2003年12月の開設者うらみ日記


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12月1日(月)
 朝刊は昨日の外交官2名殺害事件で持ちきり。思えば彼らも11年来の「クウェート感謝広告」のトラウマに殺されたようなものである。あの時、クウェートが世界中の新聞(※追記:NYタイムズだけだったそうです)に寄せた「湾岸戦争で助けてくれてありがたう」広告に、多国籍軍や支援国の名前を列記した中で「JAPAN」の国名を載せていなかった、それが日本国内で大騒ぎになり「カネだけ出しただけでは国際ルールでは『支援』のウチには入らないんだ」という誤解に繋がっていったわけだが。
 んなこと言ったって、山がちの島国日本での作戦行動を前提とした装備と輸送体制と訓練しか施されていない我が自衛隊を慣れない砂漠に放り出して、友軍の足手まといになってまで「国際貢献」の名目が欲しかったんですか。それよりは作戦行動はそれ相応の装備を持った軍隊に任せ、素人は作戦にかかる費用を負担するだけにとどめたほうがずっと有効だと思いますが。湾岸で「日本はカネしか出さなかった」と批判されるけど、当時としては最も合理的な「支援」だったと思いませんか。
 そもそも「感謝されなかった」からってどうだと言うんですか。感謝されるためにクウェートを助けたんですか。「国際貢献して感謝されれば日本の発言力も高まる」? なんてさもしい発想ですか。つうか政治家たちが国際政治の場面で全くイニシアティヴ取れないもんだから、最も手っ取り早く「国際貢献」しているように見える「派兵」に走ろうとする、その安直さが、見ていて呆れるばかりなんですが。まあ、軍人が政治家の無能の尻拭いをさせられるのはどこの国でも一緒と言えば一緒ですが、拭かなくてもいい尻まで拭かされるのはかなわん。
 奥・井ノ上両参事官は、文民にしては珍しく、そんな日本の国際的評判をなんとかしようと思って、スペイン文民すら退去したイラクにはりつき、がんばって活動していたのだろう。「感謝広告」のトラウマに急かされるように。
 しかし、なんでまだ戦闘が続くティクリートなんかに行ったのか。なぜアメリカはそんな危険な地域によその国の外交官を呼びつけたのか。「イラクは全国どこも安全ですよー」と宣伝するつもりだったのか。「戦死者の1割は味方に殺される」というが、まさにそんなかんじ。今後その責任が厳しく問われることを願う。逆にこれが問われないようでは、他の文民も自衛隊も無駄に殺されに行くようなもんです。
 そんな折も折、読売朝刊にはイラク派兵に対するオピニオン3本。読売だからもちろん派兵賛成派の意見しか載ってませんが、それでもT洋英和の先生はけっこう視野広く、冨沢元幕僚長は軍人らしい視点から。しかしD志社の助教授のバカさには呆れて絶句。いきなり出だしで、「こないだの衆院選で自民党が勝った」=「国民が自衛隊派遣を支持した証拠」と。そ……そうかぁ? あの選挙では、各党の争点は主に年金など経済問題に終始し、自衛隊のことは与野党大手はどこも争点にしてなかったじゃないか。自民は国民の反対を怖れ、公明は平和主義の信者に配慮し、民主は党首が賛成に傾いた手前ソコを突いて与党を攻撃することもできず。マスコミも、そこを争点にすると特定の党をこきおろすことになるので手をつけられなかった。派兵ウンヌンが騒ぎになったのは選挙が終わってからではないか。タメにする論ならともかく、本気で言ってるとしたらかなりなトンデモさんである(それとも選挙中日本にいなかったのかこの人)。以降も、39歳と若いせいもあるが、近年の「一国平和ボケヤング右翼」の典型のような浅薄な論を得々と並べ立てるばかり。なんでD志社ともあろう学校がこんなの飼ってるんだと。

 おしごと。雑誌の責了と大型企画の手伝い。昼、コンビニのねぎカルビ丼と12品目サラダ。
 定時退社。銀座・教文館へ寄り道(寄り道というか家とは逆方向なんですが)。9階催事場で先日から開かれているヴァイナハツマルクト、英語に直訳すればクリスマスマーケット、すなわちドイツ風クリスマス市をひやかす。ドイツフェチの俺にはたまらんイベントだ。木製・スズ製のツリーの飾りやらクリスマスリースやらロウソクの上昇気流でくるくる回るピラミッドという置き物やら木工の壁時計やらが、机と言わず壁と言わずどさっと展示され、その充実ぶりはだただスゲェ。日本で言えば酉の市ですか。
 もちろん我が家にはツリーを置く場所すらないので、クリスマスカードを物色するのみ。これもドイツ製なので「メリークリスマス」でなく「フローエヴァイナハテン」と書いてあるのばっかし。もちろん場所柄マトモな絵柄ばっかしだか、中に1種類、2匹のネコが後ろ手にプレゼントを隠して交換しようとしているマンガタッチの図柄のがあって、そのプレゼントってのがどっちもリボン巻かれてガクガクブルブルしてる生きたネズミという。ドイツビトにもこういう黒いユーモア感覚があったのか(←偏見)と感心し思わずゲット。ちなみにこのカードが一番売れ残ってました(笑)。ついでにシュトレン(ドイツの伝統的クリスマス菓子)も買う。
 下の書店で「例の本」の売れ行きをスパイ。先日常塚さんから教えてもらった通り、けっこう目立つところにどーんと積んでくださっててありがたし。店ビトさんによると「よく売れてる」とのことで安堵。常塚さんの翻訳書、恩師の本2冊買って、しめて7000円。本って高ぇなぁ。
 帰りの電車で常塚さんの本『シルクロードの宗教』読みながら。著者フォルツの学者らしい抑えた皮肉(現代のゾロアスター教徒の分布とか)を、常塚さんがこれまた学者らしい抑えた筆致で淡々と訳しているのがイイ。もちろん内容も面白いぞ。駅の神戸屋でパン買って帰宅。
 BBSでファンロード今月復刊、しかもながいけん閣下も登場との情報。あまりの状況激変ぶりに、正直戸惑うばかり。全国の閣下ファンがこの4年間テロも起こさず良い子にしていたから、ついにサンタが靴下の臭いに誘われ迷い出てきたとみえる。わあ、うれしさが嵩じて冬コミの原稿が手につかなくなったらどうしよう。(バカはすぐ人のせいにする)
 某MLでちょっと意見の相違。最終的には上の上の方たち(笑)が収めることだから、俺は特に議論をひっかき回す気はなし。ただ、どうせ「ゴッコ」をやるのなら、表面上の手続きとかはあえてキチンとやったほうが楽しいと思います。
 実家からメール。何を勝手にはしゃいでいるのか。
12月2日(火)
 「例の本」、おととい新田さんにあげるの忘れてた……(激しく自己嫌悪)
 朝刊に流行語大賞の記事。「トリビア」も「へぇ〜」もノミネートすらされなかった模様。「おはー」パクリ事件以降、フジテレビは選考委員会から嫌われているのか(笑)。それともフジにあげるか議長にあげるかでヤヤコシクなると思ったか。なんにせよ納得いかず。「時代の証言者」欄、こないだから大鵬が連載。今日は1963年、柏戸・涙の全勝優勝を石原慎太郎に「八百長」と書かれた件。40年前から石原は石原だったのかと、読んでて笑ってしまう。
 大型企画の手伝いをしつつ。昼、タントタントでスパゲティポモドーロ。トマトとチーズたっぷりでウマー。午後もかくのごとく。夜、さぼてんカツサンド。議長の日記で、芳林堂馬場店が閉店すると知る。こっちは議長のようにシンミリすると言うよりも「今後どこで本を買えばいいのか俺はー!」と焦る。マジで死活問題だ。寝る。
12月3日(水)
 武富士会長、盗聴でタイーホ。聞けば聞くほど大変な独裁国家ぶりで、今のうちに逮捕されておいてよかったのではと。このままエスカレートしてたら山岡俊介に毒ガス攻撃でもしかねなかった。実は弘前支店のガソリン強盗事件もジサクジエーンだったのでは、とまでいけない考えが及んでしまう。いやもうココゾとばかりに出てくる暴君話の数々が楽しい。
 小宮山、ロッテ復帰。10年越しのボビ×コミ妄想が脳内に展開されて仕方ないんですが。

