2003年3月の開設者うらみ日記


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3月1日(土)
 『ミルモ』。どう決着をつけるか少し心配したが、手堅くまとめる。飛んできたリルムにさりげなく右手を出して着地点を提供する松竹くんなど、あいかわらず丁寧な演出が油断ならない。
 崇芽侖さんから送ってもらったアソートビデオ観て大笑い。何年か前のフジの深夜番組とか、日本でもここまで地上波でバカやる奴らがいたのかとかえって己が不明を恥じるほど。以前見た『笑っていいさー』もすごかったし。フジの使ってる番組制作会社は、案外バカにできない。そして深夜をいいことにこの暴走を野放しにしているフジにも、希望を見た思い。そういえば『レモンエンジェル』もフジの深夜枠だったっけ。『トリビアの泉』みたいな企画を立ち上げることができたのも、こういう素地があってこそなのか。普通は豆知識だけで番組作ろうなんて思っても実現できませんわな。フジ、昼間や報道はダメダメだけど、深夜枠は今のところフジが圧倒的にイイ。
 未見のアニメ『超越神力』まで入っててウハー。「弟子が何をやっているか把握できないようでは、グルは弟子を解脱させられないじゃないか」「このようにグルは弟子がどんなにいても、また空間的に離れていても、弟子の状態をひとりひとり把握しているのです」。もちろん松本も地下鉄も全部把握していたんですよね尊師。「全部弟子がやったこと」じゃすませられませんな。そうか、沖縄でもその気になればこのくらいコレクション集められるんだなー。先月書いた「情報の地域格差」って、努力と人望次第でかなりギャップを埋められるものなのかもしれない。崇芽侖御大だからか。
 トミーフェブラリーの新譜やっと聴く。ほんとに好き勝手に作ってるサマに、(万が一「そういう演出」でやっているだけだとしても)なんとはない好感が持てる。もし音楽業界にもコミックマーケットのような場があったら、絶対トミフェブは壁際サークルになってると思う。それも本業をおろそかにしかねない勢いで。俺は本業の方向性よりもこっちの同人活動のほうが圧倒的に大スキなのでぜひそうなってほしいが。
 考えてみるとトミフェブって、「メガネ」「80年代」という二つのダサスタイルを「流行」のレベルにまで復権させた、おそろしいユニットなんだよな。この洗脳力を軍事転用できれば、北朝鮮だって一撃のもとに葬り去ることもできるんだがなぁ。もちろんナマナカな仕込みではこれほどのパラダイムシフトはなし得ない。川瀬のメガネも数百数千のメガネから厳選したものだし、80年代ポップスも耳の肥えた現代人にバカにされないよう最新&細心のアレンジがなされている。ノリは同人だが、仕込みはまさにプロの仕事。「音」の世界は、出版業界とは比べ物にならない数字のカネが動くぶん、その厳しさも比べ物にならない。エンピツ下書き集まとめてコピーしてホチキスで止めて●●円で売りつけるなんてマネは当然ゆるされないし。ああ、こんなおそろしい業界ヘタに入らなくてよかった。ガキの頃バンドなんか作ってなくて本当によかった。ガクガクブルブル。
 日記をまとめようとしたが、どうも昨日・一昨日と本業ではりきったため「文章パワー」が切れた模様。書けない。いかんなー。いや本業に全力使うのがふつうだし。しかしこの行動ポイントの少なさは我ながら呆れるばかり。もしライターにでもなってたら、俺とてもこんなHPなんか作れません。議長のエネルギーはすごいわつくづく。
 しかも寒さと低気圧のせいか頭まで痛く。1600から1800まで昼寝。頭痛まだ取れず。ナロンエースと葛根湯飲んで、大雨の中を合唱の練習へ。寒い。1時間ほど経つと部屋もあったまり、頭痛も徐々に軽くなってくる。有酸素運動のおかげでしょうかやっぱり。帰り、買い物するのすらかったるく、駅前の松屋に初めて入り、とん汁セット。値段のわりに案外おいしい。アメリカだったら舌ヤケドしたと告訴されそうなぐらいアツアツのとん汁がイイ。すっかり身体があったまる。今後ひんぱんに利用してしまいそう。帰って日記数日分アップ。やっと2002年分終了。いいかげんにしろよこの遅筆野郎。
 ネット少々。植木不等式先生の2/28の日記、乙武マシンのシートの高さに着目するとはさすがである。絶えず万物から見下ろされる形になる普通の車椅子と違って、健常者とほぼ同じ目線になる乙武マシンの心理学的効能は、実は健常者の想像を超えるはかり知れないものがあろう。『チューボーですよ』にメカバッタミライの中身ゲスト。こないだのアギト中身に続き、『チューボーですよ』もだんだん「男の隠し味」化してきたな。
3月2日(日)
 『ナージャ』。リアルな欧州型身分制度、現代日本のガキどもは理解できるのだろうか。まー日本にも実質貴族は存在するけどな。ただこいつらが成り上がりばかりで構成されてるから、礼儀も作法もノブレスオブリージュもあったもんじゃないのが大問題なんだが。そして貴種流離譚は大陸へレッツゴー。机つきらくがきんちょのCM、「入園祝いに買ってもらおう!」ってそこまで露骨なCM初めて見たぞ。やるなぁ。『デジ風呂』の次はデジ新シリーズじゃなくて『ガッシュ』。もうポケモンに追いつくという当初の目的は達成したらしい>バソダイ。
 アタフタ荷物をまとめ1020頃、学会例会に向けて出発。ああーっひえだ先生に頼まれてた『大宗教学』忘れたーっ! あのネタもこのネタもあったのにコロッと忘れてたー! まあいい今日は『聖書の暗号2』で持ち時間全部使ってしまうだろう。車内でネタ仕込み。本当はきのう仕込みするつもりだったのに、何もできなかったし。1130巣鴨到着、ほどなく待ち合わせしてたビジターのK氏も到着。会場へ急ぐ。
 1200例会開始。またひどいネタの数々。原田さんの発表はトンデモ的に面白い上に、本物の学会にもかけられるぐらい貴重な実地研究。猫耳さんもそうだし、文系でもさすが学のある人はすごいネタを持ってくる。しかし今日は偉大なる折田彦市先生像に場を全部持っていかれる。一軍選手じゃなくても大ホームランをかっとばすことがあるのが学会のすごいところ。どんどん発表者が多くなり、時間もどんどん足りなくなってくる。とうとう今回は俺まで順番回らず。K氏もネタ用意していたにもかかわらず、ここでバイトのため帰宅。次回に期待。議長に冬コミで買ったエル・ボンデージ先生の『カスミ伝』本献上。
 1.5次会場に向かう途上、新田さんにクワガライジャーとフラビージョの熱愛写真が載ったGON!だかBUBKAだかを見せていただく。ハリケンブルーの立場は。1.5次会でようやく発表。持ち時間気にせず思う存分ぶっとばす。やっぱり「聖書の暗号が∀ガンダムやコメットさん☆を予言」的アプローチが圧倒的にウケた。志水先生から「ぜひ文章の形にしなさい」と励まされトシちゃん感激。ぶっとばしすぎて胃ケイレン発生。苦しい。秘孔突いて耐える。モー娘。担当のHさんに、モー娘。クロック売却。そのくらいタダであげろよ俺。いや最初はタダであげるつもりだったんだが、つい「信長さまはいくらで買うてくれまっしゃろ」と仲代達也が憑衣してしまって。鬼畜。
 2次会は例会会場近くのレストラン。こういうちとハイソな雰囲気もよし。胃ケイレン、なんとか根性で抑える。議長・植木先生・藤倉先生・ハーレクイン担当のHさん・太田のHさんと同席という大ラッキーをフイにするわけいくか。治ったのをいいことにビールもワインもかぷかぷと。料理はなかなかおいしく、小食の俺には適量だが、植木先生はあきらかに物足りなさそう。首脳陣と編集者が固まっているだけに、新企画の話から、企画と関係ない鬼畜な話までいろいろと。新企画のためにあの人を学会に入れてはどうですかと提案、議長も乗り気のご様子。手を打ってみるか。また別のHさんと新田さん来る。何話したか覚えてないけど、太田のHさんも前にしてSOD『全裸オーケストラ』のバカバカしさについて熱弁を振るったことだけは記憶にあり。最悪の記憶ですな。いいコンコロモチになって帰宅。
3月3日(月)
 職場の便所の窓からかすかに梅の香ただよう。真下を見ると、きのうの陽気で紅梅が満開。そういえばコメットさんは梅は見られなかったんだな。
 午前中はなんともやる気出ず。昨日の反動。あったかいので昼は志乃原で野菜天せいろ。食って、月末振り込みそこねた家賃を入れる。この土日はあさひ→りそな移行のためATM動かなかったし、情状酌量の余地はあると思う。
