2002年6月の開設者うらみ日記


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6月1日(土)
 学会紀要ゲラを校正する、というあまりにもそのまんまな夢を見る。我ながらなんてつまらない奴なんだ。もっと独創的な夢を見られんもんか。

 『ミルモ』。ちょっとギップルちゃん入った魔獣に乗って第二王子の飼い主探し。なるほどこれは相性ピッタリ(もしくは近親憎悪で殺し合いになるかどっちか)だな。そして低学年向けラブコメの王道・四角関係へと。恐怖の鼻水トライアングル。ムルモのアレは本物の触覚でしかもデビルビーム発射可能。
 で、洗濯物干してから夢の続き(とほほ)。夢の中でもそうだったが、現実のゲラも気に入らないところばかりで、あっちーカキカキこっちーバッサリ、微に入り細をうがち赤字入れまくる。デザイナーさんゴメンナサイ。

 調べものついでに嘘競演投票結果確認。18票で同率29位。ヒラメキだけではこの程度の線がせいいっぱいだろう。嘘競演は99%の汗と1%の霊感。露骨なまでに、努力や手間を惜しめば惜しんだだけの結果しか帰ってこない。なろうなろう明日なろう、明日は檜になろう……と思ったらもう次の競演だと!?早すぎ!!
http://www.kasugai.com/~usokyoen/24/kanso/com24.html
 毎日嘘屋本舗に入り浸っている本職の嘘つきにとっては福音だろうが、本職でない身には、このハイペースは対応できぬ。欠席かなぁ。

 CDもいろいろかける。林寛子シングル集。先日(昨年11/3の日記参照)大昔の歌本でチェックした歌の確認のため買ったもの。うわ、そうだやっぱこれだ当たりだビンゴだ的中だー! へー、全体通すとこんな曲だったんだ。俺が覚えていたのは、出だしのほんの一部だったんだね。その部分限定のイメージを何十年も煮詰めていたせいで、意外とアップテンポだったのにいささか面喰らう。幼稚園時代ちょっとホレてた男の子が、今改めて卒園アルバム見てみると実はそんなにたいしたことがなかったような、そんな気分。なるほど大してヒットしなかったのも納得。でもなつかしい。
 巻機山花ヴォーカルアルバム。そうそう、この時折鼻にかかって裏返る声、一種の殺人音波だよなぁ。どんどん自分がダメになっていくのがわかる。おのれ大谷。
 井上大輔メモリアルアルバム。「風のマドリガル」とか、はじめて聴いた名曲がゾロゾロ。うわーんなんで死んだ井上ー。週マガは尾崎豊物語なんかやってる場合じゃないぞ。

 午後、頭痛。またかよ畜生。シャワー浴びても昼寝してもクスリ飲んでも治まらず。ズキズキするまま合唱の総会へ。帰りたかったが、要所要所で発言しておく。おおむね現実的かつ建設的な方向に行ってよかった。
 帰ってネット。ニコぱ☆掲示板、台湾ビトたちが台湾語で会話している。インタナショナール。『コメ☆』がアジア中に浸透するのは喜ばしいこと。あまり浸透しすぎてタイビトが権利だまし取ったりしても困るが。
 ブロードキャスター。六本木で大金星に歓喜するセネガルサポーターに「唖然とする日本人」と言っていたが、阪神ファンだって似たようなもんだろ。日本にもあのくらいのきちがいはいらぁな。フーリガンみたいに破壊活動したわけでもなし、そんなピリピリするな。

 えー、と学会ブースは日曜日、東地区「ホ」15bだそうです。
6月2日(日)
 なぜか0630に目が覚めてしまう。もっと寝たかったのに二度寝もできず。しかたなく起床。
 7時前のコンビニでゲラコピーして食パン買ってトーストにして食って、リアルタイムでハリケンと厨騎観ながらポストイット片手に例会の準備。

 『ドジャ魔女』。犬になれ〜。「そっちはいいわ(^▽^)」。またも魔法の無駄遣いでエネルギー切れ2歳児。宇宙刑事にエネルギー照射デコイを開発してもらってはどうか。ハナちゃんブレード展開。いやすでにおジャ魔女たちがデコイと化してるような気も(涙)。年下食い西沢先生の野望、はかなく散華。めげるな先生、天然系萌え男はいくらでもいるぞ。そういう男は主にダメ人間系なのが困ったところだが。来週は風呂屋と寿司屋ダブルで父の日ネタ。

 1015ごろ出発。巣鴨のドトールでベーグルサンドを腹に詰め込み。1130、ゲストにお呼びした飛沢さんと合流、例会会場へ。
 新登場の学会グッズ(マグカップ、扇子、名刺入れ、トートバッグ)ひとそろい購入。名刺入れは俺が発案しただけに責任重大。みんな、SF大会とか夏コミで見かけたら買ってね。エンブレムがかっこいいぞ。マグと扇子は各1000円、名刺入れとバッグは各500円。ちなみにマグにトマトジュースを注いでも妖精は出てきません。談之助師匠に合法的な本を献上。やはりゲストのIPPANさんがご挨拶に。
 今回も山本会長以下みなさま破壊的物件を持ち寄ってきやがるもんで、死ぬほど笑う。ロンドンで『威風堂々』をデタラメに揮って得意がる深見東州の映像には、イングランドビトならずとも怒りがこみ上げてきたが。さすがブラジルのカトリック聖堂で「神道マンセー」とやってきたバチアタリは違う。他者の愛国心や宗教を尊重できるような感性があれば、あんなバカ宗教作りゃしないか。エアコンが効きすぎなのがちと難儀。長袖じゃなかったら死んでました。飛沢さん凍死寸前。
 後半、話芸のない俺は例によって小ネタをちりばめる戦法で、「ヤマト車検」、「週刊現代」の流奈母反論記事、30年前の「週刊ポスト」の五島勉追従記事(終了後会長に献上)、前回ゲストに呼んだ知人(今回は所用で来られず)に教えてもらった『美少女たちのジハード』、最後の1分であたふたと『男の隠し味』のグロンギ星人まで紹介。まーそこそこ笑いは取れたのではないかと(←かなりひいき目)。しかしやはり会長のレーダーの広さ深さ(まさかあのジョジョ本がそんなにヒドい本だとは)、唐沢議長の切り口、鶴岡さんの話芸にはかなわない。俺のすぐあとに出た新田さんが、またものすごい紹介芸を披露、会場がひっくり返る。もちろんアドリブだろうが、いくら緊張して窮地に追い込まれたとは言え、ふつうの人間にはあんなバカなフレーズ出てきません。天才だわ。この味は新田さん以外の誰にもマネできまい。『と学会年鑑』の来年版に登場されるのが今から待ち遠しい。

 1.5次会、鶴岡さんの浣腸キャットファイト映像(鶴岡さんが浣腸状態でキャットファイトしているわけではない)が流れる中、バカ話やバカアイテム自慢。例会で発表はしなかったが、ぷにケットで買った某同人誌(詳しくはヤバすぎて書けない)を出したら、まんだらけから来たゲストの方がなんと作者さんとお友達とのことで、その場で電話かけたりして大笑い。世界、狭っ! メイド服姿のひえだ先生の撮影会なども。先生、声さんに対抗してるんですか。

 飛沢さんとお別れして(すいませんこんなサバトにお呼びして)百鬼夜行は2次会会場までてくてく歩く。オタクは運動不足だけどなぜか持久力だけはあるぞ。さんざん汗かいたもんでビールがウマー。新田さんやひえだ先生や常塚さんといろいろお話ししたような気がするが忘れた。疲れててあまり席移動しなかったのは覚えてる。かなり飲んだ。
 なんとか帰った。

【今日のユニークアクセス】
 「宇宙人+菊池桃子」。なんだこれは。
6月3日(月)
 朝起きて、カラダがぜんぜん動かないのに驚く。コミケ直後のようだ。
 朝刊読みながら出勤。W杯、バイロム社のチケット大量売り残しが明るみに出てガゼン興味がわいてきた。いくら会長とのコネがあるからと言って、こんな、まるで日本銀行券の印刷・流通を木持アート出版に任せるようなムチャがまかり通るのか。FIFAってどういう組織だよ。ドキュソなスポーツにはドキュソな組織がふさわしいでおじゃるオーホホホホ。ふと、「かの『クラリス・マガジン』詐欺事件もバイロム社の仕業」とサッカー豆知識を考えたが、こんなマニアな嘘、嘘競演にゃ投稿できねぇー。
 朝からただ帰ることばかり考えながら仕事するダメにんげんぶりをいかんなく発揮。かろうじてハナちゃんの歌を頭の中でエンドレスで回しながら気つけ。ぷりーてぃーいうぃいっちーはなちゃんっちー♪。はにゃ〜。
 帰りも、補陀落渡海風船おじさん(行く方向が東西逆だけど)の文化史的比較について考察しながらぼけらーと帰る。風船おじさんがいまだに人々のロマンをかきたてるのって、日本人が補陀落渡海に感じるロマンチシズムとかなり似ているところがあり。もちろんおじさん本人は極楽浄土へ行くつもりはなかったかもしれんが。誰か考察してる人はいないのか。
 議長日記で、新田さんのプレゼン芸が鶴岡さんと並び評されていた。やっぱすごいよ。新田さんを学会に紹介した時点で、学会における私の役目は終わったのかもしれない(笑)。私には新田さんの靴のヒモを解く値打ちもない。あとは踊り子への賞品として首ちょんぱですか。と、ここのROMではひえだ先生ぐらいしか分からないギャグを書いてみるテスト。
 ベッドにもぐる。夢うつつの中、なぜか「オナラで飛距離を伸ばした鳥人間コンテスト挑戦者の伝説」(それも感動秘話らしい)が頭をうずまく。
6月4日(火)
 例の調味料のせいで、朝刊社会面の広告欄がえらいことになってるぞ。
 昼、大昌苑の焼肉定食。最近アタリが続く。紀要著者校、赤字が多くなったのでファックスじゃなくて速達で送付する。左目が痛い。充血している模様。
 西友で買ったサーモン弁当食いながらW杯・日本vsベルギー戦
 後半、1点先制されてからのアグレッシブな動きには感心。今までの守りに入った日本の戦い方ではない。トルシエの選手交代のタイミングも絶妙。計算が狂ったのは、森島が肉離れか何かで倒れちゃったとこ。そこで代わりばな浮き足立ったところでまんまと同点に追いつかれたのが残念。あと幻の3点め。審判セプークしる。
 しかし史上初の勝ち点1はほめていいと思う。試合内容もよかった。つかベルギーDF陣がバテすぎだったおかげもあるが。日本の高温多湿モンスーン気候は、ヨーロッパビトにはよほどこたえるらしい。ホームゲームのありがたさよ。
6月5日(水)【ここまでは2002.06.15更新】
 朝刊社会面の広告欄、まだものすごい量の広告が出ている。TV欄も見てみるが、W杯・ロシアvsチュニジア戦を地上波で放映しないとはどういうことだ。敵さんのお手並みを拝見しようとは思わないのか。まーそんなマニアはスカパーでも観てなさいってことか。
 昼食、昇龍軒でチャーハン。また潮出版社が山崎正友こきおろし本を出したらしく、広告が毎日朝刊のサンヤツ(1面の書籍広告欄)に出ている。いくらなんでも、わざわざ個人を名指しでサイコパス呼ばわりするために本1冊作るって、どう考えてもマトモじゃない。同人誌じゃないんだから。こういうことをすればするほど、創価学会自体の品性がますます疑われるって、どうしてわからないかなぁ。もちろん、こうした本を続々出版する「目的」はよくわかる。内部向けには効くのかもしれない。だが、外部から見ると、これほどキテレツなエネルギーの使い方はない。「第三文明」とか雑誌も、広告を見ると、世界平和とかすばらしい話が並んでいる中にいきなり「日顕のペテンを暴く!」なんて記事が載ってて、一般人の目から見るとすげー違和感を覚える。もちろんバカ宗教ウォッチャーの目から見ると、これほどオモシロイ現象もないわけで。そんなに俺を楽しませてくれなくてもいいのに。他にここまで面白いのは、幸福の科学の講談社バッシングぐらいかな。マトモを装った記事の中にちょろっと本音のドロドロしたモノが顔を出すチラリズムの妙というか。天然でやってるだけに面白さもヒトシオである。

 帰路、宅八郎『おた天』を読みながら。
 例の「アニメやゲームの影響で青少年が云々」論者たちのためにも、アニメやゲームはなくしちゃいかんと思う。
 彼らは、「自分らの時代にはアニメやゲームがなかったから平和だった」みたいな幻想に囚われているが、もし彼らのお望み通り、彼らの子供時代のようにアニメやゲームを駆逐したとして、それでも少年犯罪やいじめがなくならなかったとしたら、どうするんだろう。
 「アニメやゲームさえなければ犯罪がなくなる」という妄想を打ち砕かれた時、彼らは、帰るべき心の故郷まで失ってしまうのではないだろうか。「昔はアニメやゲームがなかったから平和だった」というノスタルジアは、二重の意味で妄想である。「アニメやゲームがなかったから」平和だったわけではないし、だいいち「平和」ですらなかったハズだ。そんなこと、調べれば戦後生まれの人間にだっていくらでも分かる。
 かと言って、ノスタルジアが崩壊し、帰るべき心の故郷が失われた時の彼らの恐慌を思うと、なかなかに気の毒ではある。だから、彼らのためにもアニメやゲームはなくしちゃいけない。アニメやゲームが仮想敵として存在している間は、彼らは仮想敵をうらむことで過去を美化できるのである。彼らの心の支えである仮想敵をなくしてしまうようなザンコクなマネは、俺にはとてもできない。

