2006年3月の開設者うらみ日記


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3月31日(金)【ここまでは2006.11.05更新】
 棚卸し。冷える地下で作業しているうちに首が冷えて、肩も頭もこーりこり。

 昼休み、ふとアクセス解析。ミクシィのどっかのコミュニティから本サイトのどこかにリンクが張られたらしいのだが、非公開コミュのためアクセスできねえ。こういうことがいちいち気になるのは小物の証であるが。俺が独裁者になったらまずエシュロン網の整備にとりかかると思う。そしてエシュロンとまちがえてエンロン整備して株で大損。
 調べてみたらどっかの学生さんの内輪サークルのようである。これ以上は不明。うーん。まあその後のアクセス状況を見ると、別に攻撃されてるわけではないのでいいですけど。

 夜、吉祥寺鳥良で打ち上げ。肩のバリバリなお酷く、井ノ頭公園の花見もせずまっすぐ帰る。寒気すらしてくる騒ぎだ。帰宅してゆっくりシャワー浴びて体あっためて、パブロンゴールド飲んでエアコンつけっぱで寝る。
3月30日(木)
 教科書検定。「脱ゆとり」をうたいヘロンの公式を復活させながら(こんな便利な公式があったなんて知らなかったーッ!!)、中身はマンガ率高し。文字ばっかりの教科書も読めないような奴は本なんかまず読めまい。これから「知的勝ち組/知的負け組」のボーダーラインは「文字だけの本が読めるかどうか」あたりに引かれそうな気がする。

 仕事。でかい本の初校ゲラ、訳者の先生に送りつける。

 射水市の「安楽死」事件。週刊文春はフツーに人殺し扱いなのに対し、週刊新潮はウラに外科部長と院長の確執がとか「延命しないと病院は儲からない」という病院のシステム上の問題などにまで踏み込み、なんとも対照的。印刷までの限られた時間にどこまで取材ツッコめるかの差が如実に現れたカタチである。大変だよなあ。
3月29日(水)
 杉田かおるの人権侵害がBROから告発される。杉田かおるが侵害されたんじゃなくて、侵害したほうなので注意。たかじんの番組とは言えアレコレ喋られちゃ元ダンナはたまったもんではない。そりゃBROも認めるよな。

 仕事。でかい本の初校照合、一日かけてカタをつける。金曜は棚卸しで時間と体力と気力を消耗することが分かってるので。
3月28日(火)
 チヅオ控訴棄却。弁護団が趣意書提出しますと言った期限である今日を待たずに棄却決定するというのは、たしかに恣意的なアレだ。だがそれを言ったら、弁護団の「被告本人の意志がとれていないから裁判ができない」という言い分も、じゃあそもそも控訴自体チヅオの意志じゃなかったのでは?という話になる(笑)。
 何が「被告の利益」なるのか。宅間クンみたいに自ら話をオオゴトにした挙げ句死刑になりたがる奴もいるし。ともかく、「キチガイになったもん勝ち」は『恋の門』だけで十分だ。

 仕事。12月ぐらいの刊行になるかもしんないめちゃくちゃでかい本、ようやっと初校ゲラの照合に着手。目次だけで34ページもある本って何よ。

 中国でもやっと「日中関係で『歴史問題』を第一に持ち出すのは不利」と言う勇気ある歴史学者が出てくる。そうだよなあ。もし過去の歴史を大前提に外交がなされたら、EUは5分で崩壊する。
3月27日(月)
 シャワー浴びて職場へ。会議のレジュメ、辞書の項目案打ち込みなど。昼、家賃払ってモスバーガー買って職場に戻りもーぐもぐ。午後眠気出る。1830ぐらいまでその他雑事を処理。明日から大物にとりかかる。
 『ラブやん』6巻、『エウレカ』3巻、復刊された本多英明『トールキンとC.S.ルイス』ゲット。夕食、なんかおなかすいて、鳥レモンあぶり焼き、サバ塩焼き、10品目のゴマ和え、納豆と食いまくる。
3月26日(日)
 「今度のプリキュアは今までののパチモンに見える」というGさんの日記に我が意を得たりと膝を打つ。だがそう考えると、リアルタイムで『ウルトラマン』観てたオタク第一世代のみなさんは、『ウルトラセブン』が出た時に「なんだ『ウルトラマン』のパチモンじゃん」と言ってソッポ向かなかったのだろうか。『仮面ライダーV3』が出た時に「なんだ『仮面ライダー』のパチモンじゃん」と言わなかったのだろうか。案外今度のスプラッシュスターも、幼児はけっこう平気で受容しているんじゃないか。2年間観続けてたぐらいでなぎさとほのかに固執するわしらのほうが脳の凝り固まった老人にすぎないのかもしれない。答えが出るのはもっと後でしょうけど。

 NHKスペシャル「新シルクロード」総集編をダラダラ観る。当時誤訳だらけだった仏典300巻の中国語訳を一新し、「色即是空、空即是色」「極楽」という仏教概念に欠かせないタームを発明した、仏教界のヒエロニムスとも言うべき、いやヒエロニムスよりすごい坊さん・鳩摩羅什(くまらじゅう)のお話。
 その偉大な翻訳家が言ったという「翻訳とは一旦咀嚼した食べ物を他人に与える行為である」っておそろしい言葉にうひゃーとなる。そのココロは、元の食べ物の味を台無しにするどころか吐き気すら及ぼさせると。ぎゃー想像しただけで泣きたくなるううおえええ。バイリンガルがヘタクソな翻訳を読む時の感覚というのはそういうもんなんだろうな。ああ俺バイリンガルじゃなくてよかった。
 それで鳩摩羅什自身がやったことは、原音に近く原語の意味を捉えた漢字をあてはめ、原語の発音・リズムにも留意した上での意訳であった。パーラミータを「波羅蜜」、ボーディサットヴァを「菩薩」と訳したのもおそらくクマさんが最初なんだろう。だが、意訳ってのはよっぽど原著の内容をその真髄まで我が物としなければ危なくてやれたものではない。戸田なっち先生は映画程度だからまだしも。特に難しいのが仏典はじめ思想系だ。内容をほんとに分かってないと、ヘタすると機械的逐語訳ですらとんだ大間違いをしでかすことがある。それこそ鳩摩羅什ぐらいの学識と内面化がなければ「色即是空」とか「極楽」なんて言葉は出てこない。もちろん鳩摩羅什訳にも、現代の専門家が見たら原典から逸脱した恣意的な部分はあるのだろうが(俺はジャッジできませんけど)。それでも、現在一般に唱えられている玄奘三蔵訳とされる般若心経が、基本線はほとんど200年以上前の鳩摩羅什訳に依拠しているという事実からも、その完成度は伺い知れる。
 鳩摩羅什のこの翻訳ポリシーは、エイズを「愛慈」、ハッカーを「黒客」と訳す現代中国語にまで受け継がれているように思う。漢字という優れた表意文字の存在あってこそ、鳩摩羅什の偉業は可能だったと言えるかもしれない。
 宗教思想書を他言語に翻訳するのがいかに難しいかは、イスラームがこのジレンマに対し逆に「翻訳しきれないものはもう翻訳しないでいいじゃん」と開き直る方向に走ったことからも分かる。クルァーンはアラビア語で啓示されたんだからアラビア語で読め、と徹底的にアラビア語の音、アラビア語のリズムにこだわる。「注解」という形で翻訳は存在するので、ネイティヴじゃなくてもクルァーンの内容自体の理解はできるものの、しかしあくまでもそれは「注解」にすぎず、本物のクルァーンではない。クルァーンの真髄を本当に知りたいなら、原典のアラビア語で読み、アラビア語で理解しろと。これもまたひとつの方法である。
 いずれにせよ聖典の翻訳は、素人がホイホイ手を出していい種類の火遊びではない。

 サリンをまく前のオウムが仏典翻訳チームを結成し、パーリ語仏典から直接日本語訳を作ってますよーと豪語してたことがあった。
 当時のオウムの書籍は、だいたい巻末に、従来の仏教用語と独自に訳出し直した仏教用語の対照表がついていた。解説にはこう高らかにうたわれている。「オウム真理教では、本来の意味を正確に表していない既製の仏教用語は用いず、パーリ語原典を忠実に翻訳し、吟味した結果、決定した訳語を使っています。」ああそうですか。
 そんなかんじで、「ευαγγελιον」を「エウアゲリオン」と読むのが正しいと思い込んで数か月間気がつかなかったほどの語学の素人さんたちが、偏差値にだけモノを言わせて、日本の歴代の仏教学者たちの積み重ねてきた訳業に果敢にもケンカ売った成果がどんなのかというと。