 午後はなんとか働く。3年放置プレイものの原稿を2本、初校ゲラ送。厳密に言えば俺のせいではないのだが、著者の皆様(原稿遅れに遅れまくった約1名除く)には申し訳なさすぎ。昔からこういう尻ぬぐい的仕事を割り当てられる傾向大ありの俺。まあ派手なカラーものよりこの手の地味な仕事のほうが得意な俺が悪いんだけど。天気不安定にして15時頃から大雨。夕方、また便所の窓をのぞくも、もはや雨のにおいしかせず。
 退社して歯医者寄ってBIG BOX古本市。何年か前からずっと売れてなかったヘブライ語の教本(古書価格でも4000円)をえいやっと買ってしまう。ドロスニンのせいで大散財だ(笑)。少しは文法とか活用のことを頭に入れて読むと、また新たな発見(ツッコミどころ)があるかもしれん。とりあえず昨日の発表でかましたツッコミのうちいくつかは文法知らずゆえの無知なイイガカリにすぎなかったことを発見、反省。神戸屋パン買って帰る。
 ビデオまとめ見。俺は立派なオタクではないので、一本のテープにいろんな番組を放映時間順に続けて録画してます。『ななか』修学旅行後半。稔司の声、慣れてくるとドスの効き具合がいい感じ。主人公より雨宮さんのほうに実力派声優をつけたのは正解。世界一贅沢なかないみかの使い方。声優の話しかしてないのもナンだが、いやもうアニメ自体も原作のダークさをよく再現してて花丸。こないだ観られなかった『アバレ』2話のアバンタイトル。ブラキオと再会したブラックの受モロ出し演技に萌え。『ナージャ』ミイラ男の回。都合よく関係者が出会いすれ違うロンドン。青山作画炸裂。『ななか』稔司風邪ななかナースコスの回。さらに例のドミ子オタク登場。イタいよう。「なにげなく『プリティーウィッチーアイコキミハラ』を持てるなんて、キミは相当の『コメ☆』同人コレクターだね!」。あんなに床が見えてる状態で「ゴミ置き場みたいな部屋」と言うか>九里子。やっぱり片付け得意じゃないと立派なオタクになれないですか。GA観てるよな気分の演出。『アバレ』。前代未聞の子連れレッド(正確には姪)。バクダンデライオン、って一時間後の番組にケンカ売ってるですか同じ東映なのに(笑)。しかもティラノも女ののど自慢的過去判明。空飛ぶレッド、丸いからとまらない出撃。特撮でアニメ的演出をするとこれだけ笑えるといういい例。「遅れたことより出方をあやまれ!」。セリフもバカでいいぞ! ガレキの下敷きになってる人と、町中で怪人が暴れてても運動会続行してる幼稚園が同居してる、どこかノンキな世界。俺は支持する。EDのザコ踊り覚えたいにゃー。『555』。バカ。また『アギト』の時みたいに「一見ただの人が実は殺人してる」モティーフを無駄に使用し人心を不安に陥れる井上。そんなに人間不信か井上。555の中身も、かっこつけて出てくる前に変身しとけよ。あー疲れたひいはあ。今何刻だい。寝よ。
3月4日(火)
 『やじうま』。北朝鮮ミサイル問題でゲストコメンテーターのおばさんが「日本にも北朝鮮の人はいっぱい住んでいるのに、(日本にミサイルを打ち込むなんて)そんな無茶をするんでしょうかね」と言っていたが、甘い甘い。北朝鮮国内に住んでる国民すら人質にして食糧援助を引き出す連中が、ましてや国外の北朝鮮人を巻き添えにするぐらいこれっぽっちも心を痛めまい。「将軍様と祖国のために死ねニダ。ウリナラマンセー!」ってなもんで。
 昨日のぬくさ、まだ少し残り。しかし風が冷たい。気温どんどん低下していく。読売朝刊の「シリーズ元気」で、あの浜松ホトニクスをトピック。おおーっ、ついに小柴×晝馬の秘密のヴェールが!(どきどき)。でも晝馬社長の「晝」、いつの間に普通の「昼」になったですか。
 今期の「男たちを機械の星に連れていく仕事」やっと終了。手こずった手こずった。10-12時会議。昼休み、昇龍軒でチャーハンとギョーザ食って、ひえだ先生に『大宗教学』発送。ギョーザがなぜか腹にもたれる。午後は、例の3年放置原稿のゲラを1通ハンガリーに送り(放置してる間に著者が母国に帰ってしまったのである)、雑誌が取材したがっている俺の知人に取材の話つけ、1930まで新企画のナニをアレする。ドイツの田舎ではクリスマスシーズンにサンタじゃなくて「クロイセ」という仮面のキャラが出没する。美人のお面つけた「美しいクロイセ」と鬼みたいな「醜いクロイセ」が出てくるんだが、この「美しいクロイセ」のほうが、写真を見るとフリフリの民族衣装を身にまとい、頭にはでっかい構造物を載せて、しかも体中にでかい鈴をぶら下げている。……ドイツ版でじこ?(笑)
 『ヘブライ語の基礎』読みながら帰ってると、花小金井で『聖書の暗号2』読んでる女が乗ってきた。いろいろ言いたいことはあったが、それをしてしまうとただのアブないビトさんになってしまうのでやめておく。駅前の松屋でまた牛丼+とん汁セット。やっぱ身体あったまるー。
3月5日(水)
 読売「シリーズ元気」浜松ホトニクス編第2回。新キャラ・堀内先輩(初代社長)登場。晝馬社長はこの頃から「受」を運命づけられていた模様。
 午前中はパソにへばりつき、依頼原稿などしこしここなす。もちろん同人原稿なんか書いてたら叱られますけど、これは勤務時間中に書いても叱られないタイプの原稿。昼、レッドピーマン。午後も原稿続行。1420、バスで江戸川橋へ向かい、またこないだの出版博物館見学。こないだ時間がなくてできなかった活版印刷の実演など存分に。入場料も安い(300円)わりにはむやみに展示物充実してるので、同人ビトさんも存分におしかけると面白いかも。
 帰りに銀座まで出て教文館でキリスト教関連の本いろいろ物色。ついでに8F「ナルニア国」で絵本物色、『ホビットの冒険』など立ち読み。原作もちゃんと勉強しておかねば。もっともっといいスメアゴルになるよ。いとしいしとに誓うよ。ススススス。
 新宿に戻る。やんばるでラフテー丼でも食うかと思ったが満員。けっきょく所沢まで帰り神戸屋パン。『その時歴史は動いた』、ヒトラー特集。この時期にヒトラーを取り上げるNHKの意図にニヤリ。ドイツも日本も、敵の底力をあなどり、逆に味方を過信したという点では、孫子ではないが負けるべくして負けたと言えよう。やっぱり日本が極東で対ソ戦を繰り広げていれば、ドイツは東部戦線ぐらい勝っていたかもしれない。それにつけても、考えてみるとヒトラーのやったことはナポレオンとあまり変わらないんだよな。けっきょく負けてるし。それでもナポレオンは英雄でヒトラーは鬼畜。ぶっちゃけた話、ユダヤビトさえ殺さなければ、ヒトラーもここまで鬼畜呼ばわりされなかったのではないか。
3月6日(木)
【今日の刑法】
 死刑執行には法務大臣じゃなくて被害者遺族の認証を必要とする……という改正案。

 イラク問題、もはや誰もアメリカを止められるとは本気で思ってないだろう。思うにアメリカをここまでジャイアニズムに満ち満ちた空爆外交国家にしてしまったのは、アメリカに原爆まで落とされながら「8・15」を境にぷるぷるシッポ振って半世紀きてしまった我が日本のせいではないかと。やっぱ日本の責任ですか。アメリカに尻尾振ることを国是として戦後半世紀以上ずっとやってきた我が国としては、今回の小泉のアメリカ支持も国是に沿っただけの話。腰抜け小泉を非難するのはたやすいが、それよりも、小泉を非難するばかりで、他の有効な国益にかなった(←これ重要)対案を示し得なかった者たちこそ恥じるべきではないか。
 浜松ホトニクス物語第3話、やっと小柴教授登場。「日本人の血税をつぎこむからには外国でなく国産品を使う」という小柴ポリシー、ただの学者や合理主義一辺倒のコストカッターとはひと味ちがう。ものづくりの極意を分かってんじゃん。しかしそれで浜松ホトニクスは大変なことに(笑)。もちろん、この小柴教授の難題を乗り切ってこそ、今の浜松ホトニクスがあるのだが。
 午前中、昨日の原稿を書き上げメール。元ネタのオモシロサの1割も表現できないもどかしさ。昼は豚ぶり勘定でみそラーメン。なぜかみそラーメンだけ高いだけあって、味は悪くなし。午後は新企画。ネタだけ揃えて構成はあとでゆっくり考えるという『大宗教学』と同じ作り方。本作りといったらこういう手法しかできん。やっぱ編集者には向いてない。
 歯医者寄ってガリガリやって。さぼてんでヒレカツ丼とシーザーサラダ買って帰って食って寝る。

【今日の面白アクセス】
 「ファミコン+コントローラー+ヌンチャク」「竜+ファミコン+ヌンチャク」各1件。
3月7日(金)
