2005年7月の開設者うらみ日記


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7月1日(金)
 はやいなあもう7月。キレたりバテたりヘコんだりでしたが。とりあえず今年上半期最大の痛恨事は『おねがいマイメロディ』第1話を観なかったことだな。いやほんとにすごいアニメですよ『マイメロ』。『マシュマロ通信』級のかわいさに加えて『レジェンズ』級のスポンサーないがしろぶりまで楽しめる、もういつサンリオ様のえらい人から怒られて打ち切り食らうか分からないドキドキ感がたまりません。

 仕事は先日までのアレのリバウンドか、嗚呼ふぬけここに極まれりといったかんじで。コマい仕事を頼まれればこなせるけど、主体的に何かをするモチベーションというものがきれいさっぱり失せている困った状態。一回発射すると次弾装填に時間がかかるのはなんともイカン。
 昼、『マイメロ』の絵本買う。かなりよい子向けに内容薄めてはいるが、それでも異常さが伝わってくる。とてもサンリオキャラもののストーリーには見えない。

 ロッテ戦観る。スンヨプ俊介のヒートな抱擁に萌え。

 『ラブやん』5巻読む。しまったまだ4巻読んでなかった。ラブやんがラブ時空で再研修させられるエピソードに「ヤラレちゃった」人、いるんじゃないかなあと。いくら掲載誌が「アフタヌーン」とは言え、何も読者ァみんながみんなカズフサやヒデヒコに感情移入する根っからのダメにんげんばかりというわけではなかろう。今は同じダメにんげんでも、ラブやんみたいにかつては青雲の志と誇りを胸に抱いていたけどいつか初心を忘れ……というパターンの人もけっこういるはずだ。つらいんじゃないかなあ。ああ再研修できるもんなら再研修したい、パーパエーンマーマワーラーヴラーヴ!と思ってる人、かなりいるんじゃないかなあ。再研修できるだけ、ラブやんは幸福だと思う。
7月2日(土)
 1000起床。新刊用のネタまとめにとりかかる。1年ぶりなもんでデータ収集の手順を間違えだいぶ労力ロス。1600髪切る。ビデオも消化。『マイメロ』、「マイメロたべてもおいしくな〜い〜」の回は永久保存ものの出来。今日はわりと涼しく、夜になると涼風がふきこんでくる。電力消費が多くなりがちな土日にエアコンつけなくてすむのは助かる。
7月3日(日)
 0920過ぎ起床。今日も涼しい。『マイメロ』、ある意味どれみ×小竹。『メルヘブン』、つくづく原作頼り。声優陣とCGに予算つぎこみすぎたのだろうか。

 CM撮影でスッチーの制服12着ネコババされたANA。「怒らないから手を挙げてー」で8着は返ってきたが、ついに残り4着について盗難届。もう売っちゃったのかなあ>残り4人

 ケータイ型のキーボード作ったら案外売れるかもなーとかふと考えたり。
 俺はケータイを持ってない人なのでよくわからんが、世の中にはキーボードよりもケータイのほうが早くタイピングできる人種がいるらしい。いやむしろそっちのほうが多数派になりつつあるらしい。世界の趨勢からどんどん老いてきぼりをくらう俺。
 ならばいっそケータイ型のキーボード(テンキーみたいだな)を作ってみたら売れるかもしれない。マウスもジョイボール埋め込んで。
 ほう、本商品のセールスポイントはなにかね。
 片手が開くので、原稿書きを中断することなくハナクソほじれます
 いやもっとあるだろいろいろと。
 歯クソもせせれます
 だからー。
 ……でもそういう人はパソコンなんか使わず、ダイレクトにケータイでモノ書くんだろうなあ。それともこんなのもう商品化されてますか。3次元マウスのようなコロンブスの卵はなかなか立てられないもんである。
7月4日(月)
 朝から右肩に軽くツララがめりこんだような凝り。右腕を動かすたびになんともいえない痛みが走る、いや「走る」というか肩から腕の中を転がるかんじ。いきおい右腕を動かすのが億劫になる。
 なんだかきのうの天覧試合長嶋陛下になった気分。

 今日は弟の誕生日だが特に里帰りの予定なし。7月4日に生まれて。カコイイー。ちなみに母親は9.11生まれ。うちの家族でこの2人だけ米国領に足踏み入れてないってんだから大笑いというかもったいないというか。俺の誕生日は別になにもかぶってません。チャレンジャー号が爆発したのは惜しくも1日違い。つまらん。

 少女マンガの「ドジで取り柄のない女の子が『そんな君が好きだよ』と言われて救済される」パターンと、少年マンガの「男子にとって理想の女の子がなんの努力をしなくても『好き』と言ってくれる」って、パウロ的恩寵型キリスト教に似てるなあ、とか無駄なことを考えたり。弥陀の本願。

 沖縄で教会帰りの少女が米兵に暴行される。ロリコマンドーは「服はめくらせたけど胸は触ってない」と主張するも、服めくらせた時点で日米どっちの法律に照らしても十分犯罪です。銃殺されてください。
 花田勝相続箒。これはどうでもいい。
 ロッテ9回に打線爆発。これはどうでもよくない。
7月5日(火)
 神楽坂のデザイナーさんが体調崩し仕事ストップ。事務所も閉めるのなんのというから相当深刻である。心配。

 1730退社。銀座教文館へ。6Fナルニア国でつい『中つ国歴史地図』と『フロドの旅』買ってしまう。
 3F基督教書売り場で『アシジの聖フランシスコ 完全の鑑』買う。本編もすばらしいが、三邊マリ子さんという若手の学者さんが書いた巻末の解説がめっさオモシレー。
 キリストにならうべく清貧に徹し、その生きざまから生前より聖人様としてありがたやーありがたやーと人々の崇敬を受けたアシジのフランシスコ。そして、キリスト教が原始教会以来2000年にわたり「キリストとは何者か」という問題で猛烈な論争を繰り広げてきたように、フランシスコ像も同様な論争の対象となった。
 フランシスコの清貧の教えをとことん遵守して文字どおり掘建て小屋でゴザ巻いて生活せねばならぬとする敬虔派と、ある程度「清貧」の概念を緩和しないと当時すでに多数の信奉者を集め巨大化したフランシスコ修道会を現実的に運営できないので何とかしていただけませんかとする現実派が、双方の立場から(もちろん「よかれ」と思ってだが)彼の言動や生き方をどう捉えるかでカンカンガクガクの論争を(彼の生前から)展開したんである。これは宗教にかぎらず政治結社から同人サークルに至るまでどんな業界でも、組織の拡大発展に伴い突き当たる不可避のジレンマであるな。
 フランシスコの言葉も双方の立場からいろいろに解釈され、それに決着をつけるために瀕死のフランシスコが「遺言」を残したらその言葉さえもアアデモナイコウデモナイと解釈されてしまう泥沼状態。フランシスコの伝記も複数編まれては、以前のものがなかったことにされたりまた復活したりと大混乱は数百年にわたって続き、結局フランシスコ会はいくつかの派に分裂する。
 この『完全の鑑』は、敬虔派の兄弟団によって編まれたとみられ、そのためフランシスコが生前いかに清貧を貫いたかというエピソードが山ほど集められている。中には世俗人の常識に照らすと明らかに常軌を逸したエピソード(お金を軽蔑するよう教育するため弟子にコインを口にくわえてロバのウンコにぶち込めと命じたり、病気療養中に肉でダシとったシチューを口にしたことを恥じて裸になり首に縄つけて大衆の前で懺悔したり)もあり、トンデモ本としても楽しめるのだが、それはともかく。
 そんなフランシスコ会黎明期のドタバタはもちろん、1900年前後に起こった近代フランシスコ研究ブームから現代に至るまでの「フランシスコ研究史」というか「フランシスコ論論争史」というか、そんなややこしい話を、三邊氏の解説はものすごく分かりやすくオモシロク書いているのである。自分でも紹介芸を磨くべく日々煩悶する身だから分かるが、難しい話を専門外の素人にも分かるようにしかも興味のツボを突くように紹介するには相当な学識の蓄積が必要とされるのである。でないと単なる事実と通り一遍の形容詞を羅列しただけの、ハートにズンと響かない紹介文にしかならぬ。著者略歴を見ると三邊氏は俺より年下っぽい。こういう世代の学者が出てくるようになったか。

 そこから上野の東京文化会館で日唱のコンサート。皆川先生の指揮はとても喜寿過ぎとは思えん。ガブリエリの天正少年使節歓迎16声ミサ曲はもうなんかものすごくすごすぎ。えらいもん聴いちまった。コンサート終わって出ると雨。JR回りで帰る。
 ロッテ負け。
7月6日(水)
 午前中編集会議。専門外の仕事ひとつ仰せつかったり。楽譜のゲラも来たりしてとたんに忙しくなり、1930までしこしこと。『トリビア』3週続けて観忘れる。
 ロッテ、9回同点、10回逆転勝ち。スン様がいいとこでHR打つようになった。
7月7日(木)
 きのう照合した楽譜を編者に転送し、別企画の原稿1本受け取り、クレーム対応もすませ、と今日するべき仕事を根性で正午までに終わらせる。スパイシーでハヤシライスかっこみ、ATMで軍資金引き出し、東京国際ブックフェアへ。
 毎度のごとくサークルチェックなどしていないので、会場の端からしらみつぶしにブース見て回る。

 カトリック長屋はさっそくベネディクト16世商品をずらりと揃えている。パウロ6世より怖い顔の新パパ様を(比較的)温和そうな顔に撮っているカメラマンのテクはたいしたもんです。それともフォトショップ?