 解脱 →離解脱(「解脱」で十分じゃないのか)
 如来 →真理勝者(人生勝ち組ゾナ〜)
 菩薩 →到達真智運命魂(???)
 比丘 →向煩悩滅尽多学男(????)
 比丘尼→向煩悩滅尽多学女(?????)
 涅槃 →煩悩破壊(ながい閣下の漫画の「幸福大破壊焼き」みたいだ)
 須弥山→完全無欠山(アラジンが住んでそうだ)

 いやまあ原語の意味はそうなのかもしれませんよ。そうなのかもしれませんが、お前らそれはないだろうと。
 『ナルニア』でたとえるなら、「Puddleglum」を「泥足にがえもん」と訳す瀬田訳は本来の意味を正確に訳していないから「泥水の中でむっつりする者」と呼ぶべきだと言ってるようなもんですよ。つうか人間の名前じゃないじゃん(人間じゃないけど)。呼びにくいなあ。いやそれよりも「turkish delight」を「プリン」は誤訳だってんで「トルコの喜び」と訳すのと同じだ。エドマンドが「ああっ女王様トルコの喜びをもっとくださいハァハァ」って。ちょっと待てそれはどういう風俗だ馬鹿野郎。馬鹿は俺ですかすいません。
 もちろん重要なのは、これらのヘンチクリンな訳語で編まれた仏典とそんしさまの教えが、はたして鳩摩羅什訳のように原典の魂をしっかり保存し得ていたか、仏の教えのエッセンスをどれだけ理解していたかどうかこそが問われるべきですが。その答えはとっくの昔、1995年3月20日に白日の元にさらされてますんで、いまさら言うまでもないでしょう。
 そんしさまがクッチャクッチャ咀嚼してべとべとのぐちょぐちょのぬとぬとになった食べ物は、すばらしい化学変化を起こした模様です。おえ。

 ああ翻訳はおそろしい、という一席でした。
3月25日(土)
 日記とか。オラショのDVD観る。寝る(笑)。なるほどこれは観光にゃならねーな。でもじごく様のお歌はやっぱり泣けるよう。まいろうやなまいろうやな。
3月24日(金)
 鼻水。でも、5月刊行本の初校を著者に送らなければいけないのでクスリは飲めない。鼻からじょじょーびじょばーじょーびじょばーと出しながら1930までかけて整理し、黒ネコの集配終わっちゃったのでコンビニから出して。
 帰るともう『ブジオ』最終回終わってた。結局一度もブログにカキコしなかった。単行本でも出ていたおぐり赤福話、キモをぜんぜん伝えきれなかったのが残念。このへん「ソツのない説明」てのはおぐりさんの不得意分野なのかな。すごく使いたいけど実戦では使いにくい兵器、のようなかんじ。

 で、とうとう西澤孝の名をゲロちゃった永田クン。まーすでに周知の名前ではありましたが。ごく一部では「西澤孝なんて人物は実在しない」という陰謀説まで流れる始末でしたがそれはともかく。でも名指しされた情報提供者は俺じゃないと言い張ってる模様で、報道ステーションでは過去のお宝映像にボカシが入るありさま。
 武部は今回の永田激白を歓迎の方向。そりゃそうだろう。情報提供者が公に名指しされれば、今後の議論は、「お前だ」と謝罪と補償を要求しる民主党vs「俺じゃない」と逆に謝罪と補償を要求しる情報提供者の罵り合戦へと移行する。かくしてどんどん論点が与党(と自分)から遠く外れていくからな。すでにマスコミと大衆の興味は情報提供者クンにク・ギ・ヅ・ケだし。
「問:AさんはBさんの弟ですが、BさんはAさんの父親です。
   なーぜだ?
 答:ホリエモンと武部」
というなぞなぞも急速に忘れ去られていくばかりですよ。

 それにしても同姓同名が多いなあ。
http://www.yokohama-dwbc.jp/player_t-nishizawa.html
http://www.pheelitdogs.com/tokutei.htm#005
http://www.mspo.jp/history/vol1-7/1hujin-7.html
http://www.wako-city.ed.jp/~3chu/student/class/3-2/tanninsyoukai.htm

 「西澤孝」でミクシィ日記検索すると本日23時現在82件。本人と会ったことのある人とかいて、面白いなあ。
3月23日(木)
 手帳をなくしたおかげで、人としての生活もままならぬ状況。ADHDにとっては大脳落っことしたのと同じクリティカルダメージだ。今日も今日とて今日締切の原稿を完全に忘れてて、夕方催促の電話が来てあわてて書いて1700前メール。30分で400字の原稿アゲたのは初めてだ。やればできるじゃん俺。いやそういう話じゃなくて。

 2000過ぎまで5月刊行本のDTP作業にいそしみ、プリントアウトまで済ませて、こっちは忘れてなかったLPOで『ブジオ』イベント。おぐりゆかさんをナマで見たのは初めてだが、なるほどスゴい。台本なしであのボケやってたのかと。この凄さはたしかにライブじゃないと分からない種類の魅力だ。ラジオやTVやましてや映画など、受け手側に「素材編集が当たり前」という共通認識ができてしまっているメディアには向かないし生かせない。舞台や生放送じゃないと。おぐりさんとか新田五郎さんとか、唐沢先生に愛される才能は、こういう本番(ライブ)での限界値の高さというか、言わばパルプンテ能力なんだろうなと。もちろんお二人ともタイプは違うけど。カレーと生でプハー。

 2200前にイベント終わり、帰宅してすぐ手帳の探索続行。予定表と一緒にアドレス帳もついてるのが痛い。数少ない交友関係がさらに疎遠に。さらにここ3か月分のうらみつらみメモも。たしか自宅と職場の電話番号だけは書いた覚えがあるので、公共交通機関に届けられた場合はたぶん連絡が来るだろう(10年前セカンドバッグ落とした時は都バスから電話があって、営業所に缶ジュースのセット担いで回収に行きました)。拾われてほしいが、中を見られたらしぬしかない。いちばん可能性があるのは床の見えない自宅なんですが。ひょっこりベッドの脇とかから見つかってほしい。手帳さーん、出てきてくださーい、戦争は終わりましたー。
 ……とか言ってたら23時頃本当にベッドの脇から発掘……。ああ助かった。
3月22日(水)
 午前中、1130まで雑誌の書評欄に簡単なブックガイド。担当にメールするとおほめにあずかる。いい編集者である。オダテは基本。
 気圧のせいか、目が疲れてモニタ見られなくなって定時帰宅。アリナミンEXプラス買う。残りごはんと納豆とアリナミンだけで夕食。
 そういえば月曜の夜以来、手帳を見た覚えがないことに気づく。ひょっとしたら落としたかも(18年ぶり2回め)。どこで落としたのオーフレンズ。
3月21日(火・祝)
 寝たり、金成さんにメテオさんの資料いろいろ送ったり、寝たり、米たいて鉄火丼食べたり、寝たり。はい、主に寝てました。

♪ミスジャッジを呼ぶデビッドソン
《幸せを呼ぶリミットちゃん》

 デビッドソン
 アメリカゴネるとき
 判定すぐにくつがえす
 西岡走るとき
 スタート早いとアウト出す
 デビッドソン
 打球がポール直撃
 みんなツーベースヒットになる
 デビッドソン デビッドソン
 アメリカイズム仕方がないけど
 やりすぎよ やりすぎよ
 ミスジャッジのボブ・デビッドソン
3月20日(月)
 侵略戦争はその性格上、軍事力や統治のトップ集団は壊滅させるものの、統治機構自体やインフラは極力温存しようとする。侵略したあとのことを考えれば、既存のシステムをまんま利用したほうが安上がりなのは当然である。国土を焦土と化しちゃなんにもならん。
 それにひきかえ、現代のテロというのは破壊自体が目的化しているため、むしろ統治システムの現場や生活に密着するインフラこそが攻撃対象となる。
 そういう意味では、実は侵略のほうがまだマシかもしれない(笑)。

