2004年12月の開設者うらみ日記


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12月1日(水)
 オランダは来年3月にイラク撤退。それ以後のサマワの治安維持(つまり自衛隊の安全確保)はイギリス頼みになるらしいが、当のイギリスもこのただでさえクソ忙しい状況下で新しい任務に人員を割けたものかどうか慎重。イラク特措法延長ともなれば、どうなることか。「給水部隊の安全のために治安部隊も派遣しる」なんて本末転倒なことを言い出さないだろうな。

 朝刊スポーツ面を開いたら、いきなり「マニアのネクラ」というスポーツ面らしからぬ文字が目に入ってブウと吹き出す。卓球・世界ジュニア選手権団体準決勝で福原愛に一矢報いたルーマニアのネクラ選手の記事なんだが、「ルー」で段が改められてて「マニアのネクラが」となった次第。そんだけですすんません。

 『エクスカリバー武芸帖』読了。葛西さんってほんとに「嘘」のつき方がうまい。史実のツボを踏まえながら、史実の穴を奇想で埋めていくそのうまさに唸らされた。大半のピースを紛失したジグゾーパズル、そのなくした部分のピースを勝手に自作してとんでもない図柄を描いてハメてって、確か「モナリザ」のパズルだったはずが気がついたらムンクの「叫び」が完成してたような感じ。そうかー伊織ってー。冒頭、佐々木小次郎がいきなりアレを出すムチャクチャさも、実はものすごい必然性があるんだと言われると納得しちゃうし。その必然性を説得する仕方がまたうまいんだ。プロの嘘つきにはかなわない。
 それと、状況説明にムダがない。読者の読解力・推理力にアウトソーシングするテクというか。「これだけ描けばわざわざこれ以上懇切丁寧に説明する必要はなかんべ」、というその語り方が、不足もせず過剰でもない。(そのぶんの紙幅をウンチクに割いて読者の知的好奇心をくす ぐる仕掛け。)このアウトソーシングの間合いを見切るテクがないから、俺の文章はクドいか分かりにくいかどちらかになってしまうんだな。
 葛西さんだけでなく桐生さんとか、マンガ家でも國津さんとか、俺の狭い狭い交友関係の内にかぎってもこれだけ実力あるアーティストがゴロゴロいるのに、みんなそんなに売れっ子というわけでもないのが不思議でならない。
 つくづく、「売れる」のと実力との因果関係はないよなと。すべてはタイミングの問題だよなと。マツケンサンバだって、コサキンリスナーは何年も前から歌い続けてきたし、だいいち松平健のファンは誰でも知ってたのに、なぜ今ごろになって紅白なのかと。

 紅白といえば、詩人・安倍なつみ先生が出場辞退ですか。今週の伊集院でやってた「韓流マトリックス」を思い出し笑。いやウリナラ的にはアッチのほうが「米流リザレクション」と呼ばれるんでしたね。

 きのうの件、ミクシィでも若干ディスカッション。
 光デパートさんから、問題は「人口密度」ではなくむしろ「コミュニティの液状化現象」のほうではとの指摘。うむ、そういえばいくら人大杉でも浅草みたいに未だ結束強いところもあるよな。こないだも慰安旅行で浅草の町歩いて、つくづく浅草コミュニティの紐帯の強さには感嘆した。商店街歩いても、コンビニも100円ショップもケータイの店も見当たらないんだよ。ああいうところでは火事と喧嘩は起こっても無差別通り魔事件は起こらないのかもな。
 光さんが引いていた三浦展氏の論考が面白い。道路網の発達と自動車の普及が、郊外において匿名性の増大を招き犯罪を増大させているというだが、地方都市を舞台にしたアレやコレやいろんな三面記事が脳裏に浮かんできて面白い。こちらに載ってた「銀座は街をつくる。ジャスコは街をつくらない。」は名言かもしれない。論考中でも言及されていた小千谷市は、今度の地震を奇貨として地縁を回復させるのだろうか。戦後の焼け跡みたいなかんじで。
 新田五郎さんも、やはり人口流動化により都市コミュニティが予想以上に崩壊している現象のほうに着目。たしかに俺自身、隣にどんな奴が住んでるのか全く知らない。たぶん女だと思うんだが、ドアノブに青い金属の護符っぽい飾り(『魔法陣グルグル』のククリの杖の先みたいなデザイン)ぶら下げてるのと、時折ゴミの袋をドアの外に置きっぱなしてるのと、真夜中でも洗濯機回してるの以外、全く生態不明。窓を閉め切れば、隣の部屋で殺人が起こっても気づかないと思う。豊島区がワンルームマンションに課税しようというのも分かる気がする。
12月2日(木)
 普通に仕事して帰ってネットウロウロしただけの日。
 新宿紀伊国屋に置いてあった「例の本」、今日検索したらなくなっていた。ヤター売れたー。
12月3日(金)
 13時半すぎ、「例の本」の内容について、フ●゛テレビの人から問い合わせの電話。トリビアのウラ取りかな?とも思ったが、今ごろウラ取ってて、このネタで面白い映像作ってスタジオ収録までして、クリスマスまでに間に合うのかな。別のバラエティかもしれん。

 白水社から『クリスマスの文化史』というクリスマス豆知識を収録した本が出たと聞き、帰りに教文館まで寄り道して買いに行く。2階に平積みになってるのにちとジェラシー。有名な版元はいいなあ。
 海外のクリスマス事情など見たこともない俺にひきかえ、こっちの著者は若い頃ドイツに留学して以来30年クリスマスの研究をしてきたセンセイだ。ツリーやクランツやアドヴェントカレンダーや「12月24日」にプレゼントを贈る風習など、大半のクリスマス習慣はドイツを発祥の地としている。その「本場」で「正しいクリスマス」を学んできたという著者の自負はそりゃすさまじく。その激しいプライドとスノッブさは本書の随所に渦を巻いている。一度もヨーロッパ行ったこともないくせに小銭稼ぎのためウスいクリスマス本を書いてしまった極悪人としては、ページを繰るごとに自責の念にさいなまれるのであった。ううう。

> 本書は、十年前に企画が決まりながら、その直後に突然政治の
> 世界に足を踏み入れてしまった私の個人的な事情で、執筆が中
> 断したままになっていました。
> この間、日本人の手になるクリスマスの研究書も多数出版され
> ました。しかし、中には記述が不正確であったり、史実と創作
> (北欧のテーマパーク・サンタクロース村)とを同列に扱って
> いる本もあり、そのことを残念に思いながら……
(「あとがき」p.192-193より)

 うわ、怖えー!

> ドイツ語のシュトレンには「坑道、支柱」という意味もあり、
> 形が坑道や支柱に似ているところからシュトレンと呼ばれるよ
> うになったとする説(日本人著者の本)もあるが、私はまだ、
> このようなドイツ語文献に出会っていない。
(「クリスマスの料理・お菓子」p.181より)

 すいません俺もその説で書いてしまいましたー!
 とにかくこの先生にとってクリスマスはドイツ式の伝統的なものでなければならず、アメリカ的(ましてや日本的)「クリスマスの商業利用」はカンベンならんのである。さっき引用した「あとがき」にもあるように、北欧諸国で繰り広げられているサンタ争奪戦(サンタ村の林立など、サンタを観光資源化しようという近年の風潮)にもきわめて批判的だ。
 もっともこの清潔主義は、大抵のクリスマス本に見られるところである。そんな中、「クリスマスの商業利用上等!」「クリスマスの名の元に一人でも多くの貧しい労働者が正月のモチ代稼いで年が越せるのなら、イエス様も許してくださるんじゃないかな、ダメですかやっぱ」と寛容な姿勢を打ち出したのは、ひょっとしたら「例の本」ぐらいではないのか。

 さらに、おフランスならぬおドイツ帰りざーんすシェー!な先生の書くディープなドイツネタは、我々日本人読者の感覚からだいぶ乖離してしまって、あまりピンとこない。いやたしかに俺にとっては、ナチ時代のゲルマン回帰したクリスマスの資料(樫の木やゲルマンの太陽マークやアドルフの「A」の字をあしらったツリー飾りとか)なんかすげー面白かったけど。普通程度の好奇心しか持ってない普通の読者さんには、こう「本場のクリスマス」の姿を怒涛のようにまくしたてられても、ついて来れないんじゃないスかね。
 日本最強のクリスマス雑学本として知られる教養文庫『クリスマス小事典』も、欧州の年中行事を研究した本職の学者さんの書いた本であったが、一般読者の興味の有効射程から外れないように内容を適度に希釈してあった。そのため、版元倒産のため絶版となって久しい現在でも高い評価を受け、なかなか古書市場にも出回らない幻の本となっているのである(俺も入手には苦労した)。

 つうか逆に、どうせドイツに特化するなら、ドイツ各地の風習の違いを詳述・分析してほしかったなーと。
 ドイツってクリスマスの歴史が長い上に、近年まで統一国家じゃなかったから、地方によってローカルルールが激しく違ってるんですよ。いまだに聖ニコラウス様がお伴のオバケ連れてやって来るところもあれば、ルターが聖ニコラウスの代用品として発明した萌えサンタ「クリストキント」、メスナマハゲみたいな「ペルヒタ」、掃除の行き届いてない家で暴れる「フラウ・ホレ」、「ヴァイナハツマン」などが出没するところもあり。また、「フラウ・ホレ」なんかアルザス・ロレーヌを経由してフランスに侵入して「タントゥ・アリー」という怪物になってるし。同様に幼女の姿の「クリストキント」もフランスではアダルトタッチで「マダム・ノエル」と変化してるし。
 そういうサンタの分布状態や、ローカルサンタ伝承の歴史、私もまとめてみようと思ったんですけど、日本では資料がなくてとても無理でした。だから、せっかく30年もアチラのクリスマスを観察してきたのなら、そのへんをまとめてくれてたら、個人的には嬉しかったんですけど。でもそんなマニアな本売れないだろうなあ。