 彩の国古本市に寄る。歌本やグレンダイザーの絵本など少々。歌本をぱらぱらめくりながら、やっぱり80年代の曲にやたらと懐かしさがこみ上げてくる。ハマったなぁ白井貴子。
 マスミちゃんに死刑求刑。判決は年末か年明け。
6月6日(木)
 朝刊社会面の広告欄、あいかわらず。どこまで行くのか。
 仕事。昼、ティーヌンでタイラーメンとカレー。

 帰り、宅八郎『イカす!おたく天国』(太田出版、1991)読了。
 その功罪はともかく、宅八郎の存在は、「オタク史」――社会におけるオタク認知の過程を追う上で、決して欠かすことのできないファクターだと思う。象徴的効果は、それこそのちのオタキングどころの騒ぎじゃないほどだったし。もっとも、その効果が悪い方向にばかり機能したからこそ、宅はオタク自身からリジェクトされたのであるが。

 宅本人が自画自賛する通り、巻末の年表はめちゃくちゃ面白かった。一生懸命隠してはあったけど本名モロバレだったし。
 彼の半生を見て痛烈に感じたのが、強烈な自己愛。ここまで自分の正しさと才能を信じられる強い心は、マジでうらやましい。CM製作会社の求人にプロモビデオまで作って持って行ったあげく落ちた時に言われた「君はノー・アイデアだ」という言葉が、いろんなものを象徴しているように思う。宅には決して、新しいモノを創り出す天才的ヒラメキはない。
 彼が恵まれているのは、オタク第一世代(開拓世代)特有の行動力・パイオニア精神と、(いい意味で)リスク計算が全くできないところだ。
 14歳で『ジャイアントロボ』再放送嘆願署名活動に奔走しみごと再放送を勝ち取り、高1で近所の映画館を借り切ってアニメ上映会を開く、身の程知らずと言っても差し支えない天真爛漫さとハイパーアクティヴぶりはすさまじい。もちろん、アニメに関わる署名活動も、アニメ上映会も、以前から全国のオタクが行っていたイベントであり、独自性は全くないものの、10代半ばの厨房が独力でやってのけたそのエネルギーには、正直驚嘆を禁じ得ない。
 ただ、中学高校時代の華々しい経歴の行間から、いろんなところでいらぬ衝突を起こしてきた様子もありありと見てとれる。「トラブル」とか「(マン研)新体制でGo Go!」などといった表記がやたら目立つ。上記の署名活動と上映会においても、周囲の人間に巨大な迷惑をかけたことは容易に想像できる(実際、上映会は大赤字を出し、親に肩代わりさせたと自分でも書いている)。
 身近にいたら絶対かかわり合いになりたくないタイプである。

 それともうひとつ、天性の「目立つ」才能。これは才能と言うべきか欠点と言ったほうがいいのか。「目立つ」スタンド能力と言っても、目立つことにより事態をまとめる方向に向けるタイプ(いわゆる「将器」)と、逆に事態を混乱させるタイプがある。宅の場合は文句なしに後者である。バルタン星人のマスクとハサミをつけて就職活動をしてマスコミに載ったり、「EXテレビ」でプレイボーイを破ったり、あのカリカチュアライズされた衣装もそうだが、ここぞというタイミングで相手がもっともマユをしかめるパフォーマンスを繰り出し、確実に場を引っ掻き回す。「機を見る」才能も含めていいかもしれない。

 「機を見る」才能が最高にハマったのが、「宅八郎」としてのデビュー劇だろう。CM製作会社(さっきのとは別)を1年足らずで飛び出し(やっぱり会社とモメて)失意の数年を過ごし、田舎でくすぶっていたさなか、89年、宮崎事件が発生。誕生日2日違いの「魂の兄弟」の事件に霊感を受けた宅は、(おそらく中森明夫のツテを頼って)SPA!に「何でもやります」と求職し再上京。持ち前のエネルギーで凝り性の企画を完成させ認められ、翌年春の同誌「おたく特集」を独力で執筆構成し、おたく評論家・宅八郎としてデビュー、宮崎事件の衝撃さめやらぬ時代の波にみごとに乗る。そのあとのブレイクぶりは書くまでもないしいちいち書きたくもない。なんたって本年表の半分が、「宅八郎」デビュー以後91年8月までの各メディアにおける宅へのリアクションの詳細な記録で埋め尽くされているんだ。このリストこそ、宅が絶妙のタイミングで繰り出したパフォーマンスに、それこそ日本中がマユをしかめた、その輝かしい証でもある。

 そしてきわめて残念なことに、この、どうも「他人に嫌がられたい欲求」でも持っているフシすら感じられる習性が、宅のそれ以上の思想的成長・発展を阻害した。

 宅が「宅八郎」としてメディアに殴り込んだ動機のひとつに、オタクたち自身が宮崎勤を「あれは俺たちとは違う」と切り離しにかかっていたのに違和感を覚えたというのがある。当時は俺もそんな一人だっただけに、あの時代状況の中、冷酷に本質を見抜き、きちんと発言していた宅の慧眼には、ただ頭を下げるしかない。本書の刊行は宮崎事件発覚から2年の時間を経ているが、それでも、91年当時、オタクの立場からここまで言ってのけた論客はいなかったのではないか。いたらゴメン。でも、オタク業界の中で同じことを言おうとしたら、それこそ宅同様ボコボコにされただろう。
 しかし、本書刊行以後の宅のメディア人生は、宅のパフォーマンスにマユをしかめた連中との「個人vs個人」の私闘に費やされた。ふりかかる火の粉を払う、というよりも、払った火の粉が周囲に燃え移り本能寺の変のような有様になった感すらある。宅がパフォーマーではなく、純粋に社会評論家として身を立てていこうと志向していれば、これは俺の当てずっぽうな直感なんだが、いわば精神医学界における加山リカのようなポジションに座ったのではないかと思う。天才的ヒラメキはないと言ったが、宅のオタク知識はそれを補って余りある、他の評論家と自らを区別化する武器になったはずだ。下手をしたら東大生にオタクの道を講じていたのは宅八郎だったかもしれない。……宅の気性を考慮すればまずありえない未来ではあるが。

 ともかく、天賦の才は与えられなかったが、唯一のビッグチャンスを与えられ、驚異的な行動力と執念をもってそれを確実にモノにした。以後の活動ぶりによっては、立志伝中の人物になっていただろう。
 それでも身近にいたら絶対かかわり合いになりたくないタイプであるが。

 ……もし俺が95年の春、無職だったら、ひょっとしたらこうなっていたかもしれない。
 SPA!に『MR』が紹介されたのを見つけた時点で編集部に連絡とって、たぶんライター採用されて、ヒトよりちょっと前からオウムをウォッチングしていたアドバンテージを生かして引っぱりダコになっていた(当然めんどくさいので同人活動はヤメ)。当然、オウムと仲のいい宅と衝突。SPA!からは一瞬で切られるものの、サブカル誌全般に活動の場を広げ、マスコミにもツラを出し、自分を見失い……
 そして今、どこにいただろうか。たぶんこんな平和な日記なんて書いてないだろう。
 俺はギリギリのところで運命に愛されているんだとつくづく思う。

 どうも胸に手を当ててよーく考えると、俺の中にも「宅八郎的なるもの」がかなり詰まっているように思えてならない。毎回『MR』を飾る、読む者の感性に粗塩をもみ込むかのようなグロテスクな装丁とか、ひどい替え歌とか、俺にも宅のような「他人に嫌がられたい欲求」が確実に存在するらしい(そうとしか説明のつけようがない)。それがこんなおそろしい妄想を抱かせるのである。
 ありがたいことに、俺には宅のような常温核融合炉など装備されてないおかげで、これ以上暴走せずにすんでいるのだが。ああ体力なくてよかった。

 それにしても、宅八郎といいながいけんといい【カダフィ】の西田総帥といい、浜松にはああいう異常な人材を産み出す呪われたアウラのようなものがあるのか。久留米からやたら芸能人が輩出したみたいに。そこらへんどうよ>西田さん。

 その足でロッテ戦を観に西武ドームへ……

 行かなかった!(悪鬼・葉隠四郎調で)

 西武ドームになど断じて行かなかった!

 したがってあんな試合も観なかった!

 12点差にアタマにきた●さんのモー娘。メドレーも参加しなかった!

 モー娘。の曲に乗って
「せーいーぶーにはー、まーけーらーれなーい
 たーまーしーいをーこーめーえーてええー
 たたかーえー
 うぉうおーうぉうおーうおうおうおうおー♪」
なんて歌わなかった!

 辻ちゃんコールなんかしなかった!

 W杯の途中経過で「セネガル」が「カセネガル」になってたのも見なかった!

 だから今日は気持ちよく眠れる!
 眠れるったら眠れる!
 あーっド畜生!!

 帰宅。メールが来てた。
 宅に刺激されたわけではないが、また大きな仕事を引き受ける。できもしないことはやめろと言うのに。
6月7日(金)【ここまでは2002.06.16更新】
 今週はDTP仕事ばかりやっていたせいか、あっという間に金曜日になったような気がする。アナログワークをしていた同僚は「うそー、あたしは『やっと金曜だよ〜』って気分」と。そういうものか。
 例の、出版時期がドタンバで繰り上がった本、校了。でも次の本は7月刊行(予定)だ。そのわりには原稿が完成原稿じゃないぞ。すっかりダマされたぞ。かと言ってあんまり伸ばすと夏コミのスケジュールにさわる(←おい)。なんとかせねば。
 昼、パピルスでコシャリ食ってみる。エジプト風トマトソースがけ豆ごはんといった風情で、ニンニクビネガーとトンガラシビネガーを好みに応じてかけて食らう。いかにも今ぐらいの気候に合うさっぱり感がウマー。
 退社、LPOへ向かう。BIGBOX前でサッカーフェア。山積みになった中村俊輔レプリカユニが涙を誘う。そのかたわら「中山のユニフォームが入荷しましたー」と叫ぶ売り子さん。嗚呼宗教戦争。そういえばバッジオは元気か。ファーストキッチンが混んでいたので西武新宿まで出てロッテリアに入ろうと思ったら、駅のそばのは掃除中でクローズド。コマ劇場前の店まで行ったらこっちも混んでるのなんの。ファーストキッチンでもあんまり変わらなかったか。
 1830LPO到着。唐沢俊一プロデュース「落語会の明日を考える」第2回。ちょうど数日前に立川一門前座全員破門事件があり、会場は大にぎわい。日曜日に見た顔がぞろぞろやって来る。驚いたことに、例会以外でお目にかかったタメシのない藤倉前副会長まで。今日はブラッCは来るのか。IPPANさんと同席。開演前に志加吾・キウイ両氏の出た回のパンドレッタを流す。キウイより鶴岡さんのほうが圧倒的に芸達者というのはどういうことだ。数十分ほどして、おそらくはじめてLPOに来たとおぼしき観客の一人が「まさかこのビデオ上映だけで終わりじゃなかろうな」と従業員に食ってかかる一幕もあり大笑い。イナカモノは見苦しいでおじゃる。
 前半は「元」キウイ糾弾会のようなオモムキとなったが、なぜ糾弾されるのか、なんとなく分かったような気がする。ポジティブシンキングも場合によっては罪ですな。談生がいつ殴りかかるか、もしくは嗚咽しだすかとハラハラしながらステージを見守る。
 中休み、藤倉さんとお話。鶴岡さんをBコースで立川流に入れることで合意。ここで合意してどうなるもんでもないが。たしかに鶴岡さんの才能はライターの域を相当はみ出ている。活字の世界に縛りつけておくことはもはや不可能だろう。
 後半は今後の落語界がどうなるかという話。はっきし言って俺は落語界がどういう状況になっているのかもよく知らないし、今後どうなろうと知ったこっちゃない。そのくらいのウスい認識でなぜ観に来た、と問い詰められたら返す言葉もない。そういえばなんで来たんだろ。BBSで行けと言われたような気がしたからか。意志薄弱。もちろん、面白いモノは残ってもらうにこしたことはない。その程度の認識で申し訳ない。ただ、落語はスタンドアローンでひとつの世界を構築する希有な芸能である、という談生の言葉はちょっと心に残った。そういえばそういう「話芸」って世界でも珍しいかも。そこから、落語を守ろうという談生と、いったんぶち壊してしまえという談之助との激論があるのだが、ハコに深夜プログラムが入っているため時間切れ。議長不満そう。
 まー門外漢の俺がいろいろ紹介するよりも、たぶん議長があとで日記に詳しく書いてくださるだろうから、詳細を知りたければそちらを読んだほうが何億倍もマシでゲスよ。なんてなげやりな日記だ。
 帰って寝る。