 それはそれとして今日はイラク開戦から3年。福岡地震から1年。朝のNHKニュースを見たかぎり「地下鉄サリンから11年」のニュースは1秒もなし。まあいいけど。
 仕事。昼は一歩でナス味噌炒め定食。昨日のナスビの神様に敬意を表したわけではないが。
 定時でタイムカード押して、白い花束かついで霞ヶ関へ。例の白菊のお盆はしばらく前から廃止されてるけど、弔問客が自前で持ってきたぽい花束はけっこう積んであった。風化していない人の中ではちっとも風化していない。悲しみを時間が癒すのは事実だが、反比例のグラフのように決してゼロになることはない。鉢カゴ持ってきたおっさんに続き花束を置く。
 帰り、肩がこる。何かがついてきたか。俺についてくるヒマな霊なんかおるか。普通のコリだってば。
3月19日(日)
 『マイメロ』。高御ナスビ之神て(藁)。プラナリアかクマムシ並の生命力を誇るバク。再生能力のあるぬいぐるみ、って最強かも。マリーランドの住民はどこまでやれば殺せるのか。案外指でつぶすと簡単に死ぬとか(@豆知識予備校)。「今年こそ日本一やー!(涙)」には俺が4タテくらわしたわけではないが胸が痛む。山田隆司も第2話の責任感じてるのかもしれない。美紀の電波ポエムは各脚本家がその都度書いてるのだろうか、それとも独立したポエム担当がいるのか。そしてラスト……あーびっくりしたーあーびっくりしたー!(焦)。今日のはさすがにやりすぎだろう。一瞬『レジェンズ』の悪夢が甦りかける。柊しゃまもタライ落とせば目覚めるのではないか。柊しゃまCD、中身なかなか充実してるっぽい。バイオリンの中の人は誰だろう。 さて来週は。

 旧会堂最後の礼拝に出て、それから岩合光昭の猫写真展を観にミューズへ。外はとにかくものすごい砂嵐で、空も水色とベージュを混ぜたようなくすみ色にいいかんじに染まっている。1時間かそこら自転車放置していただけでサドルに砂がざりざりに積もっている。タクラマカンかここは。走ってると容赦なく砂が目に。水中メガネでもつけて走りたいところである。今日頭にポマードつけてたら5分もせずにインドの行者みたいなドレッドヘアーになってましたよ。ああ洗濯物外干ししなくてよかった。
 写真展はなんかもうその空間にいるだけでどんどん顔の筋肉が緩んでいく、見る筋肉弛緩剤といったテイで。どっちを向いても猫猫猫猫。ちいさねこ、おやこねこ、ねねこ、ねこのび、ねこあくび、すなねこ、みずねこ、ヤマカシ……もう有機溶剤も吸ってないのに脳がとろけそうですタイ。はにゃ〜ん。来場客もみんなはにゃ〜んとした恍惚顔で。猫好きが猫をいつくしむ時の表情はだいたい一緒ですな。
 ここに写ってる猫たちのうち、何匹生き残ってるんだろう。
 アンケートの「今後ミューズでやってほしいイベント」に「寄席」、具体的アーティスト名に「立川談之助、快楽亭ブラック、春風亭昇輔」と書いて逃げる。ダメかなー(笑)。
 隣の管理棟では、市民から募集した猫写真の展覧会。さすがに技術的には岩合光昭にかなうべくもないが(かなったら一大事だ)、愛のこもり具合は負けていない。それぞれ投稿者のコメントがついているが、いくつも「これが最後の写真になりました」とか「5ヶ月で遠いところに行ってしまいました」とかいうのがあって、お前らその手のコメントは卑怯だぞ。前世紀末まで実家で飼ってた猫も、もっといっぱい写真撮ってあげればよかったなと思った。

 砂まみれになって帰ってTVつけたら、WBC日本×韓国戦、8回表6-0で雨天中断中。とうとう韓国投手陣をつかまえたか。きっとあいつら兵役免除が決まったんで集中力が切れたんだろうなと。鮭のハラスとポテトサラダで遅い昼食とりながら試合再開を待つ。
 そのまま8回裏は薮田がすごいピッチングで抑え、9回裏は大塚が登板。アナウンサーが「日本のみなさん、大塚に声援を!」と言うので、TVの前で拳を突き出し「ゴー!ゴー!大塚晶則!(どん、どん、どどんどんどどど)」。違いましたか。それはそれとして大塚も、フォークを見逃されはしたものの貫禄十分のセットアップ。日本決勝進出ー!
 それにしても韓国応援団、自軍攻撃中であろうとなかろうとお構いなしにテーハミングッ大合唱するのはアレは何ですか、韓国の野球はああいう応援マナーが当たり前なんですか。じゃあ国内の試合は両軍応援団がひっきりなしに左右から応援合戦繰り広げてさぞやかましいことになってるんだろうな。

 ビデオ。今朝の『エウレカ』。融合じゃ融合じゃ、生物都市じゃ生物都市じゃ。そりゃもちろん物語としてはアラを挙げればキリがないが、もう最初からメタファーとして見ればなんともこっぱずかしくてジュヴナイルで面白いじゃないか。スカブコーラルがそんな中学生レベルの悩みを。そして、実は普通の人間だったという衝撃の事実が判明してしまった(=途中でそういう設定にされてしまった)イカレナージャも、こっちはこっちで別方向でジエンドと人間×コーラリアンのナニをナニしてという展開になるのか。ではますますドミニクの影(と存在意義)が薄く。『ボウケンジャー』。末永遥主役回。どう見てもでかい銀玉鉄砲の弾丸にしか見えないアレを真珠と言い張る、ハロモニのコント並みの小道具美術はどうかと。『カブト』。またライダー同士のどつきあいになったかとほとほとウンザリ。この番組は、絶望的な世界設定をあえてコメディタッチで描くのが狙いかと思ったのだが。俺が浅はかだったのか。また騙されたのか。

 鉄火丼と馬刺と五目ヒジキで夕食。9ヶ月半更新絶賛滞り中の日記をコツコツ整理。昼間の砂ボコリをシャワーで落として2330寝る。

♪アヤマル永田町《『アニマル横町』主題歌》

 どき☆どき どき☆どき (どき☆どき どき☆どき)
 突然自爆でこんにちは (ハイ!)

(レッツゴー!)
 そんなバナナ なんともはや
 4点セットは? Year!Year!
 かわりばんこ 謝罪しろよ
 ホイ・ホイ・ホイホ・ホイ
 初の快挙 懲罰動議
 5回目だーし Year!Year!
 辞〜職せんか や〜んなこった
 ホイ・ホイ・ホイホ・ホイ

 永田の自爆で アタフタしてる
 こんなハズじゃない
 バカ?バカ?バカ?バカ?
(バカ!バカ!バカ!バカ!)

 アーリャりゃ コリャりゃ アーリャりゃ コリャりゃ
 ガセネタファッキンメール
 フリー記者を 信じてみたら
 証拠もナッシング Oh!ベイベー
 武部も次男も命拾い

 アーリャりゃ コリャりゃ アーリャりゃ コリャりゃ
 ガセネタファッキンメール
 フリー記者を 信じてみたら
 証拠もナッシング
 アーリャりゃ コリャりゃ アーリャりゃ コリャりゃ
 小泉ラッキーでい
 フリー記者を 信じてみたら
 証拠もナッシング Oh!ベイベー

 どき☆どき どき☆どき(どき☆どき どき☆どき)
 民主党ばかりが ナンチャコフ!
3月18日(土)
 ライブドア支援を決めたUS●Nの過去についていろいろ。今日の「ブロードキャスター」ではオクビにも出してなかったけど。なるほどなるほどヨゴレがヨゴレを支援ですか。この年季入った三光作戦ぶりにくらべたらライブドアすら厨房の万引きに見えてくる。さしずめ不良中学生が中華マフィアの舎弟になったようなもんですか。こちらのブログにも過去の歴史がちょこちょこ。もっとも現在は二代目体制に移ってからはあちこちと和解したり賠償したりヨゴレ色を払拭しようとがんばっているそうですが。いちおう歴史からは目をそむけちゃいけないということで。初代社長の故国にならって。

 昨日の続きで、障害者の平和利用というか、「オ」と「パラ」のメダル獲得数から各国の福祉事情を邪推するという最低な試みだが。考えてみると冬季五輪の参加国は北国に偏るので、あまり有為なデータではないのだな。というわけで今度はアテネ五輪での各国メダル獲得数。わー(ドンドンドン)パフパフパフ。
 (カッコ内はパラリンピック)