 そんなわけでちとハードルは高いしスノッブ臭はプンプンするのだが、なかなか勉強にはなります。俺の本で説明不足なところも存分に詳説してあるし。たぶん俺の本より売れるんでしょうな。

 ついでに教文館ビル9階でやってたクリスマス市にも寄る。 「おドイツ帰りざーんすシェー!」となる気持ちがよく分かる。すごいわ、ドイツのクリスマス。圧倒。

 おかね使いすぎたので、外食もせずパン買ってコーヒー入れてもさもさ。
12月4日(土)
 0830起床。曇りがちだが洗濯強行。1330、教会で会議。スーパーで海鮮巻買って1530帰宅。食っていろいろファイルの整理。2030頃パスタうでて中村屋のポモドーロ。

 TBS「ブロードキャスター」。就任以来ロクなことしてない小泉首相がそのわりに高支持率を維持しているミステリーの分析。
 「人の話を聞いてないので、議論をしても実は議論になってない」「本人のスキャンダルが出ない(出ても開き直って自己正当化してしまう)」「国会のニュースが結果的に単なる小泉のCMになってしまっている」……って、まるで上祐じゃん。ああいうタイプはあいかわらず日本では最強らしい。日本のマスコミもああいうタイプを適当にあしらう方法を知らず、いちいち丁寧に反応して怒ったり嘆いたりするから。
 いや、ひょっとしたらハナから適当にあしらおうと思ってないのか。マスコミは、事件を未然に防がない。起こってからのほうがニュースになるから、面白いから。永野会長刺殺とか。アフリカの子供がハゲタカにつつかれるまで平然と撮ってるタイプ。

 「チューボーですよ」のあとのサッカー番組で、アルビレックス対Jドリームチームの新潟県中越地震復興チャリティゲーム。試合終了後、地元サポーターが「サンキュージーコ!」の大合唱。うるわしいのう(ほろり)。
 ……とか言ってたら、コサキン始まってるじゃん! あわててラジオつける。時間帯移動してからどうも聴き逃しが多くなった。2520就寝。
12月5日(日)
 自民・公明の幹事長やら防衛庁長官やらがサマワ入り。「治安状況を確認するため」と言うより、カイワレ頬張るパフォーマンスの一種に見えてしょうがないんですが。
 恒例の朝アニメ。『レジェンズ』、次回アンナたん復活!

 実は気温が高かったらしく、ただパソコンいじってるだけでも知らず知らず身体が汗ばんでいる。1000教会へ。外はびしょぬれ。本当に来たんだ台風。日射しや雲は冬の晴れた太平洋岸のそれなのに、気温だけは本当に5月下旬並だ。
 前もこんなことがあった。1990年だったかな。12月にもなって台風が通過した翌日、気温が一気に20度台に上がって、まるであの時と一緒だ。自転車で早大人間科学部のあたりの酒の量販店まで自転車こいでるうちにクソ暑くなってジャンパー脱いでヒイヒイ言ったあの日のことはよーく覚えている。ただ今回は台風が直接来たんじゃなくて、北上してきた台風の影響で巨大化した低気圧の仕業だそうで。ビリヤードですな。

 帰って鳥南蛮弁当食って今朝の録画ビデオ。『鈴木タイムラー』観て『デカレン』観て。『プリキュア』、やっぱり『東京ミュウミュウ』よりはずっといい仕事してるか。本名陽子&ゆかながめちゃめちゃうまいのに助けられてるばかりでもないか。

 【りん屋堂本舗】さんの6/30の日記(http://www.younavi.ne.jp/~hp27/cgi/401/)より。

> 11月にもなって。膨大な量のメモをもとに
> 6月の日記を更新しているんである
> 6/26と25が前後してしまったのはそのせいである
> 日記よりも限りなく回顧録に近いのもそのためである
> まるで『埼京震学舎』である。ジャーンジャーン!

 すいませんすいませんすいません(汗)。ついに更新遅延の代名詞に。
12月6日(月)
 新聞広告に「にっぽんNOW」とかいうB4判カラー刷りのビラが挟まっていた(→参考)。「この笑顔に応えたいイラク復興支援」とか見出しがついて、「日本の復興支援はイラクビトさんに高く評価されています」などそういう記事が裏表にびっしりと。発行元は「株式会社 今週の日本」だそうだが、首相官邸、外務省、防衛庁HPなどのURLも印刷してあって、「編集協力 内閣府政府広報室」とクレジットも。いいのか、派兵期間延長の是非を討議しているこの時期に、内閣府名義でこんなチラシを刷ってばらまいて。彼らの中ではもう結論は決まっているらしい。
 3度の人質事件を「人質の自己責任」てことでごまかしおおせた代償に、政府は「イラクは危険地帯」と日本中に宣伝してしまったようなもの。本来なら、武装ゲリラが方々にうろつき外国人とみたら拉致して殺すような、わざわざ行く奴のほうが悪い(←政府見解ではそういうことになります)ような国への派兵を継続することの是非は、もっと慎重に検討されてしかるべきだ。それが、もう政府の中では検討どころかすでに「派兵延長ありき」で話が進行している。つくづくこの国は、「何があっても手段を選ばず自国民の命と権益を最優先に守る」という、普通の国家が持っている同胞保護システムが欠落している。最優先なのはあくまでもお上の命と権益であって。

 こないだ彩の国古本まつりで買った『新女性文化 教養篇』(昭和18年、国民社)という本の最後に、「傷痍の勇士に対して」という章がある。
 傷痍軍人や戦没者遺族に対する誠意と気配りの心得を記した一文だが、死や障害が現代よりはるかに身近でリアルだった時代(そしてまだ昭和20年ほど死や障害に「麻痺」するとこまでは行ってない時代)の論考だけあって、記述もなかなか真に迫って実践的。現代の(特に戦争とは関係ない)障害者や遺族への心得にも通ずるところがあり、ちょっと復刻してみたいぐらいである。
 もちろんこの本、もっと根本的な、実際彼らを殺したりキズモノにしたお上の責任に関しては一切言及してない。「お前ら国民を守るために死傷した人たちなんだから」とそのケアの責任を下々にばかり押しつけようという、その都合よすぎな基本コンセプトが見えてきてしまうと、素直に読めなくなる罠。
 そろそろ、この手の本が復活する時が来たのかもしれんな。良きにつけ悪しきにつけ。

 朝イチから1500までかけて原稿ひとつ。あいかわらず時間かかりすぎ。あとはまた地味な仕事やって。定時過ぎに出て、新宿まで歩く。きのうは初夏並みの気温だったが、さすがに今日は夜になると冷え込む。途中の文房具店の店先で色褪せた『きんぎょ注意報』のパズルを見つけたり。買わなかったけど。
 新宿厚生年金会館そばの「かこみ」で、早くも部内の忘年会。「禁断の果実」という名前のベルギービールが、なるほど果実っぽい風味でおいしいぞ。炭火焼きどれもこれもウマく特にタラバが絶品、さらに量もたっぷり。満腹ー。

 帰りに葛西さんの『バギーラギーで出かけよう!』読了。人生とは。すごい黒幕にもちゃんと伏線をはり。
 JONさんに注文していた『SAILOR-MOON THE WAR』完全版届く。原作で描かれたシルバーミレニアム時代のさまざまなわけわかんない点を「正史が歪んで伝承されたため」という仮説のもとに、実際のセレニティ像、実際の月王国像、実際の月vs地球の外交的構図を想定してみた快作。若くして女王をさしおいて政治と軍事の実権を実質上握っていたセレニティの人物像を復元していくと、どうしてもこうでなければウソだろう、と読んでいくうちにどんどん洗脳されていく。セレニティの天才的狂王ぶりもさることながら、エンディミオンの置かれた微妙なポジションもなんとも。「正史」のベリルはこんなかわいかったのか(笑)。メタリアの存在すら後世のでっちあげという可能性もあると。いいなあ。こういうことをやられると、あまりモノ考えずに物語作ってたことをバラされる原作者はたまったものではなかろう。てゆうかここまでの容赦ない考察の目に耐えられるファンタジー作品は、それこそトールキン、ルイス、ル・グィンクラスぐらいのもんだろう。うっかり大ヒット作を世に残してしまうとおそろしいにゃー。ゆでたまご先生も大変だ。
12月7日(火)
 寝不足模様の脳味噌で、ダラダラと昨夕の仕事の続き。昼、スパイシーでカキフライカレー食べて、同人誌のお金振り込んで。午後も眠くて仕事はかどらず、定時とっとと帰るダメにんげん。

 久々にプレコミックブンブン読みながら帰る。創刊からもう1年か。『ゾロリ』のアニメも好調で、最近小学生の間でダジャレが流行中とか。ゾロリがニセ札作る回はあぶなかったな。ちょっと放映日が遅れていたら放送自粛とかされて、この勢いに水を差すところだったかも。あの中学生が『ゾロリ』を観ていたとかいう報道もないし、『ゾロリ』に難癖つける奴もいないし。運もついているらしい。
 しばらく積ん読してたうちに、ガンガン人脈の新連載がいろいろ始まっている。渡辺道明のマンガ、バイオリンを弾くシーンでバイオリンの構え方がメチャクチャなのに仰天する。左手で弓持つなー! こっ、この人、バイオリンの持ち方知らずに『ハーメルンのバイオリン弾き』描いてたのか! ハーメルのあの巨大バイオリンの構えもギャグじゃなくて素だったのか! 全37巻の連載中、誰も何も言わなかったのか。すげーな、かえって感心するぞ。
 クリーニング回収。スーパーでヒレカツ弁当買って食って、2330頃ねる。
12月8日(水)【ここまでは2005.03.26更新】
 つんく♂盗作発覚
  つんく♂(36)は「昔から素敵だなと思ったメロディやコード
  進行をノートに書きとめておくようにしていました。そして曲を
  書くときにそのノートを参考にしながら書いたりしていて、結果、
  人の楽曲に勝手に手を加えた形で発表してしまいました。本当に
  軽率な行動でした」と反省している。