 雨、ざんざんと。朝刊、小柴×晝馬物語第4話。小柴に「この人は真理を探求する人だ!」とホレこむ晝馬。こうして何十年も振り回されることに。仕事。新企画のほうが煮詰まってきたので気分転換に3年放置原稿のほうをいろいろと。でも雨のせいか頭痛。
 夜、恵比寿ガーデンプレイスに『ボウリング・フォー・コロンバイン』観に行く。駅からこんなに遠いとは思わなかった。はたして活況の様子で、2館ある劇場の両方で30分ズラして『ボウリング…』をかけてて、それでも整理券を持ってないと入れない状況。整理券ゲットしてから、近所のコジャレたパン屋でコジャレたパンを胃に収めておく。客はほとんど若いカップルなどだが、同行した上司が、劇場の最後列に有田芳生が座ってたのを発見。
 一番の収穫は、「アメリカが銃社会なのは、実は銃が手に入れやすいため(だけ)ではない」という事実。もっともマイケル・ムーア監督自身も、クランクイン当初は「銃へのアクセスのしやすさがアメリカ銃社会の元凶」と思っていたが、製作中に、アメリカ並みに銃を手に入れやすいカナダで銃による殺人事件が(アメリカより)異常に少ないという厳然たる事実をつきつけられ、考えを変えたらしい。アメリカが銃を手放せないのは、彼らアメリカ人が「恐怖と不安」を日夜植え付けられているため、というのが、この映画の結論になるんだろうか。
 ただ、それを指摘するには、表題にもなっているコロンバイン高校のケースは的を得ていない。コロンバイン高校のトレンチコートマフィア、あれは実はムーアの「最初の仮説」にこそ適合するケースだ。また、カナダのエピソードで「銃へのアクセスのしやすさ」が必ずしも銃社会の原因ではないというオピニオンが表明されたのに、なおもKマートに「銃弾を売るのをやめろ」と直談判したり、全米ライフル協会会長のチャールトン・ヘストンの家にムーアの同郷の銃で射殺された少女の写真持っておしかけたり(これがラストエピソード)といった映像を入れているため、最終的にとっちらかった印象を受けるのが残念なところ。だが、それでもメッセージは十分に伝わった。まあこれは「最終仮説」をコンパクトにまとめた、マット・ストーンの幻のアメリカ史アニメ(これが観られただけでも大収穫)のおかげかもしれんが。
 頭痛はぜんぜん治ってないけど、観てよかったっス。とりあえず『サウスパーク』ファンは全員必見。あと見どころといえば、インタビューで意外にマトモな社会派コメントをしゃべってるマリリン・マンソンとか。
 劇場出口でビラを配るおねーちゃん。もらってみたら、明日反戦イベントやるとの告知。日本でも盛り上がっている。はたして相手が北朝鮮だったら、ここまで反戦ムードが盛り上がるだろうか。エビスビールちょっと飲んで、2400ごろ帰宅。そのまま寝る。
3月8日(土)
 0930起床。外は白い雲がちらほら出てるだけのいい天気。気温も春めいて結構。トースト食べながらお洗濯。メールの返事書いたついでにネットうろちょろ。
 1500前、昼飯がてら所沢のとこトンまつり。気流が不安定なのか、荒れ気味の雲がだいぶ出てきた。風も強い。今年はついに出店がくすのきホールに入りきれず、半分ぐらいが外(所沢駅東口からくすのきホール入り口に至る歩道)に追い出されていた。今日は暖かかったからいいようなものの。しかも折からの風で、一部店鋪はすごいことになっている。ギリシア風ドネルケバブ(名前忘れた)とペルーのソーセージ食う。ライオンズFCにも申し込み。景品の応援用タオル(ロッテのパクリ)もらう。どうしたもんか。
 帰って日記整理。米炊きながらなおも日記整理。夕方、さぼてんでサラダと豚汁買って、それにポイントカードでロースカツもらう。帰ってほこほこに炊きあがったごはんでぱくぱく。NHK7時のニュース。ラストでタマちゃんが映る。成長するにつれ頭身が伸び、どんどんかわいくなくなってくるタマちゃん。この状態で上陸してたら、たぶんここまで人気にはならなかったのでは。あ、しまった、先週の例会にタマちゃん便乗絵本群持っていくの忘れた。なおも日記整理。計11日分更新。
 更新のついでに再びネットうろちょろ。アクセス解析がらみで、ADHDのことをちょっと検索して、こんなのが出てきた。
http://www2.ocn.ne.jp/~psyche/matizawa_hihan.htm
 町沢静夫にまでパクられるとは、やっぱ『おとなのADHD』は名著だったんだなぁ。
3月9日(日)
 『ナージャ』、大陸上陸。ドイツ語は読めないけどフランス人とは難なく会話できる人々。『デジ風呂』。変な声に進化したルーチェモン、キン肉バスター2連発。胸に輝く十六菊の御紋がアブないぜ。
 礼拝行って、親から実家の消息をいろいろ聞いて、いろいろ悪ダクミを吹き込んでおく。帰って、ふと思い立ち窓開けて掃除開始。ミスコピーとかどっさどさ資源ゴミ袋にぶち込む。もちろんADHDの掃除なので、買ったきりまだ読んでなかった同人誌読んだりヴァイオリン弾いてみたり昼飯にカレー食ったり珈琲飲んだりで時々中断するが、それでも夕方には床が見えてくる。普段は玄関&キッチンから机&ベランダまで出るのにベッドの上を通行していたけど、久しぶりに地上を歩く。我ながらだらしないにもホドがある。
 合唱の練習から帰って、崇芽侖さんのレトルトソーキ汁と、ホーレン草のゴマ和えで夕食。
3月10日(月)
 今夜は東京大空襲58周年。今まさに、そん時の加害者と同じ国の空襲にさらされんとす某国人民に対し、東京人はもっとシンパシーを感じていいのではないか。焼夷弾主体の絨毯爆撃と、精密誘導爆撃という違いこそあれ。「なるべく民間人は殺さないようにします」という言い訳をしなければいけないぶん、現代のほうが人殺ししにくくはなってると言えばそうだけど。でも、東京大空襲や広島長崎を全然悪かったと思ってない国の奴らが、「いざ」となれば何をしでかすか、そのことは十分留意しておいても損はないと思うぞ、元被害国としては。小泉も「いざ」という時の逃げ口上を用意しておいたほうがいい、でないと全責任をおっかぶせられそうだし。こういう時の総理大臣ってのはつくづく損な役回りだ。
 個人的にも特記事項もなく、ふつうに仕事。昼はティーヌンでバーミーナームランチ。2000頃まで原稿書いて退社。駅前の松屋で牛焼肉定食。やっぱり牛丼屋は牛丼だけ作ってなさい、という程度の味。帰宅。Faxに印刷物が来てたので、ついに学会本の初校が出たかと思ったら別の案件の相談。俺のもう一つの顔のほうで怠慢していたのも原因の一部かもしれないので、早急に時間とることにする。メール開くと、その学会本のテープ起こし原稿が出てきてたので、熱いうちにトンテンカンとたたいてたら2400過ぎる。そんなに仕事好きか俺。
3月11日(火)
 国連安保理で他の理事国と対立を深めるアメリカ。仏独が拒否権を行使しようもんなら、国連脱退すらしかねない勢いである。ここ数日がヤマだ。東京大空爆58周年の朝に、アメリカの無差別爆撃にさらされた非戦闘員の子孫たちは、何も思い出す気配すらない。58年前は我らの国こそがイラクでありアフガンでありコソボでありスーダンでありパナマであったことを、誰も思い出さないのか。
 歯医者があるのであまり香辛料のキツいものは避けて、昼は志乃原の味噌煮込み。NHKでタマちゃん捕獲作戦のニュース。「市民団体」が米の動物愛護団体に依頼したそうだが、呼ぶほうも呼ばれるほうも何ともヒマなこと。てゆうか、住民票まで持っているれっきとした横浜市西区民であるところの西タマオ氏を拉致していいのか、それは誘拐ではないのか(笑)。
 我々の認識内には、なんとなく「市民団体」のすることは基本的に正しい、という意識がしみついてしまっているが、旧正田邸と言い今回のコレと言い、「市民団体」が必ずしも正気ではないことを雄弁に物語るゆかいな事件が最近多すぎて、そんな我々のパラダイムは存分にシフトさせられようとしている。いい傾向なのかもしれん。そもそも今回は「タマちゃんのことを想う会」vs「タマちゃんを見守る会」という全く相容れないイデオロギーを護持する2つの「市民団体」同士が激突するという面白すぎる構図。「市民内ゲバ」とでも呼べばいいのかこの事態は。
 午後もひたすら原稿。書く気のある時に書く、これがADHDの仕事のしかたじゃあ! 1730歯医者。麻酔はちゃんと効き、金属をガリガリやるのは別段なんともなかったが、仮詰めのセメダイン(違)の臭いにはうげーとなる。帰って、麻酔が効いてる間に米炊いて、メンチカツとかクリームコロッケとかやわらかいおかずばかり選んで買って夕食。それでも食べにくし。