 たまらん眠さ。おまけに就寝時の姿勢が悪かったか、なぜか右手の握力がめちゃめちゃ落ちてる。缶コーヒーのプルトップも開けられず、左手で開ける。午前中雑事。昼、大昌苑で焼肉定食。ウマー。午後は職場内の研修会でいろいろと。定時退社。むちゃくちゃ眠く、車内で意識が飛んで入曽まで寝過ごす。
 また神戸屋パン適当に食って、1930、合唱の発表会プログラム原稿の件で打ち合わせ。〆切は来月3日昼。当然ながら今月30日までは宗教上の理由(違)で準備も何も全くできない。こんどの正月もまた休めないな、とほほ。しかも今年の正月のアレは「コメ☆ぱ」やコミケで売りさばけたけど、今回は正真正銘1円のカネにもならん、完全なボランティアじゃよーギャワー。
12月4日(木)【ここまでは2004.01.17更新】
 朝からいい天気。それはそれとしてNHKニュースつけると、クウェート空港から奥・井ノ上両氏の遺体が成田行きの飛行機に搭乗するところ。11年前、自分らがウカツにも感謝広告に日本の国名を記入し忘れたことがこの悲劇を生み出したと、クウェートの連中はどこまで分かっているのか。謝れ貴様ら。某所で「米軍の誤射」説が出る。おおっ同志よ(←お前もそんなひどいこと考えてたのか)。
 それにつけても、「自衛隊も出さないようでは国際的に恥ずかしい」と言うが、ではフランスやドイツやロシアも恥ずかしいのか。「派兵するすると言ってて派遣しなかったら国家の威信は地に落ちる」と言うが、それはトルコのことを世界の三十等国呼ばわりしてるのと同じではないか。派兵取り止めなんかよりも、政府が自国の国防軍すら主体的に運用できないことのほうがはるかに恥ずかしいのに。
 今日もダラダラ仕事。昼、レッドピーマンでカルカッタ(チキンのカレー煮とサーモンムニエルのセット)。このセットは「コルカタ」と改名しないんじゃろかーと考えながら食らう。午後もダラダラやって帰宅。夜、スーパーの鳥空揚げタルタルソース弁当。
12月5日(金)
 どーんと寒くなった。クリスマスツリー型のエリカが山梨で開発。農家起死回生の商品として大きな期待を背に、いよいよ出荷とのこと。ここにもまたクリスマスをダシに明日のパンを得る人々が。まことに結構。日本においてキリスト教のもたらした最大の社会的貢献は各種学校設立など「教育」であることは言を俟たないが、二番目には「クリスマス」を持ち込んだことが挙げられていいと思う。
 午前中、ダラダラと巨大企画の手伝い。「例の本」重版、K屋本店など一般書店にもぼちぼち入荷されだした模様。ほっとする。昼、ティーヌンでセンレクヘンつるつる。午後も引き続き仕事。池袋の某超巨大書店J堂から営業方に、「例の本」を1か月前に何冊か発注したのにまだ来ないデスが、との電話があった模様。ドッゲェーーッッ!!(驚愕と焦燥)。あんな大きな売り場に置いてもらえてなかったなんて、こんな勿体ない話があるか。取次は何をやってるんだゴルァ! あわてて営業ビトが手ずから持って行ったとのこと。
 帰りがけ、先日例会で植木先生が紹介されてた『本当にあったトリビアな話』を探す。やっと早稲田駅前の書店でゲット。「例の本」からのパクリではないかと指摘をいただいた2件のネタを改めて確かめるが、表現形式から分析するに、たぶん「例の本」ではなく他の豆知識本からの引き写しだろう。そもそも雑誌の刊行時期から〆切を逆算すると、かなり無茶なスケジュールじゃないとパクリは不可能。疑わしきは罰せず、ということで。それより逆に、こないだ「本家」でやってたトリビア「18782+18782=37564」って、投稿者はこの本からパクったんじゃねーのか?
 2000から吉祥寺牛鉄でお肉とマッコリ。ウマー。
12月6日(土)
 BBS。くれじじさんより、大都社HPでも正式にながいけん閣下のFR復活がアナウンスされたとの情報。なるほど表紙画像にも「ながいけん」とクレジットされてるな。これは確実かと。この4年間全く事態が進展しなかったところに、こうもトントン拍子に話が進むと、あまりの激変に喜びよりも呆然とするしかないというのが正直なところ。まるで拉致家族の会のような気分。ベルリンの壁崩壊の時もそうでしたが、「歴史の歯車が動く時」ってのはこういうものなのかもしれん。ベルリンと一緒にするなバカ。それにしても、ファンロード自体こんなに早く復活するとは思ってなかったので、実はラポートが不渡り出したのも、閣下復活をアピールしたい小学館による陰謀だったのかもという邪推すら。(←バカはすぐ陰謀論に走る)
 こないだ比例で当選した自民の近藤浩議員が、選挙違反でタイーホ。現職のタイーホは珍しいそうだが、小選挙区と違って比例なら、こいつが辞職しても同じ自民の次点の奴が繰り上げ当選するだけだから、自民党としては別に問題ないのだろう。いやでもこういう場合どうなんだろ。
 奥大使と井ノ上二等参事官(ともに2階級特進済み)殺害事件。「イラクが危険な証拠」と「二人の死を無駄にするな」、どっちの陣営もあえて事件の本質からピントを外し、自分らの立ち位置を補強する担保としてこの事件を利用しようとしているのが愉快。自衛隊派遣の是非を云々するために二人が死んだわけでもあるまい。二人がなぜ死ななければならなかったのか、その原因が問われないまま、時間の流れとともにこの事件が忘れ去られていくようでは、ほんとに「二人の死を無駄にする」結果になろう。
 t.A.T.u.の東京ドームライブ、25,000人も入ったそうな。オリックス×日ハム戦のごときスタンド席に苦笑を禁じ得ない。日本人の大人は毛唐の無礼を許さず、そしてそこにシビレてアコガレるほど、若者がt.A.T.u.に魅力を感じなかったのだろう。あの芸で25,000人も入ればオンの字だと思う。

 さて、朝からどーもヘタレていかん。原稿用紙を前にしても、書き出す勢いがサッパリつかず。机の上には白紙のプロジェクトペーパーが1枚乗っかったまま。昼、実家から電話。こちらとしてはまさに「ハァ?」てなもんで。何を考えているのか、御節介ここに極まれりな話に、ヘタレにも拍車がかかる。原稿全く進まぬまま、たまらず1530から3時間ほど昼寝。
 1930なんとか起き出してフラフラ実家へ。こういうところは我ながらほとほとイイ子すぎると思う。里帰りしてみたら、母親は寝込んでる。俺が気候の変化に弱いのはこっちの遺伝か。父親・弟と3人で寿司食って、くだんの用件のみ済まし、特に何の感想もなく帰還。
12月7日(日)
 0840起床。『ナージャ』後半。あのきれいなメロディの子守歌は「エトワール」という表題だそうで、タイトルだけで勝手に萌える。来週はまた欲情モードですか。『ガッシュ』魔鏡編ファイナル。ニャルラトの声ってヤシチでしたか。『でじこ』かくのごとし。礼拝行ってカレー食って帰る。
 原稿ダラダラ、替え歌ボチボチ。実家から電話。俺の手の及ばない(積極的に干渉するイワレもない)ところで、勝手に話が進んでしまっている。頭が痛い。
12月8日(月)
 ダラダラと書籍の索引作り。本業も副業もダラダラ。
 1800、崇芽侖さん上京迎撃オフ。正確には、崇芽侖さんのオフ会に俺が混ぜてもらうだけなんだが。崇芽侖さんは2000年のリゾコミで発見した沖縄の天才同人作家だが、俺が本買った時は本人ブースにいらっしゃらず、まだ実物を見たことがない。待ち合わせ場所の新大久保駅前でケータイに電話すると、すぐそばで見知らぬ殿方が反応。うわ、この方が崇芽侖さんか。「うわ」て言うこたないが。沖縄そばなど大量の援助物資をいただく。かたじけなし。崇芽侖さんとは関係ないが、駅前に年齢層高めのイラク派兵反対コーラス隊が並び、フォークギターにあわせ大時代的反戦ソングを合唱。それを見張るメモビトさんがいたのでさては公安か、と思ったが、堂々と写真撮ったりインタビューしてたりしてて、実は同じ穴の左翼系機関紙の記者だった模様。
 いったん新宿に出て、崇芽侖さんの東京仲間2名と合流し、新大久保まで戻りグリーン食堂で犬パーティー。俺以外はみなさんグリーン食堂は初体験で、たっぷりの付き出しに歓声、ネギチヂミに歓声、ユッケに歓声、もちろん滋養たっぷりのポシンジョンゴルにも大歓声。口に入るのも絶品なら、口から出るのも超絶鬼畜話ばかり。崇芽侖さんも濃い人ならその御友人たちもまた「類友」の法則に違わず濃く、なんとあの神田森莉先生のアシスタントまでいたのには仰天。でも本人はあまり神田先生のマンガを読んでいるわけではなく、俺が喜んで「みんな天国、しあわせしあわせ!」とか『37564学園』の一節を引用しても無反応なのに泣く。そんなもんか。
 マッコリとかかなり飲んで、途中参加の1名を含め5人で14,400円。崇芽侖さん一行を新宿駅に送り、いい気持ちで帰宅。
12月9日(火)
 カゼっぽい、と思ったら本当にカゼらしい。犬、効かなかったんじゃろかー。
 1730前に退社。パン3個食べる。派兵決定でNHKもニュース時間延長しまくり。「派兵をやめたら世界に顔向けできない」そうだが、テキサスの押し込み強盗の片棒を担ぐほうがよっぽど「世界に顔向けできない」ような気がするんですが。2100頃とっとと寝る。カゼ薬切らしてたので飲んだのは葛根湯だけ。
12月10日(水)【ここまでは2004.01.29更新】
 日本人というのは妙に奥床しいところがあって、贈り物とか寄付行為とかはコッソリ送り、また「いえホンのつまらないモノです」と謙遜することを美徳とする傾向がある。そんな日本人にとって、「国際貢献で世界の尊敬を勝ち取ろう」とするのは実はムリな話なのではないか。
 日本が自衛隊派遣しようと何億何兆円援助しようと、よほどその貢献をアピールするべくプロパガンダを打たないと、全部「日本を引っぱり出してくれたアメリカ様の手柄」にされちゃう気がする。「尊敬を得る」のが目的だったら、もっとラクして尊敬してもらう方法はいくらでもある(その方法は与党第二党のラスボスがよーくご存知だから聞いてみるといい)。戦略目標が「尊敬を得る」ことなのか別にあるのか、そこがハッキリしていないのが問題だ。
 それ以上に問題なのが、そもそも賛成派が二言目には「対米関係」「国際貢献」「世界の尊敬」と言うばかりで、当のイラク国民のニーズなど眼中にないところ。当事者不在のまま話が進むのって、当事者にとってはこれ以上腹の立つ話はないんだよ。(←なんの話だ)
 で、読まなくてもわかるけどいちおう読売朝刊を読んでみると、全面これイケイケゴーゴー。どんな犠牲が出ても読売は絶対文句言わないらしい。……と思ったら「編集手帳」(1面下コラム欄)では「国は、何かあったら文句を言われる決断もしなければならない時がある」と、万一の場合読売もボロクソ言う用意を捨ててはいないことを宣言している。なんとも周到なことで(笑)。