 中国系らしい出版社のブースが「中国共産党もうだめぽ」みたいなビラを盛んに配っている。その3件隣のブースは日本共産党なんだが。かっこいいなあ。
 角川ブースの上空には巨大な兵隊ガエルのバルーンが。以前はこの手のキャラクターバルーンもよく浮いてたけど最近少なくなった。まあ来場者はほとんど下ばっか見てますからな。

 なぜか海外ブースに囲まれてぽつねんと配置されている幸福の科学出版。「ヘルメス・エンゼルズ」などのわりと新しい号をもらう。海外版、なんとついにスペイン語経典が出たそうだ。逆に、なんで今まで出てなかったのか(ポルトガル語はかなり昔からあったのに)、スペイン語圏に進出しにくい事情でもあったのか、とそれとなく受付のおねーさんに探ろうとしたが、「それは担当の者がいますので、どうぞ、お茶も出しますから」と言われたのでそれ以上ツッコミきれず逃げる。いくじなし。

 サンリオも児童書枠で出展していたので当然覗く。今年3月までの俺だったらまずこんなとこ足踏み入れないのだが。あまり熱心に見入ってたせいか、コンテンツ事業部のおじさまに話しかけられ、有名な白ネコをあしらった名刺までもらってしまう。すいませんヒヤカシなのに(汗)。
 「けろけろけろっぴ」のアニメビデオが上映されてたのだが、デザインが俺の知ってるけろっぴとだいぶ違う。おじさまに聞いてみると、以前の異常に手足短い二頭身体型ではアニメにしても全然動かせないので(わははたしかにそうだ)、頭身も手足も伸ばして動かしやすくし、話を作りやすいように新キャラも容赦なく投入したそうだ。ここまでくるとすでに「けろっぴ」とは別モノのような気もするが。
 アニメと言えば、現在絶賛放映中の『おねがいマイメロディ』関連の展示が全くなかったのがすごく気になった。こっちのこともものすごく聞いてみたかったのだが(カエルの頭身なんかよりむしろ再重要事項)、その話題に触れると寝た子を起こしてしまいそうで、ノドまで出かかりながらついに触れられず。いくじなし。

 トランプ&タロットの輸入をしてるニチユーという業者さんのブースも見つける。各国の変わったトランプが並んでいたので(なぜかスウェーデンが「チャーチルトランプ」とか出してたりする)物色。「聖書の植物トランプ」(1000円)と「『指輪物語』タロット」(2800円、「愚者」はゴクリたん)をゲット。カタログを見たら、以前学会例会でひえだ先生が紹介されてた「ゲイタロット」も扱っていた。その場にあれば買ったんだけどなあ。アレ結構タロットとしても出来良かったから(「悪魔」の図柄が「幸せそうなヘテロ一家の絵を眺めるゲイ」てのにはゾッとしましたよ)。店鋪は持ってなくて、主に銀座博品館やハンズと取引しているそうです。

 たちばな出版、今度のキャンペーンはガッチャマン。毎度毎度よく版権取れるもんだなあ。と思ってたらなんとディズニーの絵本がずらりと並んでて大いにたまげる。ちょっと昔、ミスター長嶋の本を出していた時も驚いたが。てゆうかディズニーやミスターがワールドメイトとどう関係あるんだ。どちらにしてもお金あるんだなあこいつら。

 「趣味・実用・旅」コーナーには情報センター出版局が来ていた。もちろん『旅の指さし会話帳』シリーズがずらりと。「大阪」以外の本も見たら、他の本はあんなに情報濃くないんですね。店の人に「『大阪』めっちゃ面白かったですもっとああいうの出せ」と言っておく。『大阪』が『と学会年鑑Rose』で紹介されていることは言いそびれたけど、まあいいか。

 「日本におけるドイツ年」だかで、ドイツの出版社がけっこう大きなコーナーを作っていたほか、「国際」ブックフェアの看板に恥じないぐらいさまざまな国の版元がブースを出していて面白い。シンガポールの出版社が持ってきてた、子供向けの語学学習本がなんか良かったです。あそこは英語と中国語を使うのでその手のパイも2倍、しかも生活に密着してるから、おのずと本の出来も洗練されてくるらしい。絵も意外とアジアくささやバタくささがなく、日本人にも受け入れられそう。「英語の時計の読み方」の本で、郵便屋さんの袋にネコ入れるなどイタズラの限りをつくすツリ目の女の子が妙にかわいい。

 海外版元はこんなかんじで効率よく選りすぐりのマトモな本ばかり持ってきてますから、裏モノ的期待の持てる本を探そうと思っても砂金取りより難しいもんですが。でも、米の子供向けの本で、明らかにイラストが間違いまくってる「サムライの歴史」の本(蒙古の騎馬兵みたいなヤマトタケルやどう見ても清朝のクンフーの達人ってイデタチの宮本武蔵の絵が大爆笑必至)は見つけた。次の例会用だな。

 変な海外の本を探すなら、版元ブースよりも洋書バーゲンをあさったほうが効率的です。ちょっと食指が伸びたのが、アメリカの愛国おばさん(たぶん素人)が描いたドヘタな愛国カット集。既存の写真や絵からトレースしたらしく、鷲の紋章だの星条旗だのはまだいいんですが、ワシントンやHonest Abe(リンカーン)の肖像とかアンクルサムの指差しポスターとかちょっと複雑な絵になるともうワヤクチャ。特にメカが極めて得意であらせられないらしく、空母の甲板はなんか普通の船に斜めにサーフボード載せたようなわけわかんない形状だし、M4シャーマンも砲塔やキャタピラの構造全然理解してないのがありありと見てとれるほどグチャグチャ、F-16だのB-52だのB-2だのはもう小学生のトレースレベル。星条旗をバックに敬礼してる著者のおばさん(どう見ても民間人)の近影を見たとたんに「これは買いだ!」と思ったもんですが、中とじ40ページかそこらの本で、バーゲンにもかかわらず2400円もしたので買いませんでした。さすがに酔狂で出す金額じゃない。しかし、洋書バーゲンに足を踏み入れたとたんに英語が読めるようになるのは不思議だ。

 あと面白いモノと言えば、平気で反日本を並べてるいい度胸の中韓版元とかはありましたけど(よかったな日本民族は外国人の国辱行為に寛容で、逆の立場だったら二度と故国の土を踏めないぞ)。それと、エジプトの出版社は何か勘違いしているのか日本語で刷られた観光案内ばかり並べてたし。でもキリストが一家でエジプト亡命してた時の足跡を遺跡で辿ったコプト教の本とか、まず普通はお目にかかれない本があって萌えました。

 マンガ&ゲーム仕立てで漢字の勉強ができる、韓国でめっさ売れている(らしい)本を日本で翻訳販売しようとたくらんでいる出版社があった。西遊記のキャラをベースに、漢字を書くことでその字に則した魔法がかけられる(ミヤギくんの「生き字引きの筆」みたいだな)世界でアレコレ、というマンガ。三蔵が女の子だったりして(『悟空道』みたいだな)それなりに工夫はしてある。で、漢字魔法がカードゲームになってて、ポケモンだかムシキングだかみたいに戦えるわけだ。
 でも、これをそのまま日本に持ってきて売れるかどうかは俺だったら否定的だな。韓国でこういう企画が受け入れられたのは、韓国の漢字文化が滅亡寸前に陥ったことが背景にあると思う。店の看板も新聞雑誌も案内板もハングルハングル、どこに行ってもハングルばかりの韓国の子供は、漢字というものをほとんど見たことがない。だから、表音文字ハングルとは全く違った文字体系であるところの「漢字」に、ある種の神秘性を感じる(あたかも欧米人同様に)。そこに「漢字魔法」というコンセプトがすんなりと入った部分があるんじゃないかなと。ひるがえって日本では、漢字はごく当たり前に目にし、普段の生活で使っている空気のごとき「当然そこにあるもの」だし。「漢字の神秘性」という感覚は、日本人と中国人には通用しないんじゃないかなー。
 ……とかいうことを正直にアンケートに答えてしまったが、気の毒なことをしてしまったかな。