 ネット回ってて、めっちゃめちゃ健康的なイワオファンサイト発見。
http://members.jcom.home.ne.jp/wos/main.html
 別画面でウチのイワオページも開いて見比べると、ハズカシサに自害したくなる。あれ、このSoraさんって、もしかしてニセイワオ12号を通報してくれたSoraさんと同一人物? ひー(汗)。
3月12日(水)
 例の小林亜星vs服部克久「盗作」裁判、亜星の勝ち確定。なんてこった。歌どころか創作活動なんてしたことのなさそうな判事や弁護士が、何もわからないままよってたかってトンデモな判例を作ってしまった。あのくらいで「盗作」とは。これがまかり通るなら、それこそつんく♂なんか何百億ドル請求されることになるか。
 読売朝刊、小柴×晝馬物語第6夜(夜じゃない夜じゃない)。巨大ホトマルのメーカー小売希望価格30万に対し、「血税だから13万しか出せない」と小柴教授。険悪な雰囲気になりかけたとこで例の「誕生日話」キター! 「誕生日」エピソードは本当はこの時出てきたらしい。小柴、やっぱ最強。ああいう状況でああいう技は、よっぽど相手(晝馬)とお互いの呼吸を分かり合ってなければ出せない。晝馬もまんまと惚れた弱みにつけ込まれ。いい話だにゃー、萌えー。
 昼、新装開店した近所のファミマでサンドイッチ。生鮮食品のコーナーが増えた以外はそれほど工事前と変わりなく。サービスでノベルティのボールペンもらう。
 定時退社、特急で帰って所沢の彩の国古本まつりを攻める。4000円ほど買った大半は新企画用の資料。なんと仕事熱心なことよ。帰ってハヤシライス食って、学会本原稿リライトの続き。つくづく仕事熱心なことよ。いやコレは仕事か?
 ふと思い立ち(というのが多いのがADHDの特徴)、以前言ってた和歌山地裁の美人裁判官閣下のことを検索。おお、出てきた出てきた。やっぱ俺以外にもチェックしてた人はいたのね。てゆうか当時はネットでも話題になったらしい。なに、あれから東京地裁に異動したのか。東京で何かやらかしたらこの人に裁かれてしまう可能性もあると思うとドキドキする。あまりお世話になりたくはないが。写真も発見。ああやっぱり美人〜。しかし若い若いとは思っていたが、まさか本当に俺より年下だったとは(汗)。見た目通りの優秀な方らしい。
3月13日(木)
 昼、パピルスでフィリピン風シチュー食ってたら軽く地震(震度3ぐらいですか)。なぜか胃ケイレン。大正漢方飲んで秘孔突いて、1400ぐらいにやっとおさまる。こんどは鼻水まで出てきて。もしやカゼですか。定時退社。夕刊紙のアオリは「ノドン発射準備」。ここまで北朝鮮ががんばって牽制してるのに、アメリカはイラクへのマークを全くゆるめない。戦争が起こったら、北朝鮮はイラクから仕事料もらえるんだろうか。鼻をこらえつつ、チャンピオン読み読み帰宅。お茶漬けとコンタック総合かきこみ、1900私的な会議に。知らないうちに厄介なことが進行していた。「聞き上手」はモテるんだにゃー。てゆうかマジで怒った。人の善意にアグラをかいていい気になる奴ってのが、俺のいちばん虫酸の走るタイプだ。すみやかに包囲網を固め掃討しよう。
3月14日(金)
 小柴×晝馬物語、最終回。ノーベル賞受賞式に招待できる客16人枠の中に晝馬を入れた小柴。ストックホルムの受賞記念講演で、2人の愛の結晶・20インチホトマルを抱き満面の笑みを浮かべる自分の写真をプロジェクタに映し、「浜松ホトニクスのみなさんに感謝します」。ううっ、萌え……もとい、泣かせるにゃーじじいども。こんな萌える話を、なぜ去年はどこも報道しなかったのか。田中さんなんて全然萌えないキャラばかり追っかけ回すヒマがあったらだなあ。……はっ、もしかして各マスコミとも「2人に水入らずで異国の思い出を作らせてあげよう」という憎い心遣いを見せたのか?(絶対そんなことはない)。
 夕方、東京で雑誌の会議。大半は雑談。でもこの雑談からナイスアイディーアが飛び出すということは、クリエイタァの皆様なら誰しもが経験あることであろう、したがってこれでよし。実際出たし。
 その足で浅草橋の例のワイン試飲即売会へ。途中ふらりとシモジマへ寄り道。さすが問屋街、もうナージャのぬりえやスケブが置いてあった。ほかにもミルモグッズも見たことないのがイッパイ。その一方おジャ魔女やコスモスのグッズが「現品限り」になってて世の無常を感じるシステム。もうコメットさん☆はないだろうな〜、と思ったら、ありましたよ、伊藤忠のワッペンシリーズが! いちおう大小あわせて8種類(型番CMN1,2,CMS1,2,CMW1〜4)1枚ずつ押さえておく。まだ在庫ありそうなんで今のうちにみんな買え。あとナージャのぬりえとミルモの下敷き(デザインのいいほう)もゲット。計3000円ちょっと。
 思わぬ収穫にホクホクしながらドイツワイン飲みに行く。やっぱ来るたびに客が増えている。現地で合流した先輩と「こいつらが一人頭何千円か買うとしたら、ものすごい売り上げになるやろなー」と話し合う。ヒヤカシもだいぶいるだろうけど。しかし、同じようなイベントをフランスワインでやってたら絶対入場料1000円じゃすまないだろう。または飲み放題じゃなくて1杯ごとに金取られたりして。おいしさの割に比較的安いドイツワインだからこそできるイベントなのかもしれん。
 今回ははるばる醸造元4箇所からドイツビトが来日してて、手ずから試飲用のボトルを注いだりカタコトの英語で営業したりお得意様らしきお客とドイツ語で仲よさげに会話してたりと、同人誌即売会のような様相を呈してきた。俺好みの甘ったる〜い酒作ってる、ナーエのショット醸造所からも、蔵元みずから父娘で接客。そーかこのおっさんがあの味も色も濃厚なハチミツみたいな不思議な酒作ってるのかと、まるでひいきの同人作家さんを見るような気分になってくる。向こうも向こうで、自分の仕込んだ酒を目の前でヤーパンのドイチュヴァインオタクどもに飲まれる気分は、コミケに参加するプロ作家さんのそれと一緒なのではないか。
 ショットおじさんの酒含め、今回は4本も買ってしまった。しめて1万円超える。キチガイ水3リットルに1万円も遣うとは、と我ながら呆れる。でも6本も買ってた先輩には負けます。気がついたらかなり飲んでいた。ロレツが回らなくなるぐらい酔っぱらったのは何年ぶりだろう。普段はここまで酔うほど飲む前に腹を壊すからな。すっかりいいコンコロモチになって、帰りにワンタンメン食べて、2300ごろ帰宅。
3月15日(土)
 0830起床。きのうの酒はサッパリ抜けている。ドイツワインは案外あとを引かない。『ミルモ』。ただの総集編にまとめず、次回への布石にまでしてしまう巧妙さ。つーか次回は結木たちの妖精バージョン登場ですか。「早急に安純タンを妖精にしる!ハァハァ」という大きい視聴者たちの要望が多数天に届いたのかもしれぬ。
 寒いし天気も悪いので洗濯など家事は一切やらず、朝から学会本の原稿に集中。『チュチュ』観て小休止はさんでまた原稿。1500ごろ、ふと気がつくと部屋が暖かい。外を見るといつの間にか陽が差している。さぼてんでヒレカツサンド買う。食う。また原稿。1630ごろ、コーヒー入れようとしたらグラニュー糖が切れてるのに気づき、スーパーへ。ついでに2割引きになってたガンダム種の勇者マント買っておく。崇芽侖さんとの交易品にしよう。
 1930、書き上げた原稿をメールして合唱の練習。西友でチャーハン・マーボナス・ペペロンチーノ弁当とエビいなり2個買って帰ってみると、メアドまちがえてて原稿不達。急いで(そんな急ぐこたないんだが)送り直す。
3月16日(日)
 0800起床。洗濯。『ナージャ』。この時代から障害者は無敵でした(←おい)。黒バラオンリーコスパ。身分制度の矛盾を痛感し革命思想に目覚める主人公。ついでに一昨日買ったナージャのぬりえで、ダンデライオン一座のフルネームやっと確認。そうか、先週ピエロがドイツ語の日記読めたのはドイツビトだったからか。そもそも一座のみんな国籍バラバラなんだ。主人公はイングランド、音楽担当スコットランド、おばばロシア、ケンノスケ説明不要、大谷育江イタリア、姐さんフランス、団長は北欧?(ぜんぶ推測)という多国籍軍。学会本MLで新田さんの原稿読んで大笑い。あの、いい意味でなげやりなプレゼン芸がよく再現されている。将来一軍で活躍するお方かも知れない。