【今日のユニークアクセス】
 「法被+宗教性」、「昔のふる里+予算」各1件。
6月8日(土)
 1000起床。洗濯。「ザ・スクープ」、パレスチナ特集。ジェニン虐殺などイスラエルの蛮行の爪痕をいろいろ紹介したそのすぐ後、明日の日曜洋画劇場『十戒』の番宣が出て倒れる。狙ってやったとしたらなんともタチの悪いジョークである。俺はスキだけど。そのあとのニュースで、海自がインド洋へ交代艦を派遣したというニュースに、テロップが「『テロ支援』第3陣出航」。禿しくワラタ。ナイスだテレ朝。たしかにアメリカのテロリズム(恐怖政治)を支援しに行くんだからマチガイではないな。
 ビデオで『ミルモ』。スタンドは一人一体、スタンドはスタンド使いにしか見えない、スタンド使い同士はひかれ合う。じゃああの星国マグカップが「弓と矢」か。「やれやれだぜ」とか言ってるし(ドッギャアアーン!)。で、スタンドはスタンドでなければ倒せない。ジョセフじじい並みに金にモノ言わせるタイプの新スタンド使い(まだファーストネームなし)はやはり第二王子との相性グンバツ。つうかセーラーマーズと悪属性カップル結成すれば話は済む。お菓子をお供えしないと言うこときかないあたりは、幽波紋というよりはむしろプロテインをやらんと働かないサムソン&アドンに近いのか。
 彩の国古本市を2時間半ほど回る。イワオと伊良部の写真がわんさか載った「アサヒグラフ」甲子園特集号(1986, 87年)を各500円でゲット。伊良部から同点HRかっとばした瞬間のイワオとか、同点に追いつかれてうずくまる伊良部とか、イワオ熱投シーンとか、ごく一部のマニアにはたまらぬ。鼻血が出そうですバイ。あとは、アレフがまだオウム神仙の会と名乗っていた頃の『生死を超える』(1986年、もちろん初版)と『超能力秘密のカリキュラム』(1987年)を、どちらも200円でゲット。別な意味で鼻血が出ますわ。
 そこから家には戻らず、まっすぐ西武新宿へ。向かいの席にW杯のTシャツやらで身を固めた外国ビトの一群。サッカー観戦の帰りかと思ったが、手には西武ドームの袋とミニサインバット。なんだまぎらわしい(笑)。終点から新大久保まで歩く。さすがに荷物重いな。
 大正漢方胃腸薬をエビアンで流し込みつつ待っていると、GHOSTさんやら鈴之助さんやら、今日の『ハンニバル』オフ参加者が続々と。我ながら連日よく遊び回ることよ。金もないのに。ホストの唐沢夫妻がいらっしゃったところで『ハンニバル』へ向かう。
 どうつめても40人も入ればオンの字ぐらいの小さな店内は、天井が空の色、いやチュニジアンブルー一色で染められ、壁もブルーのモザイクやチュニジア皿で彩られ、いかにも専門店といった風情。ただの無国籍エスニック店ではもっと無秩序になるところだが、店のテーマが決まっていると調度もぴしっとまとまるもの。HP作りと同じ。我々の一団は20人ばかしで、店のほぼ半分を占領。
 レイアウトとの調和を壊さない程度に、壁に有名人のサイン色紙(もちろん唐沢夫妻のも)が並べられているが、中に「侍魂健」と書かれた色紙があって、小一時間ツッコミを入れたくなる。いやたしかに「SAPIO」でも対談してたけどさぁ。すると折も折、隣のカップルが同じ色紙のことで「あれは誰だ」「知らないのかネット有名人ぞ」とか話してて、鈴之助さんと2人でケケケと笑う。
 チュニジア料理はわりと口に合う。スープからはじまって豆の炒めものなど、『パピルス』のエジプト料理とわりと風味が似ている。もちろん豚はなし。チュニジアビールはいつしかチュニジアワインに変わり、料理を腹に詰め込むかわりに口からはひどい話を噴射する我ら。
 そしてついにメインディッシュ、羊の丸焼き。丸焼き、と言ってもちと大きかったせいで丸のままオーブンで焼けず、残念ながらバラバラになって銀盆に乗ってやってくる。それでも骨格に筋肉組織がへばりついたまま出てくる肉は迫力十分。総員餓鬼道に堕ちたがごとく、ナイフと手を脂まみれにしながらざっくざっくと焼死体の解体作業に励む励む。瞳に燃えるは原始の炎。
 その豪快かつあさましい光景を前にひえだ先生がぽつりと、「『神の小羊』とは、聖書の時代の人たちにとってはこういうイメージだったのであろう。イエス様の『私の肉を食べろ』は当時かなりラディカルな言葉として受け取られたはず」と。聖書を時代のコンテキストに沿って解釈するのは基本中の基本だが、ここまで突っ込んだ「Agnus Dei」論は聞いたことがない。さすがはわれらがひえだ先生。マジに感心する。で、神の小羊ならぬただの小羊を、ありがたく骨までしゃぶる。意外なほど脂が胃にもたれない。胃腸薬を飲んでおいたせいだけではあるまい。
 ワインのボトルも次々に空いていく。不意にGHOSTさんが「このワイン、ガンダムカラーの臭いがする」と。そんなバカな、てゆうかなんだガンダムカラーの臭いって、と思って今開けて注いだばかりのグラスに口をつけると、うわなんだこのすっぱニガい液体は。店員さんがあわてて「すいません酸化してましたか、新しいの持ってきます」と回収。
 さんざ飲み食いして、お会計はこれまで出たオフ会で最高額。よかった、なんとかギリギリ払えた。さすが羊の丸焼き。残りの人生でもう一度食えるかどうか。お会計をすませ、階段を昇りながら議長が「こんどはラクダの丸焼きをやってもらおう」。どうせなら、一行知識界では有名なベドウィンの婚礼料理(味つけタマゴを鶏に詰め、それを羊に詰め、さらにラクダに詰めて丸焼き)はどうですかと提案。K子先生「ラクダなんてうまいの?」と。どうなんでしょ。談之助師匠から、こないだ献上した合法的な本のお礼にと、27日のトンデモ落語会の招待券を賜る。うひゃーエビタイの極み。
 新大久保駅でお開き。途中まで植木不等式先生とご一緒。植木先生のお知り合いにユダヤ教に明るい方がいらっしゃるというのでよくよく伺ってみると、俺の本業関係の方だと判明。ウチの雑誌にもこないだ書いてもらったばっかしです。ウチの業界ほんとに狭いなぁ。帰ってばたんきゅう。

【今日のユニークアクセス】
 「ダイナモ+パワーパフ」1件。あと、アレから1年ということで、宅間守くん応援ページにもアクセスがかなり。
6月9日(日)
 0900起床。また洗濯。喉が痛い。カゼ? そういえば『ハンニバル』でずっとエアコン直撃してたっけ。長袖シャツとワインがぶ飲みで気づかなかったが、ダメージはあったようだな。
 ビデオで今朝の『ドジャ魔女』。小竹羞恥地獄。なにも泣いて帰らんでも。「なんでどじみだけいないんだよー」が本音とみた。むりやり魔法をからめるハナちゃん。大阪人は商売上手、という決めつけは一種の偏見ー。
 日記の更新に邁進。昼過ぎ、実家から電話。2ケ所の別々のニュースソースから、最近の俺の仕事ぶりを聞いたとのこと。はたからはマジメに働いているように見えているらしい。でもこの仕事、勤勉なだけじゃいけないんだけどな。企画力とかあってこそのモノダネだし。まぁ、上司や著者の先生方からすれば、へーこらマジメに働く凡庸なタイプのほうが「使いやすい」んだろう。役立たずと思われてないだけめっけもの。クビはイヤ。
 喉だけでなく身体も若干ダルくなってきた。薬飲んで昼寝。夕方起きる。体調あまり変わらず。合唱の練習休もうかと思ったけど、「練習サボって日本vsロシア戦観た」と思われるのもシャクだから行く。声出ない。
 帰りに近所のマンションの窓という窓から大歓声。ナニゴトが起こったかと家でTVつけてみると、3分前に先制点が入ったらしい。先制とは史上初ではないか。そこからも守りに入らず、積極的に攻めて攻めて攻めまくっているのがイイ。トルシエイズム。つか、ロシアのほうが素人目に見てもさっぱりボールコントロールできてない。シュートもシュートだかクリアだかわからない力まかせのヘボキックばかりだし。後半12分のシュートだけは一瞬やられたと思ったが。そのまま1-0で日本W杯初勝利。トルシエも大興奮。ホームゲームってこんなに違うものなのか。欲を言えば、得失点差もあるし、もう3点は欲しかった(現在2-2+1-0=1)。いまのところロシア(2-0+0-1=2)のほうが一歩リードしている。これからいちばん怖いのが、次回チュニジア戦をナメてかかること。格下相手に金星を進呈してしまうこともあるのがサッカーのおそろしさ。セネガル×フランス戦を忘れるな。ロシアに勝っていい気になったところ足をすくわれる、って近代日本史じゃないんだから。中田のドライブシュートが落ちきらず不発だったのも不安。
 試合が終わったあたりで、身体の節々がミシミシ言いだす。これは本気でヤバい。久々に本格的なカゼをひいた模様。風呂にも入れず寝る。身体の痛みでまんじりともできず。まずいことに、汗もあまりかかない。やはり歳か。朝までうーうーうなる。
6月10日(月)【ここまでは2002.06.22更新】
 体中がミシミシ言ってまんじりともできず。夜明け前、これは朝までに回復する見込みなしと判断、目覚ましを9時にかけなおす。0900、職場に電話。「すんません今日一日休ませれ」。これで職場では、「あいつは国立か歌舞伎町で暴れたにちがいない」「電話ボックスもあいつが破壊した」「実はブタ箱から電話してきた」などとあらぬ噂が立つことだろう。もうどうにでもなれ。知らん。
 かろうじて外に出られるような服に着替えて、近所のパン屋さんまでフラフラ歩き(不思議と、寝てるより歩いてるほうが身体の痛みがやわらぐ)、ジュースとポカリとサンドイッチを買って、サンドイッチ半分で朝食。
 ワイドショーは昨日の狂騒一色。まったく、これでよく「外国のフーリガンが怖い」なんて言えたもんだ。日本人だってひでぇもんじゃんか。もちろん、W杯で初勝利という偉業は(ホームゲームとは言え)いくら喜んでも喜び足りないぐらいだ。電話ボックス壊しちゃいけないけど。平均視聴率も、東洋の魔女戦(そういえばあれも対ソ戦だった)に0.何ポイントか及ばなかったものの堂々の歴代第2位。マスコミがいくらW杯を盛り上げようと、ボロ負けしてちゃ話にならん。最終的には「勝つこと」こそが、W杯を盛り上げる最大要素である。ともかく、よくここまで来たものだ。こんどは4年後、アウェーで勝ってみろ。
 そして東洋のサルに負けたロシアでは別の意味で暴動発生。こっちはさすが日本より身体能力に勝るだけあって、車をひっくり返すわ日本料理店襲撃するわ、ひでぇもんだ。よい子のみんなは、こんどのチュニジア戦で万が一のことがあっても、『ハンニバル』を襲わないように。
 また寝て、起きて、サンドイッチの残りで昼食。また寝る。ネコのような生活。嫌な夢を見る。夢でよかった。ベルギーvsチュニジア戦、1-1の引き分け。1930ごろ、スーパーまでへろへろ歩き、寿司買って帰って、緑茶入れてもそもそ喰らう。やっと汗が出てくる。ジュースとポカリのペットボトルを半日でほとんど空にした甲斐あり。熱いシャワーをざざっと浴びる。
 埼玉、チュニジア戦のパブリックビューイング中止。昨日の駒場スタジアムでの乱痴気騒ぎを受けて、「警備しきれない」との理由により。ベルギーに引き分けるまではW杯なんか眼中になかったような連中がオテンバしすぎたせいで、本来のファンにまで被害が及ぶ。バブリーなジャンルでは大抵起こる悲劇である。
6月11日(火)
 身体の痛みはなくなった。出勤。されど咳・痰はまだ出るし、病み上がり特有のフラフラ感も取れず。生きて帰れるのか。昼は志乃原でおろしそば。
 きのうの韓国vsアメリカ戦、ゴール決めた韓国イレブンがスケートのジェスチャーをしたそうで。ソルトレークの1500mで金東聖が失格になったあの事件をいまだに根に持っていたらしい。この執念深さはさすが。われら日本人はすっかり忘れてたよショートトラックの寺尾悟のことなんか。にしても、なんでウリナラ選手を失格にした審判じゃなくて、タナボタで金を取ったアメリカ選手のほうに憎しみが向かうのか。あっそーか日系だからかオーノ。なんてヒネクレた奴らだ。
 閉店間近のパルコのおこわ屋で500円弁当。安いわりにおいしいので、帰りの時間帯によってはよく利用している。今日もやっぱりおいしい。