 体調あいかわらずひどい。職場まで這って行く。
 ノルウェーから俺宛てに絵葉書が届いている。はて差出人はルーテル教会か、こないだ編集担当したノルウェー出身の学者の本の関係者か……と見たら、おお、サンタさんではないか。
 北欧を中心に、サンタクロースを観光資源にしている国は何か国か存在する。それらの国々の「サンタさん」は、世界中から殺到する子供たちの手紙にお返事を出す業務を実施しているらしい。「らしい」と言うのは、ネットで調べてみたところ、直接サンタさんに手紙を送って返事が来た人の話が出てこないからである。たいがい日本国内の業者を通した人の体験談ばかり。国内にはスウェーデンやフィンランドのサンタさんにお手紙を取り次いでくれる業者が何件もあるが(特にスウェーデンが多い)、そういう業者さんを通すとえらく高い。もう、直接手紙を送っても受け取ってくれないのか? やはりサンタさんも商業主義に走るのかオイ?
 そこで(すっかり忘れていたが)半年ほど前、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、グリーンランド、そして米国インディアナ州スペンサー郡サンタクロース町(実在)と5か国の「サンタさん」に宛てて、返信用国際切手クーポン(150円)×2枚同封して質問状を出したんだ。質問は2つ、「住所は合ってますか?」と「同封したクーポンは足りましたか?」。各国の「サンタさん」もここまで生々しいお手紙もらったのは初めてだったろう。
 かくして最初にやって来たのがノルウェーサンタからのクリスマスカードってわけだ。切手に押してあるフログン市ドルーバック(ノルウェーのサンタランドがある地域)の消印はやっぱりサンタの絵があしらわれている。残念ながらハガキ自体はどんな相手にも通用するような普通の文面(英語)が印刷された出来合いの「サンタメール」で、直接こちらの質問に答えたものではない。それにサインしている「サンタさん」の正体もだいたい分かる。分かってはいるけど……でも、なぜか本物のサンタから手紙が来たようなワクワク感がこみあげてくるのはどうしたことか。やっぱりサンタはいるよ、ヴァージニア。
 そもそもこうして返事が返ってきたということは、すくなくとも住所も合ってて、クーポンも辛うじて足りた証拠であって、こちらの問いへの答えは十分してもらっている。そして、ノルウェーのサンタさんはまだキチンとこういう手紙に対応するだけの「心意気」があるということも分かった。実はノルウェーは「サンタを観光資源にしている」とは言ってもフィンランドとかスウェーデンほどプロデュースに力を入れているわけでもなく、日本の「サンタメール事業」にもノルウェーと提携している業者は見たことがない(「ノルウェーのサンタランドと提携」と言えば北海道の広尾サンタランドが有名だが、あそこが毎年受け付けているサンタメールは広尾村独自のサービスで、別にノルウェーのサンタさんに取り次ぐのではない。だからヨソのサンタメール業者よりはるかに安い、というのは余談)。そんなノルウェーサンタの「商売っ気のなさ」からなにげに抱いていた好印象に、今回の件でさらに拍車がかかったのは言うまでもない。さてさて、他の4か国からはちゃんと返ってくるだろうか。とりあえずグ・ユール(←ノルウェー語の「メリークリスマス」)。
 元気が出たのはサンタさんのハガキ見た時だけで、あとはもうゴホゴホと。とっとと帰って神戸屋パン食べてカゼ薬かっくらって1930頃就寝。2100頃起きたけど『トリビア』観る気にもなれずまた寝る。2330頃また覚醒。水分足りないのでふらふらとコンビニ行ってポカリとオレンジジュース購入。飲んでまた寝る。とにかく寝る。ぐっすり。
12月11日(木)
 0630覚醒。わりと回復した模様なれど、様子を見て午前中休暇。
 メールボックス開くと、実家から例の件でメールが来ててガクリ。おかしなタイトルだったから思わず出会い系サイトからのDMとまちがえてゴミ箱に入れるところだった。まぎらわしい。コチラの意志を尊重するみたいな殊勝なことは言っているが、文面のそこかしこから脅迫に近いニオイがぷんぷんする。もっとも、ここで断った場合、あの執念深い親のことだから、将来何かあるたんびに「だからあの時(以下略)」とグヂグヂグヂグヂ言われるのは火を見るより明らか。後顧の憂を断つべく、カタチだけでもアレしたほうがいいだろう。とほほ。ああクラクラする。
 神戸屋で買ったサンドイッチを車内でもぐもぐ食べながら職場へ。優雅に午後出勤だ。雑誌の発送のみやって帰る。スーパーでカニごはんと鳥のモモ焼き買って食ってとっとと寝る。
12月12日(金)
 カゼ自体はなんとか治った。あとは体力回復だな。
 YAWARAちゃん、パリの教会で結婚式。おまじないグッズの通販広告によくある「ブサイクな私がこんな素敵な彼氏をゲットして幸せなケコーンができました」的ヤラセ写真を連想する。
 職場に向かう電車の中で読売朝刊。一面「編集手帳」、スミソニアンがエノラゲイ常設展示にあたり原爆の被害に一言も触れない方針をとったことに関し、「手前のしでかしたことをしっかり見た上で誇るならどうぞ勝手にってなもんだが、見もしないのはいかがなものか」と。全く同感。今の読売とは思えないぐらいの正論(笑)。さて、ヒロシマナガサキと同じことが現在進行形でイラク全土で進んでいることに、この記者はどこまで自覚的なのか。そういえば「戦闘終結後」の米軍の死者数はそれこそ人気投手が春季キャンプでキャッチャー目がけて放った球数のごとく逐一報道されてるけど、イラク人の死者・負傷者のデータはさっぱり載らないにゃー。
 なんとか無事に冬のボナース出る。預金残高もちょっと余裕がでてきた。所帯なんぞ持った日にゃこれがどこまで落ちることか、考えただけで寒気がする。冬コミ新刊の表紙用紙を注文。改めて手帳を見ながら冬のスケジュールを確認。マジでヤバいっスよ。ケンシロウと腕相撲して「お前も負けた後のことを考えていなかったようだな」と言われた時のギュウキ(@木人形狩り隊筋肉部門担当)ぐらい汗が出る。カゼにかまけてたらだいぶ日程がマズくなった。地球の危機だぞどうするオイ。
 昼休み、体力回復の一環として大昌苑で焼肉定食ガツガツ。道のあちこちで、シャコバサボテンの鉢が花をつけている。シャコバサボテンってのは、シャコの甲羅に似た葉っぱを南京玉すだれ状に連結させたような小型のサボテンで、何を血迷ったかちょうどこのクソ寒いクリスマスの時期になるとマゼンタ色の花をつけるため「クリスマスカクタス」の別名がある。最近所用でクリスマスにまつわる雑学を渉猟したおかげで、これまでゼロに等しかった草木への関心がだいぶ高くなった。日本のツタとそのへんの建物にまきついているツタは違う種類とか。クリスマスローズは実は毒とか。シクラメンの和名はブタノマンジュウとか。関心がトリビアな方向に傾くのは仕方ないとして。
 定時退出。航空公園駅の喫茶店でサンドイッチとコーヒー食べて、ミューズの市民クリスマスへ。毎年趣向の変わる市民クリスマスだが、今年はおらが市の音楽家・北田康広のソロライブ。声の調子は絶好調というわけではなく残念だったが、ピアノ演奏はさすが(もともとピアノが本職だし)。それにしても、目が見えないのにどうやってピアノが弾けるのか不思議でならない。べつに奥さん肩車して「Z、後方に右正拳突き!」とか指示出してもらってるわけでもないのに。これが本当のブラインドタッチですか。堪能して帰る。
 NOVAのクリスマスヴァージョンCM観る。「Xmas」を「X'mas」とアポストロフィー入れちゃってるのが致命的。英会話と筆記は無関係ということか。
12月13日(土)
 快晴に誘われ健康的に0720起床。久方ぶりに『セラムン』観たらタキシード仮面様のマスクが改善されてた。
 一日原稿三昧。快調というわけでもなく、かと言ってダメ日でもなく、淡々としたペースで原稿は進む。昼、レンジでインスタントのチキントマトライスをあっためて食う。1530頃、ストレスで無意識に爪をガリガリ噛んでたらまた歯が割れる。こないだ割ったのと同じ歯だが、同じところが割れたわけではなく、前回よりも外側の2,3ミリほどがパキンとヒビ入った模様。明後日くっつけてもらわなきゃ。
 1630外出。髪切って、スーパーで買い物して、帰るとドアに佐川急便の不在票が挟まっている。なんと間の悪い。電話。1900佐川到着。徳間書店経由で、ひえだ先生から『アニメージュ』の恵贈。畏れ多すぎ。今回ひえだ先生は付録の、アニメにちなんだ占い小冊子をまるまるご執筆されている。本職の占術師で、しかもオタクメディアにも理解のあるひえだ先生のためにあるような企画だが、これがまぁものすごい力作。占いやおまじないはもちろん堂に入ったものだが、『鋼錬』など元ネタのアニメもきちんと観た上で書いてらっしゃるのがよくわかる。『ちゃお』のDr.リン付録よりもずっと御利益ありそうだ。このくらい真摯な執筆態度でなければプロライターはやっていけないんじゃろなー。ヨーロッパはおろか米本土にも行ったことないくせに「例の本」を書いたどっかのバカに、爪のアカ煎じて飲ませてやりたいですな。すいませんジョッキで一気呑みさせていただきます、睦月影郎先生的意味合いでなしに。
 鳥南蛮と納豆で晩ごはん。原稿続行しながら『ふしぎ発見』もなんとなく観る。『ブラックジャック』の一節を朗読するだけの日立のCMがシンプルでイイ。
12月14日(日)
 0900起床。『ガッシュ』。ナージャにも匹敵するモテモテ主人公。でもナージャはこんな虐待はされませんが。『でじこ』。魔窟アキバ・リターンズ。以降しこしこ原稿。1300-1500、教会で聖歌隊の練習。終わってからもシチュー食らいながら1630頃までウダウダ。
 帰って原稿続行。残り時間を思うと、絶望的な気持ちになる。どうする、新刊の頁数。今のままではスケジュール的に本当にヤバい。32頁でもツラいかもしれない。いくらなんでも24頁は許されないだろうが、でも元々は24頁だったんだよな『大宗教学』は。先祖帰りですか。第拾號以来ですな。とりあえず今週どこかで仕事ズル休みできないか算段する。また社会人失格なマネに走るか。
 とかなんとか言ってるところに、サダム・フセイン身柄拘束というビッグニュースまで飛び込み、もうどうしたらいいのかと。影武者なんじゃねーかとも思ったが、どうも本物らしい。まさか生け捕りできるとは思わず、正直驚く。壮烈に戦死した息子2人に比べ、いやにアッサリ捕まったもんだ。なにも赤穂浪士討ち入り記念日に合わせることもないと思うが、メリケンビトが忠臣蔵なんか知ってるわけないし単なる偶然なので気にするな。サダムたん、チヅオ同様隠れ家に現金を携帯してたそうだが、ディナールじゃなくて米ドル札だったというのがなんとも。影武者じゃないとしたら、今後の取り調べが楽しみでならない。どんなヘタレ発言が飛び出し、「アラブの大義」に殉ずる覚悟のテロビトさんたちをガッカリさせることかと。ともかく東京とニュルンベルグの次はバグダッド軍事裁判でつか。敗戦国を弁護してくれるパール判事はどこー!?って気分でしょうサダムたんは。
 しかしサダムたんがキャプられた場所はティクリートだったそうだが。まさにあの街は最前線だったわけだな。何でそんな所に外交官集めて会議なんか開こうとしたのかアメリカは。まだヒトラーが生きてるうちにベルリンで会議開くようなもんじゃんか。そりゃどこから武装SSが襲ってくるか分かったもんじゃないわな。いったい何を考えていたのかアメリカは。奥大使・井ノ上一等参事官(二階級特進済み)に謝れ。
 2030頃、実家から電話。またあの話である。よくよく聞いてみると、親も直接その戦略目標を知っているわけではないんだと。アチラも同様らしい。つまり、お互いフィルターを通した情報しか手にしていないわけで。頭痛い。
12月15日(月)
 予定では今日から新刊印刷開始するハズでしたが、絶対不可能でーすワーイ。(やけくそ)
 朝、掲示板覗く。いけも様から「例の本」が毎日新聞で紹介されているとのチクリあり。本当か!? 事実確認をしたい、その思いだけで己を奮い立たせて職場へ這って行く。
 ウチの職場は日経しかとってないので、毎日をとっているヨソの事務所を急襲、閲覧させてもらう。死亡確認@王大人、じゃなかった掲載確認。紙の印刷媒体で紹介してもらったのはもしかしたら初めてかもしれんのう。ただ、俺個人のアナーキーな意見をウチの職場、ひいては組織全体のオピニオンみたいに扱われてしまったのはカナリ冷汗もの。上層部で問題になって破門(笑)されたらどうしようガクガクブルブル。やっぱ雪の中に裸足で一週間立ち続けて悔悛しなければゆるしてもらえませんか。カノッサの屈辱。
 営業方にも書店から問い合わせの電話がチラホラ来たという。ただ、先日ウチの他の本が朝日で紹介された時はものすごい勢いで売れまくり忽ち重版となったが、今回はそれほどの効果はない模様。それでも同僚から、きのう某大型書店に立ち寄ったら早速「書評されますた」コーナーに平積みにされてた、と目撃情報が寄せられる。さすが新聞様の霊験はあらかたナリよ。調子に乗って重版までしてしまったが、これでシーズン終了後の返本がイササカでも少なくなってくれればありがたいことである。
 昼休み、歯のカケラ持って歯医者へ。正直に「爪噛んでて割った」と言ったらドクター「よほどストレスたまってるんですねー」と。ええもうビル・ゲイツの資産ぐらいたまりまくりですよ。もうどうしたらいいのかと。口がビロビロに麻酔効いててメシ食えないので、あゆみブックスに寄って復活「ファンロード」と「月刊プレコミックブンブン」創刊号ゲット。
 「ファンロード」はもちろん閣下のマンガから読む。おおっあの『聖なる4人』の4人組が再登場か、と思ったらただの再録かよバーロー! キャッスルにも閣下いないし。今ごろ2ちゃんねるの閣下スレではブーイングの嵐なのではないか。でも、Kさんの編集後記にはちょっともらい涙。「心の故郷」の危機を救うため、各界で出世した元読者たちが大集結……『プロジェクトX』でやられたら視聴者(特にオタク)全員号泣必至なモティーフだぞ。
 「月刊プレコミックブンブン」創刊号。誌名からして、おそらく幼稚園〜小学校低学年を射程に入れた、絵本からジャンプまでのツナギ雑誌を意図したんだと推測されるが、「プレ」と言うわりには載ってるのは普通のコミックばかりで、ポプラ社側の意図は必ずしも徹底されてなかった模様。
 連載の半分はポプラ社の児童読み物のコミカライズ(かいけつゾロリとか学校の怪談とか)だが、『ズッコケ三人組』のマンガを新山たかしが描いていて、あの三人組だけが原作本のキャラの模写なのに他のサブキャラは全員新山キャラ顔なのでちょっと気味悪い(笑)。もう半分はオリジナルで、いがらしみきおや中川いさみなど「えっ!?」という微妙な豪華メンバーがラインナップされている。どういうわけかタケカワユキヒデが原作書いたマンガまであり、どうリアクションしていいものかと。
 システム的には「ポプラ社版コミックバンチ」と言ったところだが、雰囲気はまだオモチャメーカーとタイアップしてなかった頃の黎明期のコロコロに似てますな。ちょうど「ドラえもん」のポジションに「かいけつゾロリ」がいて、巻頭で大々的にアニメ化情報を広報してるとこまで創刊時のコロコロそっくり。もっとも版元が版元だけに、『ゴリポンくん』や『金メダルマン』に相当する怪作は出そうにないかも。実質編集を請け負っているマッグガーデン次第かもしれんが。そういえば作家陣は往事の「少年ガンガン」の香りがしますな。ゾロリの4コマを何人かで競作してるあたりもドラクエ4コマの手法そのまんま。
 コンビニでパン買っておいて、麻酔の切れた15時頃もふもふと。定時まで仕事。非常時なのでとっとと帰る。
 原稿しこしこ。コンビニへコピーしに行く途中、近所のヤクザ屋さんの事務所前におまわりさんが張り付いて監視中。きのう入間でヤクザ様の親分が暴れて他の親分たちを国連射殺団しまくった事件のせいであるな。ご苦労様です。
 いよいよプリンタがアレなことに。墨版は出るので原稿出力には困らないが、カラーが出ない。マゼンタがさっぱり出なかったところに、シアンまで出なくなり。カートリッジ古くなったんで目詰まり起こしただけだけど。いっそそろそろシステム全買い替え時かな。G4のハイエンド機を軸に、モニタもプリンタもスキャナも全取っ替え。来年春をメドに、識者の意見を聞きながら無難な線で。
12月16日(火)
 復活「ファンロード」が吹聴していた「閣下復活」があのザマだったにもかかわらず、2ちゃんねるの閣下復活スレが案外おとなしいのが不思議だが、ひょっとしたらあそこの住人はほとんど『聖なる4人』読んだことないのかもしれん。それよりも「閣下ファンロードで新連載開始」情報のほうがビッグニュースらしい。
 ダラダラ仕事。さっさと定時退出。帰り道プリンタのカートリッジ買って、全交換。プリンタ生き返る。まだまだ使えるじゃないか。新システム導入はもうちょっと遅くなる公算。夕飯はさぼてんのカツサンドのみ。ちゃんと食っといたほうがいいとは思うんですが、時間がない。
12月17日(水)
 イ“56本”スンヨプ、ロッテと正式契約。応援テーマは伝統の伊勢佐木町ブルースで「(ちゃらっちゃちゃらららんちゃちゃんっっ)い! い!」希望。一塁以外守備ができないなど運用法は極めて限られるが(福浦をどうするのか)、ともかく2年間上でがんばってくれることを願う。祖国のスーパーヒーローを浦和で観戦する在日ビトの心象風景を想像すると、思わずバカサイに投稿したくなってしまう。
 仕事。昼食志乃原みそ煮込みうどん。15-17時まで会議。疲れる。高田馬場もめん屋で忘年会。ハーパーまで飲んでもうフラフラ。もういいや、今夜はゆっくり休んで明日の修羅場に備えるぞ。
12月18日(木)
 今日は新刊原稿のためズル休みという寸法で、0830起床。バリバリ原稿。世間では全裸男殺害&全裸少女追っかけ回され事件とか、宇治市で小学校に包丁オヤジ乱入とか、またわけのわからんニュースが流れているそうだが、もう原稿に反映させるには間に合わん。そもそもサダムタイーホが本文記事に反映させられただけでも本当は異常事態である。今回はつくづくスタート遅すぎた。あきれるほど。もう二度とゆるされねえぞ。昼、コンビニでコピーしたついでにねぎカルビ丼とサラダ買って、帰って食らう。
 TBSラジオ、1600から議長がゲストで登場。「サマーワ派兵=日本の軍国化につながる」という荒川強啓の短絡発言に議長よくガマンしてるなーと思わず拍手を送る。ちゃんとTBSという場をよくわきまえておられる。議長、電話本数当てクイズみごと的中。荒川強啓のポケットマネーで温泉旅行ゲット。K子先生を満足させられるような温泉宿となると幾らぐらいかかるのか、考えるだに荒川のため祈りたくなるガクガクブルブル。
 夜はカレー。原稿どっかどっか。なんとか、なんとか先が見えてきた。2500、p.1-16まで版下完成。
12月19日(金)
 朝も早よからヘリの爆音がよく聞こえる。空自イラク派遣とあって入間基地も大忙しだ。と思ったら、NHKニュース観てたら航空公園の空撮中継。実はNHKのヘリでしたというつまんないオチ。
 こないだの衆院選、ウチの選挙区で1500票差で当選した新井正則議員の選挙違反(買収)がバレ、グルになってた自民系市議十数名が一気にタイーホ。買収してやっと1500票差勝利とは、ほんとに弱かったんだな新井マサノーリ。買収してなかったら落選どころかダブルスコア負けだったかもしれん。また補欠選挙あるのかなあ。めんどくさい。
 毎度ゆかいな読売社説。前半は「自衛隊に新たな1ページ」とイラク派遣命令を賛美しておいて、後半ではエノラゲイ。よくイラクネタと同枠でそのネタ書けるもんだ、と編集委員殿の脳内パーテーションの切り方にほとほと感心。しかし本文読んでみると、最初は「スミソニアン逝ってよし」と威勢いいけど、だんだんケシカラントーンはダウンし、最後は「歴史認識は国によって違う。中国韓国同様、アメリカとも」と、なんか現状容認するようなシメに。ひょっとして編集委員殿、書いている途中で前半の派兵ネタとの自己矛盾に気がついたのではないかと(笑)。
 ゆうべ死ぬ気で作った版下持ってヨロヨロと職場へ。昼休み、p.1〜8印刷。寒い。ついでに「まんがくらぶオリジナル」2月号ゲット。センターカラーの「モンキー占い」、星座と血液型を使った動物(猿限定)占いという趣向だが、肝心の血液型欄が「A型」「B型」「C型」「D型」と誤植されている大ボーンヘッドで使い物にならず。俺はB型だから問題ないが、OとABの人はどっちを見ればいいですか。かっこいいなあ竹書房。
 定時ぴったりにタイムカード押し、p.9〜16印刷。これで本文印刷は約半分終わった。職場に戻って荷作りしてさあ帰ろうというところで電話。残業はつかないが取る。とある新聞社から、先日ウチから出た本の書評を載せたいのだが、電話番号はどこ宛てのを載せればいいか、というありがたい電話。担当者は帰宅済みだったので代わりにTEL番を教え、担当者に代わり重々礼を述べておく。担当者宛てに電話の件メモし、「お楽しみに」と書き添える。いいなー。帰る。
 オウムや朝鮮総聯に銃撃したり火ィつけたりしてた「建国義勇軍」、ついにパクられる。正体は刀剣マニアの会のオヤジとその一派だと。絶対悪いことしたとは思っちゃいないだろうなこいつら。世論の代弁者を気取っての犯行であることは確実。なんたって都知事までお墨付きあげちゃったし(笑)。その石原慎太郎のコメントや如何に。
 イカンザキ、イラクへ飛ぶ。ツラを潰された形の小泉の立場は如何に。しかし首相すら知らなかった連立与党党首の電撃イラク入り、無駄な仕事が増えた大使館など現地スタッフのテンテコマイぶりを想像すると背筋が寒くなる。この件で過労で死んでも、奥氏や井ノ上氏のように国葬はしてもらえないんだろうなぁ。どうせアフガン視察した議員たちのように、現地スタッフに大迷惑ばかりかけて何も見ないでトンボ帰りするだけであろう。せいぜい聖教新聞の1面トップでも飾っててください。
 さて、そろそろまえがきあとがきにも着手しないといけないところなれど、文章書く気がさっぱり起こらないんですが。表紙絵を先行させる。今回は読売・朝日を同時に敵に回す一石二鳥の奇跡の画題。と言えば、何を描いたか分かってもらえよう。そう、アレよアレ。あーあ。
12月20日(土)
 0740頃起床。微熱っぽいホワンとした感じは変わらず。『セラムン』後半のほう観る。少なくとも原作よりはよく話を練っていると思う。うさぎの戦士としての自覚のなさにムカドタマ来ていた美奈子が、ケーキの食べ方ひとつで実は自分のほうが肩肘張っていたことに気づくとことか、アニメでやったら地味すぎる、実写なればこその微妙な演出がなんとも言えずイイ。
 トースト食べながら部屋を換気。いいかげんカゼをなんとかせねば。とにかく「まえがき」「あとがき」書き出す。上手い具合に午前中で「まえがき」でっちあげ。「あとがき」も道筋はついた。ちょっと余裕が出て、嘘競演ラウンジに感想をカキコ。ゆうべ描いた表紙絵を仕上げ、1500頃、版下作るためコンビニにコピーしに行く。うわ、寒い! ついでにパルコの文房具屋でペーパーボンド買って、西友の薬局でカゼ薬物色。ビタミンB1誘導剤の試供品ももらう。
 すでに夕闇迫る1600過ぎ、表紙絵コピーしにオフィスポートへ。クソ寒い。終わった時にはもう夜。まだ1700なんですけど。読売夕刊ぱらり。「555」の馬の中の人はロッテファンだそうな。自分でも野球をするそうで、なんとなく山崎円花(弟)さんに通ずるものが。でも主催ビトさんより美男子なのが生意気だぞう(笑)。しかもオーガになるし。さぼてんで弁当にサービスカードでロースカツもつけて食らう。せっかく豚肉食いまくったのでビタミンB1誘導剤も飲む。
 YAWARAちゃんの披露宴中継、特に見る気なし。つうか、あんな誰が見ても見世物小屋的見方をすると分かりきっている披露宴をわざわざ中継する日テレの(ある意味)「悪意」が、ちとひどすぎるというかさすがにYAWARAちゃんが気の毒というか、そんな気分。故・鈴木その子や叶姉妹やデヴィ夫人をチヤホヤしたり、中村うさぎの浪費癖(あれは既に精神病の範疇かと)を誰も止めなかったり、地下鉄サリンが起こるまでオウムを放置したり、そういうのと同根の「悪意」を感じる。
 原稿原稿。版下版下。
12月21日(日)
 0850覚醒。おっと『ナージャ』観そこねたか。と思ってフッと二度寝。
 次に気がついたのが1000。わぁ。あわててトースト食べてクリスマス礼拝。
 昼食は抜け出して、一晩寝かせた「あとがき」をまとめ、初校ゲラプリント。聖歌隊の練習しながら内職で「あとがき」校正。1600帰って「あとがき」版下打ち出す。
 さぼてんカツサンド食って合唱の練習。帰って残りの版下完成。

