2007年2月の開設者うらみ日記


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2月28日(水)【ここまでは2008.04.26更新】
 昼、コンビニおにぎり。夜、きのう食べ残したパンとシフォンケ−キ。やるきのない一日。

【今日の「なんでも台無しにしてみようー!」】
(1)
 映画『バッテリー』を台無しにする方法。
 ……『地獄甲子園』のスタッフに作らせる。
(2)
 映画『それでもボクはやってない』を台無しにする方法。
 ……エンディングスタッフロールで『エンマの数え歌』を流す。
 ♪わ〜た〜し〜は〜やってない〜、け〜え〜ぱ〜く〜だ〜♪
2月27日(火)
 しごと。昼、家賃振り込み、ついでに駅から図書館までのショートカットを探すが、あまりいい抜け道見つからず。コンビニパン買って戻ってぱくぱく。1個残す。
 再来月刊行のA5判500ページ超の本、訳者校正がやっと明日真っ赤っ赤になって戻ってくるらしい。ええ、同業の皆様ならお分かりでしょうが、かなり切羽詰まってます。索引もまだ作ってないし(こんな状態で作れるわけがない)。もちろん再校は訳者に見せないとはいえヤバすぎですよ。3月いっぱいはもうテンテコ舞いですよ。今度の日曜はなんとかして休みますけど。

 それはそれとして、水野俊平先生の『韓vs日「偽史ワールド」』を読みながら、言論の自由についてしみじみ思う。

 人間、自分の気に食わない情報はウソだウソだと騒ぐ一方、自分にとって都合のいい情報はウソかマコトか調べようともせず利用し、そのウソに疑義を唱える者にはボコボコ石を投げる。
 そんな人間の本能とも言える「都合のいいウソを信じる快感」に抗えるのは、「真実を追求する苦痛に耐える心」しかないのかもしれない。
 自分の中のイデオロギーが強固であればあるほど、背負うものが多ければ多いほど、特定の方向性のウソを信じたくなる。それに抗い、ひょっとしたら自分の意に沿わない結論に直面するかもしれないリスクにも負けず客観的事実を知ろう知りたいと突き進むのは、大きな心理的苦痛を伴う行動である。さらにそれを外部に向けて表現・出版しようとすれば、「気持ちいいウソ」を邪魔され怒った人々から袋叩きにされて、心理的どころか物理的経済的社会的苦痛すら被るのである。
 「言論の自由」とは「都合のいいウソ」を守るためにあるのではなく、「都合が良かろうと悪かろうと真実を知ろうとする情熱」を守るための原則であるべきだ。

 もちろん俺も、全てのウソが悪いとは言わない(別に自分が嘘つきのはしくれだから言うわけではなく)。
 ただしそれは、言論ではなくファンタジーの領分である。
 たとえば、「パパはお星様になったのよ」という見え透いたウソが、父親を亡くし打ちひしがれる子供の心理にとっていかに機能するか、いかに救いとなるかを考えてみるといい。
 「日王は韓国人の末裔」というヨタも、その程度には存在をゆるされてもいいと思う。心に張り合いをもたらすファンタジーとして。
 でもそれは言論とは違う。断じて違う。
 ファンタジーと言論をごっちゃにするということは、たとえば、ママが「パパはあのお星様になったのよ」と適当に金星を指差したら、それを信じた子供が金星の排他的領有権を主張しNASAやEUの金星探査に「勝手にパパの星を探査するんじゃねえ」と難癖をつけだし金星の写真に肖像権料を要求したり挙げ句の果ては金星を「パパの星」と改名しると言い出したりする、つまりはそういう事態である。

 要するに、そもそも快感原則に基づいた言論というのは、言論とファンタジーをはき違えてるんですな。

 まあそれを言い出したら、世の「表現者」の99%はファンタジスタですけど。「ファンタジスタ」という言葉の用法がちょっと違うような気もするが気にするなもう風呂入って寝なければ明日保たないしすいませんオチもなにもなくこのへんで。ひー。

 いやそれにしても『人間噂八百』の、足立淳先生の至高の似顔絵芸は毎週楽しみです。
 「言われないと分からない似顔絵」というのはよくあるが、「言われても納得できない似顔絵」というのはそうそうないです。おそらく日本の風刺漫画家の中で最も似てない似顔絵を描く作家さんかもしれません。ご本人もむしろ開き直ってツッコミ待ちの構えなところが大変清々しいです。
 もちろん、本編がすごくディープで凶悪で面白いからこそ、似顔絵も笑いが取れるわけで。似顔絵ヘタで話自体もつまんなかったらただのドヘタですから。
 本編で楽しめて似顔絵でも楽しめる、二倍おいしい4コママンガです。
 というわけでみんなで読もう『コミックガンボ』。とりあえず人間噂八百と悪キューレと日高トモキチと渡辺電機(株)があれば満足。つうか江川達也は本当に大丈夫なんでしょうか。また毎週、白いマンガが(以下略)。「面白い」と「白い」は大違いですから。
2月26日(月)
【今日の「なにをいまさら」な常識】
 鎌ヶ谷って千葉市より東京寄りだったんだ……。

 江川達也、週刊現代でも連載開始。……って、そんな余裕あるのか!? コミックガンボの『坊ちゃん』は大丈夫なのか!? 毎週『HUNTER×HUNTER』みたいなことになりそうだあー!
 朝日朝刊「歴史と向きあう」。安倍の「特攻引用ってそんなひどい捏造もんだったのか!? 納豆ダイエット以上に凶悪有害であるな。納豆は食っても死なないけど、こっちは国民を死に至る病へと誘う悪質なものである。さすがの鈍感力だ。

 1400、訳者の先生来る。なにごともかっちりするタチの先生。ファジーバカ一代な俺とは合わなそうだが、双方の能力を補完し合えれば案外いい仕事できるかもしれない。

 帰ってビデオ。『のだめ』プリごろ太とSオケ初陣。ひょっとしてプリごろ太はアニメじゃなくて実写でやったりして、と一瞬思ったが、リスクを冒してまで奇を衒うつもりはない模様。忠実に原作を再現する作風は良し。『ゲキレンジャー』巨大ロボ登場。平田裕香、冷酷系演技もノリノリだ。『電王』浦島太郎登場。
2月25日(日)
【今日のみんなのうた】

内閣情報収集衛星網配備完成奉祝歌
《駆けろ!スパイダーマン》

イェイイェイイェーイ ワーオ
イェイイェイイェーイ ワーオ
北のコリアの暗闇に 「スパイ衛星!」
きらりと光る見張りの目 「スパイ衛星!」
奴らに向けて 五千億かけて
核を追って 空駆ける
「監視! 北朝鮮!」
金はなぜ 金はなぜ
戦いつづけるのか (※国民の)命をかけて
ひとすじに ひとすじに
見張るぞテポドン スパイ衛星
「スパイ衛星!」


いしいひさいち著『のだめカンタービレ』主題歌
《おじゃまんが山田くん》

ぎゃぼーぎゃぼーぎゃぼー いい人ね
ぎゃぼーぎゃぼーぎゃぼー いい人よ
のだめくん とつぜん悲鳴出す
清良くん なげやり性交
ミルヒー いばってセクハラ
理事長 デブではありません
桜ちゃん 食費が払えんし
R☆S 商売大繁盛
黒木くん ムダな妄想
リュカきゅん 外人育ちすぎ
桃ヶ丘音大3回生(中退生!)
コンセルヴァトワール1回生(アナリーゼ!)
千秋求めて 今度こそ(盗・撮・チャーンス!)
のぞきしますマス タダメシ食べマス
のーだめ 野田恵
ぎゃぼーぎゃぼーぎゃぼー いい人ね
ぎゃぼーぎゃぼーぎゃぼー いい人よ
ぎゃぼーぎゃぼーぎゃぼー いい人ね
ぎゃぼーぎゃぼーぎゃぼー 掃除しろ
2月24日(土)
 今日は『ラテン語と日本語の語源的関係』を少し読み込もうと思ったが、頭が働かず、ノリも悪い。ラテン語辞典を探し部屋をひっくり返すが見つからぬ有様。なので今日は基礎勉強ということでラテン語文法のイロハを調べておく。これが脳に入ってると入ってないとでは、たぶん面白さに格段の差があろう。しかし、ラテン語ってここまで格変化や人称・性・数による変形が多様だったのか! 動詞なんか下手すると100種類近い変化。時制と「三・単・現」以外にこれといった活用形のない英語にくらべれば、むしろラテン語のほうが、日本語とよく似た音の単語を探しやすいのであるな。『聖書の暗号』ほどではないが、近いものを感じる。

 NHK教育でストラディヴァリウスの番組。もうこれはヴァイオリンじゃなくて、「ストラディヴァリウス」という別カテゴリの楽器として扱ったほうがいいのでは。我が家の四半世紀前のボロTVでも音の差が分かるって……。
 TBSで『メビウス』。メイツ星人の回と同じ脚本家か?
 NHK『クイズモンスター』がラビーの全滅ゲームに終わったところで『世界一受けたい授業』にチャンネルを変えてみたら驚いた。あの『歯は中枢だった』で日本トンデモ本大賞に輝いた村津和正センセイが出ているじゃありませんか。なんで最近のセカジュー、唐沢俊一先生にお座敷がかからないのかと思ったらそうかそうかそういうことでしたか(←そうか?)。ただし、見どころはOリングテストぐらいで、残念ながら(?)噛み合わせとか歯周病とか、歯医者さんや口腔外科やってる人なら誰でも言える話しかしてませんでしたけど。もっと「抜歯は内臓摘出と同じだ」とか村津センセイらしい発言をしてくれなきゃ、わざわざ村津センセイを呼んだ意味がないじゃないか! いやひょっとして、そういう発言した部分は全部編集でカットしたのかな? あるあるショックで。……さて、次に来るのはソエジー? 松平龍樹先生?
 『ローレライ』観ながら嘘屋チャット。イ507カコイイようー! 観客が観たいシーンは観せて、観客が観たくないシーンは観せない娯楽作。2600までチャットして寝る。
2月23日(金)
 雨。寝不足のせいもあるがダルい。

 大学時代の友人に仕事で電話をかける。と言うとなんか同窓会名簿使ってインチキ商売のセールスとか公●党への投票を呼びかけたみたいだがそうじゃなくて。

 どういう経緯で知り合ったのかさだかではないが、れっきとした日本人なのに見た目キング牧師をマトリョーシカにして一番外側の殻を外した状態というか日本人よりマレー人と言われたほうが合点が行く風貌に加え、声はカストラートでもないのに米良美一クラスの高周波数を誇る、とにかく一度会ったら忘れられないインパクト絶大な男であった。そんな外見にもかかわらず特技がオルガンで、超狭き門だった大学のパイプオルガン講習のオーディションも難なく通過しチャペルの巨大オルガンを我が物顔でぷっぷかぱっぷか弾きこなし3年のクリスマスには大学燭火礼拝の後奏も担当したほどの腕前。しかもめっちゃめちゃ頭がよい上に真面目で勉強熱心で、夏休みにドイツ語修得のために渡欧したが何を勘違いしたかウィーンに行ってしまったため発音が標準ドイツ語と全然違っててちっとも勉強にならなかったよウワアアンと泣いて帰ってきたり、卒論の時も俺が英語の文献が全くない大嘗祭をテーマに選びなんとか英語で書かなくてもすむよう小細工を弄した挙げ句担当教官にダメ英語で書けと言われギャワーと悲鳴を挙げてるのを尻目に普通にドイツ語でニーベルンゲンリート研究を書き上げたり、卒業後てっきり院に進むかと思ったらさっさと某大企業に就職したり、そしたら実は大学の学費を返すために働いていただけで2年で借金完済&軍資金を貯めこんだらとっとと会社辞めてT大の院に進んだり、その後何をまちがえたか牧師になるべく神学校に転入したり、まーあおミソの出来の違う人は人生も豪快だねえとそこにシビレたりあこがれたりしつつも特に年賀状のやりとりすらせず何年も過ぎた。

 数年前仕事で、その神学校の学長先生様と若手の優秀な学者いませんかねえという話をしたのだが、そこで学長様がおおそういえば某大企業を辞めてT大の院で独文やってそれからウチに来た変わり種がいるんだがこれがすごくドイツ語のできる男で、せせせ先生なんかその経歴どっかで聞いたことがあるんですがひょっとしてそいつの名前は●●って言いませんか、学長目ェまん丸にしてなんでキミが知ってるのかとびっくり仰天、いやびっくり仰天するのはこっちですよおのれ俺が社会の底辺で赤ペン片手にヒトサマの間違い見つけては喜ぶ仕事で口に糊しつつ余ったお金をコミケや古本市につぎ込むうんこ虫のごときライフスタイルを続けている間にいつの間に天下の●●学長の覚えめでたき神学生にのし上がってたのかマレー人のくせになまいきだぞうおのれおのれええと思いつつ、おそれおおくも学長様の注いでくださったビールで乾杯。その後も結局は学者じゃなくて普通の牧師になり東京で数年副牧師として修行積んだのち大阪に転任して堅い専門誌に寄稿したりヨメさんもらってたりという話だけは風の噂で伝え聞いていたのだがあいかわらず直接交渉することはなく幾年月。

 今日の会議で、とあるドイツ語の古典的学術書の訳者候補として、その学長様から久しぶりにそいつの名前が挙がった。んで、お前同級生だったんならお前が話しろということに当然なり、会議がハケてからさっそく任地に電話をかけてみた次第でして。