 いやあ音楽はいいねえ。詩よりも曲のほうが盗作立件しづらいらしい。小林亜星の判例を鑑みるに、訴えればそこそこ立件できると思うんだけど。
 まあ、つんく♂やB'zやアレやコレのことをいろいろ言ってしまうと、業界全体に及ぼす経済逆効果が激しいので、見て見ぬフリをしているという状況なんでしょう。

 亜細亜大学の痴漢電車。主犯はまた「和田サン」とのことで、ホークスの和田毅投手は大迷惑だ。ただでさえ「早稲田の和田サン」と呼ばれていたのに、こんどはよりによって同姓同名で野球部員で。まちがえて解雇するなよ>孫正義

 もっと寝たいなあ。どうにも眠たい。春眠暁を覚えずならともかく冬眠か。でも、猫やカプセル怪獣アギラより寒がりな俺がコートなしでほっつき歩ける12月って。ありがたいけど。
 そんな脳味噌のまま仕事黙々と。昼、大昌苑のランチ焼肉。
 定時直前突然、先週電話で「送る」と言ったまま送ってなかったメールのことを思い出しあわてて出す。電話した直後忘れてしまっていたことのショックもさることながら、どういう経緯でそれを今思い出せたのか全く謎。どうなってるのか俺の記憶野。
 西友でサバ弁当買って食べて。

 「これは横田めぐみさんが5歳の時の遺骨ニダ」
12月9日(木)
 読売朝刊。なぜ小泉が北朝鮮への経済制裁を躊躇しているかについて、コリアレポートの辺真一が「制裁発動したら『平壌宣言がホゴになった』と北朝鮮がミサイル実験再開することを心配してるのでは」と。なるほどそれも一理ある。
 それよりももっとくだらない動機として、小泉としてはせっかく自分の政治的手柄になるハズの平壌宣言がオスロ合意みたいにポシャるのが癪にさわるというのもあるかも、と邪推してみる。

 朝からやる気がない。寝不足をこじらせて軽い鬱傾向まで出ているのか。昼、紅梅で豚生姜焼き丼。食べ過ぎでちと腹を壊し、より仕事やる気がなくなる。

 W杯アジア最終予選日程決定。日本の初戦の相手に北朝鮮。来年の2月9日、ものすごく面白いものが見られそうだ。マスコミ各社もそれこそ「逆重慶」を見込んでウハウハだろう。

 イラク派兵延長、シャンシャン閣議決定。まあブッシュ再選を受けた必然的結果というところか。小泉はいちおう期間内の撤退にも言及してはいるが。実際に犠牲者が出るまで事態を放置、というのは日本の警察と同じだな。
 たしかに役に立っていることは分かるが、給水事業も橋や道路の再建も、自衛隊でなくてもできる仕事ばかりじゃんか。ゼネコン派遣したほうが早いのではないか。税金を土建屋に落とすのは日本古来の伝統だし。

 神戸屋パンかじって2300頃さっさと寝てしまう。やる気のない日は寝るに如かず。
12月10日(金)
 「おれおれ詐欺」、「振り込め詐欺」とカテゴリ名変更。わりといいネーミングだと思う。「おれおれ」とちょっと響きを似せてみたところに当局の苦心のあとが。

 12月も中旬に突入しようというのにぜんぜんクリスマス気分がわいてこないのは何故だろう。この暖かさのせいもあるけど、それよりも、長年自分の中で「クリスマス前の狂躁」と「冬コミ準備の狂躁」がセットになって生活リズムを作ってきたこともあるのかもしれない。片方がなくなったのでもう片方も。

 仕事の合間、あさっての例会のためアレのコピー取りまくる。
12月11日(土)
 「プレコミックブンブン」の1月号ぱらぱらと読んでたら、こんなコマが目に入ってぶったまげる。渡辺道明って、バイオリンの持ち方知らずに『ハーメルンのバイオリン弾き』描いてたんだ……。ハーメルのあの左手に弓を構える珍妙な構え方って、ギャグじゃなくて本気でバイオリンはああいうふうに構えると思ってたんだ……。ある意味スゲエ。
 ためしにバイオリン引っぱり出して、この構えで弾いてみた(『探偵ナイトスクープ』的実証主義)。『トリビアの泉』なら諏訪内晶子に弾かせるところですが当サイトにはそんな製作予算ないので自分で。弾きにくいのは当然だが、それよりも右耳のすぐそばで弦がうなるので、うるさいのなんの。こんな弾き方してたらバイオリニストみんな難聴になります。実際左手に弓持って弾く曲芸もあるけど、こうは構えません。

 NHK古代史ドラマ、こんどは「大化の改新」をやるらしい。中臣鎌足と蘇我入鹿が親友同士という設定で、また3年前の『聖徳太子』のごときやおいドラマになりそうな予感がビンビンと。受は入鹿か鎌足か。そして岡田准一の演技力はモックンに匹敵するのか。

 いかんいかんチャンピオンシップ観てたら『二つの塔』のことコロッと忘れてたよ、いとしいしと。フロドとサムがファラミアの隠れ家に来たとこから観る。むう、映像化するとゴクリかわいいよう。ABCDいい気持ち〜(魚を岩にばしばし叩きつけながら)。地図の地名がテングワールでもキアスでもなくてよりによってローマンアルファベットで書いてあるのにはブウと吹き出しちゃったよう。つうかだいぶ話端折ってるよう、いとしいしと。ファラミアがあまり賢く見えないよう。おお、ヘルムの城塞はわりとわしらのイメージ通りだよう。燦光洞もそうかこんなかんじか。原作には特に描写のない、兵士たちと家族の別れとかを丁寧に描いたり、馳夫とレゴのアレとか、エントさんたちがあまり協力的じゃないとことか、映画独自のアレンジ箇所もベタだけどなかなか……ええっ、なんでヘルムにあいつが来る!?(愕然)。しかも死ぬなー!! ししししどい脚色だよ。いい脚本さまだよ。エオルの子らよー!
12月12日(日)
 今日は四半期に一度のお楽しみ・学会例会。
 ちょっと早めに1015頃出発。車内で、おとといコピーしたプレゼン用資料の整理。早めに出たものの人身事故で電車が遅れて、馬場に着いたのはちょうどいいぐらいの時間に。歩いて1130会場入り。

 ヒミコチョロQとか『サンタクロース学』とかネタ自体はいろいろ持ってきたけど、発表はアレ1本に絞る。アレってのはアレです。今年始めから日記で何度もギャーだのヒーだの言ってきた、例の超巨大企画です。最低の編集者です。もし著者にバレたらころされます。いや、だって本当に面白いんだもん。先生の研究をバカにするとかそういう意図は毫ほどもありません。ぱっと見てつい吹き出してしまう箇所があるというだけであって、そこから口承のみに依存した世代間情報伝達の実例として、そのノイズを拾うことにより語学的研究分野への広がりをもムニャムニャ……。まあ、本の営業ということでゆるしてくだせ、とりなしてくだせ。
 1年つきあってきたネタだけに下拵え万全だったおかげか、予想外にウケる。発表後、A先生(専攻は山海経ほか中国のトンデモ物件)が「その本買いました」と仰ったのにはマジびっくりした。世の中が狭いんじゃなくて、学会の構成員が広すぎるだけか。ありがたやありがたや。「個人で買ったけど、大学の図書館にも入れさせます」と。あーありがたやありがたや。あんめーずす、さんたまりや。おらといっしょにぱらいそさいくだ(←違)。よかった本当に宣伝になった。

 もちろん他のみなさまのネタも強烈なもの揃い。『スーキャット』ってリアルタイムでは見たことなかったけど、こんな殺伐としたアニメだったのか。チヅオちゃんが自分の本(初版)で丸写しにした房中術の本も出る。ひえだ先生の紹介したゲイタロット、「悪魔」のカードの図柄が「幸せそうなストレート家族の絵を見ているゲイ」というのはものすごく深い。ほんとにタロット分かってる人が作ってるよこれ。
 今日はゲストも豪華で、例の「マジンガーZ格納庫」の見積もり出した会社の人とか、前回大反響を巻き起こした『絹と立方体』の作者さんなど。

 二次会は浅草。『絹と立方体』の人とお話。「ドドネル第三惑星の文字」のカラー部分は印刷ではなく1冊1冊手塗りしている、と聞き、俺だけでなく周囲が騒然と。開田先生もしきりに感心している。天下の開田裕治を筆で唸らせるとはたいしたものだ。


【別に日記でもなんでもない覚え書き】

 先々月、ジブリアニメでもないのにオバケのような視聴率をたたき出し、ついでにメイキングまで放映された日テレのダウン症ドラマ『たったひとつのたからもの』。観てないけど。 いや、その元になったCMは知ってるから、もういいやと。実話ネタってダメなんだよ俺。うわーん。

 あれの何が反則って、小田和正「言葉にできない」の起用だよなと。
 だってあの歌ってもともとフラレ男の負け惜しみソングでしょ。なのに、そのコンテクスト(文脈)を無視して

  あなたに出会えて、本当に、よかった
  うれしくて、うれしくて、言葉にできない

という泣かせるフレーズだけを切り取って染色体1本多い人の写真集にかぶせやがったCM製作者のサンプリング術の勝利だなと。
 ……でもこれって、一種の「替え歌」だと思うんですけど。
 歌詞こそいじってないものの、元歌のコンテクストを破壊・再構築するという点では、十分「替え歌」の精神に裏打ちされた作業かと。替え歌というか、むしろコサキンの「意味ねぇCD大作戦」のほうが近いかな。CMソングってのはだいたいそういうもんだと言ってしまえばオシマイですが。  というわけでコレもゆるされるだろう。ダメですか。