 さて。
12月22日(月)【ここまでは2004.01.31更新】
 版下ぶらさげ職場へ。「例の本」、重版分も残らず出荷との報。こうなると欲が出るもんで、なぜもっと刷らなかったんだという気になってくるが、まー実際はシーズン終わったらどかどか本屋から返本が出戻りしてくるだろう、全買切条件の『ハリポタ』第5巻じゃないし。あと3日が勝負だ。
 昼、p.17〜24と見返し部分を印刷。コンビニでおにぎり買ったところで休み時間終了。手が離せないので、実際食べたのは15時休み。おなかすいた。
 夕方、出張校正に出ている別の部署の同僚から職場に電話。俺をご指名とのこと。ふだん仕事上の付き合いは全くないので『えっ、俺なにかマズい事でもやらかしたか?(汗)』とドキドキしながら受話器をとると、「すいません、今校正してる原稿に『預言者イザヤが全裸で町歩いた』とあるんですが、他のキャラの間違いでは?」。なんだ、ただの質問かよ>同僚。「ああ、イザヤ書20章でつね」。なんで知ってるんだよ!>俺。光速の即答に電話の向こうからどよめきが聞こえる。ウチの職場には俺より聖書関係に強い人はいくらでもいるのだが、どうやら同僚は、そういうドウデモなことよく知ってるのは俺だと狙いをつけて指名をかけてきた模様。クイズダービーかよ。実際大穴でしたが。10万円を超えた差額はカソガルー募金に寄付させていただきます。
 夕方、残ったp.25〜32印刷して家路につく。
 天気予報の週間予報を聴きながら、ほんとにあと1週間でコミケなのかよ、と未製本のラクガキコピーの束を脇目に溜息をつく。しょげてばかりもいられない、NHKのロボコン観ながら仮組み。頁数少ないから比較的ラクに進む。それはそれとしてロボコンは燃えるのう。戦場の特性を熟知し、こちらの戦い方を考えるだけでなく敵の戦法まで予測し、その上をいく戦術を編み出し、それに見合った装備を開発する高専生。自衛隊はこういう人材をこそ参謀本部とか防衛庁事務方にスカウトすべきだと思う。で、つい日テレ『ブラックジャック』観忘れる。
 引き続きTVタックルにチャンネル変えるも、ウンザリするばかり。知人にクリスマスカード何枚か書き(今ごろかい)、2300過ぎ投函。昨日よりは暖かい。試験的に新刊10冊だけホチキス止め。明日からがんばろう。
12月23日(火)
 1000起床。昨夜あたりからちょっと寒さがゆるんできた。風もない。窓開けて換気。NHK『マルタの猫』を観ながら製本開始。にゃー。やっぱり頁数少ないだけあって作業は例年よりラク。それでも普通のコピー誌にくらべたらとんでもない手間ですが。やっぱりこの製本技術は、誰にも受け継がれずに消えていくだろう。別にいいけど。誰が好き好んでこんな、コピー誌のメリット……簡便性・速射性を奪うような製本をマネしますか。その証拠に同じような造りの本、この10年で一度も見たことないぞ。
 疲れた。ちょっと外出、ゲーム機も持ってないくせに「CONTINUE」13号買う。うわー『ファミコマンドー竜』だー。今までなんでこのコーナーに『竜』が載らないのか不可解だったが、そうか、「ファミコン20周年」特集にぶつけるために温存してたのか。連載ってのは、ただ手持ちのカードをドローした順番に出せばいいもんじゃなくて、切り札を切るタイミングを考えながら続けるものなんだな。やっぱプロはすごいにゃー。ともかくこれで『竜』研究がまた一歩進展してめでたいかぎり。
 スーパーで、今年お世話になった絵師のI先生に宛ててお歳暮の発送頼む。今年だけの気まぐれ企画なので、うまそうなハムを奮発。北欧では、クリスマスはケーキじゃなくて豚のハムを食らうのが古くからのナラワシと聞く。日本のハム屋さん各社も歳末商戦でこのことを宣伝に利用すれば大儲けできるのではないか。もっともこのハムが先生ご一家の元に届くのはたぶんクリスマス過ぎると思うけど。ダメじゃん。ついでに自分用のメシとして寿司買う。寿司にまで緑のアレのかわりに「メリークリスマス」って札を飾りにつけるのはどうかと。

