さんの地球大に響く嘲笑が聞こえるようだ。部落以外のあらゆるタブーを盛り込みながら、決して詰め込み過ぎという印象を受けない抜群のバランス感覚もお見事。
 林真理子もハマったらしい八重垣の心象風景が明かされる終盤では、あやうく小学生の頃の絶望的な日々を思い出すところだった。怒りも何もない、「自分がなくなれば終わる、自分で死ぬのも面倒臭い」という虚無感。もしあそこがあと1ミリ掘り下げられていたら、その場で自爆テロを起こすところだったかもしれない。あぶないあぶない。

 てなわけでもう金曜日か。仕事中毒モードの常として、時の経つのが早い。
 知らんうちにアフガン空爆も毎日続いている模様。スポニチの記事に「攻撃機『アフターバーナー』が閃光を引きながら発艦」と、わけのわからんことが書いてある。写真キャプションの「攻撃機のアフターバーナーが……」と訳すべきところを、アフターバーナーを機種名だと勘違いしたと見られ。まぁ、新聞の社会面記者はいろんなジャンルの記事を書かなきゃなんないから大変だよな。そう広く浅い教養を持った人材がいるわけでもなく。
 夕方、武蔵境ホテルメッツの1階喫茶店で著者と会うべく中央線に。夕刊紙の売店広告に「ロシア軍も参戦」と。この機に乗じてブレジネフ以来の20年越しの夢を、というわけか。火事場ドロボウとのそしりは覚悟の上だろうなオイ。英軍の派遣も、こっちは100年越しのアレがからんでいるものと邪推。一方、ベトナムにも参加した韓国軍は、今回は派兵せず。だよな普通。なんらかの思惑のある国ばかりが我も我もと派兵する状況。シベリア出兵の頃から全く変わらぬ大宇宙のイトナミである。
 途中中央線が「先行列車の車内トラブル」(喧嘩か?)で止まる。5分遅刻。メッツに着いてみると、喫茶店改装工事中でまた焦る。そこへ、テレフォンルームから著者が出てきてやっと会える。ロータリーの向かいの喫茶店に行こうとしたら、こっちもつぶれてるし。イトーヨーカドーのスタバに行ってみたらジャリどもがうるさくて話になんねー。仕方なくなく北口回ってロイホに入る。著者校受け取る。6年ごしの巨大企画(俺が3人めの担当者)に、やっとケリをつけられそう。ゲラをしまいに職場に戻る。まちがえて東中野まで行ってしまう。お疲れぎみ。

 帰りに、今はなきレズビアン専門誌「アニース」1997年春号を読む。なるほど「バディ」の姉妹誌だけあってゲイリブ色が濃い。「サムソン」のようにアッケラカンとしたレズ誌が出るには、もうすこしレズビアンの裾野が広がるまで待つ必要がある。とは言え「世間の無理解への抵抗」といったカラーがホモ以上に強くなるのも仕方のないところ。「同性愛者」に対する無理解に加え、「女」に対する抑圧にも直面せざるを得ないぶん、ホモよりレズのほうが生きにくい面があるかもしんないし。
 そんなカラーを反映してか、はたまた女の子の細やかな感性のせいか、4コママンガも「愛の世紀末劇場」以上に思想色・観念色が目立つ。印象的だったのが、「しあわせ絵日記」という連作4コマに載っていた、カップルの片方がヘテロの友人から「女と同棲してるんだって?セックスなんかどうやってんの?やっぱキュウリ使ったり?」と聞かれたという話を同棲相手にすると、相手は「同性愛者だからってすぐセックスのこと聞きたがるって失礼だよね、興味本意で」と憤慨するも、聞かれた当人は「でも他人のセックスなんて(ホモ・ヘテロ問わず)みんな興味本意じゃん」と意に介さず、相手のほうが悩む、というマンガなど。差別されてるからと言って過剰に肩肘はってもキュークツなだけじゃん、という達観すら感じられる。ホモの良き隣人となりたいと考えているヘテロの皆様も、思いっきり悩んでみてほしい。
 一方、右脳に訴えかけてくる連作4コマが「プリカちゃん」。大好きなマリちゃんに告白できず悩むプリカちゃんの姿が、なんか読んでてすごくせつなくなるんだよう。「嫌われて今の友好関係を壊すかもしれない、そのリスクをはらってまで告白できない」という状態はヘテロでも定番の設定であるが、レズの場合はその「嫌われる」可能性がヘテロとは比べものにならんほど高いため、ツラさもひとしおである。夜の公園で、マリちゃんのほうからプリカちゃんにキスしてくる最後のコマ、不覚にもジンとしてしまった。
 こうして見ると、男のホモマンガに比べて露骨な性描写が極端に少ないのも、ホモとレズの違いを考察する上で興味深い。短編も、上質のやおいマンガ(性交なし)に似た雰囲気で。これは、まだレズビアンのためのポルノグラフィが登場するほど日本のレズを取り巻く状況が成熟していないせいなのか、それともレズよりホモのほうが性欲が強いというあきらかな傾向差があるためなのか、レズでもホモでもない俺にはなんとも判断できず。
 あ、そうそう、「プリカちゃん」にあった、「やわらかくて気持ちのいい女の子を、男に独占させるなんてもったいない」というオピニオンには激しく同意。思えば、人類のベーシックな形態は女であり、男は遺伝子をシャッフルするという役目のため、長距離移動とDNA注入に適するように肉体を特化させた変異体である。実は人類のDNAの最深部には、変異体たる男への違和感(そして、ベーシックな形態たる女への親和性)が、男女問わず刻み込まれているのではと妄想。だって、「女嫌いのホモ」より「男嫌いのレズ」のほうがずっと目立つし。ゲイバーには女入れるけど、レズバーには男入れないじゃない(まーさすがにハッテンバには女も入れないけど)。ヘテロの男は男とベタベタするの嫌がるけど、ヘテロの女は女とベタベタするのあんまり嫌がらないじゃない。「ホモは気持ちが悪いけどレズはオッケー」とヘテロが言うのも、AVなどによって植え付けられた偏見、と言うよりももっと根が深いものなのかもしれない。どーなんでしょそのへん。