 1000-1600まで教会。帰って洗濯物とりこみ嘘屋ライブへ。毎度のごとしだが、今回はちょっとテンション低し。司会の流水木さんヘバってるし。お客が少ないせいもあるけど。Donald Macさんのアフガン話と光デパートさんのWTC話は、なにげにLPOらしく(笑)(←笑うな)。2330帰宅。メール返事して寝る。
3月17日(月)
 日本映画なんだけど、ラストが主人公の男の回想シーン。どっかの山村で、親子4人が全村人に追いかけ回されてて、とうとう山中の斜面になってるとこに生えてる小さな木のところに追いつめられ、父親が「子供たちだけは助けてくれー!」と哀願するのも空しく、それこそ何百本もの銛のような細身の槍で全員グサグサに刺される。村人たちが去った後、母親と下の子供は死亡、かろうじて致命傷をまぬがれた上の子供(少年時代の主人公)が、針ネズミのようになりながら死に切れず呻いている父親に、手元に落ちていた槍でとどめを刺す。……刺したところで目が覚める。うーげーむっちゃくちゃイヤな夢ー。
 某所からの情報によると今日がイラク開戦Xデーとのことだったが、それどころじゃない、朝からこんなかんじでテンション低く、胃も変。胃腸薬飲んで二度寝し、少し回復するが、頭まで重い。少し遅刻して行く。昼も食欲なく、コンビニのサンドイッチをかじって、もうおなかいっぱい。ともかく今日はデスクワークのフリしてひたすらダラケ、体力の回復を待つ。
 定時退社。寒いのにバスがなかなか来ない。渋谷行きバスに乗り、太田出版に学会本の図版用グッズを持っていく。宅急便で送るよりも自分で行ったほうが早いし安いし確実。担当のHさんとちょっとお話。「噂の真相」によると、春風どれみの中の人の写真集、いまや10万で取引されているとのこと。噂真情報だから2ちゃん情報並みに割り引いて考えたほうがいいけど、それでもここまで値上がりするとは思わなかった。無印が始まったばかりの頃は誰も知らなかったのに。もっと買い集めておくべきだったかな。
 にしても、優秀な同業者(同業と言っても俺はだいぶ専門はだいぶ守備範囲が限られてるけど)と話をしてると、俺もがんばらなきゃという気になってくる。Hさんのおそろしいところは、外見パッと見ただけじゃそんなにやり手に見えないところ。でも仕事は確かで地道で丁寧。大出版社の名刺とコジャレたスーツで第一印象こそ人を圧倒するものの結局は編プロとかライター任せで自分じゃ何もできない奴とかいるけど、そういうのとは全然違う、戦場たたき上げのベテラン兵の風格が、お会いするごとにじわじわと見えてくる。こういうタイプの人たちが、本当に出版界を底支えしているんだろう。
 途中でやはりグッズ持って来られたKさん改めイットリウムさんと、せっかくだから近くの赤ちょうちんで1時間ほどミニオフ会(参加者2名)。ここが妙においしくて、豚足も子袋の煮物もカシラ(タレ)もどれもこれもウマー。しかも安いし。胃の調子まで回復してきた(←現金な)。中ジョッキを傾けながら、なぜかキリスト教へのツッコミ話で盛り上がる。ヨシュア記などに対するキリスト教の立場からの定番逃げ口上まで教えてしまう(笑)。
 帰って、さらに神戸屋のサンドイッチも食べておいて、薬も飲む。ネット。グリーンスタジアム神戸「ヤフーBBスタジアム」に改名の報に驚く。なんか駅のコンコースやコンビニの前でタダで入場券配ってくれそうな。メールも。うわ、Hさんまだ仕事してるよ(汗)。頭が下がる。
3月18日(火)
 昨日開戦まではいかなかったが、米はついにイラクに最後通牒。いよいよ、なのか。ヤクザのベンツを10円玉でひっかいて逃げたサウジ出身のバカボンボンのせいで、怒り狂ったヤクザがボンボンのたむろしてたコンビニにジャリトラ突っ込ませてぶっ潰したのが1年前。そしてとうとう返す刀で、もはやボンボンとは表面上あまり関係ないライバルヤクザの事務所を包囲したというところ。でも、ここまでやってもヤクザは自分のことヤクザとは思ってなくて、たまり場潰しもせいぜい日の出町ゴミ処分場の強制収用程度の「合法行為」としか考えてないのがこわいところ。
 もちろん、ブッシュの強引な手法(てゆうか立派な武力内政干渉)も許せるものではないが、サダムもサダムなだけに、ブッシュもカサに着るんだよな。そして我々もついつい容認してしまう、おそろしいことに。さて、改めて考えてみる。戦争がなぜいけないか。「罪のない民間人が巻き添えを食らうからである」。では、巻き添えさえ食らわなければ戦争してもいいのか。純粋にサダムとウダイとクサイだけぶち殺すならいくらでも自由にやっていいのか。わがままスナイパー・ゴルゴでポン!に「お願いゴルゴ、例の親子をあぼーんして!」と堀江由衣声で頼めばいいのか。それでもなお「殺人はいけない」と言うなら、サダム親子の現在進行形の殺人やみんなの嫌いな「人権侵害」はどうして見過ごせるのか。かと言って何もしなければそれはただのアノミーです。
 ああ、もしアラブ語がしゃべれるもんならイラクに行きたい。もちろん「人間の盾」なんぞになるのではない。サダム親子に「お願いだから、国民を戦火から救うために勇気ある亡命をしてくれ」と頼むため。……でも、アメリカの空襲で死ぬのと、イラクの秘密警察にゴーモンされて死ぬのと、どっちが痛いだろうか。空襲のほうがまだラクに死ねるか。そうか、だからみんな「盾」にはなってもサダム説得はしないんだ。そういうことか。
 ともかく、「国連決議を経ないで攻撃開始」ということで、実は安保理諸国(特に反対に回ってる小国)はホッとしていることだろう。これがもし、「拒否権まで発動されながら攻撃開始」なんてことになれば、それこそ国連安保理の権威は地に墜ちるよヒァー。国連にあえて責任を負わせず、アメリカ一人が泥をかぶるカタチにすることで、ギリギリのところで国連の権威は(実質もはやズタズタだけどな)首の皮一枚のところでつながったのではないか。

 そんな世界情勢とは全く関係なく、俺は仕事。昼も志乃原で、イラクニュース観ながらずずーと味噌煮込みうどんすする。定時退社。歯医者で左上に金属はめる。接着剤のかわききる間に米炊いて、スーパーで安売りの餃子とヒレカツ買って食べる。すいませんイラク行く気なんてありません。
3月19日(水)
 読売は全面的に今回の戦争を支持するらしい。そして、アメリカを支持する小泉政権のことも全面支持する模様。まーヤミクモに戦争反対を叫ぶのも無責任ではあるが、だからと言って今朝の社説みたいに無闇に小泉支持しちゃっていいもんかと。じゃあ読売は、この超絶不況のさなかアメリカに今回の戦費として国庫から何兆円も持って行かれて、その結果消費税も失業率も10%にでもなっても、絶対小泉政権に文句は言わないんだなそうなんだななあオイ。戦後(まだ戦争始まってないのに言うのもナンだが)どんなマズい情報が出てきても、「アメリカ支持」を打ち出した小泉政権を必ずかばい立てしてくれるんだな。その覚悟はあるのか。そこまで考えてモノ言ってるのか。「戦争反対」も「戦争賛成」も、どっちのオピニオンも、我が国では無責任に叫ぶことができる。まったくイイ国である。いろんな意味で。

 それはともかく仕事。昼、また志乃原。今日は大盛りせいろ。午後、甲子園裏面史とも言うべきとんでもない本をゲット。いやまさかイワオが伊良部に勝ったのはバテレン妖術のせいだったとは(笑)。帰ってビーフシチュー食って、さっそく書評だだだだだだと書きまくる。鉄は熱いうちに打つべし。『その時歴史が動いた』、北条攻め。これもまた先日のヒトラー同様、時宜にかなった絶妙な(笑)。
3月20日(木)
 あと数時間で、「最後通牒」のタイムリミット。もちろんサダムは亡命する様子などさらさら見せず、全国民に対し「漏れの盾となって氏ね」とほざく始末。もとより国民の安全を守るために何かしようという発想は全くなし。やはり最晩年のヒトラー同様、自分を一分一秒でも長く政権の座に居座らせるために、バグダッド市民ほかイラク全国民の命を盾にするハラのようだ。
 先週、西宮の著者に重版時の訂正箇所を問い合わせておいたのだが、まだその訂正原稿が到着しない。著者に問い合わせたら「え?先週末投函したけど」と。必死でキャビネや机の上など探すも出てこない。だいいち受け取った覚えがない。他の連中が間違って受け取ったかと思って探すもやはりそんな手紙は誰も知らない。うげーどーしよーとオロオロしてたら郵便到着。やっと来たー! 定型外郵便おそすぎー!