 古本市で買った山中恒『[図説]戦争の中の子どもたち』(河出書房新社、1989年)を読む。山中少国民アーカイヴに所蔵された貴重な資料・図版が満載で燃える燃える。講談社の繪本『ヒットラー』はめちゃめちゃ欲しいぞ。読んでいてずんずんシンクロしていくのは、やはり俺の大東亜戦争観が山中的少国民史観に近いせいか。
 山中史観の何が面白いかって、戦前から戦時中にかけて天皇賛美・戦争賛美の片棒を担いでいた連中が戦後いかにシラバックレやがったかに注目している点。本書にも、すでに定番となったが、教科書を粗末に扱ったガキに「陛下の御諭(おさとし)の載った教科書を汚すとはここな不忠者め」と体罰くらわしていた同じ教師が戦後教科書に墨をべたべた塗らせたことから、絵本の国策化のための検閲役をしていた童謡詩人(実名は出ていないが調べればモロバレ)が戦後アメーリカ様万歳絵本に執筆しても誰もその節操を問わなかったこと、内務省がお取り潰しになった時に役人どもが一斉に文部省になだれ込み戦前と全く同じコト(日の丸&君が代強制等)をしていることなど、ミクロな話からマクロな話までチクチクとほじくるイジワルさったらありゃしない。と学会名誉顧問に迎えたいぐらいだぞ。
 そして、あの戦争を、厖大な資料を読み込みつつも、大上段な歴史家的視点に浮上せず、あくまで少国民=民衆の視点に徹して描く、その視座こそが山中の真骨頂だ。戦争にどんな大義名分があろうとも、泣きを見る(リスクを背負わされる)のは圧倒的に民衆、そして子どもたち。古今東西どんな戦争でも、それは同じである。(追記:戦略爆撃や弾道弾などで直接攻撃を受けるようになったのはつい最近のことだが、近代以前も飢餓や重税などで存分にシワヨセを食らっていたことは言うまでもなし。)
 大東亜戦争とはまぎれもなく、窮地に追い込まれていく日本軍=日本政府が、その尻拭いをどんどん国民に押しつけていくプロセスであった。国民を守るために軍/政府があるのではなく、軍/政府を守るために国民に犠牲を強いる国。それが大日本帝国の国体であった。そして、我が国はそんな軍/政府の在り方を一切反省していない。戦前・戦中世代に根強く残る「戦争アレルギー」の根源には、この厳然たる事実があるように思う。
 たしかに戦後日本は民主主義国家に宗旨替えした。だが、再建日本軍は、一言も「国民を第一に守る」と宣言してくれたためしはない(そもそも再建されたのだってアメリカのお手伝いのためだし)。そこんとこをハッキリ宣言してくれれば、有事法制だって作ってくれて全然オッケーだよ。地球の緑の若葉のために、ただ一輪の花のために、デュークフリードは命をかーけーるー♪と宣言してくれれば、全面的に支持するよ。だが、再建日本政府、再建日本軍は「主権者たる国民をどう守るか」というドクトリンを、この半世紀、一切提示し得ていないではないか。戦後日本も戦前同様、国のため民に犠牲を強いる基本パターンは変わっていないではないか。普通選挙制だけで「民主主義国家」を標榜できると思ったら大マチガイだ。こんな国が有事法をいかなるコンテキストに従って運用するか、想像するだけでもガクガクブルブルである。
 いざ一朝事有らば、この国は、我が軍は、何を守りに走るだろうか。戦前はとにかく皇室の命を守ることが第一義であったが、天皇の権威すらない今では、最後まで守られるのはいったい何だろうか。この目で確かめてみたい気もするが、それまで俺は生き残ってはいまい。真っ先に弾丸避けにされているだろう(『サウスパーク無修正映画版』の黒人部隊のように)。
 しかし、例の墨塗りがGHQの指示ではなく、実は文部省の次官通達だったというのには呆れた(理由は「天皇教イデオロギーの実態を隠すため」説と、「これだけ反省してるんです」というパフォーマンス説があり、山中は後者を採っている)。最近読売朝刊で連載している国内マスコミの「トロン」叩きから、児童ポルノ禁止法に至るまで、外圧に対する日本の過剰反応癖は呆れたものだが、その源流がここに見て取れるではないか。いくら無条件降伏ったってなにもそこまで。まさか高級官僚まで「占領されたら男は断種、女は強姦されるぞ」と思い込んでいたんじゃなかろうな。国家を挙げてオウム状態だったわけですかそうですか。

 夜、ベッドでなんとなく鶴岡法斎『ガラクタ解放戦線』読んで、なぜか知らんが泣く。NHKスペシャル・イスファハン特集の再放送見て、やっぱなぜか知らんが泣く。カゼ治りかけ&クスリが効いて躁状態らしい。さっさと寝れ。

【今日のユニークアクセス】
 「燃え要素」1件。なんですかこれは。
6月12日(水)
 体調、徐々に回復。
 ナンシー関急死。さすがに驚く。同じデブでもなぜソンシーじゃなくてナンシーが死ぬのか。まだ39歳だったのにはさらに驚く。
 チュニジア戦防衛の大役を担う大阪府警、当初は外国人フーリガンを仮想敵としていたが、こないだのロシア戦での大騒ぎを受けて急遽、日本人をマークするように戦略を組み変えたという。だから言っただろう、日本人のほうが怖いって。
 帰ってポークジンジャー弁当食って、久々に【VAJRAYANA真理の探究】のぞく。なんだ、あの九大医学部入学取り消された「元オウム信者」って、石川公一かよ。じゃあしょうがねぇ自業自得だ。前言撤回。ざまぁみろ。
6月13日(木)
 朝、『コメ☆ぱ』主催ビトさん日記読む。主催ビトさん、SF大会で『コメ☆』ファン企画をやるらしい。スゲェ。気合い入ってるよな。てゆうか『コメ☆』ってSFだったのか。やっぱりトライアングル星雲はM87で宇宙英雄ローダンでマシンマンでガイキングと強弁するのか。まぁ、あさりよしとお先生がオッケーと言えばオッケーだろう。さからう奴は鉄拳制裁。
 職場へ。手帳を忘れる。ADHDには致命的ミスだが、まー今日は特に予定もなかったし(たぶん)、大丈夫だろう。あんのじょう何ごともなく、0900から2000までヒトの手伝いに終始。困った時はお互いサマサマ。大昌苑で昼食中、村田英雄死去の報。当然ながら、こっちはナンシー関の訃報ほど驚かず。
 帰りになんとなく週刊文春読む。グラビアでロシア戦直後の乱痴気騒ぎ特集。コマ劇場前で打ち上げ花火はさすがにマズいだろおまえら。また44人焼き殺すつもりか。
 夜、久々にパスタゆでてボロネーズ。ニュース見る。今度は韓国大使館に亡命親子かけこみ→中華警察なだれこみ。さすがに日本のアレをさんざん見てきただけに「国際的に腰抜け呼ばわりされないためのマニュアル」ができてたらしく、韓国ビトさん大いに抵抗、クンフーとテコンド炸裂する大乱闘スマッシュブラザーズ状態に(推定)。ここから韓中関係がどう推移するかで、瀋陽領事館における対応の評価にまでかかわってくるような気がする。
 ネットからも面白いニュースが。

「名誉傷つけられた」松本被告の娘が新潮社を提訴

 「週刊新潮」に掲載された記事で名誉を傷つけられたとして、オウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫被告(47)の二女(21)と三女(19)が13日、発行元の新潮社を相手取り、2300万円の賠償と訂正記事の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴えによると、「週刊新潮」は今年5月30日号で、「被害者補償を忘れた麻原三女『アーチャリー』のカナダ大名旅行」との見出しで、二女が大学検定試験に合格したお祝いとして、三女らとともにカナダを約1か月間旅行した、との記事を掲載した。原告側は「カナダに行ったのは語学留学のためで、記事は事実無根。当事者への取材も行われておらず、精神的苦痛を受けた」としている。

 週刊新潮編集部の話「記事は確実な取材に基づいたものであり内容に誤りはない」
(6月13日19:31)

 はて、「語学留学」でなぜカナダなんぞへ? あんなフランス文化圏に「語学留学」に行って、『サウスパーク無修正映画版』でバカにされてたカナダ訛りでもバッチリマスターしてくるつもりか?……あっそーか、あいつらテロリスト指定されてるから米ビザ取れないんだ(笑)。
6月14日(金)【ここまでは2002.07.01更新】
 今日は日本vsチュニジア戦というわけで、朝から挙国一致で浮き足立っている。ただ、ここまで白人国相手に勝ち点4を挙げてきたわりには、「楽勝ムード」と言うほどのオプティミスティックな空気はなし。ドーハの悲劇や、ジャマイカにすら負けたフランス大会など、これまで何度も煮え湯をガロン単位で飲まされてきただけに、当然と言えば当然。バブル期ならともかく、日本人もそこまで能天気ではないか。

 1500、試合速報をヤフーで盗み見しはじめた同僚が、「えっ、えらい事件が起こりましたよ!」と俺のところにかけてきた。なんとウルトラマンコスモスの主役が恐喝で逮捕という爆笑ニュース。で、コスモスも打ち切りだと。筋肉番付の次はコスモスとは、TBSものろわれているのか。魔の土曜夜。いや、ほんとにすげぇや。たとえれば、千葉千恵巳が逮捕されて『おジャ魔女』が打ち切られる以上の衝撃だ。こりゃW杯どころじゃないぞ。
 金も子供の夢も奪う堂々の悪魔超人っぷりにはもう笑うしかない。そりゃ平和主義ウルトラマンが恐喝やっちゃマズいだろ。怪獣も、殺さないかわりに金を振り込ませてたにちがいない。やさしいコスモスが4万円盗られたぐらいでコロナモードにチェンジするなよわははははは。いや、今後の各方面への影響を考えると笑ってばかりもいられませんが。コスモスグッズ、買い集めておくべきだろうか。

 雑誌の編集会議をしていたはずの応接室(TVがある)から2回歓声が聞こえる。はたして2-0で日本勝利。ワカリヤスーイ。よかったよかった、これで『ハンニバル』は焼き打ちされずにすむ。試合終了を見届けたところで(←おまえも観てんじゃんか)(←いや俺は5時回ってカード押してから観に行ったんだ)退社。
 早稲田通りを高田馬場方面へ向かっててくてく歩く。明治通りとの交差点で、7,8人ほどの大学生ぐらいのあんちゃんの集団が、突然「ニッポン!(ぱぱぱん)ニッポン!(ぱぱぱん)」と叫び出す。向こうで信号待ちしていた青いユニシャツ着た集団がそれに呼応し「ニッポン!(ぱぱぱん)ニッポン!(ぱぱぱん)」。始まったか。この集団、その後も青いシャツ着てる人とスレ違うたびに「ニッポン!(ぱぱぱん)」やってた。
 高田馬場ロータリー広場では青シャツの群れが絶賛大爆発中。日本にこんなにサッカーファンがいたのか。何人か、袖に炎のシルエットがついてるユニホーム着てる剛の者はいないかと思ったが、見当たらず。中村ユニ着てるのは学会員だろうか(おい)。駅へ直行できないのでぐるりとBIG BOX前まで迂回。本当は、歌舞伎町まで乱痴気騒ぎを見物しに行こうかとも思っていたんだが、この光景見ただけでもうおなかいっぱいデス。正直に下り電車に乗る。「にわかサカオタウゼェ」などとは全く思わない。俺だって、ロッテが優勝したらこのくらいやるだろう、いや絶対やる、必ずやる。きっとプレナ幕張前で暴動起こす。器物破損および公務執行妨害の現行犯で千葉県警にタイーホされる。
 ともかく今日は存分によろこぶがいい。
 4年後、アウェーで勝てる保証はないんだから。