順位 国名      金  銀  銅  合計  合計  順位
 1 米国     35 39 29 103( 88、 4位)175▼
 2 中国     32 17 14  63(141、 1位)107△
 3★ロシア    27 27 38  92( 41、12位)156▼
 4 オーストラリア17 16 16  49(100、 2位) 83△
 5 ドイツ    14 16 18  48( 79、 5位) 82=
 6 日本     16  9 12  37( 52、11位) 63▼
 7 フランス   11  9 13  33( 74、 6位) 56△
 8★イタリア   10 11 11  32( 19、26位) 54▼
 9 韓国      9 12  9  30( 28、18位) 51▼
10 イギリス    9  9 12  30( 94、 3位) 51△
11 キューバ    9  7 11  27( 11、37位) 46▼
12 ウクライナ   9  5  9  23( 55、 9位) 39△
13 オランダ    4  9  9  22( 28、19位) 37▼
14★ルーマニア   8  5  6  19(  0、−−−) 32▼
15☆スペイン    3 11  5  19( 71、 8位) 32△
16 ハンガリー   8  6  3  17( 18、28位) 29▼
17 ギリシャ    6  6  4  16( 20、24位) 27▼
18 ベラルーシ   2  6  7  15( 29、17位) 25△
19☆カナダ     3  6  3  12( 72、 7位) 20△
20★ブルガリア   2  1  9  12(  0、−−−) 20▼
21 ブラジル    4  3  3  10( 33、15位) 17△
22★トルコ     3  3  4  10(  2、57位) 17▼
23☆ポーランド   3  2  5  10( 54、10位) 17△
24 タイ      3  1  4   8( 15、31位) 13=
25 デンマーク   2  0  6   8( 15、30位) 13=
26★カザフスタン  1  4  3   8(  0、−−−) 13▼
27☆チェコ     1  3  4   8( 31、16位) 13△
28 スウェーデン  4  1  2   7( 21、23位) 12△
29 オーストリア  2  4  1   7( 23、20位) 12△
30★エチオピア   2  3  2   7(  0、−−−) 12▼
31 ケニア     1  4  2   7(  7、41位) 12▼
32 ノルウェー   5  0  1   6(  5、46位) 10▼
33☆イラン     2  2  2   6( 23、21位) 10△
33 スロバキア   2  2  2   6( 12、35位) 10=
35 アルゼンチン  2  0  4   6(  4、52位) 10▼
36☆南アフリカ   1  3  2   6( 35、13位) 10△
37 ニュージーランド3  2  0   5( 10、38位) 8=
38 台湾      2  2  1   5(  6、44位) 8=
39★ウズベキスタン 2  1  2   5(  0、−−−) 8▼
39 ジャマイカ   2  1  2   5(  2、57位) 8▼
41☆エジプト    1  1  3   5( 23、22位) 8△
42 クロアチア   1  2  2   5(  4、53位) 8▼
43 スイス     1  1  3   5( 16、29位) 8△
44 アゼルバイジャン1  0  4   5(  4、47位) 8▼
45★北朝鮮     0  4  1   5(  0、−−−) 8▼
46 グルジア    2  2  0   4(  0、−−−) 7▼
47 インドネシア  1  1  2   4(  0、−−−) 7▼
48 ラトビア    0  4  0   4(  3、55位) 7▼
49☆メキシコ    0  3  1   4( 34、14位) 7△
50 スロベニア   0  1  3   4(  4、49位) 7▼
51 モロッコ    2  1  0   3(  6、43位) 5=
52 チリ      2  0  1   3(  0、−−−) 5▼
53 リトアニア   1  2  0   3(  7、42位) 5=
54 ジンバブエ   1  1  1   3(  1、65位) 5▼
55 ベルギー    1  0  2   3(  7、40位) 5=
56☆ポルトガル   0  2  1   3( 12、36枚) 5△
57 エストニア   0  1  2   3(  1、69位) 5▼
58☆イスラエル   1  0  1   2( 13、33位) 3△
58 バハマ     1  0  1   2(  0、−−−) 3▼
60 セルビアMネグロ0  2  0   2(  2、63位) 3=
60 フィンランド  0  2  0   2(  8、39位) 3△
62☆ナイジェリア  0  0  2   2( 12、34位) 3△
62 ベネズエラ   0  0  2   2(  3、56位) 3=
64 アイルランド  1  0  0   1(  4、51位) 1△
64 アラブ首長国連邦1  0  0   1(  4、50位) 1△
64 カメルーン   1  0  0   1(  0、−−−) 1=
64 ドミニカ共和国 1  0  0   1(  0、−−−) 1=
68 インド     0  1  0   1(  2、57位) 1=
68 パラグアイ   0  1  0   1(  0、−−−) 1=
68☆香港      0  1  0   1( 19、25位) 1△
71 エリトリア   0  0  1   1(  0、−−−) 1=
71 コロンビア   0  0  1   1(  0、−−−) 1=
71 シリア     0  0  1   1(  0、−−−) 1=
71 トリニダードT 0  0  1   1(  0、−−−) 1=
71 モンゴル    0  0  1   1(  0、−−−) 1=

パラリンピックでのみメダル獲得してる国

−−☆チュニジア              ( 18、27位)
−−☆アルジェリア             ( 13、32位)
−−☆クウェート              (  6、45位)
−−☆アイスランド             (  4、48位)
−−☆アンゴラ               (  4、54位)
−− トルコ                (  2、57位)
−− イラク                (  2、60位)
−− ヨルダン               (  2、60位)
−− パレスティナ             (  2、60位)
−− ペルー                (  2、63位)
−− ボスニア               (  1、65位)
−− ボツワナ               (  1、65位)
−− キプロス               (  1、65位)
−− バーレーン              (  1、69位)
−− マケドニア              (  1、69位)
−− パナマ                (  1、69位)
−− フェロー諸島             (  1、73位)
−− プエルトリコ             (  1、73位)
−− ルワンダ               (  1、73位)

 オリンピックの総メダル発行数は929枚。一方パラリンピックの発行数は1568枚。「パラ」のほうが多いのは、より障害者に励みを与えようという泣ける配慮というよりは、男女・体重別に加え「視覚障害者」「四肢障害者」「知的障害者」などなど階級が細かく分けられているせいかもしれんが。ともかく純粋に枚数だけ考慮すると、レシオは1.7。ゆえに「オ」で獲得したメダル数に1.7を掛けて、「期待されるパラリンピック獲得メダル数」を安直にはじき出してみたのが末尾の半角数字。
 そこから目分量で「パラ」「オ」双方のメダル獲得数に極端な差の見られる国に意地悪く星印をつけてみた。「パラ」優位の国は☆、「オ」優位の国は★。別に白黒に深い意味はないので。だいたい☆は期待値の4倍以上、★は期待値の半分以下(アメリカがちょうど半分スレスレ)。枚数の少ない国は誤差を考慮しますた。

 ここから何らかの結論を見い出すとかそういうことは別になし。ただ書いてみただけです。
 北国のくせにトリノパラでてんでダメダメだったスウェーデンが、アテネパラではけっこう健闘していたりして、ほんとこういうデータの分析に拙速短絡は禁物だと思う。

 それはそれとしてスペインやカナダのパラ優勢度は目立つなあ。そんなにアスリートの事故が多いのか。
3月17日(金)
 WBC。メキシコがアメリカを降し、失点率の差で日本の準決勝進出が決定。ビバ・メヒコー! ビバ・自由貿易協定ー! アメ牛食べないぶん、どんどんメヒコの豚肉食べてあげようぜヒャッホー!

 ディズニーの『南極物語』リメイク。なんか、タロジロ(に相当する犬)のほかにもけっこう生き残るとか。いやいやいやいやそのくらいの史実ねじ曲げなんかカワイイもんです。あのネイティヴアメリカンにとっては国辱映画に等しい『ポカホンタス』にくらべれば。たとえるなら、拉致事件を「横田めぐみさんが自ら北朝鮮に渡って熱愛の末キム・ヘジョンを生んだ」ってラブロマンス映画に仕立て上げてしまったようなもんです。ディズニーって……。

 日本勢メダルラッシュにもかかわらず荒川静香1人の1/100ほども騒がれてないトリノ・パラリンピックが不憫でならない今日このごろ。
 それはそれとして現在の各国獲得メダル数(第七日時点)。

 国名      金 銀 銅 合計
 ロシア    10 9 5 24
 ドイツ     6 5 3 14
 ウクライナ   5 8 6 19
 米国      5 1 0  6
 フランス    4 0 6 10
 カナダ     3 2 4  9
 オーストリア  2 2 4  8
 日本      1 4 1  6
 イタリア    1 0 2  3
 ポーランド   1 0 0  1

 そういえば、健常者のほうのメダル獲得数はと。

 国名      金 銀 銅 合計 パラ
☆ドイツ    1112 6 29(14)
☆米国      9 9 7 25( 6)
☆オーストリア  9 7 7 23( 8)
☆ロシア     8 6 8 22(24)
☆カナダ     710 7 24( 9)
 スウェーデン  7 2 5 14
 韓国      6 3 2 11
 スイス     5 4 5 14
☆イタリア    5 0 6 11( 3)
☆フランス    3 2 4  9(10)
 オランダ    3 2 4  9
 エストニア   3 0 0  3
 ノルウェー   2 8 9 19
 中国      2 4 5 11
 チェコ     1 2 1  4
 クロアチア   1 2 0  3
 豪州      1 0 1  2
☆日本      1 0 0  1( 6)
 フィンランド  0 6 3  9
☆ポーランド   0 1 1  2( 1)
 ベラルーシ   0 1 0  1
 ブルガリア   0 1 0  1
 英国      0 1 0  1
 スロバキア   0 1 0  1
☆ウクライナ   0 0 2  2(19)
 ラトビア    0 0 1  1

