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| 9月1日(月) |
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ああ仕事だ(嘆息)。がんばろう。10月刊行本に載せる情報のことで、1件確認の電話。知らない人に電話するの怖いよう(←ヘタレ)。昼、麻の葉シチュー。 1500、I先生のセルフバイク便(すいませんすいません)到着。カバーイラストできあがりー! さあて、これを装丁家がどんなかんじで料理してくれるか。あと、残りの本文用イラストデータも拝領。昨日T先生からいただいたイラストも加えて、これで図版関係は全部揃った。I先生のバイクをお送りし、すぐにMacに向かい、本文にイラストがしがしハメ込んでプリントアウト。……いいー! すごく豪華な本に見えるー!(←いや、ほんとに豪華なんだってば)。まさかここまで挿画の効果があらわれるとは。うわ、本当に売れそう。ワクワクしてきた。 1900過ぎ退社。通りすがりの早大生が「スーパーフリー」と口にしたのを確かに聞いた。学生同士の間では禁句というわけではなかった模様。てゆうかこのヒトゴト度合いは、さすが全校生徒4万人を数えるマンモス学校だけのことはある。そりゃそうだ、人口4万の都市で集団レイプ事件があったからと言って、そこの市民全員が恥じ入らなければならない義理はない。俺の母校(大学院や教員までかき集めて3000人超えるかどうか)だったらとてもこうサバサバとはできまい。なんか、現役の早大生よりもかえって、「早大」ブランドのおかげで社会でいい目を見てきたOBOG連のほうが気に病んでいるような気が。 帰りに黒田硫黄『黒船』と、國津武士さんの新刊『座敷娘』(いま変換したら「座視生娘」と出てワラタ。茜新社、2003年)、一緒に売ってた『天然少女児童会』(オークラ出版、2001年)をゲト。おうちに帰ってから読む(電車の中ではさすがに)。 とにかく國津さんの絵はとびっきりに上手い。あの独特の、スレた目つきのぷにっとした女の子はもう完全に俺のツボだし、そこそこトウの立ってるキャラもあまり胸がないあたりが好み。えー、そうした俺の主観はともかく本当に上手い。デフォルメはかなり入れてるけど、だからと言って細部に手を抜かない作画態度(ペンタッチがハッキリしてる都合上妥協やゴマカシが効かないのもあるけど)も恐れ入るばかり。マジでイラストのお仕事頼みたいぐらいである。てゆうか今作ってる本のイラストレーター候補にも入ってたのはここだけの話(腕に見合う原稿料さしあげられないから泣く泣く外しましたけど)。 またお話も、ジンとするイイ話も書けば、とんでもないドタバタギャグも書ける。茅薙隆裕と古賀亮一が同一人物の中に住んでいるようなもんだ。さらに言語感覚にも優れ、教養もあり、パラメータはそこらの凡百のマンガ家の中でも抜きん出ている。いやウラヤマシイばかりのスタンド使いじゃないですか。 ただ、その「絵」と「話」の双方を「マンガ」、それも「美少女マンガ」という特殊な目的を持つ表現様式にキレイに統合させられているかと言うと、まだまだ物足りないんですよ。いや十分そこらのエロマンガと比べても遜色ないほどエロいですけど、でも國津さんの持つポテンシャルなら、こんなもんじゃない、もっと高みへ行けるんじゃないか、と思わず欲が出てくる。つうか、あきらかに國津さんより各パラメータが低い作者の手による、絵もヘタなら話も破綻してるにもかかわらず、國津作品よりもエロスを醸し出している(俺の主観だけかもしれんが)マンガが他にあるのは何故なのか、ちょっと考えてみた。 「絵が上手い人」には2種類あって、単体の絵でひとつの世界を構築するのが得意な人と、「マンガ」という連続した絵を配置する表現方法においてリズムを生み出すのが得意な人とがいる。國津さんは圧倒的に前者のスタンド能力に秀でているように思う。コマの1個1個が、それぞれ独自に構築された世界というかんじでちりばめられている國津さんのマンガは、左脳も使って読む普通のマンガとしてはすごくよくできている。しかし、感性でコマを追っていくエロマンガにおいては、そのコマの連続体から生み出される有機的な「流れ」(「ノドゴシ」とでも言いましょうか)が重視される。そこではもはやストーリーすら必要条件ではなくなる。この土俵に立つと、國津さんのスタンドは不利な戦いを強いられる。これはなにも國津さんだけでなく、他の凄腕の絵描きさんにも言えることで、たとえば士郎正宗にエロマンガを発注してもおんなじ理由でイマイチエロくない作品が出てくるだろう。 國津さんの見事なストーリーテリング、またその鋭いギャグセンスも、こと美少女マンガにおいては「エロさを消してしまう」という諸刃の剣かもしれない。國津さんのマンガのエロさは「絵のエロさ」が主体であって、それに相乗効果を与えるべき「ストーリーのエロさ」が、絵ほどの効果を上げていない、そんな印象を受ける。絵がこれだけエロければ、もっとエロいマンガを仕立て上げられるはず。たとえば、いっそ理性のネジ5本ぐらい緩めて、他のよくある美少女マンガみたいにオスの本能のままエロスひとすじバカになってヌガーと頭の悪いマンガを描いてみるとか。……でもそれだと國津さんのマンガじゃなくなる罠。 以前読んだ國津さんの同人誌にも、「美少女マンガは読者の肉体の一部分を随意に動かす技術が求められる」と書かれていたのを読んだことがあるが、おそらく國津さん自身、その技術を歯がみしながら模索し続けていることだろう。いい話を書きながらなおかつエロいマンガを描くという苦難の道を。「エロい絵」と「いい話」が対消滅を起こさないため國津さんは、とにかく「いい話」にかき消されないぐらい絵のエロさ自体を増すとともに、いい話の中に無理なくエロシーンを挿入する「呼吸」を修練する、という前向きな両面作戦をとったようだ。『天然少女児童会』を読んでから2年後の『座敷娘』を読むと、その切磋琢磨ぶりはよく分かる。あきらかにエロさが増量してるもん。いい話なのは変わらないのに。こういう真摯な描き手を見るにつけ、つくづく俺はプロのものかきにならなくてよかったと思う。こんな人たちと同じ土俵ではとても対抗できる自信はない。 それにしても、「美少女マンガ」という縛りから一歩引きさえすれば、國津さんのマンガはすでにかなりなレベルにある。『座敷娘』の半表題作(?)「座敷の神様」も、最後はほろりとさせてくれるいい話だし、それに國津さん伝家の宝刀とも言うべき独特の疑似和風世界もイカンなく発揮されててすごくイイ。疑似和風世界と言えば、同じく『座敷娘』所収「クリスマス・プレゼント」の時代考証無茶苦茶ぶりなんか見てて頭がクラクラしてきた。同人誌の忍者モノとかも含めて、案外英訳してアメーリカで売ればブレイクしたりして。もし掲載媒体がエロ系雑誌ではなくノーマルな青年誌だったら、と思うと勿体なさに涙こぼるるばかりである。國津さんって本質的に「エロマンガ家」じゃなくて「マンガ家」なんだろうね。 今後のシナリオとしては、もう一皮ムケて美少女マンガ家として名と腕を上げ、そこからチャンピオンあたりに殴り込むというコースもある。乾はるか、瀬口たかひろ、うういずみ、etc.といった先人の例もあるし。ひそかにその線を狙っているのではないか國津さん。ムケすぎて『エイケン』になっちゃったら泣くしかないが(←それはムケると言うよりむしろ「解脱」では)。つうかまたコミティアに来て、あんましエロを意識しないで自由に描いた同人誌を出してくださいな。いやもちろんエロくてもいいです大歓迎です。 ……というわけで、単に、俺の中では「國津武士」というマンガ家をエロマンガ家として捉える用意ができてないだけかもしれないので、万が一國津さんこの日記読んでてもあまり気にしないでくださいね。つうか論旨メチャクチャだし。マトモな評論を読みたかったら新田五郎さんにリクエストするが吉。 【今日のアクセス解析情報】 「宅間守」90件「宅間」43件。 |
| 9月2日(火) |
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気はまだ張ってるけど、なんかカラダの深奥に慢性的な疲れが溜まっている感じ。身体と心のアンバランスのせいか、情緒不安定になってるのが自分でもよく分かりすぎ。しかも今日がまだ月曜日だと勘違いしたり(昨日あんなに働いたのに)、時間感覚もおかしくなっている。 情緒不安定ついでに、昨夜プリントした10月刊行本のイラスト入りゲラを近所に見せびらかす。ウチの出版物でこういうタッチの挿画を使ったものはないから、みんな絵の出来に目を奪われている。誰も文章を読んでいない。よし(笑)。本文の毒(これでも初稿の1/100ぐらいに希釈したんだが)を、この数十点(そんなに描かせたのか)のイラストがみごとにゴマカシてくれている模様。どうですか売れそうですか。お願いだから売れると言ってください。全く新しいタイプの本だけに、売れるか売れないか、どれだけ刷ったらいいのか、どんな反響が返ってくるのか、支持されるのか非難されるのか、全てが未知数で、作ってる本人がすごく先の見えない不安に押しつぶされそうになっている。ほんとに来月中旬にはコレが本になっているのだろうか、その確信すら全く持てない。すいませんかなり神経すり減ってます俺。 昼食、つるやで冷やしきしめん定食。昼過ぎ、I先生の画像データと本のゲラ刷り持って飯田橋のデザイン事務所へ。偶然、他社の似たようなジャンルの本の装丁依頼も来たばかりだと。うげ、内容までカブってないといいけど。とりあえず装丁イメージは区別つくようにと重々お願い。 もうほんと、寝不足でもないのに疲れて。コミケ前の修羅場が、6月頃から延々と続いているような、あんなかんじの、「苦」か「快」かすら分からない疲れ。ただただ、出た後のことを想像してニヤニヤすることで辛うじて生きているような。つくづく同人誌だこの本。 スーパーの鳥南ばん弁当食って。きのう買った『黒船』読む。黒田硫黄、コメットさん☆、唐沢俊一の裏モノ日記。この3つに共通するものを10字以内で述べよ。正解者は、ある意味世界を支配できます。全く関係ないけど、黒田硫黄と松本零士って、この世で最も悲壮感のないジェノサイドシーンを描くマンガ家の双璧だと思う。この二人だったら『プライベート・ライアン』をコミカライズしても「ぎょえ〜」「ぐわ〜」って悲鳴入れそうな気がする。 【今日のアクセス解析情報】 「宅間守」23件「宅間」13件。そろそろ冷めてきたかな。 |