 元のコンテクストと、それを無視して新たに付与されたコンテクストは、どちらが強くテクストの属性を規定するのか。明治安田生命の実験の結果、圧倒的に後者であることが立証されたわけですが。
 この現象は国歌とかにも現れる。別にそんなつもりで作詞したわけじゃないのに国歌になっちゃった歌ってよくあるし。「ラ・マルセイエーズ」とか。「君が代」の「君」が何を意味しているのか、元のコンテクストにさかのぼって追究するべきだという議論がいつも立ち消えになるのも、そういうことかもしんない。

 「そんなつもりじゃなかったのに」、特定の著作物が作者の意図しない思想や信条のシンボルにまつりあげられるケースは多い。そういう場合、作者に責任を追及できるのか。ヴァーグナーはナチズムに責任があるのか。梶原一騎とちばてつやはよど号ハイジャック事件に責任があるのか。そういえばきのうの学会例会でも、オウム神仙の会時代の麻原彰晃が明らかに元ネタにしたとみられる房中術の本が紹介されていた。チヅオちゃんがチベット密教にハマったのもこの本の記述のせいらしい。この本の著者なんかどうなるのか。
 もうひとつテストケース。「1999年騒動」に対し、ノストラダムスに責任はあるのか。答えはノーだろう。「1999年人類滅亡」説を信じていたのは世界でも日本人だけだそうだ。では、日本人に「1999年」を定着させた元凶である五島勉にはどのくらいの責任があるのか。それとも五島勉自身にも責任はなく、あるのは、五島のヨタをさも本当らしく取り上げ拡大再生産・浸透させていったマスコミどものほうなのか。その線引きは極めて難しい。
 あまり厳格に「作者責任」を追及したら、おちおちインターネットでブログUPしたり同人誌なんかも出していられませんし。2ちゃんねるのような責任の所在が不明確な匿名掲示板もなくなりますし。
 もちろん、モノを作る、モノを書く、モノを大衆に公開することに付随する責任は、意識しなければいけないとは思うけど。
 そして、一旦公開したものが、ある程度はこちらの想定外の用いられ方をすることも、覚悟しなければいけないとは思うけど。

 ……論旨があさっての方向へ向かっていくのはいつものことです。
12月13日(月)
 きのう遊びすぎてガス欠。会議だというのにカラダが動かない。昼食の洋風弁当も喉を通らない。せめて午前半休とっとくんだったな。
 昼過ぎ、会議ブッチして退社。1403発快速急行でグースカ。1500ベッドにもぞもぞもぐってグースカ。
 2000に目が覚めたんでスーパーで半額寿司買って帰って食べて。ドン.キホーテが燃やされたらしい。一度も買い物したことないんでどうでもいい。2200また寝て。翌日0700まで。
12月14日(火)
 たわむれに例の巨大本の書名でググってみたら、いきなり古書店のカタログに並んでいたのを見つけ、倒れる。それもよりによって、著者の先生が奉職していた大学の手前にある大きな古本屋ときたもんだ。著者が大学関係者に献本したものが売り飛ばされたのか。それとも、大学生協で万引きされたのか。いずれにしてもけしからん話である。いくらで買い取ったのか気になる。
 おまけに、さらに探すとアマゾンのユーズドにまで出品されていた。ま、まだ新品すら買えないのに……(ぶるぶる)。アマゾンは大出版社や売れセン本の情報は光の早さで載せて予約まで取り付ける一方、小さい版元のデータを反映するのは死ぬほど遅い。新刊の情報自体は大阪屋から入っても入荷情報が遅く、したがって発売したばかりの書籍が平気で「現在、品切れ中です」と表示される。通常消費者が書誌情報をネットで検索する時は各版元のHPではなくアマゾンで調べる現状では、あえて言ってしまえば一種の営業妨害にも等しく、全国の中小以下の出版社の営業担当は毎日泣かされている。それはそれとして、先月出たばかりの本がコレでいいのか?
 出品者のデータを見ると、日中辞典など単価の高い本が目立つ。それも、どれも「新品同様」とのことで、購買者からの評価は軒並み高かったりする。でも、考えてみると、辞典の中古品が「新品同様」の状態を保っているというのは、ありえないんだが。辞典なんて、普通にちょっとでも使えば汚れるもんだろ。ということは……だ。
 いやいや、異常に物持ちがよくて、A5判600ページ台の本を10日かそこらで読破する驚異の速読術を身につけた超人なだけなのかもしれませんよ。ええきっとそうでしょう。なんたって天下のアマゾンドットコム様のことですから、出品者の人品骨柄はしっかりチェックされてることでしょうし。
 もちろん著者には言いませんよこんなこと。明日も会うけど、絶対言えるもんですか。
 なんつうかまあ。ブクオフやヤフオクのおかげで盗品の換金が容易になって、書店の万引き被害はどんどん増加しているそうですが。つくづく、便利なツールは犯罪者にとっても便利でして。あーあ、A先生みたいにちゃんと金出して買ってくれる人もいる一方、万(以下略)

 仕事は辞典の項目整理など。帰りにカタログ買ってチェック。自分の載っていないカタログは久しぶりだけど、やっぱさびしい。
12月15日(水)
 朝、ミクシィ日記についたコメントにレス書いて、UPしようとしたら「只今メンテナンス中」と出てウガー。

 先日問い合わせ出したままずっと待っていた翻訳権の話、やっとこさ原著出版社から返事が来る。あとは金額の問題だが。さらに今夜の鼎談の用意、著者校正発送、雑誌の原稿料、索引作成、辞典項目整理などなど仕事山積。昼、センレクヘンとグリーンカレー食って、山積事項の前の3つまでこなして1530出発。
 上司2人と連れ立って目黒のとある大学の本館ビルへ。実は中・高と、この大学の付属校に通っていたんだが、場所はぜんぜん違うところにあり、在学中こっちのキャンパスにはほとんど来たことがない。それも創立記念礼拝などで年に1回か2回、正門の近くにあるチャペルを使うぐらいで、もちろんこんな奥へ足を踏み入れるのは初めて。しかも本物の学生ですらまず訪れない応接室に通され、ドキドキする。
 著者のM先生に司会のH先生、ゲストのM先生の3人で、雑誌用の鼎談書評を録音。ほんの3日前、著者30年の研究成果の一端をクソオタクどもが聞いてゲラゲラ笑ってたなんて、当然オクビにも出してませーん。それはともかく、いろいろ裏話も出て、このまま活字にしたら面白いんだろうなーと思うが、まとめる時はガシガシ削らなきゃならんのだろうなもったいない。ほんと、この本から後進が育ってくれるといいにゃー。博論にだって仕立て上げられそうなネタはこの本の中にいくらでも詰まってるし。
 著者先生は都合によりそのままご帰宅。残った我々はH先生の車に同乗して、八芳園の「槐樹」でお食事。どうも今日は別世界づいている。八芳園と言っても、ここはH先生オススメの穴場で、「居酒屋気分」(H先生談)で食べられるそうだ。たしかに店の雰囲気もそんなにハイソハイソしたところもなく、そばの席からガハハおやじのガハハ笑いと、ままま会長会長おっとっとお足元大丈夫ですかわはははははとかいう声が聞こえるそんな店。上流階級でもショボクレでもなく、叩き上げのおじさまじーさまが来るような雰囲気のお店ですな。
 メニューも驚くほど高値ではなくわりと手頃で、なによりどれもこれも旨い。ビール、長芋のフォアグラのせ、和牛たたき、天麩羅盛り合わせ、水菜とジャコのサラダ、焼き茸盛り合わせ、黒豚の角煮、シメに稲庭うどんと戸隠そばまで食って5人で40000円届かず。と学会の打ち上げにも使えそうだけど、ちょっと高いかな。味は申し分なし。

 選手が温泉で働き生計を立てながら昇格を目指し練習に励むハングリー蹴球軍団・ザスパ草津が、なんと天皇杯でJ1チャンピオンの横浜Fマリを粉砕。こういう泣かせる話に日本人は弱かろう。
12月16日(木)
 きのうの精算(会社のカネでいいもの食べるのは勤め人の特権)など雑事。

 1155、近くに来ていた絵師のI先生からTel。打ち合わせと称して麻の葉でうなとろ丼食いながらいろいろと。
 某官製仕事、カラー表紙つき12枚、あさって〆切で●万円とか。うわ、俺より極悪な奴がいた。つうかお上がそんな外道な発注をしていいのか。なぜ官製仕事はこんなに安いのか。たとえば、パンフの仕事などで入札があると、大きな印刷所が今後のウマ味も考えてベラボウな安値を提示して受注してしまう。すると、クライアントは以後同じような仕事はその値段が上限だと思って、もっと小さな印刷所や編プロに任せる時も「この値段でやれ」てことになってしまう。納期も同様だ。それでケチられた経費、短くなった納期は、さらに下々のライターやイラストレーターにダイレクトに響いてくるから大変だ。手塚のせいでアニメーターが貧乏になったような、いや、それより悪質な話である。
 他にもワンフェス出展のこと、子育てのことなど。もう上の子は小学校上がるんだと。俺も歳とるわけです。どうも負け犬ですワンワン。

 バンチ、『満腹ボクサー徳川』またずいぶん中途半端なところで打ち切り。バンチ名物(「悪いくせ」とも言う)の『ワイルドリーガー』→『財前』とか『ムフロン』→『ブレイブストーリー』のパターンですか。
 帰って夕食はカツサンド。

 北朝鮮、自称「横田めぐみさんの骨」ニセ骨鑑定に「宣戦布告と判断するニダ!」と。あのホネ、つーか横田めぐみさんの日朝問題における「象徴」機能は、北鮮も重々承知しているらしい。だからヘジョン出したりニセ骨出したりしてそのたびコメせしめてるんだ。つまり援助はいわば見世物小屋の入場料ですか。ホネはヘビ娘か何かか。
 援助出す方も、だまされると分かっていながら「もしかして」とカネ(援助)を払ってしまう、という点では、裏ビデオの通販とか、東スポを見出し買いするのにも似た心理なのかも。だから制裁できないのか(笑)。とどかぬ願いと知りながら、もしやもしやに、もしやもしやに、ひかされて〜♪
12月17日(金)
 雑事をいろいろと。昼は八幡でばらちらし。