 帰ってみると、2時間おきに留守電が入っている。こわい。

【今日のユニークアクセス】
 「ご奉仕するにゃん」1件。「ねるコミ」1件。「待ち受け+おんぷ」1件。
6月15日(土)
 0900起床。雨模様なれど洗濯強行。洗濯機回しながら郵便局でクレジットカード回収。現金決済が好きな俺は滅多にカードなんて使わんので、期限が来ていたことも知らなかった。キャッシング限度額などは変わらず。収入がたいして上がってないから当然だ。帰りにコスモスのマグカップ2つ買う。コスモスソーセージの煮汁を注ぐと、中から妖精さんじゃなくてムサシ隊員とダチが出てきて恐喝してくれます。『かつあげ☆フェアリー ムサシでポン!』。ガクガクブルブル。帰るとまた1030ごろ留守電が入ってた。ガクガクブルブル。マジで電話恐怖症気味。
 ビデオデ『フィギュア』。パパさん免許皆伝で椎名家東京帰還話。すでにヒカルちゃん依存症なつばさちゃん、刑事さ〜んヒカルちゃんくれよヒカルちゃ〜ん(じたばた)バカやろうヒカルちゃん抜かなきゃダメちゅうとろが(ばしんっ)そんなこと言わないで〜いやぁ〜ヒカルちゃ〜ん(ベッドに繋がれた手錠をがしんがしん言わせながら悶絶)、ってな勢い。いやそんなハイテンションじゃなくて逆にふぬけモードなんですけど。てゆうかヒカルちゃんばかりいろいろ背負い込んでかわいそうだよーあーんあーん。バスを待つ椎名さん萩原くんがサウスパークのよう。萩原くんもかわいそう。つうか、翔くんに依存しヒカルちゃんに依存するつばさちゃんのふぬけぶりに少々イライラするものを感じるんですけど、これが普通の小学生です。他の子が人間できすぎてるだけ。特にヒカルちゃん。人間じゃないけど。次週いよいよ故障ですかうわーん。
 『ミルモ』。妖精王マリモ(違)人間界侵略。さすがに強大な星力を誇る妖精王、でも星力抜きで気象すらゆがめる妖精王妃にはかなわないぞ。危機予測は的確だが肝心の危機回避能力に欠けるヤシチがあわれ。
 コスモス話、続報ぞくぞく。なんでチームアイズってリーダーの嶋大輔以下ヤンキー血中濃度高いメンツばかり揃えているのかと思っていたが、なんのこたぁないムサシ隊員が最強最悪だったとは、ウルトラシリーズ史上一番の大ドンデン返し。てゆうかそもそも、ムサシ隊員のヤン臭を誤摩化すために、ビジュアル的に露骨なメンバーで脇を固めたとみるべきか。これも一種の特撮効果か。さすが円谷。
 そして運命の1800、『コスモス』中止でかわりに『M78劇場』。なつかしー。視聴率はすごいことになっただろう。俺みたいなやつが日本にはいくらでもいるしな。
 実家に夕食たかりに行く。以前から親に「そろそろ保険料が高くなるんじゃないのか」「AFLACSあたりか県民共済に乗り換えとけ」などと脅されていた生命保険の再チェック(もしもの場合があるので書類一式実家に置いていた)。保険料云々は親の勘違い。片方の親が入っていた同じ社のやつが、定年間近に大幅に値上がりする仕掛けになっていた(そこで解約)ので、俺のもそうかと思いこんでハラハラしていた模様。50代で入るのと20代で入るのじゃシステム大違いに決まっているだろう。たしかにあと数年で値上がりはするがたいしたことはない。協議の結果、これなら継続していても問題なしと判断。
 帰って、イングランド戦中継の出だしだけ観る。一茂、「イングランドの応援はジャイアンツに似てますねー」。そりゃサカー流応援を野球に取り入れたロッテからデッドコピーすりゃ、似るだろうよ。まーたしかにイングランドのラッパを使った応援はJリーグよりもむしろロッテなど野球の応援に近い。「Rule Britannia」とか、燃えるトラディショナルソングが多い国はいいなぁ。おー、ぶりたーにあ!ぶりたーにぁるーるざっうぇーぶ! 日本で言えば、まーもるっもっせっむっるっもっくーっろがっねっのー♪ってとこか。
 『ブロードキャスター』。W杯、トルコは日本をかなりナメている模様。それは正しい。ナメてかかってもらったほうが助かるし。それよりも、トルコ本土での報道のされかたが気にかかる。「『進ぬ!電波少年』の仇を討て!」とか言って闘志を燃やしてたりしたらどうしよう(忘れてる日本人は1/23の日記参照)。
6月16日(日)
 夏コミ新刊のネタ整理のため、当うらみ日記を読み返す。記録しておかないと昨晩なに食ったかも忘れる鳥頭にとっては、他人の日記を読むのと同じで、「うそ俺この時こんなこと考えてたんだ完全に忘れてたーうひゃー」てな事例ばかりでなんだかんだと読みふけり、やたら時間がかかる。進まない進まない。記憶力が悪いというのは「人生退屈しない」のと同義であり、結構なことと言えば結構なことなのだが。
 TBSラジオ・伊集院光日曜日の秘密基地。ナンシー関死去のニュースで伊集院が、ナンシーを「穴の埋まらない作家」と呼び追悼。たしかにナンシーは比肩するライターがいない。ナンシーが持っていた連載を次回から誰が引き継げばいいのか。それに「消しゴム版画」も他に誰もやっていない。故・緋本こりんの点描画と同じだ。誰もパクろうとしないし、「本家」の死により、余計にパクりにくくなった。それよりも、あれだけヒトの悪口で食っていたハズの人間の死を、誰もが素直に悼んでいるのが、ナンシーの芸の特殊性を何よりも雄弁に物語っている気がする。伊集院自身、TVに進出したての頃「ラジオと同じノリでTVに出るな」などキッツい悪口を書かれたことがあり、それを昨日のことのようにアリアリと覚えているにもかかわらず、本気でナンシーの死を惜しんでいる。これがやくみつるとか小林よしのりだったら、裏モノ会議室などでさんざん死者をムチ打ち天井から吊るしてローソクたらすような発言が飛び交うところだ。まこと、不世出の悪口芸人であった。
 合唱の練習に行って帰って何か食って(←ほら忘れてる)ネタ整理の続きにいそしみ、やがて寝たものと想定される。

【今日のユニークアクセス】
 「ハッチポッチステーション+メンズコミック」。グッチ総受本でも出てましたか。
6月17日(月)
 そしてまた一週間が始まる。  睡眠不足に起因すると思われる頭痛。右の後頭部から首筋にかけて動力パイプが一本突き刺さったかのような変な感触。昼、昇龍軒のチャーハンとギョーザ。食後いろいろ薬を試すがあまりよくならず。寝るに如かずか。さっさと帰る。電車で座っていたらそのままコテンというかストンというかんじで眠る。中央線だったら高尾まで行っていたぐらいの深度。かなり久しぶりに米炊いて、フライドチキンや納豆などでぱくぱく。
 W杯、ブラジルvsベルギー、ベルギーもよく守ったが、後半22分均衡が崩れ、2-0でブラジルの勝ち。やっぱりブラジルの個人技とスタミナと連係はおそろしい(じゃあ何もかもおそろしいんじゃん)。ああ、グループリーグ1位通過してよかった……ガクガクブルブル。
 日ハム、札幌行きが濃厚に。うわーん。東京ドームでパの試合が観られなくなるなんてー。伊集院光も泣いているだろう。って現在ラジオの企画でスポーツニュースは一切観てないらしいから、まだ知らないかも。

【今日のユニークアクセス】
 「ワールドメイト+裁判」1件。紀藤弁護士のサイトにでも行ってください。
6月18日(火)【ここまでは2002.07.04更新】
 本屋で万引きのヌレギヌを着せられる夢。どうしてこうつまらない夢ばかり。何かの不安のアラワレですかね。
 朝から、梅雨にしては異例のざんざか降り。
 不審船の引き揚げ作業、やっと今月末開始が決定。なおも中国が「周囲海域が環境汚染されるから漁業保障をよこせ」とかいろいろムシリ取ろうとするが、いちいち聞くことはない。しかし、不審船の上海寄港がバレたにもかかわらず、しおらしくなるどころか逆にこの態度。これが外交というやつか。嗚呼、鈴木宗男のゴリ押し能力が国外に向いてくれてればなぁ。
 W杯、日本を決勝トーナメントに導いたトルシエの人気がフランスでうなぎのぼりだそうだ。日光猿軍団をあそこまで仕立て上げた手腕なら、人間のチームを率いれば一次リーグ敗退の屈辱をそそいでもらえようというわけか。
 その日光猿軍団、今日はトルコと対戦。ウチの職場でも休む者、午後から半休取る者続出。いつからそんな愛国者になった君ら。ってサカーミーハーと愛国心が全く別物であることは耳にタコができるほど指摘されているところだが。
 昼休み、一歩で焼肉定食。ここでいちおう補足しておくが、同じ「焼肉定食」でも、一歩の焼定は豚コマ炒めにコールスローをつけあわせたものに味噌汁とタクアンがつき、大昌苑の焼定は自分で焼くいわゆる「焼肉」にナムルとサンチュみたいな菜っ葉とカクトゥギとワカメスープ、食後のコーヒーまでつく。全く別の食い物なので混同しないように。値段もだいぶ違う(一歩のはランチタイムサービス500円、大昌苑のは900円)。
 日光猿軍団、トルコに0-1で負けたらしい。ま、これで『電波少年』問題が再燃せずにすむかと思うとほんの少し慰められる。20時ごろ高田馬場駅に行くと、夕刊紙がみんな「日本惜敗」になっている。手回しのいいこと。「地の利」を得られた希有なチャンスだけに、この際できるかぎり上に行きたかったものだが。もちろん決勝に出られただけでも4年前から比べれば格段の前進。これで日本には「ベスト16進出」という称号が永遠について回る。誘致した甲斐があったというもの。もっとも、この「ベスト16」の称号ひとつ得るためのコストパフォーマンスを考えると、ソロバンはじくのが怖くなるが。
 30%オフのシールがはられた刺身を買って帰ってみると、日光犬軍団は、サドンデスもといVゴールもといゴールデンゴールであのイタリアに勝利。ベスト8進出だと。よりによってイタリアに勝つとはな。極楽H組から比較的余裕で勝ち上がってきた日本に比して、予選リーグから強豪とばかり干戈を交えてここまできた韓国は、たしかにすごい。いや熱い熱い。イルボンより高みに行けたということで、喜びもひとしおであろう。対照的にNHKでは放心状態の岡ちゃんが。涙。
6月19日(水)
 久々の快晴下にもかかわらず、日本中テンション落ちまくり。ウチの職場でも、きのう休暇取った皆様は仕事にならず。昨日までとは一転、トルシエの悪口に花が咲く。スポォツの世界ほど露骨に「勝てば官軍、負ければ賊軍」の心理法則が適用されるものはない。結果だけが評価を決める、それも減点法だからなおさらおそろしい世界だ。グループリーグ突破どころか勝ち点を挙げただけでも歴史的進歩だったはずだが。贅沢だぞ日本人。
 コスモス、杉浦メンバーが画面に出ているシーンを丹念に毛抜きで抜いて2回分の総集編を作り、オチをつけるとのこと。ムサシ隊員がツラ出してるグッズ、今後高騰しそうだにゃー。
 昼、新刊書店にコスモス本を探しに行ったついでに、久しぶりにスパイシーでカレーとサラダとラッシーのセット。穴八幡脇のタイムがなくなってから、この界隈でカレーを食える店がとんと少なくなってしまった。メーヤウは異常に辛すぎるし。ティーヌンはタイカレーだけだし。喫茶店や牛丼屋でカレー食うほど味気ないものはないし(たまに喫茶店のカレーが食いたくなる日もあるけど)。ナタラジもなつかしいなぁ。
 午後、外で会議。職場に帰って、単行本ゲラを一揃い著者に送って、のんびり座って帰る。すとんと意識がなくなる。何とか目を覚まし、鳥の空揚げ買って帰宅。
 ムネオタイーホの報。もうどうでもいいやって感じ。
 昨夜のイタリア敗戦でペルージャのガウチ会長がブチキレ、ゴールデンゴールを決めた日光犬軍団のアンジョンファンを馘首せんと言明。飼い犬に手を噛まれたとはこのこととばかりにわしズムに走るオーナー、さすがはファシストの国である。つうか本気で言ってるんだとしたらナベツネ級のドキュソ。きっとバカヤロバカヤロ言いながら指をビュンビュン振り回してるにちがいない。
 ブチキレたのは日本ビトも同様らしく、ネットでは韓伊戦で張られた最低な横断幕や、トッティへのレーザーポインタ照射疑惑などの情報が飛び交う。日本も勝ってさえいれば、ここまで半島叩きが盛り上がりはしないだろうに。

【今日のユニークアクセス】
 「ひどい替え歌集」。「替え歌」は山ほど来るが、これはたぶん初。
 「長門かよこ+拷問」。久々に検索ワードで大笑いした。ええい、ここなド鬼畜め。あとで職員室までカモン。
6月20日(木)
 ところで、ベッカムってなんで日本で人気あるの? という素朴な疑問。

 きのうとは別の本のゲラをプリントアウトし、ちまちま校正。
 昼、なんとなく花蓮でただのラーメン頼んでみる。うーむ……。
 帰る。駅前のさぼてんで弁当買って帰宅。ぱーくぱく。
 なんとなく同人板の『コメ☆』スレに寄ってみたところ、ちょうど【アニメ板最萌トーナメント】にメテオ様が出場中とのこと。思わず初投票。これも星の子の導きですか。
6月21日(金)
 例のアンジョンファンクビ発言だが、一般のイタリアビトがどう思っているのか全く聞こえてこないのが奇妙。
 きのうの「ベッカムがなぜ人気あるのか」という疑問、職場でシャウトしてみたところ、先輩いわく「顔がいいから」だと。それだけか。日本でプレイしたとか、日本サカーのために何か貢献したとか、ベッカムハウスベッカム丸を作ったとか、何もないのか。サカーはツラでするものと違うだろう。ツラのこと言われたら中田ヒデの立場はどうなる。とりあえずベッカムヘアは頭頂部のカモフラージュにもってこいであるな。いや、別に意味はない。ジダン。
 昼、大昌苑で焼肉定食。今日は胃にもたれない当たり肉。
 なんとなくいろいろ家事をする気になったので、ぱっと帰って、クリーニングどっさり出して、夕食に寿司買って。しかし食ったところでグータラモードに入り。つうか、サカーなんか観てると何もできない。サカーの試合はいつ何が起こるかわからないせいか、野球以上に「ながら観戦」がしにくい。サカー人気が高い国ほど国民総生産が低いという法則も、なんとなく理解できる。そんな法則実証されてないけど。
 ブラジルvsイングランド戦、ほぼ下馬評どおりブラジルに軍配。ロナウジーニョがレッドカードくらいながら10人で守りきり。強いぞブラジル。
 独米戦、こっちも1-0でドイツに軍配。もっとサウジ戦のような一方的ターキーハンティングを予想していたが、さすがにアメリカも強い。しかしドイツはもっと強かった。ゴール前にヤークトティーゲルが居座ってるようなもんで、こんなバケモンどう攻めろというんだ。グループリーグ通過でやっと米国内でもブッシュが「サカーがんばれ」と言い出したりして、サカー人気が盛り上がりはじめた矢先。USサカー協会はさぞ無念であろう。
 こないだ俺が作った本の紹介を載せてくれた『B』とは別の専門誌『S』の7月号を入手したところ、こっちも紹介を載せてくれてた。ただしこっちは1/3ページ。しかも紹介文がオビの文言をコピペしただけ。一緒に載っている他の本はいちおう中も読んで紹介書いてるらしく、扱いの差にちょとガクーリ。もちろん紹介してくれただけでも嬉しいけど。しかしこの件で、俺の中では『S』よりも『B』の株が上回ったことだけは確か(他の雑誌はまだチェックしてないからなんとも)。自分の現金さにウソはつけない。しかもじっくり読んでみると、『S』の読者コーナーなどで大活躍していた編集者さんが辞められたとのことで、さらに残念。あの絶妙な読者イジリ、好きだったのになー。
6月22日(土)【ここまでは2002.08.25更新】
 まず最初に訂正。
 悪い、こないだ「神戸守監督が俺と同い年」って書いたような気がするけど、よくよく調べてみたらマチガイでした。すまーん。神戸は神戸でも別の神戸氏でした。そんな若いわけないもんな神戸監督。