| 9月3日(水) |
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珍しく朝っぱらから洗濯。準急で東村山〜鷺ノ宮間グースカ寝て身体が冷えたか、ちょっと鼻が出る。 昼、せめて食欲あるうちに栄養とっておくことをテーゼに掲げ、大昌苑で肉食おうかなと思ったが、外に出てみるとムワッと暑く、冷麺にしようと決心。しかし店に入って注文してから、けっこう冷房が効いてきて、ああやっぱ肉でもヨカタかなと。死ぬも生きるも決断ひとつ。 午後、さらに熱っぽく。葛根湯くらってカゼ薬もくらって。なんか夕立降りそうだったので、とっとと帰る。 鷺ノ宮あたりからだんだん北西の空が暗くなり、上石神井ではどかーんと落雷。田無過ぎたあたりでぽつぽつ窓に水滴が横切るようになり、しかも車内放送で「本川越方面で豪雨」との情報。嗚呼と覚悟。しかし駅降りると道路は全然濡れておらず。やったぁラッキー! と言ってる間にぽつぽつ雨が落ちてくる。ダッシュ! 洗濯物とりこんで、さぼてんヒレカツ丼食う。 『トリビア』。「111111111×111111111=12345678987654321」はトリビアとしてもかなり趣向が変わっててよかったけど、本当にネタに困ってるらしい。また黄色いTシャツと日本武道館か。 たまには仕事のグチ書かずに終わる。おやすみ。 |
| 9月4日(木) |
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朝からぱらぱらと降る雨は、きのう帝都を襲った雷雲の名残りか。アレはなんか各地にすさまじい被害をもたらしたらしく、国会議事堂にも落雷、屋根の大理石だかミカゲ石だかがバケツ一杯分砕け落ちたと。小泉側も反小泉側も双方で「天の怒り」とか言い出しそうな気がする。菅公の時代から、マツリゴトに携わる人々の発想というのは原始的・呪術的なものと相場が決まっている(本人自身が本気で信じているかはともかく、分かりやすい発想ほど、庶民に支持されるからね)。まあそれ言ったら火星大接近なんか、よほど天が怒りまくっているものと。 古新聞と古広告ぶらさげてどっこらしょと階段を降りていくと、荷台に古新聞古雑誌を山のように満載した濃青の4トン車がマンションの前をぶろろろろろと横切る。こんな時間に回収が来るわけない。あきらかに回収日を狙った古紙ドロボウである。とっさのことでナンバープレートを見そこねたのが悔しい。 さても古紙ドロボウというやつはギルティーかノットギルティーか善悪の判断がつけづらい。ドロ側にしてみれば「ヒトサマが不要になって捨てたものを拾って何が悪い」というところだろう。自治体はどう思っているのか、まぁ正直なところ燃えるゴミが減ってめでたいというところだろう。が、それでも広報で市民に回収日を周知させて日を決めて回収している(その作業すべてに税金が投じられている)ことを思えばなんとなく腹立たしくは感じていることだろう、心情的に。 そもそも所沢市のリサイクルというのはきちんと機能しているのだろうか。こちとら資源ゴミはおろかペットボトルまで分別しているのだが。そういえば水俣市はゴミを21種類に分別していると聞いた。もしかしたら「公害汚染のある自治体ほどゴミの分別が厳しい」という法則が成り立つかもしれない。家庭ゴミで公害が起きたわけでもないのに。前にも書いたけど、どーも責任を市民に転嫁しようという意図がアリアリと感じられてイヤ。古紙ドロも、そんな体制側の欺瞞に対する反逆行為の一環なのではないか。んなわきゃない。 雨、昼前にはすっからかんとあがる。急に名古屋出張(それも一泊)が決まる。と学会の例会がある週ではないか。週に2つも学会カケモチとはどこの学者センセイだ俺は。10月刊行本、定価と刷り部数が決まる。ともに当初算出した値が通る(通ってもらわんと全ての計算が狂うんだが)。印刷所も、あちこちの見積もりを検討した結果S社に決定。当初の計算より安く刷れそうなので、ドサクサにまぎれてそのぶん製作費(すなわち絵師の報酬)を分捕ることができた。スズメの涙がヒバリの涙ぐらいにはなったか。夕方、またその本の下調べで某所に電話。ああもう次からはFAXだFAX。 それにしてももう木曜か。来週は上記の理由でウィークデーが2日つぶれるし。17日入稿なんてホントにできるのか。冗談はよせ。殺す気か。 吉祥寺で元上司の定年慰労会。定年、と言ってもまだ嘱託でバリバリ働いていただくのだが。普通のサラリーマンと違って、いろんな著者に顔が利くベテラン編集者には、定年になったからと言っておいそれと辞められては困るのである。取引先はビジネスマン個人ではなく会社につくものだが、著者というものは会社ではなく編集者個人につくものである。いくら講談社や小学館のような大手でも、イチゲンの新卒ペーペー編集者が名刺でぺちぺち著者のほっぺた引っぱたいて「ウチで本書かんかねチミィ?」と言える世界とは限らないのである(「絶対できない」とは言えないのが嘆かわしいが)。ウチのような零細企業においては露骨にその傾向が出る。長年いい仕事を積み重ね、業界内での評判を高めた編集者だけが、著者の信頼を得られる。 俺もおかげさまで、信じられないような業界トップレベルの先生方(の幾人か)から「よく仕事をやってくだすってる人」という評価を得て、今までクビにならずにすんでいる。派手な仕事をしてないからヘッドハンティングにも遭わず、野心も才覚もないから転職や独立もせず、これまで貯めた「資産」を地道に運用しながらどんどん増やし、地道に会社の売り上げに貢献していく。学術系の編集者にはこういう地味な人間がけっこういるハズである。編集者と言えばチャラチャラ系か無頼系、どっちにせよ人間のクズみたいな奴ばかりと思われがちだが、地味で堅実な人も編集者になれるんだよ。自分で「地味で堅実」と言うか。まぁ、俺もなれるものならこの元上司のような静かで地道な仕事を続けたいというのがいつわらざる本音。鬼畜はプライベートだけということで。鬼畜が仕事になったらそれはそれで大変だよ。 にしてもココの手羽先うまいにゃー。吟醸豆腐などいろいろと堪能。なんとなくI.W.ハーパーのロックまでいただく。バーボンウマー。 |
| 9月5日(金) |
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1994年に中絶医を殺害した、あの原理主義者ポール・ヒル死刑囚に刑執行。本人は執行前日「中絶を食い止めたのだから神に祝福されるだろう」とコメントしたという。「正義」のためなら「悪」の大本を殺してもいい、ということですか。なーんだ、広島長崎以来の合衆国の「正義」観を体現しただけじゃんか。国家レベルなら許されても個人がやったら死刑ですか。ヒルを死刑にするならブッシュも死刑に……とまでは言わんが。 昨夕電話でコンタクトした、とある業界の一角を担う某お役所の担当さんから連絡。きのう「紹介部分のゲラを見せてくれ」と言うから『お役所だなぁ』と思いながらFAXしたんだが、その記事の一ケ所に問題があるとのお返事。『うああこれだからやっぱお役所ってヤツはぁぁぁぁ』と内心歯がみをしたが、担当さんが言うには「この『日本唯一の公認●●●●●●』という表記なんですけど、ウチ以外にも国内で●●●●●●事業を行っている方たちもいらっしゃいますので……」。うわ、ヨソさまにまで気配りしてるよ! すごい、ちょっとココはかなり他のところとはひと味違うぞ(いい意味で)。好感度一気にアップ。 別の3か所に、こんどはFAXで問い合わせ。そのうち1か所からすぐに電話がかかるが、なんか「アソコと一緒に紹介しないでくれ」みたいなニュアンスが言下にアリアリと。どうもライバルというか、あきらかに良い感情を抱いていない模様。こういう所もあるんだな。さっきのお役所の好印象がさらに引き立つ結果に。もちろん本の中では公平・客観的に扱うしかありませんが。残り2か所ははたして。 来週木曜朝の新幹線のチケット買って、LPO「北鮮祭」に行ってみたが、会場超満員だったので入り口で帰り。車内でチャンピオンとバンチ。なんかイラついた感情がおさまらない。コミケ前の、新刊原稿が進まずイライラしている時のあの焦燥感と似ている。いや、半ばルーティンワークになった『大宗教学』と違って、いろいろ新機軸を取り入れているだけに先が見えないぶん焦りも募る。長くてぬるぬるした魚丼とサラダ買って帰ってもぐもぐ。寝る。疲れた。 【今日のアクセス解析情報】 ロッテ二題。「将+晋吾+やおい」、これは極めて正しいとして。「加藤康介+アニメ」って何だ。『逮捕しちゃうぞ』なら藤島康介なので念のため。 |
| 9月6日(土)【ここまでは2003.10.01更新】 |
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『ミルモ』、日高さんブラザー再登場。新妖精募集の告知。天才妖精・アミバとかしか思いつかないのがなさけない。「アミ、アミ、アミバでドォォン!」(血涙)。指がなくては楽器の弾きようがないか。明日のジャニーズJr.番組のCM、日曜の昼間から少年磔くすぐりプレイとは行き過ぎではないか。先週は温泉バトルだったし。女子の嗜好もだんだん男子化(というかエロオヤジ化)が顕著になってきているのかもしれない。って何をとっくの昔に分かり切ったことを。 日記何日分かまとめた以外は特に創造的なことはせず。疲れました。とりあえず明日のため体力回復に専念。 |