 最後に『豹マン』や『0戦はやと』の復刻版出してたお店で、幻の『豹マン』パイロットフィルムが上映されてて思わず見入ってしまう。豹マンTシャツ(2000円)も、コミケだったら衝動買いしてたかも。

 1300突入、1730帰投。つかれました。
7月8日(金)
 五輪決まったばかりのロンドンで爆発どかーん。テロか。テロなのか。

 1100頃、会議の最中にググーッと具合が悪くなり。これはいかん最近ロクなもの食べてないせいかと思って、昼は焼肉定食食べてみたが、午後になっても回復傾向にならず。それどころか頭痛本格化、寒気、とどんどん症状が重くなる。 寒気はあるのに顔だけは汗をかく不思議。エアコンから吹き付ける冷気が耐えられなくなって席替えしたり。モニタも見られないので仕事にならず。書類仕事も頭重くてさっぱり。風邪薬(会社の配置薬)のみ服用。今思えば正直に早退しておけばよかったのかもしれない。1700まで耐えて、夜からの研修会もキャンセルして帰る。

 外に出ると、日光がすごくあったかくて気持ちいい。本来万人が暑さでウダるこの季節に日の光が恋しくなるなんて、あからさまに体機能がオカシイ。帰りのバスがもう極寒地獄で、何度しゃがみこみそうになったか。
 飛び乗った電車も寒くて寒くて。なんでみんなこんな車内で半袖でいられるのか。ここは未開の地か、君らはつい先週あたり文明に触れたばっかしの原始人か。いえ俺の体のほうが完全にイカレすぎるだけですけど。上着まで着てブルブル震える(でも顔は汗だらだら)謎のおっさん。クールビズなんて知らぬ通じぬ。
 人が空いてきてようやく冷房弱め車両に辿り着く。あったか〜い(やや至福)。弱冷房車両がこんなに嬉しいものだとは知らなかった。しばらく座るが、意識はあったのに寝過ごしそうになる。まじヤバい。
 コンビニ這っていってジュースとポカリとパン買って、1815帰宅。ナロンエース1錠服用、冬の布団引っぱり出してかぶって寝る。

 2500目が覚める。ありがたいことに寒気はなくなった。寒くも暑くもない。でも今の外気温がわからないけど結構な熱帯夜だったりして。
 パンかじってポカリとジュース飲んで。それからちょっとミクシィ覗くつもりが、「ベネディクト16世は猫好き」というレスを読んで、自分の中のラッツィンガー観が大きく揺さぶられたり。 ちょっとしたパラダイムシフトにゃー。「いかついツラなのに実は猫好き」って、なんか『ホワッツマイケル』に出てきそうな。猫の去勢・避妊手術に関しての見解はどうなのかなー(笑
 はいもう寝ます。
7月9日(土)
 親戚と大ゲンカする夢。0900起床。計13時間寝た計算に。『ビューティフルジョー』、気がついたらOP&ED変わってた。『ふたご姫』、なかなか陰謀が見えてこない。
 一歩も外に出ず、ポカリとジュースとスパゲッティで栄養とり、夏コミのネタ整理以外何も生産的なことをせず、ロッテも負けたのでガックリきて、2100布団に入る。
7月10日(日)
 0900起床。また12時間惰眠をむさぼった。まーなんですな、連日の寝不足に加えて、ブックフェアの疲れがトリガー引いたんでしょうな。読めもしない英語読んだりして脳にも負荷かけて。
 夏コミの原稿も、一銭にもならない原稿も、これから本腰入れてかからなきゃいけないので、体調に留意してなんとかがんばらねば。
 でも1300-1700まで外で会議。1900-2130合唱。ブックオフ寄って資料ゲトして帰る。病み上がりのこと、2300過ぎさっさと寝る。

 チヅオの裁判、このまま安部英みたいに「裁判の意味わかってないので公判中止」とかなったらやだなあ。
7月11日(月)
 テロ行為への怒りとか自爆テロの心理分析とか戦略的無意味さとか手段の目的化とかなんとかそういうのは4年前の日記でさんざん書いてるから今何書いてもその繰り返しになるだけなので割愛しますが。
 ロンドンのみなさんはあまりユニオンジャック振りかざしたりゴッドセイブザクイーンやらルールブリターニアやら熱唱したりしてないんですね。
 4年前のアレん時なんか、テロ4日目ともなればもう星条旗バカ売れ在庫一掃品切れ状態だったように記憶してるですが。
 ハロッズの「入り口拡張しました」以来の伝統は健在ということか。
 さて、日本ではどうなるのかな。

 睡眠足り、やっと身体も頭も動くようになった。気力と体力が満ちたてでまだ平衡が取れてないとイライラしてくるのが困ったもんで、事故でバスが遅れて朝からムキーとなったりする。まあしばらくしたらバランスがとれてくるだろう。とれるといいな。実はまだ本調子ではないってことですか。
 なんにしても睡眠は大事だ。6時間睡眠で18時間ダラダラ生きるよりは、9時間寝て15時間脳味噌フル稼動させたほうがずっと効率的だ。でもその15時間のうち最低11時間は本業に費やされることを考えると、7時間と4時間の差は結構大きい。難しいもんだ。
 今日は会議でほぼ1日。
7月12日(火)
 体調崩した話ばかり書くのも方々にいらん心配かけて気がひけるのだが。
 昼、センレクヘンと春雨炒めごはんのランチを食べたら急に胃に来て。職場に戻って50分ほどトイレで唸って。歩けるようになったんで1330早退。いやたしかに夜の間に気温が下がって身体が冷えてたのは感じてたけど。

 カゼの場合はひたすら寝ればいいんですけど、腹痛というのは寝てもあまり回復しない。むしろ睡眠をとってしまうと消化器系の働きも止まってしまうようで。かと言って起きてても。
 そして腹が痛いと、脳味噌が万全でも何もする気が起きないのだな。〆切2日過ぎてる原稿とかもあるけど手をつけるどころじゃない。
 大正漢方胃腸薬を昼1回、20時頃また1回服用。風邪薬も飲んでおくべきところだが、おなかに何も入ってないから余計に胃に来るだろうなあ。もちろん固形物どころかポカリぐらいしか飲めません。

 ようし、こうなったら最後の手段さ。
 わがトーマス家にはおなかを治す秘伝があるんだ。
 わたしは腹痛の原因は下腹部にありとにらんだ。
 まずはわたしのおなかを楽にするため、ズボンをおろしてごらん。
 そしたら、びっくりする事がおきるよ。

 じゃなくて。

 今日の仕事を午前中に全部済ませておいたのがせめてもの慰め。なにか悪い予感を察知していたのだろうか俺。
7月13日(水)
 朝、ふつうにトースト食べて出かけたが、まだ固形物は早かったらしい。一度電車降り、(中略)、各停で職場へ。当然遅刻。頭いたい。力も出ない。コーヒーも飲めないので、白湯ばかりガブガブと。昼もコンビニでやわらかめのパンを選んで買う。今ファミマでミルク系のパンを買うともれなくハイジの絵がついてくるのがハズカシイ。

 大人気のリフォーム詐欺、1軒家に換気扇29台もとりつけた凶悪業者も発覚。全部電源入れたら余裕で家飛ぶんじゃないのか(FFの飛空船みたいなかんじで)。トンデラハウスの大冒険かよ。
7月14日(木)
 なんとか職場へ。昼は志乃原の味噌煮込みうどんが食べられた。なれど油断は禁物。かかりつけの医者に行ったら休診だったのでそのまま帰る。うまくいかない。まあ徐々に回復傾向といったところ。
 明日は職場休みだから、出版健保割り引きで買った薬飲みつつ夏の原稿に没頭します。腹巻買おうかな……。
7月15日(金)【ここまでは2006.04.02更新】
 0745起床。朝食前にゴミ出したり洗い物したりして。0830過ぎコーヒー入れてトーストかじる。油断はできんが、胃はだいぶ治ってきた模様。