 なんでも今年最大のヒット曲は『世界に一つだけの花』だったとか。あたしゃまた槙原敬之が癒し系セミナーにでも行って作った歌かと思ってバカにしてましたが(『愛は勝つ』とか『Diamonds』みたいな文脈で)、アレに実際に癒された日本人てそんなに多かったですか。それとも単にSMAP様のイリキですか。
 どうでもいいけどあの歌には、「オンリーワン」というテーゼを標榜する際最も外してはいけない「自分同様、他人もみな等しくオンリーワンである」という視点がスッポリ抜け落ちてるような気がしませんか。「ぼくらはそれぞれがオンリーワン」まではいいけど、そこから導かれる結論が「だから他人と比べる必要はないんだよ」と来るあたり、やっぱり「自分のオンリーワン性」しか眼中にないみたいですね。「他人もまたオンリーワン」という視点は槙原にはない。
 ま、これは無理もない。「自己のオンリーワン性」と同時に「他者のオンリーワン性」も意識できる人間はそうそういませんからな。でもここを外すと、「オンリーワン」はジャイアニズムにもつながる非常に危険な思想と化すですよ。
 全人類がひとりひとり「自己のオンリーワン性」と「他者のオンリーワン性」をうまいこと擦り合わせていける世界が実現すれば、それはまさしくレッツゴートゥーパラダーイスですが、各人が「自身のオンリーワン性」を主張し合えば、その帰結は弱肉強食の野生の王国ですし。
 「個性教育のせいで子供がワガママですぐキレるようになった」とよく言われてるけど、あれも、中途半端な個性主義イデオロギーが、「自身(or自分の子供)のオンリーワン性」だけ主張し「他者(orよその子供)のオンリーワン性」は眼中にないというあさましい手合いを大量生産した結果である。あの歌もそんな、不完全な(それゆえにヤバい)個人主義の延長線上にすぎない気がしますがどうですか。

 そもそもオンリーワンオンリーワン言うだけでは、実は、人間が等しく抱えている「飢え」にはなんにも対応できてないのである。
 人間は「関係性」の中でしか生きることのできない、つまり他者の評価がなければ生きて行けない動物。そんな人間にとって、健全な社会生活を送る上で不可欠なのが、「サムバディネス」=「自分が何がしかの存在であること」の担保である。サムバディネスは、結局のところ「誰かに気にかけてもらえること」でしか担保できない。そもそも人が競争原理の中でナンバーワンを目指すのも、突き詰めていけばこの「誰かに気にかけてもらえること」が目的と言えないこともない。
 そりゃ槙原様やSMAP様ほどの社会的ステータスを持ち、不特定多数の誰かにポジティヴなベクトルで「気にかけて」もらえる可能性の大きい人間なら、「ナンバーワンよりオンリーワン」と胸張って歌えるだろう。でも、普通の人間は、そこまでサムバディネスを持てるほどの担保を何も持ってませんので。
 ドキュソ厨房がわざわざなんの利害関係もない掲示板に乱入して荒らしを展開するのも、究極的には「誰かに気にかけてもらいたい」からでしかない。実生活で「誰かに気にかけてもらっている」人間は、最初から厨にはならない。厨は透明人間になることを本能的に最も怖れている。だから負のベクトルでもいいからとにかく「誰かに気にかけてもらおう」と躍起になるのであり、またどいつもこいつも判で押したように、誰からも反応してもらえないのが一番コタエルのである。
 これが敬虔なキリスト教徒とかなら「神の目には、我々はひとりひとり例外なく価値あるものであり、神は我々ひとりひとりを気にかけ、愛してくださっている」という、ある意味オールマイティの切り札を持っている。「超越者」を設定できる連中は、「超越者」に縋りさえすれば大抵のアイデンティティクライシスから逃れることができるから、こんなラクな話はない。欧米で個人主義が発達したのも、実はこのキリスト教型人間観を背景としてこそである。ムスリムや浄土系大乗仏教もそうだ。が、「存在すること」自体に価値を見い出す術のない、無神論者、唯物論者、密教型宗教の信徒で修行から落ちこぼれた者、etc.はどうすればいいのか。
 そしてこの「アッバ(父)なる神」なり「慈悲深く慈愛あまねきアッラー」なり「みほとけ」なりといった「超越者」の視点が、いちばん肝心な、「自己のオンリーワン性」と同時に「他者のオンリーワン性」をも意識させる装置としても、まこと効率的に機能するのである。「他者も自分同様オンリーワン」と認めるには、必然的に「超越者の視点」、自分も含めた全人を相対化する視点が要求される。それなくしてオンリーワンオンリーワン言ってると、それこそ行きつく先は「俺を中心に世界が回る」妄想ではないか。
 我が国で「他者のオンリーワン性」が見えにくくなっているのも、やはり上記の「超越者の視点」が輸入されていないせいだと思うんですけど。いや、「超越者」を持ってる国々にも「俺中心」な人たちはいっぱいいますけど。バカはどんな文化的背景があろうとバカということで。

 ……いろいろ考えるところはあるが、頭ん中まとめてる余裕がないからもういーや。どうせSMAPが歌いさえしなければこんなにヒットしなかっただろうし。なんたってジャニーズファンはお優しいですから。ドウデモな歌には容赦なくダメ出しが出るモーオタのほうが、よっぽど商売相手としてやりにくかろう。

 新刊本文125冊くみたて。
12月24日(水)
 なんとなく「やじうまワイド」観る。広末1/17船上挙式の報に「阪神大震災の日に挙式とはいかがなものか」とコメントがあり、呆れ返る。そんなこと言ったら、人が死んでない日などない。いつケコンしても、絶対何らかの事件とバッティングするだろう。田村亮子がパリでアレした12月11日だって何かあったのではないか。そして、人の死と残された者の悲しみはいずれも等価である。人数や死に方の問題ではない。そんな中で阪神大震災の死者・遺族だけ特別視するのは、そっちこそいかがなものか。
 スーパーフリー、残党が別名で活動しているそうだ。まるで豊田商事である。よほどスーフリでオイシイ目を見たんだろう、もう他の真っ当な生き方はできなくなってるんだね。若いうちに過度の快楽の味を覚えるとロクなことがない。