| 9月7日(日) |
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『アバレ』。リジェの衝撃の正体もさることながら、その製造過程(←おい)、あまつさえアバレピンク強制妊娠プレイとは、日曜の朝からいいのか。今回のアバレンジャーは対象年齢高めでお送りしますた。『ナージャ』。アーベルのドキュソ過去話。もしかしてジャグリングはムショで覚えたですか。『ガッシュ』。今日も泣けるー。いやマジで泣いちゃったし。ヨポポー!(轟泣) 1000、と学会の例会に向けて出発。昼飯どこで食っておこうかなと考えながら早稲田通りをてくてく歩いていると、明治通りとの交差点で藤倉珊さんとばったり会い、同行二人。懸念していた古本街は日曜とあって軒並み閉まっており、これならトラップに引っかかって遅刻する不心得者も少なかろうと安堵。ファミマでCCレモンとホットケーキとチョコパンを買って会場の早大へ。学校を会場にするのは久しぶり。 今日は全然準備してなかったんで、先日ビッグサムで見つけた「ねずみ男のネズミとり」(カモ井加工紙株式会社)だけにしようと思っていたけど、議長が海外のネコペインティング本を紹介したのにつられて、ネコ用のコスプレ衣装製作マニュアル『コスチューム・フォー・ユア・キャット』(1995年、フレックス・ファーム)、ネコの肉体を使ったいろいろな遊び方を集めた本『犬さんちの猫あそび百珍』(2000年、第三文明社)、と動物虐待本2冊も急遽スタンバイ。ネコ用アメリカンポリス制服の作り方を紹介した項で「マッチョなネコに最適」とあったので「ポリスでマッチョでネコと言えば水野晴郎先生ですか」と漏らすと、議長ほか数名に限定的にウケる。そこそこまとまった発表になってホッとする。 今回もまた会長以下一軍二軍ともにすごいネタ揃いだったが(詳細はまた太田出版さんの本が出るのをお楽しみに)、中でも最大支持率を誇ったのが、ビジター参加していた高須クリニック院長の御曹子。発表のためにわざわざプロモビデオまで作るかーっ! 高須ジュニア、もうBコース枠で入会させてもいいと思います。立川流じゃないけど。あと、進行グダグダだった前回に比べ、今回は時間に余裕があり、またタイムキーパーも厳密にアラームを鳴らすのでサクサク進行。ちょっと時間が余り、数人が追加ネタを発表できたほど。よき傾向。これなら安心して発表できます。 二次会は馬場駅前の土風炉。例会会場の冷房が効きすぎてた(&ネクストバッターズサークルにその冷風が変な方向から直撃するため発表待ちの間にカラダが冷えた)せいか、どうもカゼひいたらしく。見るとあや先生も鼻ずるずる。 例の10月刊行本のゲラを、一部でこっそり見せまくる。志水先生植木先生柳瀬さんに好評をいただき、自信を深める。売れるといいが。 高須ジュニアが俺と同い年と知り、なぜか議長に「ええーっ!?」と驚かれる。俺のことそんなトシだと思ってましたですか議長。でも萩原さんも同い年なんですよ。人間の加齢速度はぜったい不平等。つうか高須ジュニアのほうが若作りなのでは。ジュニア実は美容整形してるんじゃないのか、家業が家業だけに。「わが子を改造手術する高須院長」とか仮面ライダーX的シチュを妄想して萌えてしまうんですけど、そんなこと本人の前で口にできるわけもなく。 桐生さんに今までほめられたことのない分野でほめられたりしながら馬場で解散。帰る。あー面白かった。 |
| 9月8日(月) |
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声が出ないわ元気も出ないわ。頭痛も痛いが、これがいつもの眼精疲労系の痛みとは違った、いかにもカゼひいてまんねんといった感じの頭痛。つうかカゼです。 ほとんど仕事らしい仕事もせず、定時に帰る。パルコで買った鳥照り焼き弁当食って、掲示板に仕事のグチ書きなぐって(←みっともない)とっとと寝る。 |
| 9月9日(火) |
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一晩ゆっくり寝て、そこそこ回復。 10月刊行本、最後の仕上げ。この本、類似したコンセプトの本が10数年前に出てるんだけど、あの本にはなんとしても勝たなければいけないのでプレッシャーが大きい。「後出しジャンケン」で負けてちゃ世話ァない。それにただ勝つだけじゃない、2.5倍の価格差に見合うだけのコンテンツをこちらが提示できなきゃいかん。ダブルスコア以上で勝たなければいけないんだ。 絵師の先生方のご尽力で、見た目はなんとか勝てそうだが、肝心のテキストはどうか。あっちは本職の研究者が書いていたけど、こっちのライティングスタッフはせいぜい学士止まりのシロウトばかり。大丈夫なのか。でももう引き返し不能点は過ぎている。やるしかない。各方面から、「未知なる企画」特有の期待を背負ってしまっている。 つうかこの企画、最初は安い本を作る「実験」のつもりで始めたのが、いつの間にやら、二度と同じ手法は使えないようなムチャな機軸を多数盛り込んでしまった。もはや「実験」ですらなくなってるし。今後の展開とか、「未来」が全く見えない状態。すっかり企画に振り回されている状態。どうなるのかいやホントに。 日が沈むと、月のすぐ脇にきらめく火星。満月前にもかかわらずよく見える。こうして見るとなんか月の孫衛星のようで。月と火星が隣り合ってると、こないだの【JON】のセラムン本が思い出される。月×火星。 またしばらくゴリゴリ仕事し、2150頃退社。月を見ると、もう火星が通過したあと。できれば望遠鏡で掩蔽の瞬間も見たかったなー。 |
| 9月10日(水) |
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レニ・リーフェンシュタール死去の報(享年101)。政治的なモノに目をかけられた芸術家ほどきのどくなものはない。小林よしのりもそのうち同じような道を歩むのではないかと。いや、リーフェンシュタールはナチ思想にどっぷり浸かったわけではないが、よしりんはなぁ。余計タチが悪い。 仕事。10月本のことで確認の電話をかけ、またこの業界の暗黒面に踏み込む。へー、●●●●●●●●●●●●ーって●●●●●●●●●●にいたスタッフが抜けて独自に商売はじめちゃった、いわば分家というか異端なんだー。「●●●事件」とか、いろいろガクガクブルブルな話まで。どうも●●●ー●●の●●●●ー●●も相当ウサン臭いらしい。よい子には絶対聞かせられない話ばかりですな。えーん。それでも、先週電話したお役所の悪口だけはついぞ出てこなかったのがすごい。やっぱりアソコはひと味違うらしい。あーあ、こんな話どうやって本に反映させればいいんだよう。毛が抜けそう。いっそこういう裏話だけを集めた本を出してみたいほどである。もちろんウチからは出せないから三才ブックスとかに持ち込んで(笑)。 夕方、デザイナさんから装丁回収。いろんな意味で、このデザイナさんのクセが出た。もし何万部も売れる大ヒットを飛ばしてお金ができたら、新版は井上デザインに装丁から本文レイアウトまでお願いしたい(笑)。 明日は5時起きだというのに2100まで残業。ゲラのプリントアウトが遅いせいだウワァァァァン。もう死ぬる。明日は新幹線の中で爆睡してやる。そして京都あたりで目を覚まし倒れるシナリオ。 |
| 9月11日(木) |
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0500起床。最低限の着替え、学会の案内状、昨夜印刷したゲラのみカバンにぶちこみ、着の身着のまま出発。東京駅でサンドイッチとメロンパン買って、新幹線発車待ちの間にぱくぱく朝食。長距離列車の旅というとどうしてもメロンパンが必需品になる癖はどうにかならんのか君。横浜〜浜松間ウトウトして若干寝不足解消し、予定通り名古屋到着。地下鉄で杁中へ向かう。当然ではあるが、パスネットが使えなくて泣く。 地面をフライパンと化すような日射し。1か月遅れのみごとな夏空。駅前のコンビニでフェイスタオルを買って、えっちらおっちら南山大学までの坂を登る。暑い。これぞ日本の夏ってかんじの暑さ。バスはないし、タクシー使うには近すぎるし、かと言ってこの外気温の中歩くとえらいことになる距離。正直甘く見た。タオルがなければ即・煮えて死んでました。汗ダルマだもの。太ってもないのになぜこんなに汗が出るのか俺。 会場内はちゃんと空調きいてて涼しく、やっと一息つく。受付。うちの職場、実は賛助会費5年分滞納していることが判明。たまたま現金の持ち合わせがあったので、一気に75,000円完済することに。太っ腹ー。ホテル代と今夜&明朝のメシ代と帰りの新幹線代はギリギリ残ってるけど、なんとかしなきゃな。これまでいろんな本や雑誌でお仕事したり、大学時代お世話になった懐かしい先生方にご挨拶。 学会発表のシステムは、勿論と学会たぁ大違い。持ち時間40分、それに質疑応答5分がつく。2日間で発表者は7名だから、これだけミッチリできるわけだが。と学会にひきかえこっちはホントにマジメで、発表中に爆笑やツッコミが入ることもないが、これはこれで面白い。 記念撮影ののち、お昼ごはん。7月『トリビアの泉』に出演された(笑)D大のH先生と雑談。こないだ持ち込まれた企画のことなどから、『トリビア』のことにも触れるとすごく照れくさそうに。やっぱ学生にもイロイロひやかされたそうだ。他の先生方もけっこう『トリビア』観てるらしく。実生活の役に立たない知識をこねくり回す職業の人たち(含む俺)だけに、ああいう番組との親和性が高いのかもしれない。 先日でかい本の企画でお世話になった(というか原稿いただいてから何年も出さずすごい迷惑をかけてしまった)M学長が、昼食の席にご挨拶に訪れる。