 ダラダラと夏コミの原稿。今はどのネタも面白くなる様子が全く感じられない。しかし、これが1年2年置いて後世になってから読み返すとわりと楽しめるようになるから不思議なもんですよ。『大宗教学』の価値は、時代の空気を閉じ込めるところにあるらしい。宝石にたとえれば、太古のヴァージンウォーターを閉じ込めた瑪瑙……いやそんなきれいなもんじゃない。太古のゴキブリさんを閉じ込めたコハクってとこです。
 いくら俺のモノの見方が歪んでいるとは言え、時事問題を書く際には、その時々の空気、時代精神から無縁であることはできない。観察対象に触れたとたん、観察対象と無縁ではなくなる。それが、世相を斬る評論家からブログ書きに至るまで、全ての時事ネタ書きが多かれ少なかれ抱える普遍的な病です。
 だから、実は時事ネタには「このネタは何年何月何日何時何分何秒、地球が何回回った時に書いた」という表示がけっこう重要になってくると思うですよ。
 その時代の空気で、人はウヨにもサヨにもなる。湾岸戦争当時は読売だって反戦を掲げてたような気がします。大東亜戦争時は朝日だって好戦的記事ばんばか書いてました。いわんや庶民のみなさまにおいてをや。「鬼畜米英」が一夜にして「ギブミーチョコレート」。「ちょっとヘンテコな宗教団体」が一夜にして「殺人毒ガス集団」。「謎の貧乏独裁国家」が一夜にして「拉致監禁犯罪国家」。つうか昔は北朝鮮より韓国のほうが危険な軍事独裁国家と思われてたんですよみなさん。
 その書かれた時代の空気を計算に入れた上で、時事ネタは読んであげないと気の毒だと思いますし、その時代そのものをも見誤ることになります。

 ……よし、これだけ書いておけば、今まで書き散らしてきた無知・不見識から来る暴言の数々も大目に見てもらえるぞ。
 ダメですか。

 昼は蒸しパン1個だったので、夜はやわらかくて滋養のつきそうなものを食べるかと思って、長くてぬるぬるした魚の開いて串に刺してタレつけて焼いたのを買ってレンジであっためて炊きたてごはんに乗せてタレと山椒ぶっかけて。うなー。

 寝る前にもうひとがんばり。
7月16日(土)
 同人誌の執筆。3ページ分ってところ。連休だと思って油断するとすぐコレだ。
7月17日(日)
 外で臨時会議、の前に所沢までチャリ走らせ、丸井の芳林堂でコミケカタログ買う。ナマってた身体のいいウォームアップになったような。1500まで会議やって帰る。
 カタログ、自分のサークル周りだけチェック。うわすげえ、隣が渡辺電機(株)先生だ(島の出入り口挟んでるけど)。【神様】ってレーベルでサークル参加して、全然セラムンっぽくない鬼畜なセラムンパロ本出してた頃からすっごい好きだったんだよう。「漫画ディスコ」「漫画バチヘビ」「漫画ケロニア」とかあらかた持ってます。その後『クソゲー戦記 ドラゴンサーガ』でメジャーデビューしてからも好きで。『土星のプリンセス』も読んでるし。最近またコミケに戻ってきて、どういう人脈か川島よしお先生と組んだりして。きゃーっなにお話ししようかしらーわくわくー。

 とか言ってるヒマがあったら売り物を作れと。

 まあボチボチやってます。まだ11ページ分スペースが開いてます。どのネタを入れようか、どう組み合わせようか、思案のしどころ。替え歌もう14ページも入ってるけど、出来の歩留まり落として、もっと入れようかなと。小林泰剛王子様の歌で10ページ近く埋まりそうな勢いだけど。ほんとに去年のネバダよりも替え歌作りやすい便利なキャラであるなあ。

 なぜか鼻水が止まらない。
 鼻水が止まらないので、たわむれに全マイミクにおける女性含有比率を計算してみたら、23%と出た。マイミクになってないけど定期的に足あと残してくれてるROMの人を入れても、やっぱこのくらいの割合。いちおう集計は性染色体基準(魂のジェンダーで集計したら大幅に女性率減るような気もするが)。あまり下品な話は書けないなと思った。

 NHKの女拓祭りに今ごろ気がつく。巷間(ネット上だが)ではすごい祭りになって、それをNHK当局が察知して再放送では一部ヤバい画像がカットされたほどだったそうだが、ふだんニュースサイトを回らない私は一昨日までちーとも気づかなかった。
 ネチズンは俺と無関係なところで形成されている模様。
7月18日(月)
 1000起床。替え歌増え、予定の48ページほぼネタが埋まる。なんだかんだ言って今回わりと順調?
 空きスペースはあと3ページ弱を残すのみ。もちろんまだ完成原稿は『と学会年鑑Rose』の広告以外1ページもできあがってない。替え歌ももっと推敲の余地があるし。だいいちページの割付けがまだぜんぜん決まってない。

 『大宗教学』の作り方は、たぶん他の同人誌とはかなり違っている。まず総ページ数を決め(製本の都合上最大48ページの制限あり)、次にそのページ数を埋めるだけのネタを確定した上で、ちゃっちゃか並べ替えて例のいつもの体裁にする。アンソロジーの編集なら各々のページ数や開き(奇数頁起こしか偶数頁起こしか)を考えるだけでいいかもしれんが、『大宗教学』は各ネタのユニットが非常に細かく(半ページ単位)、しかもノンテーマもいいところのバラバラのネタを、一応ネタ間に繋がりが出るようにアレコレ並べ替える必要がある。最初から「連歌」として書いた連続技のネタもあるし。それで各カテゴリごとに区切りのいい頁数でおさまるように調節するのは結構骨が折れる。手順としては歌集か句集の編集に近いかもしれない。どうしてもキリのいい頁で収まりがつかない、どうしてもスペースに半端が出てしまう場合、「広告」の出番となる。実は広告は毎回オールマイティカードとして重宝している。コレばかりは歌集や句集にはない、『大宗教学』だけの卑怯な技である。

 手書きのネタ(半ページ単位)と替え歌(1ページ単位)をトランプのようにアアデモナイコウデモナイと並べ替えてみる作業、ここまで来ればもう勝ったも同然なのだが、それはまだ遠い。手書きの画文型のネタは、文章部分を書き、絵を描き、タイトルを貼りつけ、カッターでちょん切るところまでいかないと完成ではない。 替え歌も、きれいに印刷しないといけない。20ページ予定している(すいません昨日よりも増えました)替え歌はまだページもプリントしてないし。手書きネタもイラストが入ってないのが20枚、入ってるけどタイトルつけてないのが24枚、結局は1枚も完成を見ていない。まえがき・目次・あとがきに至っては白紙である。目次はともかく、まえがきあとがきはいつも後回しになる上にやたら手間を食う。今回こそ早めに手を打たないといけない。

 でも、18日でこれなら、ペースとしては結構いいかんじ。あとはカラダを壊さないよう、無理せず完成に至ることが肝要。印刷製本も自分でやるから、そのぶんの体力を温存しておかないといかんのだよう。本来コピー本ってのは、オフセ本を入稿してコミケ本番までまだ時間的気力的余裕がある人たちが解放感も手伝って突発的によしもうひと稼ぎだと作ってみるものと、1990年頃から相場が決まっている。今や中学生だって当然のように印刷所に入稿してリア厨ならではの無茶苦茶な注文でお店の人を泣かせる時代だ。コミケが晴海で1日開催だった頃ならともかく、今日び今どきコピー本がメインなんていうローテク同人屋、何人生き残っているんだ? 下手したらカダフィ企画と団結小屋とウチぐらいかもしれん。失われつつある技術。あと40年もこの調子でコピー本作ってたら、「にんげんドキュメント」ものかもしれんな。
7月19日(火)
 5日ぶりの仕事。この4連休の間もずっと仕事のようなことしてたわけだが。行きの車内で替え歌ちょっといじる。
 昼、メインバンクから別の銀行にちょっとまとまった金(まとまったと言ってもソマリア人の年収程度ですが)手動で移動。人通りのほとんどない夏の街を歩くのはけっこう好き。ついEPOとか熊谷幸子を口ずさんだり。コンビニで蒸しパンとアップルパイ買って職場でもくもく。
 午後、4連休のあいだ根詰めすぎた反動ついに出る。頭が痛いので普通に帰り、頭が痛いので食後(ハンバーグパンとレモンクリームパン)も原稿書かずに2230頃とっとと寝。開けぱなした窓の外から涼気。きもちいいけどこういう夜は油断するとまたカゼをひく。ほんに夏の体温調節はめんどくさい。汗かくことをデフォで設定したほうが身体にはいいんだろうな。
7月20日(水)
 今日は朝早く起きて原稿進めようかなという目論みだったが、けっきょく時間いっぱいまで惰眠をむさぼる。時間があればあるだけ寝てしまうダメな生き物。涼しくて気持ちよかったし。なんとか頭痛はおさまったので今日はがんばろうと思う。

 ダラダラ仕事に行く。線路に置き石があったとかで電車が遅れる。こういうのも一種のテロだと思う。ぎりぎり遅刻を免れる。ダラダラ仕事する。
 昼食、タントタントでタコとトマトの冷製スパゲティ(850円)。いつもながらタコのコリコリと完熟プチトマトの甘味に酸味、シソの風味などが合わさってウマー。先日胃を壊して以来、久しぶりにまともなごはんを食べた気がする。TVでは貴乃花親方問題に続き、変な研究所で12歳少女が変死とのニュースを大喜びで報じる。原稿が佳境に入った時期にこういう面白い事件が起こると本当に困る。林マスミたんもそうだった。お前ら頼むから殺すならネバダを見習って6月中かせめて7月頭に殺してくれと。