 ☆印は「パラ」でメダル獲ってる国、( )内は獲得数。
 ロシアやドイツは「パラ」も「オ」も貫禄十分の成績、アメリカとかフランスも双方でそれなりにメダルを獲得しているから別にいい。

 興味深いのは、「パラ」と「オ」で格差の出てる国のほうである。
 「オ」で銅2枚しか取ってないウクライナのメダルラッシュぶりはやはり目立つ。こうして見ると、ウクライナ人は障害者のほうが身体能力高いのかもしれない。やっぱチェルノブイリの放射能でミュータントが(以下略)。
 まあそれ言ったら日本だって荒川がいなければプチウクライナ状態である。日本の場合はヒロシマナガサキがどーのこーのと言われるにちがいない。またはビキニ水爆マグロか東海村バケツ臨界か。

 逆に「オ」で大活躍していながら「パラ」には顔も出していない国というのはもっと邪推を喚起させられる。
 つまり、健常者のアスリートは国の威信と金と手間ヒマかけて育成するが、その一方、障害者がスポーツできるような福祉状況にはないことを、全世界に公表して回ってるようなもんであるなと。ネットで名指しをするといろいろ差し障りもあるので国名は書かないけど。
 そういえば永世中立国とか常在戦場的な国が目立つのは何か因果関係があるのか。

 もちろん、効率良く国威を発揚するには「パラ」なんかよりも「オ」に重点を置いたほうがいい。冒頭にも書いたように、為替レートが段違いだもんな。レシオとしてはだいたい「オ」のメダル1枚は「パラ」のメダル20枚ぐらいに相当するんじゃないか。そうした国家的チャッカリ度というか狡猾さが現れ、パラリンピックには選手送らないというだけで、障害者へのケアは別な方面でしっかり手厚くやってるのかもしれないし。
 また、「障害者福祉」に対する考え方も違うだろう。スポーツ熱を煽り立ててよけい障害を増やす((C)初期の『ゴーマニズム宣言』)よりは、もっと別のフィジカルに安全な分野(芸術とか学問とか)でオノレのサムバディネスを担保する方向へ誘導する。それもまたひとつの考え方だ。
 単に「パラ」にない種目(スノボとかジャンプとか)が得意なだけの国もあるだろうし。
 なにより、「選手は出場してるけどメダルが取れない」国と「選手すら出せない」国では全く意味合いが違うし。

 そのへん、獲得種目、送り込んだ選手数など、もっとデータを細かく分析していかないととんでもない結論をはじき出してしまいかねん。でも今日はねむいのでここまで。
3月16日(木)【ここまでは2006.10.29更新】
【今週の自己防衛論】
 コートおっぴろげ君のちんこは誰も見たくない。
 逆に、銭湯などで必死になって隠してたりすると無性に見たくなってくる。
 個人情報というのも、そういうもんだと思う。

 仕事。昼、紅梅でチキンカツ定食。午後、曇るとともにすごく眠くなる。外で会議だというのに。頭が働かず、鈴木その子の名前が出てこない。信じられない知能低下ぶりだ。1600頃雨降り出す。会議、あんのじょう脳の安全装置がかからず暴言連発してしまう。帰りの地下鉄でしにたくなる。
 馬場の書店でファンロードをチェック。ながいけん閣下のエッセイついに最終回ッ! 「漫画界復帰のため」との言葉にいつわりはありますまいなッ! されば暫しの別れもこらえましょうぞッ!(涙)。ふと隣の『フィギュア王』見ると、表紙に「水わさびインタビュー」の文字。うーわー。表紙でやっちゃったよ。
 帰り、人身事故のため池袋回りで帰る。スーパーで寿司買って、帰宅してからさっきの「水沢わさび」事件のことをググると、2件しかヒットしない。刊行から1ヶ月近く経つのにちっとも話題になってないところがかわいそうすぎる。がんばれ、日本アニメ界のベネディクト16世。
 またリライブルレーベンとやらから電話。ウゼエ。
3月15日(水)
 『子ぎつねベレン』
 目も見えないし耳も聞こえないのに冥王モルゴスの冠からシルマリルをこじり取る子ぎつねの映画。

 仕事帰りに青山一丁目に寄り道。カナダ大使館で、むろと先生に教えてもらったジョン・ハウ展観る。入場無料だわリトグラフ売りつけられる心配もないわとあっては行くしかないだろう。
 あの絵全部アナログ水彩画だったとは全く知らなかったので、実物見てびっくらこいた。すごいよハウ〜。『思いもうけぬ宴』と名付けられた絵の、ヒゲ13匹楽器がなりたてガンダルフ悠然とパイプふかしてる中で、どうしたものか呆然と水差し抱えて立ちすくんでるビルボがなんかイイぞう。ハウ先生の描くホビットは基本的にとっちゃん坊や風味でキモカワイイかも。旅の仲間が9人中6人しか見えてないけど横日が右手の岩肌に伸ばす影(大1つ小2つ)だけで消去法によりメリー&ピピンとボロミアが岩陰に隠れてるってちゃんと分かる絵とかも、考えオチで好き。
 ああそれにしても、俺が絵を描かない人でほんとによかった。もし絵描きだったら、この展覧会観てどんだけ嫉妬の炎に身を焼きこがされたことかと。大魚のウロコ然としたウルモの肌の質感とか(『新版シルマリル』の表紙のアレよりも圧倒的にこっちの水の王のほうがイイー)、あとヘルムの城塞にギムリと一緒に佇むレゴラスの緑の服も、別に蛍光塗料とか特別な顔料使ってるわけでもないのに少し離れるとみごとに翡翠色に輝いて見えるのは一体どういうパステルユーミな魔法なのかとか。
 印刷された画集などだけでしか見てなかったうちは、アラン・リーに比べてハウはどうもケバいかんじがしたのだが、実物見てガラリと印象が変わった。水彩だけでこの鮮やかさを出すのは逆にすごい。それに、リーの枯れた色使いと対照的に鮮やかなハウの絵は、『指輪』よりは『シルマリル』に合うのかもしれないなーと思ったり。枯れゆくエルフの時代の終わりを描くにはリーの筆致のほうがマッチしてるし、世界が始原の力に満ちた時代はハウの絵で描いたほうがアレなのかなと。こないだ買った『Morgoth's Ring』の表紙に使われてるヴァリノールの光輝く二つの神木をモルゴスとウンゴリアントがダメにしてる絵なんか、まさにハウの面目躍如。
 ほかにもサウロン人形(ちゃんと一つの指輪はめてる)があったり、いやもうただただ純粋にバカみたいにワワーイと堪能してきますた。眼福眼福。
 というわけで、カードゲーム原画のグロールフィンデルの絵を見て詠める歌。

 『ゴンドリン健康クラブ』オープニング
 不健康な隠れ里生活は
 冥王の目の色が許さん
 顔色悪いぜグロールフィンデル
 出てきたエルフは全部殺れ
 「グロールフィンデル様が
 死んじゃう」
 バルログと相討ちになったらしい
 白目をむいてふるえてる
 「トゥオル家の諸君…諸君らの
 健康を祈る」
 グロールフィンデルの生命反応が
 消えていく
 でもあとで復活

 いやトールキンとながいけん両方分かる人なんて滅多にいないし。
3月14日(火)
 しごと。昼飯、さどで京風煮込みうどん。帰り銀座教文館へ寄り道。新宿やんばるでソーキソバすすって帰る。うどんばっかし。

 光市母子殺害事件最高裁上告審、弁護士欠席で開廷できず。安田弁護士といったらチヅオちゃんの裁判もダラダラダラダラダラダラダラダラ延ばした前科のある牛歩専門の弁護士だからまあ戦術的には想定内だが。それに加えて、あの遺族の父親を怒らせて、マスコミの前で何か暴言叫ばせて裁判官の心証を悪くし自滅を待つ狙いもあるのではないか。
 死刑廃止のためなら何やったっていいわけでもないだろうと思うのだが。人権とかボランティアとか正義とか自由とか愛国とか革命とか反共とか、美しいお題目の下に活動する人たちには、えてして目的のためなら手段を選ばないというか、自分が守るべき人々以外の人々の人権はどうでもよくなるという共通の欠点があるから面白い。そんな我を忘れるほど、脳内麻薬が分泌されるのかなあ。あなおそろし。