お会いできるとは思ってなかったので大ラッキー。優しそうなかんじのドイツおじさまで、内心激萌え(←おい)。ご退出される間際にドアのところで臆面もなく呼び止め、ご挨拶&企画の刊行が遅れたことを重々詫びる。M先生より、「長く時間をかけると良いものができる」というドイツのことわざ(ドイツ語では何と言っていたのか聞き取れなかったが)で慰めの言葉を賜る。もうしわけございません(涙)。そして萌えゲージも振り切れる(←更正の余地なしにつき極刑が相当)。 まったく、遅れた原稿を待つ間に、学長になっちゃう人はいるわ、ハンガリーに帰国しちゃう人はいるわで、約1名を除く他の著者の皆様にはとことん迷惑をかけた企画だった。いや俺のせいではないんだが(俺が担当まかされたのは刊行の半年前。滞った巨大企画の後始末ならまかせてくれいトホホ)、それでも著者の気持ちをおもんぱかるとねぇ。出版時期を決めて見切り発車しなければ、本当にいつまでたっても最後の原稿は来なかったと思う。見切り発車って個人的にはやりたくないんだけど、場合によっては使うべきテクかもしれない。 午後、もう2本発表があり、最後に4人まとめての質疑応答で、第一日目のプログラムは終了。 また杁中まで歩くのはまっぴらゴメンなので、地図を頼りに北門から坂を下りて楽園町のバス停へ。ここから栄までバスが出ているそうだが、時刻表を見ると30分に1本。失敗したかな、と思ったが、すぐ近くにコンビニがあったので時間はつぶせた。明日もあるので時間をはかりながらちんたらバスの旅。市街地に入ってから夕方のラッシュに捕まりノロノロ運転になるが、30分ちょっとで栄のバスターミナルに到着。東京第一ホテル錦まで歩いてすぐ。ロビーはけっこう格が高そうなかんじでビビるが、部屋は特に豪華なところもない普通のシングルルーム(まぁ2番目に安い部屋だったし)。風呂の石鹸・シャンプー類が使い捨てでなくディスポーザー式になってるのに感心。 心もとなくなってきた懐をふくらますべく、銀行を探し夕暮れの栄をさまよう。しかし東京三菱がさっぱり見つからないんですが。歩いてるうちに古本屋を見つけて買い物して、さらに懐を寒くするバカが約1名。ようやくローソンを見つけ、バンキング。しかし3万9000円おろしたら、9000円は1000円札1枚と2000円札4枚で出てきやがった。こうやって無理矢理2000円札を流通させようというハラなんですな。懐の次は胃袋。せっかく名古屋まで来たんだから手羽先天むす味噌カツだぎゃー……と考えないでもなかったが、なんとなく普通の洋食が食べたかったので無難に地下街の不二家で和風ハンバーグ。つまんない奴。男だったら登山でもしてみろ。いや「マウンテン」どこにあるか知らないし俺。 宿に帰ってBS1で阪神戦。D大とかKG大とか関西方面の先生方、今日も阪神の話がよく出てたけど、今ごろみんな宿でBS1に釘付けになってるんだろうなぁと思うと笑いが。理知的な仕事についている人ほど、野球に熱狂するなど非合理的趣味に没頭する傾向が強いのは、やはり本能からくるバランス感覚なんだろうか。延長戦に入ったのでザッピング。きのうニュース見てなかったので知らなかったが、某都知事が、外務省ビトの家に爆弾が届いた事件に「そういうことされても仕方ないことをやってきたんだから」と、文字どおりの爆弾発言をしたとか。9・11に向けてテロ容認発言とはイカスよヒァー。本業で作家をやっていれば何言ってもいい、ってもんじゃないだろ。都合のいい時だけ作家の顔を持ち出すな。だったらアメリカにも「WTCビルに飛行機ぶつけられても仕方ないことをしてきた」と言ってみろ。……とか煽ったら石原の場合本当に言いかねないからこわい。空爆されたくないのでやっぱ言わないでください。東京都民は、こんな奴をみずからの手で知事に選出した責任をどれだけ感じているのか。阪神、けっきょく引き分け。明日の関西系大学の先生方のゴキゲンや如何に。 |
| 9月12日(金) |
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0730起床。栄の地下街でモーニング。せめて噂の「名古屋のモーニング」だけでも堪能しようというハラだったが、残念ながら普通のトーストサンド。しかし、セットの飲み物にアイスコーヒーを所望したら、ホットが出てきて、それに砂糖入れて溶かしてから氷の入ったグラスにどぼどぼ入れて冷やしてくださいという珍システムにはちょっと面喰らう。名古屋ではこれが普通なんですか。 市バスのターミナルへ。ターミナルの真ん前にでっかい東京三菱銀行の看板があって倒れる。昨夜の苦労はいったい。0911発の名古屋大学行き市バス、順調に走る。路線バスとか現地の人が普通に使っている足で移動するのって、妙に好きなんだよな俺。頭の中にBGMで「星のトレイン」がかかるのは何故。それと観光バスでもないのに窓にカーテンがついてるのは何故。そういえば昨日乗った地下鉄鶴舞線にもカーテンがついてたし。名古屋市交通局のえらい人がカーテンフェチ(なんだそれは)ということで俺の中では決着させておく。バスは20分ほどで楽園町に着き、コンビニでお茶のボトル買って南山大学への坂を登る。 関西方面の先生方、案の定みんな23時までBS1にかじりついていたらしい。もし負けてたら今日の学会の雰囲気にもかかわるところだった。そのせいかあちこちでコックリコックリ(笑)。 国際宗教学会大会の案内(今回は日本で開催)が配られる。しかし参加費300ドルとあって目の玉が飛び出る。そりゃ東京の某一流ホテルで一週間もやるんだから仕方ないかもしれないけど、貧乏学者にとってはチト苦しい。ただ、同伴者(奥さんなど)は100ドルで参加できるとあって、「じゃあ誰かと養子縁組して同伴者枠で申し込むか」などとバカ話。「日本の宗教学者はホモカップルが多いデース」とか愉快な噂が世界中の大学・研究機関に立ったらどうするのか。 今日は午前中2本、午後1本の発表があったが、素人からすると、なんていうか、「この箇所をこの手法を使って読み解いてみました」という、評論系アニメオタクが同人誌でよくやっているような、そういう印象。学界の重鎮たるお歴々からは「別にパウロ書簡だけでなく仏教経典やアレやコレだってそういう構造だろう」とか「その分析で結局どんな新しい事実が分かったのか」など、いろいろ厳しいツッコミも入る。 でもこうした地道な思いつきの山の中から、本当の新発見が生まれることがある。それが聖書研究の歴史(そして他のすべての文献研究、また理論系自然科学研究の歴史)である。果敢に発表し、果敢にツッコミ入れ、またそれを受け果敢に研究し直す、その積み重ねが学問を進歩させるのである。そして俺はその場に立ち会っているのである。なかなかにワクワクする。 1400過ぎお開き。案外面白い会だった。『へぇ!の本』第3巻にH先生のサインをいただく機会が掴めなかったのだけが心残り。そんな心残りどうでもいい。ホスト校のE先生や学生さんたちに感謝。K先生やSG大のA先生たちとえっちらおっちら杁中まで歩き、地下鉄で名古屋まで出て別れる。駅のジャンボみそカツ弁当食べながら、1644名古屋発ののぞみで帰京。せっかく持ち歩いたゲラ、ついに一度もカバンから取り出さず。なんのために一昨日夜9時まで。 1900ごろ職場に電話したらまだ人がいたんで、おみやげのカール手羽先味だけ置いて帰ろうと思ってフラフラと出勤。だが、ここまで来るとついフラフラとMacの電源をつけてしまう。すっかりテンパッた頭で、ヤケクソ気味にある決断を下す。総頁数が2ページ減るが、なにそれほどの問題ではない。それより、のちのちマズい事に巻き込まれる可能性のある記述を残したまま出版するリスクのほうが、よっぽど問題である。損得勘定をすれば最初から答えは決まっていたのだが、この「削除」という発想が出るまでにいったいどれだけ時間がかかったことか。馬鹿ですか俺。つうか最初からナマモノには手を出さないほうがよかったですね。いろいろ業界の暗部も垣間見てしまったし。1時間ほどその作業。 2100過ぎ帰宅。疲れて風呂オケの中でへたり込む。シャワーの水圧で立ち上がれない。そのままぬるま湯に打たれながら、さっき下した決断のこととか、自分の中にも確実に流れる某学閥の血のこととかいろいろ考えながら、うけけけけけと笑い続ける。ええ暑さと疲労が脳にまで達しましたが何か。 『Nステ』。オダギリジョー、『クウガ』で見せたあの遊具ドラミングは吹き替えじゃなくて生だったらしい。阪神、今日から名古屋入りか。関西方面の先生方、実はあのまま名古屋で連泊してたりして(笑)。ほんとにしかねない勢いだし。しかしつくづくなんで学者って野球ファンが多いのか。ロッテファンの学者は見たことないけど。 |
| 9月13日(土) |
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洗濯して、昼過ぎ、恒例の彩の国古本まつりアターック。ほんとは水曜日に開催してたんだが、やっと行けるぞ……。はひー。 女性週刊誌がまとめて出てたんで、オウムフィーバー初期の「週刊女性」1995年4/18号と、尾崎豊が死ぬ直前の「微笑」1992年3/7号(「尾崎豊孤独地獄・斎藤由貴に捨てられ妻に見限られ母の死をむかえ」……そりゃ死んでもやむなし)をゲット。『ゲーム業界のフシギ』(太田出版、2002年)がギャハーと言うほど面白い。てゆうか業界は違えどいろいろ身につまされる話が満載で、とても他人事とは思えず涙が止まりませんデス。定価で買ってあげればよかった。あと、1983年のヒットソング集とか。「タケちゃんマンの歌はEPOが作曲した」(→45へぇ)。計5000円ほど。 それ以外は特記事項なし。疲れた。寝かせて。 |
| 9月14日(日) |