 金曜日だからというわけでもないが、レトルトの「よこすか海軍カレー」を食べてみる。旧海軍軍艦や海自の護衛艦で毎金曜日にかならずカレーを出すのは海上で曜日感覚を維持するため、という一行知識は周知の通りだが、そのためか知らんがかなりスパイスが効いている。「男乃カレー」並みに汗が出てくる。
 珍走団にニューナンブを突きつけたとして懲戒免職処分を受けた長野県警のおまわりさん、処分を停職6ヶ月に訂正、復職できることに。よかったよかった。たしかに拳銃抜いたのはいかんが、懲戒免職までいくような事例ではなかろう。無辜の通行人に突きつけたならともかく。警察の不祥事が立て続けに発覚した時期だったためにそのトバッチリを受けたようなもんで、個人の人柄もあって処分当時から同情論が支配的だった。おまわりさんを訴えた珍走団も珍走団で、そもそもおまえらが官憲に逆らったのが悪いんだろうが。アメリカだったら問答無用で水平発砲されてるぞ。
 米軍の食糧投下、誘導爆弾もハズすような奴らが高空からのバラまきで何をどうしようというつもりだったのか極めて疑問だったが、あんのじょう地雷原にバラまいたりしていたらしい。飢え死にか爆死か、って「究極の選択」じゃないんだから。お笑いウルトラクイズだってそこまではせんぞ。
 ネットの海へ。唐沢先生の日記。トラッシュポップフェスティバルの打ち上げ、最終日にお会いした時先生が「主催側が『打ち上げは値段の高いところで一席設けます』と言っていた」と仰ってて、まさかと思ってその場では言わなかったが、本当にベースボールカフェだったのか。まーマズくはないけど、そりゃK子先生は騒ぐだろう。露骨に中流以下のアメーリカ人の食い物ばっかだし。俺は気に入ったけど。ともあれ、ショータイムにYMCAとか踊らされなくてよかったと思う。Google、「マウンドの稲妻」で検索かけてみる。大半が「伝説マガジン」がらみ。よほどみんなショクを受けたらしい。俺もだけど。新・トラウマ伝説開始。
10月13日(土)
 0830起床。『ののちゃん』。先週から堰を切ったように暴走する町内会長、スターター役に命をかけるピストルフェチ藤原先生(でも昼過ぎには保健室のベッドへ)、登場の多い地底人、端役のななちゃんのぽわぽわぶり等が今日のみどころ。
 パキスタンの反米デモ過熱。政府は米寄り、国民は反米とは、70年安保の日本のようである。
 新聞を整理。10/3朝刊に、「つくる会」が小学校用の歴史教科書作成も検討、との報。テロの隙にというわけか。懲りない奴らだなぁ。どこからそんな金が出ているんだか。情熱だけじゃメシは食えん。誰だエサやってんのは。
 金成さん情報によると、ついに狂牛病で死者が出た模様。もちろんヤコブ病ではなく、自殺だ。牛が死なずに人が死ぬ。
 『買ってはいけない』の船瀬俊介が、これに乗じて「だから肉食はやめろ」という本を出版しているが、肉食と狂牛病は全然違う話だろ。エイズが流行ったから全人類はセックスをやめろって言うのと同じぐらい無茶。そもそも松田優作の口癖が「肉喰いに行こう」だったからイコール肉好き→肉のせいで早死に、というギャグとしても寒い論法は、とても商業出版のレベルではないと思う。……さて、この本はあと何人殺すかな。全部を全部農水省に責任負わせればマスコミの風評を免責できる、と思ったら大間違いやで。
10月14日(日)【ここまでは2001.11.15更新】
 『コメ☆』、メテオ様のお母様初登場ったら初登場(CV:深見梨加)。みごとな一卵性親子。今までメテオ様の家族が出て来なかったのは、実は両親ともすでに崩御あそばされてるとか何か深刻な理由があるのかと思ったが、単にお母様の恐怖政治を怖がっていただけかい。メテオ様がかように凶悪にお育ちあそばされたのは凶悪な母のスパルタ教育の賜物なれば、あの「魁!メテオ塾」もカスタネット星国の王宮では至極当然の教育法だった模様。王様のことも日々虐待してそうだボー。ハモニカの乗り物が列車、タンバリンは気球ときてカスタネットは船。メテオ様大気圏突入時は何に乗ってたっけ。単に海の彼方からおーほほほほと夢の都・鎌倉に攻めてきたような(元冦)。
 ケースケの過去もやっと垣間見える。記憶喪失というわけじゃなくて公共に開示できるような内容じゃなかったということで。でも『アギト』のブラックジャック(ゲボアギト)ほど屈折してないんだボー。でも諜報能力高いメテオ母子にはバレバーレ。人のトラウマまで読むなよー。さすがライフガード、着衣泳法もばっちりマスターしてるし、波の中でも平然と人ひとり引きずって泳ぐし、ボートは錨を下ろしているわけでもないのに波の上でビクともしないしってオイ。ちなみに見てないで助けろ>コメットさん☆。娘を二度も奈落に突き落とすならまだしも主人公まで成層圏から放り出すメテオ母、外交関係とか一切考えてないだろ。家臣の胃潰瘍罹患率高そう。
 そのあとの討論番組で、またぞろ「日本の応援はうるさい」論。俺は別にいいと思うんだがにゃー。日本にはゴスペル歌いまくるバプテストチャーチみたいなところがないから、外野スタンドがその役目を果たしているんだと思われ。甘すぎ?
 教会で指揮したあと、所沢市合唱祭のためミューズのアークホールへ。天気がいいので途中でパンと缶コーヒー買って航空公園でぱくぱく。うちの出番、ぼろぼろ〜。定演直後とはいえ。出場者も少ないし。出てくる合唱団、みごとなまでに女声ばっかし。所沢にはメンネルコールという強大な男声合唱団が君臨し、混声合唱でもこれまたそこそこ大手の所沢混声合唱団があり、学生時代グリークラブに入っていたようなのど自慢の男たちは大抵どちらかへ吸収されるという構造になっている模様。そんな熱心に合唱やってるわけでもないので、詳しいことはよくわからんが。ゆえに、あとは混声合唱と言えば会社のサークルや学校の部活しかなくなる。まー所沢にかぎらず、どこでもこうした構造は同じなんだろうけどにゃ。合唱祭終了後、魚民で打ち上げ。めんどくさいからここで夕食をすます。
 帰ってビデオ。『パワパフ』。前半、ガールズのせいでリストラされたと逆恨みするグータラ元警官の話がイタい。おまわりさんたちがかっこよくガールズを助ける……というわけではなくこいつらもウスラバカ揃いというのがまたイタくて良し。後半、モジョとプリンセスとファジーと彼が最強グループ「ビートオールズ」(うまいねオイ)結成。で、解散させる秘策がアレか。オーノー。いいのかこんな30代以上限定ギャグ。俺もあのグループ知らないからキョトンもんだが、世界で20億人ぐらいはバカウケと推定。
 『牙吠』。またバカモードに入り、個人的には嬉しい。すっかりこ●きが板についた風太郎。新都心はどうした。「あのまんまじゃおっちゃんがかわいそうだ!」「早く人間に生まれ変わってくれ!」ううっ、バカ話なりに泣けるなぁ、倫理的にいろいろ疑問は残るが。来週も職人シリーズかい。
 『アギト』。ゲボアギト、ギルス粉砕。しかしおまえらあのぐちょぐちょげろげろのゲボアギトと本人アギトが同じに見えるか?>氷川&北條。目医者行け目医者。つーかどう見てもグロンギ族だしゲボアギト。実は本名は末尾に「バ」がつくだろ。しかもストーカーは再度捕獲作戦立てるし。
 『もジャ魔女』。その歳で早くも便秘かいハナちゃん。AEONグループの牛肉CMに「20年前から肉骨粉は使用していません」と追加。また偏食問題をどう料理するかの話。おんぷちゃんピーマンかじって卒倒の回は解決法が根性主義的でアレだったが(話そのものの出来とは別)、今回はもそっとポジティヴ。なかじま作画は健在(とほほ)。次回は妖精労働者諸君が権利を主張。妖精部隊を捕虫アミ持って追っかけ回すシーンに期待はいやが上にも高まり。
 寝る前に『ガキの使い』つける。「浜省だらけの野球大会」で不覚にも吹き出す。ここまで無意味の無意味に徹してくれるほうが俺は好き。同じ無意味な行為でも、『電波少年』みたいに浅薄な感動モノに堕すのは二重の意味で美しくない。いやもうたまに見る『ガキの使い』はくだらなくて好き。7回までやるなよこんな試合。ふと思い出したが、浜省の「New Style War」の「国家に養われたテ〜ロリスト♪」って歌詞、今ならコサキンの「意味ねぇCD大作戦」で使えそう。つーかテロリストが国家養ってんのか。逆じゃん(笑)。
10月15日(月)
 食パンを買い忘れたので朝は非常食(カップメン)。阿川弘之『新版 山本五十六』を読みながら出勤。伝記ものの教科書とも言うべき巧緻さに唸る。まず中佐時代の平凡な記念写真の話を出し、読者に「おやっ」と思わせる。次いで「80銭」だの花柳遊びの話だのをくり出し、ステロタイプな「軍神」像とは違った(しかし決してマイナスの方向に逸脱しない)、親しみやすい山本五十六像を提示していく。読者を引き込むテクニックとしては最もスタンダードな部類の技だが、それをしっかりこなすのがプロの凄さ。……ってこんなことにいちいち感心してると、普段ロクな文章読んでないことがバレバレ。
 朝礼で、フルーツバスケット一歩手前な配置大転換発表。俺は席が変わるぐらいで仕事に影響はないが、全体がこの態勢に慣れるまでは大変だろう。昼、旧ハト屋敷の屋根からぱたぱたとスズメの群れが飛び立つ。スズメならまーいいか。  帰りに船瀬俊介の肉食やめろ本を立ち読み。本の3/5近く、180ページにわたって狂牛病の恐怖を書き連ねていって、とつぜん話を「肉好きは早死にする」ってすりかえられた時にはびっくりした。プリオンで膀胱ガンになるとは思わなかった(松田優作)。そういえば『もジャ魔女』が、「野菜嫌いの呪いをかけられたハナちゃんの偏食を治すべく『野菜を使ったお菓子』の作成に苦闘する」という考えてみたらムリヤリな展開になっているのは、きっと船瀬先生から「朝日ともあろうものが、お菓子屋のアニメを放映するとはナニゴトか! 子供を砂糖漬けにする気か!」と猛烈な抗議を受けたものと邪推。TBSみたいに平謝りしちゃったのかなぁ。夕食、そんな本を読んだからでもイスラムに配慮したわけでもないが、ひよこ豆のベジタリアンカレーを食ってみる。
 小泉首相韓国訪問。ソウルで記者のインタビューに答えている映像で、遠くから街宣車が何か言っているような声が聞こえる。コリア語はわからぬがだいたい想像はできる。
 大阪の殺人鬼宅間くん、年末から月2回ペースで公判。思えばアレも「自らのチンケな存在理由を賭けた理不尽な暴力」という点ではビンラディンと同じ。テロリストは生け捕りにして法の裁きにかける、というのが理想であるなぁ。ビンラディンもなんとか生け捕りにしたいもの。
 ビデオ『奴隷戦士マヤ』VOL.1、VOL.2。うわー、肉奴隷の儀式を丸々すっとばして、誕生編ラストの覚醒シーンまで持っていくとは思わなかった。不況で2巻しか作れなかったのか? てゆうかあれじゃゼオンとミランは何しに出てきたのか。このどんと先生のサイトを見ると、やっぱりビデオの出来には不満たらたらの模様。そりゃ怒るわ。絵も全然違うし。
10月16日(火)
 秋季キャンプ紅白戦を見物していたら、打席に向かう先頭打者サブローがなぜか客席の俺の方を向いて「すんませんねぇ」って感じでぺこり。なんだと思ったらそこに場内アナウンスが。「一番、レフト大村」……えっ、サブの登録名が「大村」に、ってことはさっきから見当たらないイワオは、え、ま、まさか……
いーーやぁーーーーーーーっっ!!
 というところで目が覚めた。夢でよかった。てゆうか夢であれ。頼む。