 午後もダラダラ働いてダラダラ帰る。バスが高田馬場に着くと、覚えのあるスットンキョーなトーンの演説が聞こえてきた。唯一神又吉イエスがロータリーに街宣車を停めて、いつもの激烈な口調で、よくわからんがたぶん東京裁判を批判していた……のだと思う、話の要点がまるで分からなかったもので自信はないが。

 いえすさま応援歌《赤い帽子白い帽子》

 高い声 黄色いポス またよしさん
 1区に出馬よ 唯一神
 腹切って死んで 地獄で焼いて
 いつも落ちるよ またよしさん

 いや個人的にはイエスよりも、今朝方電車で隣に乗り合わせた、出家前のウルヴェーラ・カッサパみたいなもじゃもじゃ頭のこぎたないあんちゃんとまた遭ったことのほうがびっくりでしたけど。なんだったんだあいつは。
 そして、なぜ芳林堂書店はまだ『と学会年鑑Rose』を入荷しないのだ。

 替え歌の推敲をしつつ帰宅。スーパーでハンバーグ弁当買って食う。やっと食欲が出てきたらしい。おなかすいたらひえだ先生からの援助物資も食べよう。そして原稿もさっさとやれ。
7月21日(木)
 仕事。「まともなごはん食べようキャンペーン」の一環として、昼は紅梅で豚丼。午後、外で会議ののちメンバーで焼肉。肉肉。
7月22日(金)
 雑誌の編集委員会。今回が2年の任期末てことで、八幡寿司で特上にぎり。おいしいものを食べると話もなごやかになる。食道楽趣味のカケラもない我が身なれど、こうした「食」の効用にもっと関心を持ってもいいのかもしれん。もぐもぐ。
7月23日(土)
 朝から合唱がらみのもめごと電話があり、鬱に。
 おかげで原稿がはかどるはかどる(笑)

 午後、NHK教育でユーリ・ノルシュテイン鋭意製作中のアニメ『外套』を見て、さらに鬱になる。昔ゴーゴリの原作読んだ時分以上に、あのショボクレ役人アカーキィ・アカーキエビッチに感情移入する歳と社会的身分になったせいですたぶん。一日のくそつまらん仕事を黙々と終えたくたびれおやじアカーキィが、もぞもぞとベッドにもぐり、薄い掛け布団をもぞもぞさせながらまたくそつまらん明日に向けて眠るシーンなんか、もう、何がどうというわけではないが泣けて泣けてしかたがない。

 アニメの世界には2つの潮流があると思うです。
 「芸術アニメ」と「商業アニメ」と。
 大雑把にフィールド分ければ「NHK教育と民放深夜」となるか。
 「芸術アニメ」は観る人が教養あるから、作る側もノルシュテインが口すっぱくして言うように教養がないと観る人を満足させられない。
  一方、じゃあ「商業アニメ」はどうか……と言うと、こっちも最近では子供だけでなく、半端に教養ある連中もチェックしてたりするから下手なものは作れない。
 やっぱどっちに携わる人も、教養は大切。めんどくさいのう。

 夕方、でかい地震と余震あり。特に被害はなし。

 新刊、ようやく完成原稿が続々と。今日までに計19ページ仕上げ。手描き原稿は、あと6ページ半カットを描けば終了。替え歌20ページ半(多いなあ)は、あとちょっと推敲が必要。まえがき1ページとあとがき2ページもアウトラインは見えてきた。ネタの配置もほとんど決定。これで明日の夜はおいしいもの食べに行けそうだ。
 明朝のビデオの予約済ませて寝る。プリキュアとガッシュはなしだったな。

 メイドさんが全員デブの黒人揃いの「ディキシーメイド喫茶」というのはどうだろうか。
7月24日(日)
 原稿しこしこ。1400から外で臨時会議(臨時会議多いなあ)。
 夕方から下北沢で飲み会。議長夫妻とマネージャーさん、QP大人、ひえだ先生、学会のため先日一時帰国したM氏。

 ところで、「友がみな我より偉く見ゆる日よ」って餓鬼の頃『いじわるばあさん』に載ってたフレーズだけど、あれって啄木の歌だったんですね。下の句が「花を買い来て妻とたしなむ」と続くことも知りませんでしたああ無教養。25年越しの真実。
 なんかもう今日の飲み会そんなかんじ。いや、ほんとに偉い人なんですけど。

 昔、友人Eが見合いした。相手はK大卒の脳神経外科医のタマゴ。
 ほうソレはソレはJ大卒の才媛であるところのEに相応しいタマノコシではないですかと褒めそやすと、「イヤでもその人、見合いの席でも脳味噌の話ばっかりするのよー脳味噌オタクなのよー」と。
 ふむ脳味噌とな。で、その脳味噌の話は面白かった?
 「う、うん、これが案外分かりやすくて、脳幹がどうとか視床下部がこうとか神経のアレコレとかけっこう勉強になっちゃった」。
 ほほう、クソ難しい専門分野の話をド素人にも分かりやすく噛み砕いて語れるというのは本当に実力のある優秀な人ですよ。これがバカだと逆に簡単に説明しようと思えばできることをクソ難しく話して素人さんをケムに巻いてドウダと偉ぶるもんです俺のように。いいなーいいなー俺が女だったら俺も見合いの席セッティングしてもらいたいくらいですタイ。
 「うーん、そういうもんかー」。
 ……その時のアドヴァイスがイカホド作用したかは知らんが、ともかくEはそのまま脳味噌の人とケコン。1年半前の正月会った時は、脳味噌の人と5歳の娘を連れてまぁ見るからに人生充実してそうなご様子であったコンチクショー。

 先日M氏の本を読んだ時、なぜか何年かぶりに上記のEの旦那さんのエピソードを思い出した。
 こないだの三邊先生のように若いのに優秀な学者というのは(少ないものの)ちらほら見受けられるが、まさか自分の友人にこんなスゲエ奴がいたとはツユも思わず、まあM氏の本を読んで驚いたの腰抜かしたのなんのって。
 俺は基本的に人を見る目というものがなく、人間を評価する際は外見や釣書肩書よりも、その人の「仕事」を見て判断することのほうが多い。
 人間、ツラはいくらでも化粧できるし(どうせ俺近眼だし人の顔覚えられないし)、肩書きなんぞパシフィックウエスタン大学でなんぼでも買える世の中だが、「仕事」はウソがつけない。
 ぱっと見どっかの施設から脱走してレッサーパンダ帽かぶって短大生刺しにきたような見てくれの人が、実はものすごい同人誌を描いていたり、めちゃくちゃ堅実な仕事をするライターや編集者だったり、というケースは山ほどある。さすがにご本人も読むかもしれないネット上で実例を挙げるのははばかられますが。
 逆に、どんなにオサレでイケメンでぷにでつるぺたで炉で萌えでセレブでハイソでバンキュッボンでキュートなヒップにズッキュンドッキュンだったとしても、(俺の目から見て)欲情できるような「仕事」を残していない人に対しては、せいぜい観葉植物程度の価値しか見いだせない。そう言うテメエ自身は雑草レベルのくせにえらそうに。まあそれはともかく。
 そう、俺は「仕事」に異常に欲情するタチである。自分が無能の人だからなおさら。それまでコミケとかで会ってもハアドウモコンニチワぐらいの反応しかしてなかった人の書いたものをたまたま読み、次のコミケからガラリと対応が過剰にヘコヘコした方向に変わることなんかいくらでもある。もちろん出来によっては変わらない場合もある。そういう態度は人間としてどうかと思うが。んで逆に、どんなにみんなにヘコヘコされてるえらい人でも、自分がその人の「仕事」に欲情できなければ平気で目の前でハナクソほじってたりする。芸能界では5秒で干されるタイプですな。でも基本的に基準は自分なので、必然的に自分よりいい「仕事」をしている人に対しては素直に腹を見せ降参のポーズをとる、本来の意味での負け犬です。
 だからもう今日の飲み会みたいなメンツではもう大変ですよ。M氏だけじゃない、偉大な方々がズラリと列席。みな我より偉く見ゆる日ですよ。花を買い来ようにも店閉まってるし共にたしなむ妻もないし。おまけにM氏の著書にサインもらいそこねるし。ああもう。ああもう。