 今日も暖かい。またもパン買い忘れ、コンビニハンバーガーで朝食。編集会議の日程調整だけして、午前で帰って、天一で並食って、帰りの電車でグーと寝る。だって暖かくて。
 駅内広場ではロッテリアがチキンを売り(このへんにはKFCがないのでなぜかロッテリアが毎年チキン販売権を獲得している模様)、改札出たとこのコージーコーナーでは店先に屋台出してケーキ大売り出し。脇に各種クリスマスケーキの入った段ボール箱がいくつも積んであって、なんだかコミケの壁際サークルのごとき様相。家賃振り込んで、チキンやケーキなど見向きもせず普通にパンとスライスチーズとスライスハム買って帰宅。
 夕方までみっちり製本の続き。TBSラジオ聴いてたら、交通情報で職場の近所で事故があったと言ってたので、お節介にも仕事中の職場に電話かけてみる(笑)。誰も気づかなかったそうな。そのかわりと言うわけではないが、北海道の某氏から「例の本」の紹介が今度は北海道新聞に載ったとのタレコミメールが来たらしい。どれどれ、と早速北海道新聞のHPにアクセスしてみると、うわ、ほんとだ。コレで「例の本」の記述がデタラメだったら、札幌方面から刺客が来るかもしれんな。
 引き続き製本しながら『ドジャ魔女』メモリアルCD-BOX聴く。DISC-2に収録されてたおんぷたんの歌「Cherry Bomb!」が貴様ら萌え狂えそして死ぬがいいってなぐらいかわいい。もし本編で流れてたら俺もおんぷたんハァハァビトさんになるとこだった。危険すぎます。
 1800教会へ。聖歌隊の練習。1930本番。ま、こんなもんでしょ。終わってから、借りていた図鑑とシュトレン持ってそのまま自転車で実家へ。クリスマスは家族と過ごすのが古くからのナラワシだから、というわけではないが。さすがに日が沈んで気温が下がってきたが、それでも手袋なしで自転車走らせてても耐えられるぐらいだから、例年にない暖かさである。アポなしで帰ったが、ちょーどさっき俺の家に電話入れたところだという。シンクロニシティ、てほどのことでもないな、クリスマスだし。
 猫と遊んで『ベルセルク』読んでカニとハマグリとシュトレンの切れっ端食って、2300頃帰る。西の空に赤い星。超絶大接近から4か月、かつての凶々しいまでの輝きはどこへやら、ベテルギウス並みに暗くなってしまった火星だと気づくのにしばらくかかる。かたや南天ではシリウスが妙に蒼く煌めいている。地上は住宅街ということもありシンと静まり返り、サイレントでホーリーなナイト。暖かいもんで、夜空の下で親子がいろいろ歓談してたり、ガキカップルが自転車でちんたら走ってたりもしてますが。

 アメリカでも狂牛病発生。米産牛肉の輸入もストップされるとのことで、かなりヤバい状況になってきそう。TEXASのステーキも高くなるのかなぁ。今のところ肉牛からは見つかってないんだけどな。
12月25日(木)
 今日はお休み。朝寝で鋭気を養い、製本ラストスパート……の合間に朝刊も読む。文春も新潮も、刀剣友の会の記事見出しが広告に出ていないのが面白い。実は内心支持していたのか。新潮なんか逆に田中均の悪口記事載せてるし。テロを煽るのは石原都知事だけではないということか。
 昼過ぎ、息抜きにふらっと外出。パルコの地下で買い物。さらにヤングサンデーも買い。

 帰って短期集中連載『神聖モテモテ王国YS』読み。あいかわらず読者の知識量と爆笑度が比例する残酷なマンガを描きよるのう閣下。Jとヤマトのダブルミーニングとは事務所的にやられたわい>パラダイス大銀河。のっけから『世界に一つだけの花』にケンカを売るとはまさに閣下の真骨頂じゃよーワーイ。とりあえずあの歌はグレンダイザーのEDがベースと理解してよかですか。ゆえに冒頭の「UFO!」の前にはそれぞれ「でん、ででででん、で〜でん」とプチ前奏を入れること。ただ一輪の花のために命をかける変な宇宙人。わあ、これでハリウッドも猫まっしぐらさ(ほんとに実写化オファー希望)。
 4年弱のブランクを(ファー様のデッサンがさらに歪んでるところ以外)全く感じさせない、おそるべき出来映えですバイ。化け物ですか>閣下。2ちゃんのスレでは「パワーダウンは否めない」などの感想もあげられていたが、これで不満だという人は、よほど過剰な期待をかけていたか、元ネタが半分ぐらいしか理解できなかっただけかのどちらかと推測され。
 ともかく……おかえりなさいませ閣下!

 1600頃キーマカリーをレンジであっためて食らう。食ったらまた作業再開。晩のおかず、ローストビーフサラダと鳥のモモ肉とキムチと納豆。どういう組み合わせか。さらに家内制手工業。
12月26日(金)
 今年はカレンダーの都合上、クリスマスの翌日がもう仕事納めである。
 男たちを機械の星に送る仕事2件。あと3件は不本意ながら来年の俺に持ち越し。大丈夫か本当に。

 アメリカから、サンタさんの絵がついたドデカイ消印の押してあるエアメールが届く。おお、インディアナ州スペンサー郡のサンタクロース町郵便局からだぞ。開封してみると驚いたことに、こちらから送った質問状をコピーした余白に「サンタさん」の直筆で一言ずつ回答がしたためられている。こっちが書いた宛先は「CORRECT」、300円分同封したクーポンは「YOU SENT ENOUGH」だそうだ。計4語の回答に、なんともアメリカ人らしい合理性、そしてアメリカ人らしい遊び心が込められているじゃないですか。まさかちゃんと答えてくれるなんて……(感動)。
 さらに手紙には「サンタクロース郵便局とは」というプレスリリース(英語)、スペンサー郡が出してる2003年度クリスマスイベント情報チラシ(こんなのまで作ってやがるんだ)、オマケに移転前の旧郵便局を写した絵ハガキ、さらにクリスマス切手とサンタ消印の押された白い封筒(コレクター垂涎の品ですな)まで同封されたサービスぶり。合衆国ではこの郵便局以外「サンタクロース郵便局」を名乗ってはいけない、と法律で定められているそうだが、その「本家」の誇りと、ほんとに楽しんで「サンタ業務」をやってる様子がビシビシ伝わってきた。アメリカ人が時折見せるこういうところは心底大好き。
 ちなみにイベントパンフを見ると、スペンサー郡はサンタの他にリンカーン大統領の生家も名物にしているらしいですな。米国の誇る2大ヒゲヒーローが特産ですかスペンサー郡。もじゃもじゃ。

 俺自身、サンタクロースというのは子供の頃から全く信じていなかった。それでも親とは「サンタクロースがいる」という前提の上で「サンタさん今度は何をくれるかなー」とかなんとかしらじらしい話をしていた。ディズニーランドを徘徊するネズミやアヒルの中に人がいるのは周知の事実だが、それでもあのフィールド内ではみんな「中の人などいない」という前提でイベントを楽しむ、それと同じメタなテクニックである。いやなガキだったね。
 けっきょくサンタの正体について、親は一度も明らかにしていない。だいたい俺は親から何かを教えられたことなんかほとんどない。生まれてから3歳になるまで一言も言葉を口にしなかったためか、コミュニケーション能力が育たなかった俺は、「他人に質問する」という習慣が現在に至るまで全く身についていない。そのかわり、しゃべり始めるよりも早くひらがなカタカナを読めるようになったおかげで、サンタの正体から性教育まで、大方の知識という知識は本読んだりしてほとんど自力で吸収した。だからこんな、犬肉も平気で食べれば死体写真にも別段動じない、情緒に欠ける人非人に成り果てましたですよ。
 そんな情緒に欠ける人非人の俺でも、この歳になってやっと、「サンタは実在する」ことが分かってきたですよヴァージニア。もちろんクリスマスをダシに商売しようという手合いのところにはサンタはいない。でもサンタは、ドルーバックとかサンタクロース町郵便局にはきっといるような気がする。サンタの扮装して病気の子供を見舞ったりする人のところに、サンタはいる。そのためデンマークまで行って過酷なオーディション受けて国際サンタ協会公認サンタになろうとする人のところに、サンタはいる。遊び心をもって、しかし誠実に「サンタであろうとする」イカした野郎のところに、サンタはいる。
 だってもしサンタがいなかったら、なんで俺がこんな手紙ひとつにこれほどワクワクしてるのか、その理由が説明できません。
 サンタというひとつの「共通理解(共同幻想)」が、インディアナの田舎の郵便屋さんと埼玉の田舎のくされ外道との間にココロのつながり(それもまた幻想かもしれませんが)を生む不思議。「宗教」が人と人を繋ぐカラクリも、このへんにあるんじゃないでしょか。ここを理解できない人は、宗教学や哲学やってもモノにならないし、ディズニーランドだけが何故ウケるのかも一生分からないと思う。

 昼から出版クラブで納会。例年通り立食形式。隣の部屋ではちゃんとテーブルがセッティングされ御膳がスタンバイ。見ると東映アニメーションイベント部の納会だそうで(たぶん管理職クラスだけか)。同じフロアの他の部屋では、学校読書感想文の選考会とかやってるし。この年の瀬にせっせと働いてるのはオタクと印刷所ぐらいかと思ったらそうでもないらしい。料理はバクバク食らうが、アルコールはビール1杯だけにとどめる。帰りに神楽坂駅前の古本屋で『レモンエンジェル レモン白書 女子高生のアブない体験集Vol.1』(1988年、大陸書房)を300円でゲット。観られるのはどう考えても正月明けですが。多忙。
 帰って製本の続き。夕方、スーパーで和風ハンバーグだけ買っておいて、また製本。なんとか本体240冊に表紙をとりつけ終わったのが2400頃。ハンバーグ食って寝る。
12月27日(土)
 イランで大地震の報。日本同様プレートがあちこちから流れ込む地震の少なくない地域のくせに、建築物が日本ほど耐震性考えた作りになってないため、かなりシャレにならない被害が出ているらしい。自衛隊、こっちに行ったらどうですかマジで。サマワよりはるかにクリティカルな状況ですし。「人道支援」を標榜するのなら。
 新刊表紙に例の絵を木工用ボンドでぺったらぺたらこと貼りながら、先日CD屋で掘り出した安藤秀樹のアルバム『Zoo Picnic』聴く。これがまぁ驚くほど古さがない。最近の渋谷系だか新宿系だかの音楽とほとんど変わらない。やっぱり日本のニューミュージックは80年代あたりで頂点を極めてしまったのか。
 昼前、240冊ロールアウト。即、まだ製本してなかった『第21号』50冊強の製本にとりかかる。しにそう。キムチで残りご飯をかっこみ、全く外に出ないままTBSラジオつけっぱなしで手だけ黙々と動かす。1730過ぎ、時間切れ。合唱の練習へ。この進捗状況では、明日の冬コミ1日目一般参加は断念せざるを得ない。ここ10年間全日皆勤だったんだけどな。でも体力も落ちてるし、休んでおいたほうがいいか。
 帰って『世界ふしぎ発見』。スミソニアンがライト兄弟の初飛行を40年間も認めなかったという話に「ひでぇー」と唸る。これがまた生々しい話で。第1次大戦で飛行機も兵器として使用されるに至り、アメリカも軍用機の開発に迫られた。しかし飛行機を作るとなると、政府は発明者のライト兄弟に莫大な特許料を支払わねばならなくなる。そこで陰謀国家アメリカがとったのは、ライトフライヤーの飛行を公認しないというあまりにも卑劣な手だった。かくしてライト兄弟に特許は下りず、アメリカは遠慮なく軍用機をノンライセンス製造しまくったわけだ。けっきょくリンドバーグなどライト兄弟を支持する人々の活動により、40年後(第2次大戦中)、ライト兄弟による人類初の動力飛行は公認されたわけだが、すでに兄弟の片方は裁判の心労がたたり鬼籍に入っていたという。もちろん特許もとっくに時効だったろう。
 民主主義・個人主義を標榜しつつ、個人の独創性と努力が生んだ権利を、お国の都合でいくらでも踏みにじる国家。もちろん他の国だって似たり寄ったりだし(ソビエトなんか闇に埋もれたどれだけの実例があるか、想像するだにおそろしい)、ヨソにくらべれば「過ちを認めただけまだマシだ」という意見もあるかもしれんが。しかし、「自由の国」アメリカですら「こういうこともする」体質があることを、世の開発者さんたちはキモに銘じておいたほうがいい。
12月28日(日)
 今日は諸般の事情でコミケを休むことに決定。今日は弓矢さんがサークル出してるはずだけど、ご挨拶には行けそうもない。すいません。