 図書館で資料探しながら、ついでに目についた子供向けの韓国史の本を読む。アチラで出ている本を和訳したもの。日本占領期、ひんぱんに韓国人による爆弾テロがあったことが書かれているが、どいつもこいつも「義士」扱い。総督とまちがえて関係ない車に爆弾を投げて3人爆死させた奴も「義士」。我々から見れば十分テロリストなんだが。こういうものなのか。まーいいけどさ。でも原爆を天罰みたいな言い方してるのだけは許せない。
 今の米国のアレも、特攻した方にとっちゃそういう感覚なのか。インベーダーを爆死させることは正しいことなのか。ただ、安重根のようなテロリストよりも、三・一独立運動の万歳運動のような非暴力抵抗のほうが、敵国の良心に訴えかけてくるし、なにより国際世論の同意も受けやすいことも、また時代・東西を問わぬ法則だということは、覚えておいて損はないと思う。同じ命を捨てるなら、建設的な捨て方をしたほうがいい。もっともいちばんいいのは、捨てないですむ方法なんだが。

 寝る前、なぜか何の脈絡もなく大貫妙子の曲が頭を回る。それに触発されて、その曲を聴いた頃の思い出までが甦ってくる。春の雨の中出かけたファンロード・アニメック合同フェス。山の中の梶ヶ谷駅。変わった色の川崎市のゴミ収集車。大混雑した川崎市民プラザ。色紙にサインをいただいたデビュー前の鈴木みそ先生。撮りまくったけど電池が入ってなくて全滅したフィルム。「これが売れないと帰りの電車賃も出ないんです〜っ」と押し売りされたヘタクソなSFイラスト系同人誌。なにもかもみな懐かしいなぁ。
 あの頃の楽しい思い出はみんなアウトかファンロードがらみ。未だにオタクやってるのも、書くことを趣味(仕事ではない)にしているのも、あの頃から運命づけられた必然なのかもな。あの頃は、十数年後の自分がこんなポジションにあるなんて想像もしてなかった(つーか自分の未来を想像するどころじゃなかったし)。せいぜいただのサラリーマンにでもなってるんじゃないかと思ってた。いやたしかにサラリーマンだけど。少なくとも、同人誌作ってるとは思わなかった。その同人誌を媒介に、憧れの滝季山秀秋(当時)さんと8年半後に知り合えるなんて、妄想すらできなかった。もしあの頃の俺が、タイムマシンで今の俺のポジションを見たら、少しは背筋を伸ばして生きられたかもしれない。そしてオタクの道を突き進み、高校出る頃には立派なオタクとなってその後の人生完全にふみはずし……えーと、やっぱ今のままでいいや。(汗)
10月17日(水)
 光栄の「アーサー王伝説」本読了。「アーサー王伝説」、まじめにストーリー追っかけるとバカを見そうだな。まぁ口承伝説というのはそーゆーもんだが。都合の悪いことは全部アーサーの義兄ケイのせいにすればいいと思ってるらしい。「サザエさん」で言えばカツオのポジションか。12使徒以上に資料ごとのメンバーが違う「円卓の騎士」もどうにかならんのか。欠員が出れば補充しているのかもしれんが、それにしても全部で何人いるんだ円卓の騎士。
 今月末、雑誌と巨大単行本の責了が重なるという最悪のスケジュールを黙々とこなす。そもそも定期刊行物と単行本を同じセクションで作る体制が無茶と言えば無茶なんだが、小さい出版社ではよくあること。上司はマネージメントなんて考えるちゃくれないので、自分で優先順位をつけ、強固に主張するしかない。もちろん定期刊行物は遅らせられないので優先順位は一番。俺の都合でスケジュールを延ばせる、ということは、他人の都合でも延ばすことができる。かくして、飛び込みで急ぎの仕事がぽこぽこ入ってくる。これが二番。そんなかんじで、大きめの単行本の刊行はどんどん遅れていく。でもいつかは出さなきゃならないわけで。そこでサジ加減を間違えると今回のような大じごくとなる。
 炭疽菌パニック続く。これこそテロ(=恐怖)。狂牛病もテロだったらすごいよな。てゆうか政府が生物テロ事件起こしてどないすんねん。薬害エイズと言いヤコブ病と言い。
 昼、パピルスでランチ。トマトコンソメスープと、ポークソテートマトソース。こんな所にも狂牛病の影響が。イスラム圏の料理で豚肉はいかがなものかと一瞬思ったが、この店のモティーフはエジプト・アラブじゃなくて古代エジプトだから宗教は関係なし。
 夜、コンビニで鳥三色弁当。牛丼とかカルビ焼肉がきれいさっぱり消えているのはやっぱり寂しい。レジのバイトがタルタルソースの袋をつけたまんま電子レンジに入れ爆発、あたり一面にビネガーの香りが漂う。「まぁすたぁ〜」と情けない声を挙げながら店の奥へ引っ込むバイトに心暖まるものを覚える。
 小泉、タリバン壊滅後のアフガン和平復興会議を東京で開催することをブッシュに提案するとか。まぁ派手な「貢献」をして国際的に存在感をアッピールしようという積極姿勢はよろしい。よくて、会場貸すだけに終わりそうだが。それもアゴ・アシ・マクラ全部日本負担で(涙)。せいぜいハラルフードの勉強をしておくべし。
 ネットウロウロ。カダフィ企画のページにも、報復反対論者を嘲笑するクイズが載ってて少しヘコむ(いや、もちろんカダフィはあの無邪気さが魅力であり、ウチには真似のできないパワーの源なんだけど)。「暴力には暴力」という方法では、20世紀以降の「情報戦」「イメージの戦争」の時代においては必ずしも究極的勝利を得ることができない。今は世界中カッカしてるからいいけど、いざ冷静になってみろ、米軍もタリバンもどっちも悪役にされるのがオチだ。独ソ戦と同じだ。もっと卑近な例で言えば、珍走団かヤ●ザ屋さん同士の抗争だ。
 もちろん、軍事力という形での「力」の行使は、この場合仕方がない面もある。ただ、米軍側がこれを安直に「正義の戦い」と言ってしまうと、それは違うんじゃないかと思う。
 「空爆で民間人に犠牲が出るのは承知している。だから、これを『正義のため』と言うつもりは毛頭ない。ただ、外交でどうにもならなかったから、このまま放っておくと自国民が危険にさらされ続けるから、やむなく武力行使をするんだ」。
 嘘でもいいから、見せかけでいいから、そういうスタンスをとってくれないかブッシュ。それを「無限の正義」作戦なんて言語同断な作戦名をつけるから、いらん反感まで買ってしまうんだ。第三者の支持を得るには、正義を主張するばかりが能ではない。いやかえって自己の正当性を主張すればするほど周囲が引くという現象は、2ちゃんねるですらよく見られるではないか。
 とにかく、始まってしまったものは早く済ますしかない。あんましヘタを打つと、戦争が終わってからEUあたり米国に叛旗を翻すかもしれんぞ。
10月18日(木)
 件のテロを痛快に感じている人間が多いのは、アメーリカの巨大な軍事力が自国民の安全を守る上でちっとも役に立たなかった、全く「安全・安価・有利」((C)兵頭二十八)でなかったことを露呈してくれたこともあるだろう。
 その点では、アメーリカがこんな中いち早く、国防戦略を従来の「二正面作戦」から「対テロ」に方針転換したというのは、さすがである。つーか、仮想敵国と国境を接していない「島国」にとって最大の脅威は何か、高い授業料を払ってやっと実地に理解したというところか。SDIやTMDも別に反対はしないが、もっと重点を置くべきところは、そんな杞憂なレベルではないということだ。もっと大事なのは「上兵伐謀」。いかにしてテロリストをして、テロに走る気を起こさせないか、である。ああ、兵頭先生のコメントが聴きたい。