 んじゃそろそろ夏コミの原稿に戻ります。
 (長いグチ電話をしたあとのような疲労感と爽快感に包まれつつ)
7月25日(月)
 夏期休暇カードを1枚使う。

 まずは余裕ぶっこいて日曜朝のビデオ。うーわー今回の『エウレカ』はキツいなあ。11年前のオウムの「おとーさん目をさましてー!」女の映像を思い出してしまったじゃないか。わざとアレに似せたんだろうなあ。意地悪だなあ。レントンの俺語りをバックにポリス(じゃなくてケンペーくんか)にしょっぴかれるショボーンなおじさんの絵。音声だけボーと聞いてたらダメだ。画面から目が離せないわ。『マジ』、恒例の京都。『響鬼』、明日夢きゅんのお水着にお茶の間のママたちもハァハァ必至だ。あきらたんは水着なしですかズルイぞうわーん。EDの歌もあの声になってたらネ申認定したのだが(無理)。『マイメロ』、氷で心臓一撃するような声のマイメロママ(CV:中川里江)がインパクト最高です。「あなたには無理よ」「がまんしなさい」。

 そして原稿に集中。はっと気がつくと夜も更け、実質3ページ半残して全部完成。1年休養したおかげか、早い早い。うわーでも明日は台風来るのかー。もう窓の外からびちゃびちゃ雨音が聞こえてくるんですけど。エアコンの水滴にしちゃ派手だから本物の雨だろう。せっかく版下作ったのにコピーできないな。
 ちょっとスケジュールを考える必要がある。できれば今週末から製本にかかれるように。いろいろ他に仕事もあるし。コミケ4日後〆切の厄介な原稿仕事が舞い込むし。しかも一文にもならないからモチベーション落ちること甚だしい。頼む方はいたって気楽なもんだ。週日の夜と土日の余暇ですぐ書けるとでも思っているらしい。俺にそんな余暇はねえ。ああもう「この時期はコミケで忙しいんだ!」とカムアウトしたい。でも説明するのが厄介。
 本業も大変だ。まだ原稿の来ていない本を8月22日納品って……。どんなに遅くとも8日には責了ですよ。なめとんのかコミケ前に。雑誌の入稿もあまり暢気にしてられない。
 そんなナンヤカヤの都合も考えながら、これからの3週間生きてかないと。

 何かがうまく回ると、また余計な何かが突っ込まれてくる。何かが滞っても、騒いでるうちに何故かギリギリで間に合ってしまう。俺の仕事運はそういう星回りにあるらしい。かくて常時導火線の燃え尽きかけた爆弾をワンコソバのごとく次々渡されるような生活の連続で、いつも何かに急き立てられて、気の休まる時はなく。
 こんなかんじで老いさらばえていくんでしょうなトホホのホ。

 「仕事がない恐怖」にくらべれば贅沢すぎですかすいません。

 もちろん、大昔からいたはずのニートやフリーターが「社会問題」と言われるぐらいのパーセンテージを占めた現代、身近にもいくらでも無職人間ギャートルズが普通に生息してる現状を鑑みるに、「仕事がない恐怖」というのも、無職になってみると案外慣れるものかもしれんな。
 ただ、仕事がなくても生活できるかどうかはまた別の問題で。荘園も小作人も鉱山のロイヤリティも配当見込める株も持ってない貧乏平民の家に生まれた下賤の出のワタシは、働かないと口に糊していけないですよ。そりゃ日本には生活保護制度もありますけど、クーラーすら贅沢品と認定され生活保護打ち切られ煮殺される有り様では、古本ハンティングどころかと学会の年会費すら捻出できないでしょう。そもそもネットなんてハイソでセレブな娯楽などやらかした日にゃ普通に民生委員に殴られます。そんなのはイヤだ!(アンパンマン)。
 そもそも窮屈な実家に戻らなければいけないし。今までは定収入があったから大きいツラできていたのが、一気に一家の粗大ゴミ扱い、日々炊事洗濯にこき使われ、ってほとんど小公女セーラですよ。庭に咲くひまわりもドリフ大爆笑ですよ。

 ……とか書いてみてふと思うに。実は「仕事がない恐怖」より「仕事がなくなる恐怖」のほうが巨大なのかもしれん。
 だから人間、後者の恐怖にかられて、仕事のある人はさらに仕事を増やし、働いて働いて働きまくる。
 まあ、稼げる時に稼いで、貯められる時に貯めないといけないんですけどね。マックス・ウェーバーもあずかり知らない、恐怖による非プロテスタンティズム的資本主義の論理。

 朝トースト、昼カレーヌードル、夜ポテチとアミノバイタルという食生活だけは、立派な無職っぽいのだが。
7月26日(火)
 台風なので、きのう作った版下は置いてふつうに職場へ。先週の地震で、職場のカップが落ちて割れていたことが判明。うわーん(涙)。

 西欧キリスト教文化が「動物には魂がない」と規定しているのは、もし魂があったとしたら耐えられないからじゃないかと思った。日々シメて食っている動物に、もし魂があったら……そう考えてたら肉食人種なんてやってけません。
 欧米特有の過度な動物愛護傾向と、対立しているように見えて、実は通底しているものがあるのではないか、そういう意味では。
 そう言えば、なぜかキリスト教は菜食主義とも親和性が高いのである。そういう人たちは聖書の中から菜食主義に都合のいい場所ばかり引用するのが特徴で。逆に「イエスが焼き魚食った」とか都合の悪い記述は無視する。去年夏の『と学会誌13』に、そんな一派のネタを書いてますので、お持ちの方はご参照を。持ってない方は買うのじゃよー。入手方法はコチラを参照。
 閑話休題。アチラの人たちは、家畜主義も動物愛護も、どっちのベクトルにしてもとことん突き詰めるんですね。平気で肉食ってたのが、突如ドンデンが来て重度の植物人間になったり(転向サヨクが「新しい教科書をつくる会」を組織するようなもんですか)。それだけ文化的に「食い物としての動物」が身近なのでしょう。
 ニワトリもシメたことのない現代日本人は、いまいち「食い物」と「動物」の両概念が乖離しているような。家で飼ってる犬猫はそれこそわが子以上に可愛がりながら、牛さん豚さん殺したバラバラ死体は平気でバクバク食べる矛盾。まーそれは現代先進国人ならどこでも言えることですが。ビフテキ食いながら捕鯨禁止を訴える連中とか。牛さんだって知能があるかもしれないじゃないか。モーモー言ってるのが歌に聞こえるかもしれないじゃないか。じゃあ鯨も牧場で家畜として飼育すれば食っていいのか。同じ動物でも家畜として飼うのとペットとして飼うのでは知能の発達に大きな差がある、という研究があるそうです。家畜のほうが明らかに脳が発達してないとか(数年前みなもと太郎先生から伺った話なのでソースは不明ですが)。

 とりあえず、あの軒先でぺろぺろ毛繕いしている猫の子にも魂はあるのだろうか。

 『どれみナイショ』観る。TVKテレビ、アニメを観ながら最新台風情報も観られるサービス。……怒り狂ってる人もいるんだろうな。いやそういう人種はとっくにDVDコンプしてるから無問題ですか。むう、名手・成田の脚本にしては……。くれじじさんが納得いかねえと言うのも分かるかも。次回は8月9日(反ソデー)。不定期放映にもほどがある。

 アンテナが千葉テレビの電波をさっぱり拾わなくなったので、どれみ放映を機に7チャンネルをTVKにチューニングして1ヶ月。やっぱTVKはがんばってるなあ。独自の番組製作に力入れてて。ミュージックトマトJAPANとかあのへん以来の伝統かマイケル富岡。
 思えばリア厨リア工の時分はTVKの音楽番組ばかり観ていた。世の中が洋楽かおニャン子他有象無象に支配されていた時代にあって、ひたすら暗く80年代ニューミュージックばかり聴いていた十代の頃。それでも尾崎豊にハマらなかった十代の頃。なぜか尾崎亜美のほうにハマった十代の頃。現在の俺の歪んだ音楽観はすべてあの頃に培われた。NHK-FMとTVKが俺の歪んだ耳を育んだ。
 あの頃TVKやTV埼玉の昼間の空白時間帯に地味にビデオクリップ流していた人たちが、90年代、そして今の音楽シーンをゴリゴリ動かし、やはりあの頃地味なビデオクリップを観ていた人たちが新しい歌い手弾き手となって業界に乱入し、不況の時代にあって内需拡大に大貢献している。80年代のTVKは、現在の音楽業界をも育む揺籃の地であった。90年代初頭のガールポップブームも、コムロファミリーの台頭も、そもそも現在のような邦楽全盛時代も、あの頃がなければ芽吹くことはなかった。個人的にはそのくらいTVKの機能を過大評価している。
 いいよTVK。がんばれTVK。これで千葉ロッテ戦を放映してくれれば最強なのだが。(無理)