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体力はかなり尽きているが、明日のMAHO堂大バザールへ。今日も暑い。 会場は初めて行く都産貿センター台東館。大江戸線で蔵前乗り換え、浅草に肉迫するコースをとってみるが、乗り換えで地上を200メートル強歩くとは思ってなかった。今日みたいに暑い日はこの200メートルが結構ツラい。ましてこの体調では。 1230会場到着。まず何はさておきくれじじさんの店へ。しかし新刊はすでに売り切れ。ギャワー!(号泣)。本日最大にしてほぼ唯一の戦略目標をしくじり、放心状態でフラフラと会場を回るが、サークルチェックしてないのでどこにどんなお店が出ているやらさっぱり。 会場のはじっこに行きついたら、山崎円花(弟)さんが魔法のレジスターのお店を出していたのでご挨拶。「くれじじさんの新刊をゲットしそこねたウワァァァン」と泣いてると、なんと御自分でゲットした貴重な1冊を戴いてしまう。ええーっそんなーっっ!(汗)。おまけに、イワオの野球カード(1996年)と、何年か前のファン感で撮ったらしきイワオ生写真までいただく。いや〜ん(はぁと)。てゆうか萌えのあまりマジ「いや〜ん」以外の言葉が出てこない。しばらく「いや〜ん」連呼し、主催ビトさんを思いっきり引かせる(恥)。きちがい。むう、どっかで恩返ししなければレヴィ=ストロース先生に叱られてしまうのう(贈与論)。「コメ☆ぱ3」の主催以外だったら大概のことはやりますので。レジスターも挑戦。1800円と本日の最高値更新。よっぽど日焼けしてないんだね俺。 もう一度回ったところ、エテヒッキー本、小竹&どれみ本、「やらないか」本(なんだそれは)など、ハッと気がつくと昨日の古本まつり以上の買い物をしてるし俺。現金にもほどがある。てゆうかすっかり主催ビトさんに懐柔されてるし俺。 同じフロアのもう半分では芸能系(ハモネプ)イベント、下の3フロアは『テニプリ』オンリーが借り切っている。でも、会場の盛り上がり具合は全くヒケを取っていない。放映終了から半年以上経つにもかかわらず、いまだ新刊がどさどさ発行され、それを買い求める客もわんさと押し寄せている。それも主流はエロじゃない。 確かに『どれみ』はこれだけの支持を集める価値がある、よくできたアニメだった。こんなアニメを4年間観られただけでも、俺はオタクであってよかったと思う。オタクじゃない人たちは、『どれみ』や『コメットさん☆』や『フィギュア17』の存在を知らないまま生き、老い、死んでいくのだろう。そう思うと、オタクになった幸運を感謝したいぐらいである。この国には、アニメや特撮作品などに偏見を持たない人種のことを「オタク」と呼び、蔑む悪習があるようだが、それなら俺は喜んでオタクと呼ばれよう。ジェンダーやら年齢差やら国籍やら生物としての種やら、そうした差異をまるで意に介さず乗り越えられる人間のことをオタクと呼ぶなら、俺はむしろオタクであり続けたい。我々がオタであることを誇りうる時が來たのだ(←前もどっかで使ったなこのヤバいダジャレ)。 また蔵前経由で戻る。上石神井あたりで雨がぽつぽつ。雨宿りというわけではないが、武蔵関TEXASに寄ってリブステーキ。ウマー。俺が入ってから一人客がちらほら入ってくる。1人でゆっくり肉食いたい時には最適の店かも。満腹。帰路につく。【TOKENEKO堂】さんの『さよなら、ドド』読んで、あやうく電車の中でマジ泣きするところだった。あぶないあぶない。 1600帰宅、目覚ましかけて即刻昼寝。1900、合唱へ。疲労性の下痢起こし、途中でリタイア。弱っ! 【今日のアクセス解析情報】 「夏の滴+八重垣」ってのがありましたぜ桐生先生ー。ググると25件出るそうです。いやしかしつくづく罵倒か絶賛のどっちかしかされてない作品です『夏の滴』。どの書評読んでも「普通」って意見がない。『ミディアン』並みに評価が割れてます。 |
| 9月15日(月) |
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しんでました。 |
| 9月16日(火)【ここまでは2003.10.04更新】 |
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午前中、某誌の原稿をどばーと書いてメール。もう〆切1週間近く過ぎているので、以前日記に書いたことをちょっとアレンジしただけのセルフ盗作でお茶を濁す。 風が涼しくて気持ちいい。コミケまで梅雨がズレ込んでから、駆け足で夏が過ぎ、やっと季節がカレンダーに追いついた模様。昼休み、ザフェランで鶏もも肉のトマト煮。経費節減か、エアコンつけず窓を開放。二階の窓から入って来る風が高原っぽくてイイかんじ。ほんとにマシュハドかイスファハンでメシ食ってるようなのんびりした気分に。と言ってるうちに13時寸前。 午後からは10月本の索引チェック。こんな小さい本でも、2130までみっちりとかかる。目が、目がぁぁ。 池袋線が脱線事故で全線不通とかで、高田馬場駅大混雑。新宿線には(乗客率以外)特に影響はなく、なんとか帰り着く。2300、西友で牛丼とサラダ買って帰るところで、この界隈の名物おじさん・通称「縄文人」とすれ違う。こんな時間まで作戦行動してるとは知らなかった縄文人。 某画像はりつけサイトに、JONさんの絵が貼ってあった。こういうところで知ってる人の知ってる絵を見るのって、なんか妙な気分になる。 |
| 9月17日(水) |
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午前中、10月本の索引手直しをちょこちょこと。昼食、麻の葉で弁当。 午後、外で定例会議。ヨソから出る類似企画のヴェールが若干はがれてくる。ウチの本とはだいぶ性格が違ってきそう。これならパイの奪い合いにならず、仲良く住み分けもできるだろう。さて、この本の書評を誰にお願いしようか、という話。ウチの本はかなり一般向けの本なので、カタギの衆に頼んだらどうだということになる。そこで誰かからぽっと出たのが「唐沢俊一」の名前(笑)。「『トリビアの泉』のスーパーバイザーなら、こういう本に興味を示すかもしれない、ダメモトでお願いしてみろ」というわけで。ハァなるほど、しかしあの唐沢俊一が受けてくれますかねぇ(汗)、と、その唐沢俊一と10日前に会ってきたことなどオクビにも出さずトボケてみる。だって、なんか頼みにくいじゃない、面識のある間柄だからこそ特に。 数年前、アメリカ史のでかい翻訳書を担当した時、この会議で書評者として提案されてきたのが、日本におけるアメリカ史研究の第一人者・S先生だった。あの時は、先生も原著をご存知でしょうがこのたび本書の邦訳が刊行されることの意義は大きく、そのあたりのことも踏まえ是非とも先生にご評価いただければ幸甚に存じます、とかなんとか並べ立て、とにかくダメモトでお願い状を送ってみて、結果幸運にも玉稿を賜ることができた(訳者の先生も大変喜んでくださった)。でも、あんな厚かましいマネができたのは、S先生と全く一面識もなかったからだ。知らない人だからこそかえって、無謀にもアタックをかけることができたのである。もし仕事抜きで知ってる(逆に言えば「仕事抜きでしか接点のない」)間柄の場合、それを仕事に発展させるのは、心情的にすごく抵抗がある。 もし『釣りバカ日誌』で、浜ちゃんがスーさんに会社で「出世させてくれ」と頼んだり仕事上の便宜をはかってもらったりしたら、あのマンガはメチャメチャになるだろう。「それだけはやっちゃいけない」という暗黙の了解は、おそらく作者も読者もうすぼんやりと共有していると思う。「浜ちゃん×スーさん」というあの微妙な関係は、浜ちゃんが仕事など眼中にないスチャラカ社員だからこそ成立しているのである。しかも今回のケースでは、釣りの腕前までスーさんのほうがはるかに上なんだからたまらぬわ。 普段、上下の礼儀をもわきまえぬ図々しい仕事ぶりで知られている俺だが、実はこういうことだけはやたら気に病むタイプなんである。おまけにこういう時だし、議長を使うのはあまりにも「便乗」色が出すぎる。そんなこと気にするようじゃ本なんて売れないんだろうけど。ビジネスマンに一番不向きなタイプですねトホホ。 とは言え普通の学者さんとかに頼むには、あまりにくだけすぎた本だし。ウチの業界に通じてて、なおかつこういうフランクで若干毒のある企画にも抵抗がない人材は……と地下鉄東西線の中でしばし考えあぐね、早稲田に着いたあたりでドンピシャリの候補者がひらめく。そうだ、T先生がいたじゃないか! あの方なら冗談も解してくれるし。なによりあの方にとっても、この業界で書評を書けば、ササヤカながら業績のひとつにも数えられる。書き手とクライアント双方に利をもたらすのが理想の仕事。よしコレで行くぞ。ちょっと元気が出てくる。 帰ると、営業方がTRC(図書館流通センター)に電話してくれる。何冊ぐらいいけるか見本を送ってくれとのこと。ゲラのうち面白そうなページを何枚か見つくろってファクシミリ。さて、吉と出るか凶と出るか。 夜、新宿で部署の飲み会。今度の上司はフレンドリーなのはいいが、いい意味での「管理職」らしさ、というものが全くないのが実は困りものである。兵隊には兵隊の、上に立つ者には上に立つ者の、それぞれ求められる役割がある。指揮官が軽々しく最前線に出るのもいいが、それで指揮がオロソカになっては何もならん。兵が無理なく効率的に働けるように、また営業戦略に沿って、製作スケジュールを調整するのが「管理職」の仕事なんだから。また、ある程度メリハリもって締めるところは締めなければ、兵の士気にもかかわる。管理職はどうしてもどこか部下とは一線を引いておいたほうがいい。それでひとりぼっちになるのがイヤなら直属の副官を定めるとかして。ともかくフレンドリーなだけでは人心は掌握できん。もっとも、隣の課みたいに人使いのやたら荒い、部下にやたら無駄な負担を強いる指揮官(しかも他の課にまで皺寄せが来る)よりはまだマシかもしれんが。ウチの職場、どうも世代交代がうまくいってない。 ……すいませんねぇ最近本業の話ばかりで。もっと不謹慎な時事ネタを増やさないといかんですね。つうか何年か後にこのへんの日記読み返したら死にたくなるかも。 |