 そうと決まると時間に余裕ができちまった。東村山教会で加藤常昭が説教をするというので、殊勝にも聴きに行ってみる(コミケ開催中に礼拝に行くなんて何十年ぶりか)。
 数十巻にもなる説教全集を刊行し(それも自費出版じゃなくてちゃんとした版元からの商業出版)、牧師を引退した現在も「説教塾」を主宰し精力的に活動する、日本一の説教上手として知られる大先生だが、俺は教派が違うもんで、噂に聞くだけでまだ一度も説教を聴いたことがなかった。ごくまれに本業でお世話になることがあるので、一度ぐらいは聴いておいたほうがいいじゃろなー、さてどんな説教をなさるんじゃろかー、と興味本意でノコノコ足を運んだ次第であるが……いや、これはこれは。
 とてつもなく広く深い学識を、たいして勉強もしてないわしら庶民レベルの問題意識にダイレクトに直結させる構成には、本気で唸らされる。シュライエルマッハーがこんなに身近に思えたことはなかった。聖書テキストの読み込みも、ギリシア語原典の語意にまで踏み込みながら、やはりその先は庶民レベルの問題意識にまで繋がっていく。「説教のための聖書釈義」というのはこういうことなんだと、初めてその実例を見せつけられた思いである。

 久米川の西友でチャーシュー麺すすって帰り、製本製本。
 夕方、新聞拡張員来る。このヒト、X新聞の拡張員だったはずだが、実は内緒でX新聞とP新聞の両方でバイトしていて、X読んでいる俺に「今度はP新聞とってくださいよ〜」と。もちろん半年後はまたXに戻し、また次はP、という読み方を勧めてくる。つまり新規購読件数を稼ごうというコザカシイ策略だ。しかしそれを購読者にバラすあたり、根っからのワルではない。こちらも従来以上のサービスをしてもらえれば文句はないが。大変じゃのう。
 さぼてんヒレカツ丼と豚汁とパルコで買ったルッコラサラダ食いながらネット。「例の本」、札幌市内の14の図書館に1冊ずつ配備されている模様。しかも現在10冊貸出中。北海道新聞パワーですか。
 洗剤切れたの思い出して、買いに行く。ついでに入ったパン屋の店内に『日本ブレイク工業社歌』が流れていて倒れる。有線でリクする奴がいるのか。ダイヤモンドカッターダダッダッダー!

 バックナンバーも製本完了。あとは売るだけ。
12月29日(月)
 0900起床。今日は冬コミ2日め。有明に向け1030過ぎ出発。近所の家の前に「ネコ」とだけ書かれた箱。上に花が載せてある。こないだから鼻水ぐずぐずしていたあの老猫か。心の中で合掌。
 所沢で一旦降り、明日の特急券をゲット。1230、行列もなく普通にビッグサイト入り。

 まず西。ロッテ本を物色。イワオ追悼本はないのう……(←じゃあてめぇが描けよ)。【制服画報】りちゃーど閣下にご挨拶、と思ったらちょうど出かけたところとのことで会えず残念。新刊『南北戦争の本7』と、委託本『ズール戦争 阿弗利加最強土人伝説』をゲット。
 この委託本、ズールー戦争におけるズールー王国軍の軍装を扱った……と書くと聞こえは良いが、実は以前買った『エチオピア土人軍』の続編にあたる、もう土人差別バリバリの凶悪激ヤバ本。もちろん前回同様、表紙絵のバックはサブリミナルのごとく「土人土人土人土人」の文字で埋め尽くされているぞ。
 しかし「土人」連発のひでぇ(←ほめ言葉)文章で記されているのは、ズールー族の戦術体系に大革命を起こしたシャカ王の紹介や、その「牛の角」と呼ばれる包囲殲滅戦術(近代装備を誇った英植民地軍すら一度はこの戦術の前に破れた)、神速の機動力を旨としたズールー族戦士団と古代ローマ軍団との類似点の考察など、ミリタリ系同人誌ならではの骨太の研究成果だから油断がならない。マジで勉強になるんだこれが。でも「土人」。こういう、教養をドブに捨てるような本がキライなわけなかろう。シャカズールーシャカズールー、ゆーけゆーーけそれーゆけ、土人〜軍〜♪(読売ファンに殺されそうな替え歌)

 えっちらおっちら東に。チャンピオン系を回る。【滝納豆】は『滝酢めし』シリーズ完結とのことで、「こんどの新刊はぜひ『神聖モテモテ王国YS』で(笑)」と請願しておく。『ガッシュ』エリアはなかなかの盛り上がり具合だが、いかんせん原作がやおい要素に欠けるので、『デジモン』ほどのスーパーブレイクはまだしてない模様。健全本2,3冊買う。『はだしのゲン』きちがいギャグ本、『釣りキチ三平』やおい本などゲット。LOTRエリアでむろと先生にご挨拶。残念ながら新刊は落とされておられたが、理由(笑)を聞けば納得。なるほどそれはモティヴェーション落ちますわなー。世の中には知らないほうが幸せな情報もありまする。
 東456へ移動。【少年チンプ】、今度のLOTR本第3弾は『大野機関』になるらしい。俺はてっきり『王の股間』かと。【不気味社】寄って新譜ゲット。【黒漫画党】で韓国アニメ情報誌『2004年度版 韓国全怪獣怪人大百科』。韓国初の萌えSFアニメ『スフィアズ』にはけっこう驚く。絵とか雰囲気的には『サヴァイヴ』みたいなかんじ。韓国もやっとここまで来ましたか、それともオーパーツですか。テレ東もかわいくないSD戦車アニメなんか輸入してる余裕があるならぜひ『スフィアズ』のほうを前向きに頼む。パワパフエリアで何冊か物色。【エヴァラ】がまた気の狂った(※ほめ言葉)どれみ本を出してて喜ぶ。怖いぞどうぶつ。コメ☆エリアも新刊がぽろぽろ出てて嬉しいかぎり。
 どれみエリア突入。【タケノコプロ】くれじじさんにご挨拶、とともに新刊にくれじじさんのネタパクらせてもらったワビ入れる。新刊『オジャマジョジャンプ』で爆笑。「蚊帳の外にいるんだァーッ!!」。隣接するチュチュエリアへ流れていくと、偶然山野弓矢さんのブースを発見。嬉しいチェック漏れだ。一度は見捨てた(汗)後ろめたさから、本当は昨日さしあげる予定だったMR022やちょーど持っていた『おどるあひる』や「例の本」など献呈。コサキン長屋にツラ出してMR022何冊か売る。今回は通りすがりの客に売ってくれとせがまれることもなく(笑)。ディープ特撮エリアまで足を伸ばし、【怪獣酒場】開田先生夫妻にご挨拶。またのちほどお会いしましょうということで。

 むろとさんのブースまで戻り、【ラスカル軍団】の爆笑LOTR本など堪能したのち、銀座までタクシーご一緒させていただく。ビッグサイトからタクシーで帰るとはどこのお大尽か。『王の帰還』のネタバレ話や、LOTR同人の間で今なお「伝説」として語り継がれる某やおい小説の話など。なにが「●●●の●●を●●と●●になれる」ですか。なにが「そのため昔●●●が●●された」ですか。なにが「でも●がないと効果がない」ですか。そういう次元をひとつ超えたドバカな話は、狙って書けるもんじゃありません。いや、ええ話や。
 ところで運転手が時折フゴフゴ言うので蓄膿症かそれともオークの霊でも取り憑いたかと思ったら、なんとイビキだった。道理で信号が変わってもなかなか走り出さないと思ったら、赤信号のたびに寝ていたらしい。コミケ帰りにしぬのはやだよう。あやうく精神に傷を負うところでした。逃げてーおじいちゃーん!
 スタバで30分ほど欧州の伝統文化(笑)やら語学(笑)やらについて意見を戦わせ(笑)つつ時間をつぶす。『指輪』ファン活動は、露骨にファン自身の教養レベルが問われるところがおそろしいにゃー。他のアニメとかマンガなら博士様だろうとリア厨だろうと平等に「萌え〜」とか言ってられるけど、トールキン作品は同程度の教養(と学習能力)を持った者同士じゃないと話が噛み合わない場合がままありそうだ。もともと学者の書いた小説だけに。【白の乗手】さんとか映画前からコツコツ『指輪』やってた老舗サークルって、けっこう学歴・知能指数高いおねいさん方ばかりのような気がする。むろとさんたちはオフ、こちらも東新宿に向かうため別れる。別れてから、タクシー代1/3出してないことに気がつく。いっけねぇー。

 せっかく銀座まで出たので教文館に寄って、明日あちこちに献呈するため「例の本」を数冊購入。職場で買えばいいのに、と思うところだが、なんせもう職場にも在庫まったくないのでな。職場なら2割引で買えるのに。うっうっ……。
 大江戸線でぐる〜りと回って東新宿、1900から幸永で金成さん接待&怪獣酒場打ち上げ(って明日も店出すのに大丈夫か)合同オフ。金成さんからイカナゴのくぎ煮、Gさんからクリスマス仕様のシャンパン、QPさんから幕屋本いただく。金成さん、議長、開田夫妻にMR022献呈。疲れにもBSEにもめげず、ばくばく肉食らう一方で、MR022もどんどん先行販売。怪獣酒場の面々にも、MR022の束を袋に入れて回してみる。帰ってきたときには1400円入っていてキャー(嬉)。でも売上的には7冊売れたハズなのに20冊ぐらいなくなってるように見えるのは気のせいですか。まあいいや。ナンビョーさん一派の本もK子先生から購入。決して表に出ることはない「福祉」の実態がボロボロとこぼれ出てくる、最前線に身を置く人たちだからこそ書けたイジワルな本。