 《きんたろう》

 株主かついでライブドア
 重役ゲロ吐き 株価も低下
 廃止上場 はい上場
 廃止上場 はい上場

 株式分割 M&A
 けだもの集めて 市場もヒート
 あっと言う間に 落っこった
 あっと言う間に 落っこった
3月13日(月)
 朝から雑誌の発送ダラダラと。昼、コンビニから楽工社にグッズ4点と指定書送り、ついでにパン買って食べる。
 夜、池袋に出てウェンディーズで適当に腹におさめて『The 有頂天ホテル』観る。何本ものストーリーの糸を縒り合わせる、脚本のポリフォニーと言うべきとんでもない技(劇場版サウスパークより凄い)にただボウゼンと。ニセスッチーまわりの人間関係がちと分かりにくかたけど。オダギリジョーの役オイシイなあ。
 WBC日本×アメリカ戦。なんだアレは。
3月12日(日)
 『マイメロ』スゲェよすごすぎ。ここぞとばかりに小技炸裂しまくる脚本ー! うわー、今まで出てきたアレやコレが協力してー! 『ウルトラマンガイア』の最終回みたいだー! クロミー! クロミー! クルミー! クルミー! 絶対このアニメは竹内順子の代表作になるぞきっと。なんかこう、「このアニメについてきてよかったー!」と心から。うわーん(感涙)。第1シーズンはどう幕を引くのか非常に楽しみ。第2シーズン放映決定してるから純粋に待望できるのがうれしくてうれしくて言葉にできない。きゃーっ柊しゃまの曲のCDが出るー! 出たら耳コピだー!(弾けないけど)。

 1000トーストかじり、学会年鑑原稿いじっていじって、1600ポテチかじって、夕方いいかげん飽きてひとまずメールして、1900パスタうでてボロネーズ。
 ミロシェビッチ死亡の報。チャウシェスクみたいにその場で虐殺されてたのにくらべればまだマシだったかもしれんが。
 2ちゃんねるホビー板・「ニキビの芯」スレのログ(http://hobby.2ch.net/hobby/kako/1033/10339/1033950724.html)をつい読みふける。スレ参加者がことごとく表現力豊かなのが興味深い。なんか知らんが、ニキビ潰しは恋以上に人を詩人にするらしい。自己と向かい合い没入する、すぐれて内面的作業であるせいだろうか。潰す詩人の会。
3月11日(土)
 0900起床して『セイザーX』観てシャワーあびて『ふたご姫』観て1330-1730まで教会で会議して帰って安原顯の歌作って。

《マツケンサンバII》

 叩けドロボウ 返せ原稿
 うらめ ねじまきクロニクル
 アレもコレも売られっぱなし
 堪忍袋はじけとぶ

 編集者に原稿あずけ
 四半世紀もほっとけば
 ヤミで売れるよ 神田神保町
 胸にあふれるエゴイズム

 オーレ オレ ヤスケンサンバ
 オーレ オレ ヤスケンサンバ
 あぁ 返せよ アミーゴ
 土下座 中公新社
 死人さえむち打ち 怒り明かそう
 サンバ ビバ サンバ
 ヤ・ス・ケ・ン サンバ オレ!

 叩けドロボウ 返せ原稿
 うらめ ねじまきクロニクル
 夢のような 値段ついて
 はずむヤフーのオークション

 誰だ売ったのは 奴は最低
 高すぎて買い戻せない
 天才エディター 原稿持ち出し
 金に誘われ売っちゃいます

 オーレ オレ ヤスケンサンバ
 やれやれ ヤスケンサンバ
 あぁ 返せよ アミーゴ
 土下座 中公新社
 死人には口なし 怒り明かそう
 サンバ ビバ サンバ
 ヤ・ス・ケ・ン サンバ オレ!

 オレ!
3月10日(金)
 睡眠よくとったおかげか仕事はかどる。睡眠時間に比例して面白いぐらいに作業効率が変動する生き物。ならば猫のごとく年がら年中寝ていれば覚醒時は鬼神のごとき高密度の仕事をするのではないかと理論上推測されるのだが、そうはいかない勤め人の身。昼食は用心してコンビニパン。

 アマゾンで頼んだ『Morgoth`s Ring』届く。「フィンロドとアンドレスの討論」、やっと原文で読める。うむむむ、以前ネットで拾った日本語訳はかなり間違いが多かったんじゃのう、二人の発言ごっちゃになってたり、けっこう重要なキーワード(肉体と魂の比喩に使われるHouseとIndweller、とか)にぜんぜんトンチンカンな訳語が当てられてたり。そうかそれでキャッシュしか残ってなかったんだ。
 それはともかく本編は、トールキンが創造神イルーヴァタールの中つ国における受肉(まさにキリストのごとく)を意図していたというとんでもない記録がサラリと書かれている貴重な草稿である(『The Gospel According to Tolkien』の著者ラルフ・ウッド教授は、もしイルーヴァタールが受肉するとしたらホビットとして生まれるんじゃないかと想像している。たぶんそんなこってしょう)。もしトールキンが『指輪』の出版を急かされず生涯のギリギリまで『シルマリル』と同時進行で中つ国年代期を練り込むことができたとしたら、ひょっとしたらひょっとすると、実はフロドこそが……ということにもなってたかもしれん。あーでもそれじゃあの「わたしはそれをしないことにした」が生きてこないしなあ。あそこの場面は結果的にゴクリが大活躍するという逆説がイイのであって。
 それを抜きにしてお話自体としても、ベレンの大おばにあたる人間の賢女アンドレスとフィンロドの弟「鋭き炎」アイグノールの悲恋は美しすぎる。アンドレスは我が身がさっさと老いさらばえ愛しのアイグノールと共に走れなくなるであろうことを憂え、アイグノールはエルフの先見の力でアングバンドの包囲が破れる日の近きことを察知し(ノルドールは戦時には家庭を作らないそうな)、要するに双方ともに後先考えてしまって身を引いちゃったんだねー。
 やっぱ不死のエルフと常命の人間との間でラブを成就させるには、少しでもモノを考える性格では絶対やってけないのである。ベレンやアラゴルンのように後の運命なんか考えない強引バカでないと(アラゴルンはそれでもだいぶウジウジしたほうか)。そういえば成就したパターンは「エルフ♀×人間♂」しかない。アンドレスとアイグノールは逆なのがいかんかったのか。やはり恋はバカになった者の勝ちであるなあと。恋の門を開けよ(忌野清志郎)。
 いやそれにしても原書が読めるほど語学力がなくて本当によかった。HoMeの泥沼にハマったらどうなるかわからん(笑)

 O先生の直筆ハガキを古本市で見つけた折も折、故・スーパーエディター安原顯が村上春樹の生原稿を古書店に売っぱらってた事件がウチの職場でも話題に。ハガキどころの騒ぎではない。俺も捨てるに捨てられず返すに返しそびれてる生原稿類を相当抱えているだけにヒトゴトじゃないぞ。M先生の直筆楽譜とか著者校正が入ったゲラ(あの先生なぜか緑のペンで著者校正するんですよ)なんか、マニアにほれほれとちらつかせればハルキの原稿並みの末端価格になるのではないかマジな話。と学会のA先生だったら科研費どんだけつぎこんでくれまっしゃろ。あ、いや売りませんよ売りませんってば。
 ところで、朝日・読売は「中央公論にいた編集者」としか書いてないんですね。毎日だけはヤスケンの名前バッチリ表記。

 西友でおにぎりセット買って帰宅して食って学会原稿の続き。「こんなもんで勘弁してもらおうか」という程度には練り込んだと思う。あと1日寝かせよう。関係者から抗議が来ないように、かつ関係者以外の笑いをとるように、という電撃イライラ棒のごときバランス感覚を要する微妙な作業。14ページ程度の原稿にこんなに時間と神経浪費してちゃしょうがないのだが。
 最初から自分の中に十分な知識教養の貯えがあれば、それを自動書記のごとくつむぎ出せばいいのだが、脳内に知識の蓄積がないから、細かいところまで調べ調べしながら書かざるを得ず、裏取り作業の過程で新事実を発見するとそれも反映させようと文章が脱線し、また全体の整合性をつけるために文章切った貼ったして……の無限ループを処理すると、当然の帰結として無駄に脳が焼けつく。困ったものである。
3月9日(木)
 午前中、超大型の仕事に着手。そのかたわら、きのうゲトしたO先生の直筆絵ハガキを見せびらかしウケをとる。今度O先生に雑誌の見本送る時に、一緒に同封してやろうかなと画策。
 しかし寝不足の累積で順調に消化器系が弱っていたらしく、昼飯に生姜焼き定食食べたらむっちゃくちゃ胃にもたれる。恥をしのんで午後早退。何が起こるかわからんので危なくて急行には乗れず、各駅停車でノロノロ帰宅。うー。1500-1800睡眠。うー。腹はこなれたが用心して夜絶食。うー。学会年鑑原稿ちょっとやる。
 ビデオで『練馬大根』。今週は今週で作画がアレで。元ネタも分かりにくかったんですけど、某新聞と球団持ってる人でいいんでしょうか。「実際会ってみるとフレンドリー」ってのは、筑紫哲也がNEWS23で連続インタビューした時にそんなこと言ってたような。
3月8日(水)
 今日も翻訳本三昧。昼食、ティーヌンでバーミーナームとチンゲン菜ピリ辛炒めのせごはん。
 定時ジャストに職場を飛び出し、彩の国古本まつりへ。
 ある書店のブースのガラクタ箱をなんとなく覗いてみたら、ふと古びたハガキに目が止まる。差出人の名前と筆跡にすごく見覚えがあると思ったら、なんと雑誌でお世話になっているエッセイストのO先生が47年半前に出した絵ハガキだった。えーと今77歳だから、三十路直前か。今と全く筆跡変わってないのが大笑い。価格は525円。この値段は先生の直筆だからか、それとも絵ハガキ自体の価値なのか、どっちなのか判然とせず。そもそもどういう経緯で古書店に流れたのか。買っちゃったけど。
 そのほかなんだかんだで計5000円ほど。パンも買って帰る。
 イワオ情報が載ってるかと思って買ってみた「Number」1986年夏の甲子園直前号、全くの期待外れで泣く。
3月7日(火)
 先月分の家賃払ってなかったのを思い出す。大丈夫か俺。
 また翻訳本と苦闘。たわむれにネット繋いで、原著をAmazon.comで検索する。あらすごい、レビューが10本、☆4.5個。帯の宣伝文句に転載したくなるような高評もされていてハァハァ。邦訳刊行に向けて改めて自信を得る。イェイ。このくらいで機嫌がよくなるのだからお手軽なもんだ>俺。
 昼食は紅梅でネギトロ丼。