 定時に職場を抜け出し、久々に母校へ。今世紀初めて、大学教会の燭火礼拝に出席。1810過ぎ入場。この10年であれこれ変わったけれど、チャペルだけはあまり変わらない。
 シャルパンティエの『テ・デウム』と『真夜中のミサ』が毎年交互に演奏されるのだが、今年は『テ・デウム』の番。クワイアの男声があまりボリューム出てないのは今年からタクトを揮るI先生の趣味か、それとも単に練度不足なのか。テナー、ベースともパート全体を引きずるリードボーカル的メンバーがいない模様。CMSの演奏は、ラッパのソロが上出来。ところで、イネガルで『テ・デウム』を演奏してるCDってどっかにありませんか。どれ買っても音符が均等に割れてて……。最初に聴いた『テ・デウム』が、この燭火礼拝で聴いたK先生指揮のイネガル『テ・デウム』だったんで、シャルパンティエとかリュリとかあの時代のフランス音楽はイネガルきかせて演奏するもんだとすっかり「刷り込み」ができてしまってるんです俺。歪んでますか。
 英語とタガログ語・リトアニア語・スワヒリ語・日本語で朗読される聖書。不思議なもんで、フィリピン人・リトアニア人・ケニア人の喋る英語にくらべると、日本人の英語は格段に聞き取りやすい。
 礼拝説教は、俺の知らない若い英語の先生。「普通はリタイア間際の先生にお鉢が回って来るものなのに自分に依頼メールが来たもんで、誤爆か、それともクビにされるのかと思ってガクブルした」とやって笑いをとる。いや説教自体もいいクリスマス説教でしたよ。
 ローソク点火。空調の起こすわずかな気流がちょーど俺のローソクの火を直撃するらしく、ロウがやたら溶ける。何年か前、TBSのオカルト番組の企画で夜の心霊スポットを訪問したひえだ先生がローソクつけたら異常に燃え上がってロウがどばっと垂れて観音様の形に固まったってことがあったが、ちょうどあんなかんじの豪快な垂れ方。これも心霊現象ですか。とりあえずひとりSM状態だ。あつつつ熱い熱い。
 クワイア・参列者全体でハレルヤコーラス。10年ぶりぐらいにベースのパートに戻ってみる。ああやっぱりベースは楽だ。クワイアの男声、こんどはよく声が出てる。「テ・デウム」の時はまだ来てなかった社会人OBが混ざった模様。クワイアのアーメンコーラス、オルガンの後奏で終了。

 チャペルロビーで誰か知り合いでもいないかなと探したが特に知ってる同窓生はなし。礼拝司会をしてたN先生に数年ぶりにご挨拶。季節モノってことで「例の本」をおしつける。初版は間違いが多くて、ちと恩師に献上するのは気が引けてまだ母校関係者には献本してなかったもんで。「実は俺が書きました」ときちんと白状しておく。
 礼拝中から腹が鳴ってたんでさてメシ食うかと学食に向かったものの残念ながらCLOSED。あ、もう20時過ぎてんだ。おとなしくバス停へ。
 武蔵境までバス。前に座っていたおねーちゃん2人組が、ミクシィがどーのこーのと話していた。ひょっとしたら母校コミュにいる人かもしれない。つうかずいぶん参加者も増えたもんだ。そろそろ秘密結社的楽しみもなくなって、かつてのニフティ的社交場になるのかな。
 シルバーシートのほうから聞き覚えのある渋い声が聞こえるなーと思って、バスを降りる時に声の主を確認したら、やっぱK先生だった。うわあ来てらっしゃったんだ。ちょーどウチの職場のことを話していたとかで、あちらもびっくりしてた。お連れの方は誰かと思ったら総務副学長。うわあVIP軍団。K先生にも「例の本」をおしつけ。こういうこともあろうかと、職場出る前に数冊ちょろまかしておいてヨカタよ。

 そんなわけで、冬コミ落ちたおかげで久々にのんびりしたクリスマスを楽しんでますです。とほほ〜。
 つうか実際ここらで休みが必要だったのかもしれない。この日記も半年近く遅れてるし。いろんなものが破綻してるし。見直すべきもの、整理すべきものも山積してるし。時間の使い方がへたくそな俺にとっては、年2回のコミケも多すぎるのかもしれない。『大宗教学』、このさい年刊にしちまおうかな。でも時事本を年刊にしたらネタ腐りまくるし。

 ああでもないこうでもないと堂々巡りを繰り返しながら。
 その間にも時間は確実に経過していく。

 俺の定められたタイムリミットも刻一刻と近づいてくる。
 もしかしたらあと3分で死ぬかもしれないし。
 あと80年は生きていかなければならないかもしれないし。
 その時間によっても将来設計は変わってくるし。

 ああでもないこうでもないと堂々巡りを繰り返しながら。
 その間にも時間は確実に経過していく。

 ああもう。

 けっきょく夕飯は西友のダブルソースハンバーグ弁当にしました。
12月18日(土)
 『ビューティフルジョー』、ジョー×ジュニア度UP。あの展開は、ゲーム第2弾に合わせて近々シルヴィアも変身する伏線ですか。
 HP、久々に替え歌ページを大更新。ほとんど放置状態ですけど。
 朝は食べ忘れ、昼はトースト、夜はパク森ビーフカレー食べ。
12月19日(日)
 朝、洗濯してトーストかじりながら『ガッシュ』『レジェンズ』。教会はクリスマス礼拝。19日にもうクリスマス。でも次の日曜は26日だからしかたない。こういうあたりも季節感の狂いの要因かも。
 1530帰宅、即昼寝。旅館のようなところにいたら隣の部屋からTVのニュースでチヅオちゃんの新曲が聞こえ、面白いのであわててそっちに走っていく。走っているうちになぜか外になり(それでもチヅオの歌はまだ聞こえている)、歌の最後にチヅオちゃんが自分の声域全く考えずに「あ〜〜〜〜〜」と高音振り絞るのに大笑いして交差点のド真ん中でズザーとコケる。そんな夢を見たりして1800起きて。
 実家から電話。父がカニを買ってきたので食いに来いと。すまん、今日は合唱の練習。天●誕生日にでも里帰りしますんでとっといてくださいカニ。もそもそ牛丼食べて練習行って帰って。ニュース観る。あーザスパ草津負けたか。中3日しかなかったし、おまけに取材とかもどさどさ来て疲れたまってたんだろうな。
12月20日(月)
 なんだか昼光がまぶしくて目が開かない。それでも仕事はする。しなければごはんが食べられない。
 とある本の原稿データ整理をダーラダーラと。昼前、楽譜の初校が到着。
 昼休み、志乃原で味噌煮込みすすって、10年近く借りっぱなしになっていた同人誌に利子(笑)つけて宅急便で返却。古来欧州では、借金や借り物はクリスマスまでに返すナラワシだったそうなので。じゃあ10年前のクリスマスに返せよ。すいませんPさん(土下座)。

 超巨大本に、すげー有名人から愛読者カードが来る。まあ有名人と言っても、文壇論壇現代思想にとんと関心のない無学な俺にとっては「名前だけは聞いたことがある」とか「『ゴーマニズム宣言』で比較的好意的な似顔絵見たことがある」という程度ですケド。でも俺より上の世代だったら「おおっ!」と言うぐらいの人。問題は「本物」かどうかだが、まー、本の注文ではないので、イタズラだとしても実害ないし。
 しかし本物だとしたら、なかなか目のつけどころがイイですな。ぜひ来年あたりどっかの思想誌で論考のネタにしてくださいな。アレの著者も、後の世代の学者がいろんなコトを研究するとっかかりというかヒントとして、あの本が用いられることを大いに望んでますので。でもあの有名人様のことだから、著者の想像を絶する読み方をして、ものすごいモノを書きそうだな……。それはそれで楽しみだが。そもそも俺自身アレをと学会でネタにしておいて、ヒトサマの読み方に何か言えたギリではないんですが。

 日没後、目のショボショボは治るが、ムリせず1800前で帰っておく。西友で鳥モモロースト買ってクリスマスの商業化に乗せられてみる。鳥モモだけじゃなんなのでミートコロッケとシーザー風サラダも買って夕食。
12月21日(火)
 こないだもらったモロゾフのアドヴェントカレンダー、ズボラなものでつい十数日開けずにほっといたら、けっこうチョコがたまってしまった。一気に21日までの窓をずぼずぼ開け、ほじくり出した中のチョコを上着のポッケに入れて職場へ。
 高田馬場のバス停にかなり妙齢のご婦人方がずらりと列を成す。毎年恒例のばーちゃんコミケ始まる。ああもう冬至か。
 職場で、同じ課の人々にアドヴェントチョコおすそわけ。残りは机の上に積んでおく。その上に被いかぶさるように、きのう来た楽譜初校の校正にはげむ俺に、隣のバイトさんが「ドラゴンみたい」と。スマウグですか。ああっダイヤのチョッキに穴が。
 昼は大昌苑でクッパすすって、午後もダラダラ楽譜校正。俺、楽譜読めることは読めるけど、五線譜から和音をイメージすることができないから飽きるよう。1900まで黙々と。