| 9月18日(木) |
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11月刊行予定の企画、あまりのノーヴィジョンぶりにキレかかる。つーか今ごろこんな基本コンセプトから再考しなきゃいけない企画って何よ。DVに走りそうだったんでいったん深呼吸、落ちつこうと思って昇龍軒でチャーハンギョーザ食って腹ふくらます。ああもう。新田五郎さんにコミティア合体申し込み用の書類一式郵送。本業のゴタゴタにかまけ、すっかり遅くなってしまった。申し訳ないです。 ニンニクと味の素臭くなったので、午後はいつものようにMacにへばりつく。昨日ひらめいたT先生に10月刊行本の書評依頼。まだ本ができてないのに書評依頼というのもアレだが、時期モノだからしかたがない。で、夕方、TRCから昨日のファクシミリの返事。かなり反応よし。初版部数、若干だが増えるかもしれない。本当にイケるかもしれない、この本。でももうこんな本作りはできない。いくら経費がかかってなくても、手間ヒマがかかりすぎる。やだもう、こんな同人誌作るの(笑)。これで同人誌並みに儲かってくれれば救われるんだが。 |
| 9月19日(金) |
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別の部署にいた後輩が電撃退職。同じ学校の出だっただけにショック大きい。学閥勢力、一気に半減である(2人だけで「学閥」とは言わん)。身体を壊したせいとは言え、あのキャリアを生かす間もなく辞めるのは勿体なさすぎる。いやその身体を壊したのも現配置の激務が遠因であることは明らか。スナイパーを海兵隊のガチンコ部隊に配属したようなもんで、配置ミスもいいところだった。人事は何やってんだか。で、その穴埋めに自分のとこで育ててた優秀な新人を引き抜かれることになった中間管理職もものすごいイライラしてるし。第9師団を台湾に引き抜かれた沖縄守備隊(第32軍)と同じだ。士気の低下は免れまい。ほんとに何やってんだか。 T先生より、10月本の書評依頼快諾のメール。安心。業界の近刊案内が回る。なんとそのT先生、今度某社から翻訳書を出すらしい。ああ、どんどんオタク学者(「オタクを研究する学者」じゃなくて「学者になったオタク」という意味)が増えてうれしいぞ。 不意にチケットが手に入ったので、息抜きがてらに東京ドームで読売×阪神戦。ネット裏の、試合の全貌が掴みやすいいい席。6-0で阪神のシャットアウト勝ち。安打数も10対3。阪神の強さよりも、読売がここまで弱かったのかという印象ばかり残る。阪神ファンの先輩は大喜び。勝利の儀式。球場外でも、優勝してから初の関東での試合ということもあって、阪神ファンがヒートアップ。タイガーマスクの覆面つけた男が階段でバク転するわ「さよならタツノリ」「M2」(爆笑)て書いた紙掲げるわハジケまくってたが、それも全く浮かないぐらいの大騒ぎ。誰か神田川に飛び込むんじゃねーかと危惧。 夕刊紙に「伊原監督がロッテに来るかも」の報。来てくれー!! もちろん夕刊紙報道などアテにはならんが、実現するといいにゃー。伊原ならロッテファンの人気も高いし。去年の「伊原コール」を挙げるまでもなく(笑)。あのへんから連想した記事かもしれんな。来期、マリンのライトスタンドに「伊原マジック」の横断幕が翻ることを熱望する。 |
| 9月20日(土) |
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時計は9時前を指している。おなかいたい。便所行って出して、そろそろ起きてイロイロするか……とよーく文字盤を見たら、長針と短針が逆で、実際は10時45分。どひゃー。もういいやと4度寝。雨も降ってるし。 実は腹だけじゃない、身体の節々が痛む。昨日の阪神熱にアテられたか、それとも道頓堀川飛び込んできた奴が変な風土病を媒介したのか。昼過ぎ目を覚まし、しばらくすると「ずしん」て感じの揺れ。地震か。ここんとこ学会MLとかで話題になってた、例のFM電波地震予報がほんのちょっと的中したというところか? NHKで地震情報見て、しばらくネットやって、サンドイッチ食ってまた寝る(5度寝)。 2410目が覚めるが、TV埼玉つける元気もなく。いいやどうせタイマー録画中だし『コスモス荘』。録画が終わる頃にはまたまどろみの中へ。 |
| 9月21日(日) |
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0840起床。雨のせいかガクンと寒くなった。腹具合はまだイマ2かイマ3。『ナージャ』。よかった、あの2人組があっさり改心しなくて。『ガッシュ』と『アトム』観て、礼拝行ってすぐ帰る。 スーパーでやわらか系のパンばっか買う。ついでに「週刊女性」買う。声楽家・北田康広の特集記事。こないだ「こころの友」で紹介されてた時よりも泣かせる、いかにも女性誌といった記事に仕上がっている。へー、武蔵野音大では新垣勉のほうが後輩だったのか(笑)。ひそかにライバル心が見え隠れしててイイぞ。原稿依頼への返事メールと、原稿依頼快諾への御礼メールを出して、伊集院聴きながらまたベッドへ。1700ごろ覚醒。合唱の練習行ってヘロヘロ歌って帰って寝る。 そんなヘタレた土日であった。 |
| 9月22日(月) |
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今日も腹具合完治せず。ただの下痢にしちゃずいぶん長患いだな。おまけに土日あんなにたっぷり寝たはずなのに頭痛なども。風邪なのか、それとも寝すぎか、ちと判別できず。でも今日は10月本の入稿日ゆえ、這ってでも職場に行かねばならぬのだ。げふ。 昼、とりあえずデータ入稿。虫のようにもそもそとベジタブルサンドとリンゴジュースで昼食。それから控えのプリントアウトを見ると、あれだけチェックしたのにまだ誤字が出てきてアギャー。最終チェック一段落し、1500過ぎ病院へ転がり込む。胃腸薬もらう。1700、印刷所から「一部にOSAKAフォントが使われてるらしく適正に出力できねぇー」と連絡。どひー。はたしてQuarkで検索かけると、英文表記部分のスペースが1か所だけOSAKAに。ちょうど直しもいくつかあるんで、ついでにソコもちゃっかり訂正し、修正データまとめ。1800、改めてデータ入稿。もう知らん。 ちょと食欲出てきたので、ツナサンドとホットケーキとふかふかブルーベリーパン買って食って、薬飲んで2200とっとと寝る。 |
| 9月23日(火) |
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ただ寝ただけ。もう疲れました。 することと言ったらネットウロウロぐらいだけど、こないだJONさんの絵が貼ってあった某画像貼り付け掲示板、今度は『コメットさん☆』スレに俺の描いたメガネメテオ様の絵が……。しなせてください。てゆうか貼った人は、本当にあの絵なんかで萌えたのか問い質したい。それとも単にさらしアゲか。うー。 無理せず、猫のごとくただ寝まくる。正しい休日の使い方。 |
| 9月24日(水) |
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今日もあたまいたい。食パンを買い忘れたので、職場前のコンビニでアップルカスタードパンとぶどうジュース買って朝食。ナロンエースとビタミンB錠も。 このコンディションではパソコン画面など観てらんないので、長らく荷物置き場にしていた机の片付け。お給金の通知。残業代がすごいことに。でも毎月これじゃカラダがもちません。昼、志乃原でみそ煮込みうどん。金曜の昼以来4日ぶりにまともなメシ食いました。 昼過ぎ、雨降り出す。午後、楽譜の会議。1500ごろには頭痛、目の疲れにまで落ちつく。1700にはそれも治る。調子に乗って1時間ほどDTPやるが、まぁそれ以上は無理せず。 夕食も無理せずサンドイッチ買って帰る。積水ドームに行く体力はなし。てゆうか今日はロッテと西武どっちを応援するべきか悩むので。どっぷり休息とって、数か月ぶりにやっと肉体に心が戻ってきたような感覚。徐々に回復していってくれるといいが、アレの刊行までは無理だろうな精神的に。 |
| 9月25日(木) |
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雨が降りそうで降らないハンパな空模様。DTPちょこちょこ。昼、フェニックスでミートソースとコーヒー。スパはどうってことないけどコーヒーはうまい。久々にとっとと定時退社。あんなに残業代つくぐらい働いたんだから、いいよなしばらくは9時5時で。でないとこわれる。ゲンに腹こわしてるし。サンドイッチ食って寝る。 |
| 9月26日(金) |
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朝、十勝沖で大地震(全く気づかず寝てました)。なんと震源は広尾サンタランドのある広尾町の真正面ではないか。今年のよい子たちへのプレゼントは大丈夫だろうか。冗談はともかく本当に心配。 某都知事、都議会にて先日の「爆弾仕掛けられても仕方ない」発言について「バカなマスコミが釣れてアヒャヒャ(°▽°)/」と。あのー、2ちゃんねるではあぁたのような人のことを「煽り厨」と呼ぶのを知ってますですか>石原。次の選挙までずっとこんな調子なんでしょうなヤレヤレ。それでもさすがに「曽我ひとみさんの母親は年寄りだから殺されてるんでしょ」発言だけは珍しく撤回・陳謝したそうで。この陳謝するしないのボーダーラインはどこに引いてあるのか、考察すると面白いかも。石原発言をいちいち研究しても仕方はないが。だから石原慎太郎は政治家なんかやってないで、タレントとしてハマコーみたいに社会派トーク番組で暴れたり、議長や村崎百郎と鬼畜鼎談するとかしたほうが絶対似合ってると思うんだが。 昼、胃腸の様子見にティーヌンのバーミーナーム食った以外はこれといって何もせず。ララァも許してくれるよね。 |