 昼休み、花を買って霞ヶ関へ。九段下→永田町経由の丸ノ内コース。いつものように迷う(とほほ)。駅事務所で献花していると、ふつうのおじさんが入ってきて、いつもの駅事務所とあきらかに違う空気に思いきり引きながらも「あのー……パスネット……5000円の……」と。ほほえまし。
 仕事帰りにあちこち寄り道、古書・新刊あわせて3000円ちょっと買いまくり。新刊は『魁!クロマティ高校』4〜6巻と『ミルモ』4巻。『クロ』4はもちろんフレディのバンダナつきのやつ。社会情勢的には防毒マスクとか懐中電灯つきラジオとか買うべきではないのかと自分でも思うんだが。同盟国がドンパチやってる真っ最中にノホホンとしていられるのは幸せなことかもしれん。この場合の「幸せ」はいろんなニュアンスを含んでますので。あ、戦争始まったらしい。
 空襲開始直後、サダムがTVで演説したそうだが、その映像がどう見ても影武者。ためしにそのメガネ外してみな。
3月21日(金)
 こないだ割れた歯がまた取れちゃう夢。歯が抜ける夢というのはたま〜に見るのだが、やはり実体験があると夢のディテールも段違いに細かくなる。あーマジでビビった。夢でよかった〜。0830起床。
 NHKはもうイラクイラクイラクイラク、「おまえはイラク村の村営放送か!」ってほどの状態。もちろんこっちもイラクニュースしか観る気ないので願ったりかなったり。今回の作戦名は「イラクの自由」作戦。大統領の知能指数(シュワルツコフの半分)を反映した、ヒネリも何もない作戦名がたまらん。ワイドショーもイラク三昧。芸能ニュースでも芸能人たちが殊勝に平和をアッピールしてるのに、妙に居心地の悪さを感じる。
 いやしかし、よくぞ3連休の直前に戦争おっぱじめてくれたもんだという感じ。おかげでTV見物も反戦デモもしやすいのなんの。おまけに今日は天気もいいし春めいたポカポカ陽気、まさに格好のデモ日和。とりあえず俺は反戦デモにも行かず日記更新に打ち込む。はるか彼方の戦争よりも、すぐ近所で困りごとがあって実際イラクどころじゃない状態というのもあるし。やれやれ。
 『ミルモ』原作第4巻。読みきりでパピィ登場。やっぱ原作でもかわいすぎ。パピィ単体で出てきてもどうってことないんだろうけど、ムルモとからんでいる時のパピィはめちゃめちゃかわいい。カップリング萌えとでも言おうか、この感覚はやおい本を読む腐女子の心象に近いかもしれない。原作では、ムルモの側も内心パピィのことを憎からず思っている(でもイジワルされるので当惑している)様子も描かれていて、さすが少女マンガ。
 1600、テレ朝特別番組。今回は地上軍に取材陣も同行して戦地の実況中継が行われるという趣向(←「趣向」言うな)。セカンドルテナンとか軍事用語ポンポン出てくるCNNレポートに、同時通訳ビトもきわめてやりにくそう。小泉答弁並みに何言ってるのかぜんぜん分からないんですけど。うろたえてるのがモロ分かりで聞いてるほうが胃が痛くなってくる。早くやめさせてやれよ。
 ともかく地上軍はクウェート国境を越え、台風並みのスピードでバグダッドへ迫っている模様。さっそく投降するイラク兵が続々。国境近辺ではまだヘナチョコ部隊しかいないんだろう。最初から国境線防衛なんてことは考えず、とにかくバグダッドの大統領親子さえ死守すればオッケーという布陣。スタート地点ではスライムやスライムベスしか出ないが、魔王の宮殿に近くなるとギガンテスやらバルログがうじゃうじゃ出てくるのか。
 ナスのあんかけと酢豚をオカズに夕食。『Nステ』にて、「実はきのうのメガネサダムこそが本物で、今まであちこちでチョロチョロ出てきたほうがほとんどニセモノ」という説。んむー、それはかなり信憑性あるかも。
3月22日(土)
 0930起。日記の続き書きながら、たまった『ななか』『アバレ』のビデオ。ななかの親父って小説家って設定だったんだっけ忘れてた。『アバレ』の「紫蘇町」ってネーミングがイイなぁ。番組冒頭からいきなり巨大怪獣が出てくるのも新しい。新しいだけでなく、せっかくキャラづけされている爆竜たちを有効に生かす狙いもあるんだろう。脚本家がどう生かせるかが今後の焦点だな。あと『アバレ』の課題は、味方のキャラが立っているわりに敵方にまだいまいち魅力がないこと。敵のキャラづけに関しては『ハリケン』の七本槍や『ガオ』のツェツェ&ヤバイバに匹敵するようなアレを生み出すのは容易ではなかろうが、がんばってほしい。特に二重人格幼女をまだどの脚本家も使いこなせていないのがなぁ。
 日記20日分更新。
3月23日(日)
 『ナージャ』。『どれみ』の特殊回のようないい雰囲気。スナふきんLOVEのシルヴィ、やっと「歌姫」の設定発動。なんだ本気出せばこういう話も作れるんじゃんか。今日の回でだいぶ『ナージャ』のことを見直した。
 1000外出。「力の論理」を使う。効いているかどうかは見た目だけでは分からんが、敵は黙りこくっている。さらに2次会で、例の件をオオゴトにする。なに、笑いをとらなくていいぶん、学会発表にくらべれば格段にラク(笑)。攻撃よりも、こちらがわの戦力を結集させるための予備的効果がだいぶあった模様。戦力の逐次投入よりも、まずは味方をひとつにまとめた上で、パワーバランスで一気に押しつぶすのが、最も有効な戦術。
 俺は自分の所属する組織の運営に口をはさむことは全くないが、不幸にして組織が運営上の危機を迎えた時は、組織を守るほうにつく傾向がある。自分の我を押し通すために組織をぶっこわすようなことはしない。もちろんそれは、普段俺の我をある程度通させてくれるような組織じゃないとダメだけど(そうじゃなければ最初からそんな組織には居着かない)。どんな組織に属しても、自分が「浮く」ことは分かりきってるから、任意の組織に属する時は、自分のできる範囲で、その組織のルールに従うようにしている。それでもやっぱり浮くことは浮くんだけど、浮きながらも最低限、運営のジャマだけはしない。ミトコンドリアのように(笑)。そして、そんな「浮いてる自分」の存在が許容されるような、居心地のいい組織を壊そうとする奴が現れた時は、容赦しない。それがパラサイトの気概。
 午後、北田康広のミニコンサートを聴きに。来月になったら、もうこんな狭い(失礼)ハコじゃ演れなくなるだろう。今日タダで聴けた人は大ラッキー。それにしても、「今日初めて聞きに来た人は手を挙げてくださーい」なんて自爆ギャグをしょっぱなかますハンディキャップ芸術家、他にいるか? すごい人である。
 1630帰宅。夕方、合唱の練習。西友で880円寿司(10%引き)買って帰ってメール開く。学会MLで、天本英世氏死去の報。久しぶりに「ええーっ!」と驚く。あと20年はじじいのまま生きていくと思っていた。天本が天に召されるとは、そろそろ世界の終末でも来るのか。ある意味来てるけど。
3月24日(月)【ここまでは2003.04.12更新】
 新田五郎さんの【ふぬけ共和国・マンガ】読む。「オタクが自閉していると言うなら、それは日本人の大半が自閉しているからだ」という指摘に朝から膝を打つ。オタクとHIPHOPとの「感じ」が似ているとし、どちらも「独自の言葉」「サンプリング」「本物かニセモノかにこだわる」「一般人が距離を置く」という共通点を挙げているのもすごい。なるほど。一番のポイントは「一般人が距離を置く」ところだろう。オタクは別に自閉してはいない。一般人が距離を置いているだけだ。それでも「HIPHOPは自閉している」なんて言う人はいないのにオタクは自閉していると言われる。オタク自閉説とは、いじめられっ子に対して一般生徒が抱く「キモい」程度の根拠しかない言説なのかもしれぬ。