 新宿紀伊國屋本店に寄る。「例の本」、宗教の棚とクリスマスフェアコーナーに1冊ずつ。ありがたいのう。でも白水社のあの本は平積み。うぬぬくやしいぞ。それより、例の超巨大本が3冊積んであってうひゃー(喜)。万引きされるなよくれぐれも。
 帰ると、フィンランドのサンタさんからエアメールが来ていた。あれ、去年来たけど今年もくれたのか。でもおかしいな、こっちからのお手紙は自宅じゃなくて職場の住所で出したのになぜウチに? と思ったら、友人からの依頼メールだった。わーい。
 ミクシィ覗く。元ロッテ投手が強盗殺人起こしたとかでロッテコミュが大騒ぎに。『深夜の馬鹿力』のタイマー録音聴く。ウソチクのコーナーでセカジューの話がちらりと。でも伊集院、議長の名前覚えてなかった。「唐沢なをきさんのお兄さん」とか。ラビーの「目黒の中華料理屋の娘」みたいだな。
12月22日(水)
 朝刊番組欄を見ると、今日の『トリビア』、「聖夜に使えるマル秘トリビア」だと。こないだ問い合わせのあったアレかな。ちなみにあの時聞かれたのは、「日本人最初のクリスマスパーティ」と「日本人最初のサンタクロース」の件だったが。とか言って全然関係ないネタだったりしてな。
 引き続き楽譜の校正。昼、紅梅の煮込み定食ウマー。
 午後もばりばりやって、なんとか定時過ぎ、編者の先生に送りつける。なんせ明日は休みだからな。
 1800退社。帰って米炊いてレトルトのよこすか海軍カレーぶっかける。
 『トリビア』観る。はいハズレー。実際にやったのは「トナカイにはそれぞれ名前がついている」と「子供をおしおきする黒サンタがいる」の2本でした。……ぬ……ヌルいネタ……。ちょっと「新しいな」と思ったのは、『クリスマスの前の晩』をクレメント・ムーアの作と一言も言わなかったところぐらいかな(※アメリカでは近年偽作説が唱えられている)。ところで、「トリビアの種」のジーパンひきちぎり実験はいいのかなあ。最後まで持ちこたえたリーバイス以外のメーカーさんにとっちゃたまらんだろう。
12月23日(木)【ここまでは2005.04.16更新】
 せっかくの休みだが、あまり調子が出ない。冷え込んだせいか。
 とりあえず日記7月末までは更新したが、1630ごろものすごくだるくなり、1800まで昼寝。
 さて実家に帰ってカニでも食うかと電話。そしたら「すまん、あのカニはハズレだったから来なくてよろしい」と。こっちに連絡するのを忘れていたそうだ。ヴァー(涙)。急遽、残りごはんとチキンもも肉(ガーリック味)とポテトサラダで夕食。
12月24日(金)
 天気・晴。気温・寒。くらオリ読みながら職場へ。『コンビニぶんぶん』も終わるのか。そして『チクチワワ』も?
 どうも朝からカルシウム足りず。HP用に他部署へ送ったデータメールが壊れてると言われてウガー。こっちから送ったメールはどう見ても正常なのでウガー。つうか担当者、HP職人にデータ転送する前にメールの内容確認せずそのまま右から左へ転送してたのかそれでもHP担当者かとキレてウガー。
 先日職場に届いた、某有名人からの愛読者カードに、スーパーインテリの後輩がものすごく反応。「ぼくのヒーローの一人ですよ!」と。よかったのう、これだけウケてくれれば某有名人さんも愛読者カード出した甲斐があったというもの。
 クリスマスイブなので、昼は昇龍軒でチャーハン(何故)。
 楽譜の解説文をまとめたり、索引原稿を受け取ったり。定時に仕事おっぽり出して帰宅。街はどっちを向いてもクリスマス一色だが俺には関係ない。いや関係大ありなんだが。どっちだ。

 スーツはそのまんまで、黒の帽子と黒のコートに換装、黒いバイオリンのケースを肩にかついだ、ほとんど 黒サンタな出で立ちで自転車乗って教会へ。
 まだ誰も来てなかったんで、ロッテリアへ足伸ばし、小腹を満たしておこうとてりやきバーガーセットを持ち帰りで頼む。もちろん1人前。「ご一緒にケーキはいかがですか?」と聞かれる。おねーさん、それは小粋なクリスマスジョークですか。教会食堂でもさもさと喰らう。

 今年のキャンドルサービスは諸事情によりほとんど事前の準備なし。聖歌隊も編成せず、全編会衆賛美で済ますという、良く言えば会衆参加型、悪く言えば手抜きバージョン。それだけじゃナンなのでバイオリン弾けと言われて、しょーがねーからキャンドル点火の際キコキコと。
 聖書の朗読と会衆賛美を交互に何回かやったのち、こないだ遅まきながらCDデビューしたウチの教会員の人が1曲歌ってくれる。いや1曲どころか、歌2曲とピアノ1曲。いいのかこんなにタダで聴いて。この人、歌もすごいけど、本来ピアノ科出身だけのことはあり、ピアノによるBWV659は見事の一言。迫力ありすぎて後ろの席で子供ビービー泣いてるし。もともと不気味な曲なんですが。
 いやほんとこの人、全盲なのになんであんな達者に鍵盤楽器弾けるのかいまだに理解できないぞ。これまでもあちこちの教会や学校で歌やピアノを交えた講演活動をしていたが、事務所に所属してこれからさらに忙しくなることが予想され、クリスマスに自分の教会に出席できる(しかもタダで歌う)のもこれが最後かもしれないとのことで、今回の大盤振る舞いとなったわけだ。来年の1月か2月にはTVでも特集番組が放映されるとかで (現在長期収録中)、オンエアされたら本格的に忙しくなるだろう。マジな話、こんな小さなハコでタダで聴けるのはこれが最後になるかも。奏楽者席の隣の、まさにかぶりつきで聴けたのは、役得もいいとこである。

 終わってしばらく茶ァ飲んで歓談。「クリスマスは家族と過ごす」てぇのが欧米の常識らしいですが、寒いし荷物も多いので実家には寄らず まっすぐ帰る。この格好で夜の町を徘徊してるとこを子供に見られたらほんとに黒サンタと思われかねない。
 金成さんからの又聞きだが、例の『トリビア』放送翌日、どこぞの幼稚園では、黒サンタにおびえる子供たちが泣きながらおかたづけをしていたそうだ。黒サンタにおびえたのか松崎しげるにおびえたのかは知らんが。もともと黒サンタは日本のナマハゲやアマメハギ同様、教育的効果を狙って生み出された民間習俗だから、現代においてもきちんと本来の目的に役立っているわけだね。伝統って強いなあ。つうかそこまで低年齢化してたんですか視聴者層。こりゃもう本当に議長の手をはるかに離れてしまったな。

 風呂入って、22時頃から『天空の城ラピュタ』観る。いつもなぜか最後の辺りしか観られず、ストーリーは全然分かってないけど最後のオチだけよく覚えている、という倒錯状態のまま数十年。やっとラピュタへ向かう前の部分を観る。パズーやシータのあふれる行動力とかナチュラルなイチャイチャぶりとか、もしアレを、無力でゴミ虫のように生きていたリア厨時代に最初から観てたらものすごいやるせなさに襲われただろうな、と。老いさらばえた今となっては、自分がつくづくああいう「色気のない服着こんだ色気のない娘」に萌える体質なのだなと自覚するだけですが。『大日本天狗党絵詞』のシノブとか。

 せめて耳だけでもクリスマス〜な気分にしようと、『コメット☆ソングス』とか、シャルパンティエの『テ・デウム』&『真夜中のミサ』とかかける。どういう組み合わせか。クリスマスしか合ってねえ。明日は『Mr.ハンキーのクリスマスクラシック』と『メサイア〜ソウルフル・セレブレーション』も聴こう。あれ聴かなきゃクリスマスじゃねえ。忘れちゃいけない不気味社の『豪快な宮内X』も。つくづくクリスマスしか合ってない混成一個旅団。
 これだけ挙げてて山下達郎もワム!も出てこないのはどうしたもんか。偏ってます。「偏っている」というより「中心だけポッカリ開いた中空状態」というか。少しは一般人の聴くものを聴きなさいと。
 いや、今年はバッハの『ゴリラ』(※大塚愛の『さくらんぼ』)買ったから、まだマシですよ。まさか紅白まで出るとは思いませんでしたが。それよりマツケンサンバが紅白出る日が来るとは。タイムマシンで1年前のコサキンリスナーに「来年の紅白で松平健がマツケンサンバを」と教えても、絶対ネタ(それも鶴間さんにボツられるレベルの)としか思ってくれないよな。あと平井堅アニキの『瞳を閉じて』のプロモビデオで、ナオン(の映像)にしなだれかかられる平井堅の表情が、ナオンを想ってせつなくなってるというよりも単にイヤがってるようにしか見えないのは、すごく分かりやすすぎます。しなだれかかるのがガッチリ兄貴だったら、もっといい顔したのかな。

 そんなクリスマスのイブニングでしたが何か。
12月25日(土)
 また金成さん情報で恐縮だが、近年『トリビアの泉』は教育番組として認識されてきているらしい。
 どこぞの中学で、夏休みの宿題(理科)に「TV番組を見て感想文を書く」という課題が出たそうだが、その番組ラインナップ、NHK教育のタイトルがずらりと並ぶその最後に『トリビアの泉』の名が。……日本の教育界はどこへ行ってしまうのか。
 まあ、日の出の方向やカブトムシの足の本数すら実際見たことがなく「本の知識」としてしか知らない現代の子供たちにとっては、アヤシゲな情報を実地に確認していくという『トリビア』の科学的(笑)手法は、それなりに教育効果があるかもしれぬ。でんじろう先生の科学手品の一種と認識されてる面もあるのかなあ。でもそれなら『トリビア』だけでなく『探偵ナイトスクープ』も推薦しろよと。
 どんどん小便小娘やヤキマンコが黒歴史化していくなあ。