 2300頃帰宅。「ネコ」の箱は消えていた。
12月30日(火)
 0530起床。暴飲暴食のたたりか、疲労の蓄積か、胃腸に不安。朝食とらず荷物ころがし出発。0639の特急で一路上京。馬場のキオスクでロールケーキ1個買っておく。夏のように国展駅で交差点に誘導されることもなく、0820順調にビッグサイト入り。

 今回は右がコミティア事務局、左がみなもと太郎先生のブースというものすごい立地。何者ですか俺。お誕生席のみなもと軍団は机の後ろに段ボール箱どーんと十数個積んでいるぞ。すごいなあ、在庫全部ペットボトル6本入り箱×1個に入ってしまうウチとは大違いだ。もしかしてウチは緩衝地帯ですか。大手サークルの周囲にはウチみたいなピコ手を配置するよう消防法に定められてるとみた。
 チラシ整理していると、t.A.T.u.劇場アニメ化のチラシを見つけ、ああきっと企画立てたプロデューサーは悪いロシア人にだまされたんだねと涙。来年冬公開だって。それまでt.A.T.u.を覚えてる日本人が何人いることやら。いやいや東京ドームに公称2万5000人も入れたt.A.T.u.様をバカにはできませんぞ。日ハム×オリックス戦よりは入ってたじゃないですか。
 じきにお手伝いのGさんIPPANさんも来襲。開場準備をしていたら、なんと國津武士先生が来訪。夏コミでどっさりキャンディーもらっておきながらシカトこいてしまった非礼を重々詫び、キャンディーのお返しに、あとで持って行こうと思ってたチョコをこの場で献上、それと畏れ多くも新刊交換。しかしウチの下品なコピー本と國津さんとこのかわいいリボン娘アンソロジーではまるでツリアイが取れないので、「例の本」も献呈。この本、ぜひ國津さんにも戦国武将のカットとか描いてもらいたかったなー。もっと予算があれば。学会から新刊『と学会誌12』若干数預かる。

 例によって1000開場と同時に店を出る。まず同じ東456館の東側をしらみつぶしに攻めようと思ったら、ヌーの大移動のごとく館の中央をどっと横切るオタクの大軍勢推定1000騎余に行手を阻まれ、そのまま5分ほど待たされる。
 【ブロンコ一人旅】の新刊は『まるメテドッコイ』。もちろん「まるメテ」はちびまる子ちゃん&メテオ様の略。ダブルで言うてはならんことをサラリと言ってのける、そこにシビレる、あこがれる。1コマ目から瑠璃とメテオ様がぐぎぎぎとほっぺた引っぱり合ってる内々欅さんの挑戦的なマンガもさることながら、ゲストさんのまる子マンガもなかなかかわいい(ラストのまる子の表情がイイ)。
 【BAMBOO SYSTEM】は、癒し系(嘘)4コママンガ『ハカセちゃん』の総集編など。実は『ハカセちゃん』を読む時は、なぜかドロイドさんのセリフは新谷良子声、アシスタさんは田村ゆかり声に脳内変換されるんですが。我ながら安直すぎて涙が出るんですけど治療は可能でしょうか。ハカセちゃんが藤原啓治声じゃないのでまだ治癒の見込みはありますか。
 東123館へ移動。学会ブースは今回も盛況。議長のブースで、今日欠席の新田さんに頼まれていた新刊を買おうとすると「あ、じゃあ私から贈呈ってことで新田さんに差し上げてください」と恵贈される。すごいよ新田さん。その隣の談之助師匠のブースでは、なんとあの『コウザの魂』まで委託販売。ついに立川流公認(笑)ですか。
 2,3ブース移動して伊集院ファンブースでは、新刊で「ウソチクの泉」本が出ていた。これはイイと2冊買い、議長に1冊献上。ちなみに議長はここの「豆知識予備校」本にもちゃんと目を通されているみたいなので、「豆知識予備校」ネタを『トリビア』に投稿しようという志の低いリスナーはすぐバレるぞ。「へぇ〜」「へぇ〜」(←伊集院のほうの声で)。
 金成さんの【ヤン風研】は初のオフセ誌リリース。「もうかりまっか」と伺うと「さっぱりでんなぁ」と。ここの本が売れないようでは、コミケの「評論」エリアの客もたいしたことないですな。【コメ☆ぱ事務局】は主催ビトさん病欠。心配。そして【団結小屋】。今回は恒例の「とうさーん」や「ううう、ぼくじゃないぼくじゃない」がなく、新機軸のネタがふんだんに。そのことごとくが成功してるからすごい。精神に傷を負ったアムロがイイ。「おじいちゃーん」はレビルかデギンか。
 さらにコミケ初参加の神田森莉先生の店へ。新刊4冊。パソコン直接打ち出しホチキス止めで1冊500円はちょいと高かったが、ご祝儀値段ということで。(※追記:神田先生サイトによると、この直後200円に値下げされたらしい。無性にくやしい。)他にも、通りすがりに『麻生ひろみと角松かのりの本』という「ヘア・エクスプロージョン」研究家としては直球ド真ん中な本を見つけ即ゲットしたり。
 最後に自陣の近所をざっと回る。カダフィ、滝季山さんの店はもちろん外さず。こうして見ると現在の国内政治も国際政治も、アホぼっちゃまキャラが大得意な滝季山先生どーぞ容赦なくアホボンを描きまくってくださいなと言ってるようなもんで。オブチ娘もそのうち参戦するのか。ながい閣下と違って滝季山さんは女にもギャグをやらせるし。八神健先生のブースで本買ったら、今度先生がエロゲの原画に初挑戦しましたーとチラシをもらう。すいませんウチはMacで(汗)。それはそれとしてチラシは拝領。ジャンプのみならず移籍先でもヒットを飛ばしおまけにアニメ化、と普通これだけビッグになったらお高くとまってエロゲ仕事なんか受けないところだろうに、邦宅杉太先生は偉い。

 1130頃自陣に帰還。しりさん、匿名の信濃町ビトさんから差し入れが届いていた。接客にいそしむ。俊俊さん来訪。今日は【むてけいファイヤー】で売り子のお手伝いとのこと。さすが壁際、段ボール箱数百箱積み上げての篭城戦を繰り広げているそうな。みなもと太郎先生の段ボール箱数十箱ごときでブーブー言ってる場合ではありませんな。Gさんが「コミケにあんなジャニ系のかっこいい人も来るなんて」と。むう、Gさんの好みのタイプは俊俊さんか。
 りちゃーど閣下もわざわざ来訪。御当地&専門分野ということで自衛隊イラク派遣話など。主力は北海道の部隊だが、メンバーは全国の師団から幅広く志願者を募っているんだそうだ。「でも『志願』と言っても名目ばかりで、実際は特攻隊みたいに一列に並ばせて士官が『志願者は前に出ろ』ったら一斉に全員一歩前に出るシステムなんじゃないスか」「前に出なかったのがいると『この隊には女のくさったような奴がおるのう』とか言ってプレッシャーかけるの」など、100%憶測による誹謗中傷を繰り広げる。
 飛沢さんから謎の多摩湖銘菓(ホントどこにでもあるんだな御当地銘菓って)、むろとさんからクッキー。しうにゃんさん、KOWさん、奥平広康さん、植木不等式先生、いけもさんなど来客続々。しかしこのへんになると何を話していたか、あまり覚えていない。1400ぐらいから店をほとんどGさんIPPANさんに任せ、俺は後衛に下がって椅子に座ってグッタリ。実はかなり疲労がたまっていたらしい。完全に調整ミス。

 1600終了。このまま帰るべきコンディションだが、『第34回トンデモ落語の会』に行く。Gさんに介助されるようにフラフラ浅草へ向かう。地下鉄のロッカーに荷物(全部俺のだが)を放り込み、もう店をしまいだした仲見世通りを突き抜け、真っ暗な浅草寺境内を通過。浅草木馬亭に到着すると、さっきビッグサイトでお会いしたような気がする面々がゾロゾロと。「NEWTON」の装丁を模したハリポタエロ同人誌『NEWTOU』に、サイエンスライター植木先生が敏感に反応する。開演。不覚にも1回意識が飛ぶ。やっぱり無茶でしたすいません。
 荷物を回収、Gさんとタクシーで鴬谷まで移動し(どこまでもGさんの世話になる要介護者)、井かわで打ち上げ。フグやらカニやら。もちろん本日の釣果の自慢大会も。『六鹿文彦対決シリーズ グドンvsツインテール』が開田先生たち方面にウケる。『麻生ひろみと角松かのりの本』も出すと、学会のHさんが「あ、それは!」。実はこの本作ったのHさんだったんだと。どひゃー。そこから「この組み合わせでなぜ千葉千恵巳も出さなかったですか」「いや、掲載雑誌が見つからなかったですよ」とか「麻生ひろみに比べたら青沼ちあさなんてロリでもなんでもないですよね!」とか1990年代前半限定グラビアアイドルトークにしばし花を咲かせる同世代。藻前ら90年代前半の記憶といったらセラムンとヘアヌードしかないのか。みんながパンパンのカバンから色とりどりの同人誌をぞろぞろほり出すのを見て、談生改め談笑師匠が「君らコレにどれだけお金つぎこんでるのか!」と呆れ返りながら質問をぶつけてくる。いや、だったら師匠は今までに食べたパンの枚数を覚(以下略)。
 店内のTVで吉野屋が牛丼大盛中止のニュースを観ながらお開き。からころとカートをひきずり、終電1本前の電車で帰宅。玄関を開けたのは2500。今年いっぱいぐらいは眠れそうだ。
12月31日(水)
 終日動けず。おとといもらったマドレーヌ2切れのみ食って、ベッドから起き上がりもせず惰眠をむさぼる。

 11時頃、実家からの電話でたたき起こされる。また例のアレの話。こっちとしてはヤンワリ断るつもりだったのだが、見込みが外れたか。ガクリ。気を良くした親に日取りまでポンポン決められ閉口。いいかげんにしてくれ。てゆうか今はゆっくり眠らせてくれ。また寝る。

 15時頃また実家から電話。泣いていいですか。明晩スキ焼きするから帰ってこいとのこと。分かりました分かりました。睡眠追加。

 2030頃やっと起床。閉店間際のスーパーで残ってた寿司買ってぱくぱく。TVをつけてはみたものの、本当に観るものないでやんの。もとより格闘技はどーでもいいし(格闘技特番ばかり3本もぶつかるとは、本当にネタがないのか民放は)。しかたなしにつけてみたテレ朝の超常現象番組は例のごとき噴飯ものの内容で(世の中には性表現や暴力描写よりも先に規制すべきものがあるのではないか)、2分で紅白に変える。紅白もただ流してるだけで、脳味噌は3日〆切の原稿に着手。とりあえずネットで下調べ。
 可変モビルアーマー小林幸子の変形失敗を見届け、紅白が終わったらテレ東に変えてジルベスターコンサート(最近やっとこの「ジルベスター」が12月31日の「聖シルウェステルの日」から来てるのを知った)。年越しの瞬間も原稿書き。そのまま原稿書き。気がついたらなんと2800。いくらなんでもこのまま初日の出を見る気はないので寝る。
 今年を振り返る余裕、来年に思いを馳せる余裕、ともになし。
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