| 9月27日(土)【ここまでは2003.10.05更新】 |
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掃除洗濯日記の整理。玄関から一歩も外に出ないまま日が暮れる。 ダラダラ療養していたおかげで、消化器、やっと普通のものが食えるレベルにまで回復。このまま治らなかったらどうしようと思っていたが、ガンとかではなかったらしい。さぼてんミックス弁当で胃腸のリハビリ。 TBS改編期恒例の芸能人クイズ大会をダラダラつけながらふと思う。トミーフェブラリーの出現によって一般社会ではメガネ女が激増したが、それに比して芸能人のメガネ率はほとんど変わっていない。芸能界ではむしろ逆にメガネをかけにくくなったんじゃないのかな(宮川花子とか元からメガネかけてた人はともかくとして)。今メガネかければ「トミフェブの真似」と言われるのは確実だし。新人なんかどんなに近眼でも絶対メガネかけてデビューなんかできなさそうな雰囲気。「個性」「キャラ立ち」が重視される芸能界なればこその現象であろう。これが出版界だったら、猫も杓子もメガネかけだすところだけどね。最近目立つよな、「トリビア」とか「へぇ〜」とかついた書名の本(笑)。 TV埼玉で『コスモス荘』最終回(ええっ1クール完結だったの!?)。最終回にして初めて白メテオ様が動くところを観る。あぶねーあぶねー、最初からちゃんと観てたら転んでたかもしれんな。メテオ様に会えない飢餓状態が嵩じて「エーデルワイスもいいかも……(いやむしろ瑠璃たんが)」と、まるで「ゆず」に会えず「くず」にハマりゆく『いい電子』の松村アシのような現象(←読んでる人だけ笑ってください)。そのままつけてたら『グリーングリーン』とかいうアニメが始まる。洗脳力のやたら強いOPだけでおなかいっぱいになる。とっとと寝る。 |
| 9月28日(日) |
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0900起床。『ガッシュ』観て礼拝行って、すぐ浅草へ飛ぶ。途中列車が止まったりなんやかやで、金冠町ファンタジイ2.AKT会場到着は1350。うひゃー。 会場は客もサークルも男女半々ぐらいで、近年の男女客層がぱっくり分かれた同人界としては珍しい光景。10年前、セラムンのオンリーイベントでもあればこんな雰囲気だったのではないか。俊俊さんに新刊タダでめぐんでもろたり、それがあまりに面白いのでSenjuさんに布教して300円預かってパシったり、撤収中の弓矢さんから強引に新刊ゲットしたり、と各所にめーわくかけつつ、いろいろ買う。でもなぜか安い本ばかりで(一番高かったのがイベントカタログと弓矢さんの合同誌でそれでも各500円)、金額的には2000円ちょっと。前回「1.AKT」より大幅にスペースは増え、それでも前回同様マターリとした雰囲気。てゆうか出展サークルの大半がシールラリー企画に参加してるという、この団結力の高さは何よ。 夕方まで時間があったので、あまり『チュチュ』知らないくせに即売会後の親睦イベントにまで残り、ビンゴ大会でトレカのコンプリートをもらってしまう。申し訳ないかぎりです。 それにしても俊俊さんの今回の新刊もひどすぎる(ほめ言葉)。長編ギャグは「雛の章」後日談、ということになるのだろうが、いきなり岸田今日子が自分語りを始める衝撃のオープニングから、いちいち踊らなければ会話ができない王子&るぅのバカ夫婦、鳥類虐待自家用車など、原作の設定にきわめて忠実なハズなのにどういうわけかいつもの俊俊ワールドになってしまっている。特にすごいのがふぁきあのダメ人間ぶり。これも原作を無視して無理矢理ふぁきあをヘタレにしたわけではなく、「雛の章」の随所でふぁきあが見せたヘタレさを思いっきり増幅しただけなので、全く違和感がないのがおそろしい。そして、人間体のあひるは一切出てこないという潔さ。そういえば俊俊さんって、最愛のキャラをなぜか点目で描くという癖があるように思うのだが。ああ笑った笑った死ぬほど笑った。ひとごろし。 ただ、聞いたところによると今日の売り上げはそれほどでもなかったという。『TLS』や『コメ☆』界には偉大なる俊俊の名が轟いているから、店出すだけで猫まっしぐら状態だが、初参入の『チュチュ』はそうはいかなかったか。手に取って表紙ぺらってめくりさえすれば絶対みんな鼻血出して買うはずだが、表紙だけではあの異常さが分からなくて手に取るところまで行かないようだ(げんにさっきのSenjuさんも、本の存在自体は知っていたが手に取ってなかったらしく、中身を見せたらえらい驚いていた)。中身のどっか1ページでもコピーとって飾っておけば、もっと違ったかもしれない。もったいない。 親睦会終了後、仲見世通りをぶらぶら。25年ぶりぐらいの浅草寺。仲見世通りを歩いた記憶はないんだが、もし小学生の頃にこの土産物街を歩いてたら、絶対己の欲望に抗えなかったかもしれない。アイドルの生写真とか売ってるお店で、初代『グルグル』の下敷きと、さるやんごとなき方のテレカを見つけたのでゲット。雷門脇の笑点ショップもひやかし(特に何も買わず)、蔵前までとことこ歩く。半月前のクソ暑さとはうって変わって、秋晴れの気持ちいい空気。これならいっそ新宿まででも歩けたかもしれん。 自分のトシとタイムリミットを冷静に算入し、正直に大江戸線で新宿に出て、やんばるでやんばるそば食って、LPO「今あえてロリコンを語る」へ。 開場20分前ぐらいに着いたが、すでに行列が地上近くまで。開場がまた20分ばかし遅れ、ぞろぞろ入場。前回同様、友達と誘い合わせた客は一切いないらしく、行列の間も店に入ってからも全く私語が聞こえてこない。こんな結構な入りなのに、店内は静まり返っている。しばらくすると、特に名を秘すが学会の某氏がいらっしゃったのでお声をかけ、一緒に座る。前回の開演待ちと同じビデオが流されるが、やはりみんな一言も発さず画面に食い入る。あまり客がビデオに釘付けになってるので、議長が備え付けの拡声器で「みなさーん、ちゃんと注文してくださーい!」と叫ぶ事態に。お店の人も「みなさんが注文されませんと、このビデオを止めなければならなくなります!」と。なんか大変なイベントである。 俺はちゃんとホットウーロン茶を頼んだんだが、なかなか来ない。それどころかお通しすら来る様子がなかったので「ロリコンには柿ピーも出せんというのか」「差別じゃ差別じゃ」とブーブー文句。店のおねーちゃんに「お通しは廃止されたのか」と聞くと「ええそうなんですよー」との答えが返ってきたが、5日の「北朝鮮まつり」ではちゃんと出ていたぞ。いつ廃止されたのか。やはりセクシャルマイノリティ差別かこの野郎。 あまり詳しく書くことはできないが、まぁ、いろいろ貴重な映像(もちろんポルノでもなんでもなく、外国に持って行っても合法と認定されそうなものばかりだが)が流される。アレとかアレとか。それをまた客は食い入るように見入るわけだ。俺が以前提供したアレがナニされた時も、学会でナニした折は爆笑が起こったものだが、ここでは笑い出す者など一人もいない。例のアイキャッチのアヒルが画面に映った瞬間に全員が「アレか!」と察知したらしく、総員瞬時に映像の全てを網膜に焼きつけるべく脳内録画モードに入ったのが分かる。笑ってるのは俺と隣の某氏だけ。 さらに10年前亡くなった某歌手のビデオクリップなど、俺は懐かしいばかりだったが、お客さんたちは夢中。今突然ビデオをポケモン38話にすり変えたら全員倒れるにちがいないってぐらいの勢いだ。もちろん救急車の手配が大変なのでそんなことはしませんけど。ホルストの「惑星」をBGMに某歌手が数十人のナニなナニと一緒に朝霧高原を歩く映像に、段の好け先生(※検索エンジン除けのためこう表記するよう言われている)が「天国てのはこういう光景のことを言うんでしょうなぁ」としみじみ漏らす。 今日、心に残った言葉は、議長の「80年代ロリコン雑誌作ってた人たちって、実は単にお上に逆らいたくてロリ本作ってたんじゃないか」という指摘。あ、それあるかもあるかも。だから「ヘイ!バディ」なんか、「書を捨てて街に出て少女を脱がして撮りまくれ」とか、いつの間にか本物のロリコンの嗜好(=「ただ静かに少女を見ていられれば満足」)から乖離して物騒なことを言い出したんだ。文章記事を見るかぎり明らかに左翼くずれな彼らは、別段ロリコンだからロリコン本を作っていたわけではない。お上の神経逆撫でするために作ってたんだ。「毛を見せちゃいけないんでしょ? なら最初から毛の生えてない年齢層を脱がしまひょヘヘヘヘヘ」ぐらいのエロトンチ的発想で幼女少女をアレしてナニしたにすぎない。 それと「嗜好のゆえに人を裁くことは法律にも政府にも、神サマにだってできない」にも全く同意。世の中にはロリコンなんかより何百何万倍神に許されそうにない変態だってあるし。具体例はいちいち挙げないけど、アレやアレの鬼畜度合いにくらべりゃあーた、ロリコンごときにいちいちかまってられるほど神サマもヒマでなし。そもそもマリア様だって18歳未満だったんですぜ(←こらこらこらーっ!)。 あと面白かったのが、「自主規制」の話。過剰な自粛はまさに自縄自縛以外の何でもないが、実は「自主規制」とは、利用法さえ間違えなければ、業界全体を潰さないための戦術として極めて有効であるという。その例としてちらっと出たのが、戦時中の「禁演落語」。当局から「時局への協力」を求められ、落語そのものが禁止される先手を打ち、1941年10月、落語界側のほうから53本の落語を「禁演落語」に指定、「はなし塚」に“埋葬”することで、他の何百本もの落語はそのままオトガメなしとなったアレだ。そうだよなぁ。