 『ミルモ』。「命はむやみに作っちゃいけないのよ」話だが、もちろん『ミルモ』なだけにただのバイオエシクス話になるわけもなく。ミラさん並みに大食いな人工生命体、食ったぶんだけ巨大化。マヨネースまで吸うか。リルムのへたくそ魔法で事態はさらにややこしく。妖精版マジカルステージ発動。ヤシチも鬼でなし。さいごのロスタイム30秒で大逆転、まさかオチでこうくるとはキーパー一歩も反応できず。
 昼間は一日部屋の片付けに費やす。これしきの広さの部屋もロクに片付けられないようでは、豪邸など持ってもアレだな。
 1630ごろエホバビト来襲。追い出したのち、しばらく玄関の覗き窓からコッソリ観測(悪趣味)。教育係らしいおねーさんと、研修生らしい純朴なおにーさんの二人連れ。俺が応対したのはおにーさんの方だったが、終わりのほうでおねーさんがしゃしゃり出てきてた。うちのドアから離れてから、おにーさんが何やら怒られていたから、俺との会話に何かマニュアル的不都合があったのだろうか、よくわからん。以降のお部屋訪問はおねーさんが担当した模様。エホバもたいへんである。
 エホバビトが去ったころを見計らって買い物に出る。ビデオテープ&B6並製書籍収納コンテナボックスを4つほど買い足し、片付け続行。少しは本棚に余裕が見えてきたが、これもいつまでもつやら。
 韓国vsスペイン戦、0-0の後半から観たが、15分あたりでもう両チームともバテバテ、運動量落ち、ドリブルも遅い。それでもパス回しはスペインのほうが圧倒的にうまい。途中から『コスモス』観たんでよくわからんが、ザッピングしたらPK合戦までもつれ、韓国が勝ったらしい。
 で、もはやW杯以上に注目の番組となった『コスモス』だけど、出だしのコスモスのメッセージに大笑いする。「わたしにもわからない」。正直だぞコスモス。まぁ、ここでどんなメッセージをコスモスに言わせたところでイジワルな視聴者から笑われることを承知していながら、それでもあえてコスモスに喋らせた勇気には敬意を表する。総集編はまさにツギハギの極み。脚本家は泣いてるだろうなぁ。たぶん最終エピソードには『ガイア』並みにいろいろ感動のキモをちりばめたんだろうに、それらが全て削り落とされている。ソースなしでフランス料理食えと言われてるようなもんで、観てるほうもなんとも味気なく。全国のお母様方は、こんなのを観たかったんだろうか。
 合唱の練習から帰り、トルコvsセネガル戦。決勝トーナメント準々決勝とは思えぬ地味なカードにふさわしく(←ひでぇ)、双方ともに決定力を欠く。つうかトルコがかなり攻めていたがセネガル守備陣がしぶとくシュートを阻止、という印象。しかしセネガルのイケニエ&万引きパワーもここまでか(←ひでぇ^2)、延長3分、トルコがゴールデンゴール。トルコがベスト4進出とはおそろしいことになった。ブックメーカーでも10倍はついてたのではないか。さてこれでドイツvsトルコなんてカードにでもなったら、ネオナチが移民狩りでもしそうだな。
 学会誌第10号、夏コミで委託することが正式に決定。こないだの例会で、元締には委託の話をしていたんだが、元締は逆にウチの本を【と学会】ブースで委託頒布する話だと勘違いしていた模様。そんなおそれ多いことできるわけなかろう。つうかそんなに部数作れない。
6月23日(日)
 『ドジャ魔女』。オヤジ教員試験(&ハナちゃん6級)の巻。ラーゲルレーヴ「基督伝説集」な話になるかと思ったらちがたよ。でも泣けるー。とりあえずオヤジも究極的戦略目標(=某茄子)は攻略できたので大団円ではないかと。大和屋か。えっ成田。
 ビデオで先週の『ドジャ』。今日のゲストは、さくらももこが描いたら「唇青いぞブー」と言われそうなキャラデザの菊池くん。将来のレールはしっかり決まってるハナちゃん。「夢は大きく持たなきゃ」byおんぷたん、ということで巨大ハナちゃん玉木をおそう。なお、肉欲ビトはステーキ屋、眼鏡ビトはヴァイオリニスト、大阪ビトはタコヤキ屋志望。小4の作文に「会社の課長あたりになる」と書いた(実話)我が身がハズカシイぞ。と思ったら今日のゲストも俺と同じ生き物だった。「何も取り柄がない」けど知識と鉄センスはめちゃくちゃ豊富な菊池くん、しかしその知識が夢へのジャンプを阻害する枷になるというよくある罠。なんか自分を見ているようで胸が痛すぎる。で、困難を知りつつ、それでも好きで好きでたまらない奴が道を極めるんだよな。食えるかどうかは別の話だが。たれマジョモンロー。菊池くんは西村京太郎的快感に目覚め、輪っかビトは美食倶楽部へ。「ヒトさまの笑顔を見るヨロコビ」は無敵。同人や嘘ツキャーにも共通する最大の麻薬ともいう。そういえば、今日やっとEDの歌詞の「ダンスにあきたら音頭はいかが」が、OPにかかっていることに気づいた。
 TBSの朝の報道番組。あれしきの暴動を、「W杯を通じて日本がひとつになった意味」なんて、そんな大仰にとらえるものではない。どうでもいいが、日本の左翼ビトは、ナショナリズムと単なる「一体感」を分離して考えられない傾向がある。もう少し分かりやすく言うと、「一体感への訴求」と「一体感への訴求を利用して愛国心にすりかえようとするタクラミ」とをごっちゃにしている。後者を警戒するあまり前者まで封じ込めようとしちゃいかん。それに後者は当の左翼ビトたちも存分に使ってきた手法だろうに。国家単位じゃダメで組織単位ならオッケーって、それはズルいし。だいいち、国家がW杯を愛国心にすりかえたがったところで、何パーセントの若者がついてきてくれるだろうか。薬害エイズん時に厚生省前を埋めつくした人々の何パーセントが、実際に左翼にオルグされたか、データはそっちにあるだろうから一度計算してみるといい。
 ビデオで『フィギュア』。一歩核心に踏み込むつばさちゃんうわーん。またヒカルちゃん接続不良うわーん。最終回は、ヒカルちゃんが安心して22世紀に帰れるよう夜の空き地で単身ジャイアンに挑むつばさちゃんですかうわーん。ヒカルちゃん白状うわーん。新聞記者なにげにビンゴ、次回いよいよマザーヘナモンにくわれるかうわーん……ってブンヤはどうでもいいや(←命の差別)。
 というわけで早く誰かマッドで「フィギュア天気予報」作ってください。

  ぼくの名前は 「つばさちゃーん!」
  ぼくの名前は 「ヒカルちゃーん!」
  二人あわせて 「お願い、一緒に戦って!」
  君とぼくとで 「らー、らー、ららららっらーら♪」
  小さなバイクから大きな母船まで
  うごかす力だ(※オチ省略)

 1110ごろ出発。1230新宿着。現在気温19度。俺にはもう一枚ほしい気温。
 ばべるさんたちと品川へ。我々もコダワラナイほうだが、我々に輪をかけて貧相な格好した、揃いも揃ってシケたツラの若い男女が「三宅島のなんとかこんとかのために署名お願いしまーす」と駅前をうろついている。募金ならわかるが、何が目的で署名を集めているのか全く意味不明。統一協会のやることもよくわからぬ。
 『少林サッカー』吹替版鑑賞。ストーリーは検索すればいくらでも調べられるだろうから詳述はしない。要するに、サカーを通じて少林寺拳法を広めようとする主人公が、それぞれ少林寺の得意技を極めた兄弟弟子とチームを組み、サカー大会で優勝を目指すというお話。しかし、5人の兄弟弟子はみんな拳法どころじゃない生活をしており、主人公の尽力でやっとチーム結成するものの、最初の試合で(ゲームでではなく物理的に)叩きのめされ、人として最低限の誇りまで打ち砕かれ、絶望のドン底まで落ちる。前半のあまりの悲惨さにいたたまれなくなって、もう少しで帰るところだったぞ。もちろん以降はサクセスストーリーになっていくので安心しろ。このサカーチームのサクセスストーリーに、八百長のせいでグラウンドを追われた元スタープレイヤーのコーチと彼を陥れたライバルとの因縁話、顔のアバタのせいで自分に自信が持てない饅頭売りの少女(なぜか太極拳の達人)と主人公のほのかなラブばながからむ。
 香港映画をあまり見慣れていないせいか、とにかく画面の「汚さ」に面喰らう。画質が乱れているとかそういうんじゃなくて、スクリーンに映る風景や人物のたたずまいや何やかやが、とにかく汚いというか泥臭い。ハリウッド映画や日本映画のキレイキレイした映像と比べたら、同じボロでもパンクファッションと公園に住んでるおじさんぐらいボロの度合いが違う。また演出もいちいちエグい。デブとおっさんが生●●●を●●●したり、●●たての●●●を●に●●らされたり、日本だったら吹き替えでも絶対やらないだろう、こんな体当たり。この「汚さ」に慣れると、クサヤやブルーチーズが好物の人と同じで香港映画が病みつきになるのかもしれないが、俺はまだまだ修行が足りない。また、香港の人には面白いのかもしれないがギャグの空回りも若干。
 以上、苦言終わり。あとはもう絶賛してしすぎることはない超娯楽大作である。日本の70年代超人スポ根マンガを実写化したかのようなCGワークは噂に違わぬバカぶり。着ぐるみや吊りやミニチュアでもできそうなことをCGでやったって「だから何」ってなもんだが、このバカな映像はCGでしか作れない。てゆうかこれぞCGの本当の使い方だと思う。吹替版ということで親子連れもわりといたが、その子供たちがすげー喜んでいたのが印象的だった。
 この過剰なCGワークが、いまや日本の実写界では絶えて久しいケレン味あふるる脚本を引き立てている。一旦は主人公の誘いを拒絶した5人の兄弟弟子がビルの屋上に集結するシーン、屈辱の中で少林寺スピリットを取り戻した兄弟弟子たちの見違えるような超人プレイ、絶望的な決勝戦に現れた救世主の華麗なボールさばき、バカの国からやってきたかのようなラストシーンまで、CGがなければここまでの感動はなかったかもしれない。
 あと、あそこまでムチャクチャしていながら、サッカーのルールはきちんと守っているのがなんか感心してしまった。たとえば、一見オフサイドに見える敵陣ゴール前へのパスも、実は直接上げたものではなく、敵プレイヤーにぶつけたボールが大きく敵陣前にはね返っただけ、言ってみれば敵のバックパスを横からかっさらったのと同じであり、あくまでオフサイドではない。決勝戦後半のデビルスのシュートの雨も、ルール上はこぼれ球を蹴り込んでいるのと同じで、全く問題ない。てゆうか、ルール面で言えば、審判がファウル取らないのが一番の問題なんだが。

 すっかり満足して新宿に戻り、ドールのお店とさくらやホビー館を回り、モーパラで夕食。昼、何も食べてなかったので、今日はモーパラにも対応できた。
 1900、ばべるさん一行と別れLPOへ。今日は第3回嘘ライブ。雨のせいか日曜の夜だからか知らんが、びっくりするほど人がいない。誰も座っていなかった前列に着席すると、後ろの席から拍手が。今回もたぶん名前を伺えば錚々たるメンバーが集まっているんだろうが、あまり嘘系オフに出ない俺にはどなたがどなたやら。やっぱりこういうオフ会の延長みたいなイベントの時はみんな名札つけようよー、って俺もつけてなかったけど。
 Gさん、鈴之助さん来店。Gさんを取り合い鈴之助さんと勝負。……と書くと面白い誤解を招きそうだが、要するに夏コミのお手伝い、どっちがGさんを取るかでジャンケンしただけ。人身売買。
 イベントは全てが死海文書のシナリオに従って進行。もちろん、素人がノー台本でダラダラ喋るだけのイベントよりは、かっちりシナリオ仕込んでもらったほうがずっといい。ステージ上がって、アドリブでうろたえずに何かできる芸人属性を持ってる人は、嘘業界ではkuboさんとか義眼さんぐらいだし。
 今回ザンネンだったのは、肝心の投稿が盛り上がらなかったことに尽きる。スケジュールが嘘競演と重なっちゃったのは大失敗だろう。おかげで嘘競演もドタバタ幕を引いたようなかんじになっちゃったし。次回開催へのいい教訓になったことと思う。