 さてちょっと困った。知らない人に電話をかける時は完全敬語モードでいい。友達だったらなれなれしモードで喋ればいい。大学卒業以来十数年肉声を聞いていない上年賀状すら出してないメールも知らないマイミクでもない相手の場合、こっちは覚えていてもあっちは忘れ果てているケースも大いにありえます。それどころか人間は十数年もあればいくらでも変わります。勉強のしすぎでどっか壊れて、俺の知っているミニキング牧師はもういないかもしれない。そんなこんなといらん気を回し、コールの最中ドキドキしっぱなしですよ。
 がちゃ「はい、●●教会です」。平均350ヘルツぐらいのハイトーンヴォイスに一瞬「あ、奥様ですか?」と言いそうになってしまったがまあ待て落ちつけ普通ならそう判断してもおかしくない声だがこのトーンはああああなつかしいいいいい。
 もしもし●●先生でしょうかこちとら埼京震学舎(仮名)の気楽院(仮名)と申しますととりあえず先生こっちのことなんか日々の業務に忙殺されて完全に忘れ果ててるものと仮定し慇懃モードで会話を切り出してみると、ぶわっははははは先生なんてやめてよおーうわー久しぶりーと。
 覚えててくれてたらしい。
 覚えてたどころか、ウチの職場から出たくそむずかしい専門書のあとがきに著者や訳者が俺を名指しで世話になったのうワレと書いてるのを見かけるたびに、あああのバカまだクビにもならず授産施設で働いてるんだなあと確認していたらしい。わりと近い領域で働きながら十数年ロクに連絡もとらなかった怠慢のせいで積もりに積もった負い目が、みるみるうちに氷解していき、そのままなつかしさのあまり勤務時間中に職場の電話で20分ほどしゃべくりまくってしまいましたよ。うわーん。
 もちろん仕事の話もしましたよ。そっちはまあでかいヤマなのでしばらく考えさせてくださいということで。

 いやあ変わってないのは声の高さだけではなかった。あいかわらずオルガンもやってるそうだし。今の任地にはパイプオルガンこそ設置してないものの、大阪大空襲を逃れた古い教会なので大正時代の骨董品のリードオルガンがあって修復してみたらハマってしまって、「日本プロテスタント宣教史を支えた楽器」という観点からも興味を持ちだしたとか。おもしろそうだからそっちの話も今後さらにツッコんでみたい。
 そしてクソ真面目なところもそのまんま。しかもどうやら俺と直接連絡とらなかった間に俺のことを「尊い仕事に身を捧げている尊い先生」みたいなイメージで把握していたらしい。イヤーン違うの違うの私は貴方が思ってるような女じゃないのー! とりあえず仕事上そのイメージは壊さないほうがよさそうだ。ますます職場でカミングアウトできなくなった気がするぞガクガクブルブル。

 マンガ編集と違って、専門書の世界はどうしても年季の入った著者とばかり付き合うことになるのだが、最近ようやく同年代の学者と仕事をする機会がぽつぽつと発生するようになってきた。週明けにも年下の学者さんが初の翻訳書のことで打ち合わせに来る。
 今までは大御所の著者に胸を借りるような感覚というか、すいませんこちとら学問的なことは勉強してない学部卒の出版請負業者でしていろいろ勉強させていただきますヘコヘコというかんじでやってきたが(実際ギリシャ語が読めるようになったのも英語ドイツ語のテクニカルタームに慣れてきたのも仕事を通して自然に習得しただけでして門前の小僧もいいとこでごぜえますだ)、そろそろ逆に、えらそうにベテラン面して若い著者を育てるフェーズに移行しないといかんのう。
 もともと、人にチャンスを提供するというのは大好きなので。
 つか、俺が他人のために何かをするとしたら、「チャンスを提供する」「新しい世界に出会わせる」というアクション以外にないんです。自分自身がチャンスを生かせるほどの才覚がないのと、逆に手取り足取り人に何かを懇切丁寧に教えるということができないので。種だけ蒔いて、あとは勝手に伸びてくださいという放置農業。ぶっちゃけ「触媒」です。自分は変わらないけど、他人を変える、そんなかんじで。
 こういう気質だけは編集者にぴったりなんだがなあ。

 すいません連日うだうだ昔話くっちゃべって。

 電話終えてからまたでかい本のゲラを2000近くまでいじくり倒し、天下一品で並こってりすすって、水野俊平『韓vs日「偽史ワールド」』買って、帰りの車内で『ギボギボ90分!』読了。これは「学術書」だ! 1つの資料に限定して徹底的に分析し、思想史の中に位置付けていく作業……それって学術論文じゃん。今後、宜保愛子研究、オカルトバラエティ番組制作史研究、それにとどまらずメディア研究の基礎文献となりうる資料である。個人的には、この時吉村作治の味わった屈辱が、のちのハンコックとの10年戦争に繋がったんじゃろかーと邪推したり。
2月22日(木)
 職場近所の大学が連日入試をやってて、毎年恒例とは言えこの時期はなかなかバスに乗れなくてかなわん。特に今年はハンカチの人の効果で志願者数が3割増(近所の噂レベルの根拠レスな数字)だそうだが、絶対本人の意志じゃなくてママンの意向であろう。受かれば男ならご学友、女ならあわよくばご学友以上に親密な関係になる可能性もあるからな。今年の入学式は広末涼子が入った年以来の大混雑になるんだろうな。どうでもいいけど、ロッテの豪州キャンプよりも早大野球部の練習のほうがスポーツニュースでの扱いが大きかったのはぜったい気のせいじゃないと思う。

 それはともかく、受験生でぎっしり詰まったバスに揺られていると、自分が母校を受験した時のことを昨日のように思い出す。もっとも、リアルに昨日の出来事さえも断片的にしか記憶できない人なので、思い出すのもどうでもいいことばかり。たとえば、左隣に座ってた受験生がドンくさいのか緊張してたのかやたらポロポロ消しゴム落としてたなあとか。その時その教室でわしら受験生が座ってたのが(その後4年間イヤと言うほど使うことになる)アメリカのハイスクールとかによくありそうな折り畳みテーブルつきのパイプ椅子(いや、作り付けの木の椅子だったかな? ともかく机と一体成形の椅子)で、ご存知の方は知っての通り背もたれの右側からテーブルを支えるビームが前に伸びているので、左側は丸々オープンで問題ないのだが右側にモノを落とすと非常に取りにくい。それでそのドジっ子(男だが)が何かを落とすたびに右側に座っている私が拾ってやってたのだ。試験中にそんなことしてたら普通だったらカンニングと誤解されてもおかしくはないのだが、どうせマトモに受けても合格することは1000%ありえねえ(10回受けたら10回とも落ちる)と思ってたからええもうカンニングだろうが反則負けだろうが何でも取ってくださいな、とかなり投げやりになっていたのだろう。なんたって「英語を重視する学校」と言われてたのにこちとら英語の偏差値35.1でしたし、先行する共通一次もボロボロで、早くも第一志望河合塾第二志望駿台第三志望代ゼミとかかなり自虐的な志望を公言して親に現役合格あきらめさせるのに懸命だったのだよう。この大学を受けたのも、付属高校出身の知人から「あそこの試験は特殊だから」と勧められて冗談半分いや99%の冗談と1%の投機感覚で願書出しただけですから。幸いにも試験監督から反則は取られなかったのだが。

 さらにどうでもいいのが、試験1日目(2日がかりの試験だった)の昼弁当食べながら、ピッカピカ音楽館の「火つけ気つけ火の用心」のふしで金賢姫の替え歌を作っていたこととか。ちょうど受験勉強中の事件だったのだよう大韓航空機爆破事件。ああ歳がバレる。つうか受験勉強中に『パオパオチャンネル』なんか観るな俺。ちなみに完成することはありませんでした。しかし金賢姫のことはあんなにあっさり許したのに日帝36年のうらみはいつまでも忘れない韓国人って。もっとどうでもいいのが、その1日目午後、おなかがいっぱいになってしかも受けた教室が南側でうららかな春の午後の日射しとスチーム暖房の暖気でほわ〜んとなって「社会科学」の試験中にグーと爆睡しちゃったこととか。どこまでやる気がなかったのだこの受験生。

 いちばん余計なそしてかなしい思い出が、2日目最後の英語のリスニング試験。すでにその直前の英語筆記試験が「ぜんぜんわかんないヒアー」状態で絶望、いや最初から受かる気なかったので絶望のしようもないのだがかなりの諦観に心が支配されていたのは事実。いちおう受験料払ってるんで受けるだけ受けてみようそして来年の糧にしようというぐらいの気持ちだけで辛うじて所沢に帰りもせずまだ席に座っていたわけですが。とりあえず試験の放送が始まるまで、監督の先生2人がわしらあわれな受験生どもをリラックスさせようと英語で雑談を始めたと思いねえ。もちろん何しゃべってんのか全然分かりません。すると突然俺を除いた教室中の受験生全員がわーははははははと笑い出した。どうやら先生のどっちかが小粋な英語ジョークでもかっとばしたらしい。たぶんこの広めの教室に詰め込まれた60人か70人のうち、状況を理解してなかったのは俺1人だったろう。ああこれは落ちた確実落ちた絶対落ちた当然のように落ちたという事実がいよいよ現実味を帯びてきた。ええもうどんな問題が出たかなんて全く覚えてませんよ。

 合格発表の日のことも切れ切れに覚えている。JR最寄り駅からバスで南下して途中下車して大学へ(あの頃はまだ最寄り駅から構内まで入る直通バスがなかった)。いちおう発表見るだけ見て、番号がないことを確かめたら同じ路線バスでさらに調布まで南下して電車乗って横浜のとある国公立大学を下見に行こうという予定を立てていた。正門から長い桜並木(もちろん咲いてない)を通って、こないだ2日にわたって寝たり絶望したりした建物の前までのこのこ行ってみたらどーんと掲示板が立ってて。いちおう自分の受験番号を探してみると。おや。ちょっと現状を把握できず、どういうリアクションを取っていいのか分からなくなる。努力の末の合格だったらもっと「いよっしゃあー!」と喜びを爆発させるところなのだろうが、努力してませんから。てゆうか寝てましたから。英語全くできてませんから。とりあえず掲示板から離れ、芝生の広場にそびえる中途半端な高さの芝生の丘(のちに学内である特殊な名称で呼ばれ親しまれていることを知る)に寝っころがり、掲示板前の喧噪(と言っても受験者数少ないのでそれほどの混雑でもないし早稲田じゃないのでバンザイ同盟もいないのだが)をしばし遠巻きに眺める。別にテンション低いのは俺だけではなく、受かったらしい人も落ちたらしい人も「ま、こんなもんか」というかんじで、喜んでる人はまあそれなりに喜び合っているが、派手に泣き叫んだりしてる人を見た記憶はない。あの学校は受験日&発表日がわりと早く、みんなまだ本命なり滑り止めなりの受験日をいくつも控えていたからだろう。というか、数十分はマンウォッチングを楽しんでいたはずなのだが、どんな人がいたか具体的に覚えていない。よほど呆然としていたらしい。ただ、ふと山の反対側を見ると、数十本のあまり見事とは言えないが梅の木が、ちらほらと白い花を咲かせていたのはよく覚えている。その日から、梅の花が好きになったから。
 それともうひとつ覚えているのが、親にいちおう「すんません受かってしまったのでつきましては入学金のため老後の貯えをください」とのだめ的電話をかけようと思ったのに、大学の公衆電話が全部埋まってて使えなかったこと。結局そこから駅まで、どういうルートを辿ったのか全く覚えてないが、公衆電話を探しながらてくてく歩いて帰った。やっと見つかったのが、中央線の踏切も越えて、NJ大のお馬さん乗り場の脇だったと記憶している。電話口に出てきた親に、開口一番出てきた言葉は「ラッキー♪」。そっから先は何を喋ったか思い出せない。その先どうやって帰ったかも全く。以降、俺の高校時代の記憶は、卒業式の予行演習をカゼで休んだことと、卒業式本番の日に久々に教室入った時に襲ってきた変な空気、その2つだけである。

 「ダメモトで受けた第ゼロ志望校に現役合格して以後卒業式まで高校にも行かずノホホンと寝て暮らしてた」という結果だけ見れば、「受験で苦労してない生意気なガキ」の極北ぐらいに位置する鼻持ちならないクソ野郎なのかもしれない。でも、もうやだ。もう二度と受験なんかイヤです。あんな自分の所在がフワフワになる体験なんてまっぴらごめんです。あの受験勉強期間の、「絶望すらできない虚無」のおそろしさ、何なんでしょうねアレは。自分が何者でもなくなってしまう恐怖というのか。
 たとえば、何か確固たる目的があって特定の大学への入学や資格の取得を目指し勉強している人とかだったら、こういう恐怖はないと思うんですよ。失敗した時に「失敗する悔しさ・挫折感」はあっても、少なくとも、その目的に向かって邁進している間は、こういう漠然とした不安とは無縁なんじゃないかと想像するですよ。
 俺みたいに人生に目的を設定しない(予定が狂うことに耐えられないから最初から予定を決めない)タイプの人間はそうはいかん。
 目指す場所すら設定できず、地面のない空間をどこまでも自由落下していくような感覚というか、「まだ地面にたたきつけられて死んだほうがマシだ」みたいな、そんな不安、そんな恐怖。
 もし浪人してたら俺、確実に発狂してたと思います。
 浪人期間を耐え抜いた人は、それだけで尊敬に値します。

 死ぬな受験生。

 とりあえず生き残った俺は今日も仕事。昼、モスバーガーでフレッシュバーガーとオニポテとコーンスープ。午後、外で会議。仕事帰りにエチオピアでチキンカリー。外食ばかり。
2月21日(水)
 再来月刊行の巨大本をみっちり。1830過ぎまで仕事して、ネイキッドロフトにかけこむ。鶴岡法斎のエログロハイセンス。今回もムチャクチャ(ほめ言葉)。自分のこと(それも内面のドロドロ)ばかり話してこれだけ面白い人というのは希有である。
2月20日(火)
 『と学会レポート ギボギボ90分!』読みながら思う。
 もし1995年に地下鉄サリン事件がなかったら、1999のノストラダムス騒ぎははるかに深刻化していたかも知れないなと。
 大戦以来の死者を出した阪神淡路大震災のメガデスショックが、そのまま「世紀末的終末観」に直結しなかったのは、その直後(2ヶ月後)に起こった地下鉄サリン事件のおかげだと思う。アレによって人々の中にあるオカルト思考の種がある程度解毒されたから、日本人はわりと冷静に1999年を迎えたのだと思う。
 また、アレのせいでオカルト番組が一時自粛されたのも大きかった。でなければ、1999年が近づくにつれ世紀末感を煽るTV番組や雑誌記事やアレやコレやが消費者を釣ろうとせンセ−ショナルな情報をたれ流し、馬鹿な民衆は容易にオカルト方向に突っ走っていただろう。
 そういう意味では、オウムは日本を救ったのかもしれん。
 五島勉も、ある意味オウムのおかげで命拾いしたのかもしれん。
2月19日(月)
 しごと。高田馬場、受験生で混雑。昼食、さどで京風煮込みうどん。他の客のうわさ話によると、今年の早大の受験者数は例年の3割増だとか。ハンカチの人のせいか。受験生本人よりも親(ママン)の意向が強力に働いたとみた。もう、ハンカチの人は無試験推薦どころか入学金と4年間の授業料までぜんぶ大学が負担しても十分モトがとれるのではないか。
 あたまいたくて左目が開かない。とっとと定時退社したところ、時間が早かったため受験生の帰宅ラッシュとかちあいまた高田馬場混む。なんとか座れてグーと寝て帰り、ちょっと回復。
 NHKのクラシック番組をだらだら観る。すげー、かつみ�さゆりのさゆりって本当にピアノ弾けんだー! 「子供の情景」の、トロイメライでも公共広告機構のCMで使ってたやつでもない曲を普通にちゃーんちゃーかちゃーんちゃーんちゃーんちゃんっ♪と弾きこなすのにはびっくりした。本物の音楽教育受けてることをさりげなくアピールする選曲が憎い。

 大阪府吹田市でスキーバス衝突、1人死亡26人重軽傷が出る。

>▽大阪府吹田市のバス衝突事故について、運行会社「あずみ野観光バス」(長野県松川村)の下総建司社長は19日、負傷者への謝罪のコメントを報道各社に送った。

 「負傷者への謝罪」だけで死者への謝罪のコメントがないところをみると、たぶんこの死亡したバス誘導員(16歳)というのは社長の息子なんじゃないのか。せつねえなあ。
 ニュースによるとこの会社、規制緩和で貸切バス事業に参入したはいいが、やはり規制緩和で同業他社が増えて値下げ競争に突入。人件費を節約するため、社長だけでなく奥さんも運転手やったり、息子たちも運転手や添乗員に駆り出されていたという。どんな竹尾ゼネラルカンパニーだよと。
 バスのみならず運輸業界はダンピング競争にさらされ、ドライバーたちはバトルオブブリテン最盛期のロイヤルエアフォース並みの苛酷な出動を強いられている。ヒロポンでもありゃともかく、アンフェタミンが非合法化されヤミでの末端価格もベラボウにはね上がった現代では、むしろ事故が起きないほうがおかしい。

 規制緩和政策開始以来、格安旅行とか高速流通網とか、運輸関係のサービスはやたら充実し、価格もどんどん安くなってきた。そして、便利な状態に慣れると、消費者はもはやその状態が当然という気がしてくる。その便利な状態が、業界各社の非人道的とも言える無理の上に築かれたものであることに気付きもせず。

 一昨年のJR福知山線のアレん時も同じこと書いたような気がするが。

 便利なサービスを受けたければ、そのぶんエクストラマネーを出す。
 格安でサービスを利用したければ、若干の不便やリスクは覚悟する。
 便利は金で買うもの。節約したければ自助努力であがなうもの。
 少なくとも「便利」と「格安」は反比例するというのが、不況以前の一般常識としてあったと思う。
 ……その常識が、デフレ社会では常識でなくなってしまったらしい。
 相反する「便利」と「格安」を両立させようとすると、そのぶんの歪みが、サービスを提供する側に負荷としてかかってくるのは当然だ。特に、収支等の数字に表れない「最前線労働者の過重労働」という形で。

 国内でもフェアトレード運動が必要なのではという気がw

 それにしても、規制緩和や「資本金1円起業」など、起業しやすい環境「だけ」は整ったおかげで、ロクな体力も戦略もない同人サークルにも等しい素人が市場に乱入しては討ち死にしまくる現状には涙を禁じ得ない。実はこの規制緩和こそが、ホームレスや樹海片道旅行の増加の遠因にもなってるんじゃあるまいな?
 政府としては、その同人サークルのうち1000人に1人か1万人に1人でも成功すればオッケーぐらいの感覚なのかもしれませんが、残る999人ないし9999人の樹海直行組に対するセーフティネットのことは全く考えてませんね。ベンチャー起業家のことを精子か何かとしか思ってないんじゃないかと。1匹でも受精すれば万々歳と。お上の発想は満蒙開拓団ブラジル移民の頃から全く変わってませんです。
 さらに既存の会社まで値下げ競争で人件費抑えるため従業員に過重労働を強いるようになるに至っては、もう何をか言わんや。そして奴隷労働に耐えきれず脱サラして事業を始めた人々が、また数年後樹海へゴーというわけで。
 ……政府はよほど人口減らしたいとしか思えません。少子高齢化で年金が厳しいことになるから、少しでも将来年金せしめそうな世代を減らしてバランスを取ろうとでも? ふざけんな。

 あっついシャワーたっぷりあびて寝る。
2月18日(日)【ここまでは2008.04.20更新】
 0800起床。『音楽の泉』プーランクとメシアン。これがヤキトリオの演奏したアレか!
 朝日朝刊、書評欄下の広告を見ると、『キリスト教は邪教です!』訳した人が、9・11陰謀論のベンジャミン・フルフォードと組んで徳間書店から「ユダヤ・キリスト教の世界支配」とかなんとかいうかんじの本を出したとか。ニーチェをやりすぎると自分も発狂するのか?とふとひどいことを思ってしまう。

 「数十人の生活かかってるプロと数万人のアマチュアがおしかけて騒ぐイベント」という括りでは東京マラソンもコミケも等価のような気がするのだが、なぜコミケはウザがられ、東京マラソンは石原慎太郎と河野洋平が出てきて都知事と自民の蜜月を懸命にアピールせんとすほどのイベントとして世間に受け入れられるのか。この扱いの差は納得いかん。
 だいいちマラソンのほうが地元住民にとっては大迷惑の極みであろう。コミケならビッグサイトにみんな押し込められるけど、マラソンとなると都心中あちこち道路封鎖して、おちおち救急車も呼べない火事も出せない、そもそも外出もままならぬ戒厳令状態に。そうか、それで「今日は地下鉄使いましょう」ということで東京メトロがメインスポンサーに。
 そもそも今回の警備とかの費用はどこから出ているのか。参加費一人あたり1万円取っているとは言え、3億ぐらいじゃ済まないだろう。放映権料と、それでも足りなかったら都税ですかやっぱ。そもそも今日一日の都心の商店ほかアレコレの経済的損失はそんなもんではないぞ。「スポォツの街・東京」をアピールして五輪誘致に結びつけたい都知事の個人的心情は分かるが。今回の交通規制&5000人体制の警備も、「東京のド真ん中でマラソンをやる能力がある」ことをIOCに見せつけ五輪誘致を有利にしようという狙いがあるんでしょ。誘致の目的? 冥土のみやげぐらいの感覚なんじゃないでしょか。そりゃ石原は満足して死ねるだろうけど、その後でどんだけ都民に借金背負わせるつもりか。夕張市の悲劇は決して他人事じゃありません。面白いから、誰か今回のマラソンの経済効果を算出してみませんか?
 コスプレOKみたいだから、次回までに体鍛えて「五輪誘致反対」って大書したバカTシャツで走ってみたいです。

 NHK『笑いがいちばん』つけたら、去年鯉朝師匠襲名披露で見たギタレレ漫談のぴろき師匠が出てた。あのダウナーぼやき漫談は見れば見るほど癖になる。あ〜明るく陽気にいきましょう〜♪(※あくまでもダウナーに)。

 ビデオタイム。木曜夜のアニメ『のだめ』。ホビットエピソードの入れ方としては順当なアレンジ。あのけたたましいサエコが演じてたドラマよりも落ちついたかんじのホビット。しかしあえて「歩くコントラバス」をやらなかったのは、やはり逆にドラマを意識してしまっているのか。そのせいで「コントラバスとデート」も出ないことになり、いつの間にホビットがメガネとくっついたのかも説得力がなくなってしまった。そこは残念。
 今朝の『ゲキレンジャー』初回。終始ローテンションな伊藤かずえに比して平田裕香のノリノリ演技が対照的。微妙にエロスな台詞を入れたり、ちょっと今までにない調子の脚本、おぬしテクニシャンじゃな。期待大。『電王』。ヘナチョコだけど倫理観は人一倍な主人公の姿に明日夢きゅんを思い出す。ちょうど明日夢きゅんを主人公にするとこんな仮面ライダーになりますよみたいな実験ですか。いいなあ小林脚本。お願いだこのまま脚本陣に敏鬼入れんでくれよ。主題歌かっこいいけどまだ覚えられない。

 TBS『報道特集』。はあ〜、今ある(株)梁山泊って、昔のあの梁山泊と全く関係なかったんだ知りませんでしたすいませんパチスロやらないもんですっかりあの梁山泊が会社組織作ったもんだと。鶴岡さんとかには常識もいいとこなのかもしれませんが。つくづく、ラクして儲ける方法はないよなと。

 『あるある大事典』跡地(合掌)でやってたヤケクソ気味のコント番組を観ながら、どいつもこいつも「勢い」で客を笑わせようとしているこの御時世に逆行するかのようなぴろき師匠のダウナー漫談はやっぱすごいんじゃないかという気がしてきた。いや安田大サーカスやたむらけんじ師匠(関東バージョン)の素晴らしさを否定する気は毛頭ありませんが。

 昨日と今日で、2006年6月11日〜7月18日までの表日記を更新。借金はあと7ヶ月。もっとも、アンケートの結果この表日記はmixiでマイミクになっている人は誰も読んでいないらしいので、もう「毎日」という形式の日記は記録するのやめようかなという気もしないでもない。なんせこう利子がどんどんふくらむありさまで、いつになったら完済できるのかと。グレーゾーン金利かよ。

 明日の朝は空気がきれいだろうなあ。
2月17日(土)
 1000前起床。日中は晴れてるにもかかわらずなんか疲れてゴロゴロする。昼食もポテチのみという自堕落ぶり。夕方『メビウス』観て、おなかすいたので外に出たらいつの間にか雨。スーパーで助六寿司買って食べてまたゴロゴロ。1920-1940までウトウト。
 NHK『クイズモンスター』つけたらガッツ石松がw。対戦型クイズ番組でガッツ出したら秒殺じゃん! どうやって30分も番組作るんだよ! と思ったが、そうか『クイズモンスター』は本人が全部のクイズを解くわけじゃないから、こういうムチャな人選もできるのだな。前半はいい試合だったが、やはり本人回答クイズは3連発でますだおかだの前のほうにヤラレあっさり逆転される。前のクイズで獣医さんのカードを取られた直後に動物関係の問題が出るなど不運もあり、ガッツ負け。
 日記、6月分一気にUP。
2月16日(金)
 ふつう夢は目覚めと同時にきれいさっぱり忘れてしまうタイプの鳥頭な人なのだが、今朝は風力発電の風車に落雷のニュースを見て、不意にさっきまでロケットの夢を見ていたことを思い出す。夢日記もつけられるぐらい記憶力がよければ人生が3倍豊かになるような気がするが、そんなの覚える容量があるなら現実世界のことをもっと覚えろと。
 仕事。昼食は紅梅でカキフライ定食もりもり。

 夜、新宿西口で女性2人からチョコを貰ったのち優雅に会食……の予定を変更してパセラで3時間絶唱。日曜痛めて月曜はボロボロだった喉の調子もすっかり治った模様で、ご婦人方のリクエストに応えて渋いおっさん声を必要とされる古典アニソンを中心にばかすか歌いまくる。どこのホストですか俺。ピンドンじゃなくてチョコとバウムクーヘンごときで懐柔されてみるリトルおろかなわし。
 ご婦人方は「キン肉マン」のキャラソングが大量配備されていたと大喜びされていた(惜しくもその事実を発見したのは終了30分前だったが)。個人的には「超神ネイガー」の歌が入っていたのに驚いた(1546B8)。聞いたことないので歌えませんが。
 そんなかんじで充実しつつあるカラオケワールドだが、どうも「分かってない」と感じる部分もある。たとえば「コメットさん☆」の曲はそこそこ入っているのはいいが、選曲が微妙にツボを外しているのが残念至極である。やっぱ『ミラクルパワー』はスターダストバージョンだけでなくオリジナル版も入れるべきであろう。なに、どっちも同じだと? 否! 断じて否! オリジナル版の、上品なポコポコした導入部からサビへなだれこむ「静→動」の緊張感、そしてあの「ん〜まっ!」は、スターダストバージョンにはない捨て難き魅力である! それとメテオさんのキャラソング、『My Muse』が入ってるのは当然として、それならなぜ『ゴーイング LOVE』も入れないのか! わしらはあのメテオコールを絶唱したいのだああああ! なに、有楽町コーラス隊なら『ラブ�ハンター』でも歌ってろと。あ〜れ〜。あと、『やわらか戦車』は是非あのFLASHアニメも収録して流すべきだと思う。企業が絡んじゃって版権高くなったのか?

 ……と、たのしい気分でリフレッシュしつつ帰路についたのだが、電車の中ですごくみにくいケンカを見る。シチュエーションを詳述するだけでムカムカしてくるので記録しないけど、なんでこういう満たされた一日の終わりにこんな魂を汚すようなもんを見なきゃならんのだしくしく。忘れよう。

 てなわけで明日の主食はチョコの予定。
2月15日(木)
 「杉並親子殺害犯逮捕」と聞き、あの迷宮入りと思われた難事件がやっと解決か、と勘違いする。アレは杉並じゃなくて世田谷だバカ。今回のは日大理工学部の学生が金目当てに押し込み強盗に入り親子刺し殺してキャッシュカード奪って、でもコンビニのATMで暗証番号分からずアタフタしてた姿が防犯カメラに映ってお縄、というなんともなさけない低能犯。バカが通学してもリコウ学部とはこれいかに。

 週刊文春、「くらぶきっず」逮捕の報をマクラに、泉明日香のママンとか一連の「娘のエロ水着で稼ぐ親」を叱る。でもトンチンカンにもあの大谷“フィギュア萌え族”昭宏にコメントを求めたり、出版社のくせに表現の自由を自ら規制させるつもりか君たち、と言いたくなる愉快な内容。いつぞやの「ゲーム脳」キャンペーンと言い、週刊文春はオタク系サブカルを潰したくて潰したくてたまらんらしい。

 睡眠足り、仕事も比較的てきぱき。昼は大昌苑でトントロ定食。

 宮本巡査部長告別式。前日の葬式は雨で告別式は快晴、というパターンはまるで米澤代表のような。

 夜、ウェンディーズでハンバーガーたいらげ、早稲田松竹に寄り道。以前から観たかった『チャーリーとチョコレート工場』観る。
 感想:……うーん、ティム・バートンはもっとできる子のはずだ。
 たとえば、心優しいいい子という設定のチャーリーが、拾った金をネコババしてチョコを買ってしまったのは、(原作通りなのかもしれないしイギリスでは拾得物横領が日本ほど悪事と捉えられていないのかもしれないが)、それでも後々まで後味の悪さを引きずってしまった。
 あと、チャーリー以外の4人のクソガキ(悪い意味で)、あいつらそろいもそろって可愛げのないブサイクを持ってきたのはナイスだったが、見た目だけでなくそれぞれの内面的鼻持ちならなさ加減をもっと描写してみせたほうが、奴らが工場でひどい目に遭いウンパ・ルンパどもにバカにされる時のカタルシスをさらに楽しめたような気がする。特にバイオレットの脱落は何がいけなかったのか分かりにくい(あれは未完成なガムを食わせたウォンカ氏の過失ではないのか)。
 なんだかTVサイズに尺を端折ったようなかんじ。もっともそのぶん情報量は濃く、2時間飽きることは全くなかった。あと、チャーリーのジジババをはじめ老人のシワをやたら克明に映す撮り方が印象的でしたよ。サルマン様も容赦なくしわしわー。

 先月29日の日記に書いた「石原慎太郎キラー候補」……
 小林よしのりはどうだろうか。
2月14日(水)
【今日の寝言】
 「働かない者にも生きていけるだけの生活の糧を与える」という不条理・非合理きわまる発想。
 あのよくよく考えたらギブアンドテイクの原則に反する不公平な発想は、実はキリスト教とか原始日本宗教とか、いずれにしても宗教をベースにした発想である。
 なればこそ、宗教をオミットしたがる現代においては、弱者福祉はその根拠を失って久しい。
 なればこそ、「実力主義」という美名のもと、生活格差はぐんぐん広がり、たまたま運の良かった者だけが富を一人占めし、運の悪かった者は満足に家族を養うこともできない世界が普通に訪れているのである。
 (※注:この場合の「運」には、「高い能力を生まれ持った幸運」「それを活かせる場に巡り会った幸運」「事故等で仕事に支障を及ぼすレベルのハンディキャップを負わなかった幸運」も含まれます。)
 唯物論ベースの(そして精神面もきわめて個人主義的なものでしかない)現代において、いかにしてこの「福祉」という不条理を担保するロジックを作り上げられるのだろうか。
 日本はどうすれば、第三帝国化を免れるのだろうか。

* * * * *

 昨日〆切だった原稿を書く。昼飯ティーヌンでバーミーナームとシーフードチャーハン食って、途中1回図書館に行ったとは言え、これしきの文章を書くのに1日がかりとは、やっぱり死んだほうがいい。バレンタインデーだったらしいが、職場でトンガラシチョコをもらった以外は特にチョコとは縁がなく、目が異常に疲れたのでほぼ定時に退社。
 雨の中、飯田橋に寄り道して不二家飯田橋神楽坂店「閉店のお知らせ」を見る。むろと先生に教えてもらったのだが、これぞまさしく天下の名文。単にペコちゃん焼の販売を中止したのかと思っていたら、実は「閉店」だったのだな。まるでバカ殿を諌めるべく家臣が切腹つかまつったようなかんじだ。敬礼。
 この怨み節、たぶん広告代理店じゃなくて、ほんとに店のオヤジが書いたんだと思う。代理店が書いたものならここまで「本社とは無縁だ」色は出さずもっとペコペコ(ペコちゃんだけに)卑屈なまでに平謝りするだろうし、なにより「レゾンデートル(存在価値)」なんてスカした用語は使わないと思います。それだけに、真筆ならではの泥くさく血を吐くような迫力が伝わってきて、後世の読者を落涙させしむるのでしょう。玉音放送以上にハートにジンときまする。

 ラムラ2階の本屋に寄ったら國津武士先生の『神ぷろ!』単行本第1巻を見つけたので買う。一般誌に連載してたなんて知らなかった(←それでもファンか)。帰りの車内でさっそく拝見。絵はもちろんいつも通り異常に巧い。ヒロイン(?)の戦神や双子の神様ほかキャラはみんなかわいく、お話もエロ要素がなくても十二分に楽しめる。
 ただ、あえて細かい挙げ足取りをさせていただくと、時代遅れの戦神を縁結びの神様としてプロデュースしようと奮闘する主人公のメガネ神主が、作者が意図した「プロデューサー的狡猾さ」よりもむしろ受キャラっぽさのほうが色濃く出てしまってたり、第1話ラストで戦神を引き止める主人公の動機もあまりピンと来なかったり(もっと主人公の孤独な身の上を強調できればよかったのかもしれないけど、そうすると孤独なはずの主人公に「世話焼きの幼なじみ」の存在は逆効果になるし、かと言って幼なじみを削ると巨乳分が不足するしw、うむむむ難しいところである)、初の一般誌連載でまだ試行錯誤中なのかなーと余計なことを思わせる点も若干あり。國津先生ならもっと描けるはずだ!
 それはそれとして独特の東亜テイストあふれる大道具小道具は相変わらずすばらしい。つい何度か読み返してしまう種類の漫画である。
2月13日(火)
 目が疲れてるけど、たまってる仕事をちゃっちゃかこなす。昼、夏コミ申込書投函し、モスでフレッシュバーガーテイクアウト。1800までかけて図版ものの手伝いをこなす。新宿に寄り道して、大ガード出口でコミックガンボもらう。電車を待っていると、すぐ前に並んだ男もガンボ読んでた。ガンボって、備え付けスタンドに置かず、火曜・水曜のみの手渡し配布を逃すともう読めないという「稀少性」が、かえって成功しているのかもしれない。

 西友で鳥南蛮弁当買って帰る。鶴岡法斎さんから、なんと『若奥様のナマ下着』が映画化されてるとご教示。わあー本当だ! てっきり宮崎事件後にアヤカリで作ったのかと思いましたが、公開は事件の2年前。他のページであらすじ見たら、ストーリーも大地翔の原作と一緒。ちゃんとしたロマンポルノだったんですね失礼しました>にっかつ

 板橋の踏切で殉職した宮本巡査部長の葬儀に安倍首相が来たものの、「宮本」という名前を間違えて大恥をかいたとか。やはり日本の総理大臣はこうでなければ面白くない。

【今日のみんなのうた】

本当は巡査部長ですが……
《ラレコ「やわらか戦車5」》

 宮本巡査を首相が弔問
 ミヤケじゃない ミヤケじゃない
 狙いさだめて 間違い連発
 弔辞はフツウにトンチンカン
 肝心なときに 名前をわすれてる
 「選挙で票がとれませーん!」
 朝日のコラムで ツッコミ入れられる
 「安倍さーーーんッ!!」
 宮本巡査 宮本巡査
 素で間違えてる アタマの弱さ
 保証付き 太鼓判だよ
 森喜朗並み♪
2月12日(月)
 0900起床。日記10日分UP。1330出発。上野のパセラでカラオケオフ。「オフ」、と言うか、結果的にGさんがまきさんと私を接待してくだすったような構造となりなんとも申し訳ないかぎりでございます。とりあえず1500集合ではあったが、予約の時間が来るまで上野駅そばの常設古本市場へ3人で突入。なんとあの有名な『若奥様のナマ下着』を見つける。そうか「生下着」じゃなくて「ナマ下着」なのね。間違えないようにしないと。ある意味歴史の1コマを飾った資料にもかかわらずたったの315円也。安っ! あとは『マッハ』のビデオ450円。
 3時間、3人とも「流れ」とか一切気にせず各々の好きなジャンルの歌を歌いまくれて楽しかったです。個人的には初めて歌う曲をいくつか試せて課題点を洗い出せたりして有意義でした。笑いをとらない普通の曲をあれだけ歌ったのは久しぶりかもしれません。普段どんな選曲してるんだこいつは。
 そしてやはり矢野顕子はゆるすまじという共通認識に達する。『ごはんができたよ』は絶対取り締まるべきです。じつはもう一曲ぜひとも取り締まってほしいあっこちゃんソングがあるのだが(もし誰か歌ってるの聴いた日にゃ号泣必至です)タイトル書くだけで泣いちゃいそうなので書かない。まきさんと共に「エ●バでなきゃね〜」「エ●バでさえなきゃね〜」と嘆き合う。
 ちなみにまきさんが『セシルの週末』を歌ってる最中に私が急にコートから手帳を引っぱり出して何か走り書きしたのは、単に『あびるの終末』という替え歌を思いついただけなのでご安心ください。♪ちょっと待ってくれれば、なんだってくすねて来たわ〜♪←1文字も替えてないんですけど。♪今TVで話すと遠い物語〜、本気で怒る不思議な人ははじめて〜♪
 そのあと最上階の多国籍レストランでごはん。新宿パセラの地下の店と同じく、ごはんおいしかったです。男女2人連れの客しかいないような夜景の見えるムード満点のラウンジで、男女3人ムードもへったくれもなく鬼畜最低話に花を咲かせる。ここに書いても差し支えなさそうな穏当な話題としては、たとえば「今の読者は妄想力が足りない」という話とか。読解力ないし想像力と言い替えてもいい。とにかく、読者に妄想力が足りないから、最近の小説はキャラの感情をいちいち描写しすぎると。そうしなければ今の読者には登場人物の心理が読み取れないのである。逆に、作者が何も書いてないのに微妙な会話や仕草や立ち位置だけでやおい妄想ができる人というのは、ごく一握りの知的エリートだよなと。
 2300帰宅。次はもっと喉のコンディション整えてきますすいません。
2月11日(日)
【今日の寝言】
 「勉強」とは、自分を疑うためにするものであって、自分を正当化するためにするものではない。
 そこをはき違えている奴が、自分にとって都合のいいデータばかり選り集めて自己満足にひたるのである。

 0740に目が覚めたので、『ボウケンジャー』最終回リアルタイムで観る。ズバーンはイエローが持つことになったのねん、まあそれが順当。前回録画してないんでミスターボイスの中の人が結局何者なのかわかんねー、録りそこねたのがくやまれるー。
 そういえばきのうパン買い忘れてたので、近所のコンビニに走り朝食にレタスサンド買う。帰ると『音楽の泉』始まってた。バッハのいろんな時代の曲をアラカルト。まずはあの天下の名盤『豪快な宮内X』にも収録された小フーガ・ト短調。もちろん特撮映画調アレンジじゃなくて、マリ=クレール・アランの原曲演奏。ずいぶんキー高く設定したオルガンだにゃ。あとは前奏曲とフーガ・ニ長調BWV532、幻想曲とフーガ・ト短調BWV542、前奏曲とフーガ・ホ短調BWV548。
 天界から降り注ぐようなモーツァルトとは対照的に、ゴシック様式の大伽藍のごとく地べたからもりもり天を目指し這い上がり昇っていくようなバッハの作品を聴いていると、なぜか諸星大二郎『妖怪ハンター』の虚空に向かってキーキー叫び続けるヒルコや、「いんへるの」でうめき続ける「じゅすへる」を連想する。
 そしてさらに、トールキンワールドのエルフというのは「じゅすへる」なのではないかという気がしてきた。いやもちろん見た目や知能は全然違いますが。「死=恩寵」というテーマはやっぱアレでしょう。もちろん三じゅわんさまは三つの指輪所持者で「い、い、いんへるの……」って。「おらといっしょに『あまん』さいくだ!」「ふろどさま!」「ぐろうりやのふろどさま!」「おらもつれていってくだせおらもつれていってくだせ」どっかーん。ノルドランテ3合わせで描こうかな。って諸星大二郎調の絵なんて描けないくせに。

 教会行って帰りに金おろして帰宅して不動産屋に予約の電話。ビデオで『電王』と『のだめ』第5話。主題歌は21日CDリリース。ベト7オケ譜の熊印はまさかベーレンライターかあー表紙も青いぞおー。来週はホビット登場ー。あと、ちらっとTVの柔道番組を見て思ったのだが、谷本歩実選手って『ロード・オブ・ザ・リング』のメリー似だよな。

 バレンタインデーということでチョコの話題があちこちで出る。そんな中、マイミクさんのところでフェアトレードチョコってどうよ?という話が出た。「フェアトレードチョコは乳化剤を使わず昔ながらの手練り製法で作ってます」と言うけど、じゃあよけい労働者にとっては手間なのではないかと。
 厳密に言えば、フェアトレードで現地労働者がすぐに苛酷労働から解放されるわけではない。フェアトレードは「苛酷労働をなくす」と言うよりも、「その苛酷労働の正当な対価がきっちり労働者自身の手に渡る」ための仕組みである。
 大工場から大量生産された商品を買い付ける従来の流通システムだと、我々先進国消費者にとっては、商品が安定供給され、大阪中走り回らなくてもいつでも買えるというメリットがある。そのかわり利益は工場主とか流通を握る問屋とかえらい人にがっぽり中間搾取される。さらに、より商品を売るために価格破壊に走ると、その値下げのとばっちりはまず人件費の低下、すなわち最底辺の働き手に押しつけられまふ。かくして賃金は抑えられ社会保障もなく福利厚生なにそれ食えるの?と女工哀史のごとき惨状を呈するわけで。

 対してフェアトレード商品は、作った人から直接仕入れなきゃならんので、仕入れはめんどくさいし、安定供給なんか夢また夢。大量生産品みたいに「高水準で一定した品質」も望むらくもなし。でも利益は労働者自身に還元されるから、労働者はまじめに働けば働いた分だけ豊かになり、結果として子供まで奉公に出さなくてもよくなり、それどころか余裕さえあれば自費で教育も受けさせられると。「フェアトレードで子供の苛酷労働をなくす」というのはそういう論理だと思います。

* * * * *

【今日のみんなのうた】

《国生さゆり「バレンタイン・キッス」》

 シャラララ 奴隷にキッズ
 シャラララ 工場にキッズ
 シャラララ 奴隷にキッズ
 シャラララ 工場にキッズ

 チョコレート安く作るため
 一年一度の休みーもなーい(DoWa DoWa)
 お前らスレイブ(DoWa DoWa)
 利益搾取

 甘い甘い恋のチョコレート
 大量に輸出しても
 儲かりはしないから
 わたしちょっと最後の手段できめちゃう

 奴隷労働キッズ 奴隷労働キッズ
 奴隷労働キッズ 鎖をかけて

 シャラララ 奴隷にキッズ
 シャラララ 奴隷に♪

* * * * *

 1600不動産屋で契約更新、その足でチャイナハウスへ急行、嘘屋のオフ会。二次会も含めドンチャン騒ぎの挙げ句、ギリギリ終電に間に合う。京王新線新宿駅から西武新宿駅まで6分で移動できたのは奇跡に近い。いやきっと蟻酒パワーのおかげにちがいない。そのかわり車内で40分ぐらい汗が引かなくて難儀する。ドア際(涼しい外気が入る)に汗だくでへばりつき王子でもないのにハンカチ握りながら時折ゴホゴホ咳をする(過呼吸)怪しいじじい、周囲の乗客はいつ倒れるか吐瀉るかと気が気でなかったことであろうすんません。単に運動不足が祟ってゼエゼエ言ってただけですので。
 明日はカラオケなので喉をケアしつつ寝ます。
2月10日(土)
 みりんさんから宿題に出されていた西城秀樹『ジャガー』を聴く。初見ではなかなか覚えづらい難曲だが、下降音階が多用される三木たかしメロディの癖(例:『ブーメランストリート』等)を発見してなんとかクリア。あとはセリフ部分のタメをさらにアナリーゼする必要がある。やりがいのある曲。

 ちんたら自転車で走ってると、脇道から暴走じじいチャリが飛び出す。すんでのところで接触せずにすむ。いちおう日本的礼儀としてぺこりと頭下げたら、後ろから悪態が帰ってきた。
 これしきの事例で一般化するのはいかんが、日本的美徳は高齢者層からも喪われつつあるのか。

 帰って夏コミのサークルカットを描きながらビデオ。先週の『マイメロ』。小暮に敬礼! リアルタイムで『メビウス』。熱い、熱いよう。

 大学の同級生が出るというので、NHKで団塊を考えるみたいな番組観る。主に、定年を迎えつつある団塊の世代をさらに働き手として使うかどうかという話。なんかもう、最初の問題提起が大雑把すぎて、そりゃ議論があっちゃこっちゃ行くのもしょうがないよなと。  たとえば雇用延長の話だって技術職と企画開発職と事務職と肉体労働職とでは全く事情が違ってくるのに(高卒程度の知能があればソツなくこなせる仕事マニュアルが確立しているような職種で「ベテランの技術を後進に伝える」も何もあったもんじゃない)、全て「団塊」の一語でひとくくりの世代論にしちゃってるから話がかみあわない。メイド萌えから鉄ちゃんまでいろんなオタクを「オタク」の一語でひとくくりにするのと一緒で。『そういういろんな現状にある多様な意識・技能を持った人間を「団塊」「団塊」とひとくくりにして対策考えてたらいつまでたっても不毛な議論が続くだけ』、というのがあの番組最大の教訓だったかもしれません。
 まあそれでも団塊世代は人口が多いから目立つのは仕方ないんですが。中国人の消費動向が世界から注目(マーケットとしてかつ資源枯渇要因として)されるのと同じで。
 個人的には、団塊の再就職/定年延長は、同級生が番組で言ってた「自由競争」がいいと思う。制度として定年を一律延長してしまって、生産性も発揮できない老人まで無理して働かせるのは、そりゃ大戦末期のドイツ軍や日本軍のようなありさまになるだけで。年齢にかかわらず、働ける人はバリバリ働き、働けない人は無理して働いていただかなくてもよござんす、そして「働けるor働けない」の判定は年齢で一律国家が線引きするのではなく職種によって個々の現場の裁量に大部分を依存する、というのが実際的だなと。
 もちろん大前提として、その「よござんす」な層が無理矢理働かなくても生きていける(※経済的意味でも生き甲斐的意味でも)社会状況が整備されていないといけないんですが。生産性の高い働きマンが尊敬を集めるのと連動して「働かない/働けない人間」がゴクツブシのなんのと白い目で見られるんじゃ、そりゃみんな無理して企業にしがみつきます。そこを見落とすと、さらなる社会不安を煽るだけになりそうで。

 ※後日この同級生から裏話を聞く。一番若い某先生のADに対する態度がまぁ横柄なこと横柄なこととか、かたや現場で働く監督や経営者、また同じ学者でも産学連携プロジェクトに関わってる(=社会と接点持ってる)先生なんかは腰が低くて常識人ばかり、やっぱ世間知らずをマスコミがチヤホヤするとこういう生き物になるんじゃろかー、と。
2月9日(金)
 たぶん10時間は寝た。少なくとも、眠れずまどろんでた時間を参入すれば11時間は目をつぶってたはず。まだ目眩は残るが頭痛は取れ、なにより数日来の眠気がなくなった。
 やればできるのにしばらくダラダラと店晒しにしてしまっていた案件数件、今日は集中力が続きサクサク片付けてしまう。昨日までとは段違いの作業効率。睡眠足りてるだけでこんなに働けるのか。こういう生き物こそ裁量労働性が合っているのかも。どう仕事量を算定するかは難しいけど。

 1700でかっきり終わらせ、大阪から来たW先生の「翻訳と差別用語」に関する講演会に出かける。この業界でもかなり古株の学者様だけあって、厖大にしてさまざまな視点からのきわめて高度に学問的な最新情報を時間いっぱい聴衆に提供し、結論は各自一生の宿題として考えましょう、というタイプの講演。なるほど原稿が遅いのもうなずける(笑)。普通の人はもっと結論をズバッと提示してもらったほうがラクでいいんでしょうけど、個人的にはこういう講演のほうがすごくタメになるし面白い(まだ全体を消化しきれないので要旨は書けないけど)。これも昨日までの睡眠不足状態だったらここまで楽しめなかっただろう。
 一瞬、ああやっぱこっちの世界に進んでおけばよかったのかな、という思いが脳裏をよぎる「いつもの病気」がぶり返す。いや安心しろ、今日はたまたま脳味噌が回る日なんだ、毎日この状態が維持できるんだったらあっちに進んでもよかっただろうが、お前みたいに集中力と理解力と作業効率が露骨に睡眠時間と比例する人間が、学術的作業をしつつ十分な睡眠時間を捻出するには、どれだけ他の時間(家事とか通勤とか食事とか風呂とかうんことか)を切り詰めればいいのか。6時間睡眠でも死ぬことはないが最低8時間寝ないと満足に動けず、フルパワーを出すには10時間は寝ないといかんという時点で、私という生き物は生まれつき何がしかヒトカドの仕事を成し遂げるようにはできていないのだ。
 どんなに才能があっても、どんなアイデアがひらめいても、それを形にするには時間と集中力が必要だ。おそらくこんな日記を書いていることすらものすごい時間の無駄なのだろう。この時間を睡眠にあてたほうが、起きている時間をずっと密度濃く送れるにちがいない。しかし、アイデアは書き留めておかないとすぐに忘れるし、一度文章にしてみないとそこから思考が発展しない。このジレンマ。
 まあしょせん文章にしたところで、シモーヌ・ヴェイユの死んだ歳をはるかに超えた現在もなおロクな断片を書き留めた覚えはないんですがね。バカの考え休むに似たり。じゃあやっぱ日記書いたり同人誌作ったりしてるより寝たほうがいいですか。やっぱそうなのかなあ。とほほ。……ってこらこら、夏コミ申込期間中にそういう疑問を持つんじゃない! もう参加費は振り込んじゃったんだから。

 新宿へ出て、ルミネのHMVでようやく目当ての音源2件ゲット。5000円も使ってしまったので外食はせず。チャンピオン読みながら帰る。怪談オムニバスものの漫画、連載第1話はむっちゃくちゃ怖かったのに、早くも次の回からパワーダウンしちゃったのが惜しい。
 22時過ぎ帰宅。スポーツニュースを聞いてると、マー君マー君ってずいぶんマー君の話題が出るなと思ったら、ロッテの着ぐるみのことではなく楽天の田中のほうらしい。しくしく。とりあえず今日は早く寝る。
2月8日(木)
 柳沢厚労大臣の正体は実はクラウザーさんだったと仮定することで、全ての発言を許してしまえそうな気になるあそびを提唱してみる。
 それはそれとして、団結小屋のネタについていけなくなりそうなので、『デトロイト・メタル・シティ』もちゃんと読んでおかないといかんなと思う。

 くらぶきっずのロリ先生ついにタイーホ。直接の罪状は、交通事故写真による名誉毀損ではなく、ロリ写真を他人にあげたカドらしい。立件が難しい名誉毀損よりも簡単な児ポ法で別件逮捕しておこうという判断か。児ポ法は別件逮捕にも便利だったんですね。

 肩こって頭いたくて死にそう。栄養とろうと紅梅でカジキの照焼がつがつ食らうも頭痛治らず、ついにモニタが見られなくなる。チャンピオンも買わず寝ながら帰り、2000就寝。寒気がして妙な脂汗まで出てなかなか寝つけず。困ったもんだ。
2月7日(水)
 ねむくて死にそう。昼はなんとか夏コミサークル参加申し込みの代金振り込みだけはこなしましたが。昼食もやる気なくサントクで適当な弁当買ってあっためもせず食べて。帰ってからも西友で買ったパンだけで夕食。

 不眠気味の理由ですか。そうさねえ……

 「ヘイ彼女、前の男と別れたんだって? 新しい彼氏いんの?」
 「いないけど」
 「オーケーだったら俺と付き合わないか」
 「いやもう男と付き合うのは当分いいから」
 「オーマイ何故だそんな美貌とエロい肉体を持ちながらもったいない」
 「美貌もエロもなにも、そもそもこないだまであたしが男と付き合ってたのが何かの間違いというか勘違いだったわけで。そりゃ付き合ってセックスしてて全然楽しくなかったわけじゃないけど、付き合うことに付随する人間関係の面倒くささとか貴重な休日の過ごし方や日常のあれこれを拘束されるとかいろんなストレスを天秤にかけてみたら、やっぱりその労力を他に回したほうがいいかなと思って。それに、こっちはせいぜい週に1回スポーツジムに通って運動する程度の感覚でやってたけど、男の側はもっと命賭けてるのよね、家でも練習したりして。この程度の覚悟しかないのに付き合うのって、それって男にすごく失礼じゃない。こんなスポ根な世界、最初からあたしのいる場所じゃなかったのよ。それと、こっちは気楽にセックスだけやってられれば満足なのに、男はいろいろメシも作れ掃除もしろ日曜大工も手伝え一緒に旅行に行こうとかなんとか果てはお前のすごく気持ちのいいセックスの仕方を指導してくれとか俺の子供を生んでくれとかまで要求してくる、そしてそのことごとくに応えられない自分に自己嫌悪する、そんなのにももう疲れたのよ。本当は前世紀からずっと別れよう別れようと思ってたのよ、でも虎視眈々と別れるタイミングを狙ってたのになかなかあとくされなく別れられるチャンスが掴めないでズルズルと14年も続いてきちゃっただけで。だから気持ちはうれしいけどほっといてよまた同じ苦しみを味わうのはもうたくさんなのよームキャー!」

 ……いやほんとに上記のような気分で。

 私が前の合唱団やめたという情報が業界に広まったらしく、ちょこちょこナンパされるようになりまして。下手にテノール経験があるのがいかんらしいですどこも若いテノールは欲しいらしいです(本当は声域から言うとバリトンなのでテノールはつらいんですが)。
 本当は上記のようなことまくしたてたい気持ちでいっぱいなんですが、おそらく、合唱に命賭けてて「歌うまい人間は合唱するのが健全当然自然の摂理であって合唱しないなんて信じられない人間としてオカシイ」という価値観の世界にいる人たちに言っても理解されないと思います。ええそうです女性が子を生む機械であるのと同様、私はおとなしくテノールのパートを初見でスラスラ歌う便利な機械なんです。
 もちろん、14年もモタモタしていた自分が蒔いた種なんですが。そもそも付き合い出したきっかけも極めて主体性に欠けるものだったし。それで周囲にいらん期待を抱かせてしまった責任は感じてます。やっぱ、信じてもらえなくてもキッパリ言うべきなのか。「ごめん俺オナニーのほうが好き」て。
 ……ナンパと違って、邪険にできないぶん始末に悪いのだよう……。
 今日も1通手紙が来てて、もうガクガクブルブルして普通の日記なんか書けませんよ。まあどっちみち今日は別段特記事項もないんですが。

 もうひとつの対策としては、「新しい彼氏作った」と言えばあきらめてもらえるのかもしれません。
 でも不気味社は遠すぎるし……。そもそもあんなハイレベルなところオーディションで落ちます。
2月6日(火)
 今日もわりと気温高め。
 朝食中、ふと昨日買った桜田ラブ『ラブ薔薇絵日記』(※真性の人が描いたガチホモ4コママンガ)を開いてみると、なんと、前の持ち主が買った時のイーエスブックス(現セブンアンドワイ)の納品書が挟まってた。持ち主(※女性)の名前もバッチリ。うわー……。ただコンビニ受け取りだったらしく、住所までは印字されてなかったのが不幸中の幸いというかせめてもの慰めですか。……えー、あー、よい子のみんな、くれぐれもネットで買った本をブクオフに売り飛ばす際は気をつけようね!

 朝の高田馬場駅前で「コミックガンボ」無事ゲット。『人間噂八百』、今回は谷村新司。さすがに週刊でこういうネタはつらいと見えてチョッピリパワーダウン(もちろんそれでもかなり濃いのだが今までが今までだし)。しかし、馬場と言い長嶋と言い、毎回どう考えても個性的な御面相の人物を扱いながら、ここまでどれもこれも壮絶に似てないのは、かえって一種の天稟なのではないかという気がしてきた。今回もさだまさしや山口百恵に至るまで、一人として似てる似顔絵がない徹底ぶり。かと言ってオリジナルキャラは普通に描いてるから、別に「スプーのえかきうた」のおねえさんみたいに基本的に絵に天稟がない人というわけではない。となると別の理由か。実際ああいうふうに見えていると。足立淳先生の目には、世界(というか人間のツラ)はどういうふうに見えているんだろうと思うと脳神経科的興味が尽きない。『火の鳥』復活編のレオナみたいなかんじに、逆にAIBOかASIMOを描かせたらとてつもない萌えキャラを描き上げたりして。

 昼、元気を出そうと豚キムチ定食を食らったら、食い過ぎたか胃が突っ張って逆効果。う〜。定時退社。銀行でおこづかいおろし、昨日のブクオフに寄り、DVD棚の前でしばし買うたやめた音頭を舞い、意を決してレジへ。『マシュマロ通信』DVD第7〜13巻計7000円……夏コミの参加費もまだ払ってないのに……。とりあえず観るのは第2〜6巻観てからにします。一話完結とは言え、こういうのは順番に観ないと。つうか今観たら、下手すると夏コミ『マシュ通』で申し込んでしまいそうだから。

 キオスクの夕刊紙の広告に「ゆうこりん電撃婚」と。相手が岡山のジーンズ屋だったら泣けるんだが。(※わからない人は立川談笑『超落語!』を読むこと。)

 へえー、こんど列福見込みの「187殉教者」って、天正遣欧少年使節の中浦ジュリアンも入ってたのか! ペトロ岐部以外にもさりげなくビッグネームが!
2月5日(月)
 朝日の投書欄に、50代バス運転手から「歩行者にも『危険歩行』を取り締まるような規則を作ってくれい」というオピニオン。言わんとしていることは分かるのだが、そういう意見のツカミに、よりによって風見しんごの娘事故死の話を持ってくるのは、論点がズレてる以上に逆効果ってもんじゃないでしょうか。青信号で横断歩道を渡っていた娘さんがどんな「危険歩行」をしていたのか、取材もしてないし警視庁交通課でも鑑識でもないので個人的には知りませんが、それでもこの投書、感情的にものすごい反論を呼びそうだよな。やはり朝日は、わざとオモシロ投書を晒しアゲて燃料投下して投書欄を盛り上げようという方針としか思えない。早ければ今週末あたりから炎上しそうだなあ。

 そもそも道路交通法とは、数ある日本の法律の中でも最も厳しく「強者の責任」を追及する、きわめて近代的な法理念に基づき整備された法律だと思う。
 一見、歩行者にはなんの義務も負わせず免許取る人間にだけイロイロな義務を押しつけ必ず歩行者を優先しろとぬかす不公平きわまりない法律に見えるが、とんでもない。内燃機関を搭載した鉄のカタマリを操り狭い日本をビュンビュン走る権利を有した言わば「特権階級」に、いかなる時でも地べたを這いずる歩行者という名の弱者を優先せよ、と一種のノブレスオブリージュを求めているだけのことである。もし「特権階級」が自らの力を自由に行使していいぞ歩行者などザンザ・ルブの前のアディゴのごとく蹴散らし上等という話になったら、危なくてみんな家から一歩も外に出られなくなります。ノブレスオブリージュ以前に、そうしないと国民生活が成り立たなくなるというきわめて現実的な「現場」のニーズから、強者に責任を負わせ弱者を徹底的に優先するルールを徐々に構築していったのが、道路交通法である。だから、新しい乗り物の出現や新技術にも比較的迅速に対応し(モタモタしてるとそれだけ人が死ぬから)、バグが見つかればすぐにパッチが当てられる。こんな現場第一主義の法律って他にないよな。
 ……逆を言えば、それだけ「クルマ」というのは危険きわまりない代物だということです。危険だけどもう生活から切り離せない、だから法律でガンジガラメに縛って「クルマ以外」を保護しないといけないのである。「クルマに乗る」ということは、本当だったら真剣を帯刀するのと同じぐらいの重みがあってしかるべき危険な行為なのである。
 しかし、かつてクルマは本当に一部の特権階級のものだったが、フォードのおかげで今じゃよほどの貧乏人でなければ普通にクルマ乗り回す時代。「クルマに乗ること」が「特権」であるという意識自体薄れ、こんどは強者どころかむしろ逆に「法律でガンジガラメにされたかわいそうな弱者でござい」なツラをする手合いまで出てきた、ということですか。そして、力のない本当の弱者である歩行者に、歩行者免許でも取らせろとおっしゃる。気持ちは分かるが、だったらもうガキと障害者は外出るな歩くな動くな息するな、ということになりかねませんよ。いや呼吸ぐらいはゆるしてください。

 待ち焦がれていた訳者校正が(一部)戻ってくる。いそいそとチェック。昼、コンビニでパンと先週のフライデー買う。なんか今日あったかくないか。むしゃむしゃ。夕方、訳者にちょっと質問のメールを送り、フラフラ帰る。

 仕事帰り、こないだから探してる音源の件でついにもう定価で買うのもやむなしと思いムトウ楽器に寄るが、ここにもなし。最後の望みをかけて、高田馬場駅近くのでかいブクオフに足を運ぶ。でもなし。悲しくて、桑田乃梨子『豪放ライラック』第1巻、小坂俊史『とびだせ漂流家族』、渡辺電機(株)『はたらくねこ』第1-2巻、桜田ラブ『ラブ薔薇絵日記』とヤケ買い。ヤケ買いのわりに無駄なタイトルがないのが貧民根性。
 しかしここで大変なものに出くわす。なんと『マシュマロ通信』DVD第7〜13巻各1000円というのを見つけたんですが、これは運命でしょうかパワーフォーリビングでしょうか。あまりに話が『THE有頂天ホテル』並みにできすぎてます、もうどこの三谷幸喜が脚本書いたのかと。……第2巻からだったら即刻買ってしまうところでしたが、なぜこんな微妙な巻数から……。やっぱり明日全部保護するべきでしょうか、買わないと地獄に落ちますか細木先生。
 神戸屋でパン買ってむしゃむしゃ。
2月4日(日)
 0800起床。パンを買い忘れて、朝食はコーヒーのみ。『音楽の泉』(今朝はドヴォルザーク)聴きながら日記のレスにレス返してたらもう『マイメロ』始まる時間。あれっぽっちの文章を書くのに何十分(以下略)。コミティアへ出発。11時半頃ビッグサイト入り。さすがに粉ミルク2杯と砂糖2杯のカロリーだけだともう腹が減ってくる。

 今日は一般参加なので、チェックしてたとこ以外も気楽に自由にうろつく。コミティアの本はわりと単価が安めなので、少し気を抜くとすぐいろいろ買ってしまうのはサ●リオショップと同じだが、商品ごとにレジを済ませるので全体でどれだけ買ったか分からず正確な経済的ダメージが把握できないのがかえって怖い。今日はいちおう予定外の出費はセーブしておく。
 UTUMNOさんに、例のシルマリル/HoMeオンリーイベントノルドランテ3の主催者より託されたイベント告知チラシほか勧誘グッズ一式を献上(実はこれが本日の主任務)。チラシは数枚お渡しして「よかったらトールキンファンのお友達にもあげてください」と頼むと「いえ、一人もいないんです……」。嗚呼やっぱりそうか(涙)。
 UTUMNOさん、普段の御自分の客層が男女比99:1ということで、「こんなおっさんがスペースに座ってたら女性客誰も近づかないんじゃないかなあ」と女性率100%に近いイベントに心配しておられる様子。んー、大丈夫だと思うけどなあ。俺だっておっさんのくせに図々しく稀覯書コーナーの番人して、それで女性客が近寄らないってことは別にないし。ともかく、委託なら考えてみますとのこと。まあ実際問題としていきなりサークル出展するよりは、本は委託して身軽に会場回ってみるほうがいいかもしれない。で、是非とも「『シルマリルの物語』になんて萌えてる物好きは自分一人だけじゃない」ことを実感してほしい。
 とにかくUTUMNOさんのあのキュートな絵と凶悪なギャグセンスでどんなシルマリル本が生まれるのか、激しく見届けてみたい。
 あと、ある人に『パワー・フォー・リビング』ってヤバくね?と聞かれたので、1日の日記に書いたようなことを答えておく。

 帰途、今日の戦利品の中で唯一電車でも読めそうな『1億円儲かる!マンガ起業入門』(竹内謙礼著・藤井ひまわり作画、双葉社、2007年)を読む。いや別に起業は全く考えてないんですが、ひまわりデザイン事務所に惹かれてつい。でも、「ほっといても客の方から寄ってくる商売を考えろ」とか「頑張らないと儲からないビジネスモデルは下策、頑張らなくてもバカがマニュアル通り仕事転がすだけで儲かるようなシステムを構築せよ」とか巧いプレスリリースのやり方とか、本書のアドバイスはなにも「起業」家に限らず、サラリーマンとして売れる企画を練り商品を作り売り込む上でも役立つと思う。
 「起業はリスクがあると言われるけどそれ言ったらサラリーマンだって『命運を他人に握られている』というリスクがある」。ということは、どちらも同じくリスクがあるわけで。それなら自分の性分に合ったほうを選べばよろし。もし現在の会社が組織の枠内で自分のアイデアを生かせる余地のあるような環境なら、会社の名前を利用してえらい先生に原稿依頼を受けてもらったり、経理関係や福利厚生等の手続き、さらには「経営者特有の苦悩」をも会社に肩代わりさせて、そのかわり自分は自分の限定された技能を組織に提供する、という生き方もそれはそれで合理的だ。そのうち、現在の会社でできないような、そしてほぼ確実に儲かるビジネスモデルを思いついたら、その時は「起業というリスク」を払うかもしれない。
 あと、「自分の右腕になる人材をヘッドハンティングする時のコツ」なんかは、そのままプロポーズにも使えそうであるw

 いいかげんおなかすいたんで武蔵関で途中下車、テキサスでカウボーイステーキにマスタードとニンニクぶっかけて醤油ちょろっとたらしガツガツと。ウマー。特にヘモグロビンの鉄サビ風味を消してくれるマスタードは欠かせない。

 忘れずに食パン買って帰って、昨日買った『マシュマロ通信』サントラかける。主題歌、1回しか聴いたことないはずなのにしっかりサビのメロディを覚えていた。耳に残る曲だ。でもまだ細かいところはよく覚えてないので、オリジナルカラオケで試しに歌ってみると途中から『とんでぶーりん』の主題歌になってしまう。修行します。
 そしてついついDVDもプレイ。俊俊さんのマンガ以外予備知識がなかった連中が動いて声出してるところを見る感動は、シトラス公国を訪れた『マシュ通』ファンのおっさんたち((C)俊俊)に近いものがあるかもしれない、吐血まではしませんけど。そういえば第1話Aパートからこれだけの数のメインキャラを一度に羅列するシステムは珍しいかも。普通はもっとキャラ小出しにするよな。どこのスーパー戦隊シリーズかと。うわ、こいつら毎日服着替えてるぞ! 細けえー! そしてかわいそうなBパートになだれこむ展開に『コメットさん☆』第1話を思い出し。コメットさんの地球襲来をコメットさんの主観じゃなくて藤吉家目線で描いたらこういうお話になるのかもしれない。うわ、韓国スタッフめちゃ多っ!
 第2話では話の舞台となる街のあちこちとメインキャラの休日のライフスタイルを紹介。ばばあ怖えー! この世界における、一般人から見たクラウドの扱いは、夢ヶ丘町におけるマイメロのそれと一緒らしい(基本的に見た目はぬいぐるみ)。ここも「悪人がいない世界」でよかったー。ウサギイヌも悪人じゃないし。で、やっぱりラストはサンディのツン照れ属性炸裂。
 第3話でいきなりドッペルゲンガーなんて特殊なネタを出してどうするのか、と思ったらちゃんとサンディのふたごの弟や、量産型クラウドの存在をからめた話に。カミングアウト前のパパさんに虐待されまくるマイメロのごときひどい目に遭うクラウド。そしていちいちサンディのツン照れぶりはたまらんですバイ。泣きながらベッドを作るサンディ、もうホットパンツはいてなくても十分ギャハーですバイ。やっぱり私と俊俊さんの嗜好は根の部分が似ているらしいです、バイファムのマキちゃんとか。
 第4話。クラウドが屋根から落ちそうになってみんなギャーワー言ってるのになおもポラロイドカメラを向け続けるひどいバジル、トランポリン代わりにシャツをびろーんと伸ばされて一人だけトホホな顔をしてるライム、ナッツの口笛の下手さかげんなど、いちいち小技が効いている。さすが『マイメロ』直系の先祖だけあって、細部まで油断のならないアニメだなあ。あと、OPタイトルの「ロ」の字の四つ葉型の穴がいつ回転するのかと。
 ああ本放送で観ておけばよかった、と後悔することしきり。だが、「真理に出会うのに遅すぎることはない」、とコンスタンティヌス大帝も言っていた。ような気がする。これからじっくり学べばいいのである。ファーストガンダムを知らない世代のオタクが古典としてファースト観るように。というわけで誰か第2巻以降貸してください。(←あまえるな自分で探して買えバカ)

 それはそれとしてサンディはきわめてよくできたキャラである。基本的にツッコミ役でありながら、新聞ダネに飢えアレコレ首を突っ込んだり、物欲を満たすためには手段を選ばなかったりするため、自らトラブルメーカー役もこなすというオールラウンドなポジション。それに加えグータラかつツンツンながら実は情には厚いところなど、カスタネット星国の姫様を彷佛とさせる最強ぶりです。一方、役立たずなくせに働きたがるいい子で天然ですぐ泣く謎のヒツジは、ハモニカの姫様とそのお伴を足して2で割ったかんじですか。メテオさんとコメットさんにストレートにコンビ組ませると、サンディ&クラウドみたいになりそうです。

 ともかく、やっと俊俊さんの『マシュ通』本の元ネタのうちいくつかが分かって感動もひとしお。第2巻以降、いつサンディのパパが全裸になって朝からセクハラの限りを尽くしたりクラウドの中の人がヅラを外してカムアウトするのか。楽しみである。
2月3日(土)
 電子書籍・電子出版エージェントの「でじたる書房」で、プロの官能作家の作品を何点もスキャンして自分の作品だと言って登録してたバカが、作家さん本人にバレた顛末のこと(現在進行形)。被害者の作家さんがmixiに作った対策コミュにあった「デジタル万引き」というドンピシャリな表現に、さすがは本職の作家さんだなあと変なところで感心する。
 でじたる書房のサイトに出てた盗作おわび文書も見る。なるほどなるほど、つまり、これまではUPされた作品が盗作である可能性も審査時に特に調べてなかったし、そもそもライター登録(無料)における本人確認もテキトウだったらしい。ヤフオクで盗品売るよりもチョロい話である。しかも大画面テレビとかサイクロン掃除機と違って、盗むのも簡単だし、盗んでからも場所をとらない。「在庫を抱えるリスクのない」電子出版の利点は、ドロボウにとっても利点なのであるな。
 つうかタイムスタンプを信用するなら、この対応の早さはとても容疑者本人に連絡とったとは思えない。このぶんでは羹に懲りて膾を吹くごとくニセの盗作通報に過剰反応しかねないという危惧も、上記対策コミュでは指摘されている。必ずしも兵は拙速を尊ぶわけではない。
 「でじたる書房もドロボウとグルだ」と穿った見方もあるが、そこまではないと思う。たぶん、でじたる書房は素で盗作に気付いてなくて、指摘を受けてあわてて(しかし自分の責任をなんとか回避しよう回避しようと保身に走りつつ)対応したってところだろう。もしグルだったら、前もってこういう時の対応もシミュレートしているはずだから、こんな小市民的対応に走らず、もっとえげつなくふてぶてしい態度をとるはずだ。

 面白いのが、盗作犯がミクシィにいて、いまだに逃亡(退会)もしてないこと(ID:8548658)。もともと架空のプロフィールだから怖いものなしなんだろうけど、このマイミク数や定型文が並ぶ「友人からの紹介文」を見るに、個人じゃなくて案外組織的な犯罪の可能性もあるかもしれない。いや「組織的」と言ってもこないだの絵画レンタル商法詐欺ヤ●ザほどではなく、せいぜい出会い系マルチ投稿ネカマ程度のささやかな組織でしょうけど。外部ブログ(http://blog.livedoor.jp/ayanamiminatu/archives/50595544.html)もそろそろ炎上。「あたしの陰毛売ります」とか書いてるが、盗作ネカマの陰毛なんか売ってもらっても。ブードゥー人形に仕込むぐらいしか使用法が思いつかないですよ。
 ネタがネタだけに、犯人捕まったら全国版ニュースになってミクシィでも山ほど日記がくっつくのは必至。たのしみだなあ。

 ただ唯一心配なのが、「盗作」と「二次創作」をごっちゃにして、コミケの同人活動にまで攻撃が飛び火すること。
 折も折、あの有名な「ドラえもんの最終回」を漫画にして同人誌作って売ってた人が、小学館に怒られたというニュースが舞い込んできた。以前から、小学館のちょっと過剰な著作権意識は、個人情報保護法施行以後の自治体・企業に近いものがあるのだが(書評記事の書影ぐらいお互い様なんだから遠慮なくホイホイ使って&使わせてもいいと思う)、ついにこの日が、という感。

 「盗作」と「二次創作」はどう違うかと言いますと。
 「二次創作」は、たとえば自分で『星の王子さま』の後日譚を書く行為。
 一方「盗作」は、『星の王子さま』を「作者:俺」と言い張り出版する行為のことをさす。
 前者は原作がスキスキスキーなあまりに爆発した妄想をカタチにしたリスペクトの産物だが、後者は他人の作った著作物を不当にドロボウして不労利益を得ようとするゲス(ないしは電波)の仕業である。

 ただ、コミケの「二次創作」サークルの中にも、顔と服装だけ今はやりのアニメやコミックのキャラに変えただけで毎回内容同じという、まるで出来の悪いコスプレAVのごときエロ同人誌を売り捌いてイベントのたびに大儲けしてるトコがあることは確かで(衣装代かからないぶんコスプレAV以上にボロい商売である)。むしろこういう連中と「ドラえもんの最終回」を「同人」というくくりで一緒にするのも、また混乱を生むからむずかしい。
 どこで「二次創作」と「他人の著作物の知名度を利用した悪徳商売」との間の線引きをすればいいのか。商いの金額でボーダーを引くのか? でもそれだと、「ドラえもんの最終回」みたいに「あまりに出来がよくて人気が出てたまたま売れてしまった二次創作」はどうなるのか。1万5千部も有料頒布してしまったことがマズかったのか。無料でアクセスできるネットなどにUPすればいいのか。そもそも、法的に線引きをしてしまうことが文化の発展に対しプラスになるのか。線引きをしたらしたで、その範囲内で法の網をくぐって悪どいシノギに走る奴は出てくるし。そういう混乱。

 そういう事例にくらべれば、盗作は分かりやすくて楽だ。当事者じゃない気楽な立場なもんで、こちとらワクワクしながらXデーを待つものである。……本当に18歳女子だったらかえって驚くぞ。

* * * * *

 ……こんなことをつらつらmixiに書いてたら、葛西伸哉さんが

「読者が、オリジンを知っている事を期待するのがパロディ。
 オリジンを知らない事を期待するのが盗作」

という名言を教えてくれて、なるほどと膝を打つ。そう、たしかにパロディは元ネタが有名じゃないと困るのだよう。誰も知らないマイナーソングの替え歌は誰にも笑ってもらえませんし。元の歌詞を知っててもらったほうが、言葉イジリの妙を楽しんでもらえるってもんですし。逆に絵描きの和田サンはスギ様の絵が日本でも有名だったら困ってしまうわけで。

 パロディの話に戻るが、パロディ、パスティーシュてのは、あえて著作権法に明記しないで放置してあるという面がある。はっきり法律でシロと認めてしまうと、あれもこれもシロだと言い張られて、原作者も出版社もやる気をなくし、文化の発展を阻害する。逆に全部クロと言ってしまうと、個人情報保護法みたいに拡大解釈・過剰自粛が蔓延して「『ジョジョ』のスタンドみたいなの使うの禁止!」とかいうことになって、それもまた作家の自由度を奪い、過去の作品に関してもインスパイヤが許されなくなり絶版、とやはり文化の発展を阻害する。
 そのために、著作権法はレイプと同様親告罪と定められているわけである。著作者自身の主観でシロクロつけさせないと、どっからレイプでどこまで和姦か一律な線引きのしようがない。それでたまに、意識過剰なあまり満員電車の中で肩が触れただけで「イヤー痴漢ー!」と交番に槙原敬之を突き出す松本零士先生みたいな手合いも出てはきますが。でも、そうするのが現在知られている方策の中では一番マシだと思う。「民主主義は不条理の極みだが政治形態としてはまあ一番マシ」ぐらいのかんじで。

 「ドラえもんの最終回」に関しては、作品自体がパロディかとかパスティーシュかとか愛はあるかとか以前に、純粋に、ちょっと商いとして多額のカネが動きすぎたことがマズかったのだろうなやっぱ。もし原価ギリギリで売っていたとしても、コミケの参加費など経費計算したら赤字だったとしても、製作にどんな労力を払ったとしても、著作権法上は「額の汗」は権利発生の担保にはならんし。起訴された場合、判決文はなんとか論点を財産権にのみ絞って、「パロディの是非」に関しては放置(イイともダメとも書かない)の方向で、刑に関してはなんとか恩情を見せてくれることを祈るばかりです。「愛の有無」とか「作品の出来のよさ」とか判決文に明記したら厄介なことになるので明記できないししたら困りますから。

 さて、「『ジョジョ』のスタンドみたいなの」を自分の作品に使うのはやはり盗作になるのか? あそこまで来ると、もう「ESPの具象・可視化」というアイデアは共有の文化として認めざるを得ないのか。荒木飛呂彦先生の寛容ぶりを感謝するばかりです。

* * * * *

 0830過ぎ起床。『赤ずきん』、雨降って地固まるのが早いな。『ふたご姫ギュ』、「ギュ」になってから珍しくふしぎ星出身者がわりと揃うが、蓋を開けてみたらブライト様もシェイドも単なる人間の盾扱いw。ファンゴ弟のフィンゴきゅんがいいのう。でもやはりエリザベータ様に胸キュン。
 今週の『のだめ』ビデオ。きのどくなおじいさん登場の回。やっぱりアクセントはシュトレー「ゼ」マンじゃなくてシュト「レ」ーゼマンでいいんだよなっ? なっ!? ドラマのアレはなんだったんだああ。絵コンテも演出もアブラが乗ってきてイイぞイイぞおお。主題歌、ポケメロ先行配信とかされてもiPodはおろかケータイも持ってない原始人には関係ないのだああそんなことよりさっさとシングルCD出してくれええ。本当にCD売れないんだなあ今のご時世。
 久々に近所のブクオフ行く。目当ての音源は見つからなかったが、なぜか『マシュマロ通信』のサントラとDVD第1巻を見つけたので買う。これで俊俊さんたちに申し訳が立つ……わけではないがその端緒にぐらいは到達した気がする。あと、運よくか運悪くか桑田乃梨子『だめっこどうぶつ』第1巻とか井上よしひさのマンガとかも見つけてしまって買い込む。わーん。スーパーでグラタンとメロンパンも買って帰る。
 グラタン食べて、吉例により恵方(今年は北北西)に向かってメロンパンを丸かじり。一種の宗教行事なので(どこの邪教だか)宗教的空間を演出するべく手近な『コメットさん☆』のCDをかけてみる。そしたらこれがあのBGM集IIで、いきなり「♪らーらーらー、ららーらーらー♪」がかかった途端、デビルの罠に捕縛されいとこさんの目の前で放尿するファーザーのごとくガン泣き、メロンパンはむぅどころではなくなる。嫌なパブロフドッグである。
 『だめっこどうぶつ』読む。『豪放ライラック』もそうだけど、「ダメ人間」と「ダメ人間を見守る人間」を描かせたら天下一品だと思う桑田乃梨子は。

 明日はコミティア一般参加の予定。さがさないでください。
2月2日(金)
 朝日朝刊投書欄に、50代会社員からこないだの「与太郎落語」投書へのさらなるレス。「孝行糖」と言い「道具屋」と言い、与太郎噺は「与太郎を笑い者にする」どころか、身内・他人を問わず周囲の人間が与太郎の社会参画を願い協力する噺ばかりではないか、かえって与太郎が話の中で一番マトモだったりするじゃないか、私は与太郎話大好きです、というもの。
 まあ、現実世界で「与太郎が一番マトモな役回りになる」という事態がまずありえないからこそ、その逆転がユーモアに繋がるのであって。与太郎のマヌケさを笑うだけだったら何もわざわざ落語にせずとナマの与太郎を見ればいいわけで。そこで与太郎という素材をユーモアに昇華させたのが落語という話芸の深さであって。笑い者のはずの与太郎を通して周囲の健常者まで笑い者になるユーモア。それを理解せず「与太郎が出てくるだけで不快だから禁演」という言葉狩りぶりは、まさに戦時中の禁演落語か、どこのトルクメニスタンだという騒ぎのバカバカしさで。……このネタで1本新作落語が作れるのではないか。

 今日もやる気が出ない。でも食欲は旺盛で、昼は紅梅でブリ照焼き定食ぺろり。午後になっても調子が出ず、だいたい定時ぐらいで退社。帰れる時は帰っておく。
 中古CD屋を回る。目当てのCD見つからず。古書店で367円の買い物。おつりを50円玉でもらおうと思って512円出す。おつり、145円。……ここまで算数できなくなってしまったかと愕然とする。また公文式やろうかな。また芳林堂に寄って、3階ペット本売り場を見たら『ドッグ・セレクション ベスト200』まだ2冊あり。高田馬場近辺にお住まいの方はどうぞー。
 BIGBOX古本市にも寄ると、以前第4集まで見つけたロマンアルバム増刊『アニメ・ソング・ヒット全集』(徳間書店)の5巻揃い3000円というのを見つける。ええーっ、このシリーズって第5集もあったのかーっ!? 1冊だけ買うってのは……ダメだろうな。ちと高くつくが買う。

 「♪ドモアリガット出産ロボット、マーター産ム日マデー♪」とか最低なミスターロボットを歌いながら帰って、さぼてんのエビヒレ丼たいらげて、『アニメ・ソング・ヒット全集』第5集を開くと、あの「シャアが来る!!」の楽譜つきフルコーラス歌詞が載っていたりして大興奮。このくらい巻が進むと、大概のアニメのOP&EDはもう洗いざらい載っけてしまったあとなので、もうかなりドマイナーなキャラソングまで載せんとページが埋まらないらしい。『ガンダム』もOPEDは第3集に載せてしまってるから、もう残ってるのはララァの歌とかこのへんしかないのだ。『ムーミン』もあのながいけん閣下不朽の名作「ムウミン谷の攻防」でおなじみの「スナフキンのうた」や人をナメきった歌詞が有名な「パパのうた」などを収録することになる。ちなみに「ノンノンのうた」は第4集に収録済み。あれ、「ちいさなミィ」はまだだな。あの歌もわりと好きでつかまつるんだけど。鉱脈はまだ掘り尽くされたわけではないな。で、いにしえの歌ばかりでなく「新曲」も載っているのだがこちらはさらにカスも残らないぐらいしぼり取る方向である。わーっ「がんばれゴンベ」だーっ! ぎゃーっ「ずっこけナイト ドンデラマンチャ」だーっ! どひーっ「ダメおやじ」だーっ!
 このシリーズ、最終的にいったい何巻まで出たんだろう。と思ってググったら、1981年1月に第6集が出てることまでは分かった。……旅に終わりはない(しくしく)。
2月1日(木)
 同僚が例の『パワ−・フォ−・リビング』を持ってきたので見せてもらう。……どんなカルトかトンデモかと思ってワクワクしながら読んでみて、もうガッカリしましたよ。内容は普通にいのちのことば社とか福音派系出版社から出てそうなかんじの本。巻末のおすすめ文献もいのちのことば社やら新生宣教団やらそっち方面の版元の本ばかりで、推奨聖書も新改訳。
 キリスト教徒じゃない人から見ればミソもクソも一緒くたかもしれんが、すくなくともあたしがパラパラ見たかぎりでは、イエス以外の特定の人物を救い主だと言い張ったり(たとえば「アーサー・デモス様こそ再臨のメシアなのです!」とか)聖書以外の本に聖書以上の権威を持たせたり(たとえば「『パワー・フォー・リビング』さえ読めば聖書なんかイラネー!」とか)そんなこともない。特定の教会教派に勧誘しようというわけでもなく、単に「聖書読め」と勧めてるだけみたい。
 ……どうも、いちばん怪しいのは宣伝方法なんじゃないのかという気がしてきた。
 あの秘密主義はアメリカ本国や他の国でも徹底されているらしく、何か理由があるのかもしれん(財団の豊富な金を目当てにダニが寄ってくるのを避けるとか)。だが、ああいうやり方は、文化の中にキリスト教が根づいてるアメリカやドイツなら、コンテンツがコンテンツだけに比較的アアソウデスカと平然と受け入れられるのだろうが、統一協会やオウムのテロを経験(残念ながら実際には「経験」と言うほど身にはなってませんけど)してきた稀代の宗教アレルギー民族・日本人には逆効果だ。
 自分の個人情報はキチガイのように秘匿したがるのも「警戒心」なら、他人の個人情報は知りたがるのも「警戒心」のなせるわざ。特に「宗教」のニオイがするものに対する日本人の警戒心は尋常ではないですから。中でも「本当は宗教なんだけど表向き宗教だと名乗らないもの」は即刻妖怪レーダーにひっかかる。その反面、オーラが見える中村紀洋とか地獄に落とすの大好きな和製又吉イエスのようなオールバックおばさんとか、あきらかに宗教(イヤぶっちゃけカルト)の域に達してるのに「宗教じゃないよ」と言い張り宗教法人格さえ取っていなければホイホイついて行くのだからわけがわからないのだがそれは別な話。

 まあ、巨額の資金目当てに寄ってきた日本の広告代理店が、クライアントに言われたまんまの仕様・条件だけこなした(それ以上の事はしない)やっつけ仕事の結果、逆効果になってしまいましたー……というところであろう。そんなカネがあるなら直接日本で出版伝道にいそしんでノウハウもある団体に投下してくれればいいのに。
 財団としてはさしずめ、北朝鮮に援助物資送ったら国民の口に届かず全部労働党幹部に食われてしまいましたー、みたいなもんですな。

 最初から広告で「聖書のお話デース」と謳ってくれてれば、ここまで警戒心持たれなかったかもしれませんよねー……と思いましたが、ひょっとしたら宗教のCMや広告ってすごく規制厳しいのかもしれません。今回の『パワー(以下略)』も、民放各局や各出版社で、広告出稿する/しないの対応バラバラでしたし。そういえばオウム事件以来「阿含の星まつり」のCMって見かけませんでございますね。宗教関連のCMで今でも目にするのは佐野厄除大師ぐらいですか。ああいう宣伝の仕方もやむを得なかったのか。
 聖書には手も触れないのに『爆笑トリビア 解体聖書』は喜んで読む日本人……。

 『ドッグ・セレクション ベスト200』をコーギーフェチの後輩に貸してやる。ちらと見て、「す、すいません、ロッカーにしまってきていいですか? 仕事中に読んでしまいそうなので……」。すまん。
 昼休み、一歩で焼肉定食食らって戻ると、後輩さっそくもうスコラかGOROのエログラビアにむしゃぶりつく男子高校生のごとく食い入るようにハァハァ言いながら犬写真を堪能している。写真ものを得意とする有能な編集者らしく、やはり写真の見事さには思いきり感じ入っている模様。
 以前うちの職場にすごくせわしないタイプの元営業課長がいて、後輩によるとそのおじさまが自宅でジャック・ラッセル・テリアを飼ってるらしいのだが(犬に興味がないのでよく覚えてなかった)、ちょうどそのJRテリアが紹介されているp.120上段に掲載された、フリスビーか何かオモチャを追ってすごい勢いでジャンプしてる犬の写真が、その飼い犬じゃなくて飼い主のほうにそっくりだと言って死ぬほど笑ってた。一緒に読んでた先輩たちともどもすごく気に入ったみたいなので、買え買えさあ買えほれ買えと存分にみんなを誘惑しておく。

 後輩たちが犬に萌えているあいだに、こっちは昨日買った「ザ・リバティ」2月号読む。総頁数110ページちょっとで、「いじめ」特集が50ページとはすごい。いったい何の雑誌だというぐらいの勢い。さすが自分の子供がいじめられるとあらば総裁先生も本気モードだ。うん、たしかに週刊新潮の書き方はアレだったよな。いろいろ同情するところあり。
 そんな中わが目を疑ったというかやっぱりリバティだなというか、05年度まで白金小にいた(昨年末病気で亡くなったという)元校長の霊言が載ってたのには吹き出してしまった。そうか、どうあっても霊言は外せませんか。
 しかし気になるのが、先月号・今月号と載っていた主エル・カンターレ様緊急特別講話「いじめかっこ悪い」(仮題)のページに載った総裁先生の写真。おそらくこれが正真正銘の近影なんだろうが、ヨソの修正ばりばり入れた写真とくらべると、(これも画像補正入ってないことはないがそれでも)明らかに老けているというかおやつれになられている。

 小学生のいじめというのは厨房工房と比較するとまだいろいろなものに目覚めていないぶん、性的・金銭的被害にはあまりつながらないのだが、逆に厨房工房以上に理性のブレーキがかからないぶん、「ピュアな残酷さ」が前面に出てくる。標的も理由も何でもいいから、みんながいじめてる奴を一緒にいじめて楽しもうというぐらいの認識で、たわむれに虫けらをひねり殺して楽しむのと同じ感覚で、人間の持っている残虐性をストレートにクラスのおともだちにぶつけてくる。下手すると自分たちのやってることが「いじめ」であるという感覚すらない、そもそも「いじめ」という概念を理解してない場合も多いので始末におえない。
 総裁先生の三男も父親のDNAが色濃く遺伝してしまったのか太りやすい体質なのだろう、「デブ」とか「糖尿病」とかさんざん言われていたらしい。だが、いじめのネタはそれだけではあるまい。今日びデブの小学生なんぞ珍しくはない。たぶん、親の商売が商売だけに、子供よりもむしろ保護者のほうが、偏見に満ちた目であの親子を白眼視していたことは想像に難くない。そして子供というのは、親が家庭でこっそり漏らす差別発言を疑問も持たずそのままコピーして家の外でも遠慮なく披瀝してしまう。このいじめ、子供同士のレベルにとどまらないもっと根深いものがあるのだろう。
 ……なればこそ、あの「霊言」は逆効果だよなあ。

 帰りにきのうゲットした「コミックガンボ」読む。一軍選手と二軍選手のギャップが大きい。『人間噂八百』はジャイアント馬場。この濃厚な情報量は2ページ時代の『ゴーマニズム宣言』にも匹敵する。「チャンピオン」。『クンクンカムカ』『発明軍人一真』と好きだったマンガが同時に2本あぼーんして落ち込む。
 西友鮭弁当食って、そういえば今日は俺が唯一落ちた入試の日だったなあ、と思い出し、ふとエセーを書きなぐってみる。

* * * * *

 子供の絶対数が減り続けているにもかかわらず、ゆとり教育忌避とかなんやかやで中学受験者数は2000年あたりから上昇に転じ、今年はついに1991年度の水準を超え過去最高、いまや首都圏では小学6年生の6人に1人が中学受験するそうで。今日なんか全国の小6の教室はインフルエンザでもないのにガラガラ状態だったことだろう。

 あたりまえだが隔世の感がしみじみと。

 早いもんで、俺が中学受験してからもう四半世紀。ちょうど25年前の今日受けた第一志望校にみごとにすべった時のことをいまだに昨日のように思い出す。なんで貧民出の俺が中学受験なんて成功しても失敗しても金のかかるしかも当時はまだマイナーな遊戯で受験のために小学校休もうもんならクラスの担任にすげーネチネチイヤミ言われたような時代にわざわざ手を出し踏み込んだかと言うと、小学校でむちゃくちゃいじめられててこのまま今のいじめ連中と一緒に近所の公立中に上がった日にゃ自殺するか殺されるかいずれにしても死亡フラグ屹立は必至であるなと息子の行く末を案じた親がやらせてみただけの話で。とにかく当時の俺というガキは全くと言っていいほどとりえのないスカポンタンぶりを晒していて(今でもあまり変わらないが)体育はデブでもないくせにまるでダメ図工も材料や画材を忘れてばかりで図工にならず運よく材料持ってきても制限時間内にマトモなものを作ったためしがなく家庭科は授業参観で俺の包丁さばきを見かねたヨソのママンが思わず手を出すほどのデンジャラスぶり道徳においては言うに及ばず普段の生活態度もどこの窓ぎわのトットちゃんかというぐらいの協調性皆無注意散漫道徳心ゼロ権威無視のウィーウィルロックユー野郎で、これで腕っぷしが強ければ立派なワルになれたのだろうが生憎膂力の発育が人一倍遅く特に胸板上腕部に筋肉がつかない体質らしく腕力もつかずかと言って柔道合気など武道の心得もなかったもんでいじめる側にもなれず今にして思えばそりゃいじめの標的にしてくださいと言わんばかりの生き物だよなと自分でも納得するぐらいの問題児であった。辛うじてとりえらしいとりえと言えば国語算数理科社会のテストの点と音楽の実技(リコーダーとオルガン)だけは一切勉強も練習も何もしなくても毎回満点パーフェクトだったぐらいのもんで。予期しうる惨事からわが子を逃避させるべくこの数少ない得意分野を生かそうと親が考えるのはまあ当然の発想で、ただし音楽で身を立てさせるにはわが子の才能はあまりに不足いや才能以前にこの練習嫌いぶりでは絶対ムリと、自ら大学で音楽勉強してたしかも努力家タイプの母親は正当にも見抜いたらしく、音楽はお習い事レベルにとどめる方向でもう一方のとりえを利用することにした。最初はヤソの家らしく最寄り駅から電車で3駅(のちに駅が増設されて4駅になるのだがそれはどうでもいい)の某ミッションスクールM中に入れようミッションスクールなら公立ほどのいじめもあるまいもしいじめられても先生も公立よりはまともに対処してくれるだろうと目論んだらしく、全国模試ではM中ぐらい特に勉強しなくても余裕で合格できそうだったのだが、念のため受験テクを修得させるため入れてみた近所の進学塾で入塾テストの結果塾の先生からこのお子さんは当時から御三家と言われていた某M中(こっちもMだからイニシャルトークするのもややこしいなあ)を受けさせるべきですM中は面接もないですからテストの点さえよければお子さんみたいな多少人類として問題のあるコミュニケーション不全な生き物でもハネられる心配はありませんぜゲヘヘとかなんとか親を誘惑し親もあのうM中ならうちのバカスケいじめられないでしょうかと聞くと塾の先生ええもちろんM中なら頭のいいエリートの子ばかりですからいじめなんてありえませんよははははははと適当なことぬかして本心はとにかく少しでも見込みのありそうなガキにはM中受けさせて一人でも合格者が増えれば塾の名声は上がり来年度の商売繁昌にも繋がるわけだから必死であるがともかく親をだまして月謝も高い特進クラスに入れさせたわけだ。しかし練習嫌い勉強嫌いの俺がこんなとこでまともに勉強するわけもなく授業態度の悪さ(内訳の大半は自主睡眠ですが)からしょっちゅうビンタを食らってましたよ、そうそう当時はスパルタ塾というものが当然のように存在していて社会的にもガキへの体罰が普通に容認されていたのだ生徒にデコピンするだけで親から告訴されかねない現在の教育事情もかなり狂っているが25年前のアレもアレで逆のベクトルで狂ってたなあ人類ってバーカねーオッホホーン。そんなわけで高い金払ってる親のココロなどガン無視して授業は睡眠かラクガキタイムに費やされさっぱり耳にも頭にも入らなかったが、唯一テストの時間だけは楽しくてしょうがなかったなあ、のちに親から聞いた話によると先生も「お子さんは授業は全く聞いてないんですがテストの時間だけは目がランランと輝くんですよ」と呆れていたらしい。どうもこの低能児、模試とか受験を楽しいクイズ大会か何かだと認識していたフシがある。そんなこんなで25年前の今日そのクイズ大会本番に臨んだわけですが見事にコケたことは前述の通り。当時からM中は一風独特の試験をしていて、今にして思うと本当に受験生の「頭のよさ」(いろんな意味で)を測るようなえらい問題を出していた。今でもなぜかこれだけはよく覚えているのだが社会の試験で「スカンジナビア半島を描け」という問題があった。リアルタイムでは何のつもりか理解できずお手上げだったが今なら出題者の意図がよく分かる。別に地図のように正確に描く必要はない、要するに双頭のヘチマがたれ下がってるところを描いて大西洋に面した露骨にフィヨルド地形な北岸西岸をギザギザにしてそれに比してバルト海沿岸側の海岸線はフラットに描けばいいんでしょそれで正解のはずだ。M中に受かる奴というのは受験知識だけでなくそこまで「出題者の意図」を読む能力をデフォで身につけたコニクタラシイ御ガキ様でなければいけなかったらしい。じゃあ俺みたいな空気も読めないちえおくれはハナから無理じゃんそりゃ落ちるよな。まあ25年前の明日受けた本来の本命校であったところのミッションスクールのほうは余裕で学科パスして心配されていた面接もやってみたら無難にこなし見事すんなり合格したおかげで近所の公立に行かず自殺もせずに済んだわけで。もちろん私立ミッション系とは言え全くいじめがなかったことはないですけど(尾崎豊が青山学院行ってたことを考えれば「ミッション系に不良はいない」なんて勝手な妄想にすぎないことは瞭然であろう)、基本的に金持ちのボンボンが中高一貫教育しかも破格に簡単な移行試験でよほどヘマやらなければ付属大学へすんなり入れるシステムの中で受験ストレスもなくのんびりバカになっていく学校ですからワルのレベルも全国水準から見れば大したことはなく、こちらも耐性がついてきたこともあり、結局中高6年間でいじめが原因で自殺しようと思ったことは一度もなかったです、それ以外の理由ではイロイロあったらしいがそれはまた別の話。さらに別の話ですけどくだんの近所の公立中では数年後自殺も殺人もしっかり起こりましたとさめでたしめでたしめでたくねえよ。自殺のほうは弟の同級生ですが、殺人のほうは卒業したあとだったかな。

 まあその後の人生を考えれば、自殺もせず生き残っただけでも、投資の甲斐は十分あったとは思います。北朝鮮の軍事費のごときオーバースペック気味の予算注入を、小6から高3まで7年間それに大学の入学金と1年の春学期の学費に至るまで続けてくれた親には、たぶん一生アタマが上がらないと思う。

 受験生のみなさん、生存確率を高めるべくがんばってください。
 そして受験生をお持ちの親御さんも、その後の経済支援などいろいろがんばってくださいな。子供には「ヨソはヨソ、ウチはウチ」を徹底的に仕込むのがコツですよ。

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 こんだけ一気に書いてへたばったので寝る。
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