 まだ十分地上波だけで生きていけそう。

 「マリンスタジアムをオーケストラにしよう」。という企画があるらしい。みんなで楽器を持ち寄って、オーケストラと一緒に「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME」を合奏しようってたくらみだ。こういう面白い企画をこの忙しいさなかにやるなよう。……バイオリンと三線、どっち持って行こう……(<自分の首を絞めるような真似はやめておけ)。でもたぶん絶対音合わないと思うぞ。外野と内野で音が届くのに相当タイムラグあるし。それとも楽器持ってきた人は内野自由のどっかに固まるのかな。わからん。謎。
7月27日(水)
 創世記の割礼契約誕生記事をつらつら読みながらふと思った。
 ひょっとしてイスラエルの割礼って、当時としてはすっごく合理的な儀式だったのではないか。
 古代文化においては、成人儀礼とか哀悼とか冠婚葬祭とか、肉体損壊系の儀式がよく見られる。でも、死者を弔うために指つめたりしてあたら戦闘・労働能力を漸減させたり、抜歯してごはん食べにくくなったり、入れ墨でヘンな顔になったり、重くて邪魔なピアスつけたりなど、大抵は肉体にダメージを与え、ないし外見上の変化を伴う。
 そんな中、割礼は珍しく能力低下や外見変化を伴わない。アフリカなどで見られる女子割礼は極めて危険だが、ユダヤの割礼は男子のちんこの皮ちょん切るだけですから、戦闘力・労働力が落ちるわけでもなし、服着てれば外見上はなんの変哲もない、性的能力も別に変わらない、かえって真性包茎がなくなって都合がいいぐらいだ。
 モノがちんこだけにみんなキャーキャー言うけど、実はあの手の原始伝統儀礼の中では、きわめてあたりさわりのないモノなんじゃないのか。

 ところで、神的存在との契約として、自分の身体を損壊する行為と、いけにえの動物を損壊する行為との間にも、何か関連がありそうな気がするんだけど、そのへんは不勉強にしてまだ分かりまへん。俺、汎宗教学は無知もいいとこでして。ほんとに宗教学専攻してたのかこいつ。
 出エジプト記の、なぜかモーセが神に殺されかけてなぜか息子のちんこの皮切ったら助かった、という謎の記事。あのエピソードの起源に、供犠契約と割礼契約との同根性が見えてきそうな……。
 岩波の『出エジプト記』の解説にでも書いてあるかなあ。

 同人誌、昼16ページ、夕方24ページの一気に48ページ中40ページ印刷。最近のコピー機は両面印刷もすげーラク。両面のデータを取り込んでおいて一度に刷っちゃうの。B4両面印刷するのに1枚あたり4.5秒もかかるのが難点だが、これ以上早くしたら機械の温度上がりすぎるんだろうな。
 いやーこんな時期に半分以上刷了したことなんて前代未聞だ。なんせこちとら、いつも製本に当てていた職場の一斉休暇に出勤しなきゃならなくなりそうなので必死だ。なんとしても製本の時間を確保しないといかん。もちろん代休はとれるけど、コミケ後ではなんにもならん。
 なんでこんなに忙しいのかブツブツ。本来ならコミケ直前のこんな時期にやってられるかバーローなイレギュラーなヤマが続々飛び込んできやがって。本業では、営業方の思いつきで突然23日のイベントに合わせるため22日納品を厳命された楽譜集(遅くとも来月8日に責了しなきゃならん)。やっと解説原稿が昨日入ったばかりですトホホ。プライベートでも、19日までに完成させなきゃならない原稿。19日〆切と言っても、関係者の校閲も必要らしく、その時間を考えると、ああイヤイヤ考えたくない考えたくない思考停止思考停止ええい機関長何をやっておる停止だ停止。 なんだアレもコレも音楽関係か。ちくしょう、音楽なんか大嫌いだあっち行けうわーん(号泣)。去年も音楽モノで泣かされた気がするけど、アレの山場はコミケ後の9月になるようにムリヤリ調整したのでまだよかった。今年はもうコレは俺に『大宗教学』落とせと言ってるですか。いっそ死ねと仰って。うわーん。
 他にも外せない用事や開けておかないといかん時間がコミケまでどどどっと羅列して。カレンダーと首っぴきで泣きながらスケジュール調整してます。うわーん。どうすんだよコレ。
 やっぱりコピー本も限界か。

 ベネディクト16世の愛称、「らっち」というのはどうか。
7月28日(木)
 公明党が民主党に「今度の衆院選オタクが勝ったら連立しまひょ」と持ちかけたとか。そんなに自民党ヤバいのか。ネズミが船から逃げるととたんに現実味が。

 すっかり忘れていた表紙用紙注文。レザック66エメラルド130kg。

 同人誌、本文原稿ぜんぶ完成。明日滞りなくコピーできれば明後日からでも製本にとりかかれる。……ちょっと希望の光が。
 もうひとつの懸案事項は全く進行しちゃあいませんが。あ、山本会長の出た「アンビリーバボー」観るの忘れた。あ、家賃も振り込んでない。いろいろ忘れてる。あ、もっとシャレにならないことも思い出した。あちゃー、ひえだ先生に取り寄せてもらったタロットの代金、こないだの飲み会の時に払っておけばよかったのに。なんであの席で思い出さなかったこのバカチンは。絶対脳味噌の配線おかしいよこいつ。学研の電子ブロックのブロックデタラメにはめ込んだかんじ。風呂の水位も感知できないクソ回路。昆虫よりバカ。ああもう。

 《ウルトラマンレオ》
♪ 空中にちらばるアスベストー(アスベストー)
  日本の最後が来るというー(来るというー)
  誰かが除去せにゃならぬ時 誰かが行かねばならぬ時
  今この外壁壊しちゃいけない
  みんなに石綿吸わせちゃいけない
  肺ガン患者がやたら出て
  吸い込んじゃーったよー(もうー)
  ゲホン ゲホン ゲホン ゲホン ゲホン
  遅ぇよ ゲホン 今頃ー ♪
7月29日(金)
 朝日が社会面の1/3面使ってNHK関連のベタ記事特集。オモシレー。オトナゲネー。
 それはそれとしてしぬほどねむたいーしごとにならないー。
 本業、印刷所と今後のスケジュール調整。ひょっとしたら印刷所内の作業時間の関係で、うまいぐあいに一斉休暇きちんと休めそうな可能性が出てきた。もう中身に関しては手抜きの嵐、とにかく期日優先で。それでも楽譜は2回、解説文も1回著者にゲラ見せてるんだからたいしたもんですよ。
 本文印刷も済ませて、夜、印刷所の人の退職祝い飲み会。

 あまりに疲れて寝ぼけて、風呂上がりにカルピスをポカリスエットで割ってしまう。2リットル空きボトルに水入れて冷やしてあるので、つい同じ大きさのポカリを手に取ってしまいました次第。まずくはなかったけど。なんか異常に滋養ありそう。嗚呼このぶんでは目覚まし時計をゆでたりパジャマで教壇に立つのも間近か。そして万有引力と錬金術にハマり。人々にいみきらわれし、のろわれしまがまがしきニュ〜〜〜トン。さあ警官A! 今こそ奴に死刑の判決をー! こうして彼は末長く幸せに暮らしましたわけねえだろバカ。(ながいけん『受験生対ニュートン様』より抜粋)

 ニュートンとは別に関係ないが、第10番惑星発見。
7月30日(土)
 ミクシィ最上段のバナー広告に『チームアメリカ』が出てて、初めてバナー広告というものを押してしまう。ああ観たいなあ『チームアメリカ』。夏コミ後まで公開続いてるかなあ。続け。根性で。『クロ高』も観たいのに動けない。早くこのてんてこ舞い状態から解放されたいよう。
 そういえば早稲田松竹も、『茶の味』『スウィングガールズ』『恋の門』観て以来ぜんぜん入ってないなあ。6月頃やってた『スーパーサイズミー』も観たかったけど見逃した。9月後半〜10月初旬のLotR祭りにはぜひ参加したいなあ。1週間ずつ『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』のSEEを流す企画。ついにやってくれたかってかんじで。どうせなら3本連続上映1500円ポッキリで観せてくれればネ申認定したところだが(1本1500円では封切館で観るのとほとんど変わらない)、そんな合計10時間を超えんとする狂ったプログラム組んだら客死ぬし。俺も保ってフロドがファラミアにとっつかまるあたりまでかもしんない。平気で灰色港から船が出るまでぶっつづけで観てそうな人も何人か心当たりはありますけど、俺は無理。3本とも仕事帰りでも観られる時間帯なのはありがたいにゃー。「王の帰還」なんかモタモタしてると帰りは午前様ですが。この時期白熱しているであろう野球との兼ね合いを考えながらスケジュールを組みたい。