 1100ごろから早くも腹が減る。頭も疲れてる。35日分日記更新したのと昨日のバトルで気力ポイント使い果たした。俺が能動的に何かするのはこれっきりよん。昼、馬場下交差点にできた讃岐うどん屋。1430、新宿で会議。でも最初に待ち合わせ場所に指定しておいたマイシティ、先日の改装で落ちついて茶が飲める店がぜんぜんなくなった。けっきょく下界に下りて滝沢入る。もう次からは改札で待ち合わせよう。
 『4と4尋』、アカデミー賞(長編アニメ部門)ゲット。最初ネスカフェの自販機にチラシがはってあったの見た時には、まさかこんな大ヒット作になろうとは申し訳ないがカケラほども思っていなかった。実際この大化けに一番驚いてるのはネスレだろう。きっとネスレ自身「『もののけ』の7割もヒットすればもうけもの」ぐらいの気持ちだったにちがいない。ともかく、ディズニーを抑えての受賞はめでたいかぎり。
 軽い頭痛のため1830頃退社。松屋でいつもの牛めし+とん汁。
3月25日(火)
 ちょっとノドがいがらっぽい。テンション切れのせいですか。それとも雨のせい。昼、豚ぶり勘定で醤油ラーメンとミニポーク丼。夕方、歯医者で右上奥歯がりがり。半年前から顔を出してきた親不知もちょっと見てもらう。このトシになって生えてくるのは珍しいとドクター。邪魔になる前にひっこぬいてもらおうかな。
 さっさと帰って、先日頼んだワインが届くのを待つ。20時過ぎペリカソ便到着。コレは実家に、今度のお花見にはコレ持って行こう、とかいろいろ目論む。ショット醸造所の極甘ワインは、次から複数買いしてもいいかも。スパゲティ煮る。
 アメリカ、フレンチトーストを「フリーダムトースト」と呼び始める。ガキですかあんたら。敵性語駆逐した某大日本帝国のこと笑えませんな。テンパッた国というのはどこも同じような行動を見せるということか。
3月26日(水)
 イラク報道。米軍、ここ数日「バグダッドへあと100キロ」のところで足踏みしてるような。砂嵐もあるし、伸びきった補給線をいったん確保しなきゃならんし。これから共和国防衛隊などの中ボスクラスとあたるのに、セーブポイントを近場に設営できなきゃ話にならん。電撃戦もここまでか。
 しかも、先遣隊が通過した後方では民兵までわいて出て、補給部隊の襲撃などに励んでいるらしい。つまりゲリラだろ? 国際法上は捕虜にする必要もなくその場で殺してオッケーなんだが。でも国際法なんか知ったこっちゃない&民間人とゲリラの区別もつかんマスコミの目を意識してはそういうわけにもいかず。正義の味方を演じるのも大変。

 朝から新企画にかかりっきり。来週あたまの会議までにカタチにしなきゃならんのでここが正念場。昼、昇龍軒でチャーハン&ギョーザ。この●年というものココではこの2つしか食ったことがない。よくも飽きずに。2100頃退。神戸屋の安売りパン買ってかじって寝る。
3月27日(木)
 イラク。米軍、住宅地「誤爆」。と言っても軍事施設が住宅地の中にある以上、いくらでも起こりうる事態。もちろん、誤爆の可能性が極めて高いというところまで認識した上で、我らが日本政府はこたびの侵攻を支持すると言うのだから、ワタクシごとき民草がドウコウ言うことはできませんわな、ケッ。
 それにしても、バグダッド市民も疎開すりゃいいものを、と思うところだが、でもできないんだよな。3日前、フジの朝のニュースでちらっと聞いたんだけど、どうやらバグダッドの民間人、政府の指示で市内に閉じ込められているらしいんだ。480万人の「人間の盾」だよ。難民キャンプにまだ誰も来ないというのも仕方ない。そもそも世界中からバグダッドに集まった本物の「人間の盾」も、当局によって浄水場とか変電所に「配置」されているそうだ。さすが「人間の盾」発祥の地。盾の使い方があざといですな、ケッ。「人間の盾」のもともとの意味、覚えてる人います?

 ノドのいがらっぽさはだいぶとれてきたが、咳はとれない。少しダルいのはカゼか寝不足か。基礎体力ないのにムリは禁物だな。
 今日は仕事も大詰め。昼、大昌苑でカルビクッパ。20時過ぎまでかけて、新企画用の原稿(えっ?)およそ10万字をアップする。けっきょく俺の思い通りのライターが見つからなかったので、自分で書いてしまった(おい)。自分でも、とことん編集者に向いてないと思う。プリントできるのを見届けて2120退。身体に力が入らない。歩くのもおっくうなほど。帰るとベッドの上にぐでーと寝る。ヤバいぞ、アフターコミケ並みに疲れている。なんとかコンビニで買った鳥三色丼だけは食って、寝る。
3月28日(金)
 イラク情勢。難民、まだ14人しか出ていないとの報。やっぱり政府が疎開民を足留めしているらしい。鬼畜。もちろん、砂漠を越えて国境の向こうの難民キャンプに辿り着くだけでも一苦労だろうし。砂漠で砂嵐に巻かれて死ぬよりは、まだ空襲に脅えながらでも都市にとどまっていたほうがマシなのかもしれない。空き巣も出るだろうし。
 あと、個人的には戦況報道なんて実はどうでもいい。どうせ正確な状況は、戦後何十年もしなきゃ分からないんだ。たしかに今、やたら米軍が不利そうに見える。でも、アフガンの時も、前回の湾岸戦争の時も、米軍不利不利と言いながら結局は当初の予想通り圧倒的勝利をおさめている。いちいち報道に一喜一憂しているとバカを見る。それでも、厖大なブラフやクズ情報の中に、探せばキラッと「事実」のかけらが見つかるからバカにはならない。両軍の広報や、各々の社是に沿ったバイアスがかかりまくったマスコミ報道の中から、それでも「事実」を洗い出す、砂金採掘のような作業が、見る側には求められる。ああめんどくせえ。

 疲れ、「昨日よりはマシ」ってぐらいで、やっぱダメージ残ってる。寝不足じゃないのにフラフラしてるというのは本当にヤバい。睡眠というよりも、純粋な休息が必要な状態。でも今日は外で会議があるので休むわけにはいかん。
 とりあえず昨日プリントした仮原稿に、目次や文献表を付け足す。「自分が書いたモノが印刷されること」に全くテライを感じなくなったのはいつだろうか。まず原体験として大学新聞、それから『大宗教学』を出し続けていたのも大きいけど、やっぱ最初の「セミプロ仕事」、3年前の『と学会誌8』がターニングポイントになったんじゃないかな。そして去年の『と学会年鑑2002』。こういうプロセスを時間かけて着実にふんできたおかげで、「編集者が自分で原稿書く」なんて恥知らずなマネが平気でできるはしたない子になり果ててしまった。もちろん俺の名前は出ないけど。こうした度胸の面のみならず、学会での経験は、ほんとに本業のコヤシになっている。学会には返しきれない恩ができちまった。何百本羽根抜いて反物織れば恩返しできるのか、見当もつかん。とりあえず今の俺にできる範囲でコツコツと織っていくしかなし。
 夕方、市ヶ谷の私学会館で会議。欠席が1人出たので夕食も1人分余る。いちおうコレを見越して、昼飯おにぎり2個にしといてよかった。豪華和会席料理、都合2人分たいらげる。おいしいもので体内をリロードしたおかげで体力回復ー。土日ゆっくりできれば、なんとかなるだろう。
 夕刊。スパイ衛星、無事打ち上げの報。ほっと胸をなで下ろす。こないだのシルクワームのいい仕返しになった。北朝鮮はいろいろ抗議していたみたいだが、てめえらだってテポドンやシルクワームへの抗議に耳ひとつ貸しやしなかったくせに。たかが出歯亀ぐらいでギャーギャーわめくな。つうかヤマシイことがあるから見られたくないんだろ。