 某紙で、映画『ナルニア』の監督が「『ナルニア』はキリスト教の隠喩ではない」と発言しているのを見て、ナルニアファンの上司らが一斉にツッコミを入れる。たとえるなら、ヘンデルの『メサイア』がキリスト教と無関係だと言い張るぐらいの無茶だ。原作者本人が思いきり「アスランはキリストのアレゴリーだ」と白状してるのを、まさか映画のメガホンとる人が知らないわけはあるまい。監督がこういう発言をしなければならないというところからも、ネズミ屋が『ナルニア』から露骨に宗教色を払拭しようとしているのが見てとれる。
 そういえば『ナルニア国の父C.S.ルイス』に、生前ルイスはネズミ屋嫌いだった、と書いてあったな(p.309f.)。今回も映画化権の落札先はウォールデンメディアで、それが最終的にはネズミ屋と提携になってしまったと。ただこの本、映画化の件に関してはすっごく奥歯にターキッシュディライトが挟まったような書き方なんで、どういう経緯でそんな羽目に陥ったかまでは書いてないが。次回作で黒くて耳のでかいリーピチープがあの声で喋るのかと思うと目の前が真っ暗になる(←さすがにそれはないない)。
 同じ箇所でトールキンの話も出てましたので(もちろん「バクシ版はひどかった」と思いっきり明言してます。そりゃ木の鬚がディズニー歩きしてたら即刻危険球退場ものだよな)、教授ファンもヒマなら読んでみると吉。ルイスもなかなか教授とはちょっと違ったベクトルでイタい人らしかったんで(自分で勝手に「ジャック」と名乗るわ読者に手を出すわマザコンだわおっとマザコンは教授も一緒ですかetc.)、割れ鍋に閉じ蓋と言うか何と言うか、存分にRPS妄想できることうけあいデスよ?

 帰ってビデオで『練馬大根』。……おや? ビデオ再生したらいきなり実写ドラマが始まって、「ナベシンどこまで暴走する気だ?」と思ったら、まさか放映時間変更とは。ああオチが観たかったー。
 もひとつビデオで『アニマル横町』初見。予想以上の狂いっぷりと1本15分と思えない密度の濃さ。うわー主題歌むずかしいー音が予定調和な流れからいきなり飛ぶから歌いにくいーこりゃ10回は聴かないと覚えられないー田中公平のイジワルーきのう買ったキリギリスの無茶な符割りよりはマシかもしれませんけどー。
 パンが余ってるのでトーストにしてレトルトのキーマカリーのっけて食す。
3月6日(月)
 朝から会議。早帰りの甲斐あってか、寝不足ながら議題つつがなく進行。
 妙に腹が減り、昼食、一歩で焼肉定食にラーメンまでつけてしまう。食べながら先週のサンデー読む。『ガッシュ』、チェリッシュじゃなくてテッドがリタイア。アニメと逆だあー。つかアニメのほうはどうやってあと3回でゼオンとの落とし前をつけるのか。バリーはキースぼてくりこかしに来ただけか。そしてブラゴは。いつの時点で「4月からデジモン新シリーズ」と決まったのか不明だが、原作長期休載のあおりを食って貯金もとうになくなった状態で収集つけなきゃならなくなった大和屋も泣きたいところだろう。
 秋刊行予定の翻訳本の原稿チェック。内容はすごく重要な、日本でも出すべき(しかし日本で同じテーマでしっかり書ける人はいないだろう)本なのだが、いかんせん原著者の操る英語が入れ子構文の嵐というか関係代名詞の森というか、きわめて日本語にトランスレートしにくい部類の素直じゃない文体なのである。これは訳者の先生も苦労したであろう。いわんや高3の1月時点で英語の偏差値35.1を誇った語学の天才ならぬ語学の白痴たる俺をや。どうしても意味が繋がらない文章にひっかかるとアタマを捻り辞書ひっかき回し単語に他の意味がないか探し。1つの文章にああでもないこうでもないと悩みまくった挙げ句、「ひょっとしてこの原文のabjure(宣誓して断つ、棄てる)って、adjure(厳命する、懇願する)の誤植じゃねーのか?」という結論に達するまで1時間かかった時は倒れるかと思った。だからこんなコストパフォーマンス悪い仕事してちゃいけませんって。
 それに加えて雑誌の青焼き責了も。この間際になって著者からメールで修正依頼が来る。直せないことはないから直すしかない。ああもう。
 キリギリス、もといニルギリスのCD買って帰って、西友で買った納豆巻もぐもぐ食べながらメールチェック。すいません、昨日の二次会出なくて。
3月5日(日)
【今朝の国防論】
 アメリカという国はイザとなったら自国の白人しか助けない。
 白人のいない日本では、国はイザとなったら国民を誰も助けない。
 それを知っている人たちは、九条を護持し、「交戦以外の方法で国民を守る方策の確立」を国に求める。
 知らない人ほど、「戦争のできる国」という美名に引き寄せられる。そして、本当に戦争になっても、自分だけは平時通りの優雅な生活を維持できると無根拠に思い込んでいる。
 「戦争」というものが「遂行のためなら『有事』や『非常時』の大義名分のもと国民の権利をいくらでも踏みにじることがゆるされる状態」だと分かっている人間が、現代日本にはいかに少ないことか。
 その認識不足こそが真に「平和ボケ」と呼ばれるべきである。

 たのしい学会例会。……なのだが、教会でちょっと重要な行事があったため大幅に遅刻する。いつもなら例会の日は礼拝なんぞ余裕でサボるそもそもコミケと言ってはサボり原稿があると言ってはサボり目が覚めたら昼前だったと言ってはサボる罰当たり上等の不良信者なのだが今日はさすがに出ないといかん。
 手ブラで電車に飛び乗り40分、昼食食べてなかったので駅のロッテリアプラスで野菜たっぷりDXバーガーセット喰らって、バスで例会会場へ。着いた時には開始からすでに2時間半経過、会長や唐沢先生植木先生新田さんなど花形選手の発表は終わってました。とほー。
 しかも明日は朝から会議でおまけに司会進行まで仰せつかっているため二次会もキャンセル。本当はいろいろ企画のこととか打ち合わせするべきこともあったけど、それの準備すら不十分では、行っても何もできなかっただろう。……あれ、またちょい鬱かかってきた?
 新宿ネイキッドロフトでエログロハイセンス。ギネスちびちびフィッシュ&チップスさくさくやりながら20時半までいて、西武新宿線で帰る。おにぎり2個食べて寝る。
3月4日(土)
【今朝の教育論】
 「サヨク教育が日本の子供をダメにした」と言うが。
 ほんとにダメな子供は、サヨクだろうがウヨクだろうがそもそも教育になんか聞く耳持たないような層の子弟ではないのか、実際のところ。