 帰り、久米川駅で向かいの上り電車が人身事故。駅と隣接した踏切に半分車体を残したまま停車。だいぶ遠くから警笛鳴らしていたから、突然の飛び込みではなかろう。踏切を強行突破しようとした歩行者がハネられたか、ホーム際をフラフラしてたヨッパライが接触したか。5分ほど止められる。ハネた上り電車のほうはドアも開かず、あっちの乗客のプレッシャーはもっとすごかったろう。踏切待ちの車も大変だ。西武線も人身が多くなった。
10月19日(金)
 今日も遅くまで仕事。先輩にメシおごってもらう。1食助かる。
 タリバン包囲・孤立化の一環として、日本政府、イランへの経済援助を決定とか。国交のないアメーリカのかわりというわけで。なるほど、日本ならではの独自の貢献である。普通の新聞では自衛隊のことばかりクローズアップされてるから、政府はそっちの方しか考えてないような印象を受けていたが、非軍事面でも考えてることは考えてんだ。一般のニュースにするにはたしかに地味だけど(ちなみにこのニュースは日経の一面で読んだ)、タリバンの「聖域」を潰す上では非常に大きい一手になりそうだ。成功すればな。くれぐれもタダ取りされないように。
 どーでもいいけど、「報復反対」を(必要以上に)叫ぶ知識人たちは、大方自分自身に言い聞かせているものと邪推。
 「くらオリ」読む。『月刊フリップ』、近鉄のムチャな優勝決定戦の被害を真正面からとらえた1本がいい。「こんな都合のいい展開があるか!」「だって近鉄は!」

【今日のネットウロウロ】
http://www.concentric.net/~norih/biblemod.htm
 こういう、神より預かったタラントンを有効に運用している方を見ると、タラントンを土に埋めるどころかテロ組織に貢いでいるような我が身が死ぬほどハズカシイ。(笑)
 てゆうかそもそもこのページ見つけたのも、「替え歌」「テロ」で検索した結果というのが、ハズカシサに拍車をかけるかける。
 ……お嬢ちゃん、俺みたいに人生踏み外すんじゃないよ。
10月20日(土)
 1000起き。テレ朝つけて『ののちゃん』観て、洗濯しながら『ダ・ビンチの予言』。烏龍茶が脂肪の吸収を妨げる効果を調べる実験がすごくいい。マヨネーズの入ったビーカーに片方は水、片方は烏龍茶を入れて混ぜると、後者はどんどん油が分離して下に溜まっていく。さらに緑茶・紅茶と比較しても烏龍茶の優位が一目瞭然。試薬も何もいらず、小学生が台所でも再現可能、というところが、視聴者のセンスオブワンダーを刺激してくれる。みのもんたがフリップで説明してもウサン臭いだけだが、こういうシンプルかつ強力な訴求力を持つ実験を見せられるとひれ伏すしかない。烏龍茶買おう(笑)。全国の理科の先生、『ダ・ビンチの予言』は要チェックですぜ。
 『ザ・スクープ』は今日もテロ話。イージス艦派遣もまた「イメージ戦」の一環であり、米艦隊に日の丸挙げた外洋戦闘艦が随行する絵が米はじめ世界中に出回ることが重要だと。たしかに、アメリカ人にとっては「同盟国・日本」の位置をアピールし、また、世界に対しては、イージス艦まで配備した本格的外洋海軍を保有・運用できる世界有数の海軍国・日本の海軍力をアピールする、いろんな意味で国防上「安全・安価・有利」な手、と言えないこともない。実際問題としてアフガンからの航空攻撃はゼロに等しいだろうし、海上戦力に実害が及ぶことはまずあるまい。マスコミで喧伝されているより安全な任務となろう。額面通り三大ネットやCNNが取材してくれれば、の話だがな。
 ……しかし、こないだも書いたが、軍事力の強大さや同盟国の多さが、必ずしも国民の安全(飢えや不慮死からの遠さ)を担保しうるものでないことを知らしめたのが、先月のテロではなかったのか。究極的には「上兵伐謀」、すなわち他国をして日本を攻撃せしむる気を起こさせないことこそが最上の国防戦略であるのだが。特にテロリストは、力をふりかざす者にほど命をかけてチョッカイを出したがるというゆかいな習性を持つ。勝つつもりで戦いを挑んでくる国家に対しては、イージス艦を見せびらかすのは有効だろうが、死なばもろともなテロリストに対しては、ファイトの炎に油を注ぐだけである。そのあたりのバランスも計算した上での派遣なんだろうなオイ。どーしてこう日本の外交戦略はアメーリカよりも周回遅れになるのかなー。
 そういえば、唐沢先生の日記からの孫引きだが、そもそも「イスラム原理主義」というモノが出現したのはイラン革命が最初だったとか。実はイスラム原理主義の歴史ってすごく浅かったのね。
 朝刊読む。米特殊部隊アフガン南部に展開の報。それより俺は、ついにJASRACが来年4月から店鋪等のBGMからも使用料を徴収するという記事のほうが気になる。BGM提供業者(有線放送業者)が払うとのことで、ユーザー(店鋪)側には影響はないらしいが。
 お昼のニュース。甲府のスポーツ公園で、陰性と判定されたばかりの牛をさばいてバーベキュー大会。焼肉のポリ皿を受け取るおっさんおばはんが、一様に不安げな表情。行列客も、なんか保健室で予防接種を待つ小学生のような顔である。気持ちはわかる。
 チヅオ弁護団、弁護側立証を前に「1年休ませろ」と言い出したそうな。こっちも気持ちはわかるが、まず判事は飲むまい。いかな人権派弁護士でも、フテクサレた被告の弁護は無理である。
 ビデオで『ポケモン』。うおおっヒロシ再登場。サナギラスにまた変わった名前(聞き取り不能)つけてるし。トゲピーはレオンと初対面だろ>カスミ。巨大潜水艦の体当たりでロケット団撃沈、半年前なら放送自粛だったな。ってハワイ沖じゃなけりゃいいのか。
 しばらく開けていなかった三線のケースを開けると、なんと表のヘビ皮が破れていて大ショック。やっぱ本皮はマメにメンテナンスせんといけんかったじゃろかー。とほー。東京で皮の張り替えできるとこあるかなー。普通の三味線屋なら近所にあるけどー。わしたショップでできんかなー。
10月21日(日)
 のんびり1000起床。テレ東『いい加減にしろっ!!』、特集「汚ギャル」。高温多湿の日本で、風呂に4日も1週間も入らないで平気とは、うらやましい連中である。俺なら1日で体中カユくなる。冬は冬で肌がカサつくし。それに、古本も同人誌も買ってなさそうなコギャルの部屋が、なぜ汚くなるのか。あ、服とかコンビニ飯の容器か。
 礼拝へ。教会の知人が妊娠中毒症で子供を早死産。先週まで夫婦ともにピンピンしていたのに、あまりに突然。言葉もなし。マグカップぐらいの骨壷が礼拝堂に安置されている。小さいなぁ。……
 帰りにビデオ屋で『ラッキイ池田の振付仮面』『メル・ブルックスの珍説世界史』買う。ハローマックでメテオ様人形を探すが、コメットさん☆のコンパクトしか見つからず泣く。コメ☆・もジャ魔女・牙吠のぬり絵買う。コメ☆のはあまり出来よくないのが残念。隣のブックオフで大川総裁生誕祭in東京ドームのCDゲット。
 帰ってビデオ。『パワパフ』、EDのバニーの似顔絵にちょっと涙。「本当に悪い子なのはあたしたち……」。
 『牙吠』、じゅ、獣皇剣を食器セットに!? どうやったらそんなバカな話を思いつく。
 『アギト』、やっと氷川もゲボアギトとアギトの区別ついた模様。で、せっかく捕獲したアギト(本物)を小沢に持ってかれちゃう北條が気の毒。ゲボアギト、一気にアンノウン扱いだし。
 『もジャ魔女』、立て万国の労働者で反乱のボヤージュで下部構造が上部構造を規定する話。強行突破なマジョリカにツッコミ入れまくるあいちゃん、ラブ&ピースなヒッピーももちゃん、泣き落としおんぷちゃんなど、各々キャラ立ちまくってるのが二重丸。オチは結局「夫婦ゲンカは犬も食わない」の線に。来週はエテヒッキーふたたび。行けないものは行けないんだけどなぁ。
 『デジテマ』、レオモンに雷電(大往生)属性エンチャント、ルキ以外全員合流、タカトと加藤さんなにげに接近、難しい日本語使うなサル(しかも仲間見捨てるし)、以上。
 『コメ☆』、思念だけで書ける日記って便利でいいにゃー。この日記も考えるだけで更新できればにゃー。そしたら1ヶ月のログ10メガ超えるケド。幼稚園の先生もコメ☆さんを認知した模様。「命はぽんぽん作っちゃいけないのよ」と姪にバイオエシックスを説くスピカおばさま、実は地球人とのハーフ妊娠中。「僕の名はエイジ、地球は狙われている!」(なつかしい)。今日の話、教会行く前に観てたらよけい複雑な気分になっただろう。
 大川興業ライブCD再生。主題歌?「集え光の天使」が耳につく。最後に「こうふ〜くのか〜がく〜♪」と歌い上げる、アニソンの王道をいく作詞がいい(アニソンじゃないって)。10年経っても色あせない総裁先生の演説。あの「大川隆法〜であって〜大川隆法〜ではないっ!」ってプロレスのリングアナウンスみたいな独特のアクセントが最高。マッドテープ素材に使えるぞ。「もろもろの〜ビク〜ビクニ〜たちよ!」ってビクビクしてんのはお前や。
 人知れず日本シリーズ第二戦。近鉄、4点差を水口とローズのスリーラン2本でひっくり返す、シーズン中とおんなじ乱暴な勝利。ホームで白星挙げられてよかった。タオル踊りはキキメあるのかな。ともあれ近鉄もなかなか苦戦している模様。これならあのNGワードを出すヒマもなかろう>近鉄ナイン。
10月22日(月)
 日に日におふとんが恋しくなる秋。なかなかベッドから起きられず。朝食コンビニパン。
 自称音楽家が「松たか子のパクリを許さん」と妨害行為。悲しいのう。でも実力行使はマズいぞ。
 今日来たO先生の原稿が面白い。他からの引き写しではあるが、父性とは「生物学的父性」と「社会的父性」に峻別され、母子にとっては遺伝子の提供者としての「生物学的な父親」よりも、母子を庇護する「社会的父性」の役割を果たす存在こそが必要であるという、ちょっと『フロン』にも通ずるところがある話。そういえば『おジャ魔女#』には、この「社会的父性」という視点がすっぽり抜け落ちていたな。育児を全て女の側に依存する反フェミニズム的アニメ、とまでは言わないけれど。まー『#』の場合、「社会的父性」はマジョリカや女王様、先生たちといった、どれみたちを取り巻く「社会」そのものが担ってくれていたと言えないこともない。が、いずれにしても「社会的父性」のロールは「母性」ほどには強調されなかった。小竹もまさるくんもFLAT4も一切関与せず、最終回で身体を張ってハナちゃんを救ったのもどれみたちだし。もちろん『おジャ魔女』をジェンダーで分析するのもヤボってもんだが、でも、作品中で描かれた「子育て」に「父性」の存在が希薄だったこともまた『#』の特徴として記憶の片隅にとどめておいてもいいだろう。このへん、観てないけどもっと「社会」の庇護を受けられなかったと推測される『ママは小学4年生』はどう描いていたんだろう。
 ブッシュ、ラディンの暗殺許可。報道までされて大々的に「暗殺」もなにもあったもんじゃあないが(ここまで堂々とした暗殺は「セブン暗殺計画」以来30年ぶり)。サルマン・ラシュディへの「死刑宣告」by.ホメイニ師のアメーリカ版と解釈。まーできるなら、何度も言うけど生きたままふん捕まえて司法の場に引きずり出し、民事でとことん賠償請求したいもんである。簡単に死んでもらっちゃたまらん。