 1500頃ベッドに寝っ転がりウトウト。18時前に目を覚ますともう真っ暗。
 1830過ぎ、また黒ずくめで、チャンピオンのBNの詰まった黒カバンを担いで黒サンタ出動。実家へ帰らせていただきます。けっこう寒いぞ。こないだまでコートいらないぐらいぬくかったぶん、急激に暦相応にまで落っこちた外気温が身にしみる。
 まぜごはんや鳥モモなど食らったり猫と遊んだり。弟、こないだ実家に送った「例の本」読んで大ウケだったと。うれしいこと言ってくれるじゃないの。男は度胸、俺の中でションベンしろ。嘘。するな。
 帰りにスーパーで食パン買ったら、もうBGMに「お正月」がかかってやんの。リード取りすぎ。牽制球投げたら戻れるのか。
12月26日(日)
 0820頃起床。外はいい天気。昨日ほど寒くもなし。洗濯しながら、いつものようにアニメ観る。『プリキュア』。作品テーマまでセラムンの踏襲だったんですね。乙女の幸せ。『ガッシュ』。サブタイで「新たなる門出」とか言ってるから、てっきり病院前でシェリーを待つブラ子がウエディングドレスでも着てるものと思ったら。(冬コミで絶対そういう本出るぞ。)総攻とみせかけて実は受だったゾフィスがラブリィです。ウルル、職にありついたのね。『レジェンズ』EDが突然山本リンダになってるのは、背後に何かナマグサい大人の事情でも? 直後にCDのCMまでやってるし。あのアニメは、監督とスポンサーが水面下でくりひろげる熾烈なレジェンズウォーを邪推するのがたのしみなので、どーしても何かある度穿った見方をしてしまうのじゃよー。今日びあそこまでスポンサーに喧嘩売ってるアニメは古今例がなく。「ダークウィズカンパニー」だし。

 教会行ってすぐ帰る。
 今日こそ表の日記を更新しようと思ったのに、米をといだ時に台所のヨゴレが無性に気になり、つい水回りの大掃除を始めてしまう。変なスイッチが入った模様。塩素系洗剤もふんだんに使いまくって台所はカルキ臭充満。換気扇かけると、なまじ気密性のいい家なもんでグングン気圧が下がり、排水溝からなまあたたかい風が吹いてきてフタも閉まらないありさま。頭きてタワシ入れを載っけて重石にする。ついでにユニットバスもあちこちごしごし。部屋も若干片付け、2平米ほど床が見えるようになる。
 気がついたら夜6時。一度掃除を始めると妙に没頭する習性があるらしい。いつぞやも、朝の5時まで部屋の掃除したことがあったし。
 どうも俺は「掃除が嫌い」とか「掃除ができない」んじゃなくて、「掃除をしなくても平気」なだけなんじゃないか。最近そう思うようになってきた。
 子供の頃から、お部屋のお片付けをしないガキだった。今でもあいかわらずそうだ。それでも日常生活にあまり困ったことがない。
 「妙に探し物がうまい」という特技のせいだ。
 必要な書類とかアイテムはすぐ見つけられる。古本市でも雑多な本の山の中からゆかいな本を発掘する。仕事でも重宝する数少ないアビリティのひとつである。
 散らかった部屋の中での生活に適応するためそういう能力が発達したのか。逆に、元来そういう能力を持ってるために部屋を片付ける能力を発達させる必要がなくなったのか。どちらが先なのかは動物学者の研究を待たねばならんが。いずれにしても「散らかった部屋にさほど苦痛を感じない」ことは事実だ。
 ちなみに「散らかる」と「汚い」は全く別だ。「散らかる」はモノが整理されていない状況のこと。「汚い」は生ゴミまで散乱してあちこちで食い物が腐ってたり平べったくて触覚の長い昆虫が繁殖してたりする状況のこと。そっちは御免被るし大いに苦痛を感じるからな。だから有機物はこまめに始末するようにしてる。でも腐敗しないモノなら散らばってても別にいいやと。有機物は放置すればするほど始末に困るけど、本ならいつ片付けてもホコリが溜まる程度で腐りゃしないもーん。
 ただのズボラの言い訳ですすいません。

 やっと炊飯器のスイッチ入れて、合唱の練習。帰ってレトルトカレーあっためてぱくぱく。
 やっぱね、近代都市の何がまちがってるって、こんなズボラでも平気で一人で生きてけるとこですよ。
 普通一人暮らししてたらヨメさんなりムコさんなり欲しくなるもんだと相場が決まってるでしょ。一人暮らしする前はそう思ってましたよ俺も。 ところがどうよ。『コメットさん☆』放映開始とほぼ同時に実家出て、早や2回目の賃貸契約更新間近というのに、さっぱり生活が不便じゃない。米だけ炊けば、外食よりリーズナブルな値段で、キッチンを汚さずとも大抵の惣菜が食えるし。洗濯機もそこそこのランクのを買っておけばほとんど自動でやってくれるし。大抵の家電は、中学生程度の知能さえあれば使いこなせる程度にまでシステムが洗練されてるし。  「家事労働の担い手」として配偶者を得る時代は、とうに終わっていると言っていい。日本のエネルギー事情がいきなり北朝鮮レベルに落ち込みでもすれば話は別だが。そりゃ出生率も落ちるってもんですよ。

 あと配偶者獲得の動機といえば「寂しいから」らしいが。俺は人間関係といえばネット人脈で十分だしなあ。
 つか、もともとディープな人間関係が苦手で、「親友」てのも特に作ったことないし。他人を好きになるエネルギー、てゆうか、他者に自我を依存するキモチが極めて希薄らしい。だから別にイワオやながいけん閣下に直接何かアプローチしようと思ったこともないしそんなことできないし。誰かに弟子入りしようとか積極的に師事しようとかそういうこともできないし。
 それと同時に、他人からあまりにも過剰に好かれるのにも大量のエネルギーを浪費し疲弊する質で。家族も含め、「人付き合い」に一定の間合いを置かないと死んでしまう生き物らしいです。ほどほどの紐帯を保ち、普段は互いに「放し飼い」状態、だけどお互い困った時にはまず最初に頼り合う関係。……そのくらいの関係だったらやっていけそうだけど。でもそれじゃ別に婚姻ないし内縁関係を結ぶ必要ないし。
 いやつくづくあたしゃ「BBAAB」ですな。
http://www.egogram-f.jp/seikaku/kekka/bbaab.htm
 合理的な「A」と束縛を嫌う「FC」が強すぎるんですな。

 ま、先のことは何もわかりませんけど。
12月27日(月)
 睡眠時間少ないわりに不思議と寝不足感はない。大掃除でカラダ使ったから眠りが深かったのだろうか。寒い。  TVをつけるとスマトラ沖で大津波のニュースやってて驚く。きのうの午前10時(日本時間)に地震があったなんて知りませんでした。大掃除にかまけてTVも観てませんでした。ドンキもまた燃やされたとか。

 索引打ち込み黙々と。昼、スパイシーでカキフライカレー。家賃など振り込む。午後、1500打ち込み終了。
 すかさず1515頃、T先生来社。単なるシュミで立ち上げた企画(某・英文学者の研究書の翻訳企画)の打ち合わせ。ケーキをつつく暇すら惜しいとばかりに、翻訳上の込み入った話を色々と。

 本書の内容に関しては、これは●●書店からちょっと前に出た類書のようなウスい便乗本とは全然違う、自らもドマニアな学者による骨太にして深遠な考察の集大成で、日本のマニアにも十分受け入れられるレベルを有しているとのことで、まあ安心していい。
 問題は翻訳だ。この英文学者にはとにかくスノッブなマニアが多い。これまで本人の小説や彼の作品を研究した本の邦訳版が出るたびにマニアたちが厳しい評価のメスをざくざくと入れ、単なる便乗本は鼻で笑われ、ひどい翻訳はウェブ等で血祭りにあげられてきた。T先生もネットをやる人なので、そのことはよ〜くご存知なだけに必死だぞ。作品本文の訳を引用する場合も、固有名詞も版によってコロコロ変わるので、油断をすると古い訳語を混在させてしまいそう。また、新しい訳ならいいというわけでは必ずしもなく、マニアの間で笑い者になっている某氏による訳は死んでも使ってはいけない。他にも、作中で使われる架空の言語の表記など、訳者も編集担当者も相当な知識が要求される。マニアの習性をプロファイリングしつつ、慎重に訳出していかなければならない。まるで地雷除去作業である。少し気を抜くと本当に地雷踏むことになる。
 しかし、みごと地雷除去に成功すれば、T先生にとっても新境地を拓く重要な業績のひとつになる。ウチの職場としても、新しい購買層(それもかなり熱心に本を買う人たち)を開拓する営業的にもオイシイ企画となろう。せっかくここまで、互いに「渡りに舟」とばかりにトントン拍子に話が進んできたんだから、成功させたい。「巡り合わせ」は大事にしたい。これがまた新たな「巡り合わせ」に発展することもあるしな。
 出るのは早くとも再来年の春ぐらいかな。ま、便乗本じゃなくて研究書ですから、焦らずじっくりやりましょ。
 ああそれにつけてもマニアこわいようガクガクブルブル。えらい仕事に着手してしまったのかもしれんのう。

 この忙しいのにG3がプリンタを認識してくれない。

 帰りに冬コミの差し入れを見つくろう。今回は新刊がないので、そのかわりに。珍しくゴディバのブースでいろいろ見てると、店員が「どのようなご用向きでしょうか」と尋ねてくる。コミケのご用向きなんて言えるか。板チョコの乗ったクッキーにする。「喜ばれると思いますよ」。何だと思ったのやら。
 津波被害者、15,000人級。日本人旅行者も何十人も持って行かれたらしい。想像以上の被害が出ている。もちろん15,000人なんかじゃすむまい、被害状況が明らかになるにつれ、被害者数は日々すごい勢いでカウントされていくだろう。
 そんなニュースをハヤシライス食べながら聞いている。
12月28日(火)
 ホークスを買い取ったソフトバンクの孫正義、「チームに100億かける」とぶちあげる(ふつうは20〜30億)。ライブドアとのチキンレースに巻き込まれついつい勝って「しまった」楽天の窮状にくらべれば、なかなか豪毅なことである。
 しかし、「年俸をメジャー並みにすればメジャーへの流出も抑えられるだろう」とか言ってるのには激しく不安を感じる。何も分かってないな孫。日本の一流選手がメジャーに挑戦するのは、よりレベルの高い環境の中で自分の力がどこまで通用するか試したい、というアスリート欲のせいであって、カネのためじゃない。金目当てだったら、マイナー契約もあるリスクを冒してまで渡米するよりも、日本でチヤホヤされながら年俸釣り上げていくほうがはるかに有効だ。
 そんな程度の認識でカネばかり積んだところで、けっきょく読売がもう1つ増えるだけだ。読売とソフトバンクで年俸どんどん釣り上げて、他の10球団がインフレ競争に根を上げて続々沈没して解散統合、チーム数漸減、2リーグ維持が困難になり……はっ、それが狙いか!