【今日のユニークアクセス】
 「FF6+スリーサイズ」。誰の? マッシュ?
6月24日(月)【ここまでは2002.09.04更新】
 永年勤続とやらで表彰されてみる。なんだかんだ言ってもう●年も働いたのか。企業定着率が低いと言われている我が母校のOGOBとしては異例のしぶとさであろう。
 表彰されてすぐ印刷所へ出向き、2000まで出張校正。昼も夜も仕出し弁当。疲れた。「モンタノスったらモンタノス」とか日本で3人ぐらいしか笑わないピンポイントダジャレが浮かぶほど脳が疲れた。

 先日コミティアで滝季山さんからお借りした、田々宮英太郎『神の国と超歴史家・平泉澄 東条・近衛を手玉にとった男』(雄山閣、2000年)読了。
 サブタイのごとく東条英機や近衛文磨と親交を結び、東大の国文科や陸軍士官学校で「神の国」史観を学生らに吹き込み、敗戦後も皇国史観論者の間で崇め奉られた国史学者、平泉澄・東大名誉教授(1895-1984)の戦前&戦時中の言行を掘り出した本である。これを読むと、中沢新一や島田裕巳などカワイイものだったんだなとつくづく思う。これほどのアジテーターが、敗戦のドサクサにまぎれ逐電逃亡、まんまと生き延び、進駐軍が来る前に自分で辞めたから「名誉教授」にもなれ、そのまま天寿を全うした理不尽にただ嘆息。
 田々宮氏の筆致に「平泉憎し」の思いが出過ぎ、文体がいささか品格を欠く箇所もあるのが残念だが、この「逆・吉田松陰(いろんな意味で)」を発掘し、評伝をまとめた価値は大きい。滝季山さんありがとうー。なお平泉博士についてはとりあえずこのへんを参照。

 こないだ投票してきた【アニメ板最萌トーナメント】6/20の試合、みごとメテオ様2回戦勝ち抜き。古豪・水野亜美を下しての勝利はお見事であります姫様。21日は妹尾あいこと椎名ヒカルの激闘があった模様。こちらは僅差でヒカルの勝ち。くそー。
 キャプテンハーロックのアニメが、原作者様の意向で突如放映中止になったと。なんでも、敵の宇宙ビトが使う必殺兵器に六芒星がついていたのを見て、特定の宗教のシンボルを劇中に出すのを嫌がる原作者様がムキーとなったらしい。特に意味もなく宗教的モティーフをゴテゴテ盛り込まれたアニメやマンガが馬に食わせるほど濫造されている日本に、こんなカタブツがいるとは意外だった。つうか、永井豪ちゃんとは対極に位置するイデオロギーであるな>松本。

 夏コミの原稿、今回は早く始めよう始めようと思っていたけど、なんだかんだでそろそろ6月も終わってしまう。なんかねー、いつものことなんだけど、なかなかテンションが上がらないっつーか、替え歌もぜんぜん浮かんで来ないっつーか。

 「そんなんじゃあダメだ!」

 うわぁ!!
 「人に弱き心現われる時、趣味でやってるはずの原稿からも逃げようとする!
  弱き心を振り払うK-1押咤(おた)道!」

 そ、その技はッッ!?

 「〆切厳守の拳、『押咤デッドライン』!
  (びしっ、びっびっびしっ!)うりゃあー!」

 ……なんての本当にありませんか角田師範?
6月25日(火)
 何度も書いていることだが、俺は記憶力というものがない。厳密に言うと、記憶を整理することができないのかな。昨日、一昨日、先週、一ヶ月前、自分が何をしたかさっぱり思い出せない。思い出せても、まるで夢を思い出すように断片的にしか思い出せず、時系列に何をしたか順序立てて思い出すことができないのである。
 たぶんADHDがどうとかいう以前に、日々惰性で生きているせいだろう。普通の人でも「昨日の晩飯何を食べたか思い出せない」という人は多い。それは惰性でメシを食っているからだ。俺の場合はメシだけでなく全てが惰性。だからと言って毎日つまんないわけではない。その時その時はけっこう面白おかしく生きている。でも忘れる。ただ、言われたりメモを見ればちゃんと思い出す。そうして思い出した断片を繋ぎ合わせて、一日の時系列の行動を再構成する。だから日記ひとつ書くのも時間がかかるのである。
 以上、日記の更新が遅い言い訳でした。

 今日はかなり冷える。サッカーするにはちょうどいい気温。日本負けたけど。夏に入ってもこのくらいの気温なら冷房費が助かるのだが、第一次産業ビトが泣くし。昼食スパゲティ。
 なんとなくさっさと帰宅、家賃振り込み、クリーニング回収。夕食カツカレー買って食う。
 ラジオでロッテvs近鉄。妙に展開が早い。両チームとも初球打ちに走ってるのは、さっさと試合終わらせてジークハイルvsウリナラ戦を観たいためと邪推。
 そのラジオ、0-1で迎えた7回裏近鉄無死1,2塁というおそろしい場面でぶつりと中断(怒)、あっさりビールvsマッコリ戦にチェンジ。TVに切り替える。ネオナチではないがドイツ贔屓の俺、「あーいにひかいっとぅーんっれーひとぅんっふらーいはーいっ、ふゅーるだーすどーいちぇーふぁーてーるらーんっ♪」と国歌合唱。新大久保でやったらころされてました。でも韓国国歌は知らないし。アリランでいいんだっけ? アラリヨ〜。
 試合は予想通り終始ドイツが押しまくり。韓国もよく守ったが、終盤も終盤、後半30分というなんともイヤな時間帯でシュート決められ。ドイツの応援をしていたハズなのに、韓国がシュート決められた瞬間「あー!」と悲嘆の声を挙げてしまった自分に驚く。俺もかなり洗脳された模様。とたんに「テーハミングッ!」のヴォリュームが5割増しになるが、運動量も身体能力も勝るドイツがそのまま逃げきり。0-0のままカーン相手にPK合戦というのも盛り上がったかもしれんが。しかし、この試合の累積カードでドイツ軍の要たるバラックが決勝戦に出られなくなってしまったのは痛い。コリアの最後っ屁というか「しかしタダではやられん、貴様も道連れじゃ!ぐははははは(自爆)」的図式というか。困ったもんだよヒァー。
 ともかく、正直、韓国はよくやった。ホームゲームとか審判買収とかレーザー狙撃とかいろいろ疑惑はあるが、そんな小細工だけでイタリアとかスペインといった強豪相手に勝てるもんではない。応援パワーで勝てるならロッテは毎年優勝じゃあ(涙)。
 そして忘れられていたロッテvs近鉄、Nステで観たら、あのあとミンチーは無死満塁をトリプルプレーで切り抜け、4番立川の同点ソロ、小坂のタイムリーで逆転、最終回も中村ノリを三振にとり勝利とな。あんなサカーよりもこっちのほうを放映してくれたほうがなんぼか面白かったろうに。なに、そんなマニーアはスカパーでも入っとけって?

【今日のユニークアクセス】
 「少年法+淳」1件。言うまでもなくアレがらみですね。
 「レモンエンジェル+田端」1件。これは謎。
6月26日(水)
 ウリナラが負けたのとは別に関係なく、単に肉が無性に食いたくなったので、大昌苑で昼食。NHKニュース観てたら、新実智光への判決で、まだ主文が出てこないという。あんのじょう、終了間際に出た主文は死刑。もしかしたら初の死刑確定になるかもしれない。
 たらふく肉食ったおかげで午後はめちゃめちゃ眠くなる。もともとそんな健啖なほうでもないので、消化に人並み以上に血液を取られるらしい。まさに脳に血が回らない状態。もともと回っちゃいないんですけどね。ともかく最低限仕事こなしてさっさと帰る。夜、軽くスパゲティゆでて食う。

 今夜はいよいよ地上波で『フィギュア17』最終回放映。すでにCSで観た人たちはみんなオイオイ泣いていたので、ハッピーエンドや「実はまだ二階にいるのです」ではないことは確実。すくなくともヒカルちゃんは……(想像涙)。観るのは明日以降になるけどドキドキするなぁ。
 そんなわけで、現在の時点で俺の考えた『フィギュア』最終回。星国に帰り、今まさに実験材料にされんとするヒカルちゃん。そこに宇宙刑事ズが「大変だ、またヘナモンが逃げた!」「きっと地球に行ったのよ!」。「リベウスにもあるよ!」『助ける力!』。「一緒に来てくれるな?」。らーらーらー、ららーらーらー♪(以下略)……すまん、このくらいしか想像できない。なぜかモナコでヨット掃除にはげむつばさちゃんが見えるぐらい眠いし。

 ほんとに眠すぎるのでさっさと寝ようと思ったけど、BIGBOXで買ってきた『「オカマ」は差別か』(ポット出版、2002年)をベッドで一気に読んでしまう。「テキストとコンテキストの混同」、「テキストの一律パージによる思考停止」といった、俺の中にずっとわだかまり続けている問題に、被差別者側がツッコミを入れた、画期的な本である。
 要するに、過日「週刊金曜日」が東郷健を特集した記事に《「伝説のオカマ」云々》とタイトルをつけたところ、「すこたん企画」というゲイリブ団体が「オカマは差別用語」とかみついてきたという事件があったそうで。すこたん企画は先日もあのキングギドラのCDをぶっつぶした団体らしい。こういう団体の常として、「よりによって差別や人権問題を考え続けているハズの雑誌がサベツをするなんてキイキイ!」と、よりヒートアップした模様。
 しかし、自分で「オカマ」と自称している東郷健を「オカマ」と呼ぶののどこがサベツだ、という疑問の声が、当の同性愛者たちの中からも挙がった。その結実が本書というわけだ。いやもう激しく同意する。だってすこたん企画の論理で行けば、岡田斗司夫を「オタク」と呼ぶ奴も糾弾されなければならんのだぞ。そこまではとてもつきあってられん。
 「蔑称を自ら取り込んだマイノリティほどしぶとい」という「クリスチャン/オタクの法則」は、「オカマ」にも当てはまりそうだ。オカマを自称する東郷氏の存在は、オカマという種の社会的認知を浸透させるのにだいぶ寄与してきたと思う。
 しかし逆に言葉狩りは、二重の意味でサベツを助長する。一般に言葉狩りは、「現実に差別が存在する」という実態を覆い隠してしまう上に、「言葉狩り団体コワイヨー」といういらぬタブー心をマジョリティに植え付けてしまう。過去どれだけの反差別団体が、同様の轍を踏んできたことか。そんなに天皇になりたいか君らは。
 そんな彼らの常套句に「差別された者の気持ちは本人にしか分からない」というのがある。被差別者の気持ちが本人以外に共有し得ないのなら、それは、「差別者をいくら糾弾してもムダ」というのと同義ではないのか。糾弾やら勉強会というのは、「問題の共有」が目的だと思ってきたが、違いますか。実は単なる腹イセですか。そう言ってるのと同じでしょ。「問題の共有」というのは、いわゆる「差別言動」をあげつらう以前に、「その言動が本当に差別なのかどうか」というところから確認し合わないと、ただのイイガカリになる場合があることは、覚えておいたほうがいい。
 キングギドラはともかく、こんなのにまで目クジラ立ててるようじゃ、ほんとにゲイリブは●●●●と同じアヤマチを犯すぞ。たのむから目を覚ませ。
6月27日(木)
 さんまがサカー中継でドイツのユニ着てドイツ応援、ドイツの勝利に「サカーの歴史が守られた」と喜んだのに、韓国マスコミがかみついた模様。いいじゃんどっちを応援しようと。かえって、日本マスコミがこぞって韓国応援するほうが気持ち悪い。

 ミラレパ新実の死刑判決。控訴するかどうかはまだ不明。こうして続々と戦犯の有罪が確定していく(控訴した連中も、無罪を主張してではなく減刑目的だし)のを横目に見ながら、アレフの連中はなぜのうのうと「そこ」に居られるんだろうか。
 思うにオウムがアレフと改名したのは、対外的なイメージ戦略というよりも、むしろ内部の信者に対しての策略だったのではないか。団体名を「アレフ」と変えることにより、構成員の意識から「オウム真理教」の犯罪と「アレフ」との関連性を断絶させ、思考停止させる効果が生まれた。「一連の事件はオウムのやったことで、わしらアレフは知らんもんね」と。少しモノを考える信者でも「オウムはアレフと改名した時点で生まれ変わった、過去のオウムとは違う、これからは未来だけを見つめていこう!」ぐらいのふざけた意識なんじゃないだろうか。かくして信者の依存心はそのまま保持されることとなり、団体は今なお存続しているわけである。
 いやはや、狙ってやったとしたら、これ考えたヤツは相当の策略家である。もっとも、大日本帝国が日本と改名した時のことを参考にしたのかもしれないケド(笑)。

 出勤前に『フィギュア』最終回のビデオを観ていこうかと思ったが、ばべるさんのBBSでみんなわんわん泣いてるの見て、これは絶対仕事に差し支えると判断しやめておく。
 雑誌の原稿整理を中心に仕事ばりばり。昼食はアバコでカツカレー。