【今日の読書】
 河合隼雄『コンプレックス』(岩波新書)読む。さすが古典、きわめて示唆に富む入門書。「コンプレックス」という用語の指す何たるかがやっと分かってきた。言い間違えから変態趣味まで、人間の異常行動は大概その裏にコンプレックス(表面に現れている人格と必ずしも相容れない別のココロ)の影響があり、表面的人格・価値観と隠れた人格・価値観の衝突が、異常行動として発露する。これが時にヒステリーやその他神経症に至ったりする。
 たしかにコンプレックスがあるから人は苦しむ。しかし、人間はコンプレックスを人格に統合させながら成長していく。コンプレックスのない人間の人格は成長も発展もしない。ちょうど、自分のコンプレックスに悩んだ若者が「全ての煩悩を滅する」と言うオウムにコンプレックスの解消を求め惹かれていったことを思い出す。何のこたぁない、「煩悩を滅した」(=コンプレックスをなくした)結果、ただの無感動無反応無思考な生ける死ね馬鹿((C)植木不等式先生)状態になっちゃったわけで。
 人間はコンプレックスを削ぎ落とすことでなく、コンプレックスを統合することで大きくなっていく。いわゆる「人間ができている」人が、そこに至るまでにどれだけ自分のコンプレックスと戦ってきたか。また、表面にこそ出さないけれど現在進行形でどれだけコンプレックスに悩んでいるか。そこに思いを致せないガキが、最短距離でコンプレックスを滅却しとうとして、オウムや自己啓発セミナーなどに引き寄せられるんだ。
 この本、編集者がほとんど手を入れていないのか、文章が若干こなれていないところがあるものの、少しでもココロの問題を考えている人間ならガツガツ読めるはず。全高校生に読ませれば、バカ宗教の信者は激減するだろうに。
10月23日(火)
 友達に小麦粉入り封筒を送った小学6年生が補導される。サリンや長野青酸ジュースの時もそうだったが、毒物テロは無関係のドキュソ市民が便乗しやすい点において、その「恐怖」効果が増幅される。犯人側にしてみれば、庶民を味方につけたようなもんで。逆にドキュソどもには、そのイタズラがテロの片棒を担ぐ行為であることを激しく言い聞かせる必要がある。
 朝、駅の売店に「バンチ」がない。ついに休刊!?と一瞬狂喜、もとい焦る。何かアナウンスあったっけ。
 昼、ティーヌンでふと思い立ってレッドカレーを喰う。ところが疲れた身体にはキツかったらしく、1700過ぎぴーごろごろ。久しぶりに1900帰宅(えーと、日記には特に書いてなかったけど、ここんとこウィークデーは連日働きまくってますので)。帰ると、駅に「入間航空祭中止」の掲示。たしかにそれどころじゃないわな。夕飯抜いて(なんかネコの下痢治療みたい)、久々に2300前に就寝。

【今日の暴言】
 十字軍の末裔たる欧米に対するイスラム世界の反感って、
 日本に対する南北朝鮮の反感に似てるかも。
10月24日(水)【ここまでは2001.11.24更新】
 ここ数日、「10月23日」という日付けが妙に気になっていた。手帳を見ても特に何もイベントはないし、オフ会も原稿の〆切も著者に会う予定もない、なんだろーなーとずっと考えていた。それが今朝やっと分かった。
 定期切れる日じゃん。(爆)
 改札でハジかれた瞬間に全てを思い出した(笑)。……疲れてます、完全に。
 菅原文太の長男・菅原加織、電車にハネられ死亡。スポーツ紙の「凄絶死」という表現がなんとも。なんでもケータイかけながら踏切を乗り越え、電車が通過したところを見計らって渡ろうとしたら反対側から来たのにどっかーんとやられたらしい。ケータイ使ってなければ気づいていただろう。轢死の実況中継を聞かされた相手、誰かは知らんが、ある意味うらやましい。でも罪の意識は相当なものだろうな。
 ケータイの何が危ないって、ユーザーがゲームボーイ並みに「そこ」に没頭しちゃって、警戒心も妖怪レーダーも何もオフになっちまうところだ。心理的視野狭窄。その人にとっての「世界」がケータイだけになってしまう。だから電車の中でも騒げる。もし相手と面と向かって話をしてもあんな大声は出さないだろう、ってなぐらいの大声で喋る奴なんかはまさにこの状態である。ケータイユーザーは、この危険性をよくよく熟知しておいたほうがいい。でないと同様の事故はいくらでも起こるし。
10月25日(木)
 お給金の明細が出る。月刊誌の編集者並みに働いたおかげで残業代がすごいことになっている。まーたいした金額ではないが、また沖縄にふらりと貧乏旅行に出かけられるぐらいの臨時収入。来週の彩の国古本市で調子に乗って大散財しなければ、今年いっぱいは豊かに暮らせそう。
 今日はせこせこコピーライター仕事。根が最低な俺に、まともな本のコピーなんか作れるわけがなく。やっと作ったが上司の要求スペックが変わりやりなおし。うぐぅ。
 帰ると、飛沢さんから激レアポストカードが届いてた。よくこんなの持ってらっしゃったな。
 ネット。先日の、松たか子のCDを販売妨害して逮捕されたソングライター夫婦、実は「自称」ではなく、ほんまもんの職業音楽家だったそうだ(http://planetransfer.com/rie/)。
 田野さんの情報によると、椎名へきるの歌の作詞やってた人だとか。まー数年前にも、小林亜星が服部克久を盗作で訴えたこともあるし、有名無名や実績の有無は関係ないんだろう。
 ちなみに盗作扱いされた楽曲「優しい風」は、松たか子自身の作詞作曲とのこと。聴いたことはないが、よほど誰でも作れそうな曲なんだろうと容易に想像される。(双方への誹謗中傷)
 著作権といえば、「キャンディ・キャンディ・キャンディ」裁判も最高裁判断が出る。もちろんいがらし側の負けが確定。そりゃたしかに絵そのものは絵描きのものだが、「キャンディ・キャンディ」という名前を出した時点で原作者の権利が関わってくるのは当然である。だから、「キャンディ・キャンディ」と言わず、別の名前をつければよかったんだ。そばかす女は「犬煮込鍋子」、パグパイプ男は「紐下着剥麻呂」とか。それじゃ商品にならんが。
 あまりのニュースバリューのなさに「日本ジミーズ」とまで言われた(俺に)、ヤクルトvs近鉄の日本シリーズ。けっきょくヤクルトが日本一。近鉄がいいトコ見せたのは残念ながら第2戦だけ。ヤクルトがいてまえ打線に勝る火力をみせつけ、近鉄を圧倒してしまった。いやさすが、あの軍事大国・読売をおさえてセリーグ優勝を果たしただけのことはある。強いわ。つうか結果まで地味になるなんて。近鉄が球団初の日本一でも決めれば少しは、ねぇ。
10月26日(金)
 「情報戦」において、米国はタリバンにかなり苦戦しているという報道。ラディン/タリバン側は湾岸の時のフセイン同様、うまくイスラム諸国民の反欧米感情を煽り、政府単位ではともかく民衆レベルでは不相応なほどオルグに成功している。またブッシュも「十字軍」「無限の正義」などオッチョコチョイ発言連発してタリバン援護するし。
 さらに読売によると、皮肉なもんで、情報ばんばか出しているアメリカ側よりも、情報小出しにしているタリバン側の発言のほうが、マスコミに取り上げられやすいんだそうだ。タリバン情報ならどんなデタラメでも無審査で電波に乗る状態。これってオウム騒動ん時と全く同じじゃないのか。マスコミが視聴率欲しさに上祐のタワゴトをナマでたれ流し、結局はオウムのプロパガンダの片棒担いだあの時と。「両論併記」「公正中立」をタテマエとしつつ、ニュースバリューのある(=「数字が取れる」と同義)情報に偏向する習性はいずこも同じ。タリバンもオウムもそこまで狙ってやってるわけじゃないだろうがな。被害者ヅラがうまいのは共通してるけど。