 そんな楽しい未来を胸に思い描きつつ、朝から『大宗教学第24/25合併号』鋭意製本。BGMは昔の伊集院MDとか。1980年代頃の韓国アニメと2000年前後のイタリアアニメの主題歌集テープなんてのも再生。韓国語よりはまだイタリア語のほうが(歌詞カードの文字が読めるぶん)分かる気がする。『おジャ魔女どれみ』のイタリア版、「MAGICA DOREMI」の主題歌がちょっとかっこいいことは以前日記にも書いたのでここでは繰り返しませんが、「VITA DA STREGHE」というアニメの歌もなかなかトボケたかんじで面白い。ちなみにこんな歌。でもどんなアニメなのか和漢内。歌詞の中にMAGICAと出るのでこれも魔女っ子ものかなと勝手に判断&妄想をたくましくし、煩悩のままとりあえず「VITA DA STREGHE」でGoogleイメージ検索。そしたらイタリアねーちゃんの情報公開写真ばかり出てきて驚く。
 文字検索にしたらやっとそれらしいのが出たー→
 この画像では全くわからんが、日本では見たことのない、いかにもヨーロッパの絵本っぽい絵柄。萌えるとかとはちょっと遠いですが。テープのジャケット(?)にも、どれみ&悟空といった舶来大スターと一緒にイラストが載ってるので、国産ものとしてはメジャーなほうなのか。

 夜、ちょっと里帰りと称する食糧略奪。母親のグチ聞いたり父親の自慢話聞いたり、お返しにこっちもグチをべらべらと。弟が知らん間に独学で簿記3級&2級一発同時取得してやがって、きのうもらったばかりの免状をほれほれと見せびらかしてくる。なにおう俺だって英検3級の(以下悲しくなってきたので省略)。
 父親が趣味の副業先でもらってきた雲母のでかい鉱石を見せてくれる。これは見事な標本。バカに「ミルフィーユの化石」と言ったら信じるかもしれん。つうかなんかおいしそう。レンバスみたい。鉱石の中ではムーンストーンの次ぐらいにおいしそうです雲母。くれると言うが、ウチには飾るところがないので、実家で預かってもらう。
 21時過ぎ辞去。
7月31日(日)【ここまでは2006.04.16更新】
 0940起床。『マイメロ』途中から。これまでパパさんにただのぬいぐるみだと思われて洗濯機で洗われたりボディブラシにされたり虐待の限りを受けたマイメロが、ついにカムアウト成功する回。パパさんもクロミの襲撃を受けたおかげで、ぬいぐるみが動いてしゃべって魔法を使うおろかな世界への心理的アクセス経路が開き、その間隙に娘3人&マイメロ一家総出の食卓風景というショッキングな光景をねじ込み、なしくずしに認めさせてしまうという脚本はうまい。先週は八百屋に直接買い物に行けるようになり、今週はついに夢野家家中での傾奇御免状を得て、着実に人間界に地歩を固めていく侵略ぬいぐるみ。

 今日は、例の金にならない原稿をだだだっと作ってしまうことにした。今日第1稿をアゲて夕方関係者にコピー渡せれば今後がだいぶ楽になる、という貧乏性的判断。ダイナマイトリレーは拙速を尊ぶ。エアコンの使い方を間違えたか、どんどん体調悪くなり、目が疲れ肩は重く頭もアレだが、そこはそれ根性で、ネットを駆使して資料をあさって原稿でっちあげる。その間に2件憂鬱な電話も入り病状悪化に拍車をかける。1500過ぎなんとか第1稿UP。葛根湯飲んで、買い物して、シャワー浴びて肩と首筋をほぐし、いなり寿司2個かじってナロンエース1錠、1630頃たまらず昼寝に入る。レム睡眠に入ったところで1700新聞屋の集金。この野郎。1730までゴロゴロして、ナロンエースもう1錠飲んで、原稿のプリントアウト持って某団体の役員会へ。

 会議の最中、徐々に薬が効いてくる。対照的に会議は感情論と手続き論の嵐で、別な意味で頭が痛い。組織が急に大きくなると大変だ。組織の重鎮として長年がんばってきた人にはそれなりのプライド(というか「この組織は俺のもんだ俺の目の届かないところでアレコレするな」というちとアレな意識)があり、組織拡大とともに入ってきた新参幹部に対し内心いろいろ思っているところはあるのだろう。新参幹部も新参幹部で、ヨカレと思ってだろうがいろいろコトをナアナアで進め、後になってこんがらがる。なんかもうわけがわからん。結局古参幹部がキレて辞めるだのなんだの、さらに意見を真っ向から異にする新参幹部も怒ってもうギャーギャーすごいことになってきた。ああもう。アレをアアするかコウするか、俺はどっちだって別にいいんだが。どっちを推奨するでも、どっちに腹が立つでもない。決まった体制に合わせてプレイするだけの話です。我ながらヘタレとは思うが、どうしようもない運営論でゴタゴタするヒマがあったらもっと肝心なスキルを上げろよと、そういう身も蓋もないひでえ考え方をしてしまうのである俺は。

 基本的に協調性ゼロの俺が、集団の一員として長続きしている秘訣は、「がんばらないこと」「期待しないこと」、この2つに尽きるかもしれない。組織にあって人は、がんばれば見返りを望みイライラし、期待すれば裏切られイライラする。がんばりすぎる人、そのがんばりの見返りとして「自分の思い通りになる組織」を期待する人は、組織の幹部を勤めた末に数年で非円満退団するというパターンが非常に多い。 またそういう時期なのか。以前、幹部数人が辞めた時、新幹部は「去る者は追わず、組織をしっかり固めましょう」と言った。その新幹部が今、辞める辞めると騒いでいるという歴史の皮肉はなんともはやである。気がつけば最古参メンバーの一人になっていた俺が、ここで何かするべきなのだろうか。だが、俺はこういう時には組織の維持、「宥和」ではなく「切り捨て」の方向で動いてしまう傾向があるので、余計なことはできない。前回の時のように、動かず傍観していたほうがいいのか。下手に動いて、いきがかり上一緒に辞めなければならなくなったりしてもつまらないし。辞めるなら円満退団を望むので。俺は何も期待しないから、お前らも俺に期待するな。

 第1稿を関係者に渡し、間違いや不足な点があったら教えてくれと頼んでおく。ここまで叩き台があれば、あとは余暇程度の時間でなんとでもできる。専門知識が必要な原稿をまんまと押しつけた人から、『こんなに早く書けるならこっちの原稿もやればいいのに』みたいな目で見られたような気がする(←ただの被害妄想です)。うううちがうんだよう。校閲の時間を確保するためにこっちもすごく無理をして今日原稿アゲたんだよう。未製本の『大宗教学』の材料の山を見せてやりたいぐらいだがそれはさすがに。とにかくできるかぎりの協力はしてますので。

 これでも辞めないというのは、実は俺、アレ好きなのか?

 頭痛は消えたが気力も失せたので、コンビニでハンバーガー2個買ってあっためて食って。そして今夜もグチを書き込む。いやほんと俺、ミクシィやっててよかったよ。こういう「王様の耳はロバの耳」の穴(略して「耳の穴」)みたいな場所がなかったら、毎日のように誰かに迷惑長電話かけてたかもしんない。大昔、友人にしょっちゅうグチグチ長電話をかけていたことを思い出し、今でも先方の貴重な青春の時間を浪費させたことを申し訳なく反省し謝罪と保障を要求されても文句言えねーよなーという気持ちでいっぱいになることしきりである。モヤモヤは言語化することでかなりの割合解消されるんだから。

 誰か一人のスケープゴートに多大な迷惑をかけるか、マイミク全員にちょっぴりずつ迷惑かけるか、と言われたら……どんなもんでしょ。

 答:ミク日記は読まずに飛ばせるので後者の勝ち。

 結局今日は製本にかかれず。まあ、懸案事項がひとつ進展したので総合的にはよしとします。あの原稿を白紙のままほっといてたら製本能率にも障る。そういえば昔から、嫌いなものから先に食べる子でした。でも食えないものは徹底的に残す子でした。食えないものは最初から注文しません。人生限られてるんだし。「ソンナニイソイデドコヘイク」と書いて46歳で逝った江戸文化のえらい人とか。訃報ニュースで、あのフレーズばっかし引用するのやめてやれよかわいそうだから。道路公団の内田道雄副総裁逮捕のニュース流すたんびに猪瀬直樹に向かって堂々とウソをつくありし日の副総裁の映像かけるようなもんですか。さらにどうでもいいけど道路公団で「道雄」って出来過ぎだよな。『ナニワ金融道』か『オッパイファンド』の人名じゃないんだから。

 さあそろそろ脳味噌くるってきたから寝るぞー。
 ここまでくるえばバタンキューと眠れるだろう。
 ヤケ酒の習慣がない生き物は大変だ。
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