 帰り、中野に寄り道、ロッテリアでサラダバーガーセット食らい、久しぶりにトンデモ落語の会。ブラ談治の紹介で、名前書くとマズい人の鬼気迫るインタビュー。談生のマズすぎるマクラとマジでここにも書けないほど邪悪な放送禁止新作。白鳥の怖すぎる「紙入れ」。旧独逸国歌に乗って出てきた談之助の「もし日韓が決勝戦で戦わば」というW杯架空戦記。ブラックの新作プロット発表と、新宿末広亭再建噺。これ以上は解説できないが(ネタバレとかそういう理由じゃなくてほんとにマズい)、とにかく全編笑い通し。もう死ぬる。
 時期が時期だけに、みなさんマクラにW杯使ってたけど、もう全員切り口ヤバいのなんの。ここまでオチョクリ甲斐のあるイベントはめったになかろう。「日韓共催」「国際親善」というアリガタクも表層的なお題目の裏で、いかに不謹慎でドス黒い、しかし正直な思念が圧殺されてきたか。今日のマズいサカーネタと、それに大笑いする我々の存在が、その証左である。
 こんなすごい会をたった105円(税込み)の投資で聞かせてもらえたなんてもったいなさすぎ。終了後、談之助師匠に厚く厚く御礼申し上げておく。ひえだ先生に「汝のような立場の者がこういう最低なギャグで笑っていいのかえ」と指摘される。先生、なにとぞ私の素性に関してはご内密に。打ち上げには参加せずふらふら帰る。

【今日のユニークアクセス】
 「宅間守+応援」1件。1周年記念検索ですか。
 あと、「震」1文字でMSNでサーチするとウチが出るらしいことが判明。何故。
6月28日(金)
 「二次元キャラとか架空の女にしか欲情しない人」というのがよく問題にされる。
 しかし、実は彼らは、クラスメートなど実在の人物をオカズにするのに罪悪感を覚える心優しい少年たちの成れの果てなのではないかと思う。そういう種類の人類を想定しなければ、コミケでよく見かける「いかにもモテそうなのに女がいない殿方」の存在を説明することができない。
 もし社会が「キャラ萌え男」を絶滅させたいのなら、身近な女をオカズにすることを国家的に奨励してはどうか。嫌がらずに。

 愛子さま7ヶ月。……公開された映像、林真須美被告の娘にしか見えないんですけど……。いかんいかんそんな不敬な。しかし、「ノーブルな顔だちの皇太子殿下と、顔のパーツのはっきりした雅子妃殿下を交配させれば、美少女が生まれないはずがない」と文字通り「国民的美少女」の誕生に胸ときめかせハァハァしていたロリコンたちも、「顔のパーツが殿下でむくみ具合が妃殿下」という「よりによって」な組み合わせに、さぞガクーリきていることだろう。

 仕事帰り、『ミルモ』のおはなし絵本をゲット。絵がすごい上出来。同じ小学館でも、『コメットさん☆』のおはなし絵本の不出来さとくらべると格段の違い。不公平なり。
 浅草橋で待ち合わせ、数人でドイツワインの試飲即売会へ。会場は前回と同じ、オタクにゃおなじみの卸商センター。10日もしたらまた来ることになるんだけどさ、こんどは日曜の昼間、酒よりもっとヤバいもの買いに。
 ドイツのW杯応援用マフラーが入り口に飾ってある。ロッテのタオルを思わせる重厚な白黒ツートンカラーがカコイイ。「DEUTSCHLAND」って字面的にも強そうだよなー「JAPAN」とか「KOREA」よりも。その上に「WELTなんとか 1954 1974 1990」「EUROPAこんとか 1972 1980 1996」の文字。なんてかっこいいんだ畜生。あと1個勝てば「WELTなんとか」んとこの4ケタ数字がもひとつ増えるわけだな。
 入場料1000円。テイスティンググラス片手に、俺好みのほどよい甘さと酸味の酒を探してブースからブースへミツバチのごとく飛び回る。ダルシャイマービューゲル・アウスレーゼ(ラインヘッセン、1997年)、ブルゲナーハーゼンロイファー・シュペートレーゼ(モーゼル、1998年)、珍しく赤のドルンベルダーQmP(ラインヘッセン、2000年)、しめて8000円ほど。銘柄チンプンカンプンだろうが安心しろ、俺もよくわかってない。だが味は俺が保証する。やっぱりワインは味見して買うのが一番。
 他にもチーズとかおつまみも絶賛即売中。乾燥キウイがあったから1パック買う。きのうのトンデモ落語の会に持って行って「キウイの日干しでございます」とかやれたら面白かったろうに、残念。
 徐々に口コミで広報されているのか、お客さんは前回よりも多い。金髪碧眼頭蓋骨縦長のあからさまにドイツビトな御婦人とかもいて、お店の人と商談している。テイスティングのしすぎで夜の隅田川の見える窓際に座り夢の彼方に飛んでいってるおじさん、もちろんこちらは日本ビト。20代後半ぐらいのOLの集団なんかもいれば、カップルもいる。あんましカネかけず酒を楽しみたいカップルにはいいんじゃないかな。1000円で実質飲み放題だし。買いたくなったら買えばいいし、値段だってフランスワインと比べれば大したこたぁない。夜景もいいし。屋形船がキレイ。
 と、世界のワイン市場の2%しか占めてねぇわりにやたら存在感のあるドイツワインの偉大さにいいコンコロモチになったところで、タクシーで神田に出て、ガード下の韓国料理店へ。ドイツワインの次は韓国料理って、別に一昨々日の試合にチナんだわけではないが。頭上を走る電車の震動がダイレクトに響く地震体験車のような店の中で、チヂミやらキムチやらから、贅沢にサムゲタンまでがしがしじゅるじゅる食らう。ウマー。胃の中でドイツ・韓国が仲良く消化されてゆくサマ。
 閉店間際のスタバでコーヒー飲んでお開き。栄養満点。帰りの総武線の中で、数名の若い男女が「テーハミングッ」とか「オニギリワショーイ」とか口走っていた。前半だけなら擬装できたかもしれんが、後半で氏素性バレバレ。反省しる!

【今日のユニークアクセス】
 「生野真琴」、「王国会館」各1件。どっちもまたヤバいキーワードで……。
6月29日(土)
 昼前起床。栄養満点。TVをつけると韓国vs北朝鮮双方の艦艇が黄海で交戦とのニュース。3位決定戦でも観に来たか。いつものようにお掃除・お洗濯。ビデオで『ミルモ』観て、1400、ニュースをつけると、韓国側4人の戦死が確認されたと。えらいことになった。
 覚悟を決めて『フィギュア』最終回のビデオ再生。……ヒカルちゃんヒカルちゃんヒカルちゃあーーーーーんっっうわあーんあーんあーんっっ!! マジで涙が床を濡らす。具体的に書くとまた泣いちゃうからボカすけど、俺は「思ってたよりもちょっと早かったけど」以下でついに決壊。これ以上涙腺刺激されることはないだろうと思っていたら、飛行機の中での命名候補話で、ちょっと論理的に理由を説明できないんだけどガツーンと来て涙どばー。とどめに手袋! てっ、手袋が、手袋がーっっうわあー!! ああこりゃ泣くわ。泣くなと言われても泣くわ。底意地の悪いオタクどもでもこんなの観せられた日にゃそりゃ泣くわ。
 さて、新刊のネタ整理にとりかかるかと思ったら、やべぇ、ほんとに力が出ない。いやー平日に観てたらマジで仕事に差し支えたぞ。こんなときこそK-1押咤(おた)道・「押咤デッドライン」の出番なんだが。マジで角田師範プリーズ。
 精神的にすごく疲れて、16時から18時まで昼寝。なんとか『コスモス』の録画だけはしておく。その『コスモス』、カツアゲの「被害者」が「杉浦メンバーは冤罪」と陳述書を出したそうだが、どういうことなのか。納得のいく説明を求める。合唱の練習もバテバテ。
 プルコギvsシシカバブの肉食美食国対決、トルコに軍配が上がった模様。両軍選手がユニ取り替えて手を繋ぎながらグラウンドを歩く、ラグビーかと見まがうノーサイドな光景をフジテレビがやたら絶賛。フジが韓国ほめてるのはなんか不気味(笑)。この光景も3位決定戦ならではだろう。優勝と準優勝は天地ほども違うが、3位も4位もどっちにしろ同じようなもんなので。なんたってW杯には銅メダルってないし。それに、韓国としちゃベスト16で早々にチョッパリを倒してくれたトルコに悪感情を持っているわけがなく。
 にしても、なんでこんな日にせめてくるのか北朝鮮。そんなに南韓のベスト4進出がねたましかったのか。

【今日のユニークアクセス】
 「わがまま☆フェアリー」で検索かけて飛んでくる人が出てきた。マズいな(汗)
6月30日(日)【ここまでは2002.09.04更新】
 「コメ☆ コメ☆ コメットさーん!」

 (ちゃっ、ちゃらーちゃ ちゃっちゃっちゃちゃーらー
  ちゃっ、ちゃらーちゃ ちゃっちゃっちゃちゃーらー
  ちゃーらーらーらー ちゃらららーららら)

 出会いはメロンパン みじめでしょっぱくて
 目と目が合い ツヨネネたち 「コマッタさんだー」
 ケースケ見かけるたび マーボナスなんだもん 
 「ばーか」呼ばわり 姫に対し 無礼な地球ビト
 成層圏 雲の上 ラバボージャンプしたいな
 星力を 補給しに

 「エトワール!」

 掃除もやれ 洗濯やれ 子守りもやれ 畑たがやせ
 不法滞在 エイリアンにNO! こき使われるよ
 バトン回せ ナースになれ モデルになれ マンボウ運べ
 大きいお友達 応援してね オモチャ売れず撃沈(涙)

 (ちゃっ、ちゃらーちゃ ちゃっちゃっちゃちゃーらー
  ちゃっ、ちゃらーちゃ ちゃっちゃっちゃちゃーらー
  ちゃーらーらーらー ちゃらららーららら)

 「コメ☆ コメ☆ コメットさーん!」

 (ちゃーん)

 ……以上、「もし『コメ☆』の新OPを渡部チェル先生が自分で書き下ろしていたら」というシミュレーション。(ただの替え歌とも言う。)

 1000起床、あわててシャワー浴びてメシも食わず礼拝へ。立ち直るのには時間がかかりそうだ。
 『フィギュア17』、10年ぐらいして教育テレビのドラマ枠で実写化されたらこわいにゃー。つか、本当にありそう。
 昨日わんわん泣かされた「つばさにしようかヒカルにしようか」のシーンで、『フィギュア』はついに世界でも第一級のジュブナイルSF作品になったと思う。つうか、あれで「実は北海道での出来事はすべてつばさちゃんの夢(脳内妄想)でした」という可能性すら出てきた。手袋もたまたま片方ずつなくしたということで。
 自分に自信のない、かつ空想癖の強いガキが大抵妄想する「もうひとりの私(なぜか自分より必ずよくできた奴)」を自我に統合し、「なりたかった自分」を獲得するまでの物語、それを妄想と現実をごちゃまぜにしてアニメにしてみましたー……という解釈だって可能なんだよな。おそろしいことに。もっとも、一介の小学生が「マギュア」とか「カリオン粒子」とかあれだけSFな妄想をするには、厖大な読書量と翔くん級のイマジネーション&ストーリーテリング能力が要求されるので、可能性は極めて低いが。でも、そういう話ととることだってできる。……俺もそういう妄想したことあるし。
 そういった意味では、小学生が観られるメディア/時間帯でなく、AT-Xや深夜の地上波で放映されたのは、よかったのかもしれない。すくなくとも俺が10歳のときに観てたら確実トラウマになってただろう。

 ソーセージvsシュラスコ。なんでブラジル国歌はあんなにアップテンポなのか。もっと落ちつけ。試合はブラジルが攻めて攻めて攻めて、ことごとくオリバー君に阻止される、という形。前半はほとんどドイツ側フィールドで試合が進んでいる。バラックの累積不在がそこまで響くか。おのれ韓国(←さかうらみ)。対してロナウジーニョが戻って役者が揃ったブラジル、鬼のように強し。
 後半22分、カーンのはじいた球をロナウドが押し込み先制。ぐああー、さっき手を痛めたせいか。33分、またロナウドが1点。切れたかオリバ。ロスタイム、ロナウドひっこんでまだデニウソンが出るブラジルの手駒の多さ。それにしてもドイツの決定力不足はいかんともしがたく。クローゼも「得点王候補」ったって、あのサウジ戦のターキーハンティングを除けばそんな驚くほどシュート決めてるわけじゃないしな。
 かくして0-2でドイチュラント撃沈。ポストにもたれ放心状態のオリバ。ブリューエ、ドイチェファーテルラント(涙)。優勝した時のために冷やしておいた、先日ひえだ先生より拝領せしグルデンターラー・シュロースカペレのシュペートレーゼ(ナーエ産1997年)、せっかくだから開ける。こぽこぽこぽ、こく。おお、これはイケる! ひとくち含んだ瞬間の酸味、舌の腹でころがした時の芳醇な甘味、爽やかなのどごしがナカナカ。敗戦の悲しみもいやされて……いくわけねーだろウガーッッ!! ヤケ酒じゃヤケ酒ーっ!! ゴガーッ!! 「がぶ飲みしたい時ー!!」(号泣)

 ぼくの考えた『ぴたテン』最終回。
 「てひひ、思ってたより早かったスけど、あたしの命、おしまいみたいっス。」(以下略)
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