 パン買い忘れたのでまた断食出勤。小皿たたいて断食お〜け〜さ〜♪とか歌いつつ、『唐沢なをきのうらごし劇場』読む。すごく面白いんだが、いかんせん縮小率高すぎて、電車の中で読んでると目が回ってくる。『ゴーマニズム宣言』単行本のさらに半分(1/√2倍)だもんな、俺の目にはツラすぎる。でも面白いから目が離せない。さらに目が回る。悪循環だよう。コンビニでソーセージパンとポッカコーヒー買って朝食。
 午前中、配置転換後のシフトについてのオリエンテーション。俺には直接変化はないが、やっぱり席は替わんなきゃならないらしい。あの資料の山を整理しなきゃならんとは、またひと仕事だ。
 昼休み、通帳記入。残業代で数割増しになった収入を見てうふふとほくそ笑む。まぁ今の仕事さえケリがつけばまた定時退社生活に戻れる、という見込みがあるからのほほんとしていられるわけで。毎日毎月これだったらしにたくなるかもしれん。ともかく家賃振り込んでも全然痛くないのはすごいぞ。
 なんだか定時のチャイムとともに、やる気がガクンとなくなる。1900ごろさっさと帰る(平時なら大残業だが)。ときめきのウィークエンドということもあり、バブリーな財力にものを言わせあれこれ寄り道しようと思ったものの、ぼーっと歩いているとあれよあれよと言う間に書店も古CD屋も全部素通りして高田馬場駅に到着。カラダは寄り道したくなかった模様。カラダの赴くままに帰宅。カラダの赴くままに西友で買った長くてぬるぬるした魚丼を食う(米炊く気力すらなかった)。
 アクセス解析がここ数日動かないんですけど……。
10月27日(土)
 『ザ・スクープ』、シングル特集。
 石原慎太郎(次男がいまだシングル)とシングル男女31人を呼んで討論という趣向だが。シングルが増えてる原因はいたって簡単、現代社会がシングルにやさしく家族に厳しいからではないのか。シングルにとっちゃ「結婚しなくても不便なく生きていける」し、いっぽう家族にとっちゃ「結婚するととたんに生きにくくなる(子供作ったらさらに生きにくくなる)」。討論で「結婚しろしろ」強制したところで、社会構造が変わらなければ誰が結婚するか。……しかし、ゲストに呼ばれたシングル男女がこれまた見るからにいろんなコンプレックス持ってそうな、イカニモ結婚しなさそうな面子揃いで。これじゃ何言っても説得力が失せていくぞ、とほほ。
 あいかわらず自分の感覚(偏見)のみで話を展開する石原、また「女の社会進出が男を萎えさせる」とかアサハカな二元論を。萎えさせるような女が増えたぶん、いわゆる「癒し系」とか「家庭的」な女は永久就職の求人倍率増加してるんじゃないのか。ただ、「シングルは『結婚=束縛』と短絡しすぎ」という指摘はまぁ正しい。相互依存関係を「束縛」ととるか「絆」ととるかは、相手にもよるしな。双方納得できるカップリングなら、一緒にいて安楽でこそあれ苦痛であるわけもなく。
 また、「老後の不安」をダシにした結婚推進論に批判的だったのは、まぁさすがは作家のハシクレだと思う。「老後が不安だから結婚する」という理由で結婚される相手はたまったもんじゃない。「一度は結婚してみろ」とは言うものの「ダメならやめりゃいい」と、基本ではシングルという生き方を否定していない点はちょっと意外だった。まー何か言えば全部わが子にコタエてくるしな。石原良純が妻帯者だったらそれこそ何言ってたやら、と思うと神に感謝するしかなし。
 議会とか記者会見と違って、こういうTVの討論番組だと、さしもの石原の不規則発言も安心して聞いていられる。やっぱり石原、政治の世界じゃなくて、こういう舞台で無責任発言を連発しているほうがいいのかもしれん。ハマコー的ポジションね。都知事にしてしまったのがそもそものマチガイであって。
 さすがに報道番組らしく、終わりのほうでは「少子化」がもたらす将来的ディザスターを提示していたが、そんな未来像を見せられたからと言って「お国のために」とシングルが奮起して結婚したり子供つくったりするわけもなく。社会状況のほうが子供を作りにくくしてるんだから、どーしよーもないじゃん。だいたい、今までさんざんドラマや女性雑誌や何やかやで「シングルのまんまあちこち遊びに出かけてホレたハレたを繰り返すライフスタイル」を推奨してきたのは誰だと思ってるんだ。ITだの何だのと言うが、俺結婚したら、まずそんな「社会が推奨する生活」を維持することはできない。ネットも同人誌も古本あさりもやめなきゃならん(経済的・時間的理由で)。二人で働くにしても、今度は子供が作れない。……つーかすでに問題が「結婚しないこと」から「子供をつくらないこと」にスリ変えられてるんですけど。じゃあシングルマザーや精子バンクは大いに結構なことじゃん。子供さえ育てればいいんだろ? 少子化とシングル増加は必ずしもイコールで繋げられる問題ではないように思うのだが。議題の混乱。
 まーともかくシングル傾向に苦言を呈する皆様は、「結婚しない奴は、本来束縛されるのがキライな人種である」、ということで納得してほっといてくれんじゃろかー。従来は社会的制約が多すぎてしぶしぶ意に沿わぬ結婚を強いられていた層が、シングルでも生きていける(かえってシングルのほうが身動きとりやすい)社会のおかげで結婚しなくてもすむようになった、というだけの話で。

 宅急便。広告掲載御礼ということで、ひえだ先生からドイツワインが2本も届く。広告料もらいすぎです先生……(汗)。次も載せネバ。
 バルコニーで洗濯物を取り込んでたら、足元に黒くて平べったい虫の存在を確認。今度はあわてずさわがず、化学兵器で退治。これで前回の侵入経路もだいたい読めた。
 『コスモス』、ダダとか1/8計画とかいろんなオマージュぶち込み状態。けっこう面白かったぞ。フォーメーションαの使い方とか。嶋大輔もよかったね。
 パシュトゥン人の有力指導者ハク氏が、アフガンに侵入して捕まり処刑された模様。何やってんだアメリカは。
 夕刊。サハリン東沿岸の油田、商業化の見通し立つとの報。遠く中東に原油のほとんどを依存している日本にとって、これだけの近場で原油が採掘できることの意味は大きい。もちろん、採掘が始まっても輸入総量の6%というから、これでアラブとの縁が切れるわけでは決してない。でも今後シベリア方面の油田がぞくぞく開発され、安定した石油供給が見込まれるようなら……。なんたってシーレーンとか心配しなくていいし。作業員は寒くて大変だろうけど。
 諌早の幼女誘拐殺人事件、犯人逮捕。吉岡達夫23歳、コンピュータ会社を退職したのち無職。また絵に描いたような……。で、写真を見ると、これまた絵に描いたような……。被害者はなんかオウムの大内早苗の子供時代みたいな顔。「計画性はなかった」というのは本当らしい(ってオイ)。
 久々にはりケットの公式サイトを覗く。次回は来年7/7開催とのこと。約2年のインターバルとなるが、こういうイベントが2回3回と続くことはうれしい。