 テレ東『芸術に恋して』最終回。みずほグループもいよいよ芸術だ何だと言ってられなくなったのか。徳永二男の超絶技法実演で泣く。パガニーニみたいな手のひら広げると45センチもあったってぇナントカ症候群患者の編み出した超難度技法を、普通の手しか持ってない人間が一生懸命マスターしようと努力して、おぼつかないながらも自分のものとしている。ヴァイオリンの表現力、可能性を極限まで高めるために。その姿を見て、なぜか泣けた。くやしくて。
 ヴァイオリンは人の声とよく似ている、というのはよく言われている。ラッパが神や天使の声を模しているとすれば、擦弦楽器はまさに人間の声を模すために作られている。番組では音色の類似点ばかり言われていたが、それだけではない。ヴァイオリンとヴォイスは、「よほどの表現力がなければスタンドアローンで演奏することができない」という弱点まで共有しているのである。無伴奏ヴァイオリンソナタのようにわざわざそういう目的のために作られた曲でないかぎり、伴奏なしのヴァイオリンほどなさけないものはない。1つの音、どうがんばっても2つの音を鳴らすことしかできない楽器ならではの弱点である。(おまけに歌詞を語れないぶん、人間のアカペラソロより格段になさけない。)楽器単体の迫力も、管楽器にはどうしても負ける。
 音色の多様性だけならヴァイオリンこそ地上最強の楽器だと思う。それでもヴァイオリンが「楽器の王」の名をピアノに明け渡しているのは、単体では一つの世界を構築できないためである。この点では、ピアノ、オルガン、ギターにすら負ける。だからヴァイオリンはピアノの伴奏つき、または弦楽ウン重奏、またはオーケストラのようなチームプレイでしか使用されることがない。……俺があまり熱心にヴァイオリンをやってこなかったのは、そのせいもあるのかもしれない。
 古来ヴァイオリニストたちは、ヴァイオリンの表現力を追究してきた。だがそれは実はモノクロの鉛筆画か水墨画のようなもので、どんなにがんばっても「色彩」まで表現しきることはできない(もちろん、下手に絵の具べたべた塗るよりは洗練された水墨画のほうがずっと美しいのは言うまでもないが)。それでもヴァイオリニストたちは、単体で世界を描けないというヴァイオリンの弱点を克服しようと、日夜技術を磨いている。それにひきかえ、スタンドアローンで世界を作れない限界性に早々に見切りをつけて(不器用だったせいもあるが)ヴァイオリンをまじめに極めようとしなかった自分に対するなさけなさ。そんなものが一気にわいてきて。
 つうか俺、なにごとにおいてもアキラメが早すぎるんだよな。実はセッカチというか、「いくらそれを極めても世界の全てを見ることができないモノ」はさっさと切り捨てる。宗教をライフワークにしたのも、世界の全てを見たかったからだし。パスカルが最後に神学に没頭したのと同じで。まったく何様のつもりだか俺。ウルトラマンぐらい寿命があるとでも思っているのか。

 疲れ果てて寝る。
3月29日(土)【ここまでは2003.04.13更新】
 1000起床。読売朝刊。国境近くのバスラで、市外に逃げようとした市民に対し民兵が発砲。やっぱそうなのか。市民も人間の盾ですか。自国民を人質にする国。仮面ライダーを前に、地獄大使がショッカーの戦闘員を人質にして、戦闘員がイーイー泣いてる、そんなバカな絵が脳裏に浮かぶ。
 のんびり日記整理。1500、スーパーへ。噂の「マサイの戦士」ついに関東上陸。買わなかったけど。寿司買って食う。ダイレクトまちがい電話2件。「壁の塗り替えしませんか?」なんて、築2年のしかも賃貸マンションの住人にどうしろと。名簿屋から古い情報つかまされてんじゃねえよ。3件めは実家から帰ってこいテレフォン。ディナーのメニューは手巻き寿司。しまったー寿司食っちゃったー!
 日記、2月分までアップロードしてから里帰り。手巻き寿司。これはこれで食う。弟のビデオライブラリー、前に見た時よりもフリークスものが充実。が、弟によると、実習で本物のフリークスをさんざん見てると、もうこれらのコレクションに萌えなくなっちまったそうだ。産婦人科医が無修正情報公開本見てもオギれないのと同じですか。
 2300頃帰宅。上の階から降りてきた住人がエレキのソフトケース背負ってた。よかった、こっそり楽器持ち込んでるの俺だけじゃなかったんだ。
3月30日(日)
 0740ごろ起床。『アバレ』後半。元カノがオウム(違)に入信してて大変な黒。変身できたけど強くなんない黒。弱くて味方にまで邪険にされるかわいそうな黒。そのトサカはやっぱ鼻の穴ですか。『555』。新仮面ライダー登場。それ以外よくわからない。『ナージャ』。人となじめないヒッキー作曲家、スランプの原因はやっぱタンニンの禁断症状でしたか。『デジ風呂』最終回。ダスクモンの中身フカーツ。むやみにシリツ室に入るなガキども。『GA』も最終回。ほんとに人を食った、とことん人を食いきって骨まで残さないアニメだった。わざわざ井上敏樹を呼ぶか。
 1000外出。待ち人来らず。2次会になってノコノコやってくる。自分より強そうな相手とは直接対話できないヘタレめ。3次会で排除議決(笑)。先週「予告編」をぶった甲斐は大いにあった模様。俺はもうあとは、若い衆とじじばば衆の間を調停するロールに徹するのみ。両方に顔が効くキャラは限られているし。もし俺が作戦指揮官だったとしたら、俺のポジションにいる「駒」をこう使うだろう、という行動をするまでのこと。
 とにかく疲れた。もう寒気がするほどアタマ痛くて。1830帰宅。パン食べてナロンエース飲んで1900から1時間ほど横になってたけど全然治らん。たまらんので練習サボってコンタック総合飲んで2000寝る。明日はまた大事な会議だし。

 アバレブルーって『ごくせん』の生徒だったのかよ。
3月31日(月)【ここまでは2003.04.14更新】
 イラク軍、都市防衛戦で民間人を自軍の前に立たせて盾にしているとの情報。映像がないので事実かどうかはわからんが、きっと本当にやってるんだろう。太平洋戦争でももしコロネット作戦やオリンピック作戦が発動されていたら、今ごろ日本の人口は3000万人ぐらいだったかもしれん。「戦争反対」の叫びは、むしろサダムにこそ聞いてほしかった。正直、反戦運動家たちは反戦を訴える相手をまちがえたのではないか。海外からの「人間の盾」も、浄水場や変電所なんかで3食昼寝(&情報部の監視)つき生活してるヒマがあったら、むしろバグダッド市民の家にホームステイするべきかもしれない。
 そして、400キロも伸びきった米軍の補給線、至る所でゲリラの襲撃を受けていると。本当なら、典型的「電撃戦の失敗例」ではないか。米軍の陸上戦と言えば、補給線をしっかり確保して着実に橋頭堡を築きながら進撃するイメージを持っていたが、ほんとに米軍なのか? 総司令官にパットンの霊が憑衣してるのではないか?

 昨日の頭痛(ひょっとしたらカゼだったのかもしれん)を治すのにナケナシの体力を使い果たしてしまったらしく、朝から完全にグロッキー。とにかく力(リキ)が出ねえ。身体を動かすエナァジィそのものが尽きて予備動力モードになってる。なんで月曜の朝からこんなに疲れ果てているのか。でもよろよろと職場へ。
 昼前から会議。昼食の弁当で若干体力回復。先週までバリバリ準備してた件は、なんとか進みそう。あと半年でどこまで練り上げられるか。
 さすがに会議の終わり頃はフラフラクラクラ。とっとと帰り、パルコで焼鳥弁当買って食ってさっさと寝る。
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