松原秀樹よりご挨拶

 私のホームページを作っていただき、ありがとうございました。


 私の臨床は、クライエントの明日のために何が必要か、どうであったらよいかをいつも考えて考えてしています。そしてそのためにしていることは、原因追求ではなく、持続因の解明とそれへの対処の工夫です。人の行動を、常に行動環境とのかかわりにおいて捉えます。行動し生活している環境とそのクライエントの両者の、より
望ましい変容と調和を図っていくわけです。これが私のセラピーの根本的哲学です。このことは一見対処療法的ですが、単なる表面的な症状や問題除去をしようとしているのではありません。より本質的な対症療法を目指しています。


 このことについて、好んで用いている例ですが、「山火事が続いている。その原因を明らかにしても、現在そしてさらに明日も燃え続けていくであろう山火事には、何の意味も持たない。対処すべきは持続因に対してである。山火事の持続因は、炎の存在と燃えるもの(木や草)であり、火事が持続しやすい副次的な条件としては、それら燃えるものが発火点に近く熱せられていることである。これらの存続因子を処理したならば、山火事は終焉する。」

 このように具体的現実的な対処を考えるわけです。人間をより心理的、社会的、生物学的存在と考えているわけですし、生きている限り人間は常にある環境・状況・条件の下で何かを考え・感じ・何らかの行動をとっています。その行動が身体機能を乱し、健康を損ねるものであるならば、症状の除去、健康の回復・増進を図るべくその行動を修正・変容・治療の対象とするのです。
 愛は、治療者の前提となる哲学や奉仕の為に必要ではあっても、どうも、十分な条件ではないようです。クライエントにとって、かけがえのない命、生活を守るために、知識、技術の習得は不可欠です。このホームページが臨床家の皆様にとって、役に立つ魅力的なものに育っていくことを願っています。

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