【今日の面白アクセス】
 「イリナ・イオネスコ」なんてので1件。そんなにネットワーカーを引き寄せるか、この日記のタイトル?
10月28日(日)
 『コメ☆』。ケースケグアム到着。「ケースケーっ愛してるぞーっ!」と、むしろ師匠のほうがケースケの若い肉体にメロメロな模様。でもケースケ受は不動だボ。ここからヒッチハイクでオーストラリアを目指すという企画に、姫様も同調魔術的に星力封印してみたらママさん風邪でダウン、従来の子守り以外の労働分担まで一局集中。メテオ様ほどではないが星力がなければまるで無力なコメットさん☆、大苦戦。メテオ様の分身はやっぱりメテオ様同様役立たず〜。だからと言って「きっと爆発させられちゃってるよー」とは、よくわかってんじゃんか双子(藁)。と思いきや、自分を偽るメテオ様の新たな特殊能力「営業」発動で、創作(少女)のどマイナーブースから壁サークル並みの集客で大変なことに。コメットさん☆ひらがなしか書けないことが判明。ニッポンゴムズカシイデース。がんばりすぎてワーカホリックモード突入な姫様、強引に流木アートを一人でデリバリー。まーどっちみちあの山道ではリヤカーも使えないし。メテオ様の分身は招き猫しかできないが、コメットさん☆の分身はしっかり家事こなすから便利。今日の一日駅長さん、あいにくの雨だが大丈夫だろうか。
 その後の『いい加減にしろッ!』もついでに観る。特集「サラリーマン根性」。俺もサラリーマン根性しみついていると思っていたが、番組で挙げられた「サラリーマンの習性」は意外にも全く当てはまらなかった。隣の芝生は気にならないし、定年近づいたらワクワクするだろうし。「会社の肩書きがないと不安」というのも、肩書きがないと仕事にならないという程度の感覚しかない。あんがい組織への依存心が少ないのは、やっぱ職場以外での活動(ゼネにはならんが)が多いからかにゃー。もちろんフリーで何かやろうという気概もないヘタレだし俺。ぬるま湯でじっくり暖まって血行促進するタイプ。つーか基本的に心配症だから、ある程度安定した定期収入がないと不安神経症になってしまう。もちろん、職場を潰さないためには努力を惜しまないが。小さい所帯だし。
 いつものようにビデオ巻き戻し『パワパフ』。ユートニウム博士もポーキーオークス幼稚園の先生もミス・ベラムもみんなタウンズビル育ち。ギャローズベル並みに隔絶された町らしい。チャペルの子供たちか。それなら博士やモジョの異常な科学力もなぜか災難に襲われやすいのも分かるような。
 『牙吠』。シルバー久々に登場、と思ったらさっそくテトムと鹿も食わない痴話ゲンカ。いいぞいいぞ。ついにガオゴッドも発売か。
 『アギト』。氷川のネジの抜けぶりがヴェリィィィナァァァイス。G3-Xは快傑のうてんき同様のーみそ電気で機動しているものと推定。しかもゲボアギトに飛び道具奪われ大ピーンチ。と思ったらギルス超進化プラグインS。
 『もジャ魔女』は待ってましたエテヒッキーかよこちゃんリターンズ。先生の家庭訪問にプレッシャーかかりまくるエテヒッキーだが、どれみとはすっかり馴染んでる模様。小竹するどいし。アゴ、いつもの調子でPTSDのトリガーひきまくり。「トリガー、ロックできません!」(by.おむろん)。やっとマジカルステージでエテヒッキーの心因症の原因を究明。自分が世界に受け入れられている、という確信を持てないかよこちゃん。世の中、マジで嫌われているのに気づかない奴もいれば、かよこちゃんのような小動物モードの生き物もいる。いずれも主観と客観の不均衡の問題であるが、後者は自分が傷つき、前者は周囲に甚大な被害を及ぼす。理不尽なり。つうか世の中開き直った者勝ちなんですか神様ー(涙)。「あたしもドジだけどみんなに受容してもらってる」と言うどれみ、たしか3ヶ月前(誕生日の回)はお前もかよこちゃんモードに入ってなかったか。まーとりあえずささやかながらも被受容感を担保できたかよこちゃん、段階的に登校開始。栗山じゃないけど無難にこなしたと思う。青山作画もよかった。てゆうかベリーショートの女の子をかわいく描くのは至難の技なれば、かよこちゃん韓国にでも外注した日にゃテキメンに猿の惑星状態だし。
 『デジテマ』。ヘタレモードの山木室長、タカトの愛のメールで復活。ルキレナ&クルモン合流かと思いきやまた光の柱でバラバラかい。RPGだったら即座にクソゲーの烙印ものなシナリオですぜ。

 そんなわけでアニメ観て伊集院のラジオ聴いて、1700〜1900まで昼寝じゃなくて夕寝。合唱の練習行って、帰りに西友寄る。駅前ロータリーの住所案内板に貼ってあった「ホモで〜す」と書かれた勲章型シールが目に入る。たぶんハンズかどこかで市販してるんだろうが、ひでえなぁ。現象的には部落差別落書きと似ているようだが、ちょっとちがう。さすがに「●●で〜す」と書かれたシールはハンズでも売っていまい。社会的に認知された差別というものもあるんだなとしみじみ実感。鳥のカレー風味空揚げ買って帰って食ってネットして寝る。
10月29日(月)
 パキスタンでカトリック教会襲撃、16人射殺。……国同士のケンカをまんまと「文明の衝突」に仕立て上げたブッシュとタリバンの戦略の結果がこれだ。おめでとさん。
 犯人グループは素性不明で犯行声明もなく、ムシャラフ大統領は「イスラム教徒のしわざではない」と言っているが、たしかにまともなイスラム教徒じゃあるまい。メンタリティ的には、ビンラディンのそっくりさんを射殺したアメリカのバカと似たような連中だろう。
 また歌舞伎町でビル火災。死人も出た模様。でもこないだの1/10程度なので騒ぎにはなるまい。もはや我々は「数字としての死」に慣れすぎた。これがテロだとしたら話は違ってくるが(どういうテロだ)。
 「コミック伝説マガジン」3号。今回のヒットは『岩風呂くん』。山上たつひこ最盛期のギャグの勢いに圧倒される。『がきデカ』の頃には完成の域に達していたが、この頃はまだ間の取り方なども荒削り、しかしそれだけにプリミティヴなパワーに満ちたギャグの奔流。もしこの時代に生まれていたら、きっとモロに山上の影響受けてたと思う。あのネコが引く山車のパワーには、『おぼっちゃまくん』のカメすらかすんでしまうぞ。なにが「ユニークな経営法」か。
 諌早の幼女誘拐殺人事件。犯人の部屋からアニメ雑誌が押収されたらしい。なんて予想を裏切らない犯人なんだ。黒磯に続き今度は殺人。児童ポルノ禁止法改正に影響が出なければいいが、って出るよなやっぱ。とほほ。
 だが俺思うに、今のところマンガとかアニメに規制が及んでいないから、生身の少女への犯罪がこの程度の頻度で済んでいるのではないか。これがもし法改正されてマンガやアニメも美少女出せなくなった日にゃ、いったい現状の何百倍のアニメ美少女萌えなお友達が生身の少女に走るだろうか。なんせ、ポルノグラフィやマンガやアニメや小説はいくらでもその存在を抹消できるが、生身の少女だけは規制できないしな。生み分けでもできないかぎり、少女のいない世の中を作ることは無理。そうしたら、いわゆる少女趣味の男たちが、唯一手の届くところにある性欲発散装置に殺到すること、容易に想像できる。さあどうする規制派。それとも女の子は全員成人するまで強制収容所で育てるつもりかおまえら。
10月30日(火)
 テロ3法案成立。えーと、テロ特別措置法案と、自衛隊法・海上保安庁法の改正で3つか。テロにかこつけてうまい具合に通過させたもんだと思う。自衛隊がその行動制限をかなり緩和されることは、功罪双方大いにあろう。これだけのエポックメイキングな法律がトントン拍子に成立してしまったあたり、つくづく世論てやつはニュースの放映時間に左右されるもんだと思う。時間の経過も変数にして、方程式が組めるんじゃないだろうか。
 読売は、国民の意識が(言下に「望ましい方向へ」)変わったと言っているが、なんのこたぁない、単に政治離れ&小泉のアイドル化の賜物ではないのか。まーたしかに変わったかな。10年前は読売も産経も「派兵反対」と書いていたことを思えば。
 また、状況も10年前とは違う。湾岸のアメリカは「多国籍軍」の名の元にしゃしゃり出てきただけだったが、今回はアメリカは当事者、大義名分は大いにある。「戦争反対」の声がトーンダウンするのもやむなし。だが日本に関しては、派兵の大義名分がないことは湾岸も今回も同じ。「今回は話が違う」と言えるのはアメリカだけだ。それを日本にまで敷衍するな。
 だったらどうして同じアメリカの腰巾着たる(それも海外派遣可能な正式な軍隊を持っている)韓国は派兵しないんだ。金大中が平和主義なのは分かるが、事あるごとに大統領にケチつける野党ハンナラ党だって派兵を迫っているわけでもないし。そもそも、世界一の規模と装備と錬度を誇る米軍に、ロクに実戦経験もない援軍が必要なのか。
 そもそも派兵して何がトクなのか。その点をどこのマスコミも明快に説明してくれないのがもどかしい。もっと正直に説明してくれ。でなきゃ支持できるものも支持できんじゃないか。
 とりあえず自衛隊関連の法改正のついでに、海上保安庁の巡視船が不審船に直接船体射撃をくらわせられるようになったのは結構なこと。火を吹け5インチ砲(じゃなくてせいぜい機関砲だっけ?)、今度こそ不審船を逃がすな。
 ちなみに東京新聞は見出しに「あっさり成立」と、批判的ニュアンスありあり。朝日は読まなくても分かる。