 仕事納め。宅急便で楽譜解説原稿まとめたものを発送し、今年できる仕事はおしまい。
 冬コミ用の軍資金を下ろし(今回は当日自分のブースで得られる現金収入がないので、そのぶん多めに用意しておかないとあぶない)、1330納会会場へ。中華がちと腹にもたれ、夜は絶食。
12月29日(水)
 0850起床。大掃除で出たプラスチックゴミを出しに出ると雪がはらはらと。寒いはずだ。傘持ってないねーちゃんがマフラーを頭にかけてたったか走ってたから、ついさっき降り出したってとこか。昨夜食べられなかった残りごはんをお茶漬けにしてかっこみ、昨夜気力が乗らずできなかった今夜の打ち上げの場所確認やら出撃準備やらグズグズしてて、家を出たのは1040。タッチの差で特急乗り逃がす。雪足(と言うのか)はさらに強まり、もう無慈悲なるカラズラスかと。
 国際展示場駅はさすが海沿いというか、雪足は若干弱まっていた。傘を濡らすと会場内で迷惑だと思って開かず、帽子だけで雪をしのぎつつ屋根つき通路へ。いやほんとに、道を選べば傘をささずに歩けるようになったのはうれしい。Thursday, TWRが埼京線にまで延びたから、Friday, 少しだけ時間的に楽になる、I live up to a Comiket Life。ビッグサイト侵入は1220。埼京線に乗り換える手間を惜しまなかったのが勝因か。
 カラズラスからモリアに入り、まず東から攻める。【タケノコプロ】くれじじさんはお出かけ中だったが『同人ハンター準備号2』は無事ゲト(ズザー)。前回よりノっている感じ。替え歌&コラージュ職人ポール・ブリッツさんも不在。どうも間が悪い。でも山野弓矢さんには無事お会いできる。【さらねずみ】は再録本以外新刊なし。「ビューティフルジョー」のサークルに、なぜかヤマジュン漫画の朗読CDが置いてあった。もともとは虹裏関係のネットラジオで放映したもので、『湯けむりの中で』『刑事(デカ)を犯れ!』『くそみそテクニック』の3本を2人で演じ、聞くところによると、いやらしい擬音などもいちいち口真似で出しているという。もちろん買った。
 それから西へ。【負書房】、巻を重ねるごとに芸風がエロス人(びと)な方向へ向かっていくのが大変おのれのリビドォに正直でよろしい。「か」のガッシュエリアを絨毯爆撃。原作が原作だけに泣ける本から笑える本までなかなか絶品が揃っている。いい描き手も続々参入してて結構。人として最低とは思いつつ、永井豪FCの会報を買ってみる。映画『デビルマン』のマスコミ記事など情報が満載されているのだが、映画の感想が一言も書かれてない(笑)。と思ったら、次号の原稿募集が「映画の感想」。なるほど鬱憤は次回で爆発させようという編集方針か。
 映画が終わってもなお意気軒昴なトールキンエリアを、前回の夏コミとは全く違った目で眺めつつ渉猟。こんな日が来るとはのう。特に楽しみだったのが、サークルカットを一目見て魂を奪われた【仏頭教】。『お父さんは心配症』のパピィをエルロンドに、と言えば分かる人は全てを悟るだろう。もちろんアラゴルン虐待。本を見ると作者は岡田あーみんだけでなく初期の吉田戦車にも造詣が深く、おまけに原作派なところが個人的には非常にとっつきよろしい。欲を言えば、もっと「あーみん調トールキン」を掘り下げていってほしかった。掘り下げる余地はいくらでもあっただろう。「やだぁ、うちのパパは闇の森の王なんだからぁ(ぐさ)」「はっはっは、痛いじゃないかレゴラス……(吐血)」とか。「ちっくしょう、ヤヴァンナ様にいいつけてやるー!」(←それはマバンヤ様)。
 それにしても西1ホールは寒い。雪景色が臨める全開のシャッター(非常口として開けておかないといけないらしい)から吹雪に冷やされた外気がガンガン入り込み、気温は外とほとんど変わらない。ナルヤ持ってないので火は焚けないし(持っててもダメだよ)。
 室戸先生たちとタクシーで帰る。タクシー乗り場でかなり並ぶ。その間も冷風は容赦なく吹き付ける。タクシーの意味なさげじゃーん。でも乗ったらレインボーブリッジ周りで銀座まで20分足らずで到着。一人あたま1000円。
 有楽町まで歩き、JRで秋葉原まで。万世ビルに着いたのは1815頃。はからずもちょうどいい時間になった。学会&怪獣酒場&裏モノ合同打ち上げ。肉が食えないGさんは気の毒だが、よくできたヨメをゲトした新婚ホヤホヤのしあわせクンに気の毒も何もあったものではない。
12月30日(木)
 0530起床。目覚めわりとよし。東の窓を開けると黒い空に星がまたたく。よし、晴れだ! いそいそ晴天用の荷作り。
 なんだかんだで家を出るのが0700までずれこみ、特急乗り逃がす。道の水たまりにうっすらと氷が張っている。冷えるわけだ。
 身軽なのをいいことにまた埼京線使って0820有明入り。エントランス奥の喫茶店でカフェラテをすすっていたらKodamaさんとばったり。連絡通路を歩いても「ちー」という音がしないのがさびしい。「重荷」が同時に「喜び」となる構造。その点では同人サークル活動というのは、家族とか恋人とかとよく似ている。
 開田先生のお店に『大宗教学』夏の号30冊委託、注文していた『絹と立方体』受け取り、ゴディバ献上。山崎円花(弟)さんにもご挨拶してから、小杉あや先生のお店へ。コピー誌製本大会をお手伝い。
 開場。「ア」の列なでぎり。東456館に移動して王猛烈さん俊俊さん滝季山さんカダフィらと旧交をあたため、映画『キャシャーン』やおい本など仕入れる。さらに西にも遠征。こんな遠征できるのも店持ってないおかげです。でも涙が止まらないのはなぜ? 野外居住労働者の賃仕事をモノポリーの物件にあてはめたゲーム「コジポリー」に大笑い。アーティスツカンパニーでちょっと店番のお手伝いしてから東へ戻り、学会長屋のあたりでウロウロしながら閉会を待つ。自分の店がないとどうにも所在がなく。
 時間があるので久しぶりに新木場回りコースをとる。大崎ルート開通前にくらべるとだいぶ客が少なくなった。普通に座れたし。有楽町線→飯田橋で東西線乗り換え→高田馬場→西武新宿からとことこ歩いて、まだ30分以上あるしいいかげん疲れたので、ウェンディーズの禁煙席でコーヒー。
 1845区役所で待ち合わせ。「カンちゃん」でF※同窓会。ビールは最初の生1杯だけにしておいて、あとはコーラばかりガブガブ。どっちが身体に悪いのかはともかく。奈良の少女誘拐殺人事件、犯人が捕まったと聞いてびっくり。しかし地元で捕まったらしく、コミケ関係者ではなかったとのことでホッと(何を考えていたのだ)。QPさんから幕屋の本と『創価学会亡国論』いただく。幕屋は記事も無茶なら読者のおたよりはそれに輪をかけて無茶苦茶。過剰な思い入れを抱きやすい人種が惹かれるんだろうなと。
 帰りの電車で、車内でも広げられそうな無難な本をつらつら読む。伊集院サークルで買った『ウソチクの泉ブック』を読んでから議長の『ゴミビア』を読むと、こっちまでウソチクのように思えてくる。でも第74番(日本人が路上でしているブチューキスは、フランス人でさえセックスの時にしかしないキス)なんかもっと世に知らしめていいんじゃないか。
12月31日(金)【ここまでは2005.04.17更新】
 0800前覚醒。外は曇っているらしい。寒くて布団から出られないし出る必要もないし。そのままグーと二度寝して1030頃目が覚める。布団にもぐったままショコラデニッシュをかじり戦利品を読みあさる。

 それにしてもあの奈良の小林薫クン。犯行動機から犯行後の自己顕示行動の理由からビジュアルに至るまで、事前に予想された犯人像をここまで忠実に踏襲することはないだろうってぐらいのステロタイプぶりには大笑いだ。「お前はマンガのキャラか!」と。いやつくづくつくづくコミケ会場で捕まらなくてよかった。

 紅白観たり観なかったり。
 そういえば昔、松本伊代が『センチメンタルジャーニー』をNHKで歌った際、「伊代はまだ、16だから〜♪」てところが個人の宣伝にあたるので「わたしまだ、16だから〜♪」と歌詞を変えさせられた事があったけど。
 『マツケンサンバII』はよかったんだろうか。
 ……また景気に水を差すようなことを……。

 ジルベスターコンサートのカウントダウンを聴きながら2005年を待つ。年明けと同時に、物置きに何年も寝かせてあったトーニ・ヨスト醸造所の1999年カビネットを開ける。夏はまんべんなく灼熱地獄と化す我が家はワインの保存には最悪の環境で、この1本もコルクから腐った酢のようなニオイがしてすごく悪い予感がしたものの、中身はさほど劣化しておらずまずまずの出来。クラシックもワインも、いったん趣味にしてしまったら最後、つぎ込む金は同人の比ではない。上澄みみたいな部分をペロペロなめてるだけでとどめておいたほうがいい。
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