 0800起床。久しぶりに『徹之進』観る。セトさま×ハンゾウ。毎回セレブナイトに変身するわけではないのね。
 学会原稿にとりかかる。今回収録予定だった最大最強のネタを(ネタ的に危険なのと、主に分量の都合で)削ったため、どうやって笑いをとると共に学術的価値を付加すればいいか苦慮。いやアカデミズムは最初から放棄してますので、主眼は笑いですが、それさえも本当にコレで他人が笑ってくれるのかはなはだ不安。これは同人誌でもそうなのだが、書いてる最中はどうやっても全然面白くなる自信がない。「今の自分が紡ぎ出すもの」というのはどうしても自分でギャグの「底」が見えてしまうからのう。ああココでこう出るか見え見えなんだよバーカてなかんじ。これが、書いてから数日とか半年とか経つと、自分の感性がまた一練り二練りされて別物になるせいか、昔の自分が新鮮に見えてきたりするから不思議なものである。それは分かっているのだがそれで今この時の絶望感焦燥感が解消されるわけではなく。
 しかしこれしきの文章にこんなに時間かけていいのか。時給×執筆時間を文字数で割ったらどこの文豪の原稿料だよって騒ぎの数字が出るんじゃないのか。なんとコストパフォーマンスの悪いことよ。
 こんな状況なので、明日の例会の準備なんかなーんにもしてませーん。

 原稿いじりながらたまってた『エウレカ』のビデオ流して、やっとOP歌手名を思い出す。ほんの2週間かそこら観なかっただけで思い出せなくなったのがすげえくやしい。俺の脳年齢何歳だ。まあ、買ったからといって、俺の声域じゃ歌えはしないのだが。
 しかし『エウレカ』って、ほんとネット回ってみるとあちこちで貶されてますな。特に若い人中心に。「イケてるオタク論客はエウレカなんかほめてはいけない」という強迫観念でもあるかのごとく。たしかにエヴァから10年も経って「ジブリが作ったエヴァ」というか逆に「ナウシカとラピュタ足して2で割ったパクリ企画をガイナっぽく作ってみましたみたいなー」というかまあとにかくそんなかんじの見せられてもアレだよなあという気も全くしないわけではないが。
 それでもこれまでの10年でさんざん出てきたポストエヴァエピゴーネンの中では結構がんばってるほうじゃないですか。フレイザーをどう料理するか所詮ヒッピーニューエイジの浅知恵ぽく上っつら舐めるだけかエヴァみたいにおっぽり出すか、それ次第で評価はだいぶ変わるかもしんないけど(先週までのところは結構不安がよぎるのだが。なんだあの「王殺し」ってそのまんまな。意味わかんねーよ)。
 それよりなにより、大学生以上20代30代あたりの世代にとっては、なんかこうイタタマレなくて観ていられない様々なフックがあるんだろうなあ。「青春群像もの」てのはそういう罠がありますから。共感を得るのと、得すぎて同族嫌悪を引き起こすのとは紙一重でして。俺みたいな精神老いさらばえた生き物はてんで平気というかほほえましいぐらいのもんですが。
 まあそういう俺もDVDまで買うほどではないが。
 和製サウスパークこと『練馬大根ブラザーズ』のDVDは無事出るんだろうか。それよりそもそも無事最後まで放映できるんだろうか。

 夜だけ実家に帰って鍋つつく。
 帰って原稿の続き。TVでWBC台湾戦。7回コールド。『ブロードキャスター』荒川静香出演。フギャーは金がかかるんだなあ。それも、ひとにぎりの金持ちがいればいいというものでもなく、国自体が豊かじゃないと、夏場も年間通して練習できるスケートリンクも維持できないからなあ。北朝鮮にゃ無理だ。
 原稿、もっと練らないと。ああほんとにコストパフォーマンスの悪い。
3月3日(金)
【今朝の人間論】
 関係性の生き物であるヒトは、他者に善なる方向で影響を与えた時、最高の快感を覚える。
 それがかなわない者は、善なり悪なりベクトルはどっちにせよとにかく「影響」を与えたいと欲する。
 それもかなわない者は、とにかく他者に気にしてもらいたくて、いらんことしーに走る。
 たとえて言うなら、セクースでおねえちゃんをヒイヒイ言わす>それができなければ痴漢>それもできなければコートおっぴろげ、という序列に……いやそれは違うか。すいません。

 いろいろどたばた働いたウィークデー。
 5日中3日頭痛発生。うち1日はどういうわけかコーヒー飲んだら治った。ある種の頭痛にはカフェインが効くというのは本当だったですね。頭痛には大きく2種類あって治療法もまるで逆だそうで。家にある頭痛の本に書いてあった。よく読んでないけど。よく読むと頭痛が起こりそうだし、いざ頭痛が起こると本読む気にならないし。我ながらどこからツッコんだらいいのか。

 週末アフターファイブ、なんとなく『エウレカ』最終OPのCDが欲しくなってムトウに寄り道。でもアニメ・特撮売り場にエウレカのコーナーがない。しょーがねーなーJ-POP扱いかアニソンのくせにスカしてんじゃねえ。しかしアーティスト名が記憶の乳海から出てこない。えーと何だっけ。カタカナつーか横文字つーか。EXILEのCDが目に入る。そうそうなんかこのくらいの長さの、でもこんな分かりやすい名前じゃなくて。がー。
 以前、深夜の馬鹿力で聴いた大塚愛『さくらんぼ』を買おうとしてやはり歌手名曲名ともに忘れ(伊集院の「バッハでゴリラ聴いていただきました」って嘘曲紹介が衝撃的すぎたせいです伊集院この野郎なんてことをしやがる)、隣の本屋に寄って月刊歌謡曲をザーと見て調べて無事ゲットした故事にちなみ、同じ手を使ってみる。しかし4月号に載っていたのはEDのみ。ええいこっちは別にいらんのだ何故OPのほうが載ってないのだわけがわからん事務所の力とかそういうやつか。普段「探し物が得意」とか豪語していてココで引き下がってはオタクがすたる。今度はアニメ雑誌に飛びついた。だがアニメ誌って軒並みヒモで縛ってあるのね。唯一縛ってない「アニメディア」もあれこれ見たが、第3クールのやつしか出てこなかった。ああそうだHALCALIのEDも買おうかなと思ってたんだ。
 このへんでなんだか面倒くさくなって、結局HALCALIのグダグダ第3期EDも買わず手ブラで帰る。

 WBC中国戦、西岡のスリーランで虐殺モード開幕。左サイドスローの趙全勝タソとかいいピッチャーはいるんだけど、相手が悪かった。8回コールド。
3月2日(木)
 朝日天声人語。例のてるくはのるの襲撃を受けた京都市立日野小学校、事件後すぐは校門をがっちり閉めたものの、地域からの要望と、「結局子供を守るのは人だ」ということで、今では元通り校門を開け、「地域に開かれた学校」路線を続けているという。
 宅間クンに襲われた大教大付属が年々要塞化していくのとは正反対の発想だな。
 まあ、黙ってても生徒の入ってくる公立義務教育校と受験生集めなきゃならない国・私立校とでは一概に論じることはできないので、どっちが正しいのか断言することはできませんが。

 えっ、衆院予算審議もう終わっちゃったの!? 4点セットはどうなったの!? 牛は? 偽装は? 談合は? エモンは? 偽書1本で全部チャラになっちゃたよ!!
 たぶん、「武部エモン関連で金の動きがあった」という未確認情報は流れていたんだろう。でもいまいちビジュアル的にアピールできる証拠物件がなくて焦ってしまって、そこに和田喜八郎センセイじゃないが「ご要望の古文書を発見してきますぜゲヘヘヘ」ってぇゴッドハンドがまんまと偽書を持ち込んで、つい釣られてしまったんだろうなと。人間、溺れた時はワラを掴んでしまうもんです。シラフで見ればどっからどう見てもワラなんですが、溺れてると政治生命を賭すに足るナイロンザイルに見えてしまうんですねこれがまた。
 で、今回の「和田センセイ」はいったいどこの誰なのか。永田本人はまあ庇うだろう、「情報元だけは売らねえ」って最後のクリーンイメージを守ることもあり。まーどうせ本人同定情報は流布してるところには流布してるんだろう。でも同業者であるマスコミが自分らの責任問題にまで発展しそうな本件で正確な情報を庶民に提供するはずもない。あんのじょう新聞週刊誌その他メディアは各社各様のデコイを射出するばかりでどれが本当なのかと。
 しかしなんでこう日本の野党はカウンターパンチに弱いのか。辻元清美の時もこんな展開だったよなあ。

 そしてなんで自民党はこの謀略力を国内政争にしか活用できないのか。国際政治でもこれだけの謀略を展開すれば、かつて植民地でさんざん暴虐の極みを尽くしパレスチナ問題の火種をまいた張本人のくせに被害国から道義的問題を問われることもなく知らん顔を決め込む大英帝国のごとく、中国韓国北朝鮮にこれだけへーこらすることもなくのうのうと生きてられたのではないか。それとも、こんな程度の謀略で眩惑されるあほは日本人自身しかいないのか。
3月1日(水)
 あたまいたい。
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