 『唐沢なをきのうらごし劇場』。「泣きのツボ」のところを読んで、勝手に自分のツボを脳内で突いて涙ぐみそうになる。自慢じゃないが俺も人非人のように見えて、涙腺だけは普通のオタク並みに弱いぞ。あのバカ映画『フラッシュ・ゴードン』のフラッシュとバルタンの別れのシーンで号泣したことは本サイト某所でも熱く書いたところだが、この場合の「ツボ」を定義すれば、「死地に赴かんとする漢(おとこ)とそれを見送る漢(おとこ)との最後の別れ」、とでも言えばいいだろうか。ベタベタメソメソせず、毅然と笑って別れるのがポイントだ。ただ、現実の事件(タイタニックとか特攻隊のお見送りとか「艦と運命を共に」とか)の場合は「美学」を感じる以前に「悲惨さ」のほうに反応して泣いちゃうんだけど。同じ泣くにしてもこの差は決定的なので誤解なさらぬよう。
 もちろん俺の弱点はこれだけじゃないぞ。「絶望的に強大な敵の侵攻に満身創痍の人類が、それでも諦めず、残存戦力の全てをぶつけて最後の悪あがきを試みる」、これもたまらん。『ガオガイガー』や『ガイア』の最終回で見られたアレだ。どっちも涙ぼろぼろこぼしながら観たし俺。特にガイア最終回はジャミラになるほど泣きまくった。いやもう他のツボも突かれまくったもん。人類軍の「怪獣を援護しろ!」(=経絡秘孔「戦うべきじゃなかったのにいろんな理由から敵対せざるを得なかった者たちが、最後に手を結び共に戦う」)で激泣き激泣き。さらに「僕たちアルケミスターズがなんのために生まれてきたと思ってるんだい?」(=経絡秘孔「自分が異能者としてこの世に生まれた意義に気づくミュータント」)でまた激泣き。変身してから尺が足りなくなってトントン拍子にラストまで流してくれたおかげで、脱水症状起こさずにすんだようなもんで。もしあのあとさらにガイアとアグルが●●●●●●とかガイアを助けるためチームファルコンが米田リーダー以下●●●●●●とか●●●●●●とかやられてた日にゃ、確実に死んでました。オタの皆様には鼻で笑われるかもしれんが、今のところ俺が一番泣いた特撮は『ガイア』ってことで。みんなも泣いたよな? な? 『フラッシュ・ゴードン』よりは同意してくれるよな?

 完全失業率5.3%に。どんどん上がるぞ。
 実家水回り工事のため、弟が風呂入りにくる。銭湯代ぐらい親にせびってくればいいのに。
10月31日(水)【ここまでは2001.12.31更新】
 読売朝刊トップ、「PKF参加 賛否が逆転」。一昨年は賛成26%、反対42%だったのが、こんどの読売世論調査で賛成44、反対26に逆転したとのこと。まーこれは読売の論調の変化にそのまんま引きずられたカタチであって、朝日の読者も含めればここまで劇的な数字にはならなかったと思うが。
 アメリカでついに一般市民にも炭疽患者が出る(郵便屋さんは一般市民じゃないのか、と言われると報道のみなさんも困るだろうが)。なんかもうテロというよりもただの毒物混入事件なんじゃないかというぐらいの、意味内容のなさ。もちろん自爆テロにも意味はないが、どうも炭疽菌メールばらまきというのはイスラーム過激派の方法論からも離れているように思え、違和感をぬぐえない。だって、手紙投函しただけじゃ殉教しないじゃん。「殉教」すること、すなわち直接肉弾戦闘に必要以上に意味を見い出すあいつらにとって、そんなに魅力的な戦法なんだろうか。「バカ宗教がBC兵器を使う」という前例をダレカサンが作っちまったせいか、みんなスンナリと今回の炭疽菌イタズラをラディン一味と結びつけちゃったけど、不謹慎な非国民の便乗イタズラ、という見方ももう少しツッコんでみたほうがいいんじゃないのか。まぁ、「炭疽菌もアラブのしわざ」であるほうが都合がいい人たちがいる以上、難しいかもしれんが。
 とりあえず白人至上主義団体だとしたら、今回のイタズラの被害者がみんな白人であることに関して、何か言ってもらいたいもんだ。

 昼休み、唐沢先生の新刊『すごいけどヘンな人たち×13』を探しに書店へ行くと、新刊コーナーに『戦争論2』が積まれていた。最近SAPIOのチェックも億劫になったもんで、出ていたことすら知らなかった。滝季山さんに怒られるぞ。オビには「戦争は悪ではない!」(大東亜も今回のテロも)、みたいなものすごい惹句が踊る。せめて「必要悪」ぐらいにしておけよう。ついでに雑誌コーナーも回ると、天文ガイドの別冊で「しし座流星群特集号」が出ていた。えびなみつるの素朴なマンガが☆オタのツボを突いて泣ける泣ける。ほんとにこのくらい見えればいいけどな。なお、唐沢新刊はなし。今月下旬刊行じゃなかったのか。
 帰りに改めて『戦争論2』立ち読み。ツッコミは俺より頭よくて知識もある人たちが容赦なく入れるだろうからいいとして。個人的には靖国パートの自家撞着ぶりが気になった。前作へのツッコミは全て無視し、自分が答えられる問いだけ勝手に設定して「論破」する方法論はいつもの通りの気持ち良さ。たとえば靖国神社の存在意義に関する代表的問いとして、「『日本のために死んだ軍人がみんな祀られる』と言いながら、戊辰戦争の幕臣側など天皇に逆らった軍人は祀られてないんだよなー。結局は天皇のための神社なんじゃん」というものがある。だがこれもよしりんの手にかかれば「なぜ西郷隆盛は靖国に祀られていないんだ」という自作の問いに矮小化され、それには「西郷には西郷神社があるからいいんだ」と完全に問題をすりかえる形の答えが提示される。じゃあ白虎隊はなぜ祀られていないのかという問題は最初からなかったことにされる。
 また、ごく一部のバカの例を出して「これが今の若者の意識なのだ!」と無理矢理敷衍する手口も健在。よしりん宇宙では、若者は『戦争論』愛読している立派な若者と、愛読してないフヌケとの二種類しかいない。『戦争論』の読者にバカはいないのか? 犯罪少年の部屋の本棚に『戦争論』が入ってたらどうするつもりか。
 まー、反よしりん派も使っている戦法と同じっちゃあ同じだけどさ。戦法が同じなら、よりファイティングスタイルが「魅せる」ほうが無党派層の支持を得るわけで。てゆうか、若者がよしりんにハマるのって、ぜってー「大人への反逆」という青少年心理学的現象で語られる部分もあると思うよ。もし読朝毎3大紙までがよしりんを讃美し、学校の先生が『戦争論』を学校の教材に使うようになったら、ぜってーガキはソッポ向くし。
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