あれは巧い手だった。 もちろん、たとえば今のキリスト教界(特に日本基督教団とか)などでそれ言ったら総スカン食らうことは確実だが。それは、戦時中のキリスト教界に落語協会ほどのシタタカさも反骨精神もなく、ただ時局に流されただけであるからであって。どんな時でもお上にアカンベする心を失わなかったのは、「笑い」を扱う集団ならではの美徳であろう。マジメな人たちほど、戦前戦中は右へ、戦後は左へ無闇に流されていったのである。流されるのでなければ、濁流に無闇に逆らおうとしてぶち壊される脆弱な堤防でしかなかった。上記の「80年代ロリコン雑誌作ってた人たち」も、結局はそんな堤防にすぎない。流れを自律的にコントロールするには、プレッシャーを受け流す信玄堤のようなシタタカな構造こそが合理的なのではないか。 議長は、権力によるロリコン弾圧にはもちろん反対するが、政治的手段に訴える抵抗運動には(否定こそしないが)正直疑問を持っておられる模様。政治闘争によってロリの権利を勝ち取るよりも、もっと草の根から文化として浸透させるべきではないか、と。それは俺も賛成。「草の根からの浸透」の最もいい例が、言うまでもないがヘアヌードだ。アレこそまさに草の根レベルから「ヘア見せたっていいじゃんか」という文化を醸成した結果だ。1991年から93年にかけてのヘア解禁移行期、誰が政治闘争を展開しただろうか。あの時代のことはよく覚えているが、そんな連中が出たなんて話は聞いたことがない。全てはベルリンの壁が崩壊するかのごとくなし崩しに事が進み、1994年の「ヘア・エクスプロージョン」に至ったのだ。 ワイセツかワイセツでないか、という極めて主観的・感性的な判断分野においてコンセンサスを得るには、上からの押しつけやお墨付きでなく、下からの意識変革、パラダイムシフトを待つしかない。それがお上すら逆らえないほどの大きな潮流になるのをひたすら待つしかない。 そして、当事者たる段の好け先生は「頼むからほっといてくれ」と(笑)。ロリコンの大多数は、誰にも迷惑かけてないんだから。キモいとかその程度の嫌悪感を根拠に、特定の嗜好を否定し、法規制までかけ迫害することの恐ろしさを、一般人はまだ悟らないのか。 2258発の特急に間に合う。帰って寝る。 |
| 9月29日(月) |
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今日は朝から棚卸があることをコロッと忘れて、びしっとした格好で出勤してしまうADHD。服はともかく、靴が困る。昼、つるやで名古屋きしめん定食。消化器系の調子、だいぶ戻ってきた。1430頃まで肉体労働。あとは来年刊行予定の本の原稿整理ちょこちょことやって、定時ちょっと過ぎにタイムカードがしゃんこ。 阿佐ヶ谷で古書店巡り。特に収穫はなし。でも某店のサブカル棚で、上祐の『覚醒新世紀』が『トンデモ本の逆襲』と『と学会年鑑2002』に挟まれて置いてあったのには思わず「グッジョブ!」と親指立てる。 博多ギョーザ屋で恒例のグチ大会。スタバでコーヒー飲んで帰る。 池袋サンシャイン通りの通り魔(まさに「通り」魔)・造田クン、二審も死刑。まぁそうだろう、と言う以外ない。 |
| 9月30日(火)【ここまでは2003.10.26更新】 |
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ちん切り十字軍こと長崎12歳少年、自立支援施設へ。この審理記録が朝刊にけっこう詳しく載っていたんだが、少年が幼児を突き落としたのは、実は監視カメラを見つけて気が動転したせいだと。事件の早期解決も監視カメラのおかげなら、殺人事件にまで発展させたのも監視カメラのせいだったとは、なんとも皮肉すぎる真相。このカメラの存在や、駿ちゃんが一人で量販店のゲームコーナーにうろついていたこと(←この理由に関しては金輪際解明されることはなさそうであるが)など、悪い偶然の積み重ねで起きた事件であることがよく分かる。 事件の過程もさることながら、少年の生育歴を詳述した段には思わず引き込まれる。ものすごく身につまされるものがあって。「こいつ、俺の生まれ変わりなんじゃないか!?」ってぐらい(俺まだ死んでないけど)、幼少時の状況がよく似てる。俺も体力面での発育が遅く、手先は不器用で腕力もなく足も遅い運動音痴の見本のようなガキだったし。……ただ、そこで少年の親は少年の運動能力増強に躍起になったが、俺の親はそこまで熱心ではなかった。それが決定的な違いになったように思う。 少年は同年輩の子供から孤立・隔離されながら着実に体力をつけていった。そして、人の痛みを想像する能力に欠けたまま、膂力だけは人並み以上という腐れ厨房が出来上がった。俺はそこまで隔離されなかったので、ヘナチョコのままいじめられ続けた。そして、(自分の痛みには敏感だが)やはり人の痛みが分からない腐れ厨房に進化した。しかし、他人を傷つけられるほどのフィジカルな力も、俺にはなかった。あの時の俺がナイフ振り回したところで簡単に取り押さえられただろう。不器用だしスタミナないし。 不健全な精神が宿ったのが不健全な肉体だったからこそ、結果的に俺は(少なくとも腕力では)他人を傷つけることなく十代を乗り越えることができたようなもんだ。そして、心と同じぐらい身体もヘタレだったからこそ、俺は外部からの理不尽に対して腕力以外の方法で対抗するようになり、結果、最低限の社会性を身につけることもできたのである(ロクな軍隊も持てない弱小国が外交力を発達させるようなもの)。あの頃、俺に人並みの体力があったら、ホント、何をしていたか分かったもんじゃない。もし俺の親が、少年の親のように教育熱心だったら、俺も少年のような人間になっていたかもしれない。親の教育方針が「ポジティヴ」じゃなかったことに、今はただ感謝したい。 ともかく、こういう記録がきちんと世に出てくれると、子育ての参考にもなるという点で、社会的貢献は極めて大きいと思われる。今後も同様の少年審判があった際にはぜひとも公開してほしい。 11月刊行本のゲラを、やっと訳者に送る。大丈夫なのかこんなスケジュールで。昼、レッドピーマンでサーモンフライ定食頼んでみる。混んでてなかなか来ないのでしばらく東京新聞読む。第三文明社だか潮出版だかともかくそれ系の版元の広告に『新潮社の戦争責任』という本の題名がどでかく。アメリカのイラク征伐や海外派兵に賛成したおまえらに言われたくないわ、と思うのは俺の信心が足りないせいでしょうか。現在進行形で戦争協力してる人たちが、戦前の出版社の戦争責任をあげつらうという行為に、どのくらい説得力があるのかという気がしないでもないんですが。定食、まさかでかいフライが2切れも載ってくるとは思わなかった。まだ胃腸に自信がなく、のんびり食ってるうちに昼休みが終わってしまい、残念ながらキャベツちょっと残してしまう。午後は来年刊行本の整理。 先輩に連れられて神宮球場へ。本当はマリンでロッテのダイエー優勝阻止戦に参戦したかったのだが、逆らえるわけもなく。だいいちユニシャツ(ホーム用)も忘れて、どのツラ下げてマリン右翼席に行けますか。 そのぶん神宮左翼の指定席でメガホン叩く。初めて間近で阪神の応援団に触れるが、ロッテ外野応援団並みのマナーのよさに感心する。やっぱりロッテ同様、ニュースになるような暴走行為(メガホン投げや催涙ガス)を働くのは一部のマナー知らずの客なんだな。また、広い外野席の要所要所に指揮者を配置し、ポール際からバックスクリーン脇まで一糸乱れぬ応援ができるよう、満員の客を巧みに誘導する、その統率力にも唸らされた。 試合は井川が初回エンジンかからずイキナリ2失点。阪神の反撃も要所要所を高井に潰される。6回表の反撃も1点止まり、さらにその裏井川がまた1点取られ。敗色ムードが濃厚だったが、阪神ファンはあきらめない。7回、恒例のジェット風船。内野席からこちらまで一面に、イソギンチャクか何か海洋生物が触手をうようよ生やしたかのような異様な風景になる。六甲おろし大合唱が終わるとともに一斉射。ぴゅーるぴゅるぴゅるぴゅると音を立てて、七色の無数の触手がカクテルライトに照らされながら、真っ暗な神宮の夜空へと昇っていく。いつもTVの俯瞰映像でしか見ることがないジェット風船だが、スタンドで真下から見るとこんな絶景だったのか。阪神ファンが風船に執着する理由が、なんとなく分かったような気がした。これはクセになるわ。 ジェット風船にアテられたか、ヤクルト2番手の五十嵐亮太が2死からランナーを背負い、代打広沢の2点タイムリーを浴び同点。さらに3番手も赤星にぽこんと打たれ逆転。もう隣にいる先輩&応援仲間のみなさんは半狂乱、いや全狂乱。そのままリガンとウィリアムスで逃げきり、阪神劇的な逆転勝利。これで俺、阪神戦の通算観戦成績2勝0敗ですか(まだ2回しか観てない)。 その一方ロッテですが。さすが優勝かかったチームに対しては鬼のように強い悪役チームの面目躍如、最初はリードしてたものの、6回表ダイエーが大逆転。さらに西武がオリックスに負け(こんな時になぜオリックスが強いのだ。ロッテイズムが伝染したか)、ダイエーの優勝が確定。それでも悪役商会踏ん張り、9回裏4点返す大反撃。しかし力尽き10対13で負け。去年に引き続き「優勝決定したチームをボコって、負けゲームで胴上げさせて恥かかせる」イジワルができるかと思ったが、ダイエー打線強し。くうー(涙)。 遅蒔きながら、今ごろ宮塚タケシ画・鶴岡法斎原作『ヤマアラシ』読む。……うわー、普通にいいマンガだよう……。スロッターのただれた日常をみずみずしく活写した、なんだか無職版『コメットさん☆』といった感じの美しい佳品。スロ力(ぢから)ですか。きら星の輝きをどうか私のコインに変えて。ちゃんと主人公にまとわりつくメテオさん役までいるし(爆)。ケースケはいないけど。うん、面白い。 |
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