|
ノストラダムス戦慄の啓示 大川隆法著 幸福の科学出版 1991年02月20日初版発行 なんでこんな笑える本を発売当時に読まなかったんだろう。 いや、何が笑えるって、この本は「ノストラダムスの霊言」という設定なのだが、その内容が「将来、大国は全部没落し、日本とアラブの某国(笑)が世界の覇権を争い、日本が勝つ」というイケイケな内容。米国が「鷲」でソ連が「赤い熊」などと五島勉の出る幕もないほど分かりやすい比喩は、あの超難解な『百詩篇』を書いたノストラダムスとは思えないほどの親切さである(面倒になったのか、後半は直接国名出してんの)。 ミソは「1991年1月11日」という霊示の日付。つまり主宰先生がこれを書いたのはバブル絶頂期。しかも湾岸戦争前夜、日本 中のマスコミがイラクの戦力を過大評価していた時期である。そんな浮かれた社会状況の中で、主宰先生は上記の妄想をぶちあげたわけだが、このすぐ6日後に多国籍軍の空爆が始まり、地上戦もほんの百時間でイラクの惨敗に終わる事となる。おまけに、この時多国籍軍にお布施した1兆円の軍事費のせいか、日本のバブルもはじけ、世界征服も夢のまた夢となろうとは、お釈迦様(の生まれ変わり)でも分からなかったようだ。 そのほか、「東南アジアの大地震」(P.112)「中国人の8億人が死ぬ」(P.114)「南アフリカに大地震」(P.126)「日本の朝鮮再侵略」(P.170)「イスラエル2010年代に消滅」(P.180)など、日本人以外にはとても見せられない素敵な予言のオンパレード。JICC出版局『大川隆法の霊言』にもあったけれど、「この予言を外国語に訳すな」(P.185-6)と小心な予防線を張っているのもむべなるかなである。こんな本で国際問題起こされたくない。 なおこの本は会員の努力の賜物か(笑)何十版も重版しており、古本屋5軒も回ればゲットできるが、どんなに探しても初版第1刷と50刷しか見つからないのは何故だろうか(笑)。ま、この数字は嘘ついても罰則はないんだけどね。7刷とか38刷などの半端な刷数の本を見つけた方は、ぜひご一報ください。 【『大宗教学第九號』